JPH07113962A - 保護カバー付き内視鏡 - Google Patents

保護カバー付き内視鏡

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JPH07113962A
JPH07113962A JP5258529A JP25852993A JPH07113962A JP H07113962 A JPH07113962 A JP H07113962A JP 5258529 A JP5258529 A JP 5258529A JP 25852993 A JP25852993 A JP 25852993A JP H07113962 A JPH07113962 A JP H07113962A
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JP
Japan
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endoscope
protective cover
optical system
cover
main body
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Application number
JP5258529A
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Inventor
Azusa Noguchi
あずさ 野口
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数本の内視鏡を準備せずに適用部位,使用
目的に一致する性能を有し、且つ洗浄・消毒の手間を省
き得て、保護カバーの取り替えが容易で、先端部外径を
太くせずに済む保護カバー付き内視鏡を提供する。 【構成】 観察光学系13,及び照明光学系14を備え
る内視鏡本体11と、内視鏡本体11の少なくとも先端
構成部15を被覆する保護カバー12とを組み合わせる
保護カバー付き内視鏡の構成において、保護カバー12
の先端部17に対し、観察光学系13,及び照明光学系
14に対応してレンズ(31a),又はフィルター1
8,19を設けて構成し、又、保護カバー12を複数種
類用意し、各保護カバー12に夫々に性能の異なるレン
ズ(31a),又はフィルター18,19を設け、各保
護カバー12を選択して内視鏡本体11に組み合わせ得
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用等に用いられる
保護カバー付き内視鏡に係り、特に、内視鏡本体の挿入
部,及び先端構成部を被覆する保護カバーを配した保護
カバー付き内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用の内視鏡を用いて人体内部を観察
する際には、視野範囲や視野方向,被写界深度等が、被
観察部位,及び観察目的に最も適合するものを使用する
のが合理的かつ有効的である。しかし、この種の内視鏡
は、一般に高価なものであり、夫々の観察条件に合致す
るための仕様を備える夫々の内視鏡を予め準備しておく
のは、極めて不経済である。
【0003】そこで、特開昭56−85324号公報,
特開平1−131512号公報に提案,開示されている
ように、内視鏡本体の先端部に対して、先端構成部とな
るアダプター本体を着脱自在に配置させるようにし、該
アダプター本体の複数種類を用意して交換可能にするこ
とにより、内視鏡本体が1本であっても、視野範囲や視
野方向,被写界深度等の異なる内視鏡が得られる。又、
特開平2−280732号公報によれば、内視鏡本体の
先端部に対して、滅菌処理が可能で、且つ太さの異なる
対物部プローブを着脱自在に装着させることにより、挿
入部の太さが観察部位に適して滅菌処理の容易な内視鏡
を提供できる。
【0004】一方、人体内部の観察に用いる内視鏡に
は、人体内に挿入される挿入部,及び先端構成部を被覆
し得る保護カバーを取り付けておき、使用後に体液等が
付着した場合、該保護カバーを取り替えることによって
洗浄・消毒の手間を省くようにしたものがある。
【0005】ここでも、特公平2−54734号公報に
よれば、保護カバーの取り替えによって洗浄・消毒の手
間を省くと共に、該保護カバーに設けられた鉗子孔の先
端開口部にノズルを取り付けたり、或は更にもう一つの
鉗子孔を設けるとか、鉗子孔を通して治療に用いる医療
用器具等を1本の基本となる内視鏡に組み合わせること
により、特殊用途に使用可能な内視鏡を提供できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように先端構成部としてのアダプター本体の交換によ
って、視野範囲や視野方向,被写界深度等の仕様の異な
る内視鏡を構成する場合には、その使用によって内視鏡
本体,及びアダプター本体の表面に体液等が付着するこ
とになり、2次感染症の発生を防止する目的で、使用
前,後に洗浄・消毒が必要とされ、このため、一度,診
断・治療に内視鏡を使うと、該洗浄・消毒が完全に終了
するまでの間は、その内視鏡を次の診断・治療に使うこ
とができず、従って、結果的には、少なくとも数本の内
視鏡を用意しなければならない。
【0007】更に、交換可能で且つ比較的滅菌処理の容
易な対物部プローブを使用したり、保護カバー付き内視
鏡の鉗子孔や該鉗子孔を通して使用する医療用器具の種
類を変えることにより、種々の特殊用途に適用させる内
視鏡を提供する場合においても、内視鏡としての光学的
仕様には何らの変更も加えられてはおらず、このために
観察対象や使用目的に応じて、視野範囲や視野方向,被
写界深度等を変更することができない。
【0008】一方、内視鏡本体に対してアダプター本体
を取り付けた上で、所要の保護カバーを被覆させ、これ
によって光学的仕様を変更すると共に、併せて、洗浄・
消毒の手間と費用を省くことは可能であるが、この場合
には、アダプター本体の種類に対応した夫々の保護カバ
ーを準備する必要があって頗る煩わしくなる。つまり、
内視鏡を使用する前の準備,及び使用した後の保護カバ
ーとアダプター本体の双方を取り替えるために手間がか
かるもので、特に、内視鏡を使用して診断・治療を行な
っている時に、視野範囲や視野方向,それに被写界深度
等の異なるアダプター本体に交換する必要を生じた場合
には、該アダプター本体と保護カバーとの組み合わせを
間違えてしまう可能性もあり、更には、アダプター本体
の上から保護カバーを被覆させるために、内視鏡の先端
部外径が一層,太くなるという不都合もある。
【0009】本発明は、このような従来の各問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、多数本の内視鏡を準備せずに適用部位,使用目的に
一致する性能を有し、且つ洗浄・消毒の手間を省き得る
と共に、保護カバーの取り替えが容易で、しかも、保護
カバーを被覆させたときの先端部外径が太くならないよ
うにした,この種の保護カバー付き内視鏡を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段,及び作用】前記目的を達
成するために、本発明では、観察光学系,及び照明光学
系を備える内視鏡本体と、該内視鏡本体の少なくとも先
端構成部を被覆する内視鏡用保護カバーとを組み合わせ
る保護カバー付き内視鏡の構成において、前記保護カバ
ーの先端部に対し、前記観察光学系,及び照明光学系に
対応して夫々にレンズ,又はフィルターを設けたもので
あり、又、前記内視鏡用保護カバーを複数種類用意し、
各保護カバーに夫々に性能の異なるレンズ,又はフィル
ターを設け、該保護カバーを選択して内視鏡本体に組み
合わせるようにしたものである。
【0011】即ち、本発明は、観察光学系,及び照明光
学系を備える内視鏡本体と、該内視鏡本体の少なくとも
先端構成部を被覆する内視鏡用保護カバーとを組み合わ
せる保護カバー付き内視鏡の構成において、前記保護カ
バーの先端部に対して、前記観察光学系,及び照明光学
系に対応するレンズ,又はフィルターを夫々に設けたこ
とを特徴とする保護カバー付き内視鏡である。
【0012】又、本発明は、前記保護カバー付き内視鏡
の構成において、前記内視鏡用保護カバーを複数種類用
意し、各保護カバーに性能の異なるレンズ,又はフィル
ターを夫々に設け、該保護カバーを選択して前記内視鏡
本体に組み合わせるようにしたことを特徴とする保護カ
バー付き内視鏡である。
【0013】引続き、本発明に係る保護カバー付き内視
鏡の概要,及び作用につき、図1,乃至図5を参照して
述べる。
【0014】先ず、図1(a) は、本発明の第1例による
基本的な保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面
図であり、同図(b) は、同内視鏡本体を取り出して示す
縦断面図、同図(c) は、同保護カバーを取り出して示す
縦断面図である。
【0015】図1(a) において、本基本構成からなる第
1例の保護カバー付き内視鏡は、内視鏡本体11に保護
カバー12を着脱自在に被覆させると共に、これらの内
視鏡本体11,及び保護カバー12は、夫々に可撓性を
有している。前記内視鏡本体11は、図1(b) に示すよ
うに、所定視野範囲の観察光学系13,及び該観察光学
系13の視野範囲,ひいては、観察範囲を照明する所定
照明範囲の照明光学系14を夫々に備えており、照明光
学系14を構成するライトガイドファイバー14aから
出射される照明光によって、図示省略した観察部位が照
明され、該観察部位からの反射光が、観察光学系13を
構成する対物レンズ系13aを経て、イメージファイバ
ーを用いたイメージガイド13bの入射端面13cに結
像され、該結像された観察画像が、イメージガイド13
bを介し外部に導光されて観察される。前記保護カバー
