JPH0711903Y2 - 旋回軸の原点位置調整機構 - Google Patents
旋回軸の原点位置調整機構Info
- Publication number
- JPH0711903Y2 JPH0711903Y2 JP16610688U JP16610688U JPH0711903Y2 JP H0711903 Y2 JPH0711903 Y2 JP H0711903Y2 JP 16610688 U JP16610688 U JP 16610688U JP 16610688 U JP16610688 U JP 16610688U JP H0711903 Y2 JPH0711903 Y2 JP H0711903Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adjusting plate
- position adjusting
- origin position
- turning
- adjustment mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たとえば産業用ロボットにおける旋回軸の旋
回動作の原点位置を調整する機構に関するものである。
回動作の原点位置を調整する機構に関するものである。
従来の旋回軸を原点位置に合わせるための調整機構は、
第4図に示すように、マーク先端部が一致した場合に原
点位置が設定される合マーク1、2を、固定ベース3と
旋回ヘッド4または点検カバー5に取り付けるようにし
ていた(類似のものとして特開昭59−219195がある)。
第4図に示すように、マーク先端部が一致した場合に原
点位置が設定される合マーク1、2を、固定ベース3と
旋回ヘッド4または点検カバー5に取り付けるようにし
ていた(類似のものとして特開昭59−219195がある)。
なお、図において、6は輸送用の固定治具で、固定ベー
ス3と旋回ヘッド4間にまたがってボルトで締め付けら
れ、輸送中における旋回ヘッド4の旋回を防止する。7
は旋回ヘッド4の上部に傾動自在に設けられた下アー
ム、8はこの下アームの上部に傾動自在に設けられた上
アーム、9はこの上アームの先端に設けられた手首であ
る。
ス3と旋回ヘッド4間にまたがってボルトで締め付けら
れ、輸送中における旋回ヘッド4の旋回を防止する。7
は旋回ヘッド4の上部に傾動自在に設けられた下アー
ム、8はこの下アームの上部に傾動自在に設けられた上
アーム、9はこの上アームの先端に設けられた手首であ
る。
しかしながら、このような従来の技術においては、次の
ような問題があった。
ような問題があった。
(1)目視で合マーク1、2をあわせるようにしている
ので誤差が大きく、原点位置の調整が精度よく行えな
い。
ので誤差が大きく、原点位置の調整が精度よく行えな
い。
(2)上記(1)のため複数のロボット相互間の原点位
置にばらつきを生じ、各ロボットの動作位置が異なり、
相互に関連して操作するときに不具合を生じる。
置にばらつきを生じ、各ロボットの動作位置が異なり、
相互に関連して操作するときに不具合を生じる。
(3)一方の合マーク2を点検カバー5に取り付けた場
合は、保守点検等で点検カバー5の取付ボルトをいった
ん外して締め直した場合に点検カバーの取付孔と取付ボ
ルトとの間隙により点検バー5の取り付け精度に誤差が
生じるため、合マーク1、2を一致させても原点位置に
誤差を生じ、ロボット先端での位置決め誤差は3〜4倍
に拡大されるので、再組立の場合の再現精度が悪くな
る。
合は、保守点検等で点検カバー5の取付ボルトをいった
ん外して締め直した場合に点検カバーの取付孔と取付ボ
ルトとの間隙により点検バー5の取り付け精度に誤差が
生じるため、合マーク1、2を一致させても原点位置に
誤差を生じ、ロボット先端での位置決め誤差は3〜4倍
に拡大されるので、再組立の場合の再現精度が悪くな
る。
本考案はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、旋回軸の原点位置の調整を精度よく行える機構を
提供することを目的とするものである。
ので、旋回軸の原点位置の調整を精度よく行える機構を
提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、本考案は、固定ベースと旋回
ヘッドの一方の所定位置に2個の位置決めピンと他方の
所定位置に位置決め部材をそれぞれ設け、前記位置決め
ピンに嵌合させて位置決めし固着させた位置調整板端部
の基準面を前記位置決め部材と所定の間隙を介して旋回
方向に対向させるともに、この端部を必要によって位置
決め部材側にねじ締め固定させるようにしてある。
ヘッドの一方の所定位置に2個の位置決めピンと他方の
所定位置に位置決め部材をそれぞれ設け、前記位置決め
ピンに嵌合させて位置決めし固着させた位置調整板端部
の基準面を前記位置決め部材と所定の間隙を介して旋回
