JPH07116190A - 鼓膜麻酔器兼治療器 - Google Patents
鼓膜麻酔器兼治療器Info
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- JPH07116190A JPH07116190A JP28582893A JP28582893A JPH07116190A JP H07116190 A JPH07116190 A JP H07116190A JP 28582893 A JP28582893 A JP 28582893A JP 28582893 A JP28582893 A JP 28582893A JP H07116190 A JPH07116190 A JP H07116190A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常は鼓膜麻酔器に設定しておき、治療器と
して使用したときには、一定時間後に強制的に麻酔器に
復帰するようにして、安全性のより一層高いものを得る
ことを目的とする。 【構成】 イヤー装着用の第１の電極１３と、アーム装
着用の第２の電極１４と、定電流回路２０と、タイマ２
１と、麻酔器のときと治療器のときとで極性を反転する
回路１９と、極性反転を指令する極性反転スイッチ４２
と、制御回路４３とを具備し、治療器として作動すると
きには、極性反転スイッチ４２によりタイマ２１と定電
流回路２０がそれぞれ治療用に切り替り、同時に、極性
が反転し、治療用の閉回路が形成される。ここで、スタ
ートスイッチ２２をオンすると、治療用時間Ｙだけ治療
用電流値Ｎが流れて滲出性中耳炎の治療が行なわれる。
治療してから所定時間経過後のリセット信号により、タ
イマ２１と定電流回路２０が麻酔用時間Ｘと麻酔用電流
値Ｍに戻るとともに、極性も戻り、元の麻酔器としての
作動開始状態に戻って待機する。
して使用したときには、一定時間後に強制的に麻酔器に
復帰するようにして、安全性のより一層高いものを得る
ことを目的とする。 【構成】 イヤー装着用の第１の電極１３と、アーム装
着用の第２の電極１４と、定電流回路２０と、タイマ２
１と、麻酔器のときと治療器のときとで極性を反転する
回路１９と、極性反転を指令する極性反転スイッチ４２
と、制御回路４３とを具備し、治療器として作動すると
きには、極性反転スイッチ４２によりタイマ２１と定電
流回路２０がそれぞれ治療用に切り替り、同時に、極性
が反転し、治療用の閉回路が形成される。ここで、スタ
ートスイッチ２２をオンすると、治療用時間Ｙだけ治療
用電流値Ｎが流れて滲出性中耳炎の治療が行なわれる。
治療してから所定時間経過後のリセット信号により、タ
イマ２１と定電流回路２０が麻酔用時間Ｘと麻酔用電流
値Ｍに戻るとともに、極性も戻り、元の麻酔器としての
作動開始状態に戻って待機する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン浸透式の鼓膜麻
酔器を滲出性中耳炎の治療器として安全に使用できるよ
うにした鼓膜麻酔器兼治療器に関するものである。
酔器を滲出性中耳炎の治療器として安全に使用できるよ
うにした鼓膜麻酔器兼治療器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、イオン浸透式の鼓膜麻酔器は、
図３に示すように、麻酔液１２を鼓膜１１に接触し、か
つ外耳道１０の入口まで注入し、この外耳道１０内にプ
ラス側のイヤー装着用の第１の電極１３を挿入する。マ
イナス側のアーム装着用の第２の電極１４は、アーム１
５の上膊部内側に装着する。この状態で、電源スイッチ
２３を閉じ、スタートスイッチ２２を投入すると、タイ
マ２１からの信号で定電流回路２０を駆動する。する
と、電流は、図中実線矢印方向に約１５秒かかって徐々
に５００μＡに達し、以後一定の電流が流れ、タイマ２
１の設定された時間（例えば１１分）が終了すると、徐
々に電流が減少し、約１５秒後に０になり鼓膜１１に麻
酔がかかる。
図３に示すように、麻酔液１２を鼓膜１１に接触し、か
つ外耳道１０の入口まで注入し、この外耳道１０内にプ
ラス側のイヤー装着用の第１の電極１３を挿入する。マ
イナス側のアーム装着用の第２の電極１４は、アーム１
５の上膊部内側に装着する。この状態で、電源スイッチ
２３を閉じ、スタートスイッチ２２を投入すると、タイ
マ２１からの信号で定電流回路２０を駆動する。する
と、電流は、図中実線矢印方向に約１５秒かかって徐々
に５００μＡに達し、以後一定の電流が流れ、タイマ２
１の設定された時間（例えば１１分）が終了すると、徐
々に電流が減少し、約１５秒後に０になり鼓膜１１に麻
酔がかかる。
【０００３】近年、滲出性中耳炎にイオン浸透法による
治療効果が認められてきている。この滲出性中耳炎にお
けるイオン浸透法による治療には、治療液を外耳道１０
に注入するが、この治療液は、一般にマイナスに荷電し
ているため、外耳道１０に装着したイヤー装着用の第１
の電極１３をマイナス側とし、アーム装着用の第２の電
