JPH0712445Y2 - バックホーの油圧配管構造 - Google Patents

バックホーの油圧配管構造

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JPH0712445Y2
JPH0712445Y2 JP1763389U JP1763389U JPH0712445Y2 JP H0712445 Y2 JPH0712445 Y2 JP H0712445Y2 JP 1763389 U JP1763389 U JP 1763389U JP 1763389 U JP1763389 U JP 1763389U JP H0712445 Y2 JPH0712445 Y2 JP H0712445Y2
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hydraulic
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昌彦 小林
隆文 和田
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ブームを、スイングブラケットを介して旋回
台に縦軸まわりで揺動可能に支持してあるバックホーの
油圧配管構造に関する。
〔従来の技術〕
前記バックホーにおけるブーム、アーム、およびバケッ
ト用の各シリンダへ圧油を給排する配管構造は、実開昭
61−80852号公報や実開昭63−76050号公報で示されるも
ののようにスイングブラケットから横へずれた位置の旋
回台上面部のジョイントから、ブーム根元部の上面への
ターミナルへ上凸状に湾曲させてアーム、バケット用の
油圧ホースを架け渡し、ブーム用油圧ホースは、ブーム
用シリンダから直接旋回台のターミナルへ上凸状の湾曲
させて接続することで油圧配管を構成していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来技術によれば旋回台上のジョイントはスイング
ブラケットから横へずれた位置にあるため、前記各油圧
ホースの湾曲部はスイングブラケット直後における旋回
台上にジョイントを設ける場合に比べて、ブームの横揺
動に対する余裕長さも付加しなければならないので、そ
の長さが長くなって凸状の高さが高くなり、バックホー
作業中に、場所によってはこのホースが視界の防げにな
って操作し難いという不具合があった。
本考案は、各シリンダへの圧油配管におけるブーム部か
ら旋回台への配索を工夫することによって、前記不具合
を解消せんとする点に目的を有する。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は、冒頭に記載したバ
ックホーの油圧配管構造において、ブームシリンダと前
記ブームの前記スイングブラケットとの連結部近傍部位
に設けた圧油中継部とをブームの上下揺動方向面に沿っ
て湾曲状に屈曲させた油圧ホースで連通接続するととも
に、前記中継部と前記ブーム上面に配置した圧油ターミ
ナルとを固定管体で連通接続し、前記圧油ターミナルに
連通接続したブームシリンダ用油圧ホースと、バケット
シリンダ用およびアームシリンダ用の各油圧ホース等の
全油圧ホースを前記ブーム上面で横向きに並列配置し、
これら並列油圧ホース群を前記スイングブラケットの内
部空間を通して前記旋回台側へ配索するとともに、前記
スイングブラケット内部で、このブラケットに前記油圧
ホース群をクランプ機構で位置決め固定してあることを
特徴構成とする。
〔作用〕
前記構成によれば、ブームシリンダー用の油圧ホース
を、このブームシリンダとブームとに亘る湾曲ホース部
の長さを短く設定しながらも、アームシリンダ、バケッ
トシリンダ用等の他の油圧ホースと共にまとめてブーム
上面で並列配置でき、これによって、全油圧ホースを並
列にまとめた一体的状態で、スイングブラケットの内部
空間を通して旋回台へと配索できるものとなる。
そして、油圧ホース群はスイングブラケット内部におい
て位置決め固定してあるので、ブームの揺動によって油
圧ホース群がスイングブラケット内面部と接触摺動する
のを防止することができる。
〔考案の効果〕
従って、スイングブラケット近傍部位における油圧ホー
ス群のブームの上下および左右揺動に対するそれぞれの
余裕長さを双方とも短くできるので、結果、全体として
の余裕長さが従来に比べて短くなり、もって、スイング
ブラケット上方部位の油圧ホースの凸状湾曲高さを大幅
に低くできて、作業中に操縦者の視界の妨げになること
を可及的に防止することができた。
そして、ブームシリンダの湾曲ホース部の長さも短く設
定できたことにより、この湾曲ホース部が操縦者の視界
の防げになることも解消できた。
また、従来では、スイングブラケット付近で各油圧ホー
スが上向き凸状に長く大きく湾曲して配索され、しかも
斜めに架設されていることにより外観的にも改善の余地
が残されていたが、本考案によれば、油圧ホース群は並
列状態で、しかもブームから真後へ向って小なる上向き
凸状湾曲でもって整然と無理なく、かつ、その機外への
露出部分も少ない状態で配索されるので、外観が向上す
る利点も有している。
〔実施例〕
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第7図に示すように、クローラ走行装置(1)を備えた
