JPH07115819B2 - エスカレータ - Google Patents

エスカレータ

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JPH07115819B2
JPH07115819B2 JP2340266A JP34026690A JPH07115819B2 JP H07115819 B2 JPH07115819 B2 JP H07115819B2 JP 2340266 A JP2340266 A JP 2340266A JP 34026690 A JP34026690 A JP 34026690A JP H07115819 B2 JPH07115819 B2 JP H07115819B2
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specific step
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正美 神長
順彦 豊嶋
敏和 北山
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、一般利用者の他に、ベビーカーや身障者の車
椅子類の搬送をも可能としたエスカレータに関し、特に
上下複数の踏段を同じ高さに保持して奥行きの広い車椅
子類搭載スペースを確保し得るようにしたエスカレータ
に関する。
(従来の技術) 都市の建造物の立体化が進む中で、鉄道の駅舎や公共の
施設の利用者の利便を図るためにエスカレータが多く設
置されるようになって来ている。しかし、通常一般のエ
スカレータでは各踏段の奥行き寸法が短いために、身障
者等の車椅子類を水平な姿勢に搭載して安全に搬送する
ことができず、せっかくのエスカレータも車椅子類利用
の身障者には簡単に利用できない不便があった。
そこで最近では、前述の如く、無端状に配列する多数の
踏段のうち、上下複数段の踏段を同じ高さに保持して奥
行きの広い車椅子類搭載スペースを確保し得るようにし
たエスカレータの実現が急務とされている。
この種の車椅子類搭載可能なエスカレータとしては、例
えば特公昭63−19437号公報に示されている様なものが
既に提案されている。その構成を簡単に述べると、上下
階に斜めに掛け渡して主枠を設け、この主枠の上下階側
乗降口間に上面の往路と下面の帰路と上下階側端の反転
部とよりなる循環路を構成し、この循環路に無端状に列
設して多数の踏段を走行駆動可能に設けている。この多
数の踏段のうちの一部に、車椅子類を乗せる互いに隣接
した上下2段の踏段を適当に特定し、この特定の上下2
段の踏段のうちの下段の踏段は、前後輪を備えたフレー
ムと蹴上げ板とよりなる踏段主体と、この踏段主体の上
面に配する踏板とこの後側の補助蹴上げ板とよりなる踏
段可動部とに分割構成すると共に、一方その上段の踏段
には車椅子類を乗せる際に前記往路の水平路部にてアー
ムを後方に突出動作して前記下段の踏段の踏段可動部を
支持するリフト機構を備え、そのリフト機構のアームに
より踏段可動部を上昇させて上段の踏段と同じ高さに支
持したまま車椅子類を乗せて往路の傾斜路部を走行して
行けるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前述の様なエスカレータにおいては、特定の
上下2段の踏段のうち、下段の踏段の踏段可動部をリフ
ト機構のアームにより上段の踏段と同じ高さに上昇させ
たり、元の位置に下降させる際の簡単なガイド手段とし
て、踏段主体の蹴上げ板の裏面に空間を存して立壁を設
け、この立壁と蹴上げ板との間に前記踏段可動部の補助
蹴上げ板を摺嵌して上下方向に移動可能にしている構成
である。こうした簡単なガイド手段では、踏段可動部の
上下移動する軌道を案内する機能がなく、立壁と蹴上げ
板との間隔をラフに広くすると、アームによる踏段可動
部の上昇移動時の傾き遊動が多く、該踏段可動部を平行
移動させて水平状態を維持できないと共に、上段の踏段
の蹴上げ板に接近して擦れたり、逆に隙間が大きくなっ
て危険を招いたりする虞れがある。また立壁と蹴上げ板