極１４は、プラス側とする。そして、５００μＡ程度の
電流を設定時間（例えば１５分）流して治療する。
治療効果が認められてきている。この滲出性中耳炎にお
けるイオン浸透法による治療には、治療液を外耳道１０
に注入するが、この治療液は、一般にマイナスに荷電し
ているため、外耳道１０に装着したイヤー装着用の第１
の電極１３をマイナス側とし、アーム装着用の第２の電
極１４は、プラス側とする。そして、５００μＡ程度の
電流を設定時間（例えば１５分）流して治療する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、鼓膜麻
酔器と治療器とでは、麻酔液１２と治療液の違い、イヤ
ー装着用の第１の電極１３とアーム装着用の第２の電極
１４の極性の違いがあっても、流す電流値や時間が近似
しているため、鼓膜麻酔器として知られている装置を、
図３のような２極双投のスイッチなどの極性反転回路１
９を付加するだけで滲出性中耳炎の治療器としても使用
できることを本発明者等は見出した。
酔器と治療器とでは、麻酔液１２と治療液の違い、イヤ
ー装着用の第１の電極１３とアーム装着用の第２の電極
１４の極性の違いがあっても、流す電流値や時間が近似
しているため、鼓膜麻酔器として知られている装置を、
図３のような２極双投のスイッチなどの極性反転回路１
９を付加するだけで滲出性中耳炎の治療器としても使用
できることを本発明者等は見出した。
【０００５】すなわち、鼓膜麻酔器に第１切換スイッチ
２５と第２切換スイッチ２６からなる極性反転回路１９
を挿入し、鼓膜麻酔器として使用する場合には、第１切
換片２７と第２切換片２８を実線状態に切り替えてイヤ
ー電極端子１６からリード線１８を介して接続された第
１の電極１３をプラス側とし、アーム電極端子１７に接
続された第２の電極１４をマイナス側とし、また、治療
器として使用する場合には、第１切換片２７と第２切換
片２８を点線状態に切り替えてアーム電極端子１７に接
続された第２の電極１４をプラス側とし、イヤー電極端
子１６に接続された第１の電極１３をマイナス側とす
る。
２５と第２切換スイッチ２６からなる極性反転回路１９
を挿入し、鼓膜麻酔器として使用する場合には、第１切
換片２７と第２切換片２８を実線状態に切り替えてイヤ
ー電極端子１６からリード線１８を介して接続された第
１の電極１３をプラス側とし、アーム電極端子１７に接
続された第２の電極１４をマイナス側とし、また、治療
器として使用する場合には、第１切換片２７と第２切換
片２８を点線状態に切り替えてアーム電極端子１７に接
続された第２の電極１４をプラス側とし、イヤー電極端
子１６に接続された第１の電極１３をマイナス側とす
る。
【０００６】ところが、人体を対象とする医療機器は、
万が一にも使用上で誤操作があってはならないが、上述
のように電流の向きを逆にして使用するような場合、特
に一台の機器を多人数で使用する可能性のあるときに
は、前の使用状態のままで電流を逆に流すような誤操作
を招きやすく、使用上の厳重な管理と注意が必要であ
り、単に、極性反転回路１９として２極双投のスイッチ
を挿入する程度の改良では極めて危険性を有するという
問題がある。
万が一にも使用上で誤操作があってはならないが、上述
のように電流の向きを逆にして使用するような場合、特
に一台の機器を多人数で使用する可能性のあるときに
は、前の使用状態のままで電流を逆に流すような誤操作
を招きやすく、使用上の厳重な管理と注意が必要であ
り、単に、極性反転回路１９として２極双投のスイッチ
を挿入する程度の改良では極めて危険性を有するという
問題がある。
【０００７】本発明は、通常は麻酔器と治療器のいずれ
か一方に設定しておき、他方の機器として使用したとき
には、一定時間後に強制的に一方の機器に復帰するよう
にして安全性をより一層高めたものを得ることを目的と
するものである。
か一方に設定しておき、他方の機器として使用したとき
には、一定時間後に強制的に一方の機器に復帰するよう
にして安全性をより一層高めたものを得ることを目的と
するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、外耳道１０に
装着される第１の電極１３と、他の部位に装着される第
２の電極１４と、これらの電極間に所定の電流を流す定
電流回路２０と、通電時間を設定するタイマ２１とを具
備してなる鼓膜麻酔器において、治療器のとき前記第１
の電極１３と第２の電極１４間の通電方向を切換える極
性反転回路１９と、この極性反転回路１９の極性反転信
号を出力する極性反転スイッチ４２と、この極性反転信
号に応じて、前記定電流回路２０の電流値、タイマ２１
の設定時間および極性反転回路１９の切換えを指令し、
設定時間経過後に前記各回路を元の麻酔器の状態に復帰
させるための制御をする制御回路４３とを具備してなる
ことを特徴とする鼓膜麻酔器兼治療器である。
装着される第１の電極１３と、他の部位に装着される第
