JPH071231A - 面取り兼シェービング装置 - Google Patents
面取り兼シェービング装置Info
- Publication number
- JPH071231A JPH071231A JP5143133A JP14313393A JPH071231A JP H071231 A JPH071231 A JP H071231A JP 5143133 A JP5143133 A JP 5143133A JP 14313393 A JP14313393 A JP 14313393A JP H071231 A JPH071231 A JP H071231A
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- Japan
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- cutter
- gear
- chamfering
- shaving
- processed
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 被加工歯車を支持するテーブルに対し昇降す
るヘッド部に面取り用カッタ及びシェービング用カッタ
の双方を設け、テーブルを各カッタによる加工位置に摺
動可能とし、ヘッド部は、一方のカッタを支持するヘッ
ド本体と、他方のカッタを支持しヘッド本体に対して相
対的に昇降する複可動部とを備えた構造とし、二つのカ
ッタをその作動時に応じて昇降させるようにした面取兼
シェービング装置。 【効果】 一台の装置で面取り加工及びシェービング加
工の双方を行うことができ、加工時のヘッド部の昇降制
御機構の共通化、及び被加工歯車の割り出し時間の短縮
化が可能となる。
るヘッド部に面取り用カッタ及びシェービング用カッタ
の双方を設け、テーブルを各カッタによる加工位置に摺
動可能とし、ヘッド部は、一方のカッタを支持するヘッ
ド本体と、他方のカッタを支持しヘッド本体に対して相
対的に昇降する複可動部とを備えた構造とし、二つのカ
ッタをその作動時に応じて昇降させるようにした面取兼
シェービング装置。 【効果】 一台の装置で面取り加工及びシェービング加
工の双方を行うことができ、加工時のヘッド部の昇降制
御機構の共通化、及び被加工歯車の割り出し時間の短縮
化が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車の歯の面取り及び
シェービングを行うための装置に関する。
シェービングを行うための装置に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】従来の装置は、歯車の歯の
面取りとシェービングとを別個の装置において行ってい
た。したがって、装置のための広い設置面積を必要とす
る上、それぞれの装置において、被加工歯車の歯の位置
の検出と該検出に基づく歯の位置決め（いわゆる割り出
し）、及びカッターによる切り込みの開始位置及び終了
位置の位置制御を、繰り返し行う必要があった。したが
って、これらのための操作時間を費やすと共に、個別の
制御部分が必要となって装置全体のコストが高くつくと
いう問題があった。
面取りとシェービングとを別個の装置において行ってい
た。したがって、装置のための広い設置面積を必要とす
る上、それぞれの装置において、被加工歯車の歯の位置
の検出と該検出に基づく歯の位置決め（いわゆる割り出
し）、及びカッターによる切り込みの開始位置及び終了
位置の位置制御を、繰り返し行う必要があった。したが
って、これらのための操作時間を費やすと共に、個別の
制御部分が必要となって装置全体のコストが高くつくと
いう問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術の問題点を解決し、面取り及びシェービングに要す
る時間を短縮し得ると共に、装置全体のコストを低減
し、設置面積をも小さくし得る装置を提供することを目
的とする。
技術の問題点を解決し、面取り及びシェービングに要す
る時間を短縮し得ると共に、装置全体のコストを低減
し、設置面積をも小さくし得る装置を提供することを目
的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、歯
車の歯の面取兼シェービング装置であって、機台と、該
機台に対し一定方向に摺動可能に支持されたテーブル
と、該テーブル上に設けられ被加工歯車を保持する保持
