JPH071164U - 建材用コンクリート板 - Google Patents

建材用コンクリート板

Info

Publication number
JPH071164U
JPH071164U JP2999193U JP2999193U JPH071164U JP H071164 U JPH071164 U JP H071164U JP 2999193 U JP2999193 U JP 2999193U JP 2999193 U JP2999193 U JP 2999193U JP H071164 U JPH071164 U JP H071164U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
plate
main body
mounting
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2999193U
Other languages
English (en)
Inventor
守夫 阿相
精彦 次藤
剛志 次藤
俊 塚田
Original Assignee
株式会社エルク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エルク filed Critical 株式会社エルク
Priority to JP2999193U priority Critical patent/JPH071164U/ja
Publication of JPH071164U publication Critical patent/JPH071164U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 矩形状の繊維強化コンクリート板本体9の各
隅角部に、金属板からなる取付金具6の主体6aをそれ
ぞれ埋め込み固定し、主体6aの直角を挾む両外側辺か
ら連結片6bを介して主体6aおよびコンクリート板本
体9裏面の外側に突出する取付片6cを主体6aの一方
の外側辺角側端部および他方の外側辺の反角側端部にそ
れぞれ対応する位置に設け、コンクリート板本体9の各
外周側辺の一端部および他端部から離れた位置に縦,横
対称に取付片6cをそれぞれ配置した建材用コンクリー
ト板である。 【効果】 コンクリート板8の荷重を取付片6cによっ
て8箇所に分散させることで、取付部材へのビス止め固
定が確実にでき、また隣接するコンクリート板8の取付
片6cが干渉しないことで、コンクリート板8を整然と
配置しやすい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、建物の外壁などに用いる建材用コンクリート板に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の外壁を、コンクリート板、板状の石材、タイルなど金属板以外の 材料で構築することが行なわれている。そして、前記材料を建物の躯体側に固定 する場合に、タイルなどをモルタルによって建物の躯体のコンクリートに固着し ているが、これは経年変化によって剥落し、人身事故を発生する危険がある。そ こで、コンクリート板、板状の石材などに孔をあけ、これらの孔に通した銅線に よって、躯体側の胴縁などの取付部材に前記コンクリート板、石材などを締結し 、これらの剥落を防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、コンクリート板、板状の石材などの金属板以外の材料を銅線によって 建物の躯体側の部材に固定することは、取付部材への締結作業が面倒で、工期が 長くかかると共に経費が高くなり、また、石材などの材料間に縦,横両方向に整 然とした目地を形成することが難しいという問題点があった。
【0004】 この考案は、前述した問題点を解決して、工場で安価に量産でき、建物の躯体 側に短い工期で容易に、しかも剥落する恐れなく確実に固定でき、さらに縦,横 両方向に整った目地を容易に形成できる、建材用コンクリート板を提供すること を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案のコンクリート板は、矩形状の繊維強化コンクリート板本体と、この コンクリート板本体の各隅角部にそれぞれに配設した金属板からなる取付金具と を備え、これらの取付金具に設けた主体の直角を挾む両外側辺を前記コンクリー ト板本体の直角を挾む両外周側辺に沿わせて、前記主体をコンクリート板本体の 隅角部に埋め込み固定し、前記主体の前記両外側辺からコンクリート板本体裏面 側に屈曲させた連結片をコンクリート板本体の直角を挾む外周側辺部に埋め込み 、前記連結片から屈曲して前記主体およびコンクリート板本体の裏面外側に突出 する取付片を、主体の直角を挾む一方の外周側辺の角側端部および他方の外周側 辺の反角側端部にそれぞれ対応する位置に設け、コンクリート板本体の各外周側 辺の一端部位置と他端部から離れた位置とに縦,横対称に前記取付片をそれぞれ 配置したものである。