走行機台に、この走行機台に対して旋回自在に旋回台
(2)を取付けるとともに、旋回台(2)に、ブーム支
持用のスイングブラケット(3)を油圧シリンダ(4)
によって縦軸芯(X1)周りに回動操作自在に取付け、ブ
ラケット(3)に、ブラケット(5)を油圧シリンダ
(6)によって昇降揺動操作可能に取付け、ブーム
(5)に、アーム(7)を油圧シリンダ(8)によって
上下揺動操作可能に取付け、アーム(7)に、バケット
(9)を油圧シリンダ(10)によって上下揺動操作可能
に取付け、また、ブーム(5)の先端部にハンドブレー
カ(図示せず)等の油圧作業装置の油圧動力取出し用の
サービスポート(11)を取付けて、バックホー作業車を
構成してある。
旋回台(2)の後部には第8図に示すようにエンジン
(E)を内装したボンネット(12)を備えてあり、この
ボンネット(12)はその上面に横軸心(X2)で開閉可能
なボンネットカバー(13)を設けてある。そして、ボン
ネット(12)の後上部にはカバー(13)を保護する平面
視コ字状のプロテクター(14)が横軸心(X3)で上下揺
動可能に設けてある。従って、カバー(13)を開くに
は、先づプロテクター(14)を上方へ揺動操作してか
ら、行なえば良い。
バックホー装置(B)のブームシリンダ(6)、アーム
シリンダ(8)、バケットシリンダ(10)、およびサー
ビスポート(11)へは旋回台(2)側から油圧配管され
ているが、この油圧構造は、第1図、第2図、および第
5図で示すように、ブームシリンダ(6)とブーム
(5)のスイングブラケット(3)との連結部近傍部位
に設けた圧油中維部(15)とをブーム(5)の上下揺動
方向面に沿って湾曲状態に屈曲させた油圧ホース(16)
で連通接続するとともに、中継部(15)とブーム(5)
上面に配置した圧油ターミナル(17)とを固定配管(1
8)で連通接続してある。また、前記ターミナル(17)
に連通接続したブームシリンダ(6)用油圧ホース(1
9)と、バケットシリンダ(10)用およびアームシリン
ダ(8)用の各油圧ホース(20),(21)、それに圧油
ターミナル(17)横に配設されたサービスポート(11)
用の油圧ホース(22)をブーム(5)上面で横向きに並
列配置し、これら並列油圧ホース群(H)を前記スイン
グブラケット(3)の内部空間(23)を通して旋回台
(2)側へ配索してある。そしてスイングブラケット
(3)内部で、このブラケット(3)に油圧ホース群
(H)をクランプ機構(C1)で位置決め固定するととも
に、旋回台(2)側へ配索した油圧ホース群(H)を、
ブラケット(3)近傍位置で、バケットシリンダ用油圧
ホース(20)とアームシリンダ用油圧ホース(21)とで
構成される第1配管束(24)と、ブームシリンダ用油圧
ホース(19)とサービスポート用油圧ホース(22)で構
成される第2配管束(25)とに分岐し、これら配管束
(24),(25)を横方向に相対離間させて旋回台(2)
へクランプ機構(C2),(C3)で位置決め固定してあ
る。
前記スイングブラケット(3)は、第1図に示すよう
に、旋回台(2)とは上下2箇所の枢支連結部(26),
(27)で連結されており、これら連結部(26),(27)
はその間が空間(23a)となるように各別の軸体(図示
せず)でもって軸心(X1)で枢支してある。また、前記
上側の連結部(26)と、ブーム(5)の支持部(3a)と
の間には前記空間(23a)と連通する平面視横長長方形
状の連通部(23b)が形成してあり、これら空間(23a)
と連通部(23b)でもってスイングブラケットの内部空
間(23)を構成してある。
前記ターミナル(17)部からの油圧ホース群(H)はブ
ーム支持部(3a)付近のブーム(5)上面部位でガード
機構(G)によって並列状態のまま保持されている。
第6図に示すように前記ガード機構(G)は、上下のプ
レート(28),(29)の間に油圧ホース群(H)を並列
配置のままゴムクッション(30),(30)を介し、ボル
ト、ナットで上下プレート(28),(29)を締付固定す
るとともに、下側プレート(29)の下面にローラー(3
3)を外嵌した正面視U字状のガード部材(32)を固着
して構成されている。従って、ブーム(5)の昇降揺動
によって油圧ホース群(H)がブーム(5)上面と接触
しそうな状態になると、ガード機構(G)のローラー
(33)がブーム(5)と接触するようになり、ローラー
(33)は回転自在であるので接触抵抗も軽減される。
また、前記ガード機構(G)前方でブーム支持部(3a)
近傍のブラケット(3)の連通部(23b)上端には丸棒
製の保護バー(34)が横向きに架設してあり、ブーム
(5)の下降によって油圧ホース群(H)がブーム
(5)の付根アール部(5a)と接触するのを防いでい
る。
第3図に示すように、ブラケット(3)の内部空間(2
3)内で油圧ホース群(H)は前記連通部(23b)にクラ
ンプ機構(C1)によって位置決め固定されている。この
クランプ機構(C1)は、ゴムクッション(31),(31)
で挟持された油圧ホース群(H)を前記連通部(23b)
に取付けて構成されており、油圧ホース群(H)の配列
は、機体進行方向に向って右側から順にサービスポート
