JPH07116672A - 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法 - Google Patents

金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法

Info

Publication number
JPH07116672A
JPH07116672A JP27209793A JP27209793A JPH07116672A JP H07116672 A JPH07116672 A JP H07116672A JP 27209793 A JP27209793 A JP 27209793A JP 27209793 A JP27209793 A JP 27209793A JP H07116672 A JPH07116672 A JP H07116672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
oxygen
amount
treatment
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27209793A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Futagawa
道夫 二川
Yoshiaki Harada
吉明 原田
Fuyuki Noguchi
冬樹 野口
Gennosuke Inoue
源之助 井上
Masakatsu Hiraoka
正勝 平岡
Heihachi Takahashi
平八 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ZOUSUI SOKUSHIN CENTER
Nihon Parkerizing Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
ZOUSUI SOKUSHIN CENTER
Nihon Parkerizing Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ZOUSUI SOKUSHIN CENTER, Nihon Parkerizing Co Ltd, Osaka Gas Co Ltd filed Critical ZOUSUI SOKUSHIN CENTER
Priority to JP27209793A priority Critical patent/JPH07116672A/ja
Publication of JPH07116672A publication Critical patent/JPH07116672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】付加的な処理を必要とすることなく、シアン含
有廃水中のシアンを実質的に完全に且つ安価に分解し得
る新たな技術を提供する。 【構成】I.(1)金属シアン錯イオンを含むシアン含
有廃水を、150〜370℃の温度且つ廃水が液相を維
持する圧力に保ちつつ、必要な理論酸素量未満の酸素の
存在下に湿式酸化処理する工程、(2)上記(1)の工
程で得られた高温高圧の処理液を常温常圧に戻した後、
スラッジおよび/または金属成分を分離除去する工程、
および(3)上記(2)の工程で得られた処理液を触媒
の存在下で必要な理論酸素量以上の酸素の存在下に、1
00〜370℃の温度且つ処理液が液相を維持する圧力
に保ちつつ、湿式酸化処理する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属シアン錯イオンを
含むシアン含有廃水(以下においては、この廃水を単に
シアン含有廃水ということがある)の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】シアン含有廃水中のシアン分
解方法としては、種々の方法が提案されており、その1
つに熱分解法乃至熱加水法がある。
【0003】例えば、特公昭52−45679号は、
「150℃以上の温度において加熱処理することを特徴
とするテトラシアノニッケル酸塩・シアン廃液の処理方
法」を開示している。
【0004】特公昭55−50718号は、「鉄シアン
錯イオンを含むシアン廃液を、該廃液中の鉄シアン錯イ
オン/モルあたり2モル以上のアルカリ金属水酸化物の
共存下において140℃以上の温度で加熱処理すること
を特徴とする鉄シアン錯イオンを含むシアン廃液の処理
方法」を開示している。
【0005】特開平1−115490号は、基本的に
は、シアン廃液を予熱後、加熱用蒸気により高温高圧下
で熱加水分解する方法を開示している。
【0006】特開平1−194997号は、「シアン含
有液中のシアンを熱分解した熱分解液を、通性嫌気性菌
を馴養変性させた好気性菌にて処理することを特徴とす
るシアン含有液の処理方法」を開示している。
【0007】しかしながら、この様な熱分解法には、
(イ)処理済水およびスラッジ中のシアンを十分に処理
することができない、(ロ)このため、処理済水をさら
に生物処理する方法が提案されているが(特開平1−1
94997号参照)、この方法では、特定の菌体による
処理が必要であり、さらに処理の安定性に欠け、処理系
の管理が困難である、(ハ)シアン含有スラッジは、有
害廃棄物としての処理が必要である、(ニ)一般的にシ
アン錯イオンを含む廃液の処理は、工程が複雑であり、
コスト高となる、などの問題点がある。
【0008】また、上記の熱分解法以外にも、種々のシ
アン含有廃水方法が提案されているが、いずれの方法に
おいても、問題点があって、熱分解法以上に優れている
とは言い難い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、付
加的な処理を必要とすることなく、シアン含有廃水中の
シアンを実質的に完全に且つ安価に分解し得る新たな技
術を提供することを主な目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
技術の現状に鑑みて種々研究を重ねた結果、特定の条件
下にシアン含有廃水を湿式酸化処理する場合には、上記
の課題をほぼ達成し得ることを見出した。
【0011】即ち、本発明は、下記の方法を提供するも
のである; I.(1)金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水を
処理済液との熱交換により予め150℃までの温度に加
熱した後、150〜370℃の温度且つ廃水が液相を維
持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合物、窒素化
合物、有機性物質および無機性物質を分解するに必要な
理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処理する工
程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高圧の処理
液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/または金属
成分を分離除去する工程、および(3)上記(2)の工
程で得られた処理液に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少
なくとも1種を加え、金属および金属化合物の少なくと
も1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処理液中のシ
アン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質
を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の存在下に、
100〜370℃の温度且つ処理液が液相を維持する圧
力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程を備えたことを特
徴とする金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処
理方法。
【0012】II.(1)金属シアン錯イオンを含むシ
アン含有廃水を処理済液との熱交換により予め150℃
までの温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ
廃水が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン
化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分
解するに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸
化処理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高
温高圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび
/または金属成分を分離除去する工程、(3)上記
(2)の工程で得られた処理液に硫酸、硫黄および硫黄
化合物の少なくとも1種を加え、金属および金属化合物
の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処
理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質および
無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の
存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を
維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、およ
び(4)上記工程(3)における処理後の気液分離によ
り得られた気相の少なくとも一部を上記工程(1)に循
環して、工程(1)における酸素源として利用する工程
を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含むシ
アン含有廃水の処理方法。
【0013】III.(1)金属シアン錯イオンを含む
シアン含有廃水を処理済液との熱交換により予め150
℃までの温度に加熱した後、150〜370℃の温度且
つ廃水が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシア
ン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を
分解するに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式
酸化処理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた
