JPH07117762B2 - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JPH07117762B2
JPH07117762B2 JP63161977A JP16197788A JPH07117762B2 JP H07117762 B2 JPH07117762 B2 JP H07117762B2 JP 63161977 A JP63161977 A JP 63161977A JP 16197788 A JP16197788 A JP 16197788A JP H07117762 B2 JPH07117762 B2 JP H07117762B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、電子写真法をもちいて画像形成を行う画像形
成装置に使用される電子写真感光体に関し、特に半導体
レーザーを光源とするレーザープリンタ等の感光体とし
て利用される電子写真感光体の製造方法に関する。
〈従来技術〉 最近、半導体レーザーを光源とするレーザープリンター
等の感光体として、ゲルマニウムを含むアモルフアス・
シリコン(a-SiGeと称す)層を光導電層とする感光体あ
るいはアモルフアス・シリコン(a-Siと称す)とa-SiGe
とを積層する層を光導電とする感光体が、以下に示す利
点によりその実用化が望まれている。
長寿命である。
人体に対して無害である。
長波長に対して高感度である。
この際、特開昭58-171054号公報ではa-SiGe層及びa-Si
層のいづれも、その膜中H量は厳に10〜40atomic%であ
るものと限定され、プラズマCVD法(P-CVD法)スパッタ
ー法により作成されていた。
現在実用化されている半導体レーザーにて高い出力が安
定して得られる最長発振波長は780〜830nmである。とこ
ろが、この波長領域においてGe原子を含まないa-Si感光
体は充分な感度を有せず半導体レーザーを光源とするレ
ーザープリンター等の感光体として使用しようとするな
らば、何等かの対策が必要であった。これに答えてHを
10〜40atomic%含有するa-Si感光体にGe原子を添加し
(a-SiGe)長波長感度を向上させようという考えが特開
昭60-15643号公報で報告されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、この従来のHを10〜40atomic%含有するa-SiGe
膜は光学的バンド・ギャップを小さくすることはできる
ものの、その膜中H量を10〜40atomic%と厳に限定され
ていたため、膜の暗比抵抗が小さくなってしまい帯電保
持能力に著しく劣り、そのうえ充分な光感度も得ること
はできなかった。
また従来の製造法では製膜速度およびガス利用効率が小
さく、特にa-SiGe層を作成する際に原料ガスとしてGeH4
・Ge2H6等の高価なガスを使用した場合はコストの非常
に高い感光体となってしまっていた。しかも、従来の製
造法では、製膜速度を上げようとするとどうしても(Si
H2)n(ただしnは1以上の整数)を主とするポリマー
粉が発生してしまい、これが製膜中に感光体の基板に付
着し正常な膜成長を妨げ、その感光体を不良品としてし
まい、この点からしてもコストの非常に高い感光体とな
ってしまっていた。
つまり、従来のプラズマCVD法・スパッター法により作
成された膜中H量を10〜40atomic%と厳に限定されてい
たa-SiGe層あるいは同じく膜中H量を10〜40atomic%と
したa-Si層との積層された層を光導電層とした電子写真
感光体は電気的特性上の問題・コスト上の問題により実
用化には程遠いものであった。
〈問題を解決するための手段〉 上述の問題点を解決するために、本発明の電子写真感光
体の製造方法は、導電層基体上に、40atomic%以上で65
atomic%以下の水素及び/又はハロゲンを含むアモルフ
ァス・シリコンゲルマニウムの層と、40atomic%以上で
65atomic%以下の水素及び/又はハロゲンを含むアモル
ファス・シリコンの層とを積層してなる光導電層をエレ
クトロン・サイクロトロン・レゾナンス法にて形成する
ことを特徴とする。
〈作用〉 エレクトロン・サイクロトロン・レゾナンス法によりア
モルファスシリコンからなる光導電層を形成している。
この製膜時にポリマー粉の発生を押さえることができ、