２の電極１４と、これらの電極間に所定の電流を流す定
電流回路２０と、通電時間を設定するタイマ２１とを具
備してなる鼓膜麻酔器において、治療器のとき前記第１
の電極１３と第２の電極１４間の通電方向を切換える極
性反転回路１９と、この極性反転回路１９の極性反転信
号を出力する極性反転スイッチ４２と、この極性反転信
号に応じて、前記定電流回路２０の電流値、タイマ２１
の設定時間および極性反転回路１９の切換えを指令し、
設定時間経過後に前記各回路を元の麻酔器の状態に復帰
させるための制御をする制御回路４３とを具備してなる
ことを特徴とする鼓膜麻酔器兼治療器である。
【０００９】
【作用】治療器として作動するときには、極性反転スイ
ッチ４２の信号を制御回路４３に送ると、その出力によ
りタイマ２１と定電流回路２０が治療用時間Ｙと治療用
電流値Ｎに切り替る。同時に、極性反転信号出力端子５
１からの出力により極性が反転し、治療用の閉回路が形
成される。スタートスイッチ２２がオンすると、タイマ
２１から治療用時間Ｙの信号が定電流回路２０へ送られ
る。定電流回路２０からは一定の電流が流れ、設定され
た治療用時間Ｙが終了すると治療が終了する。治療終了
してから所定時間経過後にタイマ２１からのリセット信
号が出力し、タイマ２１と定電流回路２０が麻酔用に戻
るとともに、極性が元の状態に戻り、元の麻酔器として
の作動開始状態に戻って待機する。
ッチ４２の信号を制御回路４３に送ると、その出力によ
りタイマ２１と定電流回路２０が治療用時間Ｙと治療用
電流値Ｎに切り替る。同時に、極性反転信号出力端子５
１からの出力により極性が反転し、治療用の閉回路が形
成される。スタートスイッチ２２がオンすると、タイマ
２１から治療用時間Ｙの信号が定電流回路２０へ送られ
る。定電流回路２０からは一定の電流が流れ、設定され
た治療用時間Ｙが終了すると治療が終了する。治療終了
してから所定時間経過後にタイマ２１からのリセット信
号が出力し、タイマ２１と定電流回路２０が麻酔用に戻
るとともに、極性が元の状態に戻り、元の麻酔器として
の作動開始状態に戻って待機する。
【００１０】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図１において、電池２４に電源スイッチ２３を介し
て、タイマ２１と制御回路４３が並列に接続されている
とともに、極性反転回路１９と定電流回路２０の直列回
路が並列に接続されている。
る。図１において、電池２４に電源スイッチ２３を介し
て、タイマ２１と制御回路４３が並列に接続されている
とともに、極性反転回路１９と定電流回路２０の直列回
路が並列に接続されている。
【００１１】前記極性反転回路１９は、第１スイッチ５
３、第２スイッチ５４、第３スイッチ５５、第４スイッ
チ５６からなり、第１スイッチ５３と第３スイッチ５５
の入力側が互いに接続され、第２スイッチ５４と第４ス
イッチ５６の入力側が互いに接続されている。また、第
１スイッチ５３と第４スイッチ５６の出力側が互いに接
続されるとともに、イヤー電極端子１６に接続され、第
２スイッチ５４と第３スイッチ５５の出力側が互いに接
続されるとともに、アーム電極端子１７に接続されてい
る。
３、第２スイッチ５４、第３スイッチ５５、第４スイッ
チ５６からなり、第１スイッチ５３と第３スイッチ５５
の入力側が互いに接続され、第２スイッチ５４と第４ス
イッチ５６の入力側が互いに接続されている。また、第
１スイッチ５３と第４スイッチ５６の出力側が互いに接
続されるとともに、イヤー電極端子１６に接続され、第
２スイッチ５４と第３スイッチ５５の出力側が互いに接
続されるとともに、アーム電極端子１７に接続されてい
る。
【００１２】前記制御回路４３は、レジスタ回路などか
らなり、キー信号入力端子４４、反転セット信号入力端
子４５、リセット信号入力端子４６、電源開閉信号出力
端子４７、タイマ時間設定信号出力端子４８、スタート
スイッチ出力端子４９、定電流可変信号出力端子５０、
極性反転信号出力端子５１、表示信号出力端子５７を具
備している。
らなり、キー信号入力端子４４、反転セット信号入力端
子４５、リセット信号入力端子４６、電源開閉信号出力
端子４７、タイマ時間設定信号出力端子４８、スタート
スイッチ出力端子４９、定電流可変信号出力端子５０、
極性反転信号出力端子５１、表示信号出力端子５７を具
備している。
【００１３】これらのうち、キー信号入力端子４４に
は、入力回路４１が接続され、反転セット信号入力端子
４５と電源ラインとの間には、極性反転スイッチ４２が
接続され、リセット信号入力端子４６とタイマ時間設定
信号出力端子４８は、タイマ２１に接続され、電源開閉
信号出力端子４７は、電源スイッチ２３を開閉制御する
ように接続され、スタートスイッチ出力端子４９は、ス
タートスイッチ２２を開閉制御するように接続され、定
電流可変信号出力端子５０は、前記定電流回路２０に接
続され、極性反転信号出力端子５１は、第３スイッチ５
５と第４スイッチ５６を開閉制御するとともに、インバ