高温高圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよ
び/または金属成分を分離除去する工程、および(3)
上記(2)の工程で得られた処理液に硫酸、硫黄および
硫黄化合物の少なくとも1種を加え、金属および金属化
合物の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且
つ処理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質お
よび無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸
素の存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液
相を維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、
および(4)上記(3)の工程における処理後の気液分
離により得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の
工程での処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循
環する工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオ
ンを含むシアン含有廃水の処理方法。
【0014】IV.(1)金属シアン錯イオンを含むシ
アン含有廃水を処理済液との熱交換により予め150℃
までの温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ
廃水が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン
化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分
解するに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸
化処理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高
温高圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび
/または金属成分を分離除去する工程、(3)上記
(2)の工程で得られた処理液に硫酸、硫黄および硫黄
化合物の少なくとも1種を加え、金属および金属化合物
の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処
理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質および
無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の
存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を
維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、
(4)上記工程(3)における処理後の気液分離により
得られた気相の少なくとも一部を上記工程(1)に循環
して、工程(1)における酸素源として利用する工程、
および(5)上記(3)の工程における処理後の気液分
離により得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の
工程での処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循
環する工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオ
ンを含むシアン含有廃水の処理方法。
【0015】V.(1)金属シアン錯イオンを含むシア
ン含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少なくとも
1種を加え、処理済液との熱交換により予め150℃ま
での温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ廃
水が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化
合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解
するに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化
処理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温
高圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/
または金属成分を分離除去する工程、および(3)上記
(2)の工程で得られた処理液を、金属および金属化合
物の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ
処理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質およ
び無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素
の存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相
を維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程を備
えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含むシアン
含有廃水の処理方法。
【0016】VI.(1)金属シアン錯イオンを含むシ
アン含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少なくと
も1種を加え、処理済液との熱交換により予め150℃
までの温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ
廃水が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン
化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分
解するに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸
化処理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高
温高圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび
/または金属成分を分離除去する工程、(3)上記
(2)の工程で得られた処理液を、金属および金属化合
物の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ
処理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質およ
び無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素
の存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相
を維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、お
よび(4)上記工程(3)における処理後の気液分離に
より得られた気相の少なくとも一部を上記工程(1)に
循環して、工程(1)における酸素源として利用する工
程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含む
シアン含有廃水の処理方法。
【0017】VII.(1)金属シアン錯イオンを含む
シアン含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少なく
とも1種を加え、処理済液との熱交換により予め150
℃までの温度に加熱した後、150〜370℃の温度且
つ廃水が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシア
ン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を
分解するに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式
酸化処理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた
高温高圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよ
び/または金属成分を分離除去する工程、(3)上記
(2)の工程で得られた処理液を、金属および金属化合
物の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ
処理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質およ
び無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素
の存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相
を維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、お
よび(4)上記(3)の工程における処理後の気液分離
により得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の工
程での処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循環
する工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオン
を含むシアン含有廃水の処理方法。
【0018】VIII.(1)金属シアン錯イオンを含
むシアン含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少な
くとも1種を加え、処理済液との熱交換により予め15
0℃までの温度に加熱した後、150〜370℃の温度
且つ廃水が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシ
アン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質
を分解するに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿
式酸化処理する工程、(2)上記(1)の工程で得られ
