JP2504697B2 - エスカレ―タ - Google Patents
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Description
カーや身障者用車椅子等の車類の搬送も可能としたエス
カレータに関し、特に上下複数段の特定踏段を同じ高さ
に保持して奥行幅の広い車類搭載スペースを確保し得る
ようにしたエスカレータに関する。
駅舎や公共施設の利用者の利便を図るためにエスカレー
タが多く設置されるようになって来ている。しかし、通
常一般のエスカレータでは各踏段の奥行き寸法(奥行
幅)が狭いために、車椅子等の車類を水平な状態に搭載
して安全に搬送することができず、せっかくのエスカレ
ータも車類利用者には簡単に利用できない不便があっ
た。
て、無端状に配列する多数の踏段の中に車類を載せる特
定の踏段(上下2段の踏段を水平状態で同じ高さに保持
して奥行幅の広い車類搭載スペースを確保する特殊構造
の踏段)を組込んだエスカレータが提案されている(例
えば特公昭63−19437号公報)。
の概略構成は、図11に示すようなものであり、多数の
踏段7の中にエスカレータの乗降口から傾斜部及び傾斜
部から乗降口に渡る経路(上下階側乗降口間の上面往
路)で車類Kを水平に搭載できるように可動変形する特
殊構造の特定踏段7A,7B,7Cを設けている。
タにおいては、多数の踏段7の中に組込まれる車類搬送
用の特定踏段7A,7B,7Cが、エスカレータの上昇
運転と下降運転の両方に用いられる兼用型となっている
と共に、往路傾斜部で水平のまま互いに同じ高さに保持
される踏段が上下2段の特定踏段7A,7Bのみである
ので、上昇運転の際には踏段搭載の車類Kを特定踏段7
Aの下側踏段7′の上に立った介添者Mが直立姿勢で図
11の如く支持できるが、下降運転の際には介添者Mが
載るスペースがなく、図12に示す如く介添者Mは前記
特定踏段7Cの更に上段側の踏段7″の上に載っって腰
を大きく曲げた姿勢で車類Kを支えなければならず、そ
の姿勢が不安定で、介添者M及び車類利用者に転落等の
危険性があるという問題があった。即ち、介添者Mが安
楽な姿勢で載るスペースがなかった。
なされたもので、その目的とするところは、往路傾斜部
で少なくとも3段以上の特定踏段が水平状態で互いに同
一高さに保持され、奥行幅の大幅な拡大が図れ、車類搭
載スペースを確保すると同時に介添者の載るスペースを
も確保できて、特に下降運転時にも介添者が踏段搭載の
車類を安定した直立姿勢で容易且つ安全に支えることが
できると共に、その3段以上の特定踏段が車類搭載時に
自動的に連係して略一定の小間隙を維持したまま安全且
つスムーズに同一高さに変動できて、互いに擦れたり大
きな隙間を生じたりすることがなく、安全に車椅子等の
車類と介添者を載せて搬送できるようになるエスカレー
タを提供することにある。
めに、請求項1の発明は、上下階乗降口間の上面の往路
から下面の帰路に渡って無端状に列設されて走行移動す
る多数の踏段のうち、車椅子等の車類を載せる互いに隣
接した上下複数段の踏段を特定し、この特定踏段を往路
傾斜部で同じ高さに保持して奥行幅の広い車類搭載スペ
ースを確保できるようにしたエスカレータにおいて、前
記特定踏段は、上段の踏段と、この上段の踏段の下段側
に順に配し該上段の踏段とそれぞれ同じ高さに上昇保持
される踏段可動部を各々有した2段以上の踏段との合計
少なくとも3段の踏段で構成され、その踏段可動部を有
する各踏段の各々の上段側に配する踏段には駆動手段に
より自動的に進出して下段側の踏段の踏段可動部を支持
して上昇させるリフト機構を設け、且つ前記踏段可動部
を有する各踏段には該踏段可動部を各々の上段側の踏段