ータ５２を介して第１スイッチ５３と第２スイッチ５４
を開閉制御するように接続され、表示信号出力端子５７
は表示部５８に接続されている。
は、入力回路４１が接続され、反転セット信号入力端子
４５と電源ラインとの間には、極性反転スイッチ４２が
接続され、リセット信号入力端子４６とタイマ時間設定
信号出力端子４８は、タイマ２１に接続され、電源開閉
信号出力端子４７は、電源スイッチ２３を開閉制御する
ように接続され、スタートスイッチ出力端子４９は、ス
タートスイッチ２２を開閉制御するように接続され、定
電流可変信号出力端子５０は、前記定電流回路２０に接
続され、極性反転信号出力端子５１は、第３スイッチ５
５と第４スイッチ５６を開閉制御するとともに、インバ
ータ５２を介して第１スイッチ５３と第２スイッチ５４
を開閉制御するように接続され、表示信号出力端子５７
は表示部５８に接続されている。
【００１４】前記入力回路４１は、キーボードからな
り、電源スイッチ２３の制御釦、スタートスイッチ２２
の制御釦、タイマ２１と定電流回路２０のセット釦、タ
イマ２１と定電流回路２０の増加釦、タイマ２１と定電
流回路２０の低減釦、表示部５８での作動中の電流表示
釦、表示部５８でのセット時間表示釦、表示部５８での
セット電流表示釦などを具備している。なお、図１の例
では、スタートスイッチ２２は、制御回路４３のスター
トスイッチ出力端子４９からの出力信号で開閉するよう
に構成したが、これに限られるものではなく、スタート
スイッチ２２は、入力回路４１の一部とすることによっ
て、制御回路４３を介在することなく、入力回路４１内
のスタートスイッチ２２を直接開閉するように構成して
もよい。
り、電源スイッチ２３の制御釦、スタートスイッチ２２
の制御釦、タイマ２１と定電流回路２０のセット釦、タ
イマ２１と定電流回路２０の増加釦、タイマ２１と定電
流回路２０の低減釦、表示部５８での作動中の電流表示
釦、表示部５８でのセット時間表示釦、表示部５８での
セット電流表示釦などを具備している。なお、図１の例
では、スタートスイッチ２２は、制御回路４３のスター
トスイッチ出力端子４９からの出力信号で開閉するよう
に構成したが、これに限られるものではなく、スタート
スイッチ２２は、入力回路４１の一部とすることによっ
て、制御回路４３を介在することなく、入力回路４１内
のスタートスイッチ２２を直接開閉するように構成して
もよい。
【００１５】以上のような構成による作用を図２に基づ
き説明する。タイマ２１の設定時間と、定電流回路２０
の電流値は、予め標準的なデータがセットされている。
もし、麻酔器として作動するとき、または、治療器とし
て作動するときのそれぞれのタイマ２１の設定時間と定
電流回路２０の電流値を、新たにセットしたり、変更を
要するときには、入力回路４１に設けられた制御釦によ
ってセットする。
き説明する。タイマ２１の設定時間と、定電流回路２０
の電流値は、予め標準的なデータがセットされている。
もし、麻酔器として作動するとき、または、治療器とし
て作動するときのそれぞれのタイマ２１の設定時間と定
電流回路２０の電流値を、新たにセットしたり、変更を
要するときには、入力回路４１に設けられた制御釦によ
ってセットする。
【００１６】Ａ．麻酔器として作動するとき （１）図２の（ａ）のように、ｔ１時に入力回路４１の
電源スイッチ制御釦を押すと、制御回路４３を介して電
源スイッチ２３がオンする。
電源スイッチ制御釦を押すと、制御回路４３を介して電
源スイッチ２３がオンする。
【００１７】（２）極性反転スイッチ４２が押されない
かぎり、タイマ２１と定電流回路２０が麻酔用時間と麻
酔用電流のままになっているとともに、制御回路４３の
極性反転信号出力端子５１から出力があらわれず、イン
バータ５２を介して極性反転回路１９の第１スイッチ５
３と第２スイッチ５４が実線のように接続し、また、第
３スイッチ５５と第４スイッチ５６が実線のように開い
ている。このため、電池２４、電源スイッチ２３、第１
スイッチ５３、イヤー電極端子１６、イヤー装着用の第
１の電極１３、アーム装着用の第２の電極１４、アーム
電極端子１７、第２スイッチ５４、定電流回路２０、電
池２４へ至る実線矢印で示すような閉回路が形成され
る。
かぎり、タイマ２１と定電流回路２０が麻酔用時間と麻
酔用電流のままになっているとともに、制御回路４３の
極性反転信号出力端子５１から出力があらわれず、イン
バータ５２を介して極性反転回路１９の第１スイッチ５
３と第２スイッチ５４が実線のように接続し、また、第
３スイッチ５５と第４スイッチ５６が実線のように開い
ている。このため、電池２４、電源スイッチ２３、第１
スイッチ５３、イヤー電極端子１６、イヤー装着用の第
１の電極１３、アーム装着用の第２の電極１４、アーム
電極端子１７、第２スイッチ５４、定電流回路２０、電
池２４へ至る実線矢印で示すような閉回路が形成され
る。
【００１８】（３）図２の（ｂ）のように、ｔ２時に入
力回路４１のスタートスイッチ制御釦を押すと、制御回
