JPH0711862U - ブラシレスモータの巻線端接続構造 - Google Patents
ブラシレスモータの巻線端接続構造Info
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- JPH0711862U JPH0711862U JP4472593U JP4472593U JPH0711862U JP H0711862 U JPH0711862 U JP H0711862U JP 4472593 U JP4472593 U JP 4472593U JP 4472593 U JP4472593 U JP 4472593U JP H0711862 U JPH0711862 U JP H0711862U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ターミナル等の部品を用いることなくコイル
の端部を基板の半田付ランド部と接続できるようにし
た、ブラシレスモータの巻線端接続構造を得る。 【構成】 コアホルダー5の軸方向端面には、コイル3
の巻始めと巻終りの各端部3aが係止される巻線端保持
部7と、位置決め用凸部8を配設するとともに、基板6
には、巻線端保持部7及び位置決め用凸部8と対応した
位置に半田付用ランド9と位置決め孔18を形成し、コ
アホルダー5の位置決め用凸部8と、基板6の位置決め
孔18を嵌合し、巻線端保持部7に配設されたコイル3
の端部3aと半田付用ランド9を接続した。
の端部を基板の半田付ランド部と接続できるようにし
た、ブラシレスモータの巻線端接続構造を得る。 【構成】 コアホルダー5の軸方向端面には、コイル3
の巻始めと巻終りの各端部3aが係止される巻線端保持
部7と、位置決め用凸部8を配設するとともに、基板6
には、巻線端保持部7及び位置決め用凸部8と対応した
位置に半田付用ランド9と位置決め孔18を形成し、コ
アホルダー5の位置決め用凸部8と、基板6の位置決め
孔18を嵌合し、巻線端保持部7に配設されたコイル3
の端部3aと半田付用ランド9を接続した。
Description
【0001】
本考案はブラシレスモータに関するもので、特に巻線端の接続構造に関する。
【0002】
例えばフロッピーディスクやハードディスク等の磁気媒体を回転駆動するモー タとして使用されるブラシレスモータ等では、複数の突極に対して巻線機等を用 いてコイルを巻回すようになっており、各コイルの端部の処理には各種の工夫が 施されている。図21はコイル巻線端接続構造の従来例を示す。図21において 、ステータコア44は円環状のコアホルダー45に固定され、このコアホルダー 45には先端部が二股となったターミナル50が取り付けられている。ステータ コア44の突極にはコイル43が巻回され、コイル43の巻始めと巻終りの各端 部は、ターミナル50の二股の部分に挟み込まれ、ヒュージングによって導通接 続されている。このようなステータコア44、コイル43、コアホルダー45か らなるコア巻線組は、前述したターミナル50を基板46の半田付ランド部51 に位置合わせしながら基板46に取り付けられる。基板46の半田付ランド部5 1には予めクリーム半田が塗布され、上記のようにコア巻線組が位置決めされた 状態で、リフロー炉へ投入されて、ターミナル50と半田付ランド部51が半田 付される。
【0003】
以上のようなブラシレスモータの巻線端の接続構造は以下のような問題点を有 していた。 1 ターミナル50を構成する部品が別に必要となるため部品点数が増大して しまう 2 ターミナル50を取り付けたためにターミナル50の立設方向に厚みが増 加し、ブラシレスモータを薄型化する上での障害となっている。 3 ターミナル50の先端の二股状の部分が平面方向に延びているため、その 分のスペースが必要となり、特にブラシレスモータの体格が比較的小型である場 合などに、基板46上に部品を取り付けるのが困難となっている。
【0004】 本考案は以上のような問題点を解決するためになされたもので、ターミナル等 の部品を用いることなくコイルの端部を基板の半田付ランド部と接続できるよう にした、ブラシレスモータの巻線端接続構造を提供することを目的とする。
【0005】
請求項1記載の考案は、ロータマグネットを有するロータと、ロータマグネッ トに対向してm相のコイルが巻回されたステータコアと、該ステータコアに組付 固定又は一体に形成される樹脂製コアホルダーと、コアホルダーと対向すると共 にコイルが接続される基板とを備えたブラシレスモータの巻線端接続構造におい て、コアホルダーの軸方向端面には、コイルの巻始めと巻終りの各端部が係止さ れる2m箇所の巻線端保持部と、位置決め用凸部を配設するとともに、基板には 巻線端保持部及び位置決め用凸部と対応した位置に半田付用ランドと位置決め孔 を形成し、コアホルダーの位置決め用凸部と、基板の位置決め孔を嵌合し、巻線 端保持部に配設されたコイルの端部と半田付用ランドを接続したことを特徴とす る。
