JP3969759B2 - プレス装置及び移動式プレス装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばタイヤを取り除いた普通自動車の本体をそのままの状態で小さなプレス片に押圧するプレス装置に関するものである。また特に、点在する自動車廃棄場に出向いてプレス処理可能なようにコンパクトに構成されたプレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年より産業廃棄物の処理は、社会問題となっている。本出願人は資源の再利用に関する種々の提案を既に行っている。特に、廃棄された自動車は、資源の再利用が期待されているため、再利用し易いように解体されるべきものである。
【0003】
しかしながら、廃棄された自動車を資源として再利用するためには、自動車専用の解体施設が備わった解体場を建設し、その解体場に廃棄された自動車を移送しなければならない。しかし、現実には自動車専用の解体施設が備わった解体場は少ない。また、単に自動車を廃棄する廃棄場は全国に点在し、これら点在する自動車廃棄場の自動車を解体場まで移送するには自動車が嵩張るため、移送費が馬鹿にならず、現実は廃棄場で野ざらしの状態になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、プレス装置自体を点在する自動車廃棄場に移送して個々の廃棄場で嵩張らない程度に自動車をプレスして解体場に移送することを考慮すると、プレス装置は、公道走行のための高さ制限、幅制限等があり、少なくとも公道走行可能な大きさ制限内に構成されたものでなければならない。
【0005】
例えばタイヤを取り除いた普通自動車の本体を被プレス物としてそのままの状態で小さな圧縮プレス塊に押圧するには、少なくとも普通自動車の本体を投入できる大きさの開口と、プレス室とが必要となる。しかし、プレス室及び開口自体が大きくなると、プレス装置自体を大きくせざるを得ず、従ってプレス装置の駆動系をも含めると、プレス装置自体が公道走行可能な大きさを超えてしまう結果となる。
【0006】
このため、プレス装置は小さくせざるを得ず、このプレス装置に投入する際には、被プレス物である普通自動車を小さく破断しなければならなかった。これでは、単にプレスを行って普通自動車の嵩を小さくしようとする目的からは離れてしまう結果となる。
【0007】
本発明は、例えばタイヤを取り除いた普通自動車の本体をそのままの状態で小さな圧縮プレス物に押圧するプレス装置を得ることを目的とする。また特に、点在する自動車廃棄場に出向いてプレス処理可能なようにコンパクトに構成されたプレス装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプレス装置では、被プレス物を投入するための上部開口を有するプレス室と、このプレス室上部開口を被プレス物を押圧しながら閉塞する上部プレス蓋と、プレス室内の一側壁側からその対向壁に向けて被プレス物を押圧するプレスラムと、押圧された被プレス物を排出するためにこの対向壁に排出口を形成する排出口開放手段とを備えたプレス装置であって、前記上部プレス蓋が、前記一側壁側近傍を支点として開閉する第1の上部プレス蓋と、前記対向壁側近傍を支点として開閉する第2の上部プレス蓋とを備えたものであるため、プレス装置自体及びプレス装置の駆動系を含めて公道走行可能な大きさを超えないようにコンパクトにすることができ、点在する自動車廃棄場へのプレス装置の移送が可能である。
【0009】
即ち、上部プレス蓋は、第1の上部プレス蓋と第2の上部プレス蓋とを備えているため、普通自動車の本体を投入できる大きさの開口とプレス室とを備えたプレス装置であっても、被プレス物を上部投入口からプレス室に投入した後、これら2つの上部プレス蓋を両側から閉じるようにして押圧することができる。これにより1枚のプレス蓋を駆動するものに比べて装置の高さを小さくすることができ、プレス装置自体及びプレス装置の駆動系を含めて公道走行可能な大きさを超えないようにコンパクトにすることができる。尚、2つの上部プレス蓋が閉じられた後には、プレスラムによってプレス室を構成する側壁の一部をその対向壁に向けて被プレス物を押圧する。押圧された圧縮プレス物は排出口開放手段によってこの対向壁を開放して排出口から排出される。