路４３を介してスタートスイッチ２２がオンしてタイマ
２１から図２の（ｃ）のようなｔ２からｔ３までの麻酔
用時間Ｘの信号が定電流回路２０へ送られる。
力回路４１のスタートスイッチ制御釦を押すと、制御回
路４３を介してスタートスイッチ２２がオンしてタイマ
２１から図２の（ｃ）のようなｔ２からｔ３までの麻酔
用時間Ｘの信号が定電流回路２０へ送られる。
【００１９】（４）図２の（ｅ）のように、定電流回路
２０からはＴ１秒かかって徐々にＭμＡまで達し、その
後一定の電流が流れ、ｔ３時にタイマ２１の設定された
麻酔用時間Ｘが終了すると、定電流回路２０は徐々に電
流が減少し、Ｔ２秒後に０になる。これによって、鼓膜
１１には麻酔がかかる。
２０からはＴ１秒かかって徐々にＭμＡまで達し、その
後一定の電流が流れ、ｔ３時にタイマ２１の設定された
麻酔用時間Ｘが終了すると、定電流回路２０は徐々に電
流が減少し、Ｔ２秒後に０になる。これによって、鼓膜
１１には麻酔がかかる。
【００２０】（５）麻酔用電流が０になって所定時間経
過後のｔ４時に、図２の（ｄ）のように、タイマ２１か
らのリセット信号が制御回路４３のリセット信号入力端
子４６に出力し、この制御回路４３を介して電源スイッ
チ２３がオフして元の麻酔器の状態に戻る。
過後のｔ４時に、図２の（ｄ）のように、タイマ２１か
らのリセット信号が制御回路４３のリセット信号入力端
子４６に出力し、この制御回路４３を介して電源スイッ
チ２３がオフして元の麻酔器の状態に戻る。
【００２１】Ｂ．治療器として作動するとき （１）図２の（ａ）のように、ｔ５時に入力回路４１の
電源スイッチ制御釦を押すと、制御回路４３を介して電
源スイッチ２３がオンする。
電源スイッチ制御釦を押すと、制御回路４３を介して電
源スイッチ２３がオンする。
【００２２】（２）図２の（ｆ）のように、ｔ６時に極
性反転スイッチ４２を押して極性反転信号を制御回路４
３の反転セット信号入力端子４５に送ると、タイマ時間
設定信号出力端子４８と定電流可変信号出力端子５０か
らの出力信号によりタイマ２１と定電流回路２０が治療
用時間Ｙと治療用電流値Ｎに切り替る。同時に、極性反
転信号出力端子５１からの出力により極性反転回路１９
の第３スイッチ５５と第４スイッチ５６が点線のように
接続し、また、インバータ５２により第１スイッチ５３
と第２スイッチ５４が点線のように開く。このため、電
池２４、電源スイッチ２３、第３スイッチ５５、アーム
電極端子１７、アーム装着用の第２の電極１４、イヤー
装着用の第１の電極１３、イヤー電極端子１６、第４ス
イッチ５６、定電流回路２０、電池２４へ至る点線矢印
で示すような閉回路が形成される。
性反転スイッチ４２を押して極性反転信号を制御回路４
３の反転セット信号入力端子４５に送ると、タイマ時間
設定信号出力端子４８と定電流可変信号出力端子５０か
らの出力信号によりタイマ２１と定電流回路２０が治療
用時間Ｙと治療用電流値Ｎに切り替る。同時に、極性反
転信号出力端子５１からの出力により極性反転回路１９
の第３スイッチ５５と第４スイッチ５６が点線のように
接続し、また、インバータ５２により第１スイッチ５３
と第２スイッチ５４が点線のように開く。このため、電
池２４、電源スイッチ２３、第３スイッチ５５、アーム
電極端子１７、アーム装着用の第２の電極１４、イヤー
装着用の第１の電極１３、イヤー電極端子１６、第４ス
イッチ５６、定電流回路２０、電池２４へ至る点線矢印
で示すような閉回路が形成される。
【００２３】（３）図２の（ｂ）のように、ｔ７時に入
力回路４１のスタートスイッチ制御釦を押すと、制御回
路４３を介してスタートスイッチ２２がオンしてタイマ
２１から図２の（ｃ）のようなｔ７からｔ８までの治療
用時間Ｙの信号が定電流回路２０へ送られる。
力回路４１のスタートスイッチ制御釦を押すと、制御回
路４３を介してスタートスイッチ２２がオンしてタイマ
２１から図２の（ｃ）のようなｔ７からｔ８までの治療
用時間Ｙの信号が定電流回路２０へ送られる。
【００２４】（４）図２の（ｅ）のように、定電流回路
２０からはＴ３秒かかって徐々にＮμＡまで達し、その
後一定の電流が流れ、ｔ８時にタイマ２１の設定された
治療用時間Ｙが終了すると、定電流回路２０は徐々に電
流が減少し、Ｔ４秒後に０になり治療が終了する。
２０からはＴ３秒かかって徐々にＮμＡまで達し、その
後一定の電流が流れ、ｔ８時にタイマ２１の設定された
治療用時間Ｙが終了すると、定電流回路２０は徐々に電
流が減少し、Ｔ４秒後に０になり治療が終了する。
【００２５】（５）治療用電流が０になって所定時間経
過後のｔ９時に、図２の（ｄ）のように、タイマ２１か
らのリセット信号が制御回路４３のリセット信号入力端
子４６に出力し、タイマ２１と定電流回路２０が麻酔用
に戻るとともに、極性反転信号出力端子５１からの出力
がなくなるので、第１スイッチ５３と第２スイッチ５４
が閉じ、第３スイッチ５５と第４スイッチ５６が開き、
さらに、電源スイッチ２３がオフして元の麻酔器として
の作動開始状態に戻って待機する。