【0006】 請求項2記載の考案は、巻線端保持部に、ガイド部と、フォーミング用溝と、 半田付用凹部とを形成し、コイルの端部をガイド部を通じてフォーミング用溝に 係止させたことを特徴とする。
【0007】 請求項3記載の考案は、コイルの巻始めと巻終りの各端部がガイド部を通じて フォーミング用溝に係止可能な位置に配設されたことを特徴とする。
【0008】 請求項4記載の考案は、巻線端保持部に係止されるコイルの端部へ続くコイル 線は、ガイド部付近でステータコアに巻回される引き回し線よりもコアホルダー 側で交差するようにしたことを特徴とする。
【0009】
コアホルダーに形成された位置決め用凸部と基板の位置決め孔と嵌合すること により、コアホルダーが基板に位置決めされて保持される。コアホルダーに形成 された巻線端保持部でコイルの巻始めや巻終りの端部が保持される。コアホルダ ーを基板に取り付けることにより、巻線端保持部に保持されたコイルの端部は、 半田付用ランドに接し又は近接し、半田付することにより電気的に接続される。
【0010】
以下、本考案にかかるブラシレスモータの巻線端接続構造の実施例について図 面を参照しながら説明する。図1において、ステータコア4はコア素体を複数枚 積層し絶縁コーティングを施すことによって形成されている。ステータコア4の 外周には複数の突極が形成されており、各突極にはコイル3が巻回されている。 ステータコア4の中央の孔部には樹脂製のコアホルダー5が圧入によって取付け られており、このようなステータコア4及びステータコア4の突極に巻回された コイル3、コアホルダー5によってコア巻線組が構成されている。また、ステー タコア4に取付けられたコアホルダー5の下面は基板6に取付けられている。コ イル3の端部3aはコアホルダー5に形成された凹状の巻線端保持部7内に引き 込まれて逆U字状となるようにフォーミングされており、先端は基板6上に形成 された半田付用ランドと接続されている。
【0011】 コアホルダー5の中央には貫通孔が形成されており、この貫通孔には円筒状の 焼結含油軸受13が取付けられている。コアホルダー5中央の貫通孔の周りの縁 部には複数の孔5aが形成されており、各孔5aにはねじ16が挿入されている 。ねじ16は貫通孔5aを貫通し、先端部は基板6にねじ込まれている。コアホ ルダー5はねじ16の頭部と基板6によって挾持され、基板6上に一体に固定さ れている。ねじ16の頭部は、焼結含油軸受13の一部も押えているため、焼結 含油軸受13も、ねじ16の頭部と基板6によって挾持され、コアホルダー5と 共に基板6上に一体に固定されている。
【0012】 焼結含油軸受13の中央に形成された孔にはスピンドル14が回転自在に挿入 されている。スピンドル14の下端は、基板6に取り付けられたスラスト軸受2 5に当接し、スピンドル14はスラスト軸受25によってスラスト方向に支持さ れている。また、スピンドル14は焼結含油軸受13によってラジアル方向に支 持されている。
【0013】 スピンドル14の上端部にはカップ状のロータケース2が取り付けられている 。ロータケース2の上面で、スピンドル14の外周には磁気ディスク等の各種媒 体が載置されるハブ台17が取り付けられている。また、ロータケース2の上面 で、ハブ台17よりも外側の箇所には、ハブ台17に載置されるディスク等の各 種媒体と係合し、これら各種媒体を駆動させるための駆動ピン15が取り付けら れている。
【0014】 ロータケース2の周壁の内面にはロータマグネット1が取り付けられている。 ロータマグネット1はステータコア4の突極と間隙をおいて対向しており、従っ て、突極に巻回されたコイル3を通電制御することによってロータマグネット1 及びロータが付勢され、スピンドル14が回転駆動される。
【0015】 次に、コアホルダー5の詳細な構成について説明する。図2において、コアホ ルダー5の基板6への取り付け面側の端面には、複数の位置決め用凸部8が形成 されている。また、コアホルダー5の内側縁部には、ねじ16が挿入される孔5 aが形成されている。となりあった孔5aの間には連続方向に窪んだ巻線端保持 部7が形成されている。この巻線端保持部7の個数はモータの相数の2倍となる ように設定されており、従って、図2のコア巻線組が使用されるモータは、3相 のモータであるため、3×2=6個の巻線端保持部7が、となりあった孔5aの 間に2個づつ形成されている。また、図3に示すように、各巻線端保持部7の内 部からコアホルダー5の外周縁部側に向かってフォーミング用溝11が形成され ており、フォーミング用溝11のコアホルダー5の外周側の部分は、V字状に切 欠かれたガイド部10となっている。巻線端保持部7の内部は図3に示すように フォーミング用溝11側の部分で、底部がコアホルダー5の厚さ方向にU字状に えぐられた半田付用凹部12となっており、半田付用凹部12の部分でフォーミ ング用溝11も同様にU字状にえぐられている。また、半田付用凹部12以外の 巻線端保持部7の底部はコアホルダー5の内側に向かって連続して厚さが薄くな る向きの斜面になっている。
