JP4827648B2 - モータ - Google Patents
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Description
図1および図2は各々、本発明を適用したモータの平面的な構成を示す説明図、およびA−A′断面図である。なお、図1の上半部には、上ケースの上からモータを出力側からみた様子を示し、図1の下半部には、その内部に配置されたロータの平面的な構成などを示してある。図3は、本発明を適用したモータの分解斜視図である。
図4は、本発明を適用したモータが有する駆動コイルの説明図である。第1の外ステータコア21は、厚さが0.15mm程度の圧延鋼板を有底円筒状にプレス加工した部品であり、下底部21a(端板部)の中央には、反出力側軸受51(第1の軸受)を保持するための貫通穴21bが形成されている。また、第1の外ステータコア21の下底部21aでは、貫通穴21bの周りに、複数の極歯210が等角度間隔に上方に切り起こされている。また、第1の外ステータコア21において、下底部21aから起立する胴部の開口縁には、外側に折り曲げ形成された4つの接合部21cが等角度位置で形成されている。
本形態のモータ1では、第1の駆動コイル61および第2の駆動コイル62に対する給電は、ガラス−エポキシ基板やフェノール基板からなる共通の給電用基板7によって行われる。このため、給電用基板7の上面(出力側端面)には、第2の駆動コイル62の巻線端末628、629が半田接続されるランド部71a、71bと、後述するフレキシブル配線基板9との接続が行われるランド部73a、73bと、対応するランド部同士を接続する配線部72a、72bとが形成されている。
ロータ3は、丸棒状の回転軸35と、カップ形のロータケース31と、周方向にS極とN極とが交互に着磁されたリング状の永久磁石32とから構成されている。ロータケース31は、回転軸35が嵌る内周側円筒部31bと、外周面に永久磁石32が固着された外周側円筒部31cと、外周側円筒部31cと内周側円筒部31bとを連結する環状平板部31aとを備えている。本形態において、ロータケース31は、平板状の部材に対して絞り加工(プレス加工)を施すことにより形成され、内周側円筒部31bおよび外周側円筒部31cは各々、環状平板部31aの内周縁および外周縁から出力側に向けて起立した構造になっている。永久磁石32のスラスト方向の寸法(幅寸法)は、外周側円筒部31cのスラスト方向の寸法(幅寸法)よりも広く、永久磁石32のスラスト方向の両端部は、外周側円筒部31cの上端部および下端部からスラスト方向にはみ出た状態にある。このため、永久磁石32とステータ2との対向面積が広い。
本形態において、第1の外ステータコア21に保持された反出力側軸受51は樹脂製であり、大径の円盤部51aと、円盤部51aから反出力側に向けて突出する円筒部51bとを備えている。反出力側軸受51の中央には、貫通穴からなる軸穴51eが形成されており、かかる軸穴51eには、回転軸35の反出力側端部が挿入される。このような構成の反出力側軸受51は、円盤部51aと円筒部51bとの段部51fで第1の外ステータコア21に位置決めされるまで、円筒部51bが第1の外ステータコア21の貫通穴21bに圧入され、第1の外ステータコア21に固定されている。
図1〜図4に加えて、図5および図6も参照して、本発明を適用したモータの製造方法を説明しながら、本発明を適用したモータの構造をさらに説明する。
図2を参照して、本形態のモータ1の動作を説明しながら、ロータ3に対する軸受構造を説明する。本形態のモータ1では、フレキシブル配線基板9および給電用基板7を介して第1の駆動コイル61および第2の駆動コイル62に給電すると、ロータ3が回転する。