装置と、前記機台に支持され、面取用カッタ及びシェー
ビング用カッタを前記テーブルの摺動方向に並べて支持
し、前記保持装置上の被加工歯車に対して所定制御位置
に接近離反するように移動可能とされたヘッド部とを備
え、該ヘッド部は、ヘッド本体と、該ヘッド本体に並設
され該ヘッド本体に対し前記被加工歯車への接近離反方
向に所定制御位置へ移動可能に装着された副可動部とを
備え、前記面取用カッタ及びシェービング用カッタの一
方を前記ヘッド本体、他方を前記副可動部に支持してお
り、前記ヘッド本体及び副可動部は、カッタ駆動用のモ
ータと、カッタの回転位置を検出する位置検出部と、該
位置検出部からの位置信号に基づいて、カッタの歯が所
定位置をとるように前記駆動用モータを停止させる制御
部とを各々備えており、前記保持装置は、被加工歯車を
カッタの軸に平行な軸回りに回転させるモータ付き駆動
部と、被加工歯車の歯形状から歯の回転位置を検出する
位置検出部と、該位置検出部からの位置信号に基づい
て、被加工歯車の歯が所定位置をとるように前記駆動部
のモータを停止させる制御部とを備えていることを特徴
とする面取兼シェービング装置により達成される。
車の歯の面取兼シェービング装置であって、機台と、該
機台に対し一定方向に摺動可能に支持されたテーブル
と、該テーブル上に設けられ被加工歯車を保持する保持
装置と、前記機台に支持され、面取用カッタ及びシェー
ビング用カッタを前記テーブルの摺動方向に並べて支持
し、前記保持装置上の被加工歯車に対して所定制御位置
に接近離反するように移動可能とされたヘッド部とを備
え、該ヘッド部は、ヘッド本体と、該ヘッド本体に並設
され該ヘッド本体に対し前記被加工歯車への接近離反方
向に所定制御位置へ移動可能に装着された副可動部とを
備え、前記面取用カッタ及びシェービング用カッタの一
方を前記ヘッド本体、他方を前記副可動部に支持してお
り、前記ヘッド本体及び副可動部は、カッタ駆動用のモ
ータと、カッタの回転位置を検出する位置検出部と、該
位置検出部からの位置信号に基づいて、カッタの歯が所
定位置をとるように前記駆動用モータを停止させる制御
部とを各々備えており、前記保持装置は、被加工歯車を
カッタの軸に平行な軸回りに回転させるモータ付き駆動
部と、被加工歯車の歯形状から歯の回転位置を検出する
位置検出部と、該位置検出部からの位置信号に基づい
て、被加工歯車の歯が所定位置をとるように前記駆動部
のモータを停止させる制御部とを備えていることを特徴
とする面取兼シェービング装置により達成される。
【０００５】
【実施例】以下、本発明の実施例につき添付図面を参照
しつつ説明する。図１及び図２は、本発明に係る装置の
１例を示している。この装置は、土台１及びコラム２を
有する機台に。テーブル３及びヘッド部４が取り付けら
れている。テーブル３は、機台に対し水平方向に摺動可
能に装着されたテーブル本体３０と、該テーブル本体を
水平方向に移動させるための駆動モータ３１とを備えて
いる。テーブル上には被加工歯車を保持するための保持
装置５が配置されている。保持装置５は、テーブル本体
３０上でテーブル摺動方向に平行に摺動する一対の心押
台５０、５１と、これら心押台を相互に接近及び離反す
るように移動させる駆動シリンダ５２、５３とを備えて
いる。被加工歯車Ｗは、アーバＡが両側面から突出する
ように取り付けられ、該アーバの両端部を心押台５０、
５１に挟持され、テーブル上に保持される。保持装置５
は更に、心押台の軸を回転させる駆動モータ５５を備え
ている。また、テーブル本体３０上の被加工歯車保持位
置の近傍には被加工歯車の歯形状から歯の回転位置を検
出する位置センサ５４が、進退動可能に装着されてお
り、駆動モータ５５は、位置センサ５４からの位置信号
に基づき、制御部（図示せず）により被加工歯車の歯が
所定位置（位相）を取るように停止位置を制御される。
しつつ説明する。図１及び図２は、本発明に係る装置の
１例を示している。この装置は、土台１及びコラム２を
有する機台に。テーブル３及びヘッド部４が取り付けら
れている。テーブル３は、機台に対し水平方向に摺動可
能に装着されたテーブル本体３０と、該テーブル本体を
水平方向に移動させるための駆動モータ３１とを備えて
いる。テーブル上には被加工歯車を保持するための保持
装置５が配置されている。保持装置５は、テーブル本体
３０上でテーブル摺動方向に平行に摺動する一対の心押
台５０、５１と、これら心押台を相互に接近及び離反す
るように移動させる駆動シリンダ５２、５３とを備えて
