JPH07122060B2 - ゴム製シール材 - Google Patents

ゴム製シール材

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JPH07122060B2
JPH07122060B2 JP4089976A JP8997692A JPH07122060B2 JP H07122060 B2 JPH07122060 B2 JP H07122060B2 JP 4089976 A JP4089976 A JP 4089976A JP 8997692 A JP8997692 A JP 8997692A JP H07122060 B2 JPH07122060 B2 JP H07122060B2
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JP
Japan
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rubber
nylon
weight
parts
sealing material
Prior art date
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JP4089976A
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JPH05263941A (ja
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英二 水谷
誠 高杉
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Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
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Publication date
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  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エアゾール噴霧器に
おいて、その充填ガスとしてジメチルエーテルおよびそ
の混合ガス等を使用したもののステム首部およびマウン
テンキャップ部等のシール用として好適なシール材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】缶体の継ぎ目のシールを目的とするゴム
製シール材は、天然ゴム、合成ゴム等のゴムにカーボン
ブラック、可塑剤、架橋剤、架橋促進剤等のゴム用配合
剤を配合して混練りし、薄い板状に圧延し、加硫した
後、所望の大きさのリング状に打ち抜いたり、ゴム組成
物でチューブを成形し、輪切りにしたりして製造される
が、エアゾール噴霧器のステム首部およびマウンテンキ
ャップ部に取付けるためのシール材としては、充填ガス
に使用されているフレオンガスの耐ガス透過性に優れた
ブチルゴム、NBR、NR等のゴム製シール材が使用さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地球環
境の保護のため、上記エアゾール噴霧器の充填ガスがフ
レオンガスからジメチルエーテルおよびジメチルエーテ
ルとアルコールの混合物等に変更されるようになると、
ジメチルエーテルに対するブチルゴムの耐ガス透過性が
低くてガス透過量が多いため、シール部でジメチルエー
テル等の充填ガスが漏洩し、そのためこの漏洩量を見込
んで余分に上記のジメチルエーテル等を充填する必要が
あった。
【0004】この発明は、上記ジメチルエーテルおよび
その混合ガス等の耐ガス透過性に優れ、このジメチルエ
ーテル等を充填ガスとするエアゾール噴霧器のステム首
部やマウンテンキャップ部のシール用として好適なゴム
製シール材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るゴム製シ
ール材は、ブチルゴムにナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン11、ナイロン12、ナイロン6/12等のナイ
ロンを混合した組成物からなり、ブチルゴム100重量
部に対するナイロンの配合量が30〜200重量部であ
ることを特徴とし、ブチルゴムに上記のナイロンと共
に、カーボンブラック、可塑剤、架橋剤、架橋促進剤等
のゴム用配合剤を常法にしたがって配合し、混練りし、
薄板状に圧延し、加硫し、しかるのち用途に応じリング
状、円板状等の任意形状に打ち抜いたり、上記の混練り
した組成物でチューブを成形し、輪切りにしたりして使
用される。
【0006】
【作用】この発明のシール材は、ナイロンとブチルゴム
の組成物からなり、この組成物がジメチルエーテルおよ
びジメチルエーテルとアルコールとの混合ガス等に対す
る耐ガス透過性に優れているので、上記ジメチルエーテ
ル等を充填ガスとするエアゾール噴霧器のステム首部や
マウンテンキャップ部のシール用に使用した際、シール
部において上記の充填ガスが漏洩せず、噴霧器としての
機能を長期間持続する。ただし、ナイロンの配合量が3
0重量部未満では、ナイロンを加えた効果が無く、耐ガ
ス透過量の向上が不十分となり、反対に200重量部を
超えると、強度および伸度が低下し、シール材として必
要な弾力が失われ、かつ加工性が低下してシール材に使
用できなくなる。
【0007】
【実施例】実施例1 ブチルゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名「ブチル
065」)およびナイロン6を使用して下記の表1に示
す配合の組成物を製造し、これを混練りし、温度164
℃のプレス機で加硫して厚み1mmのシート状に成形し、
しかるのち内径2.3mm、外径9.5mmのリング状に打
ち抜いてエアゾール噴霧器のステム首部に取付けるため
のステムラバーを製造した。また、同じシートを内径2
4.3mm、外径30.8mmのリング状に打ち抜いて上記
エアゾール噴霧器のマウンテンキャップ部に取付けるた
めのマウンテンラバーを製造した。なお、カーボンブラ
ックとしてMAFカーボン、MTカーボンを、加硫剤と