た高温高圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジお
よび/または金属成分を分離除去する工程、(3)上記
(2)の工程で得られた処理液を、金属および金属化合
物の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ
処理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質およ
び無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素
の存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相
を維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、
(4)上記工程(3)における処理後の気液分離により
得られた気相の少なくとも一部を上記工程(1)に循環
して、工程(1)における酸素源として利用する工程、
および(5)上記(3)の工程における処理後の気液分
離により得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の
工程での処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循
環する工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオ
ンを含むシアン含有廃水の処理方法。
【0019】なお、以下においては、上記I乃至VII
Iの発明をそれぞれ本願第1発明乃至本願第8発明とい
い、全ての発明を総括する場合には、単に本発明とい
う。
【0020】本発明が対象とする金属シアン錯イオンを
含むシアン含有廃水は、特に限定されず、メッキ産業か
ら排出される各種のシアン含有廃液、鉄鋼類の軟窒化処
理、液体浸炭処理、化成処理などの表面処理に使用され
るシアン液或いはこれらの表面処理過程から排出される
シアン廃液などが例示される。これらのシアン含有廃水
は、さらに各種の有機性および無機性の物質(ギ酸、酢
酸などの有機酸など)、アンモニアなどの各種の窒素化
合物(本明細書においては、シアン化合物以外のアンモ
ニアなどの窒素化合物を単に窒素化合物という)、トリ
クロロエチレンなどの有機塩素化合物などを併せて含有
している場合もある。
【0021】以下図面を参照しつつ、本願第1乃至第8
発明について詳細に説明する。
【0022】I.本願第1発明 図1は、本願第1発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0023】シアン含有廃液は、廃水貯槽1からポンプ
2により所定の圧力まで昇圧され、さらに圧縮機22に
より予め昇圧された酸素含有ガスを混合され、次いで熱
交換器3により150℃以下の温度に加熱された後、第
一次反応塔5(以下においては、後記の第二次反応塔2
0と区別するために特に必要でない限り、単に反応塔5
という)に供給される。熱交換器3の熱源としては、反
応塔5からの高温の処理済液を循環させて使用する。冬
季などにおいて反応時に所定の反応温度を維持できない
場合或いは所定の温度までの昇温を必要とする場合など
には、蒸気発生機8から反応塔5に蒸気を供給すること
もできる。また、スタートアップに際して反応塔内温度
を所定温度とするために、熱交換器3と反応塔4との間
に加熱器4を設けることができる。
【0024】反応時の温度は、通常150〜370℃程
度、より好ましくは150〜300℃程度である。反応
時の温度が高い程、シアン化合物分解除去率が高まり、
また反応塔内での廃水滞留時間も短縮されるが、反面に
おいて設備費が増大するので、廃水中のシアン化合物濃
度、要求される処理の程度、運転費、建設費などを総合
的に考慮して、定めれば良い。反応時の圧力は、所定温
度において廃水が液相を保持し得る圧力以上であれば良
い。
【0025】シアン含有廃水に添加される酸素量は、シ
アン化合物、窒素化合物、有機性および無機性の物質を
無害の生成物にまで分解するに必要な理論酸素量未満、
より好ましくは理論酸素量の0.01〜0.5倍量程度
とする。酸素量が理論酸素量の0.01倍を下回る場合
には、シアン化合物などの分解が不十分となるのに対
し、0.5倍量を上回っても、分解効率のそれ以上の改
善は認められない。酸素源としては、空気、酸素富化空
気、酸素、不純物としてシアン化水素、硫化水素、アン
モニア、硫黄酸化物、有機硫黄化合物、窒素酸化物、炭
化水素などの1種または2種以上を含有する酸素含有廃
ガスなどが例示される。
【0026】反応塔5からの処理液は、前述の様に、熱
交換器3においてシアン含有廃水を予熱された後、冷却
塔7に送られて冷却され、次いで気液分離器6に入り、
気相成分9と液相成分10とに分離される。液相成分1
0は、固液分離器11に送られ、温度および圧力の低下
した第一次処理液12と固形分(スラッジ)13とに分
離される。固液分離は、重力沈降による分離、磁石によ
る分離、フィルタープレスによる分離、凝集沈殿分離な
どの方法で行なうことができる。
【0027】なお、反応塔5の内部には、複数の棚段
(トレイ)を設けることにより、反応を促進することも
できる。
【0028】反応塔5には、時間の経過とともに、スラ
ッジ(例えば、廃水が鉄シアン錯イオン含有廃水である
場合には、黒色のFe3 4 を主成分とする)が堆積す
ることがある。この様な場合には、例えば、反応塔5の
内部を空気、水、蒸気、薬剤などにより清浄乃至洗浄
し、堆積したスラッジを定期的に除去することが好まし
い。或いは、堆積したスラッジは、ロックホッパーによ
り、連続的に反応塔5の下部から抜き出すこともでき
る。また、熱交換器3などの他の機器についても、必要
に応じて同様の清浄乃至洗浄を行なうことができる。
【0029】なお、シアン含有廃水は、150℃程度以
上で特にシアンの分解反応が促進され、スラッジが形成
される傾向にある。従って、熱交換器3におけるスラッ
ジの堆積を抑制するために、熱交換に使用される反応塔
5からの処理済液に対し、冷却された第一次処理液12
の一部をポンプ15を介して循環混合して、熱交換器3
におけるシアン含有廃水の温度を150℃程度以下に抑
制することが好ましい。
【0030】第一次処理液12は、中間貯槽16に送ら
れた後、硫酸貯槽14から硫酸を添加され、次いでポン
プ17により所定の圧力まで昇圧され、さらに圧縮機2
2により予め昇圧された酸素含有ガスを混合された後、
熱交換器18を経て触媒を充填された第二次反応塔20
(以下においては、前記の第一次反応塔5と区別するた
めに特に必要でない限り、単に反応塔20という)に供
給される。第一次処理液は、廃水に由来するかなり多量
のアルカリ金属化合物を含んでいる場合がある。従っ
て、第一次処理液中のアルカリ金属合計量1モル当り
0.25〜0.55倍量の硫酸を添加してその除去を行
なう。また、この硫酸添加により、第二次反応塔20に
おける窒素化合物(特にNO2 態窒素およびNO3 態窒
素)の生成を抑制することもできる。なお、硫酸に代え
て或いは硫酸とともに、第二次反応塔20における反応
条件下に硫酸を生成し得る物質(例えば、硫黄、チオ硫
酸アンモニウムなどの硫黄化合物)を添加しても良い。
本発明においては、特に明示しない限り、“硫酸”なる
表現は、これらの物質をも包含するものとする。
【0031】熱交換器18の熱源としては、反応塔20
からの高温の処理済液を循環させて使用する。冬季など
において反応時に所定の反応温度を維持できない場合に
は、蒸気発生機(図示せず)から反応塔20に蒸気を供
給することもできる。また、スタートアップに際して反
応塔20の内部を所定温度とするために、熱交換器18
と反応塔20との間に加熱器19を設けることができ
る。
【0032】反応塔20からの処理済液(第二次処理
液)は、熱交換器18における熱源として利用された
後、冷却器21に送られ、さらに気液分離器23に送ら
れて、気相24と液相25(最終処理液)とに分離され
る。
【0033】第一次反応塔5と第二次反応塔20との相
違は、後者においては担体に担持された触媒が充填され
ている点にある。
【0034】触媒活性成分としては、鉄、コバルト、ニ
ッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウ
ム、白金、銅、金およびタングステン、ならびにこれら
金属の水不溶性乃至水難溶性の化合物が挙げられる。こ
の様な化合物のより具体的な例としては、酸化物(酸化
コバルト、酸化鉄など)、塩化物(二塩化ルテニウム、
二塩化白金など)、硫化物(硫化ルテニウム、硫化ロジ
ウムなど)などが挙げられる。これら金属およびその化
合物は、単独で使用しても良く或いは2種以上を併用し
ても良い。これらの触媒活性成分は、常法に従って、公
知の金属酸化物担体および金属担体担体に担持した状態
で使用される。金属酸化物担体および金属担体として
は、特に限定されず、公知の触媒担体として使用されて
いるものを使用することができる。金属酸化物担体とし
ては、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、これ
ら金属酸化物を含む複合金属酸化物(アルミナ−シリ
カ、アルミナ−シリカ−ジルコニア、チタニア−ジルコ
ニアなど)、これら金属酸化物または複合金属酸化物を
主成分とする金属酸化物系担体などが挙げられ、金属担
体としては、鉄、アルミニウムなどが挙げれる。これら
の担体中では、耐久性に優れたジルコニア、チタニアお
よびチタニア−ジルコニアがより好ましい。
【0035】担持触媒の形状も、特に限定されず、球
状、ペレット状、円柱状、破砕片状、粉末状、ハニカム
状などが挙げられる。この様な担持触媒を充填使用する
場合の反応塔容積は、固定床の場合には、液の空間速度
が0.5〜10Hr-1程度、より好ましくは1〜5Hr
-1程度となる様にするのが良い。固定床で使用する担持
触媒の大きさは、球状、ペレット状、円柱状、破砕片
状、粉末状などの場合には、通常3〜50mm程度、よ
り好ましくは5〜25mm程度である。また、触媒をハ
ニカム状担体に担持して使用する場合のハニカム構造体
としては、開口部が四角形、六角形、円形などの任意の
形状のものが使用される。単位容積当たりの面積、開口
率なども特に限定されるものではないが、通常単位容積
当りの面積として200〜800m2 /m3 、開口率4
0〜80%程度のものを使用する。ハニカム構造体の材
質としても、上記と同様の金属酸化物および金属が例示
され、耐久性に優れたジルコニア、チタニアおよびチタ
ニア−ジルコニアがより好ましい。
【0036】反応塔20内で流動床を形成させる場合に
は、反応塔内で担持触媒が流動床を形成し得る量、即ち
通常シアン含有廃水の重量を基準として、0.01〜2
0%程度、より好ましくは0.05〜10%程度を第一
次処理液にスラリー状に懸濁させ、使用する。流動床を