いる。被加工歯車Ｗは、アーバＡが両側面から突出する
ように取り付けられ、該アーバの両端部を心押台５０、
５１に挟持され、テーブル上に保持される。保持装置５
は更に、心押台の軸を回転させる駆動モータ５５を備え
ている。また、テーブル本体３０上の被加工歯車保持位
置の近傍には被加工歯車の歯形状から歯の回転位置を検
出する位置センサ５４が、進退動可能に装着されてお
り、駆動モータ５５は、位置センサ５４からの位置信号
に基づき、制御部（図示せず）により被加工歯車の歯が
所定位置（位相）を取るように停止位置を制御される。
【０００６】ヘッド部４は、コラム２の前面に設けられ
た垂直方向に延びるガイド２０により垂直方向に案内さ
れるヘッド本体４０と、該ヘッド本体に対してその側方
で垂直方向に移動可能とされた副可動部４１とを備えこ
れらは共にテーブル３のほぼ真上の位置に配置されてい
る。ヘッド本体は、その上方に設けられた駆動モータ４
２により送りねじ機構（図示せず）を介して昇降され、
副可動部４１は油圧シリンダ４３により昇降させられ
る。ヘッド本体下部にはシェービング用カッタ４４が取
り付けられ、副可動部４１の下部には面取り用カッタ４
５が取り付けられており、各々スピンドルモータ４６及
び４７により回転駆動される。各カッタ４４、４５に対
してはカッタの歯の回転位置に対応した位置信号を発す
るポジションコーダ４８、４９が設けられており、駆動
モータ４６、４７は、各ポジションコーダからの位置信
号に基づき、制御部（図示せず）により、カッタの歯が
所定位置を取るように停止させられる。
た垂直方向に延びるガイド２０により垂直方向に案内さ
れるヘッド本体４０と、該ヘッド本体に対してその側方
で垂直方向に移動可能とされた副可動部４１とを備えこ
れらは共にテーブル３のほぼ真上の位置に配置されてい
る。ヘッド本体は、その上方に設けられた駆動モータ４
２により送りねじ機構（図示せず）を介して昇降され、
副可動部４１は油圧シリンダ４３により昇降させられ
る。ヘッド本体下部にはシェービング用カッタ４４が取
り付けられ、副可動部４１の下部には面取り用カッタ４
５が取り付けられており、各々スピンドルモータ４６及
び４７により回転駆動される。各カッタ４４、４５に対
してはカッタの歯の回転位置に対応した位置信号を発す
るポジションコーダ４８、４９が設けられており、駆動
モータ４６、４７は、各ポジションコーダからの位置信
号に基づき、制御部（図示せず）により、カッタの歯が
所定位置を取るように停止させられる。
【０００７】この例では更に、面取り加工後の歯側面の
バリを除去するためのバリ取り装置７が設けられてい
る。バリ取り装置７はテーブル本体３０の後方において
コラム２に支持された前後方向に可動な摺動部７０と、
該摺動部を駆動する駆動モータ７１と、摺動部７０上に
設けられた被加工歯車の両側に至らされる１対のバリ取
り用カッタ７２と、該カッタの開閉用シリンダ７３とを
備えている。
バリを除去するためのバリ取り装置７が設けられてい
る。バリ取り装置７はテーブル本体３０の後方において
コラム２に支持された前後方向に可動な摺動部７０と、
該摺動部を駆動する駆動モータ７１と、摺動部７０上に
設けられた被加工歯車の両側に至らされる１対のバリ取
り用カッタ７２と、該カッタの開閉用シリンダ７３とを
備えている。
【０００８】この面取り兼シェービング装置は以下のよ
うに作動する。まず、アーバＡに装着されたワークＷを
心押台５０、５１により両側からクランプしてテーブル
本体３０の中央位置に保持する。この状態で、被加工歯
車Ｗの割り出しを行う。即ち、モータ５５を制御下に低
速で駆動し、位置センサ５４及びこれに結合された制御
部により、被加工歯車Ｗの歯を所定位置に至らしめる。
同時に面取り用カッタ４５についても、ポジションコー
ダ４９によりカッタの歯を被加工歯車Ｗに噛合する所定
位置に至らしめる。次に、駆動モータ３１によりテーブ
ル本体３０を移動させて、被加工歯車Ｗを面取り用カッ
タ４５の真下の位置に至らしめる。面取り用カッタ４５
は、副可動部４１が下降位置とされることにより、シェ
ービングカッタ４４よりも下方に位置している。その
後、ヘッド部昇降用の駆動モータ４２を作動させてヘッ
ド部４を下降させる。駆動モータ４２は、図外の制御部
により制御され、面取り用カッタ４５が被加工歯車Ｗに
噛合し切り込み開始位置に至った時に停止させられる。
駆動モータ５５と心押台５１の軸との間にはクラッチ装
置が設けられており、被加工歯車Ｗの割り出し位置での