【0016】 以上のような巻線端保持部7にコイル3の端部3aを取り付ける場合、ステー タコア4の突極に対して既に巻回しが完了したコイル3が取付の障害となること がある。このため巻線端保持部7の形成位置は、図22、図23に示すように2 つの突極の中間部分や、あるいは図24、図25に示すように、2つの突極のう ちコイル3が後で巻回される方の突極側に偏った位置となっている。
【0017】 図4に示すように、ステータコア4の各突極にコイル3を巻回すに際し、端部 3aがコイル3の引き回し線の上側で交差しないような形態とする。図26に示 すように、端部3aがコイル3の引き回し線の上側で交差するような形態である と、引き回し線が端部3aの後述するガイド部10及びフォーミング用溝11へ の圧入する場合の障害となり、圧入不良等の障害を引き起こすからである。
【0018】 また、コイル3の巻始めと巻終りの各端部3aは、図5、図6に示すような形 態で巻線端保持部7に取り付けられる。図5、図6において、コイル3の端部3 aは、コアホルダー5の外周縁部に形成されたガイド部10からフォーミング用 溝11内に圧入され、巻線端保持部7の内部でフォーミング用溝11の形状に合 わせてU字状に成形される。なお、コイル3の端部3aの先端部は、寸法lだけ コアホルダー5の端面から突出しいてもよいが、なるべくコアホルダー5の端面 とほぼ同じ高さにするのが好ましい。
【0019】 以上のようにコイル3の端部3aがコアホルダー5に形成された複数の巻線端 保持部7内で保持されたコイル巻線組は、図7に示すような基板6に対して取り 付けられる。基板6のコイル巻線組が取り付けられる側の面には、各巻線端保持 部7に対応した半田付用ランド9及び、位置決め用凸部8に対応した位置決め孔 18が形成されている。コアホルダー5の位置決め用凸部8を基板6の位置決め 孔18に嵌め込むことによって、ステータコア4、コアホルダー5、コイル3か らなるコア巻線組が基板6に取り付けられ、巻線端保持部7に保持されたコイル 3の端部3aが半田付用ランド9に対して正確に位置決めされ、かつ、適宜の半 田付工程を経ることによってコイル3の端部3aが半田付ランド9に接続される 。
【0020】 次に、ステータコア4の突極へのコイル3の巻回しと、コイル3の端部3aの 巻線端保持部7への取付けの具体例について説明する。図8において、コイルが 巻回されるステータコア4及びコアホルダー5からなるコア巻線組は、予めコア ホルダー5の中心孔の部分で図示しない巻線機のチャックによって固定されてい る。このように、巻線機のチャックでコア巻線組が固定されることによって、水 平方向の位置及び垂直方向の高さ等が規制される。なお、コア巻線組はラジアル 方向には回転可能となっている。巻線機に取り付けられたコア巻線組に隣接した Bの位置には、突極に巻回されるコイル3が保持されたグリップ装置19が存在 している。
【0021】 そこで、突極の1相目の1極目に対してコイル3を巻回す。巻回されたコイル 3の所定箇所で剥離装置によって絶縁皮膜を剥離する。次に、コイル3を保持し たグリップ装置19をBからCに移動させながらコイル3をたるませ、かつ、コ ア巻線組をラジアル方向に回転させる。コア巻線組が回転すると、グリップ装置 19に保持されたコイル3は、既に巻回しが完了した突極によって引っ張られ、 コアホルダー5の上端面をスライドする。
【0022】 コイル3がコアホルダー5の端面をスライドすると、図10に示すようにコイ ル3がガイド部10内に落下し、さらには、図11に示すように、コイル3がフ ォーミング用溝11と重なり合う。フォーミング用溝11とコイル3が重なり合 った時点でコア巻線組の回転が一旦停止し、たるんでいたコイル線材も、図9に 示すように、グリップ装置19がCの位置に移動することによって再度緊張して いる。
【0023】 コア巻線組の回転が停止したら、図12に示すようにフォーミング用溝11の 上方に位置するコイル3に対して圧入パンチ20を押し当てて、コイル3をフォ ーミング用溝11に圧入するとともに、コイル3を巻線端保持部7内に下降させ る。圧入パンチ20は元の位置に戻らず、コイル3をホールドし続ける。
