JPH07120974A - 電子写真用トナーの製造方法 - Google Patents

電子写真用トナーの製造方法

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JPH07120974A
JPH07120974A JP5291300A JP29130093A JPH07120974A JP H07120974 A JPH07120974 A JP H07120974A JP 5291300 A JP5291300 A JP 5291300A JP 29130093 A JP29130093 A JP 29130093A JP H07120974 A JPH07120974 A JP H07120974A
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thermoplastic resin
toner
vessel
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Giichi Kaneko
義一 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー粒径の調節が容易で粒径分布が極めて
狭く、そのトナーによる画像が透明性に優れカラートナ
ーとしても好適に使用れるトナーの製造方法。 【構成】 熱可塑性樹脂及び有機溶媒を主成分とする組
成物を細孔を有する多孔質ガラスを通し造粒する工程
と、造粒した粒子を染着する工程とを含む電子写真用ト
ナーの製造方法。この時、熱可塑性樹脂のガラス転移点
が55℃から65℃の範囲が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真、静電記録など
における静電荷像を現像するための新規な電子写真用ト
ナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乾式現像方法に用いる電子写真用トナー
は通常熱可塑性樹脂と着色剤などを溶融混練し粉砕した
後、分級して製造されている。しかし、この方法は多大
な設備を要し、しかも電力を多く消費するなどの問題を
抱えている。特に近年は、複写画像の高画質化の要請か
ら、粒度分布の狭いトナーや粒径の小さいトナーが要求
されている趨勢にあるが、前記のような溶融混練し粉砕
する方法では、効率よく粒度分布の狭いトナーや粒径の
小さいトナーを製造することが困難である。
【0003】従来より電子写真用トナーの製造方法に関
し多くの提案がある。例えば、特公昭56−13945
号公報や特公昭57−494号公報などには、噴霧造粒
法による電子写真用トナーの製造方法が提案されている
が、この方法は粒径を小さくすることが難かしく、粒径
分布も広くなってしまうという欠点がある。また、懸濁
重合などの重合法によるトナーの製造方法の提案があ
る。この方法は溶融混練工程や粉砕工程の省略により、
前記した弊害の解消を可能とした優れた方法であるが、
これにも以下のような問題がある。
【0004】即ち、第一に通常の懸濁重合法によるトナ
ーの製造法では、液状の単量体組成物を分散媒中で粒子
化する造粒工程で、効率よく所望の粒径に調節すること
が非常に難しいという問題がある。第二には、現状の懸
濁重合法では、生成した重合粒子の粒度分布が広く適正
な粒度範囲の粒子の割合が少なく、生産性がよくないと
いう問題がある。また、前記の粉砕法の場合には、適度
の粒度範囲を得るための分級操作により除去したものを
再度原料に混合し、混練工程を経て再使用できるのに対
し、懸濁重合では、できた不良粒度の重合粒子を現状で
は再使用することは困難であるという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、トナーの粒
径の調節が容易で粒径分布が極めて狭く、且つ透明性に
優れカラートナーとしても好適なトナーを効率よく製造
する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述した種
々の問題を解決すベく研究した結果、粒径の調節が容易
で且つ狭い粒度分布が簡便で効率よく得られ、しかも透
明性が優れたトナーを製造する方法を見い出した。即
ち、本発明は熱可塑性樹脂及び有機溶媒を主成分とする
組成物を細孔を有する多孔質ガラスを通し造粒する工程
と、造粒した粒子を染着する工程とを含む電子写真用ト
ナーの製造方法を提案する。また、本発明において、前
記熱可塑性樹脂のガラス転移点が55℃から65℃の範
囲であることが望ましい。
【0007】本発明により優れたトナーが効率よく製造
できる理由は、狭い範囲に細孔を制御された多孔質ガラ
ス中に、熱可塑性樹脂及び有機溶媒を主成分とする組成
物を通過させることにより、細孔径に従って油滴が生成
するために極めて狭い粒度分布が得られ、更に多孔質ガ
ラスの孔径を調節することにより、トナー粒子の大きさ
を調節することができることにある。また、得られた樹
脂粒子を染着により着色粒子とすることにより、透明性
に優れたトナーを得ることができることも本発明の特色
である。
【0008】次に、熱可塑性樹脂及び有機溶媒を主成分
とする組成物を構成する材料について説明する。本発明
に使用される熱可塑性樹脂としては、ガラス転移点が5
5℃から65℃の範囲であることが望ましい。ガラス転
移点が55℃未満のものでは耐熱性に劣り、保存時にト
ナー粒子同士が融着して画像品質の劣化を招く。また、
ガラス転移点が65℃超過では充分な定着画像が得られ
ず、特にカラートナーに使用した場合、画像光沢が低く
混色した時の色再現性がよくない。
【0009】本発明に使用される熱可塑性樹脂の具体例
としては、従来公知のものを広く使用することができ