過後のｔ９時に、図２の（ｄ）のように、タイマ２１か
らのリセット信号が制御回路４３のリセット信号入力端
子４６に出力し、タイマ２１と定電流回路２０が麻酔用
に戻るとともに、極性反転信号出力端子５１からの出力
がなくなるので、第１スイッチ５３と第２スイッチ５４
が閉じ、第３スイッチ５５と第４スイッチ５６が開き、
さらに、電源スイッチ２３がオフして元の麻酔器として
の作動開始状態に戻って待機する。
【００２６】なお、入力回路４１のキーの操作により、
麻酔時、治療時のタイマ２１、定電流回路２０の予めセ
ットした設定データや変更後のデータは、逐次表示部５
８によって表示される。
麻酔時、治療時のタイマ２１、定電流回路２０の予めセ
ットした設定データや変更後のデータは、逐次表示部５
８によって表示される。
【００２７】
（１）本発明は上述のように構成したので、麻酔液１２
の代りに治療液を注入し、イヤー装着用の第１の電極１
３とアーム装着用の第２の電極１４の極性を反転すれ
ば、鼓膜麻酔器を滲出性中耳炎の治療器としても使用で
きる。
の代りに治療液を注入し、イヤー装着用の第１の電極１
３とアーム装着用の第２の電極１４の極性を反転すれ
ば、鼓膜麻酔器を滲出性中耳炎の治療器としても使用で
きる。
【００２８】（２）本発明は、通常は麻酔器に設定して
おき、治療器として使用したときには、一定時間後に強
制的に麻酔器に復帰するようにしたので、人体を対象と
する機器であって、一台の機器を多人数で使用する可能
性のある機器であっても、電流を逆に流すような誤操作
を招くことがなく、極めて安全性の高いものである。
おき、治療器として使用したときには、一定時間後に強
制的に麻酔器に復帰するようにしたので、人体を対象と
する機器であって、一台の機器を多人数で使用する可能
性のある機器であっても、電流を逆に流すような誤操作
を招くことがなく、極めて安全性の高いものである。
【図１】本発明による鼓膜麻酔器兼治療器の一実施例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図２】本発明による麻酔器の場合と治療器の場合の動
作波形図である。
作波形図である。
【図３】従来の鼓膜麻酔器を治療器として使用した場合
のブロック図である。
のブロック図である。
１０…外耳道、１１…鼓膜、１２…麻酔液、１３…イヤ
ー装着用の第１の電極、１４…アーム装着用の第２の電
極、１５…アーム、１６…イヤー電極端子、１７…アー
ム電極端子、１８…リード線、１９…極性反転回路、２
０…定電流回路、２１…タイマ、２２…スタートスイッ
チ、２３…電源スイッチ、２４…電池、２５…第１切換
スイッチ、２６…第２切換スイッチ、２７…第１切換
片、２８…第２切換片、４１…入力回路、４２…極性反
転スイッチ、４３…制御回路、４４…キー信号入力端
子、４５…反転セット信号入力端子、４６…リセット信
号入力端子、４７…電源開閉信号出力端子、４８…タイ
マ時間設定信号出力端子、４９…スタートスイッチ出力
端子、５０…定電流可変信号出力端子、５１…極性反転
信号出力端子、５２…インバータ、５３…第１スイッ
チ、５４…第２スイッチ、５５…第３スイッチ、５６…
第４スイッチ、５７…表示信号出力端子、５８…表示
部。
ー装着用の第１の電極、１４…アーム装着用の第２の電
極、１５…アーム、１６…イヤー電極端子、１７…アー
ム電極端子、１８…リード線、１９…極性反転回路、２
０…定電流回路、２１…タイマ、２２…スタートスイッ
チ、２３…電源スイッチ、２４…電池、２５…第１切換
スイッチ、２６…第２切換スイッチ、２７…第１切換
片、２８…第２切換片、４１…入力回路、４２…極性反
転スイッチ、４３…制御回路、４４…キー信号入力端
子、４５…反転セット信号入力端子、４６…リセット信
号入力端子、４７…電源開閉信号出力端子、４８…タイ
マ時間設定信号出力端子、４９…スタートスイッチ出力
端子、５０…定電流可変信号出力端子、５１…極性反転
信号出力端子、５２…インバータ、５３…第１スイッ
チ、５４…第２スイッチ、５５…第３スイッチ、５６…
第４スイッチ、５７…表示信号出力端子、５８…表示
部。
Claims (2)
- 【請求項１】 外耳道１０に装着される第１の電極１３
と、他の部位に装着される第２の電極１４と、これらの
電極間に所定の電流を流す定電流回路２０と、通電時間
を設定するタイマ２１とを具備してなる鼓膜麻酔器にお
いて、治療器のとき前記第１の電極１３と第２の電極１
４間の通電方向を切換える極性反転回路１９と、この極
性反転回路１９の極性反転信号を出力する極性反転スイ
ッチ４２と、この極性反転信号に応じて、前記定電流回
路２０の電流値、タイマ２１の設定時間および極性反転
回路１９の切換えを指令し、設定時間経過後に前記各回
路を元の麻酔器の状態に復帰させるための制御をする制
御回路４３とを具備してなることを特徴とする鼓膜麻酔
器兼治療器。 - 【請求項２】 制御回路４３に接続された入力回路４１
により、定電流回路２０の電流値とタイマ２１の時間と