との間隔をシビアに狭くすると、その間での補助蹴上げ
板の上下動がきつくなり、踏段可動部の負荷の少ないス
ムーズな上昇移動並びに下降復帰が困難となる問題が発
生する虞れがある。
本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的とするところ
は、車椅子類を乗せる第1及び第2の特定踏段のうち
の、下段側の第1の特定踏段の踏板を、駆動手段に駆動
指令を与えることにより自動的に進出するリフト機構に
より支持するとともに、上昇させて該第2の特定踏段と
同じ高さに保持するものでありながら、第1の特定踏段
の踏板が前記リフト機構に支持されて昇降する際に、ガ
イド機構により上段側の第2の特定踏段に対し間隙をほ
ぼ一定に維持して安全且つスムーズに案内上昇させるこ
とができて、接近し過ぎて擦れたり、逆に隙間が開いて
危険を招いたりすることがなく、安全且つ円滑に車椅子
類を乗せて搬送できるようになる車椅子類搬送兼用のエ
スカレータを提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、以上の目的を達成するために、請求項1に対
応する発明では、無端状に連結されて循環移動する複数
の踏段と、これら複数の踏段の少なくとも一部に設けら
れ、車椅子搭載用の踏板を昇降可能に設けた第1の特定
踏段と、この第1の特定踏段に隣接して設けられ、前記
踏板を上昇させるリフト機構を設けた第2の特定踏段
と、駆動指令により自動的に前記リフト機構を前記踏板
に対し進出支持させるための駆動手段とを備え、前記踏
板を前記第2の特定踏段との間隙をほぼ一定に維持する
ように昇降可能に案内支持するガイド機構を前記第1の
特定踏段に設けたことを特徴とするエスカレータを提供
する。
また、請求項2に対応する発明では、無端状に連結され
て循環移動する複数の踏段と、これら複数の踏段の少な
くとも一部に設けられ、車椅子搭載用の踏板を昇降可能
に設けた第1の特定踏段と、この第1の特定踏段に隣接
して設けられ、前記踏板を上昇させるリフト機構を設け
た第2の特定踏段と、駆動指令により自動的に前記リフ
ト機構を前記踏板に対し進出支持させるための駆動手段
とを備え、前記踏板を前記第2の特定踏段との間隙をほ
ぼ一定に維持するように斜め方向に昇降可能に案内支持
するガイド機構を前記第1の特定踏段に設けたことを特
徴とするエスカレータを提供する。
さらに、請求項3に対応する発明では、ガイド機構は前
記第1の特定踏段に設けられたリンク機構としたことを
特徴とするエスカレータを提供する。
(作用) 請求項1に対応する発明のエスカレータによれば、以下
のような作用効果が得られる。すなわち、通常は各段の
踏段が全て既存の一般エスカレータと同様に往路を水平
姿勢のまま走行して、その傾斜路部においては段差を生
じながら移動し、一般利用者を安全に搬送する。
ここで、身障者等が乗った車椅子類を搬送する場合に
は、往路の水平路部において、車椅子類を乗せる特定の
踏段のうちの、上段側の第2の特定踏段に備えられた駆
動手段に駆動指令を与えることによりリフト機構が自動
的に進出して下段側の第1の特定踏段の踏板を支持す
る。この状態のまま車椅子類を乗せて往路の水平路部か
ら傾斜路部の方向に走行して行く。この傾斜路部におい
ては、その第1及び第2の特定踏段以外の踏段は水平姿
勢で互いに段差を生じるようになるが、第1の特定踏段
の踏板は、この上段側の第2の特定踏段のリフト機構に
支持されていることで、ガイド機構により案内されなが
ら引き上げられて水平状態のまま上昇し、該上段側の第
2の特定踏段と同じ高さを維持するようになる。
その際、前記ガイド機構が、第1の特定踏段に設けられ
踏板を上段側の第2の特定踏段の蹴上板と略一定の間隙
を維持して昇降可能に案内支持する構成であるので、そ
の踏板が上段側の第2の特定踏段に対し接近し過ぎて擦
れたり、逆に隙間が大きく開いて危険を招いたりするこ
となく安全且つスムーズに上昇するようになる。
また、請求項2に対応する発明のエスカレータでは、前
記ガイド機構が、第1の特定踏段に設けられた踏板を上