(11)用、ブームシリンダ(6)用、アームシリンダ
(8)用、バケットシリンダ(10)用の各油圧ホース
(22),(19),(21),(20)が配置してあるが、バ
ケットおよびアーム用の油圧ホース(20),(21)はホ
ース径が小さいので前後2段に重ねてある。
第2図に示すように、前記第1配管束(24)と第2配管
束(25)はそれぞれ平面視において左後方へ向うように
湾曲配索してあり、クランプ機構(C2),(C3)で旋回
台(2)へ位置決めしてあるとともに、第2配管束(2
5)の曲率半径は第1配管束(24)よりも大としてあ
る。これは各配管束(24),(25)のホース径が異なる
ことによる、ブーム(5)の左右揺動に伴うホース変位
の差を補正するためのものである。
また、各配管束(24),(25)が共に左方へ湾曲してい
るのは、ブーム(5)の左への揺動角が右へのそれより
も大きいことに起因している。
第4図に示すように、第2配管束(25)用のクランプ機
構(C3)は、旋回台(2)から立設した舌片(39)の両
側に、サービスポート用油圧ホース(22)とブームシリ
ンダ用油圧ホース(19)とをそれぞれ給排2本のホース
を縦に並べて配置し、ゴムクッション(35)、押えプレ
ート(36)、とをボルトでもって締め付けて構成してあ
る。
そして、第1配管束(24)用のクランプ機構(C2)は、
アームシリンダ用油圧ホース(21)とバケットシリンダ
用油圧ホース(20)とをそれぞれ給排2本のホースを横
に並べて上下に重ね、ゴムクッション(37)、押えプレ
ート(38)、1本のボルトでもって共締状態で旋回台
(2)に取付けて構成してある。
本考案では、ブームシリンダ用油圧配管を、中継用の油
圧ホース(16)、中継部(15)、固定配管(18)でもっ
て、分割構造配管とすることによって、他の油圧ホース
(20),(21),(22)と共に圧油ターミナル(17)部
で並列配置できたのであり、前記油圧ホース(16)は必
要最小限度の長さで済むので、この油圧ホース(16)が
運転部からの視界の防げになることもない。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るバックホーの油圧配管構造の実施例
を示し、第1図は一部断面の要部側面図、第2図は要部
の平面図、第3図はスイングブラケット内クランプ機構
の平面図、第4図は旋回台側のクランプ機構を示す一部
断面後面図、第5図は要部の斜視図、第6図はガード機
構を示す一部断面後面図、第7図はバックホーの側面
図、第8図はボンネット後部の斜視図である。 (2)……旋回台、(3)……ブラケット、(5)……
ブーム、(6)……油圧シリンダ、(15)……中継部、
(16),(19),(20),(21)……油圧ホース、(1
7)……ターミナル、(18)……固定管体、(23)……
内部空間、(H)……油圧ホース群、(C1)……クラン
プ機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブーム(5)を、スイングブラケット
    (3)を介して旋回台(2)に縦軸まわりで揺動可能に
    支持してあるバックホーの油圧配管構造であって、ブー
    ムシリンダ(6)と前記ブーム(5)の前記スイングブ
    ラケット(3)との連結部近傍部位に設けた圧油中継部
    (15)とをブーム(5)の上下揺動方向面に沿って湾曲
    状に屈曲させた油圧ホース(16)で連通接続するととも
    に、前記中継部(15)と前記ブーム(5)上面に配置し
    た圧油ターミナル(17)とを固定管体(18)で連通接続
    し、前記圧油ターミナル(17)に連通接続したブームシ
    リンダ用油圧ホース(19)と、バケットシリンダ用およ
    びアームシリンダ用の各油圧ホース(20),(21)等の
    全油圧ホースを前記ブーム(5)上面で横向きに並列配
    置し、これら並列油圧ホース群(H)を前記スイングブ
    ラケット(3)の内部空間(23)を通して前記旋回台
    (2)側へ配索するとともに、前記スイングブラケット
    (3)内部で、このブラケット(3)に前記油圧ホース
    群(H)をクランプ機構(C1)で位置決め固定してある
    バックホーの油圧配管構造。
JP1763389U 1989-02-16 1989-02-16 バックホーの油圧配管構造 Expired - Lifetime JPH0712445Y2 (ja)

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EP90102824A EP0383276B1 (en) 1989-02-16 1990-02-13 Hydraulic piping structure for a backhoe
US07/481,458 US5108253A (en) 1989-02-16 1990-02-16 Hydraulic piping structure for a backhoe
KR1019900001924A KR940008632B1 (ko) 1989-02-16 1990-02-16 백호우의 유압배관구조

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