固定が不要になった後は、該クラッチ装置の係合が解か
れ、被加工歯車Ｗは自由に回転する状態とされる。この
とき、駆動モータ７１により摺動部７０を前進させ、１
対のバリ取り用カッタ７２を被加工歯車Ｗの両側に至ら
しめ、次に開閉用シリンダ７３を作動させて１対のバリ
取り用カッタ７２の間隔を狭め被加工歯車の側面に接し
た状態とする。この状態でスピンドルモータ４７を作動
させ、面取り用カッタ４５を回転させつつ、昇降用モー
タ４２によりヘッド本体を下降させて切り込みを行う。
切り込み開始位置及び切り込み深さの制御は、ヘッド部
４の上下方向の位置をセンサで検出しつつ行なうことが
でき、或いはヘッド部４の昇降に関する数値制御により
行うこともできる。所定の切り込み深さまで面取りが行
なわれると、図外制御部により昇降用モータ４２が逆回
転させられ、ヘッド本体４０はもとの位置まで上昇す
る。また、１対のバリ取り用カッタ７２は、間隔を広げ
て被加工歯車から離反し駆動モータ７１により後退させ
られる。これで面取り作業及びバリ取り作業が同時に終
了する。その後、副可動部４１は油圧モータ４３の作働
により上昇させられ、シェービング用カッタ４４が面取
り用カッタ４５より下方の位置を取る。
うに作動する。まず、アーバＡに装着されたワークＷを
心押台５０、５１により両側からクランプしてテーブル
本体３０の中央位置に保持する。この状態で、被加工歯
車Ｗの割り出しを行う。即ち、モータ５５を制御下に低
速で駆動し、位置センサ５４及びこれに結合された制御
部により、被加工歯車Ｗの歯を所定位置に至らしめる。
同時に面取り用カッタ４５についても、ポジションコー
ダ４９によりカッタの歯を被加工歯車Ｗに噛合する所定
位置に至らしめる。次に、駆動モータ３１によりテーブ
ル本体３０を移動させて、被加工歯車Ｗを面取り用カッ
タ４５の真下の位置に至らしめる。面取り用カッタ４５
は、副可動部４１が下降位置とされることにより、シェ
ービングカッタ４４よりも下方に位置している。その
後、ヘッド部昇降用の駆動モータ４２を作動させてヘッ
ド部４を下降させる。駆動モータ４２は、図外の制御部
により制御され、面取り用カッタ４５が被加工歯車Ｗに
噛合し切り込み開始位置に至った時に停止させられる。
駆動モータ５５と心押台５１の軸との間にはクラッチ装
置が設けられており、被加工歯車Ｗの割り出し位置での
固定が不要になった後は、該クラッチ装置の係合が解か
れ、被加工歯車Ｗは自由に回転する状態とされる。この
とき、駆動モータ７１により摺動部７０を前進させ、１
対のバリ取り用カッタ７２を被加工歯車Ｗの両側に至ら
しめ、次に開閉用シリンダ７３を作動させて１対のバリ
取り用カッタ７２の間隔を狭め被加工歯車の側面に接し
た状態とする。この状態でスピンドルモータ４７を作動
させ、面取り用カッタ４５を回転させつつ、昇降用モー
タ４２によりヘッド本体を下降させて切り込みを行う。
切り込み開始位置及び切り込み深さの制御は、ヘッド部
４の上下方向の位置をセンサで検出しつつ行なうことが
でき、或いはヘッド部４の昇降に関する数値制御により
行うこともできる。所定の切り込み深さまで面取りが行
なわれると、図外制御部により昇降用モータ４２が逆回
転させられ、ヘッド本体４０はもとの位置まで上昇す
る。また、１対のバリ取り用カッタ７２は、間隔を広げ
て被加工歯車から離反し駆動モータ７１により後退させ
られる。これで面取り作業及びバリ取り作業が同時に終
了する。その後、副可動部４１は油圧モータ４３の作働
により上昇させられ、シェービング用カッタ４４が面取
り用カッタ４５より下方の位置を取る。
【０００９】次に、テーブル本体３０を移動させて、被
加工歯車Ｗをシェービングカッタ４４の真下の位置に至
らしめる。スビンドルモータ４６の作動によりシェービ
ング用カッタ４４を低速で回転させ、ポジションコーダ
４８及び制御部によりスピンドルモータ４６を停止させ
てシェービングカッタ４４を所定の割り出し位置で停止
させる。被加工歯車Ｗについても再度割り出し作業を行
ってもよいが、面取り加工時に行った割り出しに基づき
被加工歯車Ｗを所定の割り出し位置に容易に停止させる
ことができるので、その割り出し作業を省略することが
できる。この状態で、昇降用モータ４２を作動させてヘ
ッド本体４０を下降させ、切り込み開始位置に至らしめ
る。シェービング加工におけるヘッド部４の昇降制御に
関しては、面取り加工時の昇降に関するセンサを用いた
制御機構又は数値制御機構を利用することができる。即
ちヘッド本体４０に対する副可動部４１の移動量を一定
