JPH07121223B2 - D−セレノシスチン分解酵素およびその製造方法 - Google Patents

D−セレノシスチン分解酵素およびその製造方法

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JPH07121223B2
JPH07121223B2 JP3967287A JP3967287A JPH07121223B2 JP H07121223 B2 JPH07121223 B2 JP H07121223B2 JP 3967287 A JP3967287 A JP 3967287A JP 3967287 A JP3967287 A JP 3967287A JP H07121223 B2 JPH07121223 B2 JP H07121223B2
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selenocystine
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はD−セレノシスチンのD体に作用するD−セレ
ノシスチン分解酵素およびその製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 近年,老化防止などとの関連から必須微量元素としての
セレンが注目されはじめ,グルタチオン・パーオキシダ
ーゼなどのセレンを必須構成成分とする酵素が数種発見
され,その機構や生合成機構が調べられている。しかし
ながらセレンを含有する生体物質については簡便で有効
な検出定量法がなかったため生理的意義に関する知見は
乏しいものであった。これら生体物質のうちセレノシス
テンの還元型は蛋白質アミノ酸として,また放射線防御
剤や抗癌ならびに抗炎症剤として注目を浴びているアミ
ノ酸である。セレノシスチンを定量する従来の方法とし
ては,アミノ酸分析機による方法が知られているが,装
置が高価であり,さらに試料の前処理が煩雑で分析に長
時間を要するため日常の操作としては使用し難いもので
あった。さらに,セレノシスチンにはL体,D体,メゾ体
という3種の光学異性体が存在するが,アミノ酸分析機
による方法ではこれらを区別なく全量として定量してし
まうという欠点も有している。また,従来知られている
セレノシスチンに作用する酵素はジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー(Journal of Biologica
l Chemistry)257巻,4386〜4391頁(1982年)に記載さ
れているように,還元型セレノシスチンのL体にのみ作
用し,その酸化型やメゾ体に作用しないものであった
が,この酵素法は試料の前処理も時に要せず,操作も比
較的簡単に行えるという利点を有している。
(発明が解決しようとする問題点) このように,酵素を用いるセレノシスチンの定量では,
特別な分析装置を必要とせず,簡便な比色計で定量可能
であるという長所を有するが,L体のセレノシスチンを定
量するには,メルカプトエタノールなどの還元剤で還元
後公知のセレノシスチンβ−リアーゼという酵素で定量
することで可能であるものの,セレノシスチンのD体は
今まで知られている酵素を組み合わせても定量できない
という問題点があり,これまで,D体のセレノシスチンを
酵素法で定量することは知られていなかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは,このような問題点を解決すべく鋭意研究
した結果,広く微生物を検索してクロストリジウム属に
属する細菌にセレノシスチンのD体に作用する性質を有
するD−セレノシスチン分解酵素(D−セレノシスチン
α,β−リアーゼ)が存在することを見い出し,本発明
を完成した。
すなわち,本発明は,次の(イ)〜(ホ)の理化学的性
質を有するD−セレノシスチン分解酵素およびクロスト
リジウム属に属する細菌を培養し,培養物から次の
(イ)〜(ホ)の理化学的性質を有するD−セレノシス
チン分解酵素を採取することを特徴とするD−セレノシ
スチン分解酵素の製造方法を要旨とするものである。
(イ)作用 下記反応を触媒する。
(ロ)基質特異性 D−セレノシスチンに高い特異性を有する。
(ハ)至適pH 約pH7.0〜8.5(30℃)である。
(ニ)作用適温の範囲 pH8.0で20℃から40℃までの温度上昇とともに活性は増
大する。
(ホ)分子量 TSKG3000SWゲルクロマトグラフィー(東洋曹達社製)に
よる測定で約7.2万である。
次に本発明のD−セレノシスチン分解酵素の理化学的性
質を示す。
1.作用 前記したとおり。
2.基質特異性 D−セレノシスチンに対するミカエリス定数(Km値)は
約1.0mMである。D−セレノシスチン以外に次表のよう
な基質にも作用する。
3.至適pH 前記したとおり。