【0024】 圧入パンチ20によってフォーミング用溝11内でホールドされたコイル3は 、図13に示すように、所定の寸法位置で荒切断カッター21によって切断され 、端部3aが形成される。コイル3の荒切断カッター21で切断される部分は、 後の工程で基板6上の半田付用ランド9と接続されるため、予め剥離されている 。
【0025】 コイル3が荒切断カッター21によって切断された後、図14に示すようにフ ォーミングパンチ21が端部3aに対して押し当てられる。フォーミングパンチ 21が押し当てられた端部3aは半田付用凹部12の底部の形状に合わせて、U 字状に成形され、荒切断カッター21で切断された側の端部は上方に向かって延 びた形になっている。フォーミングパンチ21も元位置には戻らず、端部3aを ホールドし続ける。
【0026】 次の工程では、図15に示すように、端部3aの上方に延びた部分が、精密切 断用カッター23によって切断される。端部3aの切断された部分は、コアホル ダー5の端面とほぼ同じ高さとなっている。
【0027】 精密切断用カッター23によって端部3aが切断された後、端部3aをホール ドしていた圧入パンチ20及びフォーミングパンチ20は原位置に戻され、図1 6に示すようにコイル3の巻線端保持部7への取付が完了する。
【0028】 この後、コア巻線組をラジアル方向に回転させて、第1相の2極目、3極目、 4極目の突極に対してコイル3を巻回す。1極目から4極目まで巻回されたコイ ル3は、再度グリップ装置19に仮固定され、グリップ装置19の原位置である 位置Bまで戻されて、コイル線材の所定位置が再度剥離される。剥離後はグリッ プ装置の位置をBからCに移動させコイル3をたるませ、前述したように、コア 巻線組をラジアル方向に回転させて、コイル線材をコアホルダー5の端面をスラ イドさせながらガイド部10に引っ掛けるとともに、巻線端保持部7内にコイル 3の端部3aをフォーミングしながら取り付ける。以上のようにして第1相の巻 始めと巻終りの両端部3aがコアホルダー5の巻線端保持部7内に取り付けられ る。第2相及び第3相のコイルも前述した第1相と同様な方法でコイル3の両端 部3aが、巻線端保持部7内に取り付けられる。
【0029】 なお、コイル3の剥離された部分は酸化し易いため、予め酸化防止剤等を塗布 しておくのが好ましい。
【0030】 以上のような構成のブラシレスモータの巻線端接続構造によれば、ターミナル 等の部品を一切必要としないため、部品点数の増加が皆無であり、低コストで、 小型化及び偏平化に有利な構造をとることができる。また、フォーミング用溝1 1でコイル3の端部を規制したため、コイル3の端部は接続される半田付用ラン ド9に対してずれにくい構造となり、コイル3と基板6との確実な半田付接続が 可能となる。また、半田付用ランド9と接続される端末線はずれにくく、しかも 、形状が小さいため、半田付用ランド9自体も小さく形成することができる。 また、ターミナル等の部品を一切必要としないため、ステータコア4のターミ ナルとして必要だった部分のスペースを減少させて、ステータコア4の外径を小 さくすることができる。ステータコア4の外径が小さくなると、ステータコア4 の外径のロータ2の間のギャップを大きく確保することができるため、周波数発 電パターン等を形成する場合などに、従来よりもパターン面積を大きくすること ができるため、周波数発電出力の確保及び向上が可能となる。
【0031】 なお、コイル3の巻線端部の、半田付用ランドとの接続方法は上記実施例のも のに限られるものではない。例えば、図17に示すように、コイル3の端部3a は基板6を貫通させ、基板6の裏面に形成された半田付用ランドで接続するよう にしてもよい。 また、端部3aの巻線端保持部7の内部での形状も、U字状に限られるもので はない。図18に示すように端部3aを基板6と平行に延ばした後、基板6側に 直角に折り曲げて基板6上面の半田付用ランドと半田付接続するようにしてもよ い。もちろん端部3aは、図9に示すように基板6を貫通し、基板6の裏面側で 半田付接続するようにしてもよい。
【0032】 図27(b)に示すように、コアホルダー5の内周縁部側の形状を斜状とし、 この斜状の部分にフォーミング用溝11’を形成するとともに、外周縁部のフォ ーミング用溝11と斜状の部分のフォーミング用溝11’の間に巻線端保持部7 を形成するようにしてもよい。コアホルダー5に対してコイル3の端部3aは、 図27(c)に示すように、両フォーミング用溝11、11’に圧入されて位置 決めされるとともに、絶縁皮膜が剥離された部分が巻線端保持部7内に直線状と なるように位置している。このような端部3aが保持されたコアホルダー5は、 図27(a)に示すように、巻線端保持部7に半田付け固定された端部3aが、 基板6上の半田付けランドに対して当接されリフロー半田付等によって固定され る。