段側の第2の特定踏段と略一定の間隙を維持する状態に
斜め後方に上昇可能に案内支持する構成であるので、そ
の踏板が上段側の第2の特定踏段に対し接近し過ぎて擦
れたり、逆に隙間を大きく開いて危険を招いたりするこ
となく安全且つスムーズに上昇するようになる。特に、
一般のエスカレータの往路の傾斜路部では上下の踏段間
が若干詰まる状態になるが、これに関係なく第1の特定
踏段の踏段が斜め方向に上昇するので、上段側の第2の
特定踏段に対し詰まることなく、即ち接近し過ぎること
なく、常に間隙を略一定に維持しながら安全且つスムー
ズに上昇するようになる。
さらに、請求項3に対応する発明のエスカレータでは、
前記リンク機構が、第1の特定踏段に設けられた踏板を
上段側の第2の特定踏段と略一定の間隙を維持する状態
に所定方向に上昇可能に案内支持する構成であるので、
その踏板が上段側の第2の特定踏段に対し接近し過ぎて
擦れたり、逆に隙間を大きく開いて危険を招いたりする
ことなく安全且つスムーズに上昇するようになる。特
に、一般のエスカレータの往路の傾斜路部では上下の踏
段間が若干詰まる状態になるが、これに関係なく第1の
特定踏段の踏段が斜め方向に上昇するので、上段側の第
2の特定踏段に対し詰まることなく、即ち接近し過ぎる
ことなく、常に間隙を略一定に維持しながら安全且つス
ムーズに上昇するようになる。
これで、第1の特定踏段の踏板とこの上段側の第2の特
定踏段とが安全な間隙を存して確実に同じ高さを維持し
て奥行きの広い車椅子類搭載スペースを確保したまま傾
斜路部を走行し、その上に乗せられた車椅子類を水平状
態で安定保持しながら安全に搬送できるようになる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面により説明する。まず第5
図に示す如く上下階に斜めに掛け渡して主枠1が設けら
れ、この主枠1内に従来同様の前後輪ガイドレールや踏
段チェーン駆動スプロケット及び従動スプロケットを配
して循環路2が構成されている。この循環路2の上面の
往路3と下面の帰路4と上下階側端の反転部5,6とに亘
り多数の踏段7…が左右の踏段チェーン(図示せず)を
介し無駄状に連結して列設され、これら踏段7…がそれ
ぞれ左右一対ずつの前後輪8,9を有し、図示しない駆動
機構により走行駆動されて一般利用客を上下階側乗降口
10,11間で搬送するようになっている。
ここまでは既存の一般エスカレータと同様であるが、身
障者を乗せた車椅子類などをも搬送可能とするために、
前記多数の踏段7…の少なくとも一部に、即ち踏段7…
の配列方向に適当間隔を存した複数箇所の互いに隣接す
る上下2段ずつの踏段7A,7Bを車椅子類搭載用として特
定し、車椅子類Kを乗せる時にはその下段側の第1の特
定踏段7Aが上段側の第2の特定踏段7Bと第6図に示す如
く往路3の傾斜路部においても互いに同一高さを維持し
て奥行きの広い車椅子類搭載スペースを確保するように
構成している。
また、その第1及び第2の特定踏段7A,7Bの直ぐ上側の
踏段7Cが車椅子類Kの足乗せ台Fの邪魔になるような場
合は、第6図及び第7図に示す如くその踏段7Cの上面踏
板と後面蹴上げ板とを、左右両端部12a,12bと中央部12c
とに分割構成し、その中央部12cが後ろ下がりに傾動す
るようにされている。つまり、通常はその中央部12cを
左右両端部12a,12bに対し同一高さに保持する左右のロ
ックピン13,13を備え、車椅子類搭載時にはソレノイド
等の進退駆動手段により該ロックピン13,13が左右に引
退せしめられて、中央部12cが自重により前端側のヒン
ジ(図示せず)を回動中心として後ろ下がりの傾斜状態
に回動するように構成されている。
ここで、前記第1及び第2の特定踏段7A,7Bが車椅子類
Kを乗せる時には互いに同一高さを維持する構成を述べ
る。
まず、第1図乃至第4図に示す如く、前記第1及び第2
の特定踏段7A,7Bのうち、下段側の第1の特定踏段7A
は、踏段主体20と踏段可動部21とに分割構成されている
と共に、その踏段主体20に対し踏段可動部21を昇降可能