にしておくことにより、面取り加工時のヘッド本体４０
の制御量に対して該一定量を補正することにより、シェ
ービング加工時のヘッド本体４０の昇降を制御すること
ができるのである。カッタ４４により所定の切り込み深
さまでシェービングが行なわれた後、ヘッド本体４０は
もとの位置まで上昇する。これでシェービング加工が終
了し、心押台５０、５１によるクランプを解除して被加
工歯車Ｗを取り出す。
加工歯車Ｗをシェービングカッタ４４の真下の位置に至
らしめる。スビンドルモータ４６の作動によりシェービ
ング用カッタ４４を低速で回転させ、ポジションコーダ
４８及び制御部によりスピンドルモータ４６を停止させ
てシェービングカッタ４４を所定の割り出し位置で停止
させる。被加工歯車Ｗについても再度割り出し作業を行
ってもよいが、面取り加工時に行った割り出しに基づき
被加工歯車Ｗを所定の割り出し位置に容易に停止させる
ことができるので、その割り出し作業を省略することが
できる。この状態で、昇降用モータ４２を作動させてヘ
ッド本体４０を下降させ、切り込み開始位置に至らしめ
る。シェービング加工におけるヘッド部４の昇降制御に
関しては、面取り加工時の昇降に関するセンサを用いた
制御機構又は数値制御機構を利用することができる。即
ちヘッド本体４０に対する副可動部４１の移動量を一定
にしておくことにより、面取り加工時のヘッド本体４０
の制御量に対して該一定量を補正することにより、シェ
ービング加工時のヘッド本体４０の昇降を制御すること
ができるのである。カッタ４４により所定の切り込み深
さまでシェービングが行なわれた後、ヘッド本体４０は
もとの位置まで上昇する。これでシェービング加工が終
了し、心押台５０、５１によるクランプを解除して被加
工歯車Ｗを取り出す。
【００１０】加工作業に関する各モータの作動には、シ
ーケンス制御、フィードバック制御及び手動による制御
を適宜適用することができる。以上の例では、ヘッド本
体にシェービング加工用カッタ、副可動部に面取り加工
用カッタを装着したものを示したが、これらの取り付け
を逆にすることもできる。面取り及びシェービング加工
時の駆動は、カッタの側で行うものを示したが、これに
代えて被加工歯車の側で行うようにしてもよい。最もこ
の場合は、二つのカッタについて駆動用モータとの間に
各々クラッチ装置を設ける必要がある。なお、バリ取り
作業は、上記実施例のように、面取り作業と同時に行な
うことにより作業時間を短縮し得るが、これを別個に行
なうことも勿論可能である。
ーケンス制御、フィードバック制御及び手動による制御
を適宜適用することができる。以上の例では、ヘッド本
体にシェービング加工用カッタ、副可動部に面取り加工
用カッタを装着したものを示したが、これらの取り付け
を逆にすることもできる。面取り及びシェービング加工
時の駆動は、カッタの側で行うものを示したが、これに
代えて被加工歯車の側で行うようにしてもよい。最もこ
の場合は、二つのカッタについて駆動用モータとの間に
各々クラッチ装置を設ける必要がある。なお、バリ取り
作業は、上記実施例のように、面取り作業と同時に行な
うことにより作業時間を短縮し得るが、これを別個に行
なうことも勿論可能である。
【００１１】
【発明の効果】本発明においては、被加工歯車を支持す
るテーブルに対し昇降するヘッド部に面取り用カッタ及
びシェービング用カッタの双方を設け、テーブルを各カ
ッタによる加工位置に摺動可能としたので、一台の装置
で面取り加工及びシェービング加工の双方を行うことが
でき、設置面積が小さくて済む。この場合、ヘッド部
は、一方のカッタを支持するヘッド本体と、他方のカッ
タを支持しヘッド本体に対して相対的に昇降する副可動
部とを備えた構造としたので、二つのカッタをその作動
時に応じて昇降させることにより、非作動状態のカッタ
に邪魔されることなく必要な加工を行うことができる。
更に、ヘッド本体に対する副可動部の昇降量を一定にす
ることにより加工時のヘッド部の昇降制御を該一定量の
補正により共通化することができ、制御機構を簡略する
ことができ、装置全体のコストを低減することができ
る。更に、被加工歯車の割り出しも、一度行なえば各加
工に対して共用することができるので、割り出し作業を
簡略することができ、作業時間を短縮することができ
る。
るテーブルに対し昇降するヘッド部に面取り用カッタ及
びシェービング用カッタの双方を設け、テーブルを各カ
ッタによる加工位置に摺動可能としたので、一台の装置