【0033】
請求項1記載の考案によれば、コアホルダーの軸方向端面には、コイルの巻始 めと巻終りの各端部が係止される2m箇所の巻線端保持部と、位置決め用凸部を 配設するとともに、基板には、巻線保持部及び位置決め用凸部と対応した位置に 半田付用ランドと位置決め孔を形成し、コアホルダーの位置決め用凸部と、基板 の位置決め孔を嵌合し、巻線端保持部に配設されたコイルの端部と半田付用ラン ドを接続したため、部品点数の増加を押えて、小型化及び薄型化に有利な構造を とることができる。
【0034】 請求項2記載の考案によれば、巻線端保持部には、ガイド部と、フォーミング 用溝と、半田付用凹部とを形成し、コイルの端部をガイド部を通じてフォーミン グ用溝に係止させたため、接続のための位置決めの精度を向上させることができ る。
【0035】 請求項3記載の考案によれば、コイルの巻始めと巻終りの各端部がガイド部を 通じてフォーミング用溝に係止可能な位置に配設したため、接続のための位置決 めの精度を向上させることができる
【0036】 請求項4記載の考案によれば、巻線端保持部に係止されるコイルの端部へ続く コイル線は、ガイド部付近でステータコアに巻回される引き回し線よりもコアホ ルダー側で交差するようにしたため、コイル端部の巻線端保持部への接続性を向 上させることができる。
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【0003】
以上のようなブラシレスモータの巻線端の接続構造は以下のような問題点を有 していた。 1 ターミナル50を構成する部品が別に必要となるため部品点数が増大して しまう。 2 ターミナル50を取り付けたためにターミナル50の立設方向に厚みが増 加し、ブラシレスモータを薄型化する上での障害となっている。 3 ターミナル50の先端の二股状の部分が平面方向に延びているため、その 分のスペースが必要となり、特にブラシレスモータの体格が比較的小型である場 合などに、基板46上に部品を取り付けるのが困難となっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【0019】 以上のようにコイル3の端部3aがコアホルダー5に形成された複数の巻線端 保持部7内で保持されたコア巻線組は、図7に示すような基板6に対して取り付 けられる。基板6のコア巻線組が取り付けられる側の面には、各巻線端保持部7 に対応した半田付用ランド9及び、位置決め用凸部8に対応した位置決め孔18 が形成されている。コアホルダー5の位置決め用凸部8を基板6の位置決め孔1 8に嵌め込むことによって、ステータコア4、コアホルダー5、コイル3からな るコア巻線組が基板6に取り付けられ、巻線端保持部7に保持されたコイル3の 端部3aが半田付用ランド9に対して正確に位置決めされ、かつ、適宜の半田付 工程を経ることによってコイル3の端部3aが半田付ランド9に接続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【0030】 以上のような構成のブラシレスモータの巻線端接続構造によれば、ターミナル 等の部品を一切必要としないため、部品点数の増加が皆無であり、低コストで、 小型化及び偏平化に有利な構造をとることができる。また、フォーミング用溝1 1でコイル3の端部を規制したため、コイル3の端部は接続される半田付用ラン ド9に対してずれにくい構造となり、コイル3と基板6との確実な半田付接続が 可能となる。また、半田付用ランド9と接続される端末線はずれにくく、しかも 、形状が小さいため、半田付用ランド9自体も小さく形成することができる。 また、ターミナル等の部品を一切必要としないため、ステータコア4のターミ ナルとして必要だった部分のスペースを減少させて、ステータコア4の外径を小 さくすることができる。ステータコア4の外径が小さくなると、ステータコア4 の外径とロータ2の内径間のギャップ を大きく確保することができるため、周波 数発電パターン等を形成する場合などに、従来よりもパターン面積を大きくする ことができるため、周波数発電出力の確保及び向上が可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【0031】 なお、コイル3の巻線端部の、半田付用ランドとの接続方法は上記実施例のも のに限られるものではない。例えば、図17に示すように、コイル3の端部3a は基板6を貫通させ、基板6の裏面に形成された半田付用ランドで接続するよう にしてもよい。 また、端部3aの巻線端保持部7の内部での形状も、U字状に限られるもので はない。図18に示すように端部3aを基板6と平行に延ばした後、基板6側に 直角に折り曲げて基板6上面の半田付用ランドと半田付接続するようにしてもよ い。もちろん端部3aは、図19に示すように基板6を貫通し、基板6の裏面側 で半田付接続するようにしてもよい。