る。例えば、スチレン、パラクロレスチレン、ビニルト
ルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチ
ル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリル酸、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル
メチルケトン、N−ビニルビロリドン、N−ビニルビリ
ジン、ブタジエンなどの単量体からなる重合体、又はこ
れら単量体の2種類以上からなる共重合体、あるいはそ
れらの混合物が挙げられる。その他、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、脂肪族又は脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系石油樹
脂などを単独あるいは混合して使用できる。
【0010】また、帯電を制御するために下記に示す帯
電制御剤や離型剤を用いることができる。帯電制御剤と
しては、例えばニグロシン、炭素数2〜16のアルキル
基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公
報)、塩基性染料〔例えば C.I.Basic Yellow 2 (C.I.4
1000)、C.I.Basic Yellow 3、 C.I.Basic Red 1 (C.I.4
5160)、 C.I.Basic Red 9 (C.I.42500)、 C.I.Basic Vi
olet 1 (C.I.42535)、 C.I.Basic Violet 3 (C.I.4255
5)、 C.I.Basic Violet 10 (C.I.45170)、 C.I.Basic V
iolet 14 (C.I.42510)、 C.I.Basic Blue 1 (C.I.4202
5)、 C.I.Basic Blue3 (C.I.51005)、 C.I.Basic Blue
5 (C.I.42410)、 C.I.Basic Blue 7 (C.I.42595)、 C.
I.Basic Blue 9 (C.I.52015)、 C.I.Basic Blue 24 (C.
I.52030)、 C.I.Basic Blue 25 (C.I.52025)、 C.I.Bas
ic Blue 26 (C.I.44045)、 C.I.Basic Green 1 (C.I.42
040)、 C.I.Basic Green 4 (C.I.42000)など、これらの
塩基性染料のレーキ顔料、 C.I.Solvent Black 8 (C.I.
26150)、ベンゾイルメチル−へキサデシルアンモニウム
クロライド、デシルトリメチルクロライドなどの4級ア
ンモニウム塩、あるいはジブチル又はジオクチルなどの
ジアルキルスズ化合物、ジアルキルスズボレート化合
物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル縮合
系ポリマーなどのポリアミン樹脂、特公昭41−201
53号、同43−27596号、同44−6397号、
同45−26478号各公報に記載されているモノアゾ
染料の金属錯塩、特公昭55−42752号、特公昭5
9−7385号各公報に記載されているサルチル酸、ジ
アルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZ
n、Al、Co、Cr、Feなどの金属錯体、スルホン
化した銅フタロシアニン顔料、特開平4−151168
号公報に記載されているフッ素系化合物などが挙げられ
る。
【0011】離型性物質としては、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチレンなどの
低分子量ポリオレフイン類、蜜ろう、カルナウバワック
ス、モンタンワックスなどの天然ワックス類、ステアリ
ン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などの高級脂肪酸及
び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド類などがあ
る。これらは1種又は2種以上用いることができる。
【0012】有機溶媒としては、熱可塑性樹脂を溶解し
水に不溶性のものが使用できる。例えばトルエン、べン
ゼン、クロルべンゼン、キシレン、メチレンクロライ
ド、ジクロロエタン、クロロエタン、クロロホルム、四
塩化炭素、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、
メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチ
ルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサン、ヘキサ
ン、n−オクタンなどが挙げられる。
【0013】以下に造粒した粒子を染着する着色材料に
ついて説明する。本発明の染着に使用する着色剤として
は、油溶性染料や分散染料が好ましい。ここで用いる油
溶性染料や分散染料としては、例えば C.I.So1vent Ye1
1ow 6、9、17、3l、35、58、l00、102、l03、10、;C1
Solvent 0range 2、7、13、14、66 ;C.I.So1vent Re
d、5、16、17、18、19、22、23、143、l45、146、149、
15O、15l、157、158 ;C.I.Solvent Violet 3l、32、3
3、37 ;C.I.So1vent Blue22、63、78、83、84、85、8
6、9l、94、95、l04 ;C.I.So1vent Green 24、25;C.