方向に対向させるともに、この端部を必要によって位置
決め部材側にねじ締め固定させるようにしてある。
したがって、位置調整板は、いったん取り外した後に再
度取り付ける場合も、位置決めピンによって正確な位置
に取り付けられ、位置決め部材との間隙を所定の寸法に
調整することにより旋回軸の原点位置を調整させ、また
運搬時など必要な時には位置調整板を固定させて旋回を
防止させる。
度取り付ける場合も、位置決めピンによって正確な位置
に取り付けられ、位置決め部材との間隙を所定の寸法に
調整することにより旋回軸の原点位置を調整させ、また
運搬時など必要な時には位置調整板を固定させて旋回を
防止させる。
本考案の一実施例を第1図ないし第3図によって説明す
る。
る。
第3図は、位置調整板10を示すもので、この調整板10は
適当厚さの平板からなり、中心A−A上に二つの基準孔
11、12を形成するとともに、一方端側を切り欠いて中心
A−Aから所定の寸法tをおいて基準面13を形成してい
る。14および15はこの位置調整板10を旋回ヘッド4に取
り付けるための取付孔、16は位置調整板10を固定ベース
3に取り付けるための取付孔である。
適当厚さの平板からなり、中心A−A上に二つの基準孔
11、12を形成するとともに、一方端側を切り欠いて中心
A−Aから所定の寸法tをおいて基準面13を形成してい
る。14および15はこの位置調整板10を旋回ヘッド4に取
り付けるための取付孔、16は位置調整板10を固定ベース
3に取り付けるための取付孔である。
位置調整板10を取り付けるロボット側には、第1図に示
すように旋回ヘッド4の所定の位置に前記調整板10の基
準孔11、12に対応する基準孔17、18を形成するととも
に、固定ベースの所定の位置に前記位置調整板10の基準
面13と対向するように基準孔19を形成している。
すように旋回ヘッド4の所定の位置に前記調整板10の基
準孔11、12に対応する基準孔17、18を形成するととも
に、固定ベースの所定の位置に前記位置調整板10の基準
面13と対向するように基準孔19を形成している。
20及び21は旋回ヘッド4に設けた位置調整板10の取り付
けのためのタップ孔、22は固定ベース3に設けた位置調
整板10の取り付けのためのタップ孔である。23、24は前
記旋回ヘッド4の基準孔17、18に挿入固着し、位置調整
板10の基準孔11、12にガタのないよう蜜嵌できるように
した位置決めピン、25は固定ベース3の基準孔19に挿入
固着した位置決め部材である。
けのためのタップ孔、22は固定ベース3に設けた位置調
整板10の取り付けのためのタップ孔である。23、24は前
記旋回ヘッド4の基準孔17、18に挿入固着し、位置調整
板10の基準孔11、12にガタのないよう蜜嵌できるように
した位置決めピン、25は固定ベース3の基準孔19に挿入
固着した位置決め部材である。
旋回軸の原点位置の調整はつぎのようにして行う。
まず、位置調整板10を旋回ヘッド4に位置決めして取り
付ける。このため、旋回ヘッド4の基準孔17、18に位置
決めピン23、24を挿入し、これらの位置決めピン23、24
に基準孔11、12を蜜に嵌合させ、この状態で図示しない
取付ボルトを取付孔14、15に通してタップ孔20、21に締
め付けてある。
付ける。このため、旋回ヘッド4の基準孔17、18に位置
決めピン23、24を挿入し、これらの位置決めピン23、24
に基準孔11、12を蜜に嵌合させ、この状態で図示しない
取付ボルトを取付孔14、15に通してタップ孔20、21に締
め付けてある。
次に固定ベース3の基準孔19に位置決め部材25を挿入
し、旋回ヘッド4を旋回させてこの位置決め部材25と位
置調整板10の基準面13との隙間δを所定寸法(t−位置
決め材25の半径)にすることにより行う。
し、旋回ヘッド4を旋回させてこの位置決め部材25と位
置調整板10の基準面13との隙間δを所定寸法(t−位置
決め材25の半径)にすることにより行う。
なお、実施例では旋回ヘッドの基準孔17、18と固定ベー
スの基準孔19とは、旋回軸が原点位置に調整された状態
で中心A−A上に設けているが、基準面13の位置に応じ
て所定の位置関係に設定されていればよい。
スの基準孔19とは、旋回軸が原点位置に調整された状態
で中心A−A上に設けているが、基準面13の位置に応じ
て所定の位置関係に設定されていればよい。
また、輸送などにおいて旋回ヘッド4を固定する場合
は、図示しない取付ボルトを位置調整板10の取付孔16に
通して固定ベース3のタップ孔22に締め付ける。この場
合、タップ孔22は必ずしも原点位置に合わせて設ける必
要はない。
は、図示しない取付ボルトを位置調整板10の取付孔16に
通して固定ベース3のタップ孔22に締め付ける。この場
合、タップ孔22は必ずしも原点位置に合わせて設ける必
要はない。
本考案はこのような構成であるので、次のような効果が
ある。
ある。
(1)ロボットの旋回軸の原点位置の調整を精度よく行
