JPH05253918A - コンクリート製サイディングの曲面加工法 - Google Patents

コンクリート製サイディングの曲面加工法

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JPH05253918A
JPH05253918A JP8977092A JP8977092A JPH05253918A JP H05253918 A JPH05253918 A JP H05253918A JP 8977092 A JP8977092 A JP 8977092A JP 8977092 A JP8977092 A JP 8977092A JP H05253918 A JPH05253918 A JP H05253918A
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JP
Japan
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siding
concrete
curved
concrete siding
joint
Prior art date
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Application number
JP8977092A
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English (en)
Inventor
Kenkichi Masuda
健吉 益田
Takeo Masuda
健夫 益田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価に大量生産される平板状のコンクリート
製サイディングを用いて、曲面部分の外壁を任意の曲率
で容易に施工することができる。 【構成】 コンクリート製サイディング1の片面又は両
面に、板厚Hの20〜40%の深さdの長溝4を所定の間隔
で曲げ方向と垂直な方向に複数本形成した後、これを曲
げ型6で所定の曲率に曲げた後、前記長溝4にコンクリ
ート用接着剤9を充填して曲面を固定することを特徴と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物の外壁材として用い
るコンクリート製サイディングの曲面加工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅やビル等の建物の外壁材とし
て、セメントとケイ酸カルシュウム及び軽量骨材などを
混合して板状に形成し、表面に凹凸模様を形成したコン
クリート製サイディングが多く用いられるようになって
きた。このコンクリート製サイディング1は、耐火性に
優れ、また取付けも釘で固定できて施工が容易な上、図
9に示すように表面に着色したタイル模様2と白色の目
地模様3を格子状に設けた凹凸模様を形成でき、外観上
もタイル張り施工と同様に仕上げることができる効果が
ある。
【0003】このようなコンクリート製サイディングを
用いて外壁を施工する場合、平面的な外壁の施工は容易
であるが、湾曲したバルコニーなどを施工することがで
きなかった。この理由として、建築物の設計に応じて種
々の曲率に形成したコンクリート製サイディングを予め
工場で生産しておくことはできず、また施工者の要望に
応じて個別に曲率を変えて流込み型を作成してコンクリ
ート製サイディングを成型することはコストが高くなる
からである。
【0004】このため従来は建物の平面的な外壁は、着
色したタイル模様を形成したコンクリート製サイディン
グで施工し、曲面部分の外壁はモルタル下地を施工した
上にタイルを1枚ずつ張付けて施工していた。このため
タイル張り部分の施工費が高く工期もかかり、その上、
サイディングのタイル模様の色と、焼成したタイルの色
とが一致せず外観上も問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を除
去し安価に大量生産される平板状のコンクリート製サイ
ディングを用いて、曲面部分の外壁を任意の曲率で容易
に施工できるコンクリート製サイディングの曲面加工法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
製サイディングの片面又は両面に、板厚の20〜40%の深
さの長溝を所定の間隔で曲げ方向と垂直な方向に複数本
形成した後、これを曲げ型で所定の曲率に曲げた後、前
記長溝にコンクリート用接着剤を充填して曲面を固定す
ることを特徴とするものである。
【作用】
【0007】以下本発明方法を図1ないし図5を参照し
て詳細に説明する。図1に示すように、表面に着色した
タイル模様2と白色の目地模様3を格子状に設けた平板
状のコンクリート製サイディング1を工場から出荷し、
施工業者の工場で図示しないカッターによりコンクリー
ト製サイディング1の裏面に、図2に示すように曲げ方
向と垂直な方向、すなわち短辺に沿って所定の間隔で複
数本の長溝4…を形成する。この長溝4の深さd1 と目
地3の目地溝5の深さd2 との合計の深さdは板厚Hの
20〜40%に形成されている。この場合、深さdが板厚H
の20%未満であると曲げ加工が難しく、また40%を越え
ると運搬中に割れる恐れがあるので上記範囲が望まし
い。
【0008】この後、図3に示すように所定の曲率に形
成した曲げ型6の上に、長溝4…を加工した裏面を上に
してコンクリート製サイディング1を載せ、この短辺側
の一端を万力7で締付けて固定した後、例えばローラー
8で押付けて曲げ型6に沿って曲げながら、所定の間隔
で万力7で締付けて固定し、順次長手方向に沿って湾曲
させていく。次いで図4及び図5に示すようにコンクリ
ート用接着剤9を点付けしながら長溝4に充填してから
暫く放置して湾曲した状態に固定する。このコンクリー
ト用接着剤9としては例えば酢酸ビニル系樹脂の接着剤
を使用する。
【0009】この後、万力7を取外して湾曲したコンク
リート製サイディング1を曲げ型6から外して施工現場
に運搬する。この場合、長溝4…が強力なコンクリート