【0006】
【作用】
この考案による建材用コンクリート板は、ガラス繊維などの繊維およびセメン トを基材とするモルタルを型枠に打ち込んで硬化させ、コンクリート板本体を得 る工程中に、取付金具の主体を前記コンクリート板本体の各隅角部に埋め込んで 固定すればよく、前記取付金具が金属板の打ち抜きおよび曲げ加工によって容易 に得られることもあって、コンクリート板を安価に量産できる。
【0007】 また、例えばこの考案による建材用コンクリート板を建物の躯体側に設けた取 付部材に固定して外壁に固定する場合などに、4つの取付金具にそれぞれ2つの 取付片が設けてあるので、1枚のコンクリート板を8箇所で取付部材にビス止め 固定でき、コンクリート板本体の荷重が分散して前記ビスにかかるので、コンク リート板を取付部材に確実に固定でき、長期間にわたってコンクリート板の剥落 を防止できる。そして、コンクリート板は、取付片を取付部材にビス止め固定で きるので、従来の銅線による板状石材などの取付部材への固定に比べ、建物の躯 体側などにコンクリート板を短い工期で容易に固定できる。
【0008】 さらに、この考案による建材用コンクリート板は、コンクリート板本体の各外 周側辺から突出する取付片が、前記外周側辺の一端部の位置および他端部から離 れた位置に縦,横対称にそれぞれ配置してあり、縦(上下),横(左右)に隣接 するコンクリート板の取付片が干渉することなく、喰い違い状になるので、隣接 するコンクリート板本体間の目地の幅を、取付片のコンクリート板本体の外周側 辺からの突出長さより若干大きい寸法にすればよく、隣接するコンクリート板本 体との間にある取付片の数が多いこともあって、これらの取付片が目地の幅を決 定する目印になり、コンクリート板本体を縦,横方向に整然と配置することが容 易にできる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例につき図を参照して説明する。 図1,図2に示すように、型枠1は、鋼板によって構成した外枠2内に、水平 な底板3および底板3上に支持した枠体4を着脱可能に嵌合させて組み立てる。 なお、底板3および枠体4は、内,外面を平滑にしたアクリル樹脂などの合成樹 脂板によって構成してある。
【0010】 図2,図3に示すように、取付金具6、補助取付金具7は、鋼板などの金属板 の打ち抜き曲げ加工品である。 図2に示す取付金具6は、正方形の主体6aの中央に丸孔6dを形成し、主体 6aの直角を挾む両外側辺6fから型枠4の上側に直角に屈曲する連結片6bを 形成し、これらの先端から直角に屈曲して外側に突出する取付片6cを形成し、 取付片6cには横長の取付孔6eを形成してある。また、一方の連結片6bおよ び取付片6cは主体6aの直角を挾む一方の外側辺6fの角側端部に、他方の連 結片6bおよび取付片6cは他方の外側辺6fの反角側端部にそれぞれ対応して 配置し、各連結片6b、取付片6cの前記外側辺に沿う幅寸法を外側辺6fの長 さ寸法のそれぞれ1/2以下にしてある。
【0011】 図3に示す補助取付金具7は、正方形の主板7aの中央に丸孔7dを形成し、 主板7aの外側辺7fから型枠4の上側に直角に屈曲する連結板7bを形成し、 連結板7bの先端から直角に屈曲して外側に突出する取付板7cを形成し、取付 板7cには横長の取付孔7eを形成してある。また、連結板7bおよび取付板7 cは、主板7aの外側辺7fの一側端部に対応して配置し、連結板7b、取付板 7cの外側辺7fに沿う幅寸法を外側辺7fの長さ寸法の1/2以下にしてある 。
【0012】 型枠1の枠体4の各隅角部には、前記取付金具6を、枠体4の対向する1組の 外周側面の中央部には前記補助取付金具7をそれぞれ支持させる。すなわち、取 付金具6は、主体6aの直角を挾む外側辺6fおよび連結片6bを枠体4の隅角 部の内周側辺に支持させ、取付片6cを枠体4上に支持させる。また、補助取付 金具7は、主板7aの外側辺および連結板7bを枠体4の中央部の内周側辺に支 持させ、取付板7cを枠体4上に支持させる。
【0013】 そして、型枠1の底板3と枠体4とで囲まれた内部にガラス繊維からなる骨材 およびセメントを基材とし、この基材に水と混和剤とを加えて混練したモルタル 5を打設し、その後、バイブレータをかけて型枠1の上方にエア抜きする。