12は、図1(c) に示すように、前記内視鏡本体11の
本体側先端構成部15を被覆する可撓性のあるシース1
6を備えており、該保護カバー12のカバー側先端構成
部17には、前記観察光学系13,及び照明光学系14
に対応して、その各先端部を夫々に構成するレンズ,又
はフィルターの何れか一方,この場合は、前記観察光学
系13対応の明るさ絞り18aをもつ平板フィルター1
8,及び前記照明光学系14対応の平板フィルター19
を設ける。
【0016】そして、前記フィルター18,19とし
て、前記のように平行平面板のものを用いた場合の保護
カバー付き内視鏡においては、その視野範囲,及び照明
範囲が、前記夫々の観察光学系13の視野範囲,及び照
明光学系14の照明範囲に一致する。又、前記内視鏡本
体11の本体側先端構成部15には、適宜に係合凸部2
0が設けられており、一方、前記保護カバー12のカバ
ー側先端構成部17には、該当部分に係合凹部21が設
けられていて、該内視鏡本体11に保護カバー12を取
り付ける際、これらの各係合凸部20と係合凹部21と
が嵌合し合うことで、これら相互の各先端相当部,ひい
ては、内視鏡本体11に対して、保護カバー12を着脱
自在に位置決めした上で固定することができる。
【0017】従って、前記構成による本第1例の保護カ
バー付き内視鏡においては、前記内視鏡本体11に対し
て、前記保護カバー12を使用の度毎に交換することが
できるもので、該内視鏡本体11を使用の度毎に洗浄・
消毒しなくても済む。
【0018】ここで、前記保護カバー12において、シ
ース16とカバー側先端構成部17とは、全体が一体に
構成されていても、別部品を一体的に接続して構成させ
てもよく、後者の場合には、接続該当部を水密構造にす
ることで、使用時に体液等が保護カバーの内部に入り込
むことのないように、外部環境と内視鏡本体とを隔絶す
る。更に、前記保護カバー12には、鉗子等の医療用器
具とか、送気,送水等のためのノズルを通すべき孔部、
所謂,鉗子孔22を形成させてもよい。
【0019】次に、図2(a) は、本発明の第2例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0020】図2(a) においても、本第2例の保護カバ
ー付き内視鏡は、内視鏡本体11に保護カバー12を着
脱自在に被覆させて構成する。ここで、前記内視鏡本体
11は、前記図1(b) に示す第1例のものと同一であっ
て、所定視野範囲の観察光学系13,及び所定照明範囲
の照明光学系14を夫々に備えており、前記保護カバー
12には、前記フィルター18,19に代え、図2(b)
に示すように、明るさ絞り31b付きの視野角変更レン
ズ系31aからなる視野角変更光学系31,及び照明範
囲変更レンズ32aとライトガイドファイバー32bと
からなる照明範囲変更光学系32を設け、前記視野角変
更光学系31を観察光学系13に、前記照明範囲変更光
学系32を照明光学系14に夫々光学的に接続させ得る
ようにしたものである。即ち、この構成による本第2例
の保護カバー付き内視鏡においては、前記第1例の保護
カバー付き内視鏡に対して、視野範囲,及び照明範囲を
夫々に選択,乃至は変更できる。
【0021】又、本第2例による保護カバー付き内視鏡
の場合、前記保護カバー12の視野角変更光学系31
は、焦点距離がf1 であるものとする。そして、前記内
視鏡本体11の視野角を2ω0 とし、且つ該内視鏡本体
11に保護カバー12を被覆させたときの視野角をωと
した場合、次の各視野角変更条件が成り立つ。 (1) f1 <0のとき、ω0 <ωであり、且つ|f1 |が
小さいほど、ωが大きくなる。 (2) f1 >0のとき、ω0 >ωであり、且つ|f1 |が
大きいほど、ωが小さくなる。
【0022】次に、図3(a) は、本発明の第3例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0023】図3(a) においても、本第3例の保護カバ
ー付き内視鏡は、前記第1例の保護カバー付き内視鏡の
場合と同様に、内視鏡本体11に保護カバー12を着脱
自在に被覆させて構成すると共に、前記視野角変更光学
系31内にあって、その光軸を屈曲させるプリズム31
cを介在させ、且つ該屈曲に対応して、前記照明範囲変
更光学系32のライトガイドファイバー32bを屈曲さ
せることにより、観察方向を側面側に代えて、所謂,側
視内視鏡に構成させたもので、同様な作用,効果が得ら
れる。
【0024】ここで、前記視野方向を変更しているプリ
ズム31cの反射面角度を選択することによって、その
視野方向を任意の角度に設定できるのであり、又、該プ
リズム31cに代えて反射鏡を用いてもよい。
【0025】次に、図4(a) は、本発明の第4例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0026】図4(a) においても、本第4例の保護カバ
ー付き内視鏡は、前記第1例の保護カバー付き内視鏡の
場合と同様に、内視鏡本体11に保護カバー12を着脱
自在に被覆させて構成すると共に、前記観察光学系13
に対応するフィルター18の明るさ絞り18aについ
て、その絞り径を一層,小さく設定した明るさ絞り18
bとしたものである。
【0027】従って、本第4例による保護カバー付き内
視鏡の場合には、前記第1例による保護カバー付き内視
鏡の場合に比較してFNO.が大きく、且つ観察像が幾分
か暗くはなるが、これに相当する分だけ被写界深度を深
くできるのであり、該明るさ絞り18bの絞り径を任意
に選択設定することで、必要とする観察深度が得られ
る。
【0028】次に、図5(a) は、本発明の第5例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0029】図5(a) においても、本第5例の保護カバ
ー付き内視鏡は、前記第1例他の保護カバー付き内視鏡
の場合と同様に、内視鏡本体11に保護カバー12を着
脱自在に被覆させて構成すると共に、前記保護カバー1
2に形成される鉗子孔22に対し、図示省略した医療用
レーザーから照射される特定波長のレーザー光を導光す
るために用いるレーザー導光器具(ファイバー等)を挿
入し得るようにしたものであり、この場合には、前記観
察光学系13に対応するフィルター18に代えて、少な
くとも該レーザー光の波長帯域における分光透過率が低
くされた明るさ絞り41a付きフィルター41を設けて
構成する。
【0030】一般に、この種の医療用レーザー器具から
照射される特定波長のレーザー光にあっては、内視鏡の
接眼部にテレビカメラ等を取付けた場合、観察部位から
の反射光が、撮像素子の感度以上の光エネルギーで入射
することにより、正常な観察画像を得られない場合があ
るが、本第5例による保護カバー付き内視鏡では、前記
フィルター41によって、レーザー光の反射光の一部
分,乃至は大部分を遮ることができるために、正常な観
察像を比較的容易に得られる。
【0031】ここで、前記第1例,乃至第5例の保護カ
バーに与えられた機能は、夫々に単独で用いてもよく、
或は、1つの保護カバーに2種類以上の機能を与えるこ
とも可能である。
【0032】又、前記図1等に示した内視鏡本体11の
観察光学系13,及び照明光学系14の夫々は、保護カ
バー12がなくとも機能して、観察,及び視野範囲内の
照明が可能ではあるが、これらの観察,及び照明の各光
学系13,14のそれ自体について、単独では観察,又
は照明ができずに、保護カバー12と組み合わせること
で、初めて機能するものであってよい。
【0033】又、前記図1等に示した保護カバー12に
設けられる医療用器具を通すための鉗子孔22について
は、必ずしも設けなければならないものではないが、特
に、前記図3の第3例の場合には、側視内視鏡としての
使い勝手を考慮したとき、側方に向かう視野範囲内に医
療用器具の先端部が突出されるように形成するのが望ま
しい。
【0034】又、前記図4に示す第4例の場合は、焦点
深度が深いために、内視鏡下での鉗子孔22を通して行
なわれる鉗子等の医療用器具を用いた治療に好適する。
そこで、同様な2つ,或は、それ以上の鉗子孔を設ける
ことにより、可能とされる治療の種類が増すと共に、そ
の操作もし易くなる。
【0035】更に、前記図5に示す第5例の場合にも、
医療用レーザー導光器具を通す鉗子孔22に加えて、例
えば、表皮の剥離等を行なうための鉗子を通す別の鉗子
孔を設ければ、より一層,治療がし易くなる。
【0036】即ち、このように保護カバー12に与えら
れる光学系の特長に対応して、鉗子孔の22の数や位置
を選択設定することにより、一層,有効且つ効果的に使
用可能な保護カバー付き内視鏡が得られる。そして又、
鉗子孔の数,大きさ等で、全体の外形も変化することか
ら、外径等が適用する観察部位に応じた太さになるよう
に、該鉗子孔の数,位置,及び大きさ等を決めればよ
い。
【0037】
【実施例】以下、本発明に係る保護カバー付き内視鏡の
具体的な各別の実施例につき、図6,乃至図8を参照し
て詳細に述べる。
【0038】第1実施例.図6(a) は、本発明の第1実
施例による1形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図であり、図6(b) は、同第1実施
例による他の形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図である。
【0039】これらの図6(a),(b) に示す各構成におい
て、本第1実施例では、次に述べるように、夫々に異な
る各形式に対して共通の内視鏡本体51を用いており、
該内視鏡本体51に対しては、夫々に異なった各形式に
よる保護カバー61a,61bの何れかを選択して被覆
させると共に、これらの内視鏡本体51,及び各保護カ
バー61a,61bの夫々は、その両者共に可撓性を有
