JPH07117411A - スタッドレスタイヤ - Google Patents
スタッドレスタイヤInfo
- Publication number
- JPH07117411A JPH07117411A JP5270993A JP27099393A JPH07117411A JP H07117411 A JPH07117411 A JP H07117411A JP 5270993 A JP5270993 A JP 5270993A JP 27099393 A JP27099393 A JP 27099393A JP H07117411 A JPH07117411 A JP H07117411A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber layer
- wear
- tread
- tire
- modulus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Tires In General (AREA)
Abstract
時のタイヤ性能を高レベルにするスタッドレスタイヤを
提供すること。 【構成】 本発明のスタッドレスタイヤは、ブロックパ
ターンを形成するトレッド6を主体の内側ゴム層bと厚
さ0.5mm 〜3mmの表皮からなる外側ゴム層aの2層から
構成し、内側ゴム層bを50%モジュラスが10kgf/cm2 〜
25kgf/cm2 のゴムから構成し、外側ゴム層aを50%モジ
ュラスが内側ゴム層bの1.2 倍以上のゴムから構成した
こと。
Description
(ヒール・アンド・トウ摩耗量)を抑制し、優れた氷雪
路走行性能を発揮可能にするスタッドレスタイヤに関す
る。
整えるために降雪前に車両に装着される。しかしなが
ら、降雪時期までの乾燥路の走行において、スタッドレ
スタイヤのトレッド表面のトレッドパターンを構成する
ブロックにかなりのヒール・アンド・トウ摩耗が進行
し、これが降雪時の氷雪路走行性能を低下させてしまう
という問題があった。
時にトレッド表面のブロックの蹴り出し側が踏み込み側
よりも多く摩耗するという偏摩耗現象であって、ブロッ
クにかかる強い曲げ力と剪断力によりブロックの接地面
圧に不均一が生じることによるものである。摩耗初期に
は、トレッド表面に溝が十分に存在するためブロックが
縒れ易く、この偏摩耗量が大となる。そして、摩耗初期
に偏摩耗量が大きいと、中期以降に発生する偏摩耗が増
長されるため、その結果、氷雪路走行時のタイヤ性能
(駆動・制動性)が低減してしまうのである。
初期の偏摩耗量を低減させ、氷雪路走行時のタイヤ性能
を高レベルにするスタッドレスタイヤを提供することに
ある。
イヤは、ブロックパターンを形成するトレッドを主体の
内側ゴム層と厚さ0.5mm 〜3mmの表皮からなる外側ゴム
層の2層から構成し、前記内側ゴム層を50%モジュラス
が10kgf/cm2 〜25kgf/cm2 のゴムから構成し、前記外側
ゴム層を50%モジュラスが前記内側ゴム層の1.2 倍以上
のゴムから構成したことを特徴とする。
の表皮からなる外側ゴム層を形成し、その外側ゴム層の
ゴムを内側ゴム層の1.2 倍以上の50%モジュラスとした
ために、換言すれば、外側ゴム層を内側ゴム層よりも硬
くしたために、この内側ゴム層と同材質の材料でトレッ
ドを構成する従来のスタッドレスタイヤに比して、摩耗
初期の偏摩耗量を低減させることが可能となる。
しく説明する。図1は本発明のスタッドレスタイヤのト
レッドパターンの一例を示す平面展開図である。図1に
おいて、トレッド表面1には主溝2がタイヤ周方向E
E’にタイヤ1周に亘って環状に設けられると共に、タ
イヤ幅方向にはこの主溝2を横切るようにサブ溝3が設
けられて、複数のブロック4を区画している。ブロック
4の表面には、ブロック剛性の低減のためにサイプ5が
配されている。
レスタイヤのトレッド6を内側ゴム層bと外側ゴム層a
の2層から形成している。内側ゴム層bは、その50%モ
ジュラスが10kgf/cm2 〜25kgf/cm2 のゴムから構成さ
れ、これは従来のスタッドレスタイヤのトレッドを構成
する材料と同じである。外側ゴム層aは薄い表皮からな
り、その50%モジュラスが内側ゴム層bの50%モジュラ
スの1.2 倍以上、好ましくは1.2 倍〜2.0 倍のゴムから
構成されている。1.2 倍未満では両層において50%モジ
ュラスの差が殆どなくなるので、外側ゴム層aが内側ゴ
ム層bに比して殆ど硬さに差がないから摩耗初期の偏摩
耗量の低減をはかることができなくなる。
である。0.5mm 未満では薄過ぎて外側ゴム層aがすぐに
摩耗するので摩耗初期の偏摩耗量の低減をはかることが
できず、一方、3mmを超えると厚くなり過ぎて乾燥路を
10000km 走行後においても内側ゴム層bが現れないか
ら、氷雪路の走行に不適となる。このようにトレッドを
2層から形成したために、本発明では、新品時には図3
(A)に示すように未摩耗の外側ゴム層aと内側ゴム層
bからなるブロック4が摩耗初期(5000km走行時) にお
いて図3(B)に示すように偏摩耗量cをもって外側ゴ
ム層aで偏摩耗を生じ、摩耗中期(10000km 走行時) で
図3(C)に示すように偏摩耗量c’となり摩耗後期
(30000km 走行時)で図3(D)に示すように偏摩耗量
c”となってその摩耗が進行するが、内側ゴム層bには
偏摩耗が生じにくい。
は、新品時には図4(A)に示すようにブロック4の表
層に外側ゴム層aが存在しないために、摩耗初期(5000
km走行時) において図4(B)に示すように偏摩耗量c
をもって内側ゴム層bに大きく偏摩耗が生じ、摩耗中期
(10000km 走行時) で図4(C)に示すように偏摩耗量
c’と摩耗が大きく増長され、摩耗後期(30000km 走行
時)には図4(D)に示すように偏摩耗量c”と摩耗が
さらに大きく増長されてしまう。
走行させるシーズン(夏〜秋)中のトレッド表面の摩耗
量を考慮して、トレッド表面が摩耗中期(10000km 走行