採用する場合には、担持触媒を第一次処理液中にスラリ
ー状に懸濁させた状態で反応塔20に供給し、反応終了
後に塔外に排出された処理済液から触媒を沈降、遠心分
離などの適当な方法により分離回収し、再度使用する。
従って、処理済液からの触媒の分離回収の容易さを考慮
すれば、流動床において使用する担持触媒の粒径は、
0.15〜0.5mm程度とすることがより好ましい。
触媒活性金属の担持量は、特に限定されるものではない
が、通常担体重量の0.01〜25%程度、より好まし
くは0.1〜3%程度の範囲内にある。
【0037】II.本願第2発明 図2は、本願第2発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0038】本願第2発明は、第二次反応塔20からの
処理液を気液分離器26で気相と液相とに分離し、反応
に使用されなかった残存酸素を含む気相の少なくとも一
部を第一次反応塔5に循環して、その酸素源として使用
する以外の点では、実質的に本願第1発明と異なるとこ
ろはない。
【0039】即ち、本願第二発明では、第一次反応塔5
における酸素量が、理論酸素量の0.01〜0.5倍量
となる様に、気液分離器26で得られた気相の少なくと
も一部をライン29および30を経て第一次反応塔5に
循環する。この際、液相はライン27および28を経て
熱交換器18に送られる。従って、圧縮器22からの酸
素供給は、第一次反応塔5へ供給されるシアン含有廃水
に対しては行なわなれず、第二次反応塔20へ供給され
る第一次処理水に対してのみ行なわれる。
【0040】その結果、酸素使用量が減少するという実
用的効果が達成される。
【0041】III.本願第3発明 図3は、本願第3発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0042】本願第3発明は、気液分離器26により分
離された第二次処理液の一部をライン31およびポンプ
32を経て反応塔20に循環する以外の点では、実質的
に本願第1発明と異なるところはない。この第二次処理
液の循環により、反応塔20内の液線速度が上昇して、
第一次処理液中に残存する金属成分の触媒表面への付着
が減少するとともに、反応塔20内流量の増大により、
優れた触媒活性が長期にわたり維持される。
【0043】第二次処理液の循環量は、触媒活性の低下
の進行程度に応じて適宜定められるが、通常第二次反応
塔20に供給されてくる第一次処理液の1〜20倍量程
度であり、より好ましくは1〜10倍量程度である。
【0044】IV.本願第4発明 図4は、本願第4発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0045】本願第4発明は、気液分離器26により分
離された第二次処理液の一部をライン31およびポンプ
32を経て第二次反応塔20に循環するとともに、気相
の少なくとも一部をライン29および30を経て第一次
反応塔5に循環する以外の点では、実質的に本願第1発
明と異なるところはない。
【0046】この液相の循環により、本願第3発明と同
様の効果が達成される。また、気相の循環により、本願
第2発明と同様の効果も達成される。
【0047】V.本願第5発明 図5は、本願第5発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0048】本願第5発明は、硫酸貯槽14からの硫酸
の添加を反応塔5に供給されるシアン含有廃水に対して
行なう以外の点においては、実質的に本願第1発明と異
ならない。
【0049】シアン含有廃水は、その発生個所にもよる
が、かなり多量のアルカリ金属化合物を含んでいる場合
がある。従って、この様なシアン含有廃水には、湿式酸
化分解反応に先立って、硫酸を添加することが好まし
い。硫酸の添加は、ポンプ2と反応塔5の入口との間で
行なうことが好ましい。
【0050】硫酸の添加量は、廃水中のアルカリ金属の
合計量1モル当り0.25〜0.55倍量とする。本願
第5発明において処理する廃水が鉄シアン錯イオン含有
廃水である場合には、赤色のFe2 3 を主成分とする
スラッジが形成される。
【0051】VI.本願第6発明 図6は、本願第6発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0052】本願第6発明は、反応塔5内に供給される
シアン含有廃水に硫酸貯槽14からの硫酸を予め添加し
て反応に供する以外の点では、実質的に本願第2発明と
異なるところはない。
【0053】硫酸の添加量は、本願第5発明の場合と同
様であり、やはり処理する廃水が鉄シアン錯イオン含有
廃水である場合には、赤色のFe2 3 を主成分とする
スラッジが形成される。
【0054】VII.本願第7発明 図7は、本願第7発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0055】本願第7発明は、反応塔5内に供給される
シアン含有廃水に硫酸貯槽14からの硫酸を予め添加し
て、反応に供する以外の点では、実質的に本願第3発明
と異なるところはない。
【0056】硫酸の添加量は、本願第5発明の場合と同
様であり、やはり処理する廃水が鉄シアン錯イオン含有
廃水である場合には、赤色のFe2 3 を主成分とする
スラッジが形成される。
【0057】VIII.本願第8発明 図8は、本願第8発明の概要を示すフローシートであ
る。
【0058】本願第8発明は、反応塔5内に供給される
シアン含有廃水に硫酸貯槽14からの硫酸を予め添加し
て、反応に供する以外の点では、実質的に本願第4発明
と異なるところはない。
【0059】硫酸の添加量は、本願第5発明の場合と同
様であり、やはり処理する廃水が鉄シアン錯イオン含有
廃水である場合には、赤色のFe2 3 を主成分とする
スラッジが形成される。
【0060】
【発明の効果】本発明方法によれば、廃水中のシアン錯
イオンおよびシアンは実質的に完全に分解され、最終処
理液および生成されるスラッジ中にこれらは殆ど含まれ
ない。また、廃水中の窒素酸化物、有機性物質および無
機性物質も、実質的に完全に分解される。
【0061】最終的な気液分離後の気相および液相のい
ずれにも、有害成分の存在は実質的に認められない。酸
素源として酸素含有廃ガスを使用する場合にも、気相お
よび液相のいずれにも、廃ガスに由来する有害成分の存
在は実質的に認められない。また、形成されるスラッジ
は、沈降性に優れており、取扱が容易である。
【0062】さらに、本発明方法によれば、処理フロー
が極めて簡単なので、処理コスト(設備費、運転費な
ど)が著しく低下する。
【0063】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明の
特徴とするところをより一層明確にする。
【0064】実施例1 図1に示すフローに従って、表1に組成(濃度の単位
は、mg/l)を示すシアン錯イオン含有廃液を本願第
1発明により処理した。
【0065】
【表1】
【0066】pH10.6のシアン含有廃水を空間速度
1.0Hr-1(空塔基準)および質量速度14.15m
3 ・m-2・Hr-1で第一次反応塔5に供給しつつ、空気
を空間速度3.4Hr-1(空塔基準、標準状態換算)で
供給した。空気供給量は、理論酸素量(82.5Nm3
/kl)の0.0103倍量に相当する量であった。反
応に際しては、廃水および空気を熱交換器3の入口側に
導入するとともに、熱交換器3の出口側(反応塔5の入
口側)での気液混合物の温度が150℃となる様に、第
一次処理液12の一部をポンプ15により反応塔5から
の処理液に循環混合して、温度調節を行なった。また、
反応塔5には、蒸気発生機8から蒸気を送給することに
より、反応塔5内を温度220℃、圧力30kg・cm
-2に保持した。なお、反応塔5には、70cmおきに棚
段塔を取り付けた。
【0067】反応塔5からのpH10.6の処理済液中
では、当初の廃水中の金属成分は、スラッジ13とな
り、反応塔5の下部および固液分離器11(本実施例で
は、フィルタープレス)の下部から抜き出された。固液
分離器11において得られた第一次処理液12の組成な
どを表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】次いで、第一次処理液12中のアルカリ金
属含有量(Na=0.909mol ・l-1+K=0.32
2mol ・l-1の合計1.231mol ・l-1)の1/2倍
量に相当する0.62mol ・l-1の硫酸を硫酸貯槽14
から第一次処理液に加えた後、これを空間速度0.75
Hr-1(空塔基準)および質量速度14.15m3 ・m
-2・Hr-1で第二次反応塔20に供給しつつ、空気を空
間速度90.4Hr-1(空塔基準、標準状態換算)で供
給した。空気供給量は、理論酸素量の1.1倍量に相当
する量であった。なお、第二次反応塔20内には、チタ
ニア担体に担体重量の2%のルテニウムを担持させた球
形触媒(直径4〜6mm)を充填しておいた。
【0070】反応塔20からの第二次処理液の組成など
を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】次いで、第二次処理液を凝集沈殿処理に供
した。
【0073】得られた最終処理液の組成などを表4に示
す。
【0074】
【表4】
【0075】表1と表4との対比から明らかな様に、本
発明方法によれば、シアン成分は、実質的に完全に分解
され、また反応の過程においてシアンから生成されるア
ンモニアとギ酸も最終的には殆ど分解されていた。ま
た、気相24は、シアンおよびアンモニアを含まず、実
質的にO2 およびN2 とシアン成分の分解により生成し
たCO2 とからなっていた。
【0076】反応塔5および固液分離槽11から抜き出
されたスラッジは、黒色を呈しており、Fe2 3 およ
びFe3 4 を主成分とし、その他の成分としてP2
5 、Na2 O、ZnO、SiO2 などを含み、CN含有
量は1mg・kg-1以下で、沈降性の良好な沈殿物であ
った。
【0077】比較例1 第一次反応塔5に空気を供給しない以外は実施例1と同
様にして前記表1に示す組成のシアン含有廃水の処理を
行なった。
【0078】第一次処理液、第二次処理液および凝集沈
殿処理後の液の性状をそれぞれ表5、表6および表7に
示す。
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】第一次処理液中のT−CNは、0.48m
g・1-1であり、シアンは完全には処理されていない。
また、第一次処理液中のNH3 −Nは、6990mg・
-1、TODは25800mg・l-1であった。
【0083】一方、排ガス9には、シアン1.4mg・
Nm-3およびアンモニア2.1mg・Nm-3が含まれて
いた。
【0084】反応塔5下部から抜き出されたスラッジは
黒色を呈しており、Fe3 4 を主成分とし、その他の
成分としてP2 5 、Na2 O、ZnO、SiO2 など