で面取り加工及びシェービング加工の双方を行うことが
でき、設置面積が小さくて済む。この場合、ヘッド部
は、一方のカッタを支持するヘッド本体と、他方のカッ
タを支持しヘッド本体に対して相対的に昇降する副可動
部とを備えた構造としたので、二つのカッタをその作動
時に応じて昇降させることにより、非作動状態のカッタ
に邪魔されることなく必要な加工を行うことができる。
更に、ヘッド本体に対する副可動部の昇降量を一定にす
ることにより加工時のヘッド部の昇降制御を該一定量の
補正により共通化することができ、制御機構を簡略する
ことができ、装置全体のコストを低減することができ
る。更に、被加工歯車の割り出しも、一度行なえば各加
工に対して共用することができるので、割り出し作業を
簡略することができ、作業時間を短縮することができ
る。
【図１】本発明の位置実施例に係る装置の正面図であ
る。
る。
【図２】図１に示す装置の側面図である。
１ 土台 ２ コラム ３ 機台 ４ ヘッド部 ５ 保持部 ４０ ヘッド本体 ４１ 副可動部 ４２ 昇降用モータ ４３ 油圧シリンダ ４４ シェービングカッタ ４５ 面取り用カッタ ４６、４７ スピンドルモータ ４８、４９ ポジションコーダ ５０、５１ 心押台 ５２、５３ 駆動シリンダ ５４ 位置センサ ５５ 駆動モータ
Claims (1)
- 【請求項１】 歯車の歯の面取兼シェービング装置であ
って、機台と、該機台に対し一定方向に摺動可能に支持
されたテーブルと、該テーブル上に設けられ被加工歯車
を保持する保持装置と、前記機台に支持され、面取用カ
ッタ及びシェービング用カッタを前記テーブルの摺動方
向に並べて支持し、前記保持装置上の被加工歯車に対し
て所定制御位置に接近離反するように移動可能とされた
ヘッド部とを備え、該ヘッド部は、ヘッド本体と、該ヘ
ッド本体に並設され該ヘッド本体に対し前記被加工歯車
への接近離反方向に所定制御位置へ移動可能に装着され
た副可動部とを備え、前記面取用カッタ及びシェービン
グ用カッタの一方を前記ヘッド本体、他方を前記副可動
部に支持しており、前記ヘッド本体及び副可動部は、カ
ッタ駆動用のモータと、カッタの回転位置を検出する位
置検出部と、該位置検出部からの位置信号に基づいて、
カッタの歯が所定位置をとるように前記駆動用モータを
停止させる制御部とを各々備えており、前記保持装置
は、被加工歯車をカッタの軸に平行な軸回りに回転させ
るモータ付き駆動部と、被加工歯車の歯形状から歯の回
転位置を検出する位置検出部と、該位置検出部からの位
置信号に基づいて、被加工歯車の歯が所定位置をとるよ
うに前記駆動部のモータを停止させる制御部とを備えて
いることを特徴とする面取兼シェービング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5143133A JPH071231A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 面取り兼シェービング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5143133A JPH071231A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 面取り兼シェービング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH071231A true JPH071231A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15331690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5143133A Pending JPH071231A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 面取り兼シェービング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH071231A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007260828A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 歯車シェービング盤 |
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