している。
【0040】前記図6(a),(b) に夫々に示されているよ
うに、内視鏡本体51の本体側先端構成部52には、次
に述べる各カバー側観察光学系の何れかと共々に観察画
像を結像する明るさ絞り55付きの対物レンズ系54,
及び結像された観察画像を電気信号に変換するCCD素
子56を組み合わせた所定視野範囲の本体側観察光学系
53と、同様に、次に述べる各カバー側照明光学系の何
れかと共々に該本体側観察光学系53の観察範囲を照明
するライトガイド58を用いた所定照明範囲の本体側照
明光学系57とが夫々に設けられている。
【0041】前記図6(a) に示す一方の保護カバー61
aは、前記内視鏡本体51の挿入部に被覆させるシース
62と、本体側先端構成部52に被嵌させるカバー側先
端構成部63aとからなっており、これらのシース62
とカバー側先端構成部63aとは、水密的に接続されて
いる。つまり、このように水密的に構成させることによ
り、使用に際して、体液等が直接,内視鏡本体51側に
は付着せず、単に、被覆されている保護カバー61aを
取り替えるのみで、該内視鏡本体51に対する洗浄・消
毒の手間を省くことができる。又、前記カバー側先端構
成部63aには、共に凹レンズを用いたカバー側観察光
学系64aと、カバー側照明光学系65aとが設けられ
ており、前記本体側先端構成部52の本体側観察光学系
53に対して、前記カバー側観察光学系64aを、同様
に、本体側照明光学系56に対して、前記カバー側照明
光学系65aを夫々光学的に接続させると共に、これら
の各接続部の相互間を内面しきり71の介在によって遮
蔽してある。このために、本体側照明光学系57から出
射される照明光がカバー側先端構成部63a内で反射さ
れ、これが本体側観察光学系53側に入り込んで生ずる
フレアーやゴースト等を容易に防止し得る。
【0042】更に、前記内視鏡本体51の本体側先端構
成部52の外周面部には、適宜に係合凸部72が設けら
れ、且つ前記保護カバー61aのカバー側先端構成部6
3aの内周面部には、該当部分に係合凹部73が設けら
れており、該内視鏡本体51に保護カバー61aを被覆
させる際に、これらの各係合凸部72と係合凹部73と
を嵌合して結合させるようにする。従って、ここでは、
これらの本体側,カバー側の各先端構成部52と63a
との相互間の結合により、結果的に、内視鏡本体51に
対する保護カバー61aの着脱自在な位置決め,並びに
軸方向の適正な間隔設定が可能になる。
【0043】次に、前記図6(b) に示す他方の保護カバ
ー61bについては、前記図6(a)に示した保護カバー
61aの場合と略同様に構成されており、夫々の各対応
部分には、同一符号を付して示し、相違する部分には、
対象符号の末尾に付される記号“a”を“b”に付け替
えて示してある。この場合、これらの両者は、夫々のカ
バー側観察光学系64a,64bにおける焦点距離を異
ならせたものである。
【0044】本第1実施例構成にあって、内視鏡本体5
1における本体側観察光学系53の焦点距離をfとし、
保護カバー61aにおけるカバー側観察光学系64aの
焦点距離をfa ,及び保護カバー61bにおけるカバー
側観察光学系64bの焦点距離をfb とした場合には、
a <0,fb <0であり、且つ|fa |>|fb |で
ある。そして、このとき、図6(a) に示す保護カバー付
き内視鏡の視野角を2ωa ,図6(b) に示す保護カバー
付き内視鏡の視野角を2ωb とすれば、ωa <ωb とな
る。又、この場合、保護カバー61aにおけるカバー側
照明光学系65aの焦点距離をf' a 及び保護カバー6
1bにおけるカバー側照明光学系65bの焦点距離を
f' b とし、f' a <0,f' b <0とする。従って、
前記保護カバー61aのカバー側照明光学系65aが、
視野角2ωaの視野範囲全体を照明しているとき、この
場合、ωa <ωb であるから、前記保護カバー61bの
カバー側照明光学系65bが、視野角2ωa の視野範囲
を照明するためには、|f' a |>|f' b |として視
野範囲を狭くすることにより、視野範囲外を照明してい
る光量が少なくなって、ここでの保護カバー付き内視鏡
からの出射光量を有効且つ効果的に利用し得るのであ
る。
【0045】又、本第1実施例構成にあって、保護カバ
ー付き内視鏡の観察光学系の視野範囲,及び照明光学系
の照明範囲については、保護カバーに設けた各レンズの
焦点距離を選択することで変更できるが、1枚のレンズ
のみの変更では、必要とする視野範囲,照明範囲が得ら
れないこともある。この場合には、例えば、2枚のレン
ズをユニット化して保護カバー側に設けるようにすれば
よい。
【0046】更に、前記各保護カバー61a,61bに
は、この場合、図示省略したが、鉗子等の医療用器具を
通したり、送気,送水等を行なうための孔部、所謂,鉗
子孔22を付加機能として形成させてもよい。
【0047】従って、以上のように構成される本第1実
施例構成の場合には、内視鏡本体51に対して保護カバ
ー61a,又は61bの何れかを選択して被覆させるこ
とにより、目的とする視野範囲,及び該視野範囲に対応
して照明範囲の異なる保護カバー付き内視鏡が得られ
る。そして、この場合、選択される視野範囲,及び照明
範囲は、各保護カバー61a,61bのカバー側観察光
学系64a,64bとカバー側照明光学系65a,65
bとの各焦点距離によって決められる。
【0048】第2実施例.図7(a) は、本発明の第2実
施例による1形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図であり、図7(b) は、同第2実施
例による他の形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図である。
【0049】これらの図7(a),(b) に示す各構成におい
て、本第2実施例の場合にも、夫々に異なる各形式に対
して共通の内視鏡本体81を用いており、該内視鏡本体
81に対しては、夫々に異なった各形式による保護カバ
ー91a,91bの何れかを選択して被覆させるように
すると共に、これらの内視鏡本体81,及び各保護カバ
ー91a,91bについても、その両者共に夫々可撓性
を有している。
【0050】前記図7(a),(b) に夫々に示されているよ
うに、内視鏡本体81の本体側先端構成部82には、次
に述べる各カバー側観察光学系の何れかと共々に観察画
像を結像する対物レンズ系84,及び結像された観察画
像を伝送するイメージガイド85を組み合わせた所定視
野範囲の本体側観察光学系83と、同様に、次に述べる
各カバー側照明光学系の何れかと共々に該本体側観察光
学系83の観察範囲を照明するライトガイド87からな
る所定照明範囲の本体側照明光学系86とが夫々に設け
られている。
【0051】前記図7(a) に示す一方の保護カバー91
aは、前記内視鏡本体81の挿入部に被覆させるシース
92と、本体側先端構成部82に被嵌させるカバー側先
端構成部93aとからなっており、これらのシース92
とカバー側先端構成部93aとは、水密的に接続されて
前記第1実施例の場合と同様に、使用に際して、体液等
が直接,内視鏡本体81側には付着せず、単に、被覆さ
れている保護カバー91aを取り替えるのみで、該内視
鏡本体51に対する洗浄・消毒の手間を省くことができ
る。又、前記カバー側先端構成部93aには、外側から
凹レンズ95,及び凸レンズ96を組み合わせた所要合
成焦点距離のカバー側観察光学系94aと、外側に凹レ
ンズ98を配したカバー側照明光学系97aとが各別に
設けられており、前記本体側先端構成部82の本体側観
察光学系83に対して、前記カバー側観察光学系94a
を、同様に、本体側照明光学系84に対して、前記カバ
ー側照明光学系97aを夫々光学的に接続させてある。
【0052】前記図7(b) に示す他方の保護カバー91
bにおいても、前記内視鏡本体81の挿入部に被覆させ
るシース92と、本体側先端構成部82に被嵌させるカ
バー側先端構成部93bとからなっており、この場合、
該保護カバー91bには、別に鉗子孔99が設けられて
いる。又、前記カバー側先端構成部93bには、外側か
ら凹レンズ101,プリズム102,及び凸レンズ10
3を組み合わせて、前記凹レンズ95,及び凸レンズ9
6の合成焦点距離に一致する合成焦点距離のカバー側観
察光学系94bと、外側から凹レンズ104,及びライ
トガイド105を配したカバー側照明光学系97bとが
各別に設けられ、ここでも、前記本体側先端構成部82
の本体側観察光学系83に対して、前記カバー側観察光
学系94bを、同様に、本体側照明光学系86に対し
て、前記カバー側照明光学系97bを夫々光学的に接続
させると共に、前記プリズム102を45°の反射面に
設定して光軸を直角に屈折させるようにし、且つこれに
合わせて前記ライトガイド105を屈曲させることで、
前記観察側,及び照明側での各凹レンズ101,104
が夫々に挿入部の側面側に臨ませられており、使用時に
前記鉗子孔99の先端開口から突出される鉗子等の医療
用器具の先端部が、観察光学系83,94bの視野範囲
内に入るようになっている。ここで、前記プリズム10
2の反射面角度を選択することによって、直角以外の側
視観察が可能になる。尚、該プリズム102に代えてミ
ラーを用いるのは任意である。
【0053】従って、以上のように構成される本第2実
施例構成の場合には、前記第1実施例構成の場合と同様
に、内視鏡本体81に対して保護カバー91a,又は9
1bの何れかを選択して被覆させることで、目的とする
視野範囲,及び該視野範囲に対応して照明範囲の異なる
保護カバー付き内視鏡(図7(a) 対応),又は保護カバ
ー付き側視内視鏡(図7(b) 対応)が夫々に得られる。
この場合、選択される視野範囲,及び照明範囲は、各保
護カバー91a,91bにおけるカバー側観察光学系9