に案内支持するガイド機構としてのリンク機構22を備え
た構成とされている。
その踏段主体20は、一般の踏段7…と略同様に左右一対
ずつの前後輪8,9を備えたフレーム25と、このフレーム2
5の後面側に取付け固定されてやや後傾状態で湾曲して
立ち上がる蹴上げ板26と、フレーム25の左右両端に取付
け固定されて第7図の左右両端部12a,12bに相当するよ
うな状態の両端踏板部(図示せず)とで構成されてい
る。
前記踏段可動部21は、前記踏段主体20の上面に配する踏
板27と、この後側から下方に突設されて前記蹴上げ板26
の内側に略平行に配する補助蹴上げ板28とより構成され
ている。
前記ガイド機構としてのリンク機構22は、一種のパンタ
グラフのようなダブルX状のリンク機構である。つまり
X状に軸ピン30で枢支連結した下側リンク31,32と、同
じくX状に軸ピン33で枢支連結した上側リンク34,35と
を、上下に重ねて軸ピン36,37で連結し、これを左右一
対互いに連動する状態に連結して構成した構造のもので
ある。このダブルX状のリンク機構22の下側後端ヒンジ
(軸ピン)38を前記フレーム25の上面後端部に取付ける
と共に、上側前端ヒンジ(軸ピン)39を前記踏板27の下
面前端寄り部に取付けている。また下側前端スライドヒ
ンジ(軸ピン)40をコロ41を介し前記フレーム25の上面
前端部のスリット25aに前後動可能に摺嵌して取付ける
と共に、上側後端スライドヒンジ(軸ピン)42をコロ43
を介し前記踏板27の下面後端寄り部のスリット27aに前
後動可能に摺嵌して取付けている。このリンク機構23に
より踏段可動部21を常に水平状態に保持してやや斜め後
方に上昇するように平行移動可能に案内支持している。
一方、前記第1及び第2の特定踏段7A,7Bのうち、上段
側の第2の特定踏段7Bは、その他一般の踏段7…と略同
様に左右一対ずつの前後輪8,9を備えたフレーム45と、
このフレーム45の後面側に取付け固定されてやや後傾状
態で湾曲して立ち上がる蹴上げ板46と、フレーム45上に
取付け固定された踏板47とで構成されていると共に、そ
の踏板45の下面部に後方に向けてリフト機構50を備えて
いる構成である。
このリフト機構50は、左右一対のアーム51を各々駆動手
段としてソレノイド52により前記蹴上げ板46の左右一対
の穴46aから後方に出没可能にした構成で、その各ソレ
ノイド52が集電子(図示せず)を介し外部電源から給電
されて駆動指令が与えられることにより、左右のアーム
51が自動的に後方に突出する状態に進出し、前記第1の
特定踏段7Aの踏段可動部21の踏板27を下側から支持して
上段側の第2の特定踏段7Bの踏板47と同一高さに維持す
るようになっている。さらに、リフト機構50は、踏板27
にかかる車椅子搭載時の荷重を、第2の特定踏段7Bに分
担支持させるための働きもしている。
なお、第1図乃至第4図中53は前輪用ガイドレール、54
は後輪用ガイドレールである。
また、前記第1の特定踏段7Aは、前記循環路2の上面の
往路3から反転部5,6で反転して下面の帰路4を移動す
る時に、踏段可動部21がフリーに垂れ下がってしまうと
主枠1の底面に当たる不都合があるので、その踏段可動
部21を踏段主体20に対し左右から図示しないがロックピ
ンをソレノイド等の進退駆動手段により進出させてロッ
ク保持できるようにしてある。
而して、前記構成のエスカレータでは、通常は各段の踏
段7…,7A,7B,7C全てが既存の一般エスカレータと同様
に循環路2の上面の往路3から反転部5,6で反転して下
面の帰路4を走行移動し、その往路3の上下水平路部3
a,3b並びに中間の傾斜路部3c(第5図参照)において
は、第3図及び第4図に示す如く前後輪ガイドレール5
3,54に案内されて、各々水平姿勢を維持したまま移動す
る。しかもその往路3の上下の水平路部3a,3bでは第3
図に示す如く隣接する踏段相互が同じ高さとなり、中間
の傾斜路部3cでは隣接した踏段相互が上下にずれて段差
を生じて走行する。これで一般利用者を安全に搬送す
る。この状態時はリフト機構50の駆動手段であるソレノ