【図1】本考案にかかるブラシレスモータの巻線端接続
構造の実施例を示す断面図。
構造の実施例を示す断面図。
【図2】同上コア巻線組の例を示す平面図。
【図3】同上巻線端保持部を拡大して示す斜視図。
【図4】同上コア巻線組へのコイルの巻回しの例を示す
平面図。
平面図。
【図5】同上巻線端保持部にコイルの端部を取り付けた
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図6】同上断面図。
【図7】同上ブラシレスモータの巻線端と接続される基
板の例を示す斜視図。
板の例を示す斜視図。
【図8】同上コア巻線組へのコイルの巻回しの例を示す
平面図。
平面図。
【図9】同上コア巻線組へのコイルの巻回しの例を示す
平面図。
平面図。
【図10】同上巻線端保持部へのコイルの取付手順の一
工程を示す断面図。
工程を示す断面図。
【図11】同上巻線端保持部へのコイルの取付手順の別
工程を示す断面図。
工程を示す断面図。
【図12】同上巻線端保持部へのコイルの取付手順のさ
らに別の工程を示す断面図。
らに別の工程を示す断面図。
【図13】同上巻線端保持部へのコイルの取付手順のさ
らに別の工程を示す断面図。
らに別の工程を示す断面図。
【図14】同上巻線端保持部へのコイルの取付手順のさ
らに別の工程を示す断面図。
らに別の工程を示す断面図。
【図15】同上巻線端保持部へのコイルの取付手順のさ
らに別の工程を示す断面図。
らに別の工程を示す断面図。
【図16】同上巻線端保持部へのコイルの取付手順のさ
らに別の工程を示す断面図。
らに別の工程を示す断面図。
【図17】本考案にかかるブラシレスモータの巻線端接
続構造の別の例を示す断面図。
続構造の別の例を示す断面図。
【図18】本考案にかかるブラシレスモータの巻線端接
続構造のさらに別の例を示す断面図。
続構造のさらに別の例を示す断面図。
【図19】本考案にかかるブラシレスモータの巻線端接
続構造のさらに別の例を示す断面図。
続構造のさらに別の例を示す断面図。
【図20】本考案にかかるブラシレスモータの巻線端接
続構造のさらに別の例を示す断面図。
続構造のさらに別の例を示す断面図。
【図21】従来のブラシレスモータの巻線端接続構造の
例を示す断面図。
例を示す断面図。
【図22】本考案にかかるブラシレスモータの巻線端接
続部の形成位置の例を示す断面図。
続部の形成位置の例を示す断面図。
【図23】同上巻線端接続部の形成位置の例を示す断面
図。
図。
【図24】同上巻線端接続部の形成位置の例を示す断面
図。
図。
【図25】同上巻線端接続部の形成位置の例を示す断面
図。
図。
【図26】本考案にかかるコア巻線組へのコイルの不良
な巻回しの例を示す平面図。
な巻回しの例を示す平面図。
【図27】本考案にかかるコアホルダーの別の実施例を
示す平面図。
示す平面図。
1 ロータマグネット 2 ロータ 3 コイル 3a 端部 4 ステータコア 5 コアホルダー 6 基板 7 巻線端保持部 8 位置決め用凸部 9 半田付用ランド 10 ガイド部 11 フォーミング用溝 12 半田付用凹部 18 位置決め孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
Claims (4)
- 【請求項1】 ロータマグネットを有するロータと、上
記ロータマグネットに対向してm相のコイルが巻回され
たステータコアと、該ステータコアに組付固定又は一体
に形成される樹脂製コアホルダーと、上記コアホルダー
と対向すると共に上記コイルが接続される基板とを備え
たブラシレスモータの巻線端接続構造において、 上記コアホルダーの軸方向端面には、上記コイルの巻始
めと巻終りの各端部が係止される2m箇所の巻線端保持
部と、位置決め用凸部を配設するとともに、 上記基板には、上記巻線端保持部及び上記位置決め用凸
部と対応した位置に半田付用ランドと位置決め孔を形成
し、 上記コアホルダーの上記位置決め用凸部と、上記基板の
上記位置決め孔を嵌合し、上記巻線端保持部に配設され
た上記コイルの端部と上記半田付用ランドを接続してな
るブラシレスモータの巻線端接続構造。 - 【請求項2】 上記巻線端保持部には、ガイド部と、フ
ォーミング用溝と、半田付用凹部とを形成し、上記コイ
ルの端部をガイド部を通じてフォーミング用溝に係止さ
せた請求項1記載のブラシレスモータの巻線端接続構
造。 - 【請求項3】 上記コイルの巻始めと巻終りの各端部が
ガイド部を通じてフォーミング用溝に係止可能な位置に