【0010】
また、このプレス装置では、前記第1の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が支点から上面側の先端縁までの距離よりも長く、前記第2の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が支点から上面側の先端縁までの距離よりも短く、プレス時に前記第1の上部プレス蓋の先端部と第2の上部プレス蓋の先端部とが互いに重なって各々の上面側及び下面側に対して傾斜した接合面を形成するため、後続のプレスラムでのプレスの際に、押圧される被プレス物が第1と第2の上部プレス蓋との継合部に引っ掛かり難く、良好なプレスを行うことができる。
【0011】
具体的には先端部が、プレス時に前記第1の上部プレス蓋の先端部と第2の上部プレス蓋の先端部とが互いに重なって各々の上面側及び下面側に対して傾斜した接合面を形成するものであれば、その傾斜角度や構成は任意に選択することができる。尚必要に応じて、第1及び第2の上部プレス蓋が面一になった時に、この面一の状態を保持させる例えば閂状部材などの開放係止部材をこの第1及び第2の上部プレス蓋に装着させてもよい。
【0012】
更に好ましくは、このプレス装置では、前記第1の上部プレス蓋が上面側から油圧シリンダにより押圧されることにより閉じられ、前記第2の上部プレス蓋が下面側へ別の油圧シリンダにより牽引されることにより閉じられるものであるため、プレスラムのプレス初期に、より高い圧力が生じる第1の上部プレス蓋の開放を押圧する油圧シリンダによって良好に阻止することができる。しかも、第2の上部プレス蓋の牽引を行う油圧シリンダをプレス装置の側面に設置でき、プレス装置自体をコンパクトにすることができる。
【0013】
このプレス装置は、例えばコンテナやトラック等に積んで自動車廃棄場に出向いてプレス処理を行うことができるが、公道走行可能なシャシ上に移動式プレス装置とすることができる。即ち、本発明の移動式プレス装置では、公道走行可能なシャシ上に、被プレス物を投入するための上部開口を有するプレス室と、このプレス室上部開口を被プレス物を押圧しながら閉塞する上部プレス蓋と、プレス室内の一側壁側からその対向壁に向けて被プレス物を押圧するプレスラムと、押圧された被プレス物を排出するためにこの対向壁に排出口を形成する排出口開放手段とを備えたプレス手段を搭載した移動式プレス装置であって、前記上部プレス蓋が、前記一側壁側近傍を支点として開閉する第1の上部プレス蓋と、前記対向壁側近傍を支点として開閉する第2の上部プレス蓋とを備えたものである。
【0014】
この移動式プレス装置は、トラックの荷台や牽引車両に牽引されるトレーラなど公道走行可能なシャシ上に搭載されればよい。このような移動式のプレス装置では、上部プレス蓋が、前記一側壁側近傍を支点として開閉する第1の上部プレス蓋と、前記対向壁側近傍を支点として開閉する第2の上部プレス蓋とを備えたものであるため、プレス装置自体及びプレス装置の駆動系を含めて公道走行可能な大きさを超えないようにコンパクトにすることができ、例えタイヤを取り除いた普通自動車の本体を被プレス物としてそのままの状態で投入できる大きさの開口とプレス室とを備えても、2枚の上部プレス蓋の駆動系を含めて公道走行可能な高さ制限,幅制限を下回らせることができ、点在する自動車廃棄場への移送が可能である。
【0015】
また、この移動式プレス装置では、前記第1の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも長く、前記第2の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも短く、プレス時に前記第1の上部プレス蓋の先端部と第2の上部プレス蓋の先端部とが互いに重なって各々の上面側及び下面側に対して傾斜した接合面を形成するため、後続のプレスラムでのプレスの際に、押圧される被プレス物が第1と第2の上部プレス蓋との継合部に引っ掛かり難く、良好なプレスが得られる。尚必要に応じて、第1及び第2の上部プレス蓋が面一になった時に、この面一の状態を保持させる例えば閂状部材などの開放係止部材をこの第1及び第2の上部プレス蓋に装着させてもよい。
【0016】