イド52への通電が断たれていて、左右のアーム51が踏段
7B内に引っ込められたままとなっている。ここで、身障
者等が乗った車椅子類Kを搬送する場合には、その旨の
操作スイッチ(図示せず)を操作し、エスカレータの運
転を停止或いはスロー運転状態とする。これで車椅子類
Kを乗せる第1及び第2の特定踏段7A,7Bがエスカレー
タの上昇運転モードでは往路3の下階側水平路部3aに来
た時(エスカレータの下降運転モードでは上階側水平路
部3bに来た時)に、その上段側の第2の特定踏段7B内の
リフト機構50の駆動手段である各ソレノイド52に集電子
を介し通電されて、このソレノイド52の駆動により自動
的に左右一対のアーム51が後方に突出するように進出
し、このアーム51が下段側の第1の特定踏段7Aの踏段可
動部21を下面側から支持する。この状態のまま車椅子類
Kを乗せて往路3の水平路部3aから傾斜路部3cの方に走
行して行く。
この傾斜路部3cにおいては、その第1及び第2の特定踏
段7A,7B以外の踏段7…は水平姿勢で互いに段差を生じ
るようになるが、第1の特定踏段7Aの踏段可動部21の踏
板27は、この上段側の第2の特定踏段7Bのリフト機構50
に支持されていることで、踏段主体20の対しガイド機構
としてのリンク機構22により案内されながら引き上げら
れて水平状態のまま上昇し、該上段側の第2の特定踏段
7Bと同じ高さを維持するようになる。
その際、前記リンク機構22が上方に伸びるが、その下側
後端ヒンジ38と上側前端ヒンジ39を前記フレーム25と踏
板27に取付け、下側前端スライドヒンジ40と上側後端ス
ライドヒンジ42をフレーム25と踏板27とのスリット25a,
27aに前後動可能に取付けたので、このリンク機構22の
働きで踏段可動部21の踏板27は、水平状態のまま上段側
の第2の特定踏段7Bに対し間隙を略一定に維持してやや
斜め後方に平行移動しながらスムーズに上昇する。一般
に往路3の傾斜路部3cでは上下の踏段間が若干詰まる状
態になるが、これに関係なく該踏段可動部21に踏板27が
上段側の第2の特定踏段7Bに対し間隙を略一定に維持す
るようになる。
つまり、往路3の傾斜路部3cでは第2図及び第4図に示
す如く各踏段が水平姿勢を維持すべく、その前後輪8,9
が同一レベルのガイドレール43,44上に来るので、その
上下の踏段間の水平距離が傾斜路部3cの斜角度に応じて
少し縮まるようになる。この時の踏段相互の接触を避け
るために、通常では各踏段の蹴上げ板が当該踏段の踏板
の前端を中心とする円弧状に湾曲した曲面で立ち上がっ
ている。こうした構成の第2の特定踏段7Bに下段側の第
1の特定踏段7Aの踏段可動部21の踏板27が常に略一定の
間隙を維持しながら上昇するように前記リンク機構22が
設定されており、これにて下段側の第1の特定踏段7Aの
踏段可動部21が上段側の第2の特定踏段7Bに接近し過ぎ
て擦れたり、逆に隙間が大きくなって危険を招いたりす
ることがなくなる。
これで第1及び第2の特定踏段7A,7Bが確実に同じ高さ
を維持して奥行きの広い車椅子類搭載スペースを確保し
たまま傾斜路部3cを走行し、その上に乗せられた車椅子
類Kを水平状態で安定保持しながら安全に搬送するよう
になる。
なお、この状態時には、その上側の踏段7Cのロックピン
13,13がソレノイド等の進退駆動手段により左右に引退
せしめられて、中央部12cが後ろ下がりに傾動し、車椅
子類Kの足乗せ台Fの邪魔にならないようになってい
る。
こうして車椅子類Kを乗せた第1及び第2の特定踏段7
A,7Bが往路3の中間傾斜路部3cから上階側水平路部3b
(エスカレータ下降運転モードではその逆の下階側水平
路部3a)に移動して行くと、徐々に前記ダブルX状のリ
ンク機構22が下方に縮みながら踏段可動部21が第2の特
定踏段7Bと略一定の間隙を保ったまま同一高さを維持し
て踏段主体20内に縮まるようになる。こうして水平路部
において停止或いはスロー運転になり、そこで車椅子類
を降車させるが、その際にリフト機構50の左右一対のア
ーム51が駆動手段としてのソレノイド52により自動的に