4aの凸レンズ96,及びカバー側照明光学系65aの
凸レンズ103の各焦点距離によって決められる。又、
この際、カバー側照明光学系65aの焦点距離を変更し
て、視野範囲全体を照明するようにすれば、一層,効果
的である。更に、図7(c) は、前記図7(b) の保護カバ
ー付き側視内視鏡に対比して参考にすべく表わした従来
の同種形式による保護カバー付き側視内視鏡の縦断面図
であるが、該従来の保護カバー付き側視内視鏡でのよう
に、内視鏡本体201に側視のためのアダプター202
を装着させた上で、保護カバー210を被覆させる構造
と比較するとき、本第2実施例による図7(b) の保護カ
バー付き側視内視鏡では、その先端構成部の外形をより
細く構成し得る。
【0054】第3実施例.図8(a) は、本発明の第3実
施例による1形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図、図8(b),(c) は、同第3実施例
による夫々に他の形式を適用した保護カバー付き内視鏡
の概要構成を示す各縦断面図である。
【0055】これらの図8(a),及び(b),(c) に示す各構
成において、本第3実施例でも、次に述べるように、夫
々に異なる各形式に対して共通の内視鏡本体111を用
いており、該各内視鏡本体111に対しては、夫々に異
なった各形式による保護カバー121a,121b,1
21cの何れかを選択して被覆させると共に、これらの
内視鏡本体111,及び各保護カバー121a,121
b,121cの夫々については、その両者共に可撓性を
有している。
【0056】前記図8(a),及び(b),(c) に夫々に示され
ているように、内視鏡本体111の本体側先端構成部1
12には、外側の先端レンズ115を含んで観察像を結
像する対物レンズ系114,及び結像された観察像を電
気信号に変換するCCD素子116を組み合わせた所定
視野範囲の本体側観察光学系113と、外側から先端レ
ンズ118,及びライトガイド119からなる所定照明
範囲の本体側照明光学系117とが夫々に設けられてお
り、これらの各光学系113,116は、それ自身が単
体でも機能する。又、前記本体側先端構成部112の外
周面は、先端側に向うテーパー状に形成されると共に、
先端周縁部が各先端レンズ115,118の面よりも突
出されており、特に、各光学系113,116間が仕切
り壁部120によって遮光されている。
【0057】一方、前記図8(a),及び(b),(c) に示す各
保護カバー121a,121b,121cの夫々におい
ても、前記内視鏡本体111の挿入部に被覆させる共通
のシース122と、本体側先端構成部112に被嵌させ
る各カバー側先端構成部123a,123b,123c
とからなっており、これらの各シース122と各カバー
側先端構成部123a,123b,123cとは、前記
と同様に、水密的に接続されている。又、前記各カバー
側先端構成部123a,123b,123cには、夫々
に明るさ絞り126a,126b,126c付きのフィ
ルター125a,125b,125cを用いた各カバー
側観察光学系124a,124b,124cと、フィル
ター128a,128b,128cを用いた各カバー側
照明光学系127a,127b,127cとが設けられ
ており、前記本体側先端構成部112の本体側観察光学
系113に対して、前記各カバー側観察光学系124
a,124b,124cを、同様に、本体側照明光学系
117に対して、前記各カバー側照明光学系127a,
127b,127cを夫々光学的に接続させると共に、
特に、前記仕切り壁部120に対しては嵌合凹部129
を嵌合させることで遮光作用を維持するようにしてい
る。
【0058】そして、本第3実施例構成の場合、前記図
8(b) の明るさ絞り126bについては、前記図8(a)
の明るさ絞り126aよりも、その絞り径が小さく設定
されており、且つ又、前記図8(c) のフィルター125
cについては、例えば、YAGレーザーの波長1066
nm付近の透過率が低いYAGカットフィルターを用い
ている。尚、図8(b),(c) に示す各保護カバー121
b,121cには、夫々に所要本数(一般的には、2
本)の鉗子孔130が設けられている。
【0059】ここで、前記図8(a) に示す保護カバー1
21aの光学的な仕様は、内視鏡本体111の仕様と同
一であり、該仕様に対応した作用,効果が得られる。
【0060】又、前記図8(b) に示す保護カバー121
bについては、前記図8(a) に示す保護カバー121a
に比較して、その明るさ絞り126bの絞り径が小さく
されていることから、FNO. が大きくなり、被写界深度
が深くなる。従って、本内視鏡下での治療がし易くなる
もので、2本が設けられる各鉗子孔130を通した医療
用器具によって様々な治療が可能になる。
【0061】更に、前記図8(c) に示す保護カバー12
1cを適用するときは、YAGカットフィルター125
cを用いているために、治療手段にYAGレーザーを使
用する場合、観察部位から反射するYAGレーザー光の
大部分をカットすることができ、これによって感度以上
の光がCCD素子116に入射して生ずる画面のホワイ
トアウト等を容易に防止し得るのであり、同様に、KT
Pレーザーを使用するときには、波長533nmのKT
Pレーザーカットフィルターを用いて対応させるように
し、このようにして各種レーザーに対応させた光学系を
簡単に構成し得るのである。そして、この場合にも、一
方の鉗子孔130にレーザー導光装置を、他方の鉗子孔
130に治療用の鉗子等を夫々に挿入して使用すること
で、治療のための対応性が増加する。
【0062】従って、以上のように構成される本第3実
施例構成の場合には、前記第1,第2の各実施例構成の
場合と同様に、内視鏡本体111に対して各保護カバー
121a,121b,121cの何れかを選択して被覆
させることで、焦点深度の深い保護カバー付き内視鏡,
ないしは、各種レーザーに対応可能な保護カバー付き内
視鏡を容易に得られるのである。
【0063】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、本発明によれば、観察光学系,及び照明光学系を備
える内視鏡本体と、内視鏡本体の少なくとも先端構成部
を被覆する内視鏡用保護カバーとを組み合わせる保護カ
バー付き内視鏡の構成において、保護カバーの先端部に
対し、観察光学系,及び照明光学系に対応して夫々にレ
ンズ,又はフィルターを設けて構成し、又、内視鏡用保
護カバーを複数種類用意して、各保護カバーの先端部に
対し、夫々に性能の異なるレンズ,又はフィルターを設
け、保護カバーを選択して内視鏡本体に組み合わせるよ
うに構成したので、内視鏡を多数本用意することなく、
単に共通の内視鏡を用意すると共に、これに選択された
該当保護カバーを組み合わせて被覆させるのみで、所定
の適用観察部位,使用目的に合致する仕様を容易に設定
できるのであり、且つ洗浄・消毒等の手間が省けるほ
か、保護カバー自体の内視鏡に対する被覆も簡単になし
得られ、併せて、内視鏡の先端挿入部の外形を太くせず
に済む等の優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は、本発明の第1例による基本的な保護カ
バー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図である。(b)
は、同内視鏡本体を取り出して示す縦断面図である。
(c) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面図であ
る。
【図2】(a) は、本発明の第2例による基本的な保護カ
バー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図である。(b)
は、同保護カバーを取り出して示す縦断面図である。
【図3】(a) は、本発明の第3例による基本的な保護カ
バー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図である。(b)
は、同保護カバーを取り出して示す縦断面図である。
【図4】(a) は、本発明の第4例による基本的な保護カ
バー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図である。(b)
は、同保護カバーを取り出して示す縦断面図である。
【図5】(a) は、本発明の第5例による基本的な保護カ
バー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図である。(b)
は、同保護カバーを取り出して示す縦断面図である。
【図6】(a) は、本発明の第1実施例による1形式を適
用した保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図
である。(b) は、同第1実施例による他の形式を適用し
た保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
る。
【図7】(a) は、本発明の第2実施例による1形式を適
用した保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図
である。(b) は、同第2実施例による他の形式を適用し
た保護カバー付き側視内視鏡の概要構成を示す縦断面図
である。(c) は、同第2実施例での他の形式による保護
カバー付き側視内視鏡に対比して参考にすべく表わした
従来の同種形式による保護カバー付き側視内視鏡の縦断
面図である。
【図8】(a) は、本発明の第3実施例による1形式を適
用した保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図
である。(b) は、同第3実施例による他の形式を適用し