この粉の影響を全く受けることなく光導電層を形成でき
る。そのため、良品率の高い、かつ製膜速度を高めるこ
とができ、よってこの製造方法によれば感光体のコスト
低減を達成できる。
また、本発明の感光体によれば、水素及び/又はハロゲ
ンを40atomic%以上で65atomic%以下の範囲で含有させ
るため、a-SiGe層は長波長(780〜830nm)に対して充分
な光感度を有する。また、水素及び/ハロゲンを40atom
ic%以上で65atomic%以下の範囲の含有量として、a-Si
にボロンをドープしないにもかかわらず非常に高い暗比
抵抗を示し、また充分な光感度を有することから、励起
された電荷を電界が存在している下での輸送する能力を
も充分に有する。
そこで、主に電荷発生の役目を果たす層として、水素及
び/又はハロゲンを40atomic%以上で65atomic%以下を
含むa-SiGeを、また主に電荷輸送・電荷保持の役目を果
たす層として、水素及び/又はハロゲンを40atomic%以
上で65atomic%以下を含むa-Siを用いることにより、長
波長に対して充分な感度を有し、かつ電荷保持能力にも
優れた、特にレーザープリンタに利用できる感光体を得
ることができる。
〈実施例〉 第1図は本発明の電子写真感光体の層構造を示す断面図
である。
Al等からなる導電性支持体1上に、支持体側からの電荷
の注入を阻止するための中間層2、a-Si層3とa-SiGe層
4を積層した光導電層5、表面被覆層6を順次積層した
ものを電子写真感光体とする。ただし、中間層2と表面
被覆層6は必要に応じて設ければ良く、特に設ける必要
はない。
第2図はエレクトロン・サイクロトロン・レゾナンス法
によりa-SiGe膜とa-Si膜を作成する製膜装置を示す。
製膜装置において、プラズマ室11には空胴共振器構成と
なっており、マイクロ波電源20より発生した2.45GHZ
マイクロ波を導波管14を通して導入される。尚、マイク
ロ波導入窓15はマイクロ波が通過できる石英ガラスでで
きている。プラズマ室11には導入管17よりH2が導入され
る。また、このプラズマ室11の回りには磁気コイル16が
設置されており、ここで発生したプラズマを引き出すた
めの発散磁場が印加されている。
堆積室12にはAl等よりなる導電性基板18が設置されてお
り、この実施例の場合はドラム状であるため支持体に支
持され回転される。堆積室12には原料ガスとして例えば
SiH4,Si2H6,SiF4,SiCl4,SiHCl3,SiH2Cl2などHあるいは
ハロゲンを含むケイ素化合物、GeH4,GeF4,GeCl4,GeF2,G
eCl2などHあるいはハロゲンを含むゲルマ化合物を混合
して導入する。
まず、プラズマ室11、堆積室12が排気されそれぞれの室
に導入管17よりH2、導入管19より原料ガスが導入され
る。この時のガス圧は10-3torr〜10-4torrに設定され
る。ここで、プラズマ室11にマイクロ波を導入するとと
もに、磁界も印加しプラズマを励起する。プラズマ化さ
れたH2および原料ガスは発散磁場により導電性基板18へ
と導かれa-SiGeが堆積することとなる。支持体は回転さ
れるため均一に製膜される。さらにプラズマ引き出し窓
13の位置や大きさを調整することにより膜の均一性を向
上することが可能である。
以上のような構成の製膜装置にて、原料ガスとしてSiH4
ガスとGeH4ガスを混合して製膜実験を行った。この時の
製膜条件は、原料ガス流量がSiH4+GeH4=120sccm,SiH4
/(SiH4+GeH4)=0.88,マイクロ波パワーが2.5Kwと
し、ガス圧を2.5〜5.0m Torr間で変化させて、Al基板上
にa-SiGe層を積層した。また基板加熱は施していない。
このようにして形成したa-SiGe膜の、膜中H量,830nmの
半導体レーザーを光源としたときの明導電率(ημτ)
・暗比抵抗率(ρd)のガス圧依存特性を第4図,第5
図及び第6図にそれぞれ示した。尚、この時の膜中Geの
含有率はすべての膜ともSi原子に対して45〜61atomic%
の範囲に含まれていた。
上述のように各図面に示されたとおり、H量を40atomic
%以上にすることにより、初めて暗比抵抗が1011Ωcm以
上となり、しかも、明導電率が高い(光感度が高い)a-
SiGe膜が作成出来た。このように暗比抵抗が1011Ωcm以
