JPH07119627B2 - デジタル運行データの記録解析システム、記録装置及び解析装置 - Google Patents

デジタル運行データの記録解析システム、記録装置及び解析装置

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JPH07119627B2
JPH07119627B2 JP13120390A JP13120390A JPH07119627B2 JP H07119627 B2 JPH07119627 B2 JP H07119627B2 JP 13120390 A JP13120390 A JP 13120390A JP 13120390 A JP13120390 A JP 13120390A JP H07119627 B2 JPH07119627 B2 JP H07119627B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車速、走行距離などの車両の運行状態を示す
デジタル運行データを記録媒体に記録して収集し、この
収集したデジタル運行データを解析するデジタル運行デ
ータの記録解析システム、記録装置及び解析装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のデジタル運行データの記録解析システム
として第11図に示すように構成されたものが知られてい
る。
同図において、1は車両に搭載され、車両の運行状態を
示すデジタル運行データを所定の設定値に基づいて圧縮
処理して記録媒体2に記録する記録装置、3は車両の運
行を管理するオフィスに設置され、記録媒体2に圧縮処
理されて記録されているデジタル運行データを読取り、
該読取ったデジタル運行データを伸長処理して解析する
解析装置である。
一般に、上述した記録解析を行うには、記録側で使用す
る速度圧縮の許容差(許される誤差範囲)及びサンプリ
ングタイム、記録媒体の記録ロケーション(オプション
を記録するか否かなど)、速度警報の有無とその速度な
どの所定の設定値が仕様として設定されなければなら
い。例えば、上記圧縮処理によって得られるデジタル運
行データの精度は、上記所定の設定値としての速度圧縮
の許容差及びサンプリングタイムに依存するので、ユー
ザによって希望するデジタル運行データの精度が異なる
場合には、設定値を変えるようにしている。
ところで、上記設定値は解析装置3が記録媒体2に記録
されているデジタル運行データを読取って伸長処理する
場合にも使用されるので、上記記録媒体2には圧縮処理
されたデータと共に上記所定の設定値も記録される。
上述した従来のシステムにおいて、記録装置1は、より
具体的には、車両のトランスミッションに連結手段によ
って連結された回転センサが発生する車軸の回転に応じ
た周期の電気信号をサンプリングして入力し、演算によ
り瞬時速度及び走行距離を求めると共に、この演算によ
って求めた速度及び走行距離をデジタルデータとして装
着されているICメモリカードのような記録媒体に記録す
るに当たってデータ長を短くするためのデータ圧縮処理
などを行うマイクロコンピュータ(CPU)から構成され
ている。
一方、解析装置3は、パーソナルコンピュータ(PC)
と、このPCに接続されたリーダライタ(RW)とから構成
され、RWに記録媒体2を装着すると、記録媒体2に記録
されているデジタル運行データがRWによって読取られて
PCに転送され、その内部メモリに格納される。このメモ
リに格納されたデータは解析プログラムに従って伸長処
理や解析処理されたり、フロッピーディスク(FD)に記
録されたりする。解析装置3のRWは、記録媒体2の初期
化の際に所定のデータを記録媒体2に書込むためにも使
用される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のシステムでは、記録媒体2の初期化は、
記録媒体2を初めて使用する際と、デジタル運行データ
を記録した記録媒体2からデジタル運行データを読取っ
た後に、手動操作によって初期化指示を入力することで
行われ、このことによって記録装置1に装着された記録
媒体2にデジタル運行データの記録が正常に行われる。
しかし、記録してあるデジタル運行データをRWによって
読取り、PCに転送していることを忘れて再度RWによって
同じ記録媒体2からデジタル運行データを読取り、同じ
