JPH07124100A - 内視鏡用保護装置 - Google Patents

内視鏡用保護装置

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JPH07124100A
JPH07124100A JP5273772A JP27377293A JPH07124100A JP H07124100 A JPH07124100 A JP H07124100A JP 5273772 A JP5273772 A JP 5273772A JP 27377293 A JP27377293 A JP 27377293A JP H07124100 A JPH07124100 A JP H07124100A
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JP
Japan
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light
window
transparent window
endoscope
illumination
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Withdrawn
Application number
JP5273772A
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English (en)
Inventor
Ko Tanaka
耕 田中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察光学系への迷光の入射によるフレアやゴ
ーストの発生を阻止すると共に、汚染防止用保護チュー
ブによる照明光と観察光とのケラレを防止した組立性の
良い内視鏡用保護装置を提供する。 【構成】 先端構成部13に照明光学系出射窓33aと
観察光学系入射窓33bとを形成し、且つ両窓間に遮光
突起22を形成した内視鏡挿入部12を有する内視鏡1
1に対し、先端部が閉塞された汚染防止用保護チューブ
31を着脱自在に被覆するようにした内視鏡用保護装置
において、汚染防止用保護チューブ31には、照明光学
系出射窓と観察光学系入射窓とに対面する各該当部分
に、外表面が一連に連続する一体的な面にされた透明窓
33を設けると共に、出射窓に対面する透明窓部分33
aの肉厚を入射窓に対面する透明窓部分33bの肉厚よ
りも厚くさせ、且つ肉厚差による段付け部側面を遮光部
34にして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡用保護装置に係
り、特に、内視鏡挿入部が被観察部に直接,接触するこ
とのないようにして、該内視鏡挿入部の汚染を効果的に
防止するようにした内視鏡用保護装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用等に用いられる内視鏡にお
いては、被観察部に直接,挿入された内視鏡挿入部が汚
れることを防止するために、該内視鏡挿入部が被観察部
に対して直接,接触するのを避けるようにした内視鏡用
保護装置が用いられている。ここで、前記内視鏡用保護
装置は、汚染防止用保護チューブ(以下、単に保護チュ
ーブとも呼ぶ)を該当する内視鏡挿入部に被嵌させて、
全体的に被覆させたものであって、被観察部の観察に際
しては、該保護チューブを内視鏡挿入部に被嵌させたま
まの状態で使用することにより、該内視鏡挿入部が直
接,被観察部に接触される惧れがなく、又、被観察部を
変える度毎に保護チューブを使い捨てで交換することに
より、該内視鏡挿入部をあらためて洗浄する必要がない
ものであった。
【0003】しかし、前記のように保護チューブを内視
鏡挿入部に被嵌して、該内視鏡挿入部を全体的に被覆す
る保護装置では、該内視鏡挿入部における先端構成部の
照明出射窓から出射される照明光が、保護チューブ及び
該保護チューブに設けられた照明窓とか観察窓の内面で
反射されて反射光となり、該反射光が先端構成部の観察
光学系入射窓に入射してフレアやゴーストの原因にな
り、観察の支障になるという不都合があった。
【0004】そこで、このような欠点を解消するため
に、特開平3−264038号公報に記載の内視鏡用保