4.安定pH範囲 pH6.0〜8.5で30℃,90分間の処理でほとんど失活が起こ
らない。
5.作用適温の範囲 前記したとおり。また,45℃で15分間処理(pH7.2)して
も,活性は処理前とほとんど同じ値を示す。
6.分子量 前記したとおり。また,ラウリル硫酸ナトリウムを含む
12.5%アクリルアミドゲルスラブ電気泳動法によりサブ
ユニットの分子量は約3.5万と算出され,本発明の酵素
が2個の同一のサブユニットからなることが示された。
7.補酵素要求性 本発明の酵素は,カルボニル試薬処理による失活,およ
びピリドキサール5′−リン酸による再賦活化により補
酵素としてピリドキサール5′−リン酸を要求すること
が示された。
8.力価の測定法 pH8.0,0.2Mトリシン−NaOH緩衝液中0.1mMピリドキサー
ル5′−リン酸,3.2mMD−セレノシスチンを含む混合溶
液を調製し,その混合溶液に適当量のD−セレノシスチ
ン分解酵素を加えて,37℃,5分間インキュベーション
後,生成するピルビン酸を2,4−ジニトロフェニルヒド
ラジン法にて計測し,1分間あたり1マイクロモルのピル
ビン酸生成を触媒せしめる酵素量を1単位とした。
9.単一性 精製標品は,pH8.3の7.5%アクリルアミドゲルディスク
電気泳動法により陽極側に移動し,単一なバンドを与え
た。
10.元素分析 元素分析値はまだ測定していない。
11.結晶構造 現在また結晶として得られていないため不明。
本発明のD−セレノシスチン分解酵素を製造するには,
次のごとき方法を採用することができる。すなわち,ク
ロストリジウム属に属する細菌を培養し,その培養物か
ら本発明のD−セレノシスチン分解酵素を採取すること
によって得ることができる。
本発明に使用する細菌は,本発明のD−セレノシスチン
分解酵素を産出しうるクロストリジウム属の細菌であ
り,そのような細菌であれば,いかなるものでも使用で
きる。好ましい細菌としては,たとえば,クロストリジ
ウム・スティックランディ(Clostridium sticklandi)
やクロストリジウム・スポロゲネス(Clostridium spor
ogenes)があげられる。クロストリジウム・スティック
ランディとしての具体例としてはATCC 12662,クロスト
リジウム・スポロゲネスとしての具体例としてはATCC
11437,7655などがある。
その他に,エシェリア属に属する細菌(たとえばエシェ
リア・コリK−12 IFO 3208),バチルス属(たとえば
バチルス・セレウスIFO 3001),バクリウム属に属する
細菌(たとえばバクテリウム・マイコイデスIFO 304
0),およびエンテロバクター属に属する細菌(たとえ
ばエンテロバクター・クロアセイIFO 3302)などを用い
ることができる。
本発明における細菌を培養するに際して用いられる栄養
培地において炭素源として,たとえば,グルコース,シ
ュークロース,フルクトース,乳糖.澱粉および加水分
解物,糖蜜,亜硫酸パルプ廃液の糖類,ギ酸,酢酸,乳
酸等の有機酸類,さらには使用する細菌が資化しうるア
ルコール類,油脂,脂肪酸およびグリセリン等も使用で
き,窒素源遠して,たとえば,硫酸アンモニウム,塩化
アンモニウム,リン酸アンモニウム,アンモニア,アミ
ノ酸,ペプトン,肉エキス,酵母エキス,肝臓エキス.
消化血清末,等の無機又は有機物が使用できる。さら
に,無機塩類として,たとえばカリウム,ナトリウム,
リン酸,亜鉛,鉄,マグネシウム,マンガン,銅,カル
シウム,コバルト等の各塩類,必要に応じて微量金属
塩,コーン・スティープ・リカー,チオグリコール酸ナ
トリウム,ビタミン類,アミノ酸,核酸等を使用しても
よく,細菌の一般的栄養培地が使用できる。
これらの培地を用いて,クロストリジウム属に属する細
菌を好ましくは10℃〜45℃,さらに好ましくは20℃〜42
℃,最適には25℃〜40℃で,約5〜48時間,嫌気的に培
養すればよい。また,窒素封入下撹拌しながら培養する
方法も採用できる。
次に得られた培養物から本発明のD−セレノシスチン分
解酵素が採取されるが,培養物,分離正菌体,分離菌体
の処理物,粗製酵素,精製酵素等のあらゆる段階で採取
できる。精製法としては,通常の酵素精製法を用いるこ
とができる。すなわち,遠心分離等により菌体を得た
後,菌体をマントンゴーリン,ダイノミル,フレンチプ
レス,超音波処理,乳鉢磨砕等により細胞破砕後,遠心
分離により細胞片を除去し,細胞抽出液を得,これに硫
酸ストレプトマイシン又は硫酸プロタミン処理を行い,
次いでDEAE−トヨパールカラム(東洋曹達社製)等のイ
オン交換クロマトグラフィー,ブチルトヨパールカラム
(東洋曹達社製)等の疎水性クロマトグラフィー,ヒド
ロキシアパタイトカラム等の吸着クロマトグラフィー,
セファデックスカラム(ファルマシア社製)等のゲル濾
過クロマトグラフィー,ダイマートレックスブルーAク
ロマトグラフィー(アミコン製)等のアフィニィティク
ロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィーや
調製用電気泳動等を適宜組合わせて行うことができる。
(実施例) 次に本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 L−アルギニン塩酸塩2g/,酵母エキス5g/,L−リジ
ン塩酸塩2g/,ギ酸ナトリム2g/,塩化アンモニウム
2g/,リン酸二カリウム1.75g/,リン酸一カリウム2
g/,硫酸マグネシウム0.2g/,塩化カルシウム0.01g
/,硫酸第一鉄0.01g/,そしてpH7.2に調整した培地
700を,120℃,30分間加熱殺菌した後,1%硫化ナトリウ
ム21を添加して,次いでクロストリジウム・スティク
ランディATCC12662株を接種し,37℃で18時間,嫌気的に
培地した。培地後、遠心分離機で菌体を採取して1.0kg
の湿菌体を得た。得られた菌体を凍結応対で保存した。
次に凍結菌体680gを,2−メルカプトエタノールを0.01容
量%ならびにピリドキサール5′−リン酸20μMを含む
20mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.2)(標準緩衝液A)
1に懸濁し,連続式超音波破砕機を用いて細胞を破壊
後,遠心分離機により細胞片を除去し,D−セレノシスチ
ン分解酵素を含む粗抽出液を得た。この粗抽出液に硫酸
プロタミンを徐々に加えて最終濃度を0.2%とした。生
成した沈澱を遠心分離により除去し,上清を0.1mMフェ
ニルメチルスルホニウムフルオライド,0.01mMトシルフ
ェニルアラニルクロロメチルケトン,1mM EDTAを含む10
00倍量の前記リン酸緩衝液(標準緩衝液B)に対して48
時間透析した(4℃)。この粗酵素液をあらかじめ標準
緩衝液Bで平衡化したDEAE−トヨパールカラム650M(東
洋曹達社製)に通じKClをその標準緩衝液Bに加えた溶
液で溶出せしめると,KCl濃度150mM付近で目的のD−セ
レノシスチン分解酵素が溶出した。この区分を集め,硫
酸アンモニウム(80%飽和)を加え,その沈澱を少量の
標準緩衝液Bで溶解し,硫酸アンモニウム25%飽和を含
む標準緩衝液Bで平衡化したブチル−トヨパールカラム
(東洋曹達社製)に通じ,硫酸アンモニウム濃度を連続
的に低下させたところ,10%飽和濃度近くに目的のD−
セレノシスチン分解酵素が溶出した。この溶出区分を80
%飽和硫酸アンモニウムで沈澱させ,その沈澱物を少量
の標準緩衝液Aで溶解後,同一の緩衝液を溶出液に用い
たセルロファインGCL2000カラムクロマトグラフィー
(チッ素社製)を行ない,活性画分をアミコン200(ア
ミコン社製)で濃縮した。次いで、この濃縮物をFPLC
MonoQ HR 10/10カラムクロマトグラフィー(ファルマ
シア製)に通じ本酵素画分を吸着させた。このカラムを
0.01%2−メルカプトエタノールを含む10mMビス−トリ
ス緩衝液(pH8.2)で洗浄後,0.3〜0.5Mの食塩で直線グ
ラジェントを行い,活性画分を集め濃縮した。この濃縮
物を0.01%2−メルカプトエタノール,10μMピリドキ
サール5′−リン酸,200mM食塩を含む50mMリン酸緩衝液
(pH6.8)で平衡化したTSKG3000SWカラム(東洋曹達社
製)に通じ,その活性画分を集めた。次いで,0.01%2
−メルカプトエタノールを含む20mMリン酸緩衝液(pH7.
5)で平衡化したウルトロン300Xカラム(LKB社製)に通
じ,食塩濃度0〜0.8Mのグラジェントにより精製された
D−セレノシスチン分解酵素を得ることができた。
このようにして得たD−セレノシスチン分解酵素は,pH
8.3の7.5%アクリルアミドディスク電気泳動で陽極側に
移動し,単一なバンドを与え,TSKG3000SWゲルクロマト
グラフィー(東洋曹達社製)より,分子量は約7.2万で
あった。また,ラウリル硫酸ナトリウムを含む12.5%ア
クリルアミドスラブ電気泳動において分子量約3.5万の
位置に単一のバンドを与えた。また,活性の収率は約7
%で,酵素1mgあたり約470単位の力価を示し,その精製
度は粗抽出液を1とすると約5800であった。
次に,このようにして得たD−セレノシスチン分解酵素
をフェニルヒドラジン塩酸塩や塩酸ヒドロキシルアミン
等のカルボニル試薬で処理すると,残存活性は各々0%
および3%となった。これにピリドキサール5′−リン
酸を添加すると各々90%と100%の活性が検出され,本
発明の酵素が補酵素としてピリドキサール5′−リン酸
を要求することが示された。
参考例1 実施例1で得たD−セレノシスチン分解酵素を用いてD
−セレノシスチンを測定するに必要な検量線を作製し
た。
その測定方法は,200μmoleのトリシン−NaOHに緩衝液
(pH8.0),0.1μmoleのピリドキサール5′−リン酸,0.