【0014】 型枠1内に打設したモルタルを室温20℃、室内の湿度60%に保って1〜2 日間養生を行ない、底板3と枠体4とで囲まれた内部に打設したモルタルを硬化 させる。養生終了後、外枠2から底板3および枠体4と共にモルタルをコンクリ ート板本体に成形した建材用コンクリート板を抜き出し、このコンクリート板か ら底板3、枠体4を取り出して脱型する。その後、コンクリート板を立て、二次 養生として1週間程度乾燥させる。なお、前記各工程は、従来公知のプレミック ス法またはスプレイ法によるガラス繊維補強コンクリートの製造とほぼ同様に行 なう。
【0015】 図4,図5に示すように、前記のようにして得たコンクリート板8は、コンク リート板本体9の周縁部9aを裏面側に突出する厚さ20mm程度にし、周縁部 9aより中央側の部分9bを厚さ8mm程度にしてあり、取付金具6の連結片6 b、取付補助金具7の連結板7bがコンクリート板本体9の周縁部9aに埋め込 まれ、連結片6b、連結板7bの外面がコンクリート板本体9の外周面と同一平 面上に位置し、連結片6b、連結板7bから外側に屈曲した取付片6c、取付板 7cがコンクリート板本体9の外周から突出し、取付片6c、取付板7cの裏面 が周縁部9aの裏面と同一平面上に位置している。
【0016】 また、取付金具6は、主体6aの直角を挾む外側辺6fがコンクリート板本体 9の各角を挾む外周側辺と平行に配置され、コンクリート板本体8の各外周側辺 の一端部位置と他端部から離れた位置とに縦,横対称に連結片6bおよび取付片 6cをそれぞれ配置してある。対向する補助取付金具7の連結板7bおよび取付 板7cは、コンクリート板本体9の対向側辺の長さ方向に喰い違い状に配置され ている。そして、コンクリート板本体9は、縦,横の長さが900mmより若干短 い正方形に成形し、型枠1の底板3に接する面を表面にしてある。
【0017】 この実施例では前記混和剤として、塩化カルシウムからなるカルシウム塩0.5 %(重量%以下同じ)と、塩基性塩化鉄(Fe2Cl6 ・nFe23 )36.5% (ただしnは17〜72)からなる活性鉄を主成分とし、これらに従来公知の分 散剤などを少量加え、固形分25%の水溶液としたものを用いる。なお、この混 和剤は、PHが2.5±0.5の茶渇色の液体であり、有害な重金属などが含ま れず無害である。 前記混和剤は、セメントに対し固形成分が1〜6%(好ましくは3%)程度と なるように水に溶かし、前記基材と均一に混練したモルタルを用いている。
【0018】 この実施例によるコンクリート板本体9は、混和剤として、前述したカルシウ ム塩に活性鉄を加えたものを用いているので、従来のコンクリート板に比べて強 度が大きく、防水,防湿性がすぐれている。同時に、硬化初期の反応を促進させ て過剰アルカリ溶出を防止しているので、白華現象も発生しない。さらに、型枠 は、底板および枠体をアクリル樹脂板などによって構成し、内面が平滑であるの で、コンクリート板本体9の表面および外周面が平滑になり、この本体9の表面 は、研摩仕上げすることなく、白と黒との間で濃淡のある配色の美麗な模様が現 出したものを簡易に得ることができ、自然石に近い外観となる。
【0019】 また、取付金具6は、同形状のもの4個を用い、コンクリート板本体9の各隅 角部に向きを変えて主体6aを埋め込めばよく、取付補助金具7も同形状のもの 2個を用い、コンクリート板本体9の対向辺中央部に反転させて主板7aを埋め 込めばよい。このため、取付金具6、補助取付金具7は1種類ずつでよく、取付 金具6、補助取付金具7のコンクリート板本体9の周縁部9aへの埋め込み作業 も容易にでき、コンクリート板を安価に量産できる。なお、型枠を構成するアク リル樹脂を用いると、これらは、酸やアルカリに侵されないので、多数回繰り返 して使用できる。また、取付金具6、補助取付金具7は、モルタルの打設時また は打設途中の適時に型枠の枠体4に位置決めして取り付ければよい。
【0020】 この実施例では、図6に示すように、コンクリート板本体9の表面または表面 と外周面に適宜の塗装を施し、塗料層10を形成することで、多様な色と模様に 容易に形成できる。さらに、図7に示すように、コンクリート板本体9の表面に 複数色で模様などを施したフィルム11を接着などの手段で固定することで、多 様な色と模様などを有するものにできる。なお、コンクリート板本体9の表面に 塗装を施したり、フィルムを固着したりする場合にも、前記本体9の表面に研摩 をしなくてよい。