た保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
る。(c) は、同第3実施例による又別の形式を適用した
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
11,51,81,111 内視鏡本体 12,61a,61b,91a,91b,121a,1
21b,121c保護カバー 13 観察光学系 53,83,113 本体側観察光学系 31,64a,64b,94a,94b,124a,1
24b,124cカバー側観察光学系 13a,54,84,114 対物レンズ系 13b,85 イメージガイド 13c 入射端面 14 照明光学系 57,86,117 本体側照明光学系 32,65a,65b,97a,97b,127a,1
27b,127cカバー側照明光学系 14a,32b,58,87,105,119 ライト
ガイド 15,52,82,112 本体側先端構成部 16,62,92,122 シース 17,63a,63b,93a,93b,123a,1
23b,123cカバー側先端構成部 18,19,41,125a,125b,125c フ
ィルター 18a,18b,31b,41a,55,126a,1
26b,126c明るさ絞り 20,72 係合凸部 21,73 係合凹部 22,99,130 鉗子孔 31 視野角変更光学系 31a 視野角変更レンズ系 31c,102 プリズム 32 照明範囲変更光学系 32a 照明範囲変更レンズ系 56,116 CCD素子 71 内面しきり 95,101,104 凹レンズ 96,103 凸レンズ 115,118 先端レンズ 120 仕切り壁部 129 嵌合凹部
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用等に用いられる
内視鏡に係り、特に、内視鏡本体の挿入部,及び先端構
成部を被覆する保護カバーを配した保護カバー付き内視
鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用の内視鏡を用いて人体内部を観察
する際には、視野範囲や視野方向,被写界深度等が、被
観察部位,及び観察目的に最も適合するものを使用する
のが合理的かつ有効的である。しかし、この種の内視鏡
は、一般に高価なものであり、夫々の観察条件に合致す
るための仕様を備える夫々の内視鏡を予め準備しておく
のは、極めて不経済である。
【0003】そこで、特開昭56−85324号公報,
特開平1−131512号公報に提案,開示されている
ように、内視鏡本体の先端部に対して、先端構成部とな
るアダプター本体を着脱自在に配置させるようにし、該
アダプター本体の複数種類を用意して交換可能にするこ
とにより、内視鏡本体が1本であっても、視野範囲や視
野方向,被写界深度等の異なる内視鏡が得られる。又、
特開平2−280732号公報によれば、内視鏡本体の
先端部に対して、滅菌処理が可能で、且つ太さの異なる
対物部プローブを着脱自在に装着させることにより、挿
入部の太さが観察部位に適して滅菌処理の容易な内視鏡
を提供できる。
【0004】一方、人体内部の観察に用いる内視鏡に
は、人体内に挿入される挿入部,及び先端構成部を被覆
し得る保護カバーを取り付けておき、使用後に体液等が
付着した場合、該保護カバーを取り替えることによって
洗浄・消毒の手間を省くようにしたものがある。
【0005】ここでも、特公平2−54734号公報に
よれば、保護カバーの取り替えによって洗浄・消毒の手
間を省くと共に、該保護カバーに設けられた鉗子孔の先
端開口部にノズルを取り付けたり、或は更にもう一つの
鉗子孔を設けるとか、鉗子孔を通して治療に用いる医療
用器具等を1本の基本となる内視鏡に組み合わせること
により、特殊用途に使用可能な内視鏡を提供できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように先端構成部としてのアダプター本体の交換によ
って、視野範囲や視野方向,被写界深度等の仕様の異な
る内視鏡を構成する場合には、その使用によって内視鏡
本体,及びアダプター本体の表面に体液等が付着するこ
とになり、2次感染症の発生を防止する目的で、使用
前,後に洗浄・消毒が必要とされ、このため、一度,診
断・治療に内視鏡を使うと、該洗浄・消毒が完全に終了
するまでの間は、その内視鏡を次の診断・治療に使うこ
とができず、従って、結果的には、少なくとも数本の内
視鏡を用意しなければならない。
【0007】又、この内視鏡の洗浄・消毒には、非常に
手間と費用がかかる上、該内視鏡の手元操作部付近から
先端部までの間に設けられる医療用器具等を導くための
鉗子孔については、その内側等の微細な構造部分を完全
に滅菌処理するのが極めて困難である。
【0008】更に、交換可能で且つ比較的滅菌処理の容
易な対物部プローブを使用したり、保護カバー付き内視
鏡の鉗子孔や該鉗子孔を通して使用する医療用器具の種
類を変えることにより、種々の特殊用途に適用させる内
視鏡を提供する場合においても、内視鏡としての光学的
仕様には何らの変更も加えられてはおらず、観察対象や
使用目的によって視野範囲や視野方向,観察深度を変更
することはできない。
【0009】一方、内視鏡本体に対してアダプター本体
を取り付けた上で、所要の保護カバーを被覆させ、これ
によって光学的仕様を変更すると共に、併せて、洗浄・
消毒の手間と費用を省くことは可能であるが、この場合
には、アダプター本体の種類に対応した夫々の保護カバ
ーを準備する必要があって頗る煩わしくなる。つまり、
内視鏡を使用する前の準備,及び使用した後の保護カバ
ーとアダプター本体の双方を取り替えるために手間がか
かるもので、特に、内視鏡を使用して診断・治療を行な
っている時に、視野範囲や視野方向,それに被写界深度
等の異なるアダプター本体に交換する必要を生じた場合
には、該アダプター本体と保護カバーとの組み合わせを
間違えてしまう可能性もある。更には、アダプター本体
の上から保護カバーを被覆させるために、内視鏡の先端
部外径が一層,太くなるという不都合もある。
【0010】本発明は、このような従来の各問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、多数本の内視鏡を準備せずに適用部位,使用目的に
一致する性能を有し、且つ洗浄・消毒の手間を省き得る
と共に、保護カバーの取り替えが容易で、しかも、保護
カバーを被覆させたときの先端部外径が太くならないよ
うにした,この種の保護カバー付き内視鏡を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段,及び作用】前記目的を達
成するために、本発明では、観察光学系,及び照明光学
系を備える内視鏡本体と、該内視鏡本体の少なくとも先
端構成部を被覆する内視鏡用保護カバーとを組み合わせ
る保護カバー付き内視鏡の構成において、前記保護カバ
ーの先端部に対し、前記観察光学系,及び照明光学系に
対応してレンズ,又はフィルターを設けたものであり、
又、前記内視鏡用保護カバーを複数種類用意し、各保護
カバーに夫々に性能の異なるレンズ,又はフィルターを
設け、該保護カバーを選択して内視鏡本体に組み合わせ
るようにしたものである。
【0012】即ち、本発明は、観察光学系,及び照明光
学系を備える内視鏡本体と、該内視鏡本体の少なくとも
先端構成部を被覆する内視鏡用保護カバーとを組み合わ
せる保護カバー付き内視鏡の構成において、前記保護カ
バーの先端部に対して、前記観察光学系,及び照明光学
系に対応するレンズ,又はフィルターを設けたことを特
徴とする保護カバー付き内視鏡である。
【0013】この場合のフィルターとしては、例えば、
特定波長の光をカットする或は透過する機能を備えたも
の、特定の空間周波数の成分をカットする機能を備えた
もの、さらには平行平板に絞りを組み合わせたもの等が
考えられる。又、前記保護カバー先端部に設けたレンズ
或はフィルターは、前記内視鏡本体の観察光学系,照明
光学系に夫々対応するように別体となったものが複数個
設けられていてもよいし、1枚のレンズ或はフィルター
で観察光学系と照明光学系の両方を覆っていてもよい。
【0014】又、本発明は、前記保護カバー付き内視鏡
の構成において、前記内視鏡用保護カバーを複数種類用
意し、各保護カバーに性能の異なるレンズ,又はフィル
ターを夫々に設け、該保護カバーを選択して前記内視鏡
本体に組み合わせるようにしたことを特徴とする保護カ
バー付き内視鏡である。
【0015】引続き、本発明に係る保護カバー付き内視
鏡の概要,及び作用につき、図1,乃至図5を参照して
述べる。
【0016】先ず、図1(a) は、本発明の第1例による
基本的な保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面
図であり、同図(b) は、同内視鏡本体を取り出して示す
縦断面図、同図(c) は、同保護カバーを取り出して示す
縦断面図である。
【0017】図1(a) において、本基本構成からなる第
1例の保護カバー付き内視鏡は、内視鏡本体11に保護
カバー12を着脱自在に被覆させると共に、これらの内
視鏡本体11,及び保護カバー12は、夫々に可撓性を
有している。前記内視鏡本体11は、図1(b) に示すよ
うに、所定視野範囲の観察光学系13,及び該観察光学
系13の視野範囲,ひいては、観察範囲を照明する所定
照明範囲の照明光学系14を夫々に備えており、照明光
学系14を構成するライトガイドファイバー14aから
出射される照明光によって、図示省略した観察部位が照
明され、該観察部位からの反射光が、観察光学系13を
構成する対物レンズ系13aを経て、イメージファイバ
ーを用いたイメージガイド13bの入射端面13cに結
像され、該結像された観察画像が、イメージガイド13
bを介し外部に導光されて観察される。前記保護カバー