と略一定の小間隙を維持して昇降可能に案内支持するガ
イド手段を設けて構成したことを特徴とする。
スカレータにおいて、踏段可動部を有する踏段のガイド
手段は、該踏段可動部を各々の上段側の踏段と略一定の
小間隙を維持する状態に斜め後方に上昇可能に案内支持
する構成であることを特徴とする。
エスカレータにおいて、合計少なくとも3段の踏段から
なる特定踏段は、少なくとも下降運転時に車椅子等の車
類を載せる下降運転専用として設定したことを特徴とす
る。
に3段以上の特定踏段のうち、上段の踏段より下段側に
順に配する踏段の踏段可動部が、各々の上段側の踏段に
設けたリフト機構により自動的に支持されて、それら各
段の踏段可動部が往路傾斜部に移行するに伴い水平状態
のまま各々の上段側の踏段と同一高さを維持するように
上昇せしめられて、該3段以上の特定踏段が全て水平な
同一高さの状態となる。この際、各段の踏段可動部が各
々の踏段に設けたガイド手段により案内されて、各踏段
可動部が各々の上段側の踏段と擦れたり大きな隙間を生
じたりすることなく略一定の小間隙を維持したまま安全
且つスムーズに同一高さに上昇保持される。
いに同一高さに保持されたまま往路傾斜部を走行するの
で、同一水平レベルでの踏段奥行幅の大幅な拡大が図
れ、車類搭載スペースを確保すると同時に介添者の載る
スペースをも確保できて、特に下降運転時にも介添者が
踏段搭載の車類を安定した直立姿勢で容易且つ安全に支
えることができ、安全に車椅子等の車類と介添者を載せ
て搬送できるようになる。
段側の踏段と略一定の小間隙を維持する状態に斜め後方
に上昇可能に案内支持する構成であれば、特に一般のエ
スカレータの往路の傾斜路部では上下の踏段間が若干詰
まる状態になるが、これに関係なく踏段可動部が斜め後
方に上昇するので、上段側の踏段に対し詰まることな
く、即ち接近し過ぎることなく、常に略一定の小間隙を
維持しながら安全且つスムーズに上昇するようになる。
従い説明する。まず、図1に示す符号1は上下階に斜め
に掛け渡して設けられたエスカレータの主枠であり、こ
の主枠1内には従来と同様に前後輪ガイドレールや踏段
チェーン駆動スプロケット及び従動スプロケットを配し
て循環路2が構成されている。
4と上下階側端の反転部5,6とに渡って多数の踏段7
…が左右の踏段チェーン(図示せず)を介し無端状に連
結して列設され、これらの踏段7…がそれぞれ左右一対
ずつの前後輪9a,9bを有し、図示しない駆動機構に
より走行移動されて、一般利用客を上下階側乗降口1
0,11間で搬送するようになっている。
であるが、本発明は身障者を乗せた車椅子等の車類Kの
搬送も可能とするために、前記踏段7…の中に車椅子等
の車類Kを載せる上昇運転専用の特定踏段Uと、下降運
転専用の特定踏段Dとの2種類の特定踏段を組込んでい
る。
する上下2段の踏段7A,7Bからなり、車椅子等の車
類Kを載せる時には、その上段の踏段7Bと下段の踏段
7Aが往路水平部は勿論のこと、往路3の傾斜部におい
ても図2,図8に示す如く互いに同一高さを維持して奥
行幅の広い車類搭載スペースを確保できるように構成し
ている。
魔になる足乗せ台Fを有する場合には、前記特定踏段U
は前述した下段の踏段7A及び上段の踏段7Bに下記の
ような補助踏段7Cを付加した3段踏段で構成される。
この補助踏段7Cは前記踏段7Bの直ぐ上側に位置する
ものであって、車類Kの足乗せ台Fが引掛からないよう
に、その踏段7Cの上面踏板と後面蹴上げ板とを、図8
及び図9に示す如く左右両端部12a,12bと中央部
12cとに分割した構成とし、その踏段中央部12cが
後ろ下がりに傾動するようにされている。
の踏段中央部12cを左右両端部12a,12bに対し