以上説明したように、本形態のモータ1では、第1の内ステータコア23の突出部231と、第2の内ステータコア24の突出部241との間に、モータ軸線(スラスト方向)に対して略垂直姿勢で挟持された給電用基板7上で巻線端末618、619、628、629の処理が行われている。このため、端子台を設け、この端子台にコイル端末を処理する端子ピンを固着する構造を採用する必要がないので、モータ1の薄型化を図ることができる。また、第1の内ステータコア23の突出部231と、第2の内ステータコア24の突出部241との間に給電用基板7を挟持するため、給電用基板7を確実に保持することができる。しかも、突出部231、241は、給電用基板7の両端部を挟持するため、給電用基板7を十分な強度をもって保持することができる。
2 ステータ
2A、2B ステータ組
3 ロータ
7 給電用基板
21、22 外ステータコア
23、24 内ステータコア
31 ロータケース
31a 環状平板部
31b 内周側円筒部
31c 外周側円筒部
32 永久磁石
35 回転軸
61、62 駆動コイル
231、241 突出部(基板保持部)
618、619、628、629 巻線端末
Claims (5)
- 永久磁石を備えたロータと、ステータコアおよび駆動コイルを備え、前記ロータの外周側に配置されたステータとを有するモータにおいて、
前記ステータは、給電用基板をモータ軸線方向に対して略垂直姿勢で保持する基板保持部と、前記ロータの周りで前記モータ軸線方向に重ねて配置されたA相のステータ組およびB相のステータ組とを備え、
前記A相のステータ組および前記B相のステータ組は、前記ステータコアとして、前記駆動コイルの前記モータ軸線方向の両側に内ステータコアと外ステータコアとを備えるとともに、前記内ステータコア同士が前記モータ軸線方向で重なるように配置され、
前記給電用基板には、前記駆動コイルの端末が接続されたランド部が形成されており、
前記基板保持部は、前記A相のステータ組の内ステータコアから半径方向外側に突出した第1の突出部と、前記B相のステータ組の内ステータコアから半径方向外側に突出した第2の突出部とによって構成されており、
前記第1の突出部は、半径方向の内側から外側に向かって、前記モータ軸線方向に対して垂直方向に延びる第1基部、前記第1基部の先端で前記B相のステータ組の内ステータコアから離れる方向に屈曲する第1屈曲部、および、前記第1屈曲部から前記モータ軸線方向に対して垂直方向に延びる第1板部をこの順番で備えており、
前記第2の突出部は、半径方向の内側から外側に向かって、前記モータ軸線方向に対して垂直方向に延びる第2基部、前記第2基部の先端で前記A相のステータ組の内ステータコアから離れる方向に屈曲する第2屈曲部、および、前記第2屈曲部から前記モータ軸線方向に対して垂直方向に延びる第2板部をこの順番で備えており、
前記第1板部と前記第2板部との間に前記給電用基板を挟持することを特徴とするモータ。 - 請求項1において、
前記給電用基板は、前記ランド部として、当該給電用基板の一方面側で前記A相のステータ組の駆動コイルの端末が接続されるランド部と、当該給電用基板の他方面側で前記B相のステータ組の駆動コイルの端末が接続されるランド部とを備えていることを特徴とするモータ。 - 請求項1または2において、
前記第1の突出部および前記第2の突出部は、前記給電用基板の両端部の各々を挟持可能に少なくとも2つずつ形成されていることを特徴とするモータ。 - 請求項3において、
前記給電用基板は、前記ランド部が形成された本体部分と、該本体部分の両端部の各々から突出して前記第1の突出部および前記第2の突出部により挟持される連結部を備え、
前記給電用基板には、当該給電用基板に対して略垂直にフレキシブル配線基板が接続され、
当該フレキシブル配線基板は、裏面側が前記連結部、あるいは前記第1の突出部および前記第2の突出部に当接して位置決めされていることを特徴とするモータ。 - 請求項4において、
前記給電用基板は、前記連結部の外周側端部が前記本体部分の外周側端部よりも内側に位置し、
前記本体部分において、前記フレキシブル配線基板から外周側に突出した部分で前記給電用基板と前記フレキシブル配線基板との電気的な接続が行われていることを特徴とするモータ。
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