引っ込められて下段の踏段7Aの踏段可動部21の支持を解
消する。これで通常の踏段と同様の走行状態に戻る。
〔発明の効果〕 本発明の車椅子類搬送兼用のエスカレータは前述の如く
構成したので、車椅子類を乗せる第1及び第2の特定踏
段のうちの、下段側の第1の特定踏段の踏板を、駆動手
段に駆動指令を与えることにより自動的に進出するリフ
ト機構により支持するとともに、上昇させて該第2の特
定踏段と同じ高さに保持するものでありながら、第1の
特定踏段の踏板が前記リフト機構に支持されて昇降する
際に、ガイド機構により上段側の第2の特定踏段に対し
間隙をほぼ一定に維持して安全且つスムーズに案内上昇
させることができて、接近し過ぎて擦れたり、逆に隙間
が開いて危険を招いたりすることがなく、安全且つ円滑
に車椅子類を乗せて搬送できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は車椅子
類を乗せる時の第1及び第2の特定踏段の水平路部にお
ける関係を示す断面図、第2図は同じく第1及び第2の
特定踏段の傾斜路部における関係を示す断面図、第3図
は通常運転時の第1及び第2の特定踏段の水平路部にお
ける関係を示す断面図、第4図は同じく通常運転時の第
1及び第2の特定踏段の傾斜路部における関係を示す断
面図、第5図はエスカレータ全体の概略構成図、第6図
は車椅子類を第1及び第2の特定踏段に乗せた状態の概
略的断面図、第7図は車椅子類を乗せる特定の踏段のさ
らに上段側の踏段の斜視図である。 3……往路、3a,3b……水平路部、3c……傾斜路部、4
……帰路,7……踏段、7A……第1の特定踏段、7B……第
2の特定踏段、8……前輪、9……後輪、10,11……上
下階乗降口,20……踏段主体、21……踏段可動部、22…
…ガイド手段(リンク機構)、27……踏板、38……下側
後端ヒンジ、39……上側前端ヒンジ、40……下側前端ス
ライドヒンジ、42……上側後端スライドヒンジ、50……
リフト機構、51……アーム、52……駆動手段(ソレノイ
ド)、K……車椅子類。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状に連結されて循環移動する複数の踏
    段と、これら複数の踏段の少なくとも一部に設けられ、
    車椅子搭載用の踏板を昇降可能に設けた第1の特定踏段
    と、この第1の特定踏段に隣接して設けられ、前記踏板
    を上昇させるリフト機構を設けた第2の特定踏段と、駆
    動指令により自動的に前記リフト機構を前記踏板に対し
    進出支持させるための駆動手段とを備え、前記踏板を前
    記第2の特定踏段との間隙をほぼ一定に維持するように
    昇降可能に案内支持するガイド機構を前記第1の特定踏
    段に設けたことを特徴とするエスカレータ。
  2. 【請求項2】無端状に連結されて循環移動する複数の踏
    段と、これら複数の踏段の少なくとも一部に設けられ、
    車椅子搭載用の踏板を昇降可能に設けた第1の特定踏段
    と、この第1の特定踏段に隣接して設けられ、前記踏板
    を上昇させるリフト機構を設けた第2の特定踏段と、駆
    動指令により自動的に前記リフト機構を前記踏板に対し
    進出支持させるための駆動手段とを備え、前記踏板を前
    記第2の特定踏段との間隙をほぼ一定に維持するように
    斜め方向に昇降可能に案内支持するガイド機構を前記第
    1の特定踏段に設けたことを特徴とするエスカレータ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のエスカレータにおい
    て、ガイド機構は前記第1の特定踏段に設けられたリン
    ク機構であることを特徴とするエスカレータ。
JP2340266A 1990-11-30 1990-11-30 エスカレータ Expired - Lifetime JPH07115819B2 (ja)

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