デジタル運行データをPCに転送して内部メモリに格納し
てしまうという問題や、記録媒体2からまだデジタル運
行データを読取っていないにも拘らず、誤って記録媒体
2の初期化を行ってしまい、結局記録媒体2に記録して
いるデジタル運行データを読取ることができなくなると
いう問題が発生していた。
また、デジタル運行データを記録した記録媒体2からRW
によってデータを読取った後の記録媒体2の初期化を忘
れて記録装置1に記録媒体2を装着し、車両の運行を開
始すると、記録媒体2の記録可能な領域が少なく、しば
らくして直ぐに記録媒体2への記録が不能になって必要
なデジタル運行データの記録が行えなくなるという問題
や、始めて使用する記録媒体の初期化を忘れて記録装置
1のRWに記録媒体2を装着し、車両の運行を開始しても
記録媒体2への記録が全くできず必要なデジタル運行デ
ータの記録が得られないという問題点も発生していた。
よって本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、記録装
置で記録したデジタル運行データを一度読取ったことを
忘れて再度同じデジタル運行データを読取ることを防止
すると共に、デジタル運行データを読取っていないうち
に誤って記録媒体の初期化を行ってしまうことを防止
し、かつ解析装置でデジタル運行データを読取った記録
媒体の初期化を行うことを忘れて、記録可能領域の少な
いまた記録媒体を記録装置に装着して車両の運行を開始
することを防止して、記録媒体に必要なデジタル運行デ
ータの記録が行えなくなることが生じないようにしたデ
シタル運行データの前記解析システムを提供することを
課題としている。
本発明はまた、上述した従来の問題点に鑑み、デジタル
運行データを読取った記録媒体の初期化を行うことを忘
れて、記録可能領域の少ないまま記録媒体を装着して車
両の運行を開始することを防止して、記録媒体に必要な
デジタル運行データの記録が行えなくなることが生じな
いようにしたデジタル運行データの記録装置を提供する
ことを課題としている。
本発明は更に、上述した従来の問題点に鑑み、記録した
デジタル運行データを一度読取ったことを忘れて再度同
じデジタル運行データを読取ることを防止すると共に、
デジタル運行データを読取っていないうちに誤って記録
媒体の初期化を行ってしまうことを防止するようにした
デジタル運行データの解析装置を提供することを課題と
している。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本発明により成されたデジタル
運行データの記録解析システムは、第1図の基本構成図
に示すように、車両に搭載され、車両の運行状態を示す
デジタル運行データを記録するための記録媒体2が着脱
自在に装着される記録装置1と、前記記録媒体2に記録
されているデジタル運行データを読取り、該読取ったデ
ジタル運行データを解析する解析装置3と有するデジタ
ル運行データの記録解析システムにおいて、前記記録媒
体2は、デジタル運行データを記録するためのデジタル
運行データ記録領域2a3と、セット状態にあるとき初期
化を可能にし、リセット状態にあるとき初期化を不可能
にする初期化可フラグを記録する共通データ記録領域2a
1とを有し、前記解析装置3は、前記記録媒体2の前記
共通データ記録領域2a1に所定のデータを書込む初期化
手段31a1を有し、前記記録媒体2からデジタル運行デー
タを読出した後前記初期化可フラグをセットし、前記初
期可手段31a1が前記初期化可フラグがセットされている
ときのみ初期化を行い、該初期化後初期化可フラグをリ
セットし、前記記録装置1は、装着された前記記録媒体
2の共通データ記録領域2a1に記録されている初期化可
フラグを読出し、該読出した初期化可フラグがセットさ
れているとき警報を出力する警報手段12iを有すること
を特徴としている。
上記課題を解決するため本発明により成されたデジタル
運行データの記録装置は、第1図の基本構成図に示すよ
うに、車両に搭載され、車両の運行状態を示すデジタル
運行データを記録するための記録媒体2が着脱自在に装
着されるデジタル運行データの記録装置1において、前
記記録媒体2が、デジタル運行データを記録するための
デジタル運行データ記録領域2a3と、セット状態にある
とき初期化を可能にし、リセット状態にあるとき初期化
を不可能にする初期化可フラグを記録する共通データ記
録領域2a1とを有し、装着された前記記録媒体2の共通