上となり、しかも明導電率が高い(光感度が高い)a-Si
Ge膜は、従来の膜中H量が40atomic%以下のa-SiGe膜で
は達成することが出来なかった。ただし、H量を65atom
ic%以上とすると光学的バンドギャップが再び上昇し、
Ge添加による減少効果を打ち消してしまい長波長感度も
劣化してしまった。つまり、膜中H量は通常40〜65atom
ic%であって、最も好ましくは40〜55atomic%という値
である。
次に、膜中H量を43〜48atomic%の範囲に規定してガス
原料比を変化させて膜中Ge量を変化させたところSi原子
に対して5.3atomic%以下では光学的バンド・ギャップ
の減少効果は殆ど見られず長波長感度も改善することは
出来なかった。一方、膜中Ge量が、Si原子に対して150a
tomic%以上となると光学的バンド・ギャップは減少す
るものの暗比抵抗が小さくなり過ぎ電子写真感光体の電
荷輸送機能をも有する光導電層としてはもとより電荷発
生層としてさえも適さない事が判明した。
つまり、膜中Ge量としては通常はSi原子に対して5.3〜1
50atomic%、好ましくは18〜82atomic%、最も好ましく
は43〜67atomic%という値である。
また、暗比抵抗が1011Ωcm以上となり、しかも明導電率
が高い膜が作成できたガス圧(2.5〜3.5m torr)にて、
成膜速度も約0.5μm/minと他のガス圧に比べて高く、従
来法に比べても5〜6倍という高い値を達成出来た。
つまり、本発明では高い成膜速度が得られる条件にて電
気的特性も向上するという従来法では一般に見られない
利点が存在する。
また、本発明では、(SiH2)nを主としたポリマー紛は
全く発生せず良品率を高く出来、この点も従来法には見
られない利点として挙げられる。
本発明では原料ガスとしてハロゲンを含むケイ素化合物
あるいはゲルマニウム化合物が導入される場合には膜中
H量及びハロゲン量の合計が通常は40〜65atomic%、最
も好ましは40〜55atomic%という値であることは言うま
でもない。
次に、エレクトロン・サイクロトロン・レゾナンス法に
よりa-Si膜を作成した場合を示す。この時の製膜装置
は、先のa-SiGe膜を作成したときと全く同じである。
堆積室12には原料ガスとして例えばSiH4,Si2H6,SiF4,Si
Cl4,SiHCl3,SiH2Cl2などHあるいはハロゲンを含むケイ
素化合物あるいは、それらを混合して導入する。
まず、プラズマ室11,堆積室12が排気されそれぞれの室
にH2,原料ガスが導入される。この時のガス圧は10-3to
rr〜10-4torrに設定される。このようにして、原料ガス
としてSiH4ガスを用いガス圧を振って製膜実験を行っ
た。尚、この時基板には加熱は施されていない。このa-
Si膜の、膜中H量,LED(565.0nm)を光源とした際の明
導電率(ημτ)・暗比抵抗率(ρd)のガス圧依存特
性を第7図,第8図及び第9図にそれぞれ示す。
これらに示されたとおり、H量を40atomic%以上にする
ことにより、ボロンをドープすることなしにもかかわら
ず初めて暗比抵抗が1012Ωcm以上となり、しかも明導電
率が高い(光感度が高い)a-Si膜が作成出来た。このよ
うに暗比抵抗が1012Ωcm以上となり、しかも明導電率が
高い(光感度が高い)a-Si膜は、従来の膜中H量が40at
omic%以下のa-Si膜では達成することが出来なかった。
H量を40atomic%以上にすることによりこのように特性
の優れたa-Si膜を作製出来た理由としては充分なHを膜
中に含くませることによりSi原子のダングリグ・ポンド
を減少さすことが出来たこと、あるいは、光学的バンド
ギャップをやや大きくすることにより熱励起キャリャー
を減少さすことが可能になったためと考えられる。
本発明では、エレクトロン・サイクロトロン・レゾナン
ス法によってa-Si膜を作成することによりa-SiGe膜作成
時と同様に(SiH2)nなる紛は全く発生しなかった。し
かも、この時、製膜速度・ガス利用効率ともガス圧に大
きく依存し、ガス圧を選ぶことにより従来法に比べて6
〜10倍とかなり高い値を得た。
更に好ましいことにはH量を40atomic%以上にするガス
圧、つまり、暗比抵抗が1012Ωcm以上となり、しかも明
導電率が高い(光感度が高い)a-Si膜を作製することが