護装置においては、図9及び図10に示すように、先端
構成部1の表面にある照明出射窓2の開口部分と、観察
光学系9の入射窓3の開口部分との間に高低差をつけた
上で、更に、照明出射窓2の開口する表面部と、観察光
学系入射窓3の開口する表面部との間に段差面を形成し
ておき、保護チューブ側の内面を該段差面に沿わせるよ
うにしている。
【0005】従って、このように構成された内視鏡用保
護装置によれば、照明出射窓2から出射される照明光の
内,保護チューブ4の内面と先端構成部1の表面で反射
する反射光に関して、その光路長を長くとることで減衰
させ、これによってフレアやゴーストの発生を抑制し得
るのである。
【0006】ところで、このように構成される従来の場
合、前記図9に示す内視鏡用保護装置においては、保護
チューブ4の肉厚が等しくされていることから、該保護
チューブ4の外表面に関しても、先端構成部1に形成さ
れる段差面がそのままで、段差部8として表出されてい
る。又一方で、前記図10に示す内視鏡用保護装置にお
いては、先端構成部1の照明出射窓2と観察光学系9の
入射窓3とに対向する保護チューブ4の平坦にされた底
部5に夫々の貫通孔を形成させ、該各貫通孔内にあって
透明窓6,7を固定させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
9及び図10に示す従来の内視鏡用保護装置の場合にお
いても、以下に述べるような夫々の欠点がある。
【0008】先ず、図9に示す従来構成の内視鏡用保護
装置では、保護チューブ4の外表面が先端構成部1と同
様な段差面による段差部8をもつことにより、外表面と
水滴等との接する表面積が大きくなって、該段差部8に
水滴等が付着し易くなり、特に、体内において使用する
場合には、体液とか粘膜等が同段差部8に非常に付着し
易くなるもので、これらの体液とか粘膜等は、洗浄水の
噴射によって比較的容易に洗浄することが可能ではある
が、噴射された洗浄水が、ここでも水滴となって段差部
8に付着されて了い、このようにして該段差部8は、常
に水切れの悪い状態を惹き起こすものであった。
【0009】一方、前記段差部8に付着した体液や粘膜
等とか、それに水滴は、先端構成部1の照明出射窓2か
ら出射される照明光について、その一部を保護チューブ
4からは出射させずに受け入れて夫々に迷光として了
い、更に、これらの迷光は、再び保護チューブ4内に入
射されるとか、ときには、観察光学系9内にまでも入射
されることすらあり、ここでの観察光学系9内に入射す
る迷光が、フレアやゴーストの原因になって、観察に際
して非常に支障をきたすことになる。
【0010】又、図10に示す従来構成の内視鏡用保護
装置においては、先端構成部1の照明出射窓2と観察光
学系入射窓3との夫々に対向する保護チューブ4の部分
にあって、夫々に各透明窓6,7が設けられているので
あるが、このように保護チューブ4の照明用透明窓6と
観察用透明窓7とを区分すると、保護チューブ4と先端
構成部1とのズレに伴い、照明用透明窓6側では、出射
される照明光が保護チューブ4と照明用透明窓6との境
界部に接して光量を損失し、観察用透明窓7側では、保
護チューブ4と観察用透明窓7との境界部が観察視野内
に入り込んで、所謂,視野ケラレを生じ、ここでも又、
前記と同様に、観察に際して非常に支障をきたすもの
で、特に、この点については、近年,内視鏡で要望され
ている視野の広角化,ひいては照明の広角化にも反する
ことになる。
【0011】更に、これらの各従来の内視鏡用保護装置
のように、保護チューブ側の窓部の構成を二つの各窓,
つまり、照明用透明窓6と観察用透明窓7とに区分する
ことは、生産コストのアップを招くほかに、組み上げ作
業が極めて煩雑になるものであった。
【0012】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
観察光学系への迷光の入射によるフレアやゴーストの発
生を効果的に阻止すると共に、汚染防止用保護チューブ
による照明光と観察光とのケラレを防止し、更には、安
価で組立性の良好な内視鏡用保護装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る内視鏡用保護装置は、先端構成部に照