データ記録領域2a1に記録されている初期化可フラグを
読出し、該読出した初期化可フラグがセットされている
とき警報を出力する警報手段12iを備えることを特徴と
している。
上記課題を解決するため本発明により成されたデジタル
運行データの解析装置は、第1図の基本構成図に示すよ
うに、車両の運行状態を示すデジタル運行データを記録
した記録媒体2からデジタル運行データを読取り、該読
取ったデジタル運行データを解析するデジタル運行デー
タの解析装置3において、前記記録媒体2が、デジタル
運行データを記録するためのデジタル運行データ記録領
域2a3と、セット状態にあるとき初期化を可能にし、リ
セット状態にあるとき初期化を不可能にする初期化可フ
ラグを記録する共通データ記録領域2a1とを有し、前記
記録媒体2の前記共通データ記録領域2a1に所定のデー
タを書込む初期化手段31a1を備え、前記記録媒体2から
デジタル運行データを読出した後前記初期化可フラグを
セットし、前記初期化手段31a1が前記初期化可フラグが
セットされているときのみ初期化を行い、該初期化後初
期化可フラグをリセットすることを特徴としている。
〔作 用〕
上記第1図の構成において、車両に搭載される記録装置
1には、車両の運行状態を示すデジタル運行データを記
録するための記録媒体2が着脱自在に装着され、記録装
置1によって記録媒体2に記録されているデジタル運行
データは解析装置3によって読取られて解析される。
記録媒体2は、デジタル運行データを記録するためのデ
ジタル運行データ記録領域2a3と、セット状態にあると
き初期化を可能にし、リセット状態にあるとき初期化を
不可能にする初期化可フラグを記録する共通データ記録
領域2a1とを有する。
解析装置3は記録媒体2からデジタル運行データを読出
した後初期化可フラグをセットし、その初期化手段31a1
は初期化可フラグがセットされているときのみ記録媒体
2の上記共通データ記録領域2a1に所定のデータを書込
んで初期化を行い、この初期化後初期化可フラグをリセ
ットするので、解析装置3がデジタル運行データを記録
媒体2から読出していないときには初期化手段31a1によ
る記録媒体2の初期化ができないようになる。
記録装置1は装着された前記記録媒体2の共通データ記
録領域2a1に機能されている初期化可フラグを読出し、
該読出した初期化可フラグがセットされているときその
警報手段12iが警報を出力するので、初期化しない記録
媒体を装着した状態で運行の開始を行うことが防止でき
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明によるデジタル運行データの記録解析シ
ステムの一実施例を示し、同図において、第11図につい
て上述したものと同一の部分には同一の符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。
第2図において、記録装置1は車両のトランスミッショ
ンに図示しない連結手段によって連結された回転センサ
11と、この回転センサ11からの電気信号をサンプリング
して入力し、演算により速度及び走行距離を求めると共
に、この演算によって求めた速度及び走行距離をデジタ
ルデータとして記録媒体としてのICメモリカード2に記
録するに当たって、データを圧縮処理するなどの仕事を
行う装置本体12とからなり、装置本体12にはICメモリカ
ード2が装脱されるカード挿入孔12aが設けられ、この
カード挿入孔12aにICメモリカード2が装着されること
によって、ICメモリカード2からこれに記録されている
カードの各種のデータが読込まれたり、上記圧縮処理し
データがICメモリカード2に書込まれたりする。
一方、解析装置3は、同図に示すように、本体31a、CRT
31b、キーボード31c及びフロッピーディスク(FD)ドラ
イバ31dなどからなるパーソナルコンピュータ(PC)31
と、このPC31の本体31aに接続されたリーダライタ(R
W)32とからなり、上記FDドライバ31dにはFD33及び34が
装脱自在に装着され、RW32にはICメモリカード2が装脱
自在に装着される。
上記ICメモリカード2は1ワードが8ビット(1バイ
ト)構成のメモリ2aを内蔵し、第3図に示すように、共
通のデータを記録するための共通データ記録領域2a
1と、IDデータを記録するためのIDデータ記録エリア2a2