出来るガス圧(2〜3.5m torr)において製膜速度・ガ
ス利用効率とも高い値を示す事が判明した。これに対し
て従来法により作製されたHを40atomic%以下含有する
a-Si膜では一般に製膜速度が大きくなる領域においては
光感度が劣化してしまうという傾向があった。この点か
らしても従来法にない本発明の優位な点が存在すること
が判明した。
原料ガスとしてハロゲンを含むケイ素化合物が導入され
る場合には膜中H量及びハロゲン量の合計が40atomic%
以上である必要があることは言うまでもない。更に鋭意
実験を重ねた結果、膜中のH量及び/又はハロゲン量を
65atomic%以上にするとa−SiGe膜との電気的及び機械
的ミスマッチが発生し残留電位の上昇を招いてしまい実
用上の問題となる事が確かめられた。つまり膜中のH量
及び/又はハロゲン量は好適には40〜65atomic%、最も
好ましく40〜60atomic%という値である。
次に、この本発明に開示された膜中H量及び/またはハ
ロゲン量を40atomic%以上含有するa-SiGeと同じく本発
明に開示された膜中H量及び/またはハロゲン量を40at
omic%以上含有するa-Siが積層された層を電子写真感光
体の光導電層として用いた実施例を示す。尚、ここで
は、a-SiGeを主に電荷発生機能を果たす層として、ま
た、a-Siを主に電荷保持機能・電荷輸送機能を果たす層
としてとらえることができる。
(実施例1) Alからなる導電性基板上に、ボロンが多量にドープされ
たa-Siからなる層厚2.5μmの中間層、H含有量が48ato
mic%で少量のボロンがドープされた層厚25μmのa-Si
層とGe原子含有量(Ge/Si値)が54atomic%でありH量
を46atomic%含有し少量のボロンがドープされた層厚が
5μmのa-SiGe層とからなる光導電層、a-SiC膜からな
る層厚0.3μmの表面被覆層とを順次積層して正帯電用
電子写真感光体を作成した。このときの作成条件を表1
にまとめておく。ボロンをドープするためのガスとして
は、B2H6,BCl3,BH3など、ボロンとHあるいはハロゲン
との化合物が好ましい。
また、ボロンと同じ働きをもった原子としては例えばア
ルミニウム,ガリュウム,インジュウムなどが適してい
る。
ただし、中間層、a-Si層、a-SiGe層のB2H6はそれぞれH2
中3000,30,30ppmに希釈されている。
このとき(SiH2)nを主としたポリマー粉は全く発生せ
ず、しかも、製膜速度・ガス利用効率とも従来法に比べ
て6〜10倍とかなり高い値を得た。更に作成された感光
体の特性を測定したところ、特に帯電特性に優れてい
た。また、これを市販の正帯電用レーザー・プリンター
に搭載し画出しを行ったところ良好な画を得た。
尚、表面被覆層としてエレクトロン・サイクロトロン・
レゾナンス法により作製されたa-SiN膜あるいはa-SiO膜
を用いた場合でも良好な結果が得られている。
(実施例2) 光導電層を構成するa-SiGe層及びa-Si層それぞれの作成
時のガス圧を2.4〜4.8m Torr及び2.8〜5.0m Torrに変化
させ、その他の条件は全く実施例1と同じにした場合の
それぞれの結果を表2に示す。ここに示されたとおり、
ガス圧を選びa-SiGe層及びa-Si層ともH量を40atomic%
以上含んだとき良好な結果を得ている。尚、この時のa-
SiGe層中のGe原子含有量(Ge/Si値)は、いずれの場合
とも45〜61atomic%の範囲に含まれている。
また、各層の膜厚は、実施例1と全く同一としてある。
(実施例3) 光導電層及び中間層のドーピングガスB2H6の代わりにP
型不純物であるリンをドープするためPH3を使用した以
外は実施例1と同じ条件にて感光体を作成し、負帯電用
レーザー・プリンターに搭載し画出しを行った所良好な
画を得た。
ただし、このときのPH3ガスの流量は、中間層、a-Si
層、a-SiGe層の製膜のときそれぞれ、10,1,12sccmであ
る。リンをドープするためのガスとしてはPH3,PCl3,PCl
5などリンとHあるいはハロゲンとの化合物が適してい
る。また、リンと同じ働きをもった原子としては窒素,
アンチモン,酸素などが適している。
このとき(SiH2)nを主としたポリマー粉は全く発生せ
ず、しかも、製膜速度・ガス利用効率とも従来法に比べ
てかなり高い値を得た。更に作成された感光体の特性を
