JPH0712310U - 塵芥収集車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】塵芥積込作業時に、飛散した塵芥が投入口の側
方にいる作業者に当たることがなく安全であり、しかも
使い勝手が良い塵芥収集車を提供する。 【構成】車枠上に搭載された塵芥収容箱１の後面開口部
に塵芥積込装置を備えた塵芥投入箱２が連設されるとと
もに、該塵芥投入箱２の後面に投入口２１が形成された
塵芥収集車において、前記投入口２１の左右両側に、該
投入口２１から外部側方への塵芥の飛散を防止する遮蔽
板８が着脱自在に配置されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、塵芥収集車に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、塵芥収集車としては、車枠上に搭載された塵芥収容箱の後面開口部に塵 芥積込装置を備えた塵芥投入箱が連設され、該塵芥投入箱の後面に形成された投 入口から塵芥を投入し、投入口の側方に設けられた操作装置の操作により塵芥積 込装置を作動させることで、塵芥を圧縮しながら塵芥収容箱に詰め込んでいた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の塵芥収集車においては、長尺物等の塵芥を投入口に 投入した際、塵芥積込装置の圧縮による反発で塵芥の一部が投入口から外方に飛 散することがあり、この飛散した塵芥が操作装置の近傍にいる作業者に当たり怪 我をする虞があり、危険であるという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の塵芥収集車は、車枠上に搭載された塵芥収容箱の後面開口部に塵芥積 込装置を備えた塵芥投入箱が連設されるとともに、該塵芥投入箱の後面に投入口 が形成された塵芥収集車において、前記投入口の左右両側に、該投入口から外部 側方への塵芥の飛散を防止する遮蔽板が着脱自在に配置されたものである。

【０００５】

【作用】

投入口の左右両側に遮蔽板を配置し、この遮蔽板により塵芥積込作業時に投入 口から外部側方に飛散する塵芥を遮蔽する。また、走行時等の塵芥積込作業を行 わない時は遮蔽板を取り外して適宜な位置に格納することで、走行時等にこの遮 蔽板が邪魔になることがない。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００７】 図１及び図２は、本考案に係る塵芥収集車を示している。

【０００８】 同図において、１は塵芥収集車の車枠上に搭載された塵芥収容箱であって、こ の塵芥収容箱１の後面開口部に塵芥投入箱２が枢軸３を以て傾動可能に連設され ている。

【０００９】 塵芥投入箱２は、その背面下部に塵芥を投入する投入口２１が開口され、塵芥 投入箱２の内部下方に塵芥の貯留室５が形成されている。塵芥投入箱２内には貯 留室５に貯留された塵芥を圧縮、押潰して塵芥収容箱１内に積込むための図示し ない塵芥積込装置が装備されており、この塵芥積込装置は複数の油圧アクチュエ ータにより作動される従来周知なものである。

【００１０】 前記塵芥収容箱１内には、排出板（図示省略）が前後方向に摺動自在に配設さ れ、塵芥収容箱１の前部と排出板の下部との間に設けられた図示しない伸縮シリ ンダの伸縮動作により排出板が塵芥収容箱１内を往復動自在に構成されている。

【００１１】 よって、塵芥積込装置による塵芥収容箱１内への塵芥の積込により前記排出板 に所定圧以上の反力が作用した場合に、この排出板が順次前方に移動することで 、塵芥を塵芥収容箱１に高密度に圧縮して積込んでいる。また、塵芥の排出時に はこの排出板を後方まで移動させることによって塵芥を外部に排出している。

【００１２】 一方、前記塵芥投入箱２の投入口２１の両側方には、操作装置６，７が設けら れている。操作装置６は、前記塵芥積込装置の始動や非常停止など各操作を行う ための複数個のスイッチ６１が備えられ、操作装置７は非常停止用スイッチ７１ が備えられている。これらスイッチ６１，７１を備えた操作装置６，７の表面は 、やや外方に傾斜させた状態で配置されている。

【００１３】 また、塵芥投入箱２の投入口２１の両側方には、遮蔽板８が設けられている。

【００１４】 遮蔽板８は、コ字状に形成された枠部材８１と、この枠部材８１の間に配設さ れた網状部材８２とから構成されており、枠部材８１の両端部を投入口２１の両 側方に固設された嵌入筒２２に嵌入することで、上記遮蔽板８が投入口２１の両 側方に配置された状態で保持されている。

【００１５】 このように遮蔽板８を配置することで、塵芥積込作業時において投入口２１か ら外部側方に飛散する塵芥は、網状部材８２に当接することになり、これによっ て投入口２１から側方への塵芥の飛散が防止でき、例えば操作装置６，７を操作 するために投入口２１の側方にいる作業者に当たることがなく安全である。

【００１６】 また、走行時や洗浄時等の塵芥積込作業を行わない時には遮蔽板８を嵌入筒２ ２から抜き取り、適宜な位置に格納しておくことで、走行時や洗浄時等に邪魔に なることがない。

【００１７】 なお、本例では、枠部材８１の間に網状部材８２を配設することで遮蔽板８を 構成したが、これに限らず、枠部材８１の間に例えば合成樹脂等の板状部材を配 設することで遮蔽板８を構成してもよい。

【００１８】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、投入口の左右両側に遮蔽板を配置し、こ の遮蔽板により塵芥積込作業時に投入口から外部側方に飛散する塵芥を遮蔽する ことができるから、飛散した塵芥が投入口の側方にいる作業者に当たることがな く安全である。

【００１９】 また、走行時や洗浄時等の塵芥積込作業を行わない時は、遮蔽板を取り外して 適宜な位置に格納しておくことができるので、走行時や洗浄時等にこの遮蔽板が 邪魔になることがなく使い勝手が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る塵芥収集車の概略構成を示す側面
図である。

【図２】本考案に係る塵芥収集車の概略構成を示す背面
図である。

【符号の説明】

１ 塵芥収容箱 ２ 塵芥投入箱 ２１ 投入口 ８ 遮蔽板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車枠上に搭載された塵芥収容箱の後面開
   口部に塵芥積込装置を備えた塵芥投入箱が連設されると
   ともに、該塵芥投入箱の後面に投入口が形成された塵芥
   収集車において、 前記投入口の左右両側に、該投入口から外部側方への塵
   芥の飛散を防止する遮蔽板が着脱自在に配置されたこと
   を特徴とする塵芥収集車。