と、デジタル運行データを記録するためのデジタル運行
データ記録エリア2a3とを有する。
上記共通データ記録領域2a1は、初期化可フラグ、許容
差、分解能及びサンプリングタイムを記録するための領
域2a11乃至2a14を有する。初期化可フラグは、解析装置
3において初期化されているときリセットすなわち
「0」にされ、解析装置3においてICメモリカード2の
デジタル運行データが読取られて内部メモリに転送され
た後にセットすなわち「1」にされる。上記許容差は記
録の際に許される誤差範囲を示し、分解能及びサンプリ
ングタイムは収集した速度データの精度に関係するもの
であり、圧縮処理によって得られるデータの精度は、上
記速度圧縮の許容差、分解能及びサンプリングタイムに
依存し、これらのデータは解析側で伸長、解析するのに
必須のものとなる。
IDデータ領域2a2には、1運行毎に区切って、各運行の
デジタル運行データ記録領域中の終了アドレス、運転者
コードなどが記録され、デジタル運行データ記録領域2a
1では、運行開始時刻、デジタル運行データ、運行終了
時刻の順で記録されている。この時刻情報は解析によっ
てデジタル運行データをこの時刻の間に割り振り、各時
点での速度がどのようになっているかを知る上で重要な
ものである。1運行は、例えばICメモリカードが記録装
置1に装着されてから抜かれるまでの期間として定めら
れる。
一方、上記FDドライバ31dに装着されるFD33には、デー
タ解析用プログラムなどが予め記憶されており、このフ
ロッピディスク33をFDドライバ31dに装着することによ
って、上記データ解析用プログラムなどが読取られて装
置本体31a内の内部メモリに格納される。
上記RW32にICメモリカード2を装着して読込み操作を行
うと、ICメモリカード2に記録されている共通データと
IDデータと圧縮処理されたデジタル運行データとが読取
られてPC31の本体31aに転送され、装置本体31a内の内部
メモリに一時的に格納される。この装置本体31a内の内
部メモリに格納されたデータは、解析用プログラムに従
って上記IDデータを利用してデータ解析処理されたり、
FDドライバ31dに装着されているデータ収集用のFD34に
記録されたりする。特に、初期化可フラグについては、
これがリセットされているときにはRW32によるデータの
読取りが可能であるが、セットされているときには読取
りを不能にする。
一度デジタル運行データが記録されているFD34をFDドラ
イバ31dに装着すると、その中に格納されている解析す
べきデジタル運行データが装置本体31a内の内部メモリ
に読取られてFD33の解析プログラムやIDデータによって
処理可能になる。
上記記録装置1の装置本体12は、第4図に示すように、
パルスカウンタ12b、CPU12c、ROM及びRAMからなる内部
メモリ12d、バッテリ12e、表示器12f、入出力インター
フェース12g、リアルタイムを表す年月日時分秒データ
を発生する時計12h、警報音発生器12iから構成され、IC
メモリカードコネクタから構成されうる入出力インター
フェース12gにはICメモリカード2が装脱自在に装着さ
れるようになっている。
このように構成された装置本体12を搭載した車両が走行
を行うと回転センサ11はパルス信号を発生し、その信号
を装置本体12内のパルスカウンタ12bに供給する。パル
スカウンタ12bは入力されたパルス数を記憶する装置
で、係数値が上限に達するとゼロから再カウントするよ
うになっている。CPU12cは装置本体12の全ての機能を統
括する制御装置で、内部メモリ12d中のROMに格納されて
いる制御プログラムにより制御される。CPU12cは内部メ
モリ12dのRAMに格納されているサンプリングタイム及び
許容差の設定値を監視しており、サンプリングタイムの
設定値に基づきサンプリングタイミング信号の周期を決
定する。CPU12cはサンプリングタイミング信号に従って
パルスカウンタ12bの値を読み、内部メモリ12d中のRAM
に記憶している前回の値との差でサンプリング周期の間
の入力パルス数を求め、さらに速度と走行距離を求め
る。
このデータが運行開始時の最初のデータであれば、CPU1
2cは入出力インターフェース12gを介して時刻情報を出
力して記録媒体2のデジタル運行データ記録エリア2a3
に記録させる。
また、CPU12cはICメモリカード2から読込んだデータの
うちの初期化可フラグがセットされているときには、警