用接着剤9で充填されて埋められているので、運搬中に
振動が加わっても長溝4から亀裂が入って割れることを
防止できる。
【0010】施工現場では、バルコニーのコーナー部分
等の曲率に沿って設けられた間柱に湾曲したコンクリー
ト製サイディングを釘で打付けて固定していく。このた
め従来のように焼成したタイルを1枚ずつ張る必要がな
く、また平面状の外壁部分と同じコンクリート製サイデ
ィング1を使用できるので、タイル模様2も同一となり
外観上はタイル張りと同じ状態に施工することができ
る。
【0011】図6は本発明の他の方法を示すもので、格
子状に形成された目地模様3の目地溝5の中心に、曲げ
方向と垂直な方向に沿ってカッターで複数本の長溝4…
を形成する。この長溝4と目地溝5との合計の深さdは
板厚Hの20〜40%に形成されている。
【0012】この後、図7に示すように所定の曲率の凸
曲面に形成した曲げ型6の上に、長溝4…を加工した表
面を上にしてコンクリート製サイディング1を載せ、こ
の短辺側の一端を万力7で締付けて固定した後、長溝4
に鋼板製のブレード10を嵌合させて矢印方向に折り曲げ
るとコンクリート製サイディング1が曲げ型6に沿って
湾曲し、以下同様に曲げながら万力7で固定していく。
この後、図8に示すように広がった長溝4にコンクリー
ト用接着剤9を点付けしながら充填して、暫く放置して
固定させる。次に、変性シリコン系やウレタン系のコー
キング剤11を目地溝5に塗布して仕上げる。
【0013】また小さな曲率で湾曲させる場合には、コ
ンクリート製サイディング1の表面と裏面に所定の間隔
で交互に長溝4…を形成し曲げ加工した後、長溝4…に
コンクリート用接着剤9を充填して固定してから、表面
側の長溝4を形成した目地溝5にコーキング剤11を塗布
する。
【0014】なお上記説明では表面にタイル模様2と目
地模様3を形成したコンクリート製サイディング1の場
合について示したが、模様のない平面状のサイディング
1を曲げる場合にも適用することができる。また本発明
は平板状のコンクリート製サイディング1を製造する工
場において、施工者の要望に応じて個別に曲率を変えて
曲げ加工を行なって、コンクリート用接着剤9で固定し
てから、施工現場に運搬しても良い。なおこの場合、本
発明に規定する深さの長溝4だけ加工して出荷すると、
運搬中に長溝4から亀裂が入って破産する恐れがあるの
で、曲げ加工した後、コンクリート用接着剤9で長溝4
を固定してから運搬する必要がある。
【0015】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るコンクリ
ート製サイディングの曲面加工法によれば、安価に大量
生産される平板状のコンクリート製サイディングを用い
て、曲面部分の外壁を、任意の曲率で容易に施工するこ
とができ、特にタイル模様のサイディングの場合に、タ
イル張り作業を省いて外観の優れた湾曲した外壁を施工
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製サイディングの側面図である。
【図2】図1に示すコンクリート製サイディングに長溝
を形成した状態を示す側面図である。
【図3】図2に示す長溝を形成したコンクリート製サイ
ディングを曲げ加工している状態を示す側面図である。
【図4】曲げ加工したコンクリート製サイディングの長
溝にコンクリート用接着剤を点付けして充填した状態を
示す背面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】本発明の他の実施例により長溝を形成したコン
クリート製サイディングの側面図である。
【図7】図6のコンクリート製サイディングを曲げ加工
している状態を示す側面図である。
【図8】長溝に接着剤を充填した後、目地溝にコーキン
グ剤を塗布した状態を示す側面図である。
【図9】タイル模様のコンクリート製サイディングを示
す斜視図である。
【符合の説明】
1 コンクリート製サイディング 2 タイル模様 3 目地模様 4 長溝 5 目地溝 6 曲げ型 7 万力 8 ローラー 9 コンクリート用接着剤 10 ブレード 11 コーキング剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製サイディングの片面又は
    両面に、板厚の20〜40%の深さの長溝を所定の間隔で曲
    げ方向と垂直な方向に複数本形成した後、これを曲げ型
    で所定の曲率に曲げた後、前記長溝にコンクリート用接
    着剤を充填して曲面を固定することを特徴とするコンク
    リート製サイディングの曲面加工法。
JP8977092A 1992-03-13 1992-03-13 コンクリート製サイディングの曲面加工法 Pending JPH05253918A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163558A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Takamura Sogyo Kk 残存型枠
JP2008163557A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Takamura Sogyo Kk 残存型枠
CN112942805A (zh) * 2021-01-28 2021-06-11 上海圣奎塑业有限公司 非平面型免拆保温模板的制作方法

Cited By (3)

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JP2008163558A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Takamura Sogyo Kk 残存型枠
JP2008163557A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Takamura Sogyo Kk 残存型枠
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