【0021】 以上のようにして得た実施例のコンクリート板8は、図4,図5,図8,図9 ,図10に示すように、建物の躯体側に設けた胴縁12,13,14に取付金具 6、補助取付金具7によって固定する。すなわち、2本のCチャンネルを開口部 を対向させて溶接した上下方向に延びる胴縁12と、1本のCチャンネルを開口 部を横向きにした上下方向に延びる胴縁13とを左右方向に交互に所定間隔で配 設し、1本のCチャンネルを開口部を横向きにした左右方向に延びる胴縁14を 上下方向に所定間隔で配設し、これらを上下方向に延びる胴縁12,13と直交 するように固定して取付部材15を構成する。
【0022】 コンクリート板本体9の周縁部9a裏面を前胴縁12,13,14の外面に支 持させ、胴縁12に設けた孔12aに、取付金具6の取付片6cの取付孔6eに 挿通したタッピンビス16を螺挿して締め付け、胴縁13に設けた孔13aに、 補助取付金具7の取付板7cの取付孔7eに挿通したタッピンビス16を螺挿し て締め付けることで、多数枚のコンクリート板8を左右および上下方向に目地1 7を設けて固定する。これらの目地17にはコーキング材18を充填し、コーキ ング材18によって前記ビス16の頭部を覆い、建物の外壁を構築する。なお、 図9,図10中19はコンクリート板8の裏面側に設けた防湿シートである。
【0023】 この実施例によるコンクリート板8は、建物の外壁を構築する際に、取付金具 6の取付片6c、補助取付金具7の取付板7cがコンクリート板本体9の外周側 辺から等しい長さで突出し、コンクリート板本体9の各外周側辺から突出する取 付片6cが前記外周側辺の一端部位置および他端部から離れた位置に縦(上下) ,横(左右)対称にそれぞれ配置してあり、コンクリート板本体9の上,下外周 側辺から突出する取付板7cが左,右方向に喰い違い状に配置してあるので、縦 ,横に隣接するコンクリート板8の取付片6cや取付板7cが互いに干渉するこ とがなく、隣接するコンクリート板本体9間の目地17の幅を取付片6c、取付 板7cの突出長さより若干大きい寸法にすればよく、これらが目地17部にある 数も多いことにより、取付片6c、取付板7cが目地17の幅を決定する目印と なり、コンクリート板本体9を上下および左右方向に整然と配置することが容易 にできる。
【0024】 また、取付金具6の主体6a、補助取付金具7の主板7aがコンクリート板本 体9に埋め込んであり、主体6a、主板7aには丸孔6e,7eが形成してあり 、これらにコンクリートが充填され、取付金具6、補助取付金具7は、コンクリ ート板本体9に強固に固定されるので、これに対して外れたり、がたついたりす ることがない。
【0025】 そして、1枚のコンクリート板8を、取付金具6の取付片6cで8箇所、補助 取付金具7の取付板7cで2箇所、合計10箇所で取付部材15にビス止め固定 しているので、コンクリート板本体9が大型になっても、その荷重が分散して前 記ビスにかかることにより、これらが緩んだり抜けたりしにくく、コンクリート 板8を取付部材15に確実に固定でき、長期間にわたってコンクリート板8の剥 落を防止できる。さらに、コンクリート板8は、取付片6c、取付板7cを取付 部材15にビス止め固定しているので、従来の銅線による板状石材などの取付部 材への固定に比べ、容易に短時間で固定できる。
【0026】 この考案において、コンクリート板本体が縦,横60mm以下の矩形すなわち 、正方形、長方形である場合など、軽量である場合には、補助取付金具を用いる 必要がなく、また横方向の長さが長いものであれば、コンクリート板本体の上, 下外周側辺部の左右方向複数箇所に補助取付金具を設け、縦,横両方向の寸法が 長いものでは、各外周側辺部にそれぞれ補助取付金具を設ける必要がある。
【0027】 この考案において、取付金具の主体、補助取付金具の主板の形状は、必ずしも 正方形に限られるものではなく、長方形などでもよく、前記主体、主板に設ける 孔の形状は、丸孔に限られることなく角孔でもよく、孔の数を複数個にしてもよ い。また、取付金具の連結片、補助取付金具の連結板は、主体、主板の側辺と同 じ幅寸法にするなど、取付片、取付板の幅寸法と異なった寸法にしてもよい。