報音発生器12iをオン駆動して警報音を発生させ、これ
によってICメモリカード2が初期化されていないことを
運転手に知らせる。
ところで、速度の圧縮処理は次のような考え方に基づい
て行われる。すなわち、各サンプリング速度値に対して
許される誤差範囲(許容差)を予め設定し、その許容差
を横切る直線を考えると、その直線は許容差内の車速情
報を表していることになる。そして、その直線の長さを
サンプリング数で表して記録し、直線の終点の値を併せ
て記録すれば、その直線でカバーされる期間の速度が定
期的に管理できることになる。このように車速を直線の
長さと最終データだけで記憶すれば、少ないデータ量で
多くの情報を記憶でき、データの圧縮が実現する。
第5図はt0〜t11のサンプリング時点における車速V0〜V
11の関係を示し、点線は車速の誤差範囲である。各サン
プリング時点において、その時点以前のデータの誤差範
囲を横切る直線が存在するか否かを調べる。t0〜t9まで
はその直線が存在するが、t10では存在しなくなる。こ
のとき始点V0を含み、誤差範囲を横切る直線のうち、上
限を通る直線L2と下限を通る直線L1を引き、最終サンプ
リングデータV9の許容差のうち、直線L1およびL2で挟ま
れる範囲の中点Vを終点のデータとし、長さは「9」と
する。終点は次の直線の始点となり、以下同様にこの操
作が続けられる。以上のような圧縮処理によってICメモ
リカード2に記録された圧縮速度データは、サンプル数
と速度で記録される。
記録装置1によってデジタル運行データが記録されたIC
メモリカード2はカード挿入孔12aから取り出されて、
その中のデジタル運行データの解析を行うために解析装
置3のRW32に挿入される。
一方、解析装置3は、FDドライバ31dにFD33を装着し、
その中に格納されている解析プログラムの実行が始まる
と、先ずFD33の中の各種データを読取り、これを内部の
メモリに格納すると共に、メニュー表示をCRT31bに行
う。このメニューには、カード初期化処理、終了処理、
FD読取り処理、カード読取り処理があり、カード初期化
処理が選択されると、RW32に装着されているICメモリカ
ード2の初期化(共通データ領域2a1の領域2a11への
「0」の書込み、すなわち初期化可フラグのリセット、
領域2a12乃至2a14への処理データの書込み、IDデータ記
録領域2a2への「FF」の書込み)を行う。初期化されたI
Cメモリカード2は次の車両の運行時に車載の記録装置
1に装着される。これに応じて記録装置1は先ず共通デ
ータ記録領域2a1のデータをICメモリカード2から読込
む内部メモリ12dの所定のエリアに格納し、以後このデ
ータを使用して処理を行う。
以上、距離装置1及び解析装置3の動作の概略を説明し
たが、以下その詳細を第6図乃至第10図のフローチャー
トをそれぞれ参照して説明する。
第6図は記録装置1のCPU12cが制御プログラムに従って
実行する仕事を示すフローチャートであり、CPU12cはそ
の電源の投入により動作を開始し、その最初のステップ
S1においてイニシャライズを行い、初回フラグを「0」
すなわちクリアする。次にステップS2に進み、ここでイ
グニッション(IGN)スイッチがオンしているか否かを
図示しないIGNオン検出回路からの信号によって判断
し、IGNスイッチがオフしているときにはステップS3に
おいてCPU12cをスリープ状態にし、ステップS2において
再びIGNスイッチがオンしているか否かを判定し、この
判定がYESとなるまでステップS2及びS3を繰り返し実行
する。ステップS2の判定がYESとなるとステップS5に進
む。ステップS5においては、入出力インターフェース12
g内の図示しない各種のセンサによってICメモリカード
が記録可能な状態にあるか否かを判断するための情報に
基づいてICメモリカード2の記録が可能であるか否かを
判定する。
上記ステップS5の判定がYESのときはステップS6に進
み、ここで初回フラグが1であるか否かを判定する。こ
のステップS6の判定がNOのときはステップS7に進み、こ
こでICメモリカード2から胸中データ領域2a1から初期
化可フラグ、許容差、分解能、サンプリングタイムを読
取り、この読取ったデータを内部メモリ12dのRAMに格納
する。続いてステップS8に進み、ここで初期化可フラグ
が「1」すなわちセットされているか否かを判定する。