25μmoleのD−セレノシスチンを含む1.0mlを反応溶液
とし,約5単位のD−セレノシスチン分解酵素を添加
し,30℃で30分間保温した後,2,4−ジニトロフェニルヒ
ドラジン試薬を添加し,420nmの吸光度変化量と添加した
D−セレノシスチンの量との間には,第1図に示すよう
に良好な比例関係が認められ,本発明のD−セレノシス
チン分解酵素を用いてD−セレノシスチンが精度良く測
定できることがわかった。
別に,2,4−ジニトロフェニルヒドラジン試薬の代わり
に,200μmoleのトリシン−NaOH緩衝液(pH8.5),0.25μ
moleのNADH,300μmoleの塩化アンモニウム,約10単位の
アラニン脱水素酵素(シグマ社製)を含む1.0mlの反応
溶液を作成し,D−セレノシスチン分解酵素の反応で生成
したピルビン酸を定量した。同様に,200μmoleのリン酸
緩衝液(pH7.5),0.25μmoleのNADH,約5単位の乳酸脱
水素酵素(ベーリンガー・マンハイム山ノ内社製)を含
む1.0mlの反応溶液を作成し,D−セレノシスチン分解酵
素の反応で生成したピルビン酸を定量した。その結果,
0.75μmoleのD−セレノシスチンに対し,各々1.58μmo
le1.53μmoleのピルビン酸が定量でき,化学量論的にD
−セレノシスチンが定量できることがわかった。
さらに,D−セレノシスチン分解酵素の反応で生成したア
ンモニアを市販グルタミン酸脱水素酵素(ベーリンガー
・マンハイム山ノ内社製)で定量できることもわかっ
た。すなわち,200μmoleのトリシン−NaOH緩衝液(pH8.
5),0.25μmoleのNADPH,20μmoleのα−ケトグルタル酸
を含む1.0mlの反応溶液を作成し,D−セレノシスチン分
解酵素の反応で生成したアンモニアを定量したところ,D
−セレノシスチン0.75μmoleに対し,1.63μmoleのアン
モニアが定量できた。
このような共役酵素はD−セレノシスチン分解酵素の反
応と同時に行うこともできる。
(発明の効果) 本発明のD−セレノシスチン分解酵素は,セレノシスチ
ンのD体に特異的に作用するという性質を有しているた
め,これまで酵素法では行うことができなかったD−セ
レノシスチンの量が簡便な分光器で定量可能となった。
また,ブタ肝臓からのL−セレノシスチンβ−リアーゼ
や高速液体クロマトグラフィー(あるいはアミノ酸分析
機)と組み合わせることにより,セレノシスチンのD
体,L体,およびメゾ体の3種の光学異性体を分別定量す
ることも可能となる。これにより,生体中でのセレノシ
スチンの動態を把握でき,実用面でのセレノシスチンの
利用が発展するものと考えられる。さらに,本発明のD
−セレノシスチン分解酵素を利用してD−セレノシスチ
ンの定量も可能であり,この方面でも有用性もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本発明のD−セレノシスチン分解酵素を用い
て作製したD−セレノシスチンに対する検量線を示す図
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の(イ)〜(ホ)の理化学的性質を有す
    るD−セレノシスチン分解酵素。 (イ)作用 下記反応を触媒する。 (ロ)基質特異性 D−セレノシスチンに高い特異性を有する。 (ハ)至適pH 約pH7.0〜8.5(30℃)である。 (ニ)作用適温の範囲 pH8.0で20℃から40℃までの温度上昇とともに活性は増
    大する。 (ホ)分子量 TSKG3000SWゲルクロマトグラフィー(東洋曹達社製)に
    よる測定で約7.2万である。
  2. 【請求項2】クロストリジウム属に属する細菌から得ら
    れる特許請求の範囲第1項記載のD−セレノシスチン分
    解酵素。
  3. 【請求項3】クロストリジウム属に属する細菌を培養
    し,培養物から次の(イ)〜(ホ)の理化学的性質を有
    するD−セレノシスチン分解酵素を採取することを特徴
    とするD−セレノシスチン分解酵素の製造方法。 (イ)作用 下記反応を触媒する。 (ロ)基質特異性 D−セレノシスチンに高い特異性を有する。 (ハ)至適pH 約pH7.0〜8.5(30℃)である。 (ニ)作用適温の範囲 pH8.0で20℃から40℃までの温度上昇とともに活性は増
    大する。 (ホ)分子量 TSKG3000SWゲルクロマトグラフィー(東洋曹達社製)に
    よる測定で約7.2万である。
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