JPH07118931A - 繊維状珪酸カルシウム水和物の製造方法 - Google Patents

繊維状珪酸カルシウム水和物の製造方法

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JPH07118931A JP10831092A JP10831092A JPH07118931A JP H07118931 A JPH07118931 A JP H07118931A JP 10831092 A JP10831092 A JP 10831092A JP 10831092 A JP10831092 A JP 10831092A JP H07118931 A JPH07118931 A JP H07118931A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒状ないし板状結晶の混在量が少なく、
且つアルカリ金属水酸化物を含有しない繊維状ヒレブラ
ンダイトの製造方法を提供する。 【構成】 (1)水と、CaO/SiOモル比が
1.7以上2.0未満の石灰質原料および珪酸質原料
と、ヒレブランダイトの種結晶とを混合し、攪拌しつつ
水熱反応を行うことを特徴とするヒレブランダイトから
なる結晶長30〜100μm、アスペクト比40以上の
繊維状珪酸カルシウム水和物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒレブランダイトからな
る繊維状珪酸カルシウム水和物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無機繊維として石綿が知られてお
り工業的に広く使用されているが、石綿は天然産である
ため将来枯渇することが予想されており、また、人体に
対して有害であると言われている。石綿以外にはガラス
繊維やロックウールが良く知られている。しかし、ガラ
ス繊維やロックウールは耐アルカリ性が低く、セメント
補強材、合成樹脂フィラーとして利用すると成形体の表
面平滑性を劣化させる等の欠点がある。セラミックファ
イバーや炭素繊維は優れた特性を持つ無機繊維である
が、高価であり、セメント補強材、合成樹脂フィラーと
しての一般の使用には不向きである。
【0003】繊維状を呈する主としてヒレブランダイト
からなる珪酸カルシウム水和物に関しては特公平2−1
6255号公報に製法が開示されている。珪酸カルシウ
ム水和物は、比較的低温の水熱条件下で生成するものが
多い。そのような化合物の中ではゾノトライト(6Ca
O・6SiO・HO)、フォシャジャイト(4Ca
O・3SiO・HO)、ヒレブランダイト(2Ca
O・SiO・HO)、TSH(6CaO・2SiO
・3HO)、トバモライト(5CaO・6SiO
・5HO)、C−S−H(ii)等が繊維状を呈する
ことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの繊維状を呈す
る珪酸カルシウム水和物は、いずれも通常の合成法では
微小な繊維状結晶しか得られない。また、目的とする繊
維状結晶のみを単一相で生成させることは難しく、大抵
は他の粒状ないし板状の珪酸カルシウム水和物が共存す
る。そのため、前記の特公平2−16255号公報をは
じめとする特公平2−16256号公報、特公平2−2
0564号公報、特公昭61−4769号公報、特公昭
61−31054号公報ではアルカリ金属の水酸化物を
反応系に添加して合成することが提唱されている。しか
しながら、これらの公報の方法では繊維状結晶が得られ
るにしてもアルカリ金属の水酸化物を使用するため装置
の腐食の問題が生ずる。更に、反応終了後にアルカリ金
属の水酸化物を洗浄分離する必要があるばかりでなく、
予め高温に設定された反応容器内へ高圧ポンプを用いて
スラリーを送入し、急速に原料スラリーを加熱する等の
複雑な操作を必要とする。
【0005】本発明は、アルカリ金属の水酸化物を使用
するために生ずる装置の腐食の問題を除き、反応終了後
にアルカリ金属の水酸化物を洗浄分離する必要がなく、
また、特別に複雑な操作を必要としない粒状ないし板状
結晶の混在の少ない繊維状ヒレブランダイトを製造する
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水、石灰質
原料、珪酸質原料の特定範囲の比率を持つ混合物スラリ
ーにヒレブランダイトの種結晶を添加混合し、この混合
物スラリーを水熱処理することにより、アルカリ金属水
酸化物を添加することなく長さ30〜100μm、アス
ペクト比(繊維長さ/繊維径)40以上の繊維状ヒレン
ブランダイトを効率良く単一相で合成できることを見出
し本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、(1)石灰質
原料と珪酸質原料の混合比率をヒレブランダイトの組成
比2対1よりもSiがやや過剰になるようにCaO/S
iOモル比が1.7以上2.0未満としたこと、
(2)水熱処理中に原料が溶解してヒレブラントダイト
が生成し易いカルシウムイオン、珪酸イオンの濃度とな
るように、また反応の促進と原料の沈降防止のために適
度の攪拌を加えることが可能なスラリー濃度とするため
に、石灰質原料と珪酸質原料の総重量に対して水の量を
14〜30倍にしたこと、および(3)これらの限定さ
れた特定の比率の原料スラリー中に、ヒレブランダイト
の種結晶を石灰質原料と珪酸質原料の総重量に対し0.