て同一高さに保持する左右一対のロックピン13,13
を備え、車類搭載時にはソレノイド等の進退駆動手段に
より前記ロックピン13,13が左右に没入作動され
て、前記踏段中央部12cが自重により前端側のヒンジ
(図示せず)を回動中心として後ろ下がりの傾斜状態に
回動するように構成されている。
と下段の踏段7A)が車類Kを載せる時に互いに同一高
さを維持する構成について説明する。まず、前記特定踏
段Uを形成する下段の踏段7Aは、図4乃至図7に示す
如く踏段主体20と踏段可動部21とに分割構成されて
おり、その踏段主体20に対し踏段可動部21を上昇移
動可能に案内支持するガイド手段としてのリンク機構2
2を備えた構成とされている。
様に、左右一対ずつの前後輪9a,9bを備えたフレー
ム25と、このフレーム25の後面側に取付け固定され
て後傾の湾曲状態で立ち上がる蹴上げ板26とで構成さ
れ、また前記踏段可動部21は前記踏段主体20の上面
に配置される踏板27と、この踏板27の後側から下方
に突設され前記蹴上げ板26の内側に略平行に配置され
る補助蹴上げ板28とで構成されている。
は、一種のパンタグラフのようなダブルX状のリンク機
構であり、軸ピン30でX状に枢支連結した下側リンク
31,32と、同じくX状に軸ピン33で枢支連結した
上側リンク34,35とを、軸ピン36,37で上下に
連結し、これを左右一対互いに連動する状態に連結して
構成した構造のものである。
ピン)38は前記フレーム25の上面後端部に取付けら
れ、上側前端ヒンジ(軸ピン)39は前記踏板27の下
面前端寄り部に取付けられている。また、前記リンク機
構22の下側前端スライドヒンジ(軸ピン)40に取付
けたコロ41を前記フレーム25の上面前端部のスリッ
ト25aに前後動可能に摺嵌し、上側後端スライドヒン
ジ(軸ピン)42に取付けたコロ43を前記踏板27の
下面後端寄り部のスリット27aに前後動可能に摺嵌し
ている。そして、このリンク機構22により前記踏段可
動部21を常に水平状態に保持して上段側の踏段と略一
定の小間隙を維持する状態に斜め後方に上昇可能に案内
支持ている。
2の上面往路3から反転部5,6で反転して下面帰路4
を移動する時に、踏段可動部21がフリーに垂れ下がっ
てしまうと主枠1の底面に当たる不都合があるので、そ
の踏段可動部21を踏段主体20に対し図示しないロッ
クピン(ソレノイド等の進退駆動手段によりされる)に
よりロック保持できるようにしてある。
段7Bは、その他一般の踏段7…と略同様に左右一対ず
つの前後輪9a,9bを備えたフレーム45と、このフ
レーム45の後面側に取付け固定されて後傾の湾曲状態
で立上がる蹴上げ板46と、前記フレーム45上に取付
け固定された踏板47とで構成されており、その踏板4
7の下面部にリフト機構50が設けられている。
に固定される駆動手段としてのソレノイド52と、この
ソレノイド52で作動され前記蹴上げ板46の上部貫通
孔46aから後方に出没される可動アーム51とから構
成され、前記ソレノイド52が集電子(図示せず)を介
して給電される外部電源で動作することにより、前記ア
ーム51が後方に突出する状態に進出し、前記踏段可動
部21の踏板27を下側から支持して上段踏段7Bの踏
板47と同一高さに上昇保持するようになっている。な
お、図4乃至図7に示す符号53は前輪用ガイドレー
ル、54は後輪用ガイドレールである。
客を搬送する通常の上昇運転時においては、他の踏段7
…と同様に循環路2の上面往路3から反転部5,6で反
転して下面帰路4を走行移動する。即ち、前記往路3の
上下水平部3a,3b並びに中間の傾斜部3c(図1参
照)においては、前記特定踏段Uの上段踏段7B及び下
段踏段7Aは、図6及び図7に示す如く前後輪ガイドレ