明光学系出射窓と観察光学系入射窓とが隣接配置され、
且つ該出射窓と入射窓との間に遮光突起を形成した内視
鏡挿入部を有する内視鏡に対し、先端部が閉塞された汚
染防止用保護チューブを用い、該汚染防止用保護チュー
ブを前記内視鏡挿入部に着脱自在に被覆するようにした
内視鏡用保護装置において、前記汚染防止用保護チュー
ブには、前記照明光学系出射窓と観察光学系入射窓とに
対面する各該当部分に、外表面が一連に連続する一体的
な面にされた透明窓を設けると共に、前記出射窓に対面
する透明窓部分の肉厚を、前記入射窓に対面する透明窓
部分の肉厚よりも厚くさせ、且つ該肉厚差による段付け
部側面を遮光部として遮光させたことを特徴とするもの
である。
【0014】
【作用】本発明の前記構成による内視鏡用保護装置の場
合、先ず、先端構成部の照明光学系出射窓から出射した
照明光は、該出射窓に対面して保護チューブに形成され
た透明窓の内面で反射光と透過光とに分かれる。そし
て、反射光は、先端構成部側に返され、且つその一部
は、観察光学系の方向に進むが、該反射光は、照明光学
系出射窓と観察光学系入射窓との間に形成された遮光突
起によって遮光されるために、観察光学系に入射される
ことはない。
【0015】一方、透過光の一部で、観察光学系入射窓
に対面して保護チューブに形成された透明窓の内面に向
かう照明光は、段付け部の側面が遮光部にされていて透
過できず、該観察光学系入射窓に対面する透明窓の内面
で反射しないので、観察光学系に入射することはない。
従って、このように照明光学系出射窓から出射した照明
光が、保護チューブの透明窓の内面で反射して観察光学
系に入射されることがないので、フレアやゴーストの発
生を未然に防止できる。
【0016】又、前記保護チューブに形成される透明窓
の外表面を一連に連続する一体的な面に形成してあっ
て、該外表面と水滴等との接する表面積が少なくなるた
めに、水切れが良好になって体液や粘膜及び水滴による
迷光がなくなり、これによって、ここでもフレアやゴー
ストの発生を未然に防止できる。
【0017】更に、照明用透明窓と観察用透明窓との境
界がなく一つの窓構成にされているので、先端構成部と
保護チューブとの間にズレを生じたとしても、ここでの
照明光及び観察光が遮られたりせず、このために光量損
失や視野ケラレ等を起こす惧れがなく、且つ視野の広角
化にも十分に対応させ得るほか、併せて、生産コストの
低減が可能になり、組み上げ作業もまた簡単になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る内視鏡用保護装置の各別
の実施例につき、図1ないし図8を参照して詳細に述べ
る。
【0019】図1は、本発明の保護装置を適用した内視
鏡の概要構成を示す全体斜視図である。
【0020】即ち、図1において、本内視鏡用保護装置
の場合、内視鏡本体11の内視鏡挿入部12内には、詳
細については後述するが、光源装置からの照明光を伝達
するライトガイドファイバー束,及び結像した観察画像
を操作部の接眼光学系に伝送するイメージガイドファイ
バー束が内装され、且つ該内視鏡挿入部12の先端構成
部13には、ライトガイドファイバー束によって伝達さ
れた照明光を出射させる照明光学系,及び照明された観
察対象部の観察像をイメージガイドファイバー束に結像
させる観察光学系が内装されており、更に、操作部側に
は、接眼部15が設けられている。
【0021】一方、前記先端構成部13を含む内視鏡挿
入部12に着脱自在に被嵌させて被覆する汚染防止用保
護チューブ31の先端部32には、前記照明出射窓と観
察光学系入射窓とに対面する各該当部分に、外表面が一
連に連続する一体的な面にされた透明窓33を設け、
又、送気,送水用のノズル孔とか、処置用の鉗子孔14
が設けられている。
【0022】なお、本第1実施例においては、観察画像
の伝送系にイメージガイドファイバー束と接眼部とを用
いているが、これに代え、固体撮像素子を用いてモニタ
ー観察をなすようにしてもよい。
【0023】図2は、本発明の第1実施例による保護装
置を適用する内視鏡挿入部の先端構成部のみを取り出し
て示す斜視図であり、図3は、同第1実施例における内
視鏡挿入部の先端構成部に汚染防止用保護チューブを被
嵌させた状態の概要構成を示す縦断面図である。
