JPH0712197Y2 - 車両におけるブレーキブラケット取付構造 - Google Patents

車両におけるブレーキブラケット取付構造

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JPH0712197Y2
JPH0712197Y2 JP1985119342U JP11934285U JPH0712197Y2 JP H0712197 Y2 JPH0712197 Y2 JP H0712197Y2 JP 1985119342 U JP1985119342 U JP 1985119342U JP 11934285 U JP11934285 U JP 11934285U JP H0712197 Y2 JPH0712197 Y2 JP H0712197Y2
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Japan
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brake bracket
brake
knuckle
vehicle
base end
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雄史 谷口
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UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は車両におけるブレーキブラケット取付構造に関
し、特に車両の低床化を可能にする技術に関する。
〈従来の技術〉 この種車両におけるブレーキブラケット取付構造の従来
例を第2図に示す。
即ち、フロントアクスル装置は、アクスル本体1、ナッ
クル2、タイロッド3及びハブ4により構成されてい
る。ナックル2とアクスル本体1は、キングピン5によ
って接続されており、右側のナックル2の動きはタイロ
ッド3によって左側のナックル2に伝えられる。ハブ4
はナックル2に対してベアリング6で支持されており、
ブレーキドラム7及びディスクホィール8と共に回転す
るようになっている。
左右のナックル2下部にはタイロッドアーム9が、右側
のナックル2上部にはステアリングアーム10が取付けら
れており、ナックル2はキングピン5を軸として回転で
きるようになっている。
前記ナックル2のスピンドル部2a基端側の端面には、ブ
レーキブラケット11が固定取付してある。このブレーキ
ブラケット11内壁の2位置には夫々ホィールシリンダ12
が取り付けられる。尚、ブレーキブラケット11にはブレ
ーキダストカバー13が一体に形成されている。
尚、かかる構成のように、ナックル2内端面にブレーキ
ブラケット11を一体に固定したものとしては、従来実開
昭57-85307号公報に示す構成のものがある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、大型トラック,バス等の大型車両において、
中型車両に採用されている小径のタイヤを採用して、荷
台や床面の高さを低くすること、所謂低床化を図ること
が行われている。
しかしながら、上述のような従来の車両においては、部
品、即ち、フロントアクスルの共用化を図るため、大き
なフロントアクスルをそのまま使用し、小径なタイヤに
変更しようとすると、次のような問題点が生じる。
即ち、タイロッドアーム9がディスクホィール8に近接
して位置するため、該タイロッドアーム9がディスクホ
ィール8のリム部8aに干渉し、実際には装着が困難であ
る。又、タイヤの小型化に伴い小型化したブレーキを装
着しようとした場合、アクスルの大きさはそのままであ
るので、ブレーキ取付面が小さく、取付場所によっては
ブレーキ構成体とアクスル構成体とが干渉するので取付
位置が制約を受ける。又、ブレーキ構成体とアクスル構
成体とが干渉しないように取り付けられたとしても、今
度はホィールシリンダ12にブレーキフルードを供給する
ブレーキ配管14がナックル2に近接せざるを得なくな
り、ブレーキ配管がナックル2と干渉するので、実際に
は装着が困難である。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みなされたもの
で、大型車両の低床化を目的として、大きなフロントア
クスルをそのまま使用し、小径なタイヤに変更しようと
する場合に、アクスルの構成部品とディスクホィール及
びブレーキ等との干渉を防止し得る構成とすることを目
的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 このため本考案は、フロントアクスルの本体に連結され
るナックルに、タイヤを装着したディスクホィールと一
体に回転するブレーキドラム内のホィールシリンダを固
定するブレーキブラケットを固定取付するようにした車
両であって、大きなフロントアクスルに径の小なるタイ
ヤを装着して低床化を図るようにした車両において、前
記ブレーキブラケットのスピンドル部基端側の端面と、
前記ブレーキブラケット面との間に所定の空間を形成す
る一方、前記ブレーキブラケットを前記スピンドル部基
端周りに配設したスペーサを介して前記ナックルのスピ
ンドル部基端側の端面に固定取付し、ブレーキブラケッ