時)の状態になった時期に積雪路を走行させるようにす
ることが好ましい。
ーンを図1にする点を共通にし、トレッドゴムを単一層
にした従来タイヤ、比較タイヤ、本発明タイヤ1〜3の
スタッドレスタイヤをそれぞれ製作し、下記によりロー
ドテストを行って、カッピング量(偏摩耗量)を評価し
た。
較タイヤ、本発明タイヤ1〜3の内側ゴム層bのゴム組
成物A、比較タイヤ、本発明タイヤ1〜3のゴム組成物
B、C、D、Eの配合内容(重量部)をそれぞれ表1に
示す。比較タイヤ、本発明タイヤ1〜3の外側ゴム層a
の厚さは2mmで同じにした。
km、10000km 、30000km 走行した後のヒール・アンド・
トウ摩耗の発生状況をカッピング量を測定することによ
り評価した。この結果を表2に従来タイヤを100 とする
指数で示した。数値が大きい方がカッピング量が小さ
く、ヒール・アンド・トウ摩耗の発生が少ない。
ッドが1層からなる従来タイヤおよび外側ゴム層aの50
%モジュラスが内側ゴム層bの1.2 倍未満の比較タイヤ
に比して、カッピング量が小さく、ヒール・アンド・ト
ウ摩耗の発生が少ないことが判る。
ロックパターンを形成するトレッドを主体の内側ゴム層
と厚さ0.5mm 〜3mmの表皮からなる外側ゴム層の2層か
ら構成し、内側ゴム層を50%モジュラスが10kgf/cm2 〜
25kgf/cm2 のゴムから構成し、外側ゴム層を50%モジュ
ラスが内側ゴム層の1.2 倍以上のゴムから構成したため
に、乾燥路を走行する摩耗初期の偏摩耗量を低減させ、
氷雪路を走行するときの偏摩耗の進行を抑制することが
可能となる。したがって、氷雪路を走行するとき偏摩耗
量の少ない柔らかい内側ゴム層が露出したブロックで走
行するので本来のスタッドレスタイヤの優れた機能を発
揮することができる。
ンの一例を示す平面展開図である。
面説明図である。
ブロックの走行時の偏摩耗の進行状況を示す断面説明図
であって、(A)は新品時を、(B)は摩耗初期を、
(C)は摩耗中期を、(D)は摩耗後期を表わす。
ロックの走行時の偏摩耗の進行状況を示す断面説明図で
あって、(A)は新品時を、(B)は摩耗初期を、
(C)は摩耗中期を、(D)は摩耗後期を表わす。
ブロック 5 サイプ 6 トレッド a 外側
ゴム層 b 内側ゴム層
Claims (1)
- 【請求項1】 ブロックパターンを形成するトレッドを
主体の内側ゴム層と厚さ0.5mm 〜3mmの表皮からなる外
側ゴム層の2層から構成し、前記内側ゴム層を50%モジ
ュラスが10kgf/cm2 〜25kgf/cm2 のゴムから構成し、前
記外側ゴム層を50%モジュラスが前記内側ゴム層の1.2
倍以上のゴムから構成したスタッドレスタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5270993A JPH07117411A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | スタッドレスタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5270993A JPH07117411A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | スタッドレスタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117411A true JPH07117411A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17493909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5270993A Pending JPH07117411A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | スタッドレスタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117411A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008016145A1 (en) | 2006-08-03 | 2008-02-07 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire, and its manufacturing method |
WO2019117215A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP5270993A patent/JPH07117411A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008016145A1 (en) | 2006-08-03 | 2008-02-07 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire, and its manufacturing method |
US8480829B2 (en) | 2006-08-03 | 2013-07-09 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire, and manufacturing method of the same |
WO2019117215A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
US11491821B2 (en) | 2017-12-13 | 2022-11-08 | Bridgestone Corporation | Tire |
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Legal Events
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