【0024】これらの図2及び図3に示す装置構成おい
て、前記内視鏡挿入部12の先端構成部13の内部16
には、先端面部に照明レンズ17を配したライトガイド
ファイバー18からなる照明光学系と、照明レンズ17
に隣接した対物レンズ19,結像レンズ20及びその結
像面に配置されたイメージガイドファイバー又は固体撮
像素子21からなる観察光学系とが装着され、且つ前方
側の照明レンズ17と、これに隣接する後方側の対物レ
ンズ19との間の表面部に対して、両者相互間を遮光す
る凸状をした遮光突起22を突設させてある。
【0025】一方、前記汚染防止用保護チューブ31の
先端部32には、前記先端構成部13の照明レンズ17
と対物レンズ19とに対面する夫々の位置にあって、前
記した樹脂又はガラス等からなる一連に連続した外表面
形状の透明窓33が設けられており、該透明窓33は、
照明レンズ17に対面する前方側の透明窓部分33aの
肉厚が、対物レンズ19に対面する後方側の透明窓部分
33bの肉厚よりも厚くされ、且つこれらの各対面部分
をカバーする大きさよりも若干大きく形成されて、前記
遮光突起22を受入れ得るようにすると共に、両透明窓
部分33a,33b間での段付け部に該当する側部が遮
光面34にされている。
【0026】従って、本第1実施例の装置構成におい
て、照明レンズ17から出射される照明光は、該照明レ
ンズ17に対面する透明窓部分33aを透過して図示省
略した被観察部を照明し、該被観察部からの反射光は、
対物レンズ19に対面する透明窓部分33bを透過し
て、該対物レンズ19に入射されることになる。
【0027】この場合、前記照明レンズ17から出射さ
れる照明光については、照明レンズ17に対面する透明
窓部分33aを透過する際に、該透明窓部分33aの内
面33eにおいて、その一部が照明光として作用する以
前に反射される。
【0028】そして、該反射光の内で、対物レンズ19
側に向かう光は、先端構成部13の表面に突設された遮
光突起22によって遮光され、又、前記透明窓部分33
aの内面33eを透過した光についても、対物レンズ1
9に対面する透明窓部分33bの内面33gに向かう透
過光があるが、該透過光は、段付け部該当の側部遮光面
34によって遮光されることになり、結果的に、前記透
明窓部分33bの内面33g側における反射光を効果的
に遮断できて、該反射光によるフレアとかゴーストの発
生を容易に防止し得るのである。
【0029】又、ここでは、前記透明窓33の外表面が
連続した平面形状をなしているために、該外表面に体液
や粘膜が付着され難く、且つたとえ付着したときでも洗
浄ノズルからの水噴射で容易に除去できるほか、該水噴
射の際の水切れも良好であって水滴が付着せず、これに
よって、透明窓33の外表面への付着物の反射によるフ
レアやゴーストの発生が阻止される。
【0030】更に、前記透明窓33が一連の一つの窓構
成にされているので、フレアやゴーストの原因になる光
を段付け部の側部遮光面34によって遮光する以外は、
全ての照明光を有効に透過させることが可能であり、こ
れによって、照明光の光量損失や視野ケラレ等を起こす
惧れが解消され、極めて良好な観察像を得ることができ
るほか、窓部材が一つであることから、生産コストの低
減,組み上げ作業の容易化等を図り得る。
【0031】次に、図4及び図5は、前記第1実施例構
成における内視鏡挿入部12の先端構成部13を変形し
た場合の第2及び第3実施例構成を夫々に示す縦断面図
である。
【0032】即ち、図4に示す第2実施例は、前記対物
レンズ19と透明窓33,ここでは透明窓部分33bと
の間隔を短くした構成を有しており、本構成の場合に
は、照明された被観察部からの反射光が、透明窓部分3
3bを透過して対物レンズ19に入射する際に、該対物
レンズ19と透明窓部分33bとの間隔が長いときより
も、この透明窓部分33bを透過する光束の占める面積
が小さくなる。
【0033】従って、ここでは、前記透明窓部分33b
を一層,小さくすることができるもので、特に、この構
成は、内視鏡の広角化に有効である。
【0034】又、図5に示す第3実施例は、前記対物レ
ンズ19の被観察部側の平面19aについて、これを前
記遮光突起22に相当する側から、後方斜視角に垂直と
なるように傾けてなる平面24とした構成を有してお