更に好ましくは、この移動式プレス装置では、前記第1の上部プレス蓋が上面側から油圧シリンダにより押圧されることにより閉じられ、前記第2の上部プレス蓋が下面側へ別の油圧シリンダにより牽引されることにより閉じられるものであるため、プレスラムのプレス初期に、より高い圧力が生じる第1の上部プレス蓋の開放を押圧する油圧シリンダによって良好に阻止することができる。しかも、第2の上部プレス蓋の牽引を行う油圧シリンダをプレス装置の側面に設置でき、プレス装置自体を公道走行可能な大きさ制限範囲でシャシ上に搭載することができる。
【0017】
また、押圧された被プレス物を前記排出口からプレス室外に押し出す排出手段を備えたものであるため、被プレス物の排出を良好に行うことができる。また好ましくは、この排出手段によって押し出された圧縮プレス物を傾斜面上で滑られて降ろす渡し板をシャシに伏仰可能に装備したものであるため、プレス作業の効率向上が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のプレス装置の一実施の形態の正面構成を示した説明図である。図に示す通り、プレス装置(2) はトレーラシャシ(1) の後輪タイヤのほぼ上に搭載され、このトレーラシャシ(1) は牽引車(3) で牽引されることにより、移動式のプレス装置を構成している。
【0019】
具体的には、トレーラシャシ(1) の後輪タイヤのほぼ上にプレス装置(2) が搭載されている。トレーラシャシ(1) には、左右対象位置に前方,中間,後方の合計6箇所に油圧ジャッキ(11)が装備されており、プレス作業中のシャシ(1) を固定して水平に安定させる。尚、油圧ジャッキ(11)はアウトリガージャッキでもよい。
【0020】
トレーラシャーシ(1) と牽引車(3) との接合部には、油圧発生装置(12)が設置されており、ディーゼルエンジンによって発電機を駆動して油圧を発生させ、油圧ジャッキ(11)やプレス装置(2) の電気駆動部に電源を供給し、油圧駆動部に油圧を供給する。また、トレーラシャシ(1) の後部には、プレス装置(2) によってプレスされた圧縮プレス物を滑り落として排出する渡し板(13)がトレーラシャシ(1) の後端部の支点を中心に回動自在に装着されている。
【0021】
プレス装置(2) は、例えばタイヤを取り除いた普通自動車本体を被プレス物として上部開口(21)から投入することのできる大きさの箱形のプレス室(22)があり、このプレス室の上部開口(21)を両側から閉塞する2つの上部プレス蓋(23)(24)がある。第1の上部プレス蓋(23)はプレス装置(2) の前方端縁部に立設された支持台の上部に支点を有した第1油圧シリンダ(25)の押圧によって閉塞される。また、第2の上部プレス蓋(24)はプレス装置(2) の両側壁面に支点を有した第2油圧シリンダ(26)の牽引によって閉塞される。これらの第1及び第2の上部プレス蓋(23)(24)の閉塞によって投入された被プレス物は下方に押し潰される。
【0022】
ところで、一枚の上部プレス蓋で普通自動車本体をプレスするプレス装置では上部プレス蓋は少なくとも普通自動車本体よりも大きくなる。従って、これを駆動する油圧シリンダは大きなものとなり、油圧シリンダのストロークを考慮すると公道走行可能な高さ制限を超えてしまう。これに対して、本プレス装置では、第1及び第2の上部プレス蓋(23)(24)を備えたものであるため、一枚のプレス蓋を用いる場合の約半分の高さでよく、タイヤを取り除いた普通自動車本体を被プレス物として上部開口(21)から投入することのできる大きさのプレス装置自体及びこのプレス装置の駆動系を含めて公道走行可能な大きさを超えないようにコンパクトにすることができる。尚、第1の上部プレス蓋(23)の先端部は下面が長くなるように傾斜して、第2の上部プレス蓋(24)の先端部は逆に上面が長くなるように傾斜して、両者が閉塞して面一になった時に両先端部の傾斜が合致するように形成されている。
【0023】
第1及び第2の上部プレス蓋(23)(24)によって下方に押し潰された被プレス物は、プレス装置(2) のプレス室の前方側壁を構成するプレスラム(27)を前方から後方に向けて押圧する第3油圧シリンダ(28)によって、前方から後方に押し潰される。前後に押し潰された圧縮プレス物は、後方側壁(29)を図示していない駆動手段で上昇させて後方を開放し、プレスラム(27)に入れ子式に設けられた排出用ピストン(排出手段)(30)を後方に伸ばして、開放された排出口(31)から、前述の後方に傾斜して差し渡した渡し板(13)上に排出される。