このステップS8の判定がNOすなわち初期化可フラグがリ
セットされていてICメモリカード2が初期化されている
ときにはステップS9に進み、ここで初回フラグをセット
すなわち「1」にしてからステップS10に進む。ステッ
プS10においては、デジタル運行データの圧縮処理とIC
メモリカード2への記録を行ってから上記ステップS2に
戻り、上述のステップを繰り返し実行する。
上述のようにステップS9において初回フラグが「1」す
なわちセットされると、ステップS6の判定がYESとな
り、ステップS6の実行後ステップS7乃至S9を飛ばしてス
テップS10に進む。また、ICメモリカード2を装着した
直後のステップS8の判定がYES、すなわち初期化可フラ
グが「1」でICメモリカード2の初期化が行われていな
いことが判定されたときには、ステップS11に進んで警
報音発生器12iをオンして警報音を発生させる。よって
この警報音の発生によって、ICメモリカード2が初期化
されていないことが報知される。
また、上記ステップS5の判定がNOになっているとき、す
なわちICメモリカード2が記録可能な状態に装着されて
いないときには、ステップS12に進み、ここで初回フラ
グが「1」すなわちセットされているか否かを判定す
る。このステップS12の判定がNOのときには上記ステッ
プS2に戻り、判定がYESのときにはステップS13に進んで
初回フラグをクリアすなわち「0」にしてから上記ステ
ップ2に戻って上記ステップの実行を繰り返す。なお、
フローチャートには示していないが、ステップS13の実
行後はカード終了処理を行う。
一方、第7図は解析装置3のPC31が実行する仕事を示す
フローチャートであり、PC31はMS−DOS起動により動作
をスタートし、最初のステップ31aにおいてコマンド入
力を持ち、コマンド入力があると続くステップS31bにお
いて解析プログラムが呼び出されたか否を判定する。判
定がNOのときはそのコマンドに応じた仕事を行うべく他
のステップに進み、ステップS31aの判定がYESのときは
ステップS31に進んで時刻処理を行い、続くステップS32
において処理メニューをCRT31bに表示させる。このメニ
ュー表示を見てオペレータが行うPC31のキーボード31c
のファンクションキーによる選択操作をステップS33に
おいて待ち、特定のファンクションキーの操作によって
選択されるとそれに従って選択された処理を行う。
カード初期化処理が選択されたときには、ステップS34
において、ICメモリカード2の初期化が行われ、このと
きICメモリカード2の共通データ領域2a1及びIDデータ
領域2a2に所定のデータが書込まれる。
このカード初期化処理は、第8図のサブルーチンによっ
て行われ、初期化処理の選択に応じて先ず最初のステッ
プS34aにおいて、ICメモリカード2の共通データ記録領
域2a1の領域2a11から初期化可フラグを読出し、続くス
テップS34bにおいてこの読出した初期化可フラグがセッ
トされているか否かを判定する。この判定がYESのとき
にはステップS34cに進んで、共通データ記録領域2a1
びIDデータ領域2a2への所定のデータの書込みを行う。
このデータ書込みでは、初期化可フラグとして「0」を
書込み、初期化可フラグをリセットする。また、上記ス
テップS34bの判定がNOのときにはステップS34dに進み、
ここでICメモリカード2が既に初期化されていることを
CRT31bにメッセージ表示される。上記ステップS34c又は
34dの実行後はステップS32に戻る。
なお、上記ステップS34dにおけるメッセージ出力では、
第9図に示すようにその最初のステップS34d1において
例えばIDデータ領域2a2に初期値が書込まれているかど
うかを判定し、初期値が書込まれていないときには、ス
テップS34d2においてメッセージ「記録媒体は初期化
できません。」を、初期値が書込まているときには、ス
テップS34d3においてメッセージ「記録媒体は初期化
済です。」をそれぞれ出力してから元のステップに戻
る。上記メッセージによって記録媒体2のデジタル運
行データの読取りまた行われていないことが知らされ
る。
カード読取り処理が選択されると、ステップS35におい
て、ICメモリカード2から共通データ、IDデータ及びデ
ジタル運行データが読込まれ、続くステップS36におい
てデータの保存処理を行う。上記カード読取り処理で
は、第10図に示すようにその最初のステップS35aにおい