03〜0.30倍の比率で添加し、均一に分散させた後
適度に攪拌しつつ水熱反応せしめることである。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する石灰質原料は生石灰、消石灰等であり、石灰質
原料の粒径について特に制限はないが、MgO含有量は
5%未満、好ましくは1%未満である。MgO含有量が
5%以上であると板状結晶が生成し易くなる。一方、珪
酸質原料は40μm以上の粗粒が存在しない平均粒径1
0μm未満に粉砕した石英(珪石、珪砂)、珪酸、無水
珪酸、シリカゲル、珪藻土等を用いる。40μm以上の
粗粒が存在したり平均粒径が10μm以上であると、反
応の進行が遅れるばかりか板状結晶が生成し易くなる。
10μm未満の場合は更に微細であっても差し支えない
が、コストの上昇につながるので好ましくない。石灰質
原料、珪酸質原料としては生石灰および石英が最も好ま
しい。
【0009】本発明の方法においては、石灰質原料と珪
酸質原料の混合比は、CaO/SiOモル比が1.7
以上2.0未満であることが必要であり、好ましくは
1.77〜1.93である。CaO/SiOモル比が
1.7未満であると原料中のSiOが多量に残存し反
応終了後の分離が困難になる。CaO/SiOモル比
が2.0以上であると、α−CShydrate(C
(HSiO)(OH))や Calcio−Ch
ondrodite(Ca(SiO(O
H))、P相(8CaO・5SiO)等の板状結晶
や粒状結晶が共存して生成し易く、繊維状ヒレブランダ
イトを単一相で得ることが困難になるので好ましくな
い。
【0010】水は通常の上水、イオン交換水、蒸留水を
使用できる。これらに限定する必要はないが、混合する
水の量は石灰質原料と珪酸質原料の総重量の14〜30
倍の範囲でなければならない。水の量が14倍より少な
いと適度の攪拌が困難になり、原料の沈降および未反応
分の増加、粒状結晶の増加、繊維状結晶の凝集、反応器
からの生成物抜き出しが困難となる等の問題が生じる。
一方、水の量が30倍より多い場合は、α−CShy
drateの板状結晶が共存生成し易くなり好ましくな
い。また、固形分濃度が低下するので反応器の単位容積
あたりのヒレブンダイトの収量が低下し経済的にも不適
当である。
【0011】種結晶としては長さ数μmの微細な繊維状
ヒレブランダイトを使用することができる。長さ数μm
の微細な繊維状ヒレブランダイトは、生石灰と石英を用
いてCaO/SiOモル比が2の組成で、電磁攪拌型
オートクレーブにより250℃、20時間の水熱処理を
行う公知の方法で合成される。また、本発明の方法で製
造された結晶長30〜100μm、アスペクト比40以
上の繊維状結晶を種結晶として用いても良い。その場
合、循環使用しても何ら不都合はない。
【0012】種結晶の混合割合は石灰質原料と珪酸質原
料の総重量に対して0.03〜0.30倍であり、好ま
しくは0.08〜0.15倍である。0.03倍より少
ないと種結晶を混合しても効果が出ない。即ち、結晶長
数μm程度のヒレブランダイトしか生成せず、非繊維状
の珪酸カルシウム水和物結晶が副生し易い。一方、種結
晶を石灰質原料と珪酸質原料の総重量に対して0.30
倍よりも多く混合しても、0.30倍以下の場合に比べ
てそれほど効果は大きくならずコスト的に好ましくな
い。
【0013】繊維状結晶は凝集体として生成する場合が
多いので、種結晶は出来る限り分散させて使用する。例
えば、市販の超音波装置、ボールミル、コロイドミル、
ホモジナイザー等を用いて水中に均一に分散させて使用
することが好ましい。
【0014】原料スラリーの調合方法は限定されること
