JPH07116802B2 - 屋根仕上材接続部材の連結具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、屋根仕上材接続部材を長手方向に連結する連
結具に関するものである。

従来の技術 本出願人は、先に、屋根板を横方向に接続する接続母材
の長手方向連結具である接続母材連結部材を特開昭63−
32047号公報として提案した。

ところが、上記のものはその構造が非常に複雑であり、
断面形状が接続母材の断面形状と著しく異なっているた
め漏水し易く、この漏水を防ぐために分水防水壁を設け
ているので接続母材内を軒棟方向に流通する吸排気の流
れが遮断されるという欠点があった。

発明が解決すべき課題 本発明の目的は、以上のような欠点を解消し、漏水を生
じたり、吸排気を遮ることなく屋根板接続部材を長手方
向に連結し、屋根仕上材接続部材の熱変化による伸縮を
吸収でき、構造の簡単な屋根仕上材接続部材の連結具を
提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明の屋根仕上材接続部材の連結具は、間隔をおいて
設けた２つの側壁の下端を外方に張り出し、その先端に
下方に突出し、上方に開口する溝部を形成し、前記側壁
の上端間を連結片で連結すると共に、該連結片の両側部
に起立壁を設けたことを特徴とする構成を有する。

作 用 一方の接続部材の接続端部の外面に、連結具の側壁，連
結片及び溝部に嵌合重合し、これら連結具の各部位の下
面に、一方の接続部材の端面と間隔をあけて、他方の接
続部材の接続端部の外面を嵌合重合する。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。

第４図は太陽エネルギー収集屋根の完成状態の斜視図を
示し、１は中間部連結材、２はこれら中間部連結材1,1
間に取付けられる屋根仕上材を構成する採光ガラス枠で
あって、その下部に太陽エネルギーを電気エネルギーに
変換する光発電素子板を有し、下部採光ガラス枠2a,中
間部採光ガラス枠2b及び上部採光ガラス枠2cより成る。
１′は側部連結材で、この側部連結材１′の片側には採
光ガラス枠２が取付けられず、ケラバ部材３が装着され
る。

中間部連結材1,側部連結材１′はその長さがほぼ採光ガ
ラス枠２の組合せ体長さに相当しており、これら連結材
1,1′，採光ガラス枠２の枠材はアルミニウム等の金属
または合成樹脂で構成される。４は軒巴、５は軒カバ
ー、６は棟冠、７は棟巴、８は棟冠６相互を連結する棟
冠連結部材、９は棟の側面を構成する棟側面部材、10は
棟側面部材９相互を連結する棟側面部材連結具、11は棟
部材固定金具である。

中間部連結材１は採光ガラス枠２を横方向に接続する中
間部接続部材12と、中間部接続部材カバー13とよりな
り、中間部接続部材12は、第５図に示すように、断面四
辺形状の長尺中空本体14の上部水平面15をやや側方に延
出し、その先端から上方にカバー係合壁16を立ち上げ、
このカバー係合壁16の内面に係合突起16′を設け、カバ
ー係合壁16間にカバー嵌入溝17を形成する。

上部水平面15の下面には、中空本体14の側壁18からやや
間隔をおいて突起19を設け、本体側壁18と突起19との間
に、中間部接続部材連結具35（第１図参照）を挿入する
挿入空隙21を形成する。

中空本体14の下部水平面22は、上部水平面15より長く左
右側方方へ張り出され、その両側端に、上方が開口する
仕上材支持溝23を、下部水平面22より下方へ突出して設
ける。

仕上材支持溝23の開口部端縁には内向に対向する外側対
向縁24と内側対向縁25とを間隔を広くとって設け、これ
らの間に幅調整部26を形成し、仕上材支持溝23の内側側
壁27と下部水平面22とにより、採光ガラス枠２の下方に
敷設される防水板28（第７図参照）の端部を挿入して収
納し、野地幅に対応してプラス・マイナス調整可能な収
納調整空間29を形成する。

中間部接続部材カバー13は第６図に示すように、水平蓋
30の両端を下方に屈曲させ、屈曲縁20とし、水平蓋30の
下面中央寄りに間隔をあけて、中間部接続部材12のカバ
ー嵌入溝17内に挿入される係止脚31を設ける。