り、本構成の場合には、前記図3及び図4の場合とは異
なって、該対物レンズ19を断面クサビ状に形成する必
要がなく、且つその光軸23を屈折させなくて済むの
で、例えば、レンズ収差のくずれによるボケ等を生ずる
惧れがない。
【0035】次に、図6は、第4実施例を示し、本第4
実施例では、前記第1実施例の透明窓33の構成におい
て、前記照明レンズ17に対面する側の部分を2層に構
成し、段付け部透明窓部分33cの媒質と、前記外表面
の全体を覆う透明窓部分33dの媒質とを、以下の条件
で変化させて構成したものである。 n1 >n2 ‥‥(1) 但し、n1 :透明窓部分33cの媒質の屈折率 n2 :透明窓部分33dの媒質の屈折率
【0036】本構成によれば、図7に示した如く、照明
レンズ17からの出射光が、段付け部透明窓部分33c
の媒質に入射されたとき、該媒質内での入射面の法線と
なす角度がω1 となって、実線で示す照明光41として
出射される。一方、該段付け部透明窓部分33cの媒質
が、前記外表面の全体を覆う透明窓部分33dの媒質と
等しくなったときには、段付け部透明窓部分33cの媒
質内での入射面の法線となす角度がω2 となり、この場
合、破線で示す照明光42は、該段付け部透明窓部分3
3cの側部遮光面34によって遮光される。
【0037】そして、前記角度ω1 とω2 との関係は、
スネルの法則によって決定され、入射側の媒質と入射角
が等しい場合、出射側の屈折率が大きくなると、その屈
折角が小さくなり、逆に、屈折率が小さくなると、その
屈折角が大きくなる。即ち、この場合、例えば、n1 =
1.51633で、その入射角を45°としたとき、角
度ω1 とω2 との値は、夫々にω1 =22.1°,ω2
=27.8°となり、このように角度が大きくなった分
だけ、段付け部透明窓部分33cの側部遮光面34によ
って遮光される。又、遮光されないようにするために、
ω1 =22.1°とすると、その入射角が34.8°と
小さくなる。
【0038】従って、本第4実施例の構成にすること
で、内視鏡の広角化に対応でき、本例の場合、特に、外
表面の全体を覆う透明窓部分33dに適用する材質とし
て、プラスチックのような屈折率の低いものしか使用で
きないときに有効である。
【0039】次に、図8は、第5実施例を示し、本第5
実施例では、前記第1実施例の透明窓33の構成におい
て、前記透明窓33の外表面33fの照明レンズ17に
対面する側の透明窓部分33cの内面33e及び透明窓
33の外表面33fにのみ反射防止コートを施し、対物
レンズ19に対面する側の内面33gには該反射防止コ
ートを施さない構成にしたものである。
【0040】本構成の場合、照明レンズ17から出射さ
れる照明光43は、照明レンズ17に対面する透明窓部
分33aの内面33e及び外表面33fを透過する際
に、該内面33e及び外表面33fに施されている反射
防止コートによってかなり軽減されはするものの、僅か
ながら夫々に反射光45,46を発生する。そして、前
記内面33eで発生する反射光45は、先に述べたよう
に遮光することが可能であり、一方、外表面33fで発
生する反射光46は、対物レンズ19側に入射する可能
性があるが、該対物レンズ19に対面する透明窓33b
の内面33gに反射防止コートが施されていないこと
で、反射率を高くさせ、これによって該対物レンズ19
への反射光46aの入射を低減できる。
【0041】この結果、照明レンズ17側では、反射光
を減少させて効率的な照明を可能とし、且つ対物レンズ
19側では、反射光によるフレアやゴーストの発生を極
力抑制し得るのである。
【0042】なお、上記各実施例は、その全てが本発明
を後方斜視用の内視鏡に適用した場合についてである
が、本発明は、これらにのみ限定されるものではなく、
直視用や側視用の各内視鏡に対しても適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、本発明によれば、先端構成部に照明光学系出射窓と
観察光学系入射窓とが隣接配置され、これらの出射窓と
入射窓との間に遮光突起を形成した内視鏡挿入部を有す
る内視鏡に対し、先端部が閉塞された汚染防止用保護チ
ューブを着脱自在に被覆するようにした内視鏡用保護装
置において、汚染防止用保護チューブには、照明光学系