を含み、CN含有量は169mg・kg-1で、沈降性の
低い沈殿物であった。
【0085】なお、第二次処理後の水質は、実質的に実
施例1とほぼ同様であった。
【0086】比較例2 第二次反応塔20へ供給される第一次処理水に硫酸を供
給しない以外は実施例1と同様にして前記表1に示す組
成のシアン含有廃水の処理を行なった。
【0087】第二次処理液および最終処理液の性状をそ
れぞれ表8および表9に示す。
【0088】
【表8】
【0089】
【表9】
【0090】実施例1と本比較例との対比から明らかな
様に、第一次処理液に硫酸を加えておくことにより、全
窒素成分、特にNO2 およびNO3 態窒素の生成を抑制
する効果が達成される。
【0091】実施例2および比較例2〜8 図2に示すフローに従って、表1に組成(濃度の単位
は、mg/l)を示すシアン錯イオン含有廃液を本願第
2発明により処理した。
【0092】即ち、ライン29および30を介しての第
一反応塔5への第二次処理液の循環量を制御することに
より、表10に示す様に、熱交換器3の出口側(第一次
反応塔5の入口側)における気液混合物の温度を種々調
整する以外は実施例1と同様にしてシアン含有廃水の湿
式酸化分解を行なった。
【0093】
【表10】
【0094】シアン錯体成分などの分解による熱交換
器、加熱器およびこれらの配管内でのスラッジ生成量を
実施例1(熱交換器3の出口側温度150℃)における
生成量を基準(100)として表11に示す。
【0095】
【表11】
【0096】熱交換器3の出口(第一次反応塔5の入
口)における温度が150℃を上回る様にシアン含有廃
水の加熱を行なう場合には、熱交換器、加熱器およびこ
れらの配管内でのスラッジ生成量が増大するので、圧力
損失が大きくなる。従って、ジェット洗浄、薬剤洗浄な
どにより、これらの機器類から定期的に生成スラッジを
除去する必要がある。
【0097】即ち、安定した運転を継続的に行ない得る
時間は、実施例1に比して比較例8では、約1/30に
過ぎない。換言すれば、熱交換器3の出口側温度を15
0℃以下に調整することにより、スラッジの生成を抑制
しつつ装置全体の運転を長期にわたり安定して行なうこ
とができる。
【0098】比較例9および実施例3〜6 表12に示す様に、第一次反応塔5に供給する空気量
(理論酸素量を1とする場合の相対的酸素量に相当する
量)を種々変える以外は実施例1と同様にしてシアン含
有廃水の熱処理を行なった。
【0099】
【表12】
【0100】空気供給量が理論酸素量の0.01倍に相
当する量に満たない比較例9の場合には、第一次処理液
中にT−CNが0.31mg・l-1検出され、スラッジ
13中にT−CNが89mg・kg-1検出された。
【0101】これに対し、実施例1および実施例3〜6
では、第一次処理液中のT−CNは、0.1mg・l-1
以下であり、また、スラッジ13中のT−CNは、1m
g・kg-1以下であった。
【0102】なお、理論酸素量の0.5倍に相当する量
以上の空気を供給する場合にも、処理済液中のT−CN
は0.1mg・l-1以下であったが、圧縮動力費の増
大、系内の液蒸発量の増加による加熱燃料(或いは蒸気
量)の増加などの不利益を伴なうので、好ましくない。
【0103】実施例7 図3に示すフローに準じて前記表1に組成を示すシアン
錯イオン含有廃液を本願第3発明により処理した。
【0104】即ち、反応塔5に径5mmのチタニア球体
を充填する以外は実施例1と同様にして反応を行なっ
た。
【0105】反応塔20からの処理済液の水質および気
液分離後のスラッジを実施例1のそれらと同様(処理済
液のT−CN=0.1mg・l-1以下、スラッジ中のC
N含有量=1mg・kg-1以下)とするために必要な反
応塔5における滞留時間は、実施例1に比して、約18
%短縮された。また、固液分離器11で得られた黒色の
スラッジ13は、沈降性の良好な沈殿物であった。
【0106】なお、上記のチタニア球体に代えてジルコ
ニア球体或いはチタニア−ジルコニア球体を使用する場
合にも、同様な効果が達成された。
【0107】実施例8〜11 第一次反応塔5における処理温度を種々変える以外は実
施例7と同様にして前記表1に組成を示すシアン錯イオ
ン含有廃液を処理した。実施例7における第一次反応塔
滞留時間を100とした場合の結果を表13に示す。
【0108】
【表13】
【0109】実施例12 図5に示すフローに従って、前記表1に組成を示すシア
ン錯イオン含有廃液を本願第5発明により処理した。廃
水は、Na1.087モル・l-1およびK0.385モ
ル・l-1の合計1.472モル・l-1のアルカリ金属を
含有していた。即ち、図5に示す装置において、昇圧ポ
ンプ2からの廃水に硫酸貯槽14からの硫酸をアルカリ
金属量に1/2倍量に相当する0.74モル/lの割合
で加え、反応塔5において処理するとともに、第一次処
理水には硫酸を加えない以外は実施例1と同様にして湿
式酸化処理した。
【0110】第一次処理液中のT−CNは0.1mg・
-1以下、NH3 −Nは6700mg・l-1、TOCは
5200mg・l-1であった。
【0111】反応塔5下部から抜き出されたスラッジは
赤茶色を呈しており、Fe2 3 を主成分とし、その他
の成分としてP2 5 、Na2 O、ZnO、SiO2
どを含み、CN含有量は1mg・kg-1以下で、沈降性
の良好な沈殿物であった。
【0112】第二次処理液の水質は、表3に示す実施例
1の第二次処理液の水質と実質的に変わりなかった。
【0113】比較例10 第一次反応塔5に空気を供給しない以外は実施例12と
同様にしてシアン含有廃水の処理を行なった。
【0114】反応塔5からの処理済液中のT−CNは、
0.51mg・l-1であり、シアンは完全には処理され
ていなかった。
【0115】一方、排ガス9には、シアン1.4mg・
Nm-3およびアンモニア1.7mg・Nm-3が含まれて
いた。
【0116】反応塔5下部から抜き出されたスラッジは
赤茶色を呈しており、Fe2 3 を主成分とし、その他
の成分としてP2 5 、Na2 O、ZnO、SiO2
どを含み、CN含有量は141mg・kg-1で、沈降性
の低い沈殿物であった。
【0117】実施例13および比較例11〜16 第一次処理液12の循環量を制御することにより、表1
4に示す様に、熱交換器3の出口側(反応器5の入口
側)における気液混合物の温度を種々調整する以外は実
施例12と同様にしてシアン含有廃水の熱処理を行なっ
た。
【0118】
【表14】
【0119】シアン錯体成分などの分解による熱交換
器、加熱器およびこれらの配管内でのスラッジ生成量を
実施例12(熱交換器3の出口側温度150℃)におけ
る生成量を基準(100)として表15に示す。
【0120】
【表15】
【0121】熱交換器出口温度が150℃を上回る様に
シアン含有廃水の加熱を行なう場合には、硫酸を添加す
る場合にも、熱交換器、加熱器およびこれらの配管内で
のスラッジ生成量が増大するので、圧力損失が大きくな
る。従って、ジェット洗浄、薬剤洗浄などにより、これ
らの機器類から定期的に生成スラッジを除去する必要が
ある。
【0122】即ち、安定した運転を継続的に行ない得る
時間は、実施例12に比して比較例16では、約1/4
0に過ぎなかった。この様な結果は、熱交換器3の出口
側温度を150℃以下とすることにより、装置全体の運
転を長期にわたり安定して行なうことができることを示
している。
【0123】比較例17および実施例14〜17 表16に示す様に、第一次反応塔5に供給する空気量
(理論酸素量を1とする場合の相対的酸素量に相当する
量)を種々変える以外は実施例12と同様にしてシアン
含有廃水の湿式酸化処理を行なった。
【0124】
【表16】
【0125】空気供給量が理論酸素量の0.01倍に相
当する量未満である比較例17の場合には、第一次処理
液中にT−CNが0.27mg・l-1の割合で検出され
た。これに対し、実施例14〜17では、処理済液中の
T−CNは、0.1mg・l-1以下であった。
【0126】なお、理論酸素量の0.5倍に相当する量
以上の空気を供給する場合にも、処理液中のT−CNは
0.1mg・l-1以下であったが、やはり圧縮動力比の
増大、系内の液蒸発量の増加による加熱燃料(或いは蒸
気量)の増加などの不利益を伴なうので、やはり好まし
くない。
【0127】実施例18〜21 反応塔5における処理温度を種々変える以外は実施例1
2と同様にして前記表1に組成を示すシアン錯イオン含
有廃液を処理した。実施例12における反応塔滞留時間
を100とした場合の結果を表17に示す。
【0128】
【表17】
【0129】実施例22〜32 第二反応塔20における充填触媒を種々変更する以外は
実施例1と同様にしてシアン含有廃水の処理を行なっ
た。
【0130】使用した触媒と第二次処理液の性状を表1
8に示す。
【0131】
【表18】
【0132】実施例33 図2に示すフローに従って、前記表1に組成(濃度の単
位は、mg/l)を示すシアン錯イオン含有廃液を本願
第2発明により処理した。
【0133】pH10.6のシアン含有廃水を空間速度
1.0Hr-1(空塔基準)および質量速度14.15m
3 ・m-2・Hr-1で第一次反応塔5に供給しつつ、第二
次反応塔20から得られた気相をライン29および30
を経て空間速度8.9Hr-1(空塔基準、標準状態換
算)で供給した。気相供給量は、理論酸素量(82.5
Nm3 /kl)の0.0103倍量に相当する量とし
た。
【0134】第一次処理液の第二次反応塔20での処理
および気液分離は実施例1と同様にして行なった。
【0135】第一次処理液、第二次処理液および最終処
理液についての結果は、実施例1とほぼ同様であった。
【0136】実施例34 図3に示すフローに従って、前記表1に組成(濃度の単
位は、mg/l)を示すシアン錯イオン含有廃液を本願
第3発明により処理した。
【0137】実施例1と同様にしてシアン錯イオン含有
廃液を第一次反応塔5で処理し、次いで第二次処理液に
硫酸を添加した後、第二次反応塔20で処理した。但
し、第二次反応塔20からの処理液を気液分離器26で
気液分離した後、第一次処理液に対し得られた液相を循
環混合した。この際、第二次反応塔20に第一次処理液
と循環液相との混合液を空間速度3.6Hr-1(空塔基
準)および質量速度42.5m3 ・m-2・Hr-1で供給
した。
【0138】この方法において、第一次反応塔5からの
処理液の水質および最終処理液の水質は、実施例1とほ
ぼ同様であったが、第二次反応塔20からの処理液の水
質は、実施例1の場合に比して更に改善されていた。
【0139】特にこの方法においては、第二次反応塔2
0内での液線速度の度上昇により、触媒表面への金属成
分の付着が減少し、また触媒表面の液膜抵抗の減少によ
るものと推測される原因により、高度の触媒活性が長期
にわたり維持された。より具体的には、最終処理液中に
NH3 −Nが検出されるまでの時間は、実施例1の場合