を目的に応じて設定可能にした請求項１記載の鼓膜麻酔
器兼治療器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28582893A JP2807859B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 鼓膜麻酔器兼治療器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28582893A JP2807859B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 鼓膜麻酔器兼治療器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07116190A true JPH07116190A (ja) | 1995-05-09 |
| JP2807859B2 JP2807859B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17696612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28582893A Expired - Lifetime JP2807859B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 鼓膜麻酔器兼治療器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2807859B2 (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008522725A (ja) * | 2004-12-07 | 2008-07-03 | カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド | 迷走神経耳介枝用刺激装置 |
| JP2010524584A (ja) * | 2007-04-19 | 2010-07-22 | アクラレント，インク． | 耳内のターゲット組織の同時両側治療システム及び方法 |
| US8755892B2 (en) | 2007-05-16 | 2014-06-17 | Cardiac Pacemakers, Inc. | Systems for stimulating neural targets |
| US9539146B2 (en) | 2009-07-15 | 2017-01-10 | Tusker Medical, Inc. | Trigger assembly for tympanostomy tube delivery device |
| US9681891B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-06-20 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with cutting dilator |
| US9713710B2 (en) | 2008-07-31 | 2017-07-25 | Tusker Medical, Inc. | Systems and methods for anesthetizing ear tissue |
| US9770366B2 (en) | 2009-07-15 | 2017-09-26 | Tusker Medical, Inc. | Tympanic membrane pressure equalization tube delivery system |
| US9833359B2 (en) | 2014-08-12 | 2017-12-05 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with cutter force clutch |
| US9833360B2 (en) | 2014-08-12 | 2017-12-05 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with replaceable shaft portion |
| US9950157B2 (en) | 2008-07-31 | 2018-04-24 | Tusker Medical, Inc. | Systems and methods for anesthetizing ear tissue |
| US10016304B2 (en) | 2015-07-16 | 2018-07-10 | Tusker Medical, Inc. | Earplug assembly for iontophoresis system |
| US10130808B2 (en) | 2013-03-14 | 2018-11-20 | Tusker Medical, Inc. | System and method for providing iontophoresis at tympanic membrane |