【0024】
次に、具体的なプレス装置の駆動動作を示して説明する。図2のa図〜e図は図1のプレス装置の駆動動作を説明する説明図である。a図に示す通り、プレス室投入口(21)の両側にある第1及び第2の上部プレス蓋(23)(24)は開放状態として、プレスラム(27)は前方位置にあり、後方側壁(29)と共に箱形のプレス室(22)を形成している。このプレス室(22)にタイヤを取り除いた普通自動車本体を被プレス物(20)として投入する。この場合、普通自動車本体(20)は、上下を逆さにして車のボンネットや天井部分が下になるようにプレス装置(2) に投入される。
【0025】
b図に示す通り、第1及び第2の上部プレス蓋(23)(24)を各々の油圧シリンダ(25)(26)で閉塞することにより、普通自動車本体(20)が上方から押し潰される。この時、第1の上部プレス蓋(23)の先端部が下に傾斜したものであり、尚且第2の上部プレス蓋(24)の先端部が上に傾斜したものであるため、第1の上部プレス蓋(23)の押圧の方が先行するように閉塞する。また、第1の上部プレス蓋(23)は第1油圧シリンダ(25)で上面側から押圧され、第2の上部プレス蓋(24)は第2油圧シリンダ(26)で下面側へ牽引される。第2油圧シリンダ(26)も第1油圧シリンダ(25)と同じように上面側から押圧するように配置してもよいが、このような構成にするとプレス装置(2) 自体が長くなり、公道走行可能な長さに納まり難くなる。
【0026】
c図に示す通り、第1及び第2の上部プレス蓋(23)(24)の先端部が互いに重なり合って完全に閉塞した後に、d図のように、第3の油圧シリンダ(28)がプレスラムを後方に押圧することにより、普通自動車本体(20)を後方側壁(29)方向に押し潰す。
【0027】
この時、普通自動車本体(20)は上下を逆さにして投入されているため、ボンネットや天井部分が器のように曲折して圧縮プレスされる。この曲折されたボンネットや天井部分がエンジン系内に残存する油等を受け、プレス装置内に溢れ出すことを防ぐ。また、この圧縮プレスによってエンジン系は圧縮プレス物(20)の上面にまとまってプレスされるため、圧縮プレス物(20)からアルミニウム合金を多く含んだエンジン系を引きちぎるに際しても容易に作業ができる特徴もある。
【0028】
d図に示す通り、圧縮プレスされた圧縮プレス物(20)は、e図のように、後方側壁(29)を開放した後に、プレスラム(27)に入れ子式に設けられた排出用ピストン(30)を伸ばして、開放された排出口(31)から排出される。なお、排出用ピストン(30)は第3油圧ピストン(28)と別の油圧供給系で駆動させてもよいが、単に圧縮プレス物(20)を排出させる程度の圧力でよいので、第3油圧ピストン(28)と同じ油圧系で駆動させてもよい。
【0029】
なお、プレス装置(2) を搭載したトレーラシャシ(1) を牽引車(3) で自動車廃棄場へ牽引させ、ここで牽引車(3) を切離し、プレス装置(2) でプレス作業を行い圧縮プレス物を排出する。その間、プレス作業中は不要となる切離された牽引車(3) が、別のトレーラシャシを牽引して戻り、この別のトレーラシャシ上にプレスされた圧縮プレス物を搭載して、所望の自動車専用の解体施設が備わった解体場へ移送することができる。従って、プレス作業中は不要となる牽引車を有効に利用することができ、プレス作業やスクラップ運搬作業の作業コストを低減させることもできる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通り、被プレス物を投入するための上部開口を有するプレス室と、このプレス室上部開口を被プレス物を押圧しながら閉塞する上部プレス蓋と、プレス室内の一側壁側からその対向壁に向けて被プレス物を押圧するプレスラムと、押圧された被プレス物を排出するためにこの対向壁に排出口を形成する排出口開放手段とを備えたプレス装置であって、前記上部プレス蓋が、前記一側壁側近傍を支点として開閉する第1の上部プレス蓋と、前記対向壁側近傍を支点として開閉する第2の上部プレス蓋とを備えたものであるため、プレス装置自体及びプレス装置の駆動系を含めて公道走行可能な大きさを超えないようにコンパクトにすることができ、点在する自動車廃棄場へのプレス装置の移送が可能である。