12は、図1(c) に示すように、前記内視鏡本体11の
本体側先端構成部15を被覆する可撓性のあるシース1
6を備えており、該保護カバー12のカバー側先端構成
部17には、前記観察光学系13,及び照明光学系14
に対応して、その各先端部を夫々に構成するレンズ,又
はフィルターの何れか一方,この場合は、前記観察光学
系13対応の明るさ絞り18aをもつ平板フィルター1
8,及び前記照明光学系14対応の平板フィルター19
を設ける。
【0018】そして、前記フィルター18,19とし
て、前記のように平行平面板のものを用いた場合の保護
カバー付き内視鏡においては、その視野範囲,及び照明
範囲が、前記夫々の観察光学系13の視野範囲,及び照
明光学系14の照明範囲に一致する。又、前記内視鏡本
体11の本体側先端構成部15には、適宜に係合凸部2
0が設けられており、一方、前記保護カバー12のカバ
ー側先端構成部17には、該当部分に係合凹部21が設
けられていて、該内視鏡本体11に保護カバー12を取
り付ける際、これらの各係合凸部20と係合凹部21と
が嵌合し合うことで、これら相互の各先端相当部,ひい
ては、内視鏡本体11に対して、保護カバー12を着脱
自在に位置決めした上で固定することができる。
【0019】従って、前記構成による本第1例の保護カ
バー付き内視鏡においては、前記内視鏡本体11に対し
て、前記保護カバー12を使用の度毎に交換することが
できるもので、該内視鏡本体11を使用の度毎に洗浄・
消毒しなくても済む。
【0020】ここで、前記保護カバー12において、シ
ース16とカバー側先端構成部17とは、全体が一体に
構成されていても、別部品を一体的に接続して構成させ
てもよく、後者の場合には、接続該当部を水密構造にす
ることで、使用時に体液等が保護カバーの内部に入り込
むことのないように、外部環境と内視鏡本体とを隔絶す
る。更に、前記保護カバー12には、送気,送水等のた
めのノズルを設けたり、鉗子等の医療用器具を通すため
の孔部、いわゆる鉗子孔22を形成させてもよい。
【0021】次に、図2(a) は、本発明の第2例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0022】図2(a) においても、本第2例の保護カバ
ー付き内視鏡は、内視鏡本体11に保護カバー12を着
脱自在に被覆させて構成する。ここで、前記内視鏡本体
11は、前記図1(b) に示す第1例のものと同一であっ
て、所定視野範囲の観察光学系13,及び所定照明範囲
の照明光学系14を夫々に備えており、前記保護カバー
12には、前記フィルター18,19に代え、図2(b)
に示すように、明るさ絞り31b付きの視野角変更レン
ズ系31aからなる視野角変更光学系31,及び照明範
囲変更レンズ32aとライトガイドファイバー32bと
からなる照明範囲変更光学系32を設け、前記視野角変
更光学系31を観察光学系13に、前記照明範囲変更光
学系32を照明光学系14に夫々光学的に接続させ得る
ようにしたものである。即ち、この構成による本第2例
の保護カバー付き内視鏡においては、前記第1例の保護
カバー付き内視鏡に対して、視野範囲,及び照明範囲を
夫々に選択,乃至は変更できる。
【0023】又、本第2例による保護カバー付き内視鏡
の場合、前記保護カバー12の視野角変更光学系31
は、焦点距離がf1 であるものとする。そして、前記内
視鏡本体11の視野角を2ω0 とし、且つ該内視鏡本体
11に保護カバー12を被覆させたときの視野角を2ω
とした場合、次の各視野角変更条件が成り立つ。 (1) f1 <0のとき、ω0 <ωであり、且つ|f1 |が
小さいほど、ωが大きくなる。 (2) f1 >0のとき、ω0 >ωであり、且つ|f1 |が
大きいほど、ωが小さくなる。
【0024】次に、図3(a) は、本発明の第3例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0025】図3(a) においても、本第3例の保護カバ
ー付き内視鏡は、前記第1例の保護カバー付き内視鏡の
場合と同様に、内視鏡本体11に保護カバー12を着脱
自在に被覆させて構成すると共に、前記視野角変更光学
系31内にあって、その光軸を屈曲させるプリズム31
cを介在させ、且つ該屈曲に対応して、前記照明範囲変
更光学系32のライトガイドファイバー32bを屈曲さ
せることにより、観察方向を側面側に代えて、所謂,側
視内視鏡に構成させたもので、視野範囲,照明範囲およ
び視野方向の変更を行うことができる。
【0026】ここで、前記視野方向を変更しているプリ
ズム31cの反射面角度を選択することによって、その
視野方向を任意の角度に設定できるのであり、又、該プ
リズム31cに代えて反射鏡を用いてもよい。
【0027】次に、図4(a) は、本発明の第4例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0028】図4(a) においても、本第4例の保護カバ
ー付き内視鏡は、前記第1例の保護カバー付き内視鏡の
場合と同様に、内視鏡本体11に保護カバー12を着脱
自在に被覆させて構成すると共に、前記観察光学系13
に対応するフィルター18の明るさ絞り18aについ
て、その絞り径を一層,小さく設定した明るさ絞り18
bとしたものである。
【0029】従って、本第4例による保護カバー付き内
視鏡の場合には、前記第1例による保護カバー付き内視
鏡の場合に比較してFNO.が大きく、且つ観察像が幾分
か暗くはなるが、これに相当する分だけ被写界深度を深
くできるのであり、該明るさ絞り18bの絞り径を任意
に選択設定することで、必要とする観察深度が得られ
る。
【0030】次に、図5(a) は、本発明の第5例による
保護カバー付き内視鏡の概要構成を示す縦断面図であ
り、同図(b) は、同保護カバーを取り出して示す縦断面
図である。
【0031】図5(a) においても、本第5例の保護カバ
ー付き内視鏡は、前記第1例他の保護カバー付き内視鏡
の場合と同様に、内視鏡本体11に保護カバー12を着
脱自在に被覆させて構成すると共に、前記保護カバー1
2に形成される鉗子孔22に対し、図示省略した医療用
レーザーから照射される特定波長のレーザー光を導光す
るために用いるレーザー導光器具(ファイバー等)を挿
入し得るようにしたものであり、この場合には、前記観
察光学系13に対応するフィルター18に代えて、少な
くとも該レーザー光の波長帯域における分光透過率が低
くされた明るさ絞り41a付きフィルター41を設けて
構成する。
【0032】一般に、この種の医療用レーザー器具から
照射される特定波長のレーザー光にあっては、内視鏡の
接眼部にテレビカメラ等を取付けた場合、観察部位から
の反射光が、撮像素子の感度以上の光エネルギーで入射
することにより、正常な観察画像を得られない場合があ
るが、本第5例による保護カバー付き内視鏡では、前記
フィルター41によって、レーザー光の反射光の一部
分,乃至は大部分を遮ることができるために、正常な観
察像を比較的容易に得られる。
【0033】ここで、前記第1例,乃至第5例の保護カ
バーに与えられた機能は、夫々に単独で用いてもよく、
或は、1つの保護カバーに2種類以上の機能を与えるこ
とも可能である。
【0034】又、前記図1等に示した内視鏡本体11の
観察光学系13,及び照明光学系14の夫々は、保護カ
バー12がなくとも機能して、観察,及び視野範囲内の
照明が可能ではあるが、これらの観察,及び照明の各光
学系13,14のそれ自体について、単独では観察,又
は照明ができずに、保護カバー12と組み合わせること
で、初めて機能するものであってよい。
【0035】又、前記図1等に示した保護カバー12に
設けられる医療用器具を通すための鉗子孔22について
は、必ずしも設けなければならないものではないが、特
に、前記図3の第3例の場合には、側視内視鏡としての
使い勝手を考慮したとき、側方に向かう視野範囲内に医
療用器具の先端部が突出されるように形成するのが望ま
しい。
【0036】又、前記図4に示す第4例の場合は、焦点
深度が深いために、内視鏡下での鉗子孔22を通して行
なわれる鉗子等の医療用器具を用いた治療に好適する。
そこで、同様な2つ,或は、それ以上の鉗子孔を設ける
ことにより、可能とされる治療の種類が増すと共に、そ
の操作もし易くなる。
【0037】更に、前記図5に示す第5例の場合にも、
医療用レーザー導光器具を通す鉗子孔22に加えて、例
えば、表皮の剥離等を行なうための鉗子を通す別の鉗子
孔を設ければ、より一層,治療がし易くなる。
【0038】即ち、このように保護カバー12に与えら
れる光学系の特長に対応して、鉗子孔の22の数や位置
を選択設定することにより、一層,有効且つ効果的に使
用可能な保護カバー付き内視鏡が得られる。そして又、
鉗子孔の数,大きさ等で、全体の外形も変化することか
ら、外径等が適用する観察部位に応じた太さになるよう
に、該鉗子孔の数,位置,及び大きさ等を決めればよ
い。
【0039】
【実施例】以下、本発明に係る保護カバー付き内視鏡の
具体的な各別の実施例につき、図6,乃至図8を参照し
て詳細に述べる。
【0040】第1実施例.図6(a) は、本発明の第1実
施例による1形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図であり、図6(b) は、同第1実施
例による他の形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図である。
【0041】これらの図6(a),(b) に示す各構成におい
て、本第1実施例では、次に述べるように、夫々に異な
る各形式に対して共通の内視鏡本体51を用いており、
該内視鏡本体51に対しては、夫々に異なった各形式に
よる保護カバー61a,61bの何れかを選択して被覆