【0028】 この考案において、基材の骨材はガラス繊維に限られることなく、カーボン繊 維などの繊維を用いてもよく、混和剤は前記実施例のものに限られることなく、 通常のものを用いてもよい。さらに、この考案による建材用コンクリート板は、 建物の外壁に限られるものではなく、カーテンウォール、パラペット、内壁、床 、窓枠、天井、柱の外装材などに広く適用できる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案による建材用コンクリート板は、矩形状の繊維 強化コンクリート板本体の各隅角部に、金属板からなる取付金具の主体をそれぞ れ配置し、これらの主体の直角を挾む両外側辺を前記コンクリート板本体の直角 を挾む両外周側辺に沿わせて、前記主体をコンクリート板本体の隅角部に埋め込 み固定し、前記主体の前記両外側辺からコンクリート板本体裏面側に屈曲させた 連結片をコンクリート板本体の直角を挾む外周側辺部に埋め込み、前記連結片か ら屈曲して前記主体およびコンクリート板本体の裏面外側に突出する取付片を、 主体の直角を挾む一方の外周側辺の角側端部および他方の外周側辺の反角側端部 にそれぞれ対応する位置に設け、コンクリート板本体の各外周側辺の一端部位置 と他端部から離れた位置とに縦,横対称に前記取付片をそれぞれ配置したので、 次の効果が得られる。
【0030】 すなわち、この考案による建材用コンクリート板は、ガラス繊維などの繊維お よびセメントを基材とするモルタルを型枠に打ち込んで硬化させ、コンクリート 板本体を得る工程中に、取付金具の主体を前記コンクリート板本体の各隅角部に 埋め込んで固定すればよく、前記取付金具が金属板の打ち抜きおよび曲げ加工に よって容易に得られることもあって、コンクリート板を安価に量産できる。
【0031】 また、例えばこの考案による建材用コンクリート板を建物の躯体側に設けた取 付部材に固定して外壁に固定する場合などに、4つの取付金具にそれぞれ2つの 取付片が設けてあるので、1枚のコンクリート板を8箇所で取付部材にビス止め 固定でき、コンクリート板本体の荷重が分散して前記ビスにかかるので、コンク リート板を取付部材に確実に固定でき、長期間にわたってコンクリート板の剥落 を防止できる。そして、コンクリート板は、取付片を取付部材にビス止め固定で きるので、従来の銅線による板状石材などの取付部材への固定に比べ、建物の躯 体側などにコンクリート板を短い工期で容易に固定できる。
【0032】 さらに、この考案による建材用コンクリート板は、コンクリート板本体の各外 周側辺から突出する取付片が、前記外周側辺の一端部の位置および他端部から離 れた位置に縦,横対称にそれぞれ配置してあり、縦(上下),横(左右)に隣接 するコンクリート板の取付片が干渉することなく、喰い違い状になるので、隣接 するコンクリート板本体間の目地の幅を、取付片のコンクリート板本体の外周側 辺からの突出長さより若干大きい寸法にすればよく、隣接するコンクリート板本 体との間にある取付片の数が多いこともあって、これらの取付片が目地の幅を決 定する目印になり、コンクリート板本体を縦,横方向に整然と配置することが容 易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る建材用コンクリート
板を成形するための型枠を示した概略断面図
【図2】この考案の一実施例に用いる取付金具を示した
拡大斜視図
【図3】この考案の一実施例に用いる補助取付金具を示
した拡大斜視図
【図4】この考案の一実施例に係る建材用コンクリート
板を示した正面図
【図5】図4のA−A線断面図
【図6】この考案の一実施例に係る建材用コンクリート
板の表面に塗装を施したものの部分拡大断面図
【図7】この考案の一実施例に係る建材用コンクリート
板の表面にフィルムを固着したものの部分拡大断面図
【図8】この考案の一実施例に係る建材用コンクリート
板の使用状態を示す概略正面説明図
【図9】図8のB−B線拡大断面図
【図10】図8のC−C線拡大断面図
【符号の説明】
6 取付金具 6a 主体 6b 連結片 6c 取付片 7 補助取付金具 7a 主板 7b 連結板 7c 取付板 8 コンクリート板 9 コンクリート板本体 15 取付部材 16 ビス 17 目地 18 コーキング材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の繊維強化コンクリート板本体
    と、このコンクリート板本体の各隅角部にそれぞれに配
    設した金属板からなる取付金具とを備え、これらの取付
    金具に設けた主体の直角を挾む両外側辺を前記コンクリ
    ート板本体の直角を挾む両外周側辺に沿わせて、前記主
    体をコンクリート板本体の隅角部に埋め込み固定し、前
    記主体の前記両外側辺からコンクリート板本体裏面側に
    屈曲させた連結片をコンクリート板本体の直角を挾む外
    周側辺部に埋め込み、前記連結片から屈曲して前記主体
    およびコンクリート板本体の裏面外側に突出する取付片