出射窓と観察光学系入射窓とに対面する各該当部分に、
外表面が一連に連続する一体的な面にされた透明窓を設
けると共に、照明出射窓に対面する透明窓部分の肉厚を
観察光学系入射窓に対面する透明窓部分の肉厚よりも厚
くさせ、且つ肉厚差による段付け部側面を遮光部として
構成したものであるから、反射光を効果的に低減でき、
且つ保護チューブの外表面に段差がないために、水切れ
が良好でフレアやゴーストの発生を容易に防止でき、
又、保護チューブに透明窓を一連に連続する一つの窓構
成としたので、光量損失が少なく、視野ケラレ等を起こ
す惧れが解消され、且つ視野の広角化にも十分に対応で
き、併せて、生産コストの低減が可能になり、組み上げ
作業もまた簡単になる等の優れた特長を発揮し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護装置を適用した内視鏡の概要構成
を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例による保護装置を適用する
内視鏡挿入部の先端構成部のみを取り出して示す斜視図
である。
【図3】同第1実施例における内視鏡挿入部の先端構成
部に汚染防止用保護チューブを被嵌させた状態の概要構
成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を適用した内視鏡挿入部の
先端構成部に汚染防止用保護チューブを被嵌させた状態
の概要構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を適用した内視鏡挿入部の
先端構成部に汚染防止用保護チューブを被嵌させた状態
の概要構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を適用した内視鏡挿入部の
先端構成部に汚染防止用保護チューブを被嵌させた状態
の概要構成を示す縦断面図である。
【図7】同第4実施例における内視鏡挿入部の先端構成
部に汚染防止用保護チューブを被嵌させた状態の作用を
説明する要部縦断面図である。
【図8】本発明の第5実施例を適用した内視鏡挿入部の
先端構成部に汚染防止用保護チューブを被嵌させた状態
の概要構成を示す要部縦断面図である。
【図9】従来の第1例による保護装置を適用した内視鏡
先端構成部の概要構成を示す縦断面図である。
【図10】従来の第2例による保護装置を適用した内視
鏡先端構成部の概要構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 内視鏡本体 12 内視鏡挿入部 13 内視鏡挿入部の先端構成部 14 挿入孔 15 接眼部 16 先端構成部の内部 17 照明レンズ 18 ライトガイドファイバー束 19 対物レンズ 20 結像レンズ 21 固体撮像素子 22 遮光突起 23 光軸 24 挿入孔 25 ライトガイドファイバ束 31 汚染防止用保護チューブ 32 汚染防止用保護チューブの先端部 33 透明窓 33a,33b,33c,33d 透明窓部分 33e,33g 透明窓部分の内面 33f 透明窓部分の外表面 34 側部遮光面 35 35 35 41,42,43,44 照明光 45,46 反射光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端構成部に照明光学系出射窓と観察光
    学系入射窓とが隣接配置され、且つ該出射窓と入射窓と
    の間に遮光突起を形成した内視鏡挿入部を有する内視鏡
    に対し、先端部が閉塞された汚染防止用保護チューブを
    用い、該汚染防止用保護チューブを前記内視鏡挿入部に
    着脱自在に被覆するようにした内視鏡用保護装置におい
    て、 前記汚染防止用保護チューブには、前記照明光学系出射
    窓と観察光学系入射窓とに対面する各該当部分に、外表
    面が一連に連続する一体的な面にされた透明窓を設ける
    と共に、前記出射窓に対面する透明窓部分の肉厚を、前
    記入射窓に対面する透明窓部分の肉厚よりも厚くさせ、
    且つ該肉厚差による段付け部側面を遮光部として遮光さ
    せたことを特徴とする内視鏡用保護装置。
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