はなく、例えば水に種結晶を含めた原料を投入し、前述
のホモジナイザー等を用いて均一に分散させれば良い。
【0015】水熱処理は通常の内部攪拌型反応器を使用
することができる。本発明の方法ではアルカリ金属の水
酸化物を用いなくても長さ30〜100μmの繊維状ヒ
レブランダイトを合成することが可能であるので、反応
器の材質は通常用いられる材料、例えばSUS316で
十分であり、貴金属によりライニングされた反応器を使
用する必要はない。
【0016】水熱反応温度までの昇温時間は1〜5時間
程度である。5時間以上でも良いが反応に対して特別の
メリットはなく、また瞬間的に昇温させる必要はない。
反応温度は160℃以上、好ましくは180〜250℃
である。180℃より低温では反応時間が長くなるばか
りか、板状結晶が副生し純度の高い繊維状ヒレブランダ
イトが得られない。反応温度が250℃より高くても繊
維状ヒレブランダイトの生成に特別のメリットはなく、
反応器の耐圧性やエネルギーコストの増大等の問題が生
ずる。反応時間は3〜8時間である。水熱反応温度まで
の昇温期間および反応温度に保持された反応期間では攪
拌を行わねばならない。
【0017】攪拌翼の形状は錨型が好ましいが、パドル
型、ヘリカル型等であっても差し支えない。攪拌に関し
ては、攪拌機の回転数n(rpm)と攪拌機の翼の長さ
d(m)とは次の条件を満たすことが好ましい。
【0018】即ち、水熱反応温度までの昇温期間はnd
2/3=40〜50、反応温度に保持された反応期間で
はnd2/3=10〜20である。昇温期間においてn
2/3が50を超えると、反応系の液面が乱れてスラ
リーが飛散し、反応器の壁面に付着するなど反応の収率
を下げる恐れがある。nd2/3が40未満ではα−C
Shydrateが生成し易くなる。反応温度に保持
された反応期間において、nd2/3が20を超えると
ヒレブランダイトの繊維状結晶の成長が阻害される可能
性がある。nd2/3が10未満であるとスラリー原料
が沈降するため反応が進行し難くなったり、沈降したス
ラリー原料が反応器の底に固着し反応に悪い影響を与え
る場合がある。
【0019】このような水熱処理を行うことにより、長
さ30〜100μm、アスペクト比40以上の繊維状ヒ
レブランダイトが生成する。本発明によって得られる主
としてヒレブランダイトからなる繊維は耐熱性が高く、
高温に加熱しても重量減少が少なく、且つヒレブランダ
イト繊維以外の結晶の混在量が非常に少ないので、セメ
ント補強材、合成樹脂フィラー、断熱材、保温材、濾過
材、触媒担体、吸着剤、マグネシアセメント補強材、不
燃紙等の用途に使用できる。以下に実施例を示すが、本
発明はこれらの実施例によって限定を受けるものではな
い。
【0020】
【実施例】
実施例1 SUS316製、内容積4000ミリリットル、攪拌機
の翼の長さ0.13mの電磁誘導攪拌機付オートクーブ
に水2400ミリリットルを入れ、次に平均粒径20μ
mの生石灰(CaO=98.0%)56.0g、平均粒
径6μmの石英(SiO=99.8%)33.0gお
よび種結晶として公知の合成方法で得られた繊維状ヒレ
ブランダイト(繊維長約3μm、アスペクト比約10、
窒素ガス吸着によるBET比表面積10.5m/g)
9.0gを入れ、ホモジナイザーにて5分間分散懸濁さ
せた後、250℃まで3時間で昇温させ、その後250
℃の反応温度で5時間保持した。この間、攪拌機の回転
数は室温から反応温度までの昇温期間は180rpm、
反応温度における保持期間では60rpmに設定し、反
応終了時まで攪拌を続けた。反応終了後スラリーから固
形分を分離し、105±5℃で真空乾燥した。