I.So1vent Brown 3 ;C.I.Solvent Black 3 などの油溶
性染料や、C.I.Disperse Yellow、3、7、33、42、64、8
2、237、 ;C.I.Disperse Orange、3、13、29、30 ;C.
I.Disperse Red 1、1、17、50、54、56、60、65、72、7
3、88、91、92、110、135、145、146、154、167、177、
207、258、283 ;C.I.Disperse Violet 1、4、26、28、
35、38、43、77 ;C.I.Disperse B1ue 7、56、60、73、
79、81、9l、94、96、102、106、128、l39、146、l48、
149、165、183、186、187、l97、201、205、207、214、
257、266、268、291、341、354、358 ;C.1.Disperse B
rown 1 ;C.I.Disperse Black 1などの分散染料が挙げ
られる。
【0014】以下に細孔を有する多孔貿ガラスについて
説明する。本発明で使用される細孔を有する多孔質ガラ
スとは、狭い範囲に調節された細孔を有するガラスで、
ケイ酸、ホウ酸、アルミナを主成分とした化学組成を有
している。この硝子はマイクロポーラスガラス(MP
G)やシラスポーラスガラス(SPG)と呼ばれている
もので、ケイ酸、ホウ酸、アルミナなど含むガラスを数
百度で熱処理すると酸に溶け易いホウ酸やアルカリから
なる相と、その他の相に分離する性質を利用して、分相
したガラスからホウ酸やアルカリを酸で洗い流すことに
より多孔性にしたガラスである。
【0015】この細孔を有する多孔質ガラスを用いて本
発明の造粒を行うには、形状が管状又は板状の多孔質ガ
ラスが好ましく、細孔を通過した油滴のサイズはガラス
の細孔径の数倍になるが、溶媒を除去する工程を経るこ
とにより収縮する。油滴のサイズや得られるトナーの粒
径は、熱可塑性樹脂及び有機溶媒を主成分とする組成物
の細孔を通過させる吐出条件や熱可塑性樹脂の種類、組
成物の濃度や粘度にもよるが、本発明の3〜10μmの
トナーを作るためのガラスの細孔径は、0.1〜20μ
mが好ましい。
【0016】以下に本発明の製造方法について説明す
る。本発明のトナーの製造方法において、帯電制御剤及
び/又は離型剤を熱可塑性樹脂溶液中に溶解若しくは分
散させて存在させてもよく、また帯電制御剤及び/又は
離型剤を熱可塑性樹脂粒子の表面に存在させてもよい。
前者の熱可塑性樹脂中に存在させる場合の帯電制御剤及
び/又は離型剤の使用量は、熱可塑性樹脂に対してそれ
ぞれ0.5〜5.0重量%程度が好ましい。熱可塑性樹脂
溶液中に帯電制御剤及び/又は離型剤を分散させる場合
の粒子径は、多孔質ガラスの細孔より小さいことが必要
であり、また帯電制御剤及び/又は離型剤などの微分散
化や分散安定化するために、三級アミノ基、カルボキシ
ル基、酸無水物若しくはその半エステル物又はスルホン
酸基を含有する熱可塑性樹脂を用いて予め分散すること
が好ましい。
【0017】これらの分散用の熱可塑性樹脂としては、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、2−ビニールピリ
ジン、4−ビニールピリジン、N−ビニールピロリド
ン、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、無水マレイ
ン酸の半エステル、ビニールスルホン酸、4−ビニール
ベンゼンスルホン酸などを含有する樹脂又はポリエステ
ル樹脂などである。分散する方法には、ボールミル、ア
トライタ、ホモジナイザーなどの従来公知の方法が用い
られる。
【0018】後者の帯電制御剤及び/又は離型剤を熱可
塑性樹脂粒子の表面に存在させる場合、これらの粒子は
得られた樹脂粒子に従来公知の方法で表面処理すること
により得られる。例えば、機械的衝撃力により粒子表面
に固定化する方法、エマルジョン化して湿式で付着させ
る方法などがある。
【0019】熱可塑性樹脂及び有機溶媒を主成分とする
組成物を細孔を通過させる方法としては、減圧吸引して
粗成物を水相中に導入してもよいが、加圧下に圧入して
水相中に導入してもよい。また、水相中には油滴を安定
化するために、公知のノニオン、アニオン、カチオン界
面活性剤やポリビニルアルコール、ポリビニルビロリド