て記録媒体2からデータの読取りを行い、続くステップ
S35bにおいて読み取ったデータの転送を行ってからステ
ップS35cにおいて初期化可フラグをセットする。
上記ステップS35cの終了後はステップS36でデータ保存
処理を行ってからステップS37に進んで一覧表作成処理
を行い、その一覧表をステップS38でCRT31bに表示す
る。また、FD読取り処理が選択されると、ステップS39
においてFD33及び34からのデータの読込みを行ってから
ステップS37に進む。また、終了処理が選択されると、
ステップS40において終了のための所定の作業を行った
後仕事を終了する。
ステップS38において一覧表が表示されたとき、この一
覧表の表示を見てオペレータが行うPC31のキーボード31
cのファンクションキーによる選択操作をステップS41に
おいて待ち、特定のファンクションキーの操作によって
選択されるとそれに従って選択された処理を行う。管理
表作成処理が選択されると、ステップS42において管理
表、例えば1時間毎の警報速度を越えた回数や時間など
を作成するための処理を行い、その管理表をステップS4
3においてCRT31bに表示してから上記ステップS41に戻
る。
また、データ伸長処理が選択されると、ステップS44に
おいて、上記ステップS35で読込んだ共通データに基づ
いてデータ伸長処理を行い、その結果得られるデータを
ステップS45でグラフ変換処理し、この処理の結果のグ
ラフをステップS46でCRT31bに表示してから上記ステッ
プS41に戻る。
更に、印字処理が選択されると、ステップS47において
印字を行ってから上記ステップS41に戻る。またステッ
プS41において、一覧表作成処理が選択されると、ステ
ップS48で一覧表作成処理を行い、その作成した一覧表
をステップS49においてCRT31bに表示してから上記ステ
ップS41に戻る。しかも、ファンクションキーの操作に
よって処理メニューが選択されると上記ステップS32に
戻って上述した選択操作を再度行えるようになる。
上述したように、記録媒体2からデータを読取った後デ
ータの転送を行ってからでないと初期化処理ができない
フラグを設けているので、故意、事故などによって記録
媒体2が初期化されることが防止することができる。ま
た、初期化処理終了後に初期化フラグをリセットするの
は、同一記録媒体の複数回の初期化処理を防止するため
にも有効である。
車載の記録装置1にICメモリカード2が装着されたとき
に、初期化フラグを読取り初期化可フラグがリセットさ
れているか否かを判定し、初期化が済んでいないときに
は、警報音によって運転手にその旨を報知し、記録媒体
を初期化しないで運行を開始することを防止することが
できる。
〔効 果〕
以上説明したように本発明によれば、セット状態にある
とき初期化を可能にし、リセット状態にあるとき初期化
を不可能にする初期化可フラグを記録する共通データ記
録領域を記録媒体に設け、デジタル運行データを記録媒
体から読出していないときには初期化ができないように
し、初期化しない記録媒体を装着したとき警報を出力す
るようにして、記録媒体を初期化しない状態で運行を開
始することを防止するようにしている。
よって、記録装置で記録したデジタル運行データを一度
読取ったことを忘れて再度同じデジタル運行データを読
取ることを防止すると共に、デジタル運行データを読取
っていないうちに誤って記録媒体の初期化を行ってしま
うことを防止し、かつ解析装置でデジタル運行データを
読取った記録媒体の初期化を行うことを忘れて、記録可
能領域の少ないまま記録媒体を記録装置に装着して車両
の運行を開始することを防止して、記録媒体に必要なデ
ジタル運行データの記録が行えなくなることが生じない
ようにすることができる。
また、デジタル運行データを読取った記録媒体の初期化
を行うことを忘れて、記録可能領域の少ないまま記録媒
体を装着して車両の運行を開始することを防止して、記
録媒体に必要なデジタル運行データの記録が行えなくな
ることが生じないようにすることができる。
更に、記録したデジタル運行データを一度読取ったこと
を忘れて再度同じデジタル運行データを読取ることを防
止すると共に、デジタル運行データを読取っていないう
ちに誤って記録媒体の初期化を行ってしまうことを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるデジタル運行データの記録解析シ