させると共に、これらの内視鏡本体51,及び各保護カ
バー61a,61bの夫々は、その両者共に可撓性を有
している。
【0042】前記図6(a),(b) に夫々に示されているよ
うに、内視鏡本体51の本体側先端構成部52には、次
に述べる各カバー側観察光学系の何れかと共々に観察画
像を結像する明るさ絞り55付きの対物レンズ系54,
及び結像された観察画像を電気信号に変換するCCD素
子56を組み合わせた所定視野範囲の本体側観察光学系
53と、同様に、次に述べる各カバー側照明光学系の何
れかと共々に該本体側観察光学系53の観察範囲を照明
するライトガイド58を用いた所定照明範囲の本体側照
明光学系57とが夫々に設けられている。
【0043】前記図6(a) に示す一方の保護カバー61
aは、前記内視鏡本体51の挿入部に被覆させるシース
62と、本体側先端構成部52に被嵌させるカバー側先
端構成部63aとからなっており、これらのシース62
とカバー側先端構成部63aとは、水密的に接続されて
いる。つまり、このように水密的に構成させることによ
り、使用に際して、体液等が直接,内視鏡本体51側に
は付着せず、単に、被覆されている保護カバー61aを
取り替えるのみで、該内視鏡本体51に対する洗浄・消
毒の手間を省くことができる。又、前記カバー側先端構
成部63aには、共に凹レンズを用いたカバー側観察光
学系64aと、カバー側照明光学系65aとが設けられ
ており、前記本体側先端構成部52の本体側観察光学系
53に対して、前記カバー側観察光学系64aを、同様
に、本体側照明光学系56に対して、前記カバー側照明
光学系65aを夫々光学的に接続させると共に、これら
の各接続部の相互間を内面しきり71の介在によって遮
蔽してある。このために、本体側照明光学系57から出
射される照明光がカバー側先端構成部63a内で反射さ
れ、これが本体側観察光学系53側に入り込んで生ずる
フレアーやゴースト等を容易に防止し得る。
【0044】更に、前記内視鏡本体51の本体側先端構
成部52の外周面部には、適宜に係合凸部72が設けら
れ、且つ前記保護カバー61aのカバー側先端構成部6
3aの内周面部には、該当部分に係合凹部73が設けら
れており、該内視鏡本体51に保護カバー61aを被覆
させる際に、これらの各係合凸部72と係合凹部73と
を嵌合して結合させるようにする。従って、ここでは、
これらの本体側,カバー側の各先端構成部52と63a
との相互間の結合により、結果的に、内視鏡本体51に
対する保護カバー61aの着脱自在な位置決め,並びに
軸方向の適正な間隔設定が可能になる。
【0045】次に、前記図6(b) に示す他方の保護カバ
ー61bについては、前記図6(a)に示した保護カバー
61aの場合と略同様に構成されており、夫々の各対応
部分には、同一符号を付して示し、相違する部分には、
対象符号の末尾に付される記号“a”を“b”に付け替
えて示してある。この場合、これらの両者は、夫々のカ
バー側観察光学系64a,64bにおける焦点距離を異
ならせたものである。
【0046】本第1実施例構成にあって、内視鏡本体5
1における本体側観察光学系53の焦点距離をfとし、
保護カバー61aにおけるカバー側観察光学系64aの
焦点距離をfa ,及び保護カバー61bにおけるカバー
側観察光学系64bの焦点距離をfb とした場合には、
a <0,fb <0であり、且つ|fa |>|fb |で
ある。そして、このとき、図6(a) に示す保護カバー付
き内視鏡の視野角を2ωa ,図6(b) に示す保護カバー
付き内視鏡の視野角を2ωb とすれば、ωa <ωb とな
る。又、この場合、保護カバー61aにおけるカバー側
照明光学系65aの焦点距離をf' a 及び保護カバー6
1bにおけるカバー側照明光学系65bの焦点距離を
f' b とし、f' a <0,f' b <0とする。従って、
前記保護カバー61aのカバー側照明光学系65aが、
視野角2ωaの視野範囲全体を照明しているとき、この
場合、ωa <ωb であるから、前記保護カバー61bの
カバー側照明光学系65bが、視野角2ωa の視野範囲
を照明するためには、|f' a |>|f' b |として照
明範囲を広くすることにより、視野範囲全体を照明する
ことができ、ここでの保護カバー付き内視鏡からの出射
光量を有効且つ効果的に利用し得るのである。
【0047】又、本第1実施例構成にあって、保護カバ
ー付き内視鏡の観察光学系の視野範囲,及び照明光学系
の照明範囲については、保護カバーに設けた各レンズの
焦点距離を選択することで変更できるが、1枚のレンズ
のみの変更では、必要とする視野範囲,照明範囲が得ら
れないこともある。この場合には、例えば、2枚のレン
ズをユニット化して保護カバー側に設けるようにすれば
よい。
【0048】更に、前記各保護カバー61a,61bに
は、この場合、図示省略したが、送気,送水等のための
ノズルを設けたり、鉗子等の医療用器具を通すための孔
部、いわゆる鉗子孔22を付加機能として形成させても
よい。
【0049】従って、以上のように構成される本第1実
施例構成の場合には、内視鏡本体51に対して保護カバ
ー61a,又は61bの何れかを選択して被覆させるこ
とにより、目的とする視野範囲,及び該視野範囲に対応
して照明範囲の異なる保護カバー付き内視鏡が得られ
る。そして、この場合、選択される視野範囲,及び照明
範囲は、各保護カバー61a,61bのカバー側観察光
学系64a,64bとカバー側照明光学系65a,65
bとの各焦点距離によって決められる。
【0050】第2実施例.図7(a) は、本発明の第2実
施例による1形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図であり、図7(b) は、同第2実施
例による他の形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図である。
【0051】これらの図7(a),(b) に示す各構成におい
て、本第2実施例の場合にも、夫々に異なる各形式に対
して共通の内視鏡本体81を用いており、該内視鏡本体
81に対しては、夫々に異なった各形式による保護カバ
ー91a,91bの何れかを選択して被覆させるように
すると共に、これらの内視鏡本体81,及び各保護カバ
ー91a,91bについても、その両者共に夫々可撓性
を有している。
【0052】前記図7(a),(b) に夫々に示されているよ
うに、内視鏡本体81の本体側先端構成部82には、次
に述べる各カバー側観察光学系の何れかと共々に観察画
像を結像する対物レンズ系84,及び結像された観察画
像を伝送するイメージガイド85を組み合わせた所定視
野範囲の本体側観察光学系83と、同様に、次に述べる
各カバー側照明光学系の何れかと共々に該本体側観察光
学系83の観察範囲を照明するライトガイド87からな
る所定照明範囲の本体側照明光学系86とが夫々に設け
られている。
【0053】前記図7(a) に示す一方の保護カバー91
aは、前記内視鏡本体81の挿入部に被覆させるシース
92と、本体側先端構成部82に被嵌させるカバー側先
端構成部93aとからなっており、これらのシース92
とカバー側先端構成部93aとは、水密的に接続されて
前記第1実施例の場合と同様に、使用に際して、体液等
が直接,内視鏡本体81側には付着せず、単に、被覆さ
れている保護カバー91aを取り替えるのみで、該内視
鏡本体51に対する洗浄・消毒の手間を省くことができ
る。又、前記カバー側先端構成部93aには、外側から
凹レンズ95,及び凸レンズ96を組み合わせた所要合
成焦点距離のカバー側観察光学系94aと、外側に凹レ
ンズ98を配したカバー側照明光学系97aとが各別に
設けられており、前記本体側先端構成部82の本体側観
察光学系83に対して、前記カバー側観察光学系94a
を、同様に、本体側照明光学系84に対して、前記カバ
ー側照明光学系97aを夫々光学的に接続させてある。
【0054】前記図7(b) に示す他方の保護カバー91
bにおいても、前記内視鏡本体81の挿入部に被覆させ
るシース92と、本体側先端構成部82に被嵌させるカ
バー側先端構成部93bとからなっており、この場合、
該保護カバー91bには、別に鉗子孔99が設けられて
いる。又、前記カバー側先端構成部93bには、外側か
ら凹レンズ101,プリズム102,及び凸レンズ10
3を組み合わせて、前記凹レンズ95,及び凸レンズ9
6の合成焦点距離に一致する合成焦点距離のカバー側観
察光学系94bと、外側から凹レンズ104,及びライ
トガイド105を配したカバー側照明光学系97bとが
各別に設けられ、ここでも、前記本体側先端構成部82
の本体側観察光学系83に対して、前記カバー側観察光
学系94bを、同様に、本体側照明光学系86に対し
て、前記カバー側照明光学系97bを夫々光学的に接続
させると共に、前記プリズム102を45°の反射面に
設定して光軸を直角に屈折させるようにし、且つこれに
合わせて前記ライトガイド105を屈曲させることで、
前記観察側,及び照明側での各凹レンズ101,104
が夫々に挿入部の側面側に臨ませられており、使用時に
前記鉗子孔99の先端開口から突出される鉗子等の医療
用器具の先端部が、観察光学系83,94bの視野範囲
内に入るようになっている。ここで、前記プリズム10
2の反射面角度を選択することによって、直角以外の側
視観察が可能になる。尚、該プリズム102に代えてミ
ラーを用いるのは任意である。
【0055】従って、以上のように構成される本第2実
施例構成の場合には、前記第1実施例構成の場合と同様
に、内視鏡本体81に対して保護カバー91a,又は9
1bの何れかを選択して被覆させることで、目的とする
視野範囲,及び該視野範囲に対応して照明範囲の異なる
保護カバー付き内視鏡(図7(a) 対応),又は保護カバ
ー付き側視内視鏡(図7(b) 対応)が夫々に得られる。
この場合、選択される視野範囲,及び照明範囲は、各保