ン、ゼラチン、メチルセルロース、ポリアクリル酸、デ
ンブン、カゼインなどの高分子分散剤、正燐酸塩、ピロ
リン酸塩、ポリリン酸塩などの難水溶性の無機塩などを
使用することが好ましい。
【0020】梁着する方法としては、前記のようにして
作成した熱可塑性樹脂と有機溶媒を主分とする油滴が分
散した水相中に、又は粉体粒子として取り出した後に、
溶媒に分散したものを油溶性染料や分散染料を用いて加
温下に染着する。
【0021】このようにして得られる染着前あるいは染
着後の樹脂分散液から粉体粒子を取り出す方法として
は、加熱して有機溶媒を溜去したのち固液分離し乾媒す
る方法、スプレードライする方法、媒体を用いて乾媒す
る方法などにより達成できる。
【0022】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、
各実施例に記載の各成分量の部は重量部である。
【0023】実施例1 スチレン/n−ブチルメタクリレート共重合体(共重合
比40:60)10部に酢酸メチル90部を加え、撹拌
溶解して樹脂溶液を作成した。この樹脂溶液1000部
に金属錯塩染料(オリエント化学社製、;S−34)5
部を加え、この混合物をボ−ルミルを用いて24時間分
散混合して組成物を調製した。
【0024】この組成物100部を酢酸メチル100部
に希釈し、図1に示す乳化分散装置1の油相容器5に仕
込み、容器3に2%ポリビニールアルコール水溶液10
00mlを仕込み、撹拌しつつ送液ポンプ10を用いて
膜乳化モジニール2の多孔質ガラス8(細孔径11μ
m、10φ×l00mm)内を通し循環させ、一方油相
容器5の組成物を窒素ボンべ4により加圧下で膜乳化モ
ジニ−ル2の外筒7に取り付けられた供給口11より多
孔質ガラス管8の外側から内側ヘと圧入し、ポリビニー
ルアルコール水溶液中に送り込み油滴を形成させて分散
溶媒器3内に供給した。
【0025】このようにして形成した分散液を別の容器
に移し、撹拌しつつオイルブラック860(オリエント
化学社製)0.4部、マクロレックスオレンジR(バイ
エル社製)0.1部を加え、50℃で8時間撹拌して油
滴を染着した後、撹拌しつつ減圧下に酢酸メチルを溜去
し、次いで遠心沈降により上澄み液を除いた後、水−メ
タノール混合溶媒(混合比、3:7)を加え再分散し、
濾過乾燥して体積平均粒子径7.5μmのシャープな粒
径分布を有する黒色粒子を得た。
【0026】この粉体粒子100部に対してコロイダル
シリカ0.3部を添加混合してトナーとし、このトナー
3部を鉄粉キャリア100部と混合し二成分系現像剤を
作った。
【0027】この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、
有機感光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像
を現像し、これを普通紙にコロナ放電を与えながら転写
し、鮮明な黒色画像を得た。
【0028】実施例2 ガラス転移温度62℃のポリエステル樹脂10部をトル
エン90部に溶解し、この樹脂溶液に3,5−ジターシ
ャリブチルサルチル酸亜鉛3部を加え、この混合物をボ
ールミルを用いて24時問分散混合した。この混合物1
00部をトルエン100部で希釈し、図1に示す分散乳
化装置の油相容器5に仕込み、容器3にドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.6%含有水溶液1000m
lを仕込み、多孔質ガラス管の細孔径が9μmのものを
使用し、実施例1と同様に操作して、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム水溶液中に前記混合物の油滴を形
成したエマルジョンを作製した。
【0029】次いで、このエマルジョンをスプレードラ
イして体積平均粒子5.8μmのシャープな粒径分布を
有する粒子を得た。この粉体粒子10部を水−メタノー
ル混合溶媒(混合比、1:1)40部に分散し、カヤロ
ンポリエステルブリリアントブル−F2B−S(日本化
薬社製)0.1部を加え、60℃で5時間撹拌して染着
した後室温まで冷却し、濾過乾換して青色に着色した粉
体粒子得た。
【0030】この粉体粒子100部に対して、コロイダ
ルシリカ0.3部を添加混合してトナーとし、このトナ