ール53,54に案内されて、各々水平姿勢を維持した
まま移動する。
bでは図6に示す如く隣接する踏段相互が同じ高さとな
り、中間の傾斜部3cでは隣接した踏段相互が上下にず
れて段差を生じて走行する。これで一般利用者を安全に
搬送する。この状態時はリフト機構50の駆動手段であ
るソレノイド52への通電が断たれていて、その可動ア
ーム51が踏段7B内に没入されたままの状態になって
いる。
する場合には、その旨の操作スイッチ(図示せず)を操
作し、エスカレータの上昇運転を停止或いはスロー運転
の状態とする。これで車椅子類を乗せる特定踏段U(上
下2段の踏段7A,7B)が往路3の下階側水平部3a
に来た時に、上段踏段7Bのリフト機構50の駆動手段
である各ソレノイド52に集電子を介し通電されて、こ
のソレノイド52の駆動により自動的に左右一対の可動
アーム51が後方に突出するように進出し、このアーム
52が下段踏段7Aの踏段可動部21の踏板27を図4
の如く下面側から支持する。
が往路水平部3aから傾斜部3cの方向に走行し、その
上下段の踏段7A,7B以外の踏段7…は水平状態で互
いに段差を生じるようになるが、その下段踏段7Aの踏
段可動部21が踏段主体20に対し前記ガイド手段であ
るダブルX状のリンク機構22に案内支持されながら前
記リフト機構50のアーム51に引上げられて図5の如
く上昇し、上段の踏段7Bと同じ高さを維持するように
なる。
状のリンク機構22が上方に伸びるが、その下側後端ヒ
ンジ38と上側前端ヒンジ39を前記フレーム25と踏
板27に枢支し、下側前端スライドヒンジ40のローラ
41と上側後端スライドヒンジ42のローラ43を前記
フレーム25及び踏板27のスリット25a,27aに
前後動可能に摺嵌させたリンク機構となっているので、
このリンク機構22の働きで前記踏段可動部21は水平
状態のまま上段踏段7Bの蹴上げ板46に沿ってやや斜
め後方に平行移動しながら該上段側の踏段7Bと略一定
の小間隙を維持してスムーズに上昇する。
段間が若干詰まる状態になるが、これに関係なく前記踏
段可動部21がリンク機構22の案内で上段踏段7Bの
蹴上げ板46に対し常に略一定の小間隙を維持するよう
になる。
に示す如く各踏段が水平姿勢を維持すべく、その前後輪
9a,9bが同一レベルのガイドレール53,54上に
来るので、その上下の踏段間の水平距離が往路傾斜部3
cの傾斜角度に応じて少し縮まるようになる。この時の
踏段相互の接触を避けるために、通常では各踏段の蹴上
げ板が当該踏段の踏板の前端を中心とする円弧状に湾曲
した曲面で立ち上がっている。こうした構成の蹴上げ板
46に下段踏段7Aの踏段可動部21が常に略一定の小
間隙を維持しながら上昇するように、前記リンク機構2
2が設定されており、これによって下段踏段7Aの踏段
可動部21が上段の踏段7Bに接近し過ぎて擦れたり、
逆に隙間が大きくなって危険を招いたりすることがなく
なる。
同じ高さを維持して奥行幅の広い車類搭載スペースを確
保したまま往路傾斜部3cを走行し、その上に載せられ
た車椅子等の車類Kを水平状態で安定保持しながら安全
に搬送することができるようになり、前記車類Kの介添
者Mは特定踏段U(下段の踏段7A)の下側踏段7′の
上に立った図2の如き直立姿勢で踏段搭載の車類Kを安
全に把持することができる。
補助踏段7Cのロックピン13,13がソレノイド等の
進退駆動手段(図示せず)により左右に没入されて、そ
の踏段中央部12cが後ろ下がりに傾動した図8,図9
のような状態にあり、車類Kの足乗せ台Fの邪魔になら
ないようになっている。
下段の踏段7A,7B)が往路3の中間傾斜部3cから
上階側水平部3bに移動して行くと、前記リンク機構2