トとナックルのスピンドル部基端側の端面とを所定距離
離間させたようにした。
〈作用〉 そして、大型車両の低床化を目的として、大きなフロン
トアクスルをそのまま使用し、小径なタイヤに変更する
場合、ブレーキブラケットとナックルのスピンドル部基
端側の端面とが離れることによって、アクスルの構成部
品とディスクホィールの位置関係を、干渉し合わないよ
うに設定できると共に、ブレーキ構成体とアクスル構成
体とが干渉することなく取り付けた場合に、ナックルの
スピンドル部基端側の端面と、ブレーキドラム内のホィ
ールシリンダを固定するブレーキブラケット面との間の
所定の空間にブレーキ配管をナックルと干渉することな
く配設できる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を第1図に基づいて説明する。
尚、図において、第2図と同一要素のものには同一符号
を付して説明を簡単にする。
フロントアクスル本体1に連結されるナックル2のスピ
ンドル部2a基端側の端面と、ブレーキドラム7内のホィ
ールシリンダ12を固定するブレーキブラケット11面との
間に所定の空間15が形成されるように、ナックル2とデ
ィスクホィール8との位置関係を設定してある。
そして、前記ブレーキブラケット11を前記スピンドル部
2a基端周りに配設したスペーサ16を介して前記ナックル
2のスピンドル部2a基端側の端面にボルト17によって固
定取付してある。このスペーサ16は、上下方向に長い板
部材中央にナックル2のスピンドル部2aの挿入穴16aが
形成されたリング状に形成される。
このような構成によると、大型車両の低床化を目的とし
て、大きなフロントアクスルをそのまま使用し、小径な
タイヤに変更した場合、ブレーキブラケット11とナック
ル2のスピンドル部2a基端側の端面とが離れることによ
って、タイロッドアーム9とディスクホィール8との間
を離すことができ、該タイロッドアーム9がディスクホ
ィール8のリム部8aに干渉するのを防止することができ
る。又、ナックル2のスピンドル部2a基端側の端面と、
ブレーキブラケット11外面との間の所定の空間15を設け
たことにより、ブレーキブラケット11外面に沿って配設
されるブレーキ配管14をナックル2と干渉せずに配管す
るこができ、ブレーキ構成体をアクスル構成体と干渉し
ないような部位を選んで取り付けることが容易になる。
従って、大型車両の低床化を目的として、大きなフロン
トアクスルをそのまま使用し、小径なタイヤに変更する
場合に生じる諸々の問題点を解決することができるの
で、大型車両の低床化を難なく図ることができ、例え
ば、荷台や床の高さを低くして、荷物の積卸しや乗降を
容易に行うことができるという利点が得られる。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、大型車両の低床
化を目的として、部品の共用化を図るべく大きなフロン
トアクスルをそのまま使用し、小径なタイヤに変更する
場合に、大きなフロントアクスルの構成部品とディスク
ホィール及びブレーキ等との干渉を防止し得る構成とす
ることが容易にできる実用的効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は夫々本考案に係わる車両におけ
るブレーキブラケット取付構造の一実施例を示す正面断
面図及び側面図、第2図(A),(B),(C)は夫々
車両におけるブレーキブラケット取付構造の従来例を示
す正面断面図,側面図及び平面図である。 1……フロントアクスル本体、2……ナックル、2a……
スピンドル部、7……ブレーキドラム、11……ブレーキ
ブラケット、12……ホィールシリンダ、15……空間、16
……スペーサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントアクスルの本体に連結されるナッ
    クルに、タイヤを装着したディスクホィールと一体に回
    転するブレーキドラム内のホィールシリンダを固定する
    ブレーキブラケットを固定取付するようにした車両であ
    って、大きなフロントアクスルに径の小なるタイヤを装
    着して低床化を図るようにした車両において、前記ブレ
    ーキブラケットのスピンドル部基端側の端面と、前記ブ
    レーキブラケット面との間に所定の空間を形成する一
    方、前記ブレーキブラケットを前記スピンドル部基端周
    りに配設したスペーサを介して前記ナックルのスピンド
    ル部基端側の端面に固定取付し、ブレーキブラケットと
    ナックルのスピンドル部基端側の端面とを所定距離離間
    させるようにしたことを特徴とする車両におけるブレー
    キブラケット取付構造。
JP1985119342U 1985-08-05 1985-08-05 車両におけるブレーキブラケット取付構造 Expired - Lifetime JPH0712197Y2 (ja)

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JPS6227803U JPS6227803U (ja) 1987-02-20
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