ー3部を鉄粉キャリア100部と混合し二成分系現像剤
を作った。
【0031】この現像剤を用いて実施例lと同様にして
画像形成し、透明性のよい鮮明なシアン画像を得た。
【0032】実施例3 スチレン/メチルアクリレート/アクリル酸共重合体
(共重合比、50:45:5、ガラス転移温度60℃)
10部をトルエン90部に溶解し、図1の乳化装置を用
い、実施例2と同様にしてエマルジョンを作製し、スプ
レードライして体積平均粒子径5.9μmでシャープな
粒度分布の粒子を得た。
【0033】次いで、この粉体粒子10部を水−メタノ
ール混合溶媒(混合比、l:1)40部に分散し、カヤ
ロンポリエステルルービンBL−S200(日本化薬社
製)0.2部を加え、60℃で5時間撹拌して染着した
後室温まで冷却し濾過、乾燥してマゼンタに着色した粉
体粒子を得た。この粉体粒子100部に3,5−ジター
シャリーブチルサルチル酸亜鉛2部を加え、均一に混合
した後、ハイブリダイザ−(奈良機械社製)を用いてマ
ゼンタに着色した粒子表面に帯電制御剤の層を形成し
た。
【0034】次いでこの粉体粒子を用いて実施例2と同
様にして現像剤を作り、画像形成して透明性のよい鮮明
なマゼンタ画像を得た。
【0035】実施例4 実施例1で用いた多孔質ガラス管の細孔径11μmのも
のの代わりに7μmのものを使用し、その他は実施例1
と同様に処理して、4.6μmのシャープな粒径分布を
有する黒色粉体を得た。この黒色粉体100部を水−メ
タノール混合溶媒(混合比、1:1)400部に分散
し、カルナウバワックスエマルジョン(固形分50%、
平均粒子径0.15μm)2部を加え、黒色粉体表面に
カルナウバワックスの層を形成した。次いで、実施例1
と同様にしてトナーを作成し、現像剤を調製した。
【0036】この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、
有機感光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像
を現像し、これを普通紙にコロナ放電を与えながら転写
し、シリコーンオイルを供給しない定着ローラーで熱定
着したところ、定着温度150〜210℃の範囲で紙の
巻き付きやオフセット現象の発生がなく、且つ鮮明な黒
色画像が得られた。
【0037】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂及び有機溶媒を主
成分とする組成物を細孔を有する多孔質ガラスを通し造
粒する工程と、造粒した粒子を染着する工程とを含む電
子写真用トナーの製造方法(特に、熱可塑性樹脂のガラ
ス転移点が55℃から65℃の範囲でることが望まし
い。)によれば、分級処理などの操作が不要で均一な粒
径のトナーが簡便に得られ、粒径の調節が容易で小粒径
トナーも効率よく得られ、また透明性に優れカラートナ
ーとしても好適なトナーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による電子写真用トナーの製造
に有用な乳化分散装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1……乳化分散装置、2……膜乳化モジュール、3……
分散溶媒器、4……窒素ボンベ、5……油相容器、6…
…撹拌器、7……外筒、8……多孔質ガラス管、9……
圧力計、10……送液ポンプ、11……供給口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも熱可塑性樹脂及び着色剤を主
    成分とする電子写真用トナーの製造方法において、熱可
    塑性樹脂及び有機溶媒を主成分とする組成物を細孔を有
    する多孔質ガラスを通し造粒する工程と、造粒した粒子
    を染着する工程とを含むことを特徴とする電子写真用ト
    ナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂のガラス転移点が55
    ℃から65℃の範囲であることを特徴とする請求項1に
    記載の電子写真用トナーの製造方法。
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Cited By (3)

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