2が徐々に下方に縮みながら踏段可動部21が踏段7B
と同一高さを維持して踏段主体20内に納まるようにな
る。こうして上階側水平部3bにおいてエスカレータの
運転が停止或いはスロー運転になり、そこで踏段搭載の
車類Kを降車させるが、その際にリフト機構50の可動
アーム51がソレノイド52により図6の如く引っ込め
られて、下段踏段7Aの踏段可動部21の支持を解除す
るようになり、これで通常の踏段と同様の走行状態に戻
ることになる。
用の特定踏段Dの構成について図3及び図10に従い説
明する。この下降運転専用の特定踏段Dは、介添者が載
る上部踏段8と、この上段の踏段8の下段側に順に配し
該上段の踏段8とそれぞれ同じ高さに上昇保持される踏
段可動部81…を各々有した2段以上の踏段8A…との
合計少なくとも3段の踏段で構成されている。
の車椅子等の大きさからして合計3段あれば該車類Kと
一緒に介添者Mも同一水平高さの踏段上に載れるが、図
示の実施例では大型車類Kを考慮して一緒に余裕を持っ
て介添者が同一水平高さの踏段上に載れるように、上段
の踏段8と、この上段の踏段8の下段側に順に配し該上
段の踏段8とそれぞれ同じ高さに上昇保持される踏段可
動部81,82,83を各々有した3段の踏段(第1踏
段8Aと第2踏段8B及び第3踏段8C)との合計4段
の踏段で構成されている。
運転時に車類Kを搭載する際に図3に示す如く全て同一
水平レベルの高さに保持されて、車類Kを搭載できると
共に、一緒に上段側の踏段8の上に介添者Mが楽に載っ
て安定した直立姿勢で該車類Kを支えることができる構
成とされている。
た上昇運転専用の特定踏段Uにおける下段の踏段7Aと
略同一構成のものであって、左右一対の前後輪9a,9
bを備えたフレーム25aと、このフレーム25a上に
パンタグラフ式のリンク機構22aを介して支持される
踏段可動部81とを具備し、この踏段可動部81の踏板
の下側に図4〜図7に示すリフト機構50と同一構成の
リフト機構50aが装備されている。
第3踏段8Cは、前記第1踏段8Aと略同一構成のもの
であって、左右一対の前後輪9a,9bを備えたフレー
ム25b,25cと、このフレーム25b,25c上に
パンタグラフ式のリンク機構22b,22cを介して支
持される踏段可動部82,83とを具備し、第2踏段8
Bの踏段可動部82の踏板の下側に前記リフト機構50
aと同様なリフト機構50bが装備されている。
は、前述した上昇運転専用の特定踏段Uにおける上段の
踏段7Bと略同一構成のものであって、左右一対の前後
輪9a,9bを備えたフレーム45と、このフレーム4
5の後面側に取付け固定されて後傾の湾曲状態で立上が
る蹴上げ板46と、前記フレーム45上に取付け固定さ
れた踏板47とで構成されており、この踏板47の下面
部に図4〜図7に示すリフト機構50と同一構成のリフ
ト機構50が装備されている。
は、エスカレータ下降運転時、車類搭載モードで、図1
に示す往路3の上階側水平部3bの位置に移動して来る
と、上段の踏段8と第1踏段8A及び第2踏段8Bとに
設けたリフト機構50,50a,50bが各々の駆動手
段であるソレノイド52の働きで自動的に可動アーム5
1が後方に突出する状態に進出し、その各々の下段側の
踏段即ち、第1踏段8Aと第2踏段8B並びに第3踏段
8Cのそれぞれの踏段可動部81,82,83を下面側
から支持する。
C,8B,8A、8が図3に示す如く往路傾斜部3cへ
移動するに伴い、各踏段可動部81,82,83が前記
リフト機構50,50a,50bの可動アーム51の支
持により水平状態のまま各々の上段側の踏段8,8A,
8Bと同一高さを維持するように上昇せしめられて、該
3段以上(図示実施例では4段)の特定踏段Dが図10