して硫黄を、加硫促進剤としてチアゾール系促進剤A
(三新化学工業株式会社製、商品名「サンセラーCM−
G」)、チアゾール系促進剤B(三新化学工業株式会社
製、商品名「サンセラーTS−G」)を、加硫促進助剤
として亜鉛華、ステアリン酸をそれぞれ使用した。
【0008】 表1 ブチルゴム 100重量部 ナイロン6 100重量部 MAFカーボン 30重量部 MTカーボン 40重量部 ステアリン酸 1重量部 亜鉛華 5重量部 硫黄 2重量部 チアゾール系促進剤A 0.5重量部 チアゾール系促進剤B 1重量部
【0009】実施例2 実施例1のナイロン6の代わりにナイロン11を100
重量部使用する以外は、実施例1と同様にして、実施例
2のステムラバーおよびマウンテンラバーを製造した。
【0010】実施例3 実施例1のナイロン6の代わりにナイロン12を100
重量部使用する以外は、実施例1と同様にして、実施例
3のステムラバーおよびマウンテンラバーを製造した。
【0011】実施例4 実施例2におけるナイロン11の配合量を30重量部に
する以外は、実施例2と同様にして、実施例4のステム
ラバーおよびマウンテンラバーを製造した。
【0012】実施例5 実施例4におけるナイロン11の配合量を200重量部
にする以外は、実施例4と同様にして、実施例5のステ
ムラバーおよびマウンテンラバーを製造した。
【0013】比較例1 実施例4のナイロン11の配合量を20重量部にする以
外は、実施例2と同様にして、比較例1のステムラバー
およびマウンテンラバーを製造した。
【0014】比較例2 ナイロンを全く使用しないこと以外は、実施例1と同様
にして比較例2のステムラバーおよびマウンテンラバー
を製造した。
【0015】上記の実施例1〜5および比較例1および
2のステムラバーおよびマウンテンラバーをそれぞれエ
アゾール噴霧器のステム首部および缶体上端とマウンテ
ンキャップの接合部に組み込み、しかるのちジメチルエ
ーテルを充填し、45℃の雰囲気中に放置し、30日経
過後および90日経過後におけるジメチルエーテルの漏
洩量を測定した。その結果を下記の表2に示す。
【0016】 表2 30日後の漏洩量(g) 90日後の漏洩量(g) 実施例1 0.15 0.46 実施例2 0.14 0.44 実施例3 0.13 0.45 実施例4 0.28 0.83 実施例5 0.10 0.32 比較例1 0.37 1.10 比較例2 0.41 1.20
【0017】上記の結果で明らかなように、ブチルゴム
にナイロンを適量配合した実施例1〜5は、比較例1、
2に比して耐ガス透過性が向上し、漏洩量の減少が認め
られ、かつこの傾向は、ナイロンの種類を変えても同様
であった。これに対してナイロンの配合量が不足する比
較例1および配合量がゼロの比較例2は、いずれも耐ガ
ス透過性が低いため、漏洩量が過大であった。
【0018】なお、ナイロン11の配合量を過剰の22
0重量部にした比較例3は、破断強度および破断伸度が
大幅に低下して実用に適しなかった。下記の表3に比較
例3およびナイロン11の配合量を100重量部にした
前記実施例2の破断強度および破断伸度を示す。 表2 破断強度(kg/cm2 ) 破断伸度(%) 実施例2 55 550 比較例3 18 160
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明のゴム
製シール材は、ブチルゴムにカーボンブラック、可塑
剤、架橋剤、架橋促進剤等のゴム用配合剤と共にナイロ
を配合し、加硫してなるエアゾール噴霧器用のゴム製
シール材であり、ブチルゴム100重量部に対するナイ
ロンの配合量を30〜200重量部にしたものであるか
、従来のブチルゴム製のシール材に比してジメチルエ
ーテルおよびその混合ガス等に対する耐ガス透過性に優
れており、かつシール材として適当な強度および伸度等
の物性を備え、加工性が良好である。したがって、上記
のジメチルエーテルおよびその混合ガスを充填ガスとす
るエアゾール噴霧器のステムラバーおよびマウンテンラ
バー等に使用した場合、従来のブチルゴム製シール材に
比して上記充填ガスの漏洩量が少なく、その充填量を節
約することができ、エアゾール噴霧器の噴霧機能が長期
間維持される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 77:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブチルゴムにカーボンブラック、可塑
    剤、架橋剤、架橋促進剤等のゴム用配合剤と共にナイロ
    を配合し、加硫してなるエアゾール噴霧器用のゴム製
    シール材であり、ブチルゴム100重量部に対するナイ
    ロンの配合量が30〜200重量部であることを特徴と
    するゴム製シール材。
JP4089976A 1992-03-14 1992-03-14 ゴム製シール材 Expired - Lifetime JPH07122060B2 (ja)

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JPH05263941A JPH05263941A (ja) 1993-10-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3830341B2 (ja) 2000-05-30 2006-10-04 Nok株式会社 ブチルゴム組成物
JP4691913B2 (ja) * 2004-06-18 2011-06-01 横浜ゴム株式会社 ジメチルエーテル輸送用ホース

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55123639A (en) * 1979-03-19 1980-09-24 D J- K Internatl Kk Thermoplastic polyamide elastomeric composition
JPS55144042A (en) * 1979-04-27 1980-11-10 D J- K Internatl Kk Heat-resistant hot melt polymer composition

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