と比較して、約4.5倍に延長された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明の概要を示すフローシートであ
る。
【図2】本願第2発明の概要を示すフローシートであ
る。
【図3】本願第3発明の概要を示すフローシートであ
る。
【図4】本願第4発明の概要を示すフローシートであ
る。
【図5】本願第5発明の概要を示すフローシートであ
る。
【図6】本願第6発明の概要を示すフローシートであ
る。
【図7】本願第7発明の概要を示すフローシートであ
る。
【図8】本願第8発明の概要を示すフローシートであ
る。
【符号の説明】
1…廃水貯槽 2…ポンプ 3…熱交換器 4…加熱装置 5…第一次反応塔 6…気液分離器 7…冷却器 8…蒸気発生器 9…気相成分 10…液相成分 11…固液分離器 12…第一次処理液 13…固形分(スラッジ) 14…硫酸貯槽 15…ポンプ 16…中間貯槽 17…ポンプ 18…熱交換器 19…加熱装置 20…第一次反応塔 21…冷却器 22…圧縮器 23…気液分離器 24…気相 25…液相 26…気液分離器 27…液相循環ライン 28…液相循環ライン 29…気相循環ライン 30…気相循環ライン 31…第二次処理液循環ライン 32…ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 吉明 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 野口 冬樹 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 井上 源之助 埼玉県与野市大戸656−1大戸住宅1−403 (72)発明者 平岡 正勝 京都府宇治市木幡御蔵山39−763 (72)発明者 高橋 平八 東京都中央区日本橋1丁目15番1号

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン含
    有廃水を処理済液との熱交換により予め150℃までの
    温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ廃水が
    液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、および(3)上記
    (2)の工程で得られた処理液に硫酸、硫黄および硫黄
    化合物の少なくとも1種を加え、金属および金属化合物
    の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処
    理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質および
    無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の
    存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を
    維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程を備え
    たことを特徴とする金属シアン錯イオンを含むシアン含
    有廃水の処理方法。
  2. 【請求項2】工程(1)における酸素量が、理論酸素量
    の0.01〜0.5倍量である請求項1に記載の廃水の
    処理方法。
  3. 【請求項3】工程(1)における処理温度が、150〜
    300℃である請求項1に記載の廃水の処理方法。
  4. 【請求項4】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入して
    昇温する請求項1乃至3のいずれかに記載の廃水の処理
    方法。
  5. 【請求項5】工程(2)におけるスラッジおよび/また
    は金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法、磁
    力分離法または重力沈降法により行なう請求項1に記載
    の廃水の処理方法。
  6. 【請求項6】工程(3)における硫酸の添加量が、工程
    (2)で得られた処理液中のアルカリ金属の合計量1モ
    ル当り0.25〜0.55倍量である請求項1に記載の
    廃水の処理方法。
  7. 【請求項7】工程(3)における触媒活性成分が、鉄、
    コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
    ム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステンなら
    びにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物からな
    る群から選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載
    の廃水の処理方法。
  8. 【請求項8】工程(3)における酸素量が、理論酸素量
    の1.01〜1.5倍である請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】工程(3)における処理温度が、150〜
    300℃である請求項1に記載の廃水の処理方法。
  10. 【請求項10】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水を処理済液との熱交換により予め150℃まで
    の温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ廃水
    が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、(3)上記(2)の
    工程で得られた処理液に硫酸、硫黄および硫黄化合物の
    少なくとも1種を加え、金属および金属化合物の少なく
    とも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処理液中の
    シアン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物
    質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の存在下
    に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を維持す
    る圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、および
    (4)上記工程(3)における処理後の気液分離により
    得られた気相の少なくとも一部を上記工程(1)に循環
    して、工程(1)における酸素源として利用する工程を
    備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含むシア
    ン含有廃水の処理方法。
  11. 【請求項11】工程(1)における酸素量が、理論酸素
    量の0.01〜0.5倍量である請求項10に記載の廃
    水の処理方法。
  12. 【請求項12】工程(1)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項10に記載の廃水の処理方法。
  13. 【請求項13】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入し
    て昇温する請求項10乃至12のいずれかに記載の廃水
    の処理方法。
  14. 【請求項14】工程(2)におけるスラッジおよび/ま
    たは金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法、
    磁力分離法または重力沈降法により行なう請求項10に
    記載の廃水の処理方法。
  15. 【請求項15】工程(3)における硫酸の添加量が、工
    程(2)で得られた処理液中のアルカリ金属の合計量1
    モル当り0.25〜0.55倍量である請求項10に記
    載の廃水の処理方法。
  16. 【請求項16】工程(3)における触媒活性成分が、
    鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステン
    ならびにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項10
    に記載の廃水の処理方法。
  17. 【請求項17】工程(3)における酸素量が、理論酸素
    量の1.01〜1.5倍である請求項10に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】工程(3)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項10に記載の廃水の処理方法。
  19. 【請求項19】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水を処理済液との熱交換により予め150℃まで
    の温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ廃水
    が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、および(3)上記
    (2)の工程で得られた処理液に硫酸、硫黄および硫黄
    化合物の少なくとも1種を加え、金属および金属化合物
    の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処
    理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質および
    無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の
    存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を
    維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、およ
    び(4)上記(3)の工程における処理後の気液分離に
    より得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の工程
    での処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循環す
    る工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを
    含むシアン含有廃水の処理方法。
  20. 【請求項20】工程(1)における酸素量が、理論酸素