配設された請求項1記載のブラシレスモータの巻線端接
続構造。 - 【請求項4】 上記巻線端保持部に係止されるコイルの
端部へ続くコイル線は、ガイド部付近で上記ステータコ
アに巻回される引き回し線よりもコアホルダー側で交差
するようにした請求項1記載のブラシレスモータの巻線
端接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044725U JP2588898Y2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ブラシレスモータの巻線端接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044725U JP2588898Y2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ブラシレスモータの巻線端接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711862U true JPH0711862U (ja) | 1995-02-21 |
JP2588898Y2 JP2588898Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=12699423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993044725U Expired - Fee Related JP2588898Y2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ブラシレスモータの巻線端接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588898Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009038939A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Nissan Motor Co Ltd | 回転電機の分割コアステータ |
JP2016226179A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 日本電産株式会社 | モータ |
JP2016226178A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 日本電産株式会社 | モータ |
JPWO2016084184A1 (ja) * | 2014-11-27 | 2017-07-06 | 三菱電機株式会社 | 回転電機及び回転電機の製造方法 |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP1993044725U patent/JP2588898Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009038939A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Nissan Motor Co Ltd | 回転電機の分割コアステータ |
JPWO2016084184A1 (ja) * | 2014-11-27 | 2017-07-06 | 三菱電機株式会社 | 回転電機及び回転電機の製造方法 |
US10790718B2 (en) | 2014-11-27 | 2020-09-29 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric motor having stator with solder layer on aluminum exposed portion of terminal wire and method of manufacturing electric motor |
JP2016226179A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 日本電産株式会社 | モータ |
JP2016226178A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 日本電産株式会社 | モータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2588898Y2 (ja) | 1999-01-20 |
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