【0021】このようにして得られた生成物の走査型電
子顕微鏡写真、粉末X線回折パターンを図1、図2に示
す。生成物は長さ約40μm、アスペクト比約50、B
ET比表面積21.6m/gの繊維状ヒレブランダイ
トの結晶であった。
【0022】実施例2 実施例1で得られた繊維状ヒレブランダイト9.0gを
種結晶とした以外は実施例1と同様に合成を行った結
果、生成物は長さ約60μm、アスペクト比約50、B
ET比表面積19.9m/gの繊維状ヒレブランダイ
トの結晶であった。図3に生成物の走査型電子顕微鏡写
真を示す。
【0023】実施例3 平均粒径20μmの生石灰(CaO=98.0%)6
7.3g、平均粒径6μmの石英(SiO=99.8
%)38.6gおよび種結晶として実施例2で得られた
繊維状ヒレブランダイト5.3gを用いた以外は実施例
1と同様に合成を行った結果、生成物は長さ約50μ
m、アスペクト比50以上、BET比表面積22.6m
/gの繊維状ヒレブランダイトの結晶であった。
【0024】実施例4 実施例1で得られた繊維状ヒレブランダイト9.0gを
種結晶として使用し、220℃まで2時間30分で昇温
させ、その後220℃の反応温度で5時間保持した以外
は実施例1と同様に合成を行った結果、生成物は長さ約
40μm、アスペクト比約40、BET比表面積23.
2m/gの繊維状ヒレブランダイトの結晶であった。
【0025】実施例5 実施例1で得られた繊維状ヒレブランダイト9.0gを
種結晶として使用し、200℃まで2時間10分で昇温
させ、その後200℃の反応温度で6時間保持した以外
は実施例1と同様に合成を行った結果、生成物は長さ約
40μm、アスペクト比約40、BET比表面積17.
5m/gの繊維状ヒレブランダイトの結晶であった。
【0026】実施例6 実施例1で得られた繊維状ヒレブランダイト9.0gを
種結晶として使用し、180℃まで2時間で昇温させ、
その後180℃の反応温度で8時間保持した以外は実施
例1と同様に合成を行った結果、生成物は長さ約40μ
m、アスペクト比約40、BET比表面積15.9m
/gの繊維状ヒレブランダイトの結晶であった。
【0027】比較例1 種結晶を使用しないこと以外は実施例1と同様に合成を
行った結果、生成物は板状、粒状および繊維状結晶の混
合物であった。図4に生成物の走査型電子顕微鏡写真を
示す。粉末X線回折において、α−CShydrat
e(Ca(HSiO)(OH))、ヒレブランダイ
ト(2CaO・SiO・HO)、TSH(6Ca
O.2SiO.3HO)、P相(8CaO・5Si
)等が同定された。
【0028】比較例2 平均粒径20μmの生石灰(CaO=98.0%)を6
4.0gとした以外は実施例1と同様に合成を行った結
果、生成物は繊維状と板状結晶の混合物であった。粉末
X線回折において、この生成物はヒレブランダイトとα
−CShydrateの混合物と同定された。
【0029】比較例3 平均粒径20μmの生石灰(CaO=98.0%)3
0.2g、平均粒径6μmの石英(SiO=99.8
%)17.8gおよび種結晶として実施例1で得られた
繊維状ヒレブランダイト4.1gを使用した以外は実施
例1と同様に合成を行った結果、生成物は繊維状結晶の
ほか板状結晶が混在した。粉末X線回折において、この
生成物はヒレブランダイトとα−CShydrate
の混合物と同定された。
【0030】比較例4 平均粒径20μmの生石灰(CaO=98.0%)12
0.8g、平均粒径6μmの石英(SiO=99.8
%)71.2gおよび種結晶として実施例1で得られた
繊維状ヒレブランダイト16.4gを使用した以外は実