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| US10195369B2 (en) | 2011-07-25 | 2019-02-05 | Tusker Medical, Inc. | Personalizable system and method for anesthetizing the tympanic membrane |
| US10195086B2 (en) | 2014-08-11 | 2019-02-05 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with rotatable |
| US10219950B2 (en) | 2013-03-14 | 2019-03-05 | Tusker Medical, Inc. | Features to improve and sense tympanic membrane apposition by tympanostomy tube delivery instrument |
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| US10576277B2 (en) | 2007-12-20 | 2020-03-03 | Tusker Medical, Inc. | Iontophoresis methods |
| US10765560B2 (en) | 2014-08-08 | 2020-09-08 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with elastomeric brake |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP28582893A patent/JP2807859B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10195086B2 (en) | 2014-08-11 | 2019-02-05 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with rotatable |
| US10966866B2 (en) | 2014-08-11 | 2021-04-06 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with rotatable flexible shaft |
| US10653561B2 (en) | 2014-08-12 | 2020-05-19 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with replaceable shaft portion |
| US9833359B2 (en) | 2014-08-12 | 2017-12-05 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with cutter force clutch |
| US10736785B2 (en) | 2014-08-12 | 2020-08-11 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with cutter force clutch |
| US9833360B2 (en) | 2014-08-12 | 2017-12-05 | Tusker Medical, Inc. | Tympanostomy tube delivery device with replaceable shaft portion |
| US10842676B2 (en) | 2015-07-16 | 2020-11-24 | Tusker Medical, Inc. | Earplug assembly for iontophoresis system |
| US10016304B2 (en) | 2015-07-16 | 2018-07-10 | Tusker Medical, Inc. | Earplug assembly for iontophoresis system |
| US11696854B2 (en) | 2015-07-16 | 2023-07-11 | Tusker Medical, Inc. | Earplug assembly for iontophoresis system |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2807859B2 (ja) | 1998-10-08 |
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