うことができ、ロボット相互の原点位置を正確に一致さ
せ得るとともに、調整時に調整部材の損傷をなくし、再
組立時の再現精度の向上が図れる。
うことができ、ロボット相互の原点位置を正確に一致さ
せ得るとともに、調整時に調整部材の損傷をなくし、再
組立時の再現精度の向上が図れる。
(2)位置調整板を輸送用固定治具としてするため、別
個に固定用部品を必要とせず、加工および部品数を減少
させることができ、更に最終使用先において、原点位置
の調整が必要な場合も、位置調整板が固定治具として付
属されている為調整が容易にできる。
個に固定用部品を必要とせず、加工および部品数を減少
させることができ、更に最終使用先において、原点位置
の調整が必要な場合も、位置調整板が固定治具として付
属されている為調整が容易にできる。
第1図は本考案の一実施例の要部を示す正面図、第2図
は第1図におけるII−II線に沿う側断面図、第3図は位
置調整板を示す平面図、第4図は従来例を示す側面図で
ある。 3……固定ベース 4……旋回ヘッド 10……位置調整板 11、12、19……基準孔 13……基準面 16……取付孔 23、24……位置決めピン 25……位置決め部材
は第1図におけるII−II線に沿う側断面図、第3図は位
置調整板を示す平面図、第4図は従来例を示す側面図で
ある。 3……固定ベース 4……旋回ヘッド 10……位置調整板 11、12、19……基準孔 13……基準面 16……取付孔 23、24……位置決めピン 25……位置決め部材
Claims (1)
- 【請求項1】旋回ヘッドと固定ベースの一方の所定位置
に設けた2個の位置決めピンと、他方の所定位置に設け
た位置決め部材とをそなえ、前記一方の位置決めピンに
嵌合して取り付けられ、他方の位置決め部材と所定の間
隙を介して旋回方向に対向する基準面をそなえた位置調
整板を設けるとともに、この位置調整板に前記他方の適
宜な位置に固定する取付孔をそなえたことを特徴とする
旋回軸の原点位置調整機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16610688U JPH0711903Y2 (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 旋回軸の原点位置調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16610688U JPH0711903Y2 (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 旋回軸の原点位置調整機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0285586U JPH0285586U (ja) | 1990-07-05 |
JPH0711903Y2 true JPH0711903Y2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=31453197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16610688U Expired - Lifetime JPH0711903Y2 (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 旋回軸の原点位置調整機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711903Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089213A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 原点位置調整機構、及びロボット |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019010711A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | ブラザー工業株式会社 | アーム装置、工作機械、治具部材、及び原点設定方法 |
-
1988
- 1988-12-21 JP JP16610688U patent/JPH0711903Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089213A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 原点位置調整機構、及びロボット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0285586U (ja) | 1990-07-05 |
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