施例1と同様に合成を行った結果、200℃付近より高
温側で攪拌が不可能となり、未反応Ca(OH)やS
iOが残存しており、繊維状結晶の生成は極めてわず
かであった。
【0031】
【発明の効果】従来の方法では繊維長の長い繊維状珪酸
カルシウム水和物を製造するためにはアルカリ金属水酸
化物の使用が必須とされていたが、本発明の方法によ
り、アルカリ金属水酸化物の使用を除外することができ
た。そのため、装置の腐食の問題がなくなり、貴金属に
よりライニングされた反応器等を使用する必要がない。
また、反応終了後にアルカリ金属の水酸化物を洗浄分離
する必要もなく、且つ予め高温に設定された反応容器内
へ高圧ポンプを用いて原料のスラリーを送入するなどの
複雑な操作を必要としない。
【0032】更に、本発明の方法により結晶長30〜1
00μmであり、且つ40以上の高アスペクト比を持つ
繊維状ヒレブランダイトを純度良く製造することができ
る。
【0033】本発明の方法で得られた繊維状ヒレブラン
ダイトは、アルカリ金属水酸化物を含有しないので水が
存在してもpH値を増大させることがないなど、電気関
係の材料として好適である。
【図面の簡単な説明】
図1、図2は実施例1で製造された繊維状ヒレブランダ
イトの走査型電子顕微鏡写真および粉末X線パターンで
ある。図3は実施例2で製造された繊維状ヒレブランダ
イトの走査型電子顕微鏡写真である。図4は比較例1で
製造された生成物である板状、粒状および繊維状結晶の
混合物の走査型電子顕微鏡写真である。
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造された繊維状ヒレブランダイト
の繊維の形状を表す走査型電子顕微鏡の写真である。
【図2】実施例1で製造された繊維状ヒレブランダイト
の粉末X線パターンである。
【図3】実施例2で製造された繊維状ヒレブランダイト
の繊維の形状を表す走査型電子顕微鏡の写真である。
【図4】比較例1で製造された生成物である板状、粒状
および繊維状結晶の混合物の繊維の形状を表す走査型電
子顕微鏡の写真である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と、CaO/SiOモル比が
    1.7以上2.0未満の石灰質原料および珪酸質原料
    と、ヒレブランダイトの種結晶とを混合し、攪拌しつつ
    水熱反応を行うことを特徴とするヒレブランダイトから
    なる結晶長30〜100μm、アスペクト比40以上の
    繊維状珪酸カルシウム水和物の製造方法。
  2. 【請求項2】 石灰質原料と珪酸質原料の総重量に
    対し水を14〜30倍混合する請求項1に記載の繊維状
    珪酸カルシウム水和物の製造方法。
  3. 【請求項3】 石灰質原料と珪酸質原料の総重量に
    対しヒレブランダイトの種結晶を0.03〜0.30倍
    混合する請求項1または2に記載の繊維状珪酸カルシウ
    ム水和物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4878366B2 (ja) * 2005-08-10 2012-02-15 フォルシュングスツェントルム カールスルーエ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ビーライトバインダーの製造法
CN109906210A (zh) * 2016-10-31 2019-06-18 巴斯夫欧洲公司 用于建筑化学组合物的添加剂

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