測定したところ、特に帯電特性に優れていた。
(実施例4) 実施例1にて示した光導電層のうちa-SiGe層の作成時に
GeH4ガス流量を0〜15sccm SiH4ガス流量を逆に120→10
5sccm、つまりSiH4,GeH4流量の合計を120sccmとなるよ
うに連続的に増加させ、a-SiGe層の表面層側にGe含有量
が多く含まれる様に作成した。
このように作成された感光体の特性を測定したところ、
特に残留電位の少ない良好な特性を有することが判明し
た。また、この感光体を正帯電用レーザー・プリンター
に搭載して画出しを行ったところ、良好な結果を得た。
なお、この感光体にてGeを含む層はその全域においてH
を40atomic%以上含んでいることは言うまでもない。
尚、a-SiGe層でのGe原子の分布は、第3図に示された通
り数多くあり、どれも残留電位の低下効果のあることが
確かめられた。ただし、図中TOはa-Si層との境界面、T1
は表面被覆層との境界面を表している。また、Gmax,Gmi
nはSi原子に対するGeの含有量の比の最大値、最小値を
それぞれ示している。
これらの総てに共通していることは、Ge原子が連続的に
分布しており、しかも、表面層側に多く分布しているこ
とである。本発明の様にその膜中にHを40atomic%以上
含み光学的バンド・ギャップを大きくしたa-Si層と光学
的バンド・ギャップを小さくしたa-SiGe層とを積層する
場合、上記a-Si層と上記a-SiGe層との電気的及び機械的
ミスマッチを緩和するのにGeの分布が公知技術にて指摘
する以上の効果が有った。
〈効果〉 本発明の電子写真感光体の製造方法によれば、エレクト
ロン・サイクロトロン・レゾナンス法によりa-SiGe層及
びa-Si層からなる光導電層に、それぞれ水素及び/又は
ハロゲンを40atomic%乃至65atomic%の含有量にする際
の製膜時に、(SiH2)nなるポリマー粉の発生がなく、
電子写真用として重要となる暗比抵抗の大きな、かつ光
感度に優れた特性を有する感光体を得ることができる。
特に、この製法による感光体は、長波長に対しても充分
な感度を有し、かつ帯電保持能力にも優れており、レー
ザープリンタ用の感光体としても適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる電子写真感光体の構造を示す断
面図、第2図は本発明のa-Si層、a-SiGe層を作成するエ
レクトロン・サイクロトロン・レゾナンス法による製膜
装置を示す断面図、第3図は本発明の電子写真感光体の
光導電層を構成する1つの層であるa-SiGe層のGe原子の
含有分布を示す図、第4図乃至第9図はa-SiGe層及びa-
Si層のH含有量、明導電率、暗導電率のガス圧依存特性
を示す特性図である。 1:導電性支持体、2:中間層、3:a-Si層、4:a-SiGe層、5:
光導電層、6:表面被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−186748(JP,A) 特開 昭54−98588(JP,A) 特開 昭61−83544(JP,A) 特開 昭63−2067(JP,A) 特開 昭59−159167(JP,A) 特開 昭63−81361(JP,A) 特開 昭60−63542(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上にアモルファス・シリコンを
    成分とした光導電層を形成する電子写真感光体の製造方
    法において、 上記導電層基体上に、40atomic%以上で65atomic%以下
    の水素及び/又はハロゲンを含むアモルファス・シリコ
    ンゲルマニウムの層と、40atomic%以上で65atomic%以
    下の水素及び/又はハロゲンを含むアモルファス・シリ
    コンの層とを積層してなる光導電層をエレクトロン・サ
    イクロトロン・レゾナンス法にて形成することを特徴と
    する電子写真感光体の製造方法。
JP63161977A 1988-06-28 1988-06-28 電子写真感光体の製造方法 Expired - Fee Related JPH07117762B2 (ja)

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