係止脚31の先端はやや内側に折曲され、係止脚31の外面
には中間部接続部材12の係合突起16′に係合する係止部
32が形成される。

水平蓋30の両側端寄りには、係止脚31と広い間隔をあけ
て各々水切垂下片33を設け、水切垂下片33の内面には複
数の水切突条34を形成する。

次に、中間部接続部材カバー13の取付けを説明すると、
中間部接続部材カバー13の係止脚31を中間部接続部材12
のカバー嵌入溝17に挿入し、係合突起16′と係止部32と
を係合し、中間部接続部材カバー12及び採光ガラス枠２
の上方を覆うように中間部接続部材カバー13を取り付け
る。

第１図において、35は、中間部接続部材12を長手方向に
接続する中間部接続部材連結具であって、中間部接続部
材連結具35は中間部接続部材12の本体側壁18の外面に当
接される一対の側壁36の上端に連結片37を跨設し、連結
片37の両側端に起立壁38を設ける。

側壁36の下端からは、下部載置片39を側方へ張り出し、
下部載置片39の端部から下方外向に、中間部接続部材12
の仕上材支持溝に嵌合し、上方に開口する溝部40を設
け、側壁36の長手方向一端には、その上縁に沿って嵌入
切欠溝41を形成する。

また、一方の中間部接続部材12の上部水平面15の軒側端
部には、挿入空隙21に沿って連結具差込切欠42が形成さ
れ、中間部接続部材12を連結する場合は、この連結具差
込切欠42に中間部接続部材連結具35の側壁36の長手方向
他端を挿入し、第２図に示すように、中間部接続部材12
の軒側端部外面に中間部接続部材連結具35の長手方向他
端を重合し、重合部を水密材にてシールする。

次に、中間部接続部材連結具35の嵌入切欠溝41に他方の
中間部接続部材12の棟側端部を挿入し、第３図に示すよ
うに、中間部接続部材連結具35の長手方向一端内面に、
中間部接続部材12の棟側端部を重合する。

発明の効果 以上に述べたように、本発明の屋根仕上材接続部材の連
結具は簡単な断面構造で屋根仕上材接続部材内を流通す
る吸排気を遮断することなく、屋根仕上材接続部材を長
手方向に連結することができるので、工場，倉庫，体育
館等の長尺の屋根にも容易に取付施工ができる。

また、一対の屋根板接続部材の接続端部を間隔をあけて
配設し、これら接続端部に嵌合重合して連結するので、
屋根板接続部材の熱変化による伸縮を吸収し、歪を生じ
ることがなく、接続部分からの漏水を防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の屋根板接続部材の連結具装着前の中
間部接続部材の斜視図、 第２図は、連結途中の中間部連結部材部分の斜視図、 第３図は、連結具装着後の中間部接続部材の斜視図、 第４図は、屋根の全体斜視図、 第５図は、中間部接続部材の横断面図、 第６図は、中間部接続部材カバーの横断面図、 第７図は、中間部連結材部分の横断面図である。 １……中間部連結材、１′……側部連結材、２……採光
ガラス枠、３……ケラバ部材、４……軒巴、５……軒カ
バー、６……棟冠、７……棟巴、８……棟冠連結部材、
９……棟側面部材、10……棟側面部材連結具、11……棟
部材固定金具、12……中間部接続部材、13……中間部接
続部材カバー、14……中空本体、15……上部水平面、16
……カバー係合壁、16′……係合突起、17……カバー嵌
入溝、18……本体側壁、19……突起、21……挿入空隙、
22……下部水平面、23……仕上材支持溝、24……外側対
向縁、25……内側対向縁、26……幅調整部、27……内側
側壁、28……防水板、29……収納調整空間、30……水平
蓋、31……係止脚、32……係止部、33……水切垂下片、
34……水切突条、35……中間部接続部材連結具、36……
側壁、37……連結片、38……起立壁、39……下部載置
片、40……溝部、41……嵌入切欠溝、42……連結具差込
切欠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】間隔をおいて設けた２つの側壁の下端を外
   方に張り出し、その先端に下方に突出し、上方に開口す
   る溝部を形成し、前記側壁の上端間を連結片で連結する
   と共に、該連結片の両側部に起立壁を設けたことを特徴
   とする屋根仕上材接続部材の連結具。