    を、主体の直角を挾む一方の外周側辺の角側端部および
    他方の外周側辺の反角側端部にそれぞれ対応する位置に
    設け、コンクリート板本体の各外周側辺の一端部位置と
    他端部から離れた位置とに縦,横対称に前記取付片をそ
    れぞれ配置したことを特徴とする建材用コンクリート
    板。
  2. 【請求項2】 繊維強化コンクリート板本体の対向する
    外周側辺の中間部に配設した金属板からなる補助取付金
    具を有し、これらの補助取付金具に設けた主板の外側辺
    を前記コンクリート板本体の対向する外周側辺に沿わせ
    て、前記主板をコンクリート板本体の前記外周側辺近く
    に埋め込み固定し、前記主板の外側辺からコンクリート
    板本体の裏面側に屈曲させた連結板をコンクリート板本
    体の対向する外周側辺部に埋め込み、前記連結片から屈
    曲してコンクリート板本体の裏面の外側に突出する取付
    板を主体の一側端部と対応させて設け、これらの取付板
    をコンクリート板本体の対向する外周側辺に対して喰い
    違い状に配置したことを特徴とする請求項1の建材用コ
    ンクリート板。
JP2999193U 1993-06-04 1993-06-04 建材用コンクリート板 Pending JPH071164U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2999193U JPH071164U (ja) 1993-06-04 1993-06-04 建材用コンクリート板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2999193U JPH071164U (ja) 1993-06-04 1993-06-04 建材用コンクリート板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH071164U true JPH071164U (ja) 1995-01-10

Family

ID=12291422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2999193U Pending JPH071164U (ja) 1993-06-04 1993-06-04 建材用コンクリート板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH071164U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005524007A (ja) * 2002-04-25 2005-08-11 ピーターソン、リチャード、イー. 建築物の外装及び内装表面用のプレハブ仕上強化パネル及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005524007A (ja) * 2002-04-25 2005-08-11 ピーターソン、リチャード、イー. 建築物の外装及び内装表面用のプレハブ仕上強化パネル及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20110002600A (ko) 건축용 패널 구조체
JPH071164U (ja) 建材用コンクリート板
KR20200052681A (ko) 건축용 마감 패널 및 패널 설치 기구
JPH0229152Y2 (ja)
US6802163B2 (en) Plant-on building enhancement
JPH042261Y2 (ja)
JPH0229150Y2 (ja)
JP2517969Y2 (ja) 自在曲面壁材
JPS6346588Y2 (ja)
JPS6321633Y2 (ja)
JPS5930128Y2 (ja) 大型タイルの型枠先付工法用タイル支持枠
JPH05253918A (ja) コンクリート製サイディングの曲面加工法
JP3002421U (ja) タイル組み込みパネル
JP2566773Y2 (ja) 受金具
JPH0242811Y2 (ja)
JPS6334036Y2 (ja)
JPH0227060Y2 (ja)
JPH0547701B2 (ja)
JPS631729Y2 (ja)
JPH0145286Y2 (ja)
JP3024637U (ja) 建築物の内外装材
JPS6349449Y2 (ja)
JPS5814749Y2 (ja) 建築物の化粧被覆柱
JPH0545712Y2 (ja)
JPH06346572A (ja) 建材用コンクリート板