【0031】
また、本発明では、前記第1の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が支点から上面側の先端縁までの距離よりも長く、前記第2の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が支点から上面側の先端縁までの距離よりも短く、プレス時に前記第1の上部プレス蓋の先端部と第2の上部プレス蓋の先端部とが互いに重なって各々の上面側及び下面側に対して傾斜した接合面を形成するため、後続のプレスラムでのプレスの際に、押圧される被プレス物が第1と第2の上部プレス蓋との継合部に引っ掛かり難く、良好なプレスを行うことができる。
【0032】
更に好ましくは、前記第1の上部プレス蓋が上面側から油圧シリンダにより押圧されることにより閉じられ、前記第2の上部プレス蓋が下面側へ別の油圧シリンダにより牽引されることにより閉じられるものであるため、プレスラムのプレス初期に、より高い圧力が生じる第1の上部プレス蓋の開放を押圧する油圧シリンダによって良好に阻止することができる。しかも、第2の上部プレス蓋の牽引を行う油圧シリンダをプレス装置の側面に設置でき、プレス装置自体をコンパクトにすることができる。
【0033】
本発明の移動式プレス装置では、公道走行可能なシャシ上に、被プレス物を投入するための上部開口を有するプレス室と、このプレス室上部開口を被プレス物を押圧しながら閉塞する上部プレス蓋と、プレス室内の一側壁側からその対向壁に向けて被プレス物を押圧するプレスラムと、押圧された被プレス物を排出するためにこの対向壁に排出口を形成する排出口開放手段とを備えたプレス手段を搭載した移動式プレス装置であって、前記上部プレス蓋が、前記一側壁側近傍を支点として開閉する第1の上部プレス蓋と、前記対向壁側近傍を支点として開閉する第2の上部プレス蓋とを備えたものであるため、プレス装置自体及びプレス装置の駆動系を含めて公道走行可能な大きさを超えないようにコンパクトにすることができ、例えタイヤを取り除いた普通自動車の本体を被プレス物としてそのままの状態で投入できる大きさの開口と、プレス室とを備えても、公道走行可能な高さ制限,幅制限を下回らせることができ、点在する自動車廃棄場への移送が可能である。
【0034】
また、この移動式プレス装置では、前記第1の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも長く、前記第2の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも短く、プレス時に前記第1の上部プレス蓋の先端部と第2の上部プレス蓋の先端部とが互いに重なって各々の上面側及び下面側に対して傾斜した接合面を形成するため、後続のプレスラムでのプレスの際に、押圧される被プレス物が第1と第2の上部プレス蓋との継合部に引っ掛かり難く、良好なプレスが得られる。
【0035】
更に好ましくは、前記第1の上部プレス蓋が上面側から油圧シリンダにより押圧されることにより閉じられ、前記第2の上部プレス蓋が下面側へ別の油圧シリンダにより牽引されることにより閉じられるものであるため、プレスラムのプレス初期に、より高い圧力が生じる第1の上部プレス蓋の開放を押圧する油圧シリンダによって良好に阻止することができる。しかも、第2の上部プレス蓋の牽引を行う油圧シリンダをプレス装置の側面に設置でき、プレス装置自体を公道走行可能な大きさ制限範囲でシャシ上に搭載することができる。
【0036】
また、押圧された被プレス物を前記排出口からプレス室外に押し出す排出手段を備えたものであるため、被プレス物の排出を良好に行うことができる。また好ましくは、この排出手段によって押し出された圧縮プレス物を傾斜面上で滑られて降ろす渡し板をシャシに伏仰可能に装備したものであるため、プレス作業の効率向上が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス装置の一実施の形態の正面構成を示した説明図である。