護カバー91a,91bにおけるカバー側観察光学系9
4a,及びカバー側照明光学系97aの各焦点距離によ
って決められる。又、この際、カバー側照明光学系97
aの焦点距離を変更して、視野範囲全体を照明するよう
にすれば、一層,効果的である。更に、図7(c) は、前
記図7(b) の保護カバー付き側視内視鏡に対比して参考
にすべく表わした従来の同種形式による保護カバー付き
側視内視鏡の縦断面図であるが、該従来の保護カバー付
き側視内視鏡でのように、内視鏡本体201に側視のた
めのアダプター202を装着させた上で、保護カバー2
10を被覆させる構造と比較するとき、本第2実施例に
よる図7(b) の保護カバー付き側視内視鏡では、その先
端構成部の外形をより細く構成し得る。
【0056】第3実施例.図8(a) は、本発明の第3実
施例による1形式を適用した保護カバー付き内視鏡の概
要構成を示す縦断面図、図8(b),(c) は、同第3実施例
による夫々に他の形式を適用した保護カバー付き内視鏡
の概要構成を示す各縦断面図である。
【0057】これらの図8(a),及び(b),(c) に示す各構
成において、本第3実施例でも、次に述べるように、夫
々に異なる各形式に対して共通の内視鏡本体111を用
いており、該各内視鏡本体111に対しては、夫々に異
なった各形式による保護カバー121a,121b,1
21cの何れかを選択して被覆させると共に、これらの
内視鏡本体111,及び各保護カバー121a,121
b,121cの夫々については、その両者共に可撓性を
有している。
【0058】前記図8(a),及び(b),(c) に夫々に示され
ているように、内視鏡本体111の本体側先端構成部1
12には、観察像を結像する対物レンズ系114,及び
結像された観察像を電気信号に変換するCCD素子11
6を組み合わせた所定視野範囲の本体側観察光学系11
3と、外側から先端レンズ118,及びライトガイド1
19からなる所定照明範囲の本体側照明光学系117と
が夫々に設けられており、これらの各光学系113,1
17は、それ自身が単体でも機能する。又、前記本体側
先端構成部112の外周面は、先端側に向うテーパー状
に形成されると共に、先端周縁部が各先端レンズ11
5,118の面よりも突出されており、特に、各光学系
113,116が内視鏡本体の先端部に突出した仕切り
壁部120によって遮光されている。
【0059】一方、前記図8(a),及び(b),(c) に示す各
保護カバー121a,121b,121cの夫々におい
ても、前記内視鏡本体111の挿入部に被覆させる共通
のシース122と、本体側先端構成部112に被嵌させ
る各カバー側先端構成部123a,123b,123c
とからなっており、これらの各シース122と各カバー
側先端構成部123a,123b,123cとは、前記
と同様に、水密的に接続されている。又、前記各カバー
側先端構成部123a,123b,123cには、夫々
に明るさ絞り126a,126b,126c付きのフィ
ルター125a,125b,125cを用いた各カバー
側観察光学系124a,124b,124cと、フィル
ター128a,128b,128cを用いた各カバー側
照明光学系127a,127b,127cとが設けられ
ており、前記本体側先端構成部112の本体側観察光学
系113に対して、前記各カバー側観察光学系124
a,124b,124cを、同様に、本体側照明光学系
117に対して、前記各カバー側照明光学系127a,
127b,127cを夫々光学的に接続させると共に、
特に、前記仕切り壁部120に対しては嵌合凹部129
を嵌合させることで遮光作用を維持するようにしてい
る。
【0060】そして、本第3実施例構成の場合、前記図
8(b) の明るさ絞り126bについては、前記図8(a)
の明るさ絞り126aよりも、その絞り径が小さく設定
されており、且つ又、前記図8(c) のフィルター125
cについては、例えば、YAGレーザーの波長1066
nm付近の透過率が低いYAGカットフィルターを用い
ている。尚、図8(b),(c) に示す各保護カバー121
b,121cには、夫々に所要本数(一般的には、2
本)の鉗子孔130が設けられている。
【0061】ここで、前記図8(a) に示す保護カバー1
21aの光学的な仕様は、内視鏡本体111の仕様と同
一であり、該仕様に対応した作用,効果が得られる。
【0062】又、前記図8(b) に示す保護カバー121
bについては、前記図8(a) に示す保護カバー121a
に比較して、その明るさ絞り126bの絞り径が小さく
されていることから、FNO. が大きくなり、被写界深度
が深くなる。従って、本内視鏡下での治療がし易くなる
もので、2本設けられている各鉗子孔130を通した医
療用器具によって様々な治療が可能になる。
【0063】更に、前記図8(c) に示す保護カバー12
1cを適用するときは、YAGカットフィルター125
cを用いているために、治療手段にYAGレーザーを使
用する場合、観察部位から反射するYAGレーザー光の
大部分をカットすることができ、これによって感度以上
の光がCCD素子116に入射して生ずる画面のホワイ
トアウト等を容易に防止し得るのであり、同様に、KT
Pレーザーを使用するときには、波長533nmのKT
Pレーザーカットフィルターを用いて対応させるように
し、このようにして各種レーザーに対応させた光学系を
簡単に構成し得るのである。そして、この場合にも、一
方の鉗子孔130にレーザー導光装置を、他方の鉗子孔
130に治療用の鉗子等を夫々に挿入して使用すること
で、治療のための対応性が増加する。
【0064】従って、以上のように構成される本第3実
施例構成の場合には、前記第1,第2の各実施例構成の
場合と同様に、内視鏡本体111に対して各保護カバー
121a,121b,121cの何れかを選択して被覆
させることで、焦点深度の深い保護カバー付き内視鏡,
ないしは、各種レーザーに対応可能な保護カバー付き内
視鏡を容易に得られるのである。
【0065】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、本発明によれば、観察光学系,及び照明光学系を備
える内視鏡本体と、内視鏡本体の少なくとも先端構成部
を被覆する内視鏡用保護カバーとを組み合わせる保護カ
バー付き内視鏡の構成において、保護カバーの先端部に
対し、観察光学系,及び照明光学系に対応してレンズ,
又はフィルターを設けて構成し、又、内視鏡用保護カバ
ーを複数種類用意して、各保護カバーの先端部に対し、
夫々に性能の異なるレンズ,又はフィルターを設け、保
護カバーを選択して内視鏡本体に組み合わせるように構
成したので、内視鏡を多数本用意することなく、単に共
通の内視鏡を用意すると共に、これに選択された該当保
護カバーを組み合わせて被覆させるのみで、所定の適用
観察部位,使用目的に合致する仕様を容易に設定できる
のであり、且つ洗浄・消毒等の手間が省けるほか、保護
カバー自体の内視鏡に対する被覆も簡単になし得られ、
併せて、内視鏡の先端挿入部の外形を太くせずに済む等
の優れた特長を有するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 11,51,81,111 内視鏡本体 12,61a,61b,91a,91b,121a,1
21b,121c保護カバー 13 観察光学系 53,83,113 本体側観察光学系 64a,64b,94a,94b,124a,124
b,124cカバー側観察光学系 13a,54,84,114 対物レンズ系 13b,85 イメージガイド 13c 入射端面 14 照明光学系 57,86,117 本体側照明光学系 65a,65b,97a,97b,127a,127
b,127cカバー側照明光学系 14a,32b,58,87,105,119 ライ
トガイド 15,52,82,112 本体側先端構成部 16,62,92,122 シース 17,63a,63b,93a,93b,123a,1
23b,123cカバー側先端構成部 18,19,41,125a,125b,125c
フィルター 18a,18b,31b,41a,55,126a,1
26b,126c明るさ絞り 20,72 係合凸部 21,73 係合凹部 22,99,130 鉗子孔 31 視野角変更光学系 31a 視野角変更レンズ系 31c,102 プリズム 32 照明範囲変更光学系 32a 照明範囲変更レンズ系 56,116 CCD素子 71 内面しきり 95,101,104 凹レンズ 96,103 凸レンズ 120 仕切り壁部 129 嵌合凹部 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察光学系,及び照明光学系を備える内
    視鏡本体と、該内視鏡本体の少なくとも先端構成部を被
    覆する内視鏡用保護カバーとを組み合わせる保護カバー
    付き内視鏡の構成において、 前記保護カバーの先端部に対して、前記観察光学系,及
    び照明光学系に対応するレンズ,又はフィルターを夫々
    に設けたことを特徴とする保護カバー付き内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記内視鏡用保護カバーを複数種類用意
    し、各保護カバーに性能の異なるレンズ,又はフィルタ
    ーを夫々に設け、該保護カバーを選択して前記内視鏡本
    体に組み合わせるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の保護カバー付き内視鏡。
JP5258529A 1993-10-15 1993-10-15 保護カバー付き内視鏡 Withdrawn JPH07113962A (ja)

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