    量の0.01〜0.5倍量である請求項19に記載の廃
    水の処理方法。
  21. 【請求項21】工程(1)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項19に記載の廃水の処理方法。
  22. 【請求項22】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入し
    て昇温する請求項19乃至21のいずれかに記載の廃水
    の処理方法。
  23. 【請求項23】工程(2)におけるスラッジおよび/ま
    たは金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法、
    磁力分離法または重力沈降法により行なう請求項19に
    記載の廃水の処理方法。
  24. 【請求項24】工程(3)における硫酸の添加量が、工
    程(2)で得られた処理液中のアルカリ金属の合計量1
    モル当り0.25〜0.55倍量である請求項19に記
    載の廃水の処理方法。
  25. 【請求項25】工程(3)における触媒活性成分が、
    鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステン
    ならびにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項19
    に記載の廃水の処理方法。
  26. 【請求項26】工程(3)における酸素量が、理論酸素
    量の1.01〜1.5倍である請求項19に記載の方
    法。
  27. 【請求項27】工程(3)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項19に記載の廃水の処理方法。
  28. 【請求項28】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水を処理済液との熱交換により予め150℃まで
    の温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ廃水
    が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、(3)上記(2)の
    工程で得られた処理液に硫酸、硫黄および硫黄化合物の
    少なくとも1種を加え、金属および金属化合物の少なく
    とも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処理液中の
    シアン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性物
    質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の存在下
    に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を維持す
    る圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、(4)上記
    工程(3)における処理後の気液分離により得られた気
    相の少なくとも一部を上記工程(1)に循環して、工程
    (1)における酸素源として利用する工程、および
    (5)上記(3)の工程における処理後の気液分離によ
    り得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の工程で
    の処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循環する
    工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含
    むシアン含有廃水の処理方法。
  29. 【請求項29】工程(1)における酸素量が、理論酸素
    量の0.01〜0.5倍量である請求項28に記載の廃
    水の処理方法。
  30. 【請求項30】工程(1)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項34に記載の廃水の処理方法。
  31. 【請求項31】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入し
    て昇温する請求項28乃至30のいずれかに記載の廃水
    の処理方法。
  32. 【請求項32】工程(2)におけるスラッジおよび/ま
    たは金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法、
    磁力分離法または重力沈殿法により行なう請求項28に
    記載の廃水の処理方法。
  33. 【請求項33】工程(3)における硫酸の添加量が、工
    程(2)で得られた処理液中のアルカリ金属の合計量1
    モル当り0.25〜0.55倍量である請求項28に記
    載の廃水の処理方法。
  34. 【請求項34】工程(3)における触媒活性成分が、
    鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステン
    ならびにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項28
    に記載の廃水の処理方法。
  35. 【請求項35】工程(3)における酸素量が、理論酸素
    量の1.01〜1.5倍である請求項28に記載の方
    法。
  36. 【請求項36】工程(3)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項28に記載の廃水の処理方法。
  37. 【請求項37】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少なくとも1
    種を加え、処理済液との熱交換により予め150℃まで
    の温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ廃水
    が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、および(3)上記
    (2)の工程で得られた処理液を、金属および金属化合
    物の少なくとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ
    処理液中のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質およ
    び無機性物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素
    の存在下に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相
    を維持する圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程を備
    えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水の処理方法。
  38. 【請求項38】工程(1)における硫酸の添加量が、廃
    水中のアルカリ金属の合計量1モル当り0.25〜0.
    55倍量である請求項37に記載の廃水の処理方法。
  39. 【請求項39】工程(1)における酸素量が、理論酸素
    量の0.01〜0.5倍量である請求項37に記載の廃
    水の処理方法。
  40. 【請求項40】工程(1)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項37に記載の廃水の処理方法。
  41. 【請求項41】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入し
    て昇温する請求項37乃至40のいずれかに記載の廃水
    の処理方法。
  42. 【請求項42】工程(2)におけるスラッジおよび/ま
    たは金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法、
    磁力分離法または重力沈殿法により行なう請求項37に
    記載の廃水の処理方法。
  43. 【請求項43】工程(3)における触媒活性成分が、
    鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステン
    ならびにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項37
    に記載の廃水の処理方法。
  44. 【請求項44】工程(3)における酸素量が、理論酸素
    量の1.01〜1.5倍である請求項37に記載の方
    法。
  45. 【請求項45】工程(3)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項37に記載の廃水の処理方法。
  46. 【請求項46】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少なくとも1
    種を加え、処理済液との熱交換により予め150℃まで
    の温度に加熱した後、150〜370℃の温度且つ廃水
    が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、(3)上記(2)の
    工程で得られた処理液を、金属および金属化合物の少な
    くとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処理液中
    のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性
    物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の存在下
    に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を維持す
    る圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、および
    (4)上記工程(3)における処理後の気液分離により
    得られた気相の少なくとも一部を上記工程(1)に循環
    して、工程(1)における酸素源として利用する工程を
    備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含むシア
    ン含有廃水の処理方法。
  47. 【請求項47】工程(1)における硫酸の添加量が、廃
    水中のアルカリ金属の合計量1モル当り0.25〜0.