【図2】a図〜e図は図1のプレス装置の駆動動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
(1) …トレーラシャシ、
(2) …プレス装置、
(3) …牽引車、
(11)…油圧ジャッキ、
(12)…油圧発生装置、
(13)…渡し板、
(20)…被プレス物、圧縮プレス物(普通自動車本体)、
(21)…上部開口、
(22)…プレス室、
(23)…第1の上部プレス蓋、
(24)…第2の上部プレス蓋、
(25)…第1油圧シリンダ、
(26)…第2油圧シリンダ、
(27)…プレスラム、
(28)…第3油圧シリンダ、
(29)…後方側壁(排出口開放手段)、
(30)…排出用ピストン(排出手段)、
(31)…排出口
Claims (8)
- 被プレス物を投入するための上部開口を有するプレス室と、このプレス室上部開口を被プレス物を押圧しながら閉塞する上部プレス蓋と、プレス室内の一側壁側からその対向壁に向けて被プレス物を押圧するプレスラムと、押圧された被プレス物を排出するためにこの対向壁に排出口を形成する排出口開放手段とを備えたプレス装置であって、
前記上部プレス蓋が、前記一側壁側近傍を支点として開閉する第1の上部プレス蓋と、前記対向壁側近傍を支点として開閉する第2の上部プレス蓋とを備え、
前記第1の上部プレス蓋及び第2の上部プレス蓋の先端部が互いに上下に重なり合って閉塞することを特徴とするプレス装置。 - 請求項1に記載されたプレス装置であって、
前記第1の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも長く、
前記第2の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも短く、
プレス時に前記第1の上部プレス蓋の先端部と第2の上部プレス蓋の先端部とが互いに重なって各々の上面側及び下面側に対して傾斜した接合面を形成することを特徴とするプレス装置。 - 請求項2に記載されたプレス装置であって、
前記第1の上部プレス蓋が上面側から第1油圧シリンダにより押圧されることにより閉じられ、
前記第2の上部プレス蓋が下面側へ第2油圧シリンダにより牽引されることにより閉じられることを特徴とするプレス装置。 - 公道走行可能なシャシ上に、被プレス物を投入するための上部開口を有するプレス室と、このプレス室上部開口を被プレス物を押圧しながら閉塞する上部プレス蓋と、プレス室内の一側壁側からその対向壁に向けて被プレス物を押圧するプレスラムと、押圧された被プレス物を排出するためにこの対向壁に排出口を形成する排出口開放手段とを備えたプレス手段を搭載した移動式プレス装置であって、
前記上部プレス蓋が、前記一側壁側近傍を支点として開閉する第1の上部プレス蓋と、前記対向壁側近傍を支点として開閉する第2の上部プレス蓋とを備え、
前記第1の上部プレス蓋及び第2の上部プレス蓋の先端部が互いに上下に重なり合って閉塞することを特徴とする移動式プレス装置。 - 請求項4に記載された移動式プレス装置であって、
前記第1の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも長く、
前記第2の上部プレス蓋の支点からプレス面側の先端縁までの距離が、支点から上面側の先端縁までの距離よりも短く、
プレス時に前記第1の上部プレス蓋の先端部と第2の上部プレス蓋の先端部とが互いに重なって各々の上面側及び下面側に対して傾斜した接合面を形成することを特徴とする移動式プレス装置。 - 請求項5に記載されたプレス装置であって、
前記第1の上部プレス蓋が上面側から第1油圧シリンダにより押圧されることにより閉じられ、
前記第2の上部プレス蓋が下面側へ第2油圧シリンダにより牽引されることにより閉じられることを特徴とする移動式プレス装置。 - 請求項4に記載された移動式プレス装置であって、
前記押圧された被プレス物を前記排出口からプレス室外に押し出す排出手段を備えたことを特徴とする移動式プレス装置。 - 前記排出手段によって押し出された圧縮プレス物を傾斜面上で滑られて降ろす渡し板をシャシに伏仰可能に装備したことを特徴とする請求項7に記載された移動式プレス装置。
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