ステム、記録装置及び解析装置の基本構成を示すブロッ
ク図、 第2図は本発明によるデジタル運行データの記録解析シ
ステムの一実施例を示す図、 第3図はICメモリカードの記録領域の一例を示す図、 第4図は記録装置の装置本体の構成例を示すブロック
図、 第5図はデジタル運行データの圧縮の仕方の一例を説明
するための図、 第6図は第4図の記録装置中のCPUが行う仕事を示すフ
ローチャート、 第7図乃至第10図は第2図の解析装置中の装置本体がが
行う仕事を示すフローチャート、 第11図は従来の記録解析システムの構成例を示す図であ
る。 1……記録装置、12i……警報音発生器(警報手段)、
2……ICメモリカード(記録媒体)、2a1……共通デー
タ記録領域、2a3デジタル運行データ記録領域、3……
解析装置、31a1……装置本体(初期化手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され、車両の運行状態を示すデ
    ジタル運行データを記録するための記録媒体が着脱自在
    に装着される記録装置と、前記記録媒体に記録されてい
    るデジタル運行データを読取り、該読取ったデジタル運
    行データを解析する解析装置と有するデジタル運行デー
    タの記録解析システムにおいて、 前記記録媒体は、デジタル運行データを記録するための
    デジタル運行データ記録領域と、セット状態にあるとき
    初期化を可能にし、リセット状態にあるとき初期化を不
    可能にする初期化可フラグを記録する共通データ記録領
    域とを有し、 前記解析装置は、前記記録媒体の前記共通データ記録領
    域に所定のデータを書込む初期化手段を有し、前記記録
    媒体からデジタル運行データを読出した後前記初期化可
    フラグをセットし、前記初期化手段が前記初期化フラグ
    がセットされているときのみ初期化を行い、該初期化後
    初期化可フラグをリセットし、 前記記録装置は、装置された前記記録媒体の共通データ
    記録領域に記録されている初期化可フラグを読出し、該
    読出した初期化可フラグがセットされているとき警報を
    出力する警報手段を有する、 ことを特徴とするデジタル運行データの記録解析システ
    ム。
  2. 【請求項2】車両に搭載され、車両の運行状態を示すデ
    ジタル運行データを記録するための記録媒体が着脱自在
    に装着されるデジタル運行データの記録装置において、 前記記録媒体が、デジタル運行データを記録するための
    デジタル運行データ記録領域と、セット状態にあるとき
    初期化を可能にし、リセット状態にあるとき初期化を不
    可能にする初期化可フラグを記録する共通データ記録領
    域とを有し、 装着された前記記録媒体の共通データ記録領域に記録さ
    れている初期化可フラグを読出し、該読出した初期化可
    フラグがセットされているとき警報を出力する警報手段
    を備える、 ことを特徴とするデジタル運行データの記録装置。
  3. 【請求項3】車両の運行状態を示すデジタル運行データ
    を記録した記録媒体からデジタル運行データを読取り、
    該読取ったデジタル運行データを解析するデジタル運行
    データの解析装置において、 前記記録媒体が、デジタル運行データを記録するための
    デジタル運行データ記録領域と、セット状態にあるとき
    初期化を可能にし、リセット状態にあるとき初期化を不
    可能にする初期化可フラグを記録する共通データ記録領
    域とを有し、 前記記録媒体の前記共通データ記録領域に所定のデータ
    を書込む初期化手段を備え、前記記録媒体からデジタル
    運行データを読出した後前記初期化可フラグをセット
    し、前記初期化手段が前記初期化可フラグがセットされ
    ているときのみ初期化を行い、該初期化後初期化可フラ
    グをリセットする、 ことを特徴とするデジタル運行記録データの解析装置。
JP13120390A 1990-05-23 1990-05-23 デジタル運行データの記録解析システム、記録装置及び解析装置 Expired - Lifetime JPH07119627B2 (ja)

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