    55倍量である請求項46に記載の廃水の処理方法。
  48. 【請求項48】工程(1)における酸素量が、理論酸素
    量の0.01〜0.5倍量である請求項46に記載の廃
    水の処理方法。
  49. 【請求項49】工程(1)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項46に記載の廃水の処理方法。
  50. 【請求項50】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入し
    て昇温する請求項46乃至49のいずれかに記載の廃水
    の処理方法。
  51. 【請求項51】工程(2)におけるスラッジおよび/ま
    たは金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法、
    磁力分離法または重力沈殿法により行なう請求項46に
    記載の廃水の処理方法。
  52. 【請求項52】工程(3)における触媒活性成分が、
    鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステン
    ならびにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項46
    に記載の廃水の処理方法。
  53. 【請求項53】工程(3)における酸素量が、理論酸素
    量の1.01〜1.5倍である請求項46に記載の方
    法。
  54. 【請求項54】工程(3)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項46に記載の廃水の処理方法。
  55. 【請求項55】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少なくとも1
    種を加え、処理済液との熱交換により予め150℃まで
    の温度に加熱した後、100〜370℃の温度且つ廃水
    が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、(3)上記(2)の
    工程で得られた処理液を、金属および金属化合物の少な
    くとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処理液中
    のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性
    物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の存在下
    に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を維持す
    る圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、および
    (4)上記(3)の工程における処理後の気液分離によ
    り得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の工程で
    の処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循環する
    工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含
    むシアン含有廃水の処理方法。
  56. 【請求項56】工程(1)における硫酸の添加量が、廃
    水中のアルカリ金属の合計量1モル当り0.25〜0.
    55倍量である請求項55に記載の廃水の処理方法。
  57. 【請求項57】工程(1)における酸素量が、理論酸素
    量の0.01〜0.5倍量である請求項55に記載の廃
    水の処理方法。
  58. 【請求項58】工程(1)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項55に記載の廃水の処理方法。
  59. 【請求項59】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入し
    て昇温する請求項55乃至58のいずれかに記載の廃水
    の処理方法。
  60. 【請求項60】工程(2)におけるスラッジおよび/ま
    たは金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法、
    磁力分離法または重力沈殿法により行なう請求項55に
    記載の廃水の処理方法。
  61. 【請求項61】工程(3)における触媒活性成分が、
    鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステン
    ならびにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項55
    に記載の廃水の処理方法。
  62. 【請求項62】工程(3)における酸素量が、理論酸素
    量の1.01〜1.5倍である請求項55に記載の方
    法。
  63. 【請求項63】工程(3)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項55に記載の廃水の処理方法。
  64. 【請求項64】(1)金属シアン錯イオンを含むシアン
    含有廃水に硫酸、硫黄および硫黄化合物の少なくとも1
    種を加え、処理済液との熱交換により予め150℃まで
    の温度に加熱した後、100〜370℃の温度且つ廃水
    が液相を維持する圧力に保ちつつ、廃水中のシアン化合
    物、窒素化合物、有機性物質および無機性物質を分解す
    るに必要な理論酸素量未満の酸素の存在下に湿式酸化処
    理する工程、(2)上記(1)の工程で得られた高温高
    圧の処理液を常温常圧に戻した後、スラッジおよび/ま
    たは金属成分を分離除去する工程、(3)上記(2)の
    工程で得られた処理液を、金属および金属化合物の少な
    くとも1種を活性成分とする触媒の存在下且つ処理液中
    のシアン化合物、窒素化合物、有機性物質および無機性
    物質を分解するに必要な理論酸素量以上の酸素の存在下
    に、100〜370℃の温度且つ処理液が液相を維持す
    る圧力に保ちつつ、湿式酸化処理する工程、(4)上記
    工程(3)における処理後の気液分離により得られた気
    相の少なくとも一部を上記工程(1)に循環して、工程
    (1)における酸素源として利用する工程、および
    (5)上記(3)の工程における処理後の気液分離によ
    り得られた液相の少なくとも一部を上記(3)の工程で
    の処理液の1〜10倍量の割合で工程(3)に循環する
    工程を備えたことを特徴とする金属シアン錯イオンを含
    むシアン含有廃水の処理方法。
  65. 【請求項65】工程(1)における硫酸の添加量が、廃
    水中のアルカリ金属の合計量1モル当り0.25〜0.
    55倍量である請求項64に記載の廃水の処理方法。
  66. 【請求項66】工程(1)における酸素量が、理論酸素
    量の0.01〜0.5倍量である請求項64に記載の廃
    水の処理方法。
  67. 【請求項67】工程(1)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項68に記載の廃水の処理方法。
  68. 【請求項68】工程(1)の反応容器内に蒸気を送入し
    て昇温する請求項64乃至67のいずれかに記載の廃水
    の処理方法。
  69. 【請求項69】工程(2)におけるスラッジおよび/ま
    たは金属成分の分離を凝集沈殿法、フィルター濾過法ま
    たは重力沈殿法により行なう請求項64に記載の廃水の
    処理方法。
  70. 【請求項70】工程(3)における触媒活性成分が、
    鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングステン
    ならびにこれら金属の水に不溶性乃至難溶性の化合物か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項64
    に記載の廃水の処理方法。
  71. 【請求項71】工程(3)における酸素量が、理論酸素
    量の1.01〜1.5倍である請求項64に記載の方
    法。
  72. 【請求項72】工程(3)における処理温度が、150
    〜300℃である請求項64に記載の廃水の処理方法。
JP27209793A 1993-10-29 1993-10-29 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法 Pending JPH07116672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27209793A JPH07116672A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27209793A JPH07116672A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07116672A true JPH07116672A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17509042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27209793A Pending JPH07116672A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07116672A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003040045A1 (fr) 2001-11-08 2003-05-15 Nihon Parkerizing Co., Ltd. Procede de traitement d'un residu liquide contenant du cyanure

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003040045A1 (fr) 2001-11-08 2003-05-15 Nihon Parkerizing Co., Ltd. Procede de traitement d'un residu liquide contenant du cyanure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4294706A (en) Process for treating waste water
CN100528362C (zh) 废水的处理方法以及催化剂洗涤再生方法
JPS5919757B2 (ja) 廃水の処理方法
JP4703227B2 (ja) 廃水の処理方法
JPH0741250B2 (ja) オゾンにより水を処理する方法
JP4202416B2 (ja) 不均一系触媒の存在下酸化による廃水処理のための工程及び装置
JP2000117273A (ja) 廃水の処理方法
JP2000117272A (ja) 廃水の処理方法
JPH07116672A (ja) 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法
JP3463138B2 (ja) 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法
JP4013010B2 (ja) 触媒の洗浄再生方法
JPH08290179A (ja) シアン含有廃水の湿式酸化処理方法
JPH08290176A (ja) シアン含有廃水の処理方法
JPH08290180A (ja) シアン含有廃水の湿式酸化処理方法
JPH08290181A (ja) シアン含有廃水の湿式酸化処理方法
JP4177521B2 (ja) 金属とアンモニアを含む排水の処理方法
JPH09201589A (ja) 含水廃棄物の処理方法
JPH08290178A (ja) シアン含有廃水の湿式酸化処理方法
JPH08290174A (ja) シアン含有廃水の処理方法
JPH08290177A (ja) シアン含有廃水の処理方法
JP3226565B2 (ja) 廃水の処理方法
JP4187845B2 (ja) アンモニア含有水の処理方法
JP4223706B2 (ja) 排水の処理方法
JPH07116671A (ja) 金属シアン錯イオンを含むシアン含有廃水の処理方法
JPH08290175A (ja) シアン含有廃水の処理方法