に示す如く全て水平な同一高さの状態となる。
3が各々の踏段8A,8B,8Cに設けたガイド手段と
してのリンク機構22a,22b,22cにより案内さ
れて、各踏段可動部81,82,83が各々の上段側の
踏段8,8A,8Bと擦れたり大きな隙間を生じたりす
ることなく略一定の小間隙を維持したまま安全且つスム
ーズに同一高さに上昇保持される。その詳細は前述した
上昇運転専用の特定踏段Uと同様であるので省略する。
の特定踏段Dが水平状態で互いに同一高さに保持された
まま往路傾斜部3cを走行するので、同一水平レベルで
の踏段奥行幅の大幅な拡大が図れ、車類K搭載スペース
を確保すると同時に介添者Mの載るスペースをも確保で
きて、下降運転時においても、車類Kと共に介添者Mが
全て同一水平レベルの踏段8,8A,8B,8C上に楽
に安定的に載って該車類Kを安定した直立姿勢で容易且
つ安全に支えることができ、安全に車椅子等の車類と介
添者を載せて搬送できるようになる。
a,22b,22cが踏段可動部81,82,83を各
々の上段側の踏段8,8A,8Bと略一定の小間隙を維
持する状態に斜め後方に上昇可能に案内支持する構成で
あるので、特に一般のエスカレータの往路の傾斜路部で
は上下の踏段間が若干詰まる状態になるが、これに関係
なく踏段可動部が斜め後方に上昇するので、上段側の踏
段に対し詰まることなく、即ち接近し過ぎることなく、
常に略一定の小間隙を維持しながら安全且つスムーズに
上昇するようになる。
50,50a,50bの自動的な可動アーム51の進出
により踏段可動部81,82,83を支持して上昇させ
る構成の場合、その踏段可動部81,82,83と各々
の上段側の踏段8,8A,8Bとの隙間(クリアラン
ス)が必要であり、しかもその隙間が狭くなり過ぎたり
広くなったりするのは問題であるが、前記ガイド手段と
してのリンク機構22a,22b,22cにより、その
問題を解消できるようになる。
踏段と言った如く多数の踏段を同一水平レベルに変動さ
せて搭載奥行きスペースを拡げ得るように構成する場
合、それら個々の踏段の各踏段可動部81,82,83
のスムーズな昇降案内が必要となるが、前述のように各
踏段可動部81,82,83を各々の上段側の踏段8,
8A,8Bと略一定の小間隙に保持しながら乗降可能に
案内支持するリンク機構22a,22b,22cをガイ
ド手段として備えることで問題がなくなる。
中に車椅子等の車類Kを載せる特定踏段として、上下2
段の踏段7A,7Bよりなる上昇運転専用の特定踏段U
と、合計4段の踏段8,8A,8B,8Cからなる下降
運転専用の特定踏段Dとの2種類を備えたが、その上昇
運転専用の特定踏段Uの代わりに下降運転専用の特定踏
段Dを設け、即ち多数の踏段7…中に合計4段の踏段
8,8A,8B,8Cからなる下降運転専用の特定踏段
Dだけを設けてこれを上昇運転用と下降運転用とに両方
に兼用すしても良い。
この下側に順に配する第1踏段8A,第2踏段8B,第
3踏段8Cとからなる合計4段で構成したが、少なくて
も合計3段以上、即ち上段踏段8と、この下側に順に配
する第1踏段8Aと第2踏段8Bとで該特定踏段Dを構
成しても良い。これでも現状の車椅子等の車類Kの大き
さからみて介添者Mも一緒に同一水平レベルの踏段上に
載れるようになる。
成したので、往路傾斜部で少なくとも3段以上の特定踏
段が水平状態で互いに同一高さに保持され、奥行幅の大
幅な拡大が図れ、車類搭載スペースを確保すると同時に
介添者の載るスペースをも確保できて、特に下降運転時
にも介添者が踏段搭載の車類を安定した直立姿勢で容易
且つ安全に支えることができると共に、その3段以上の
特定踏段が車類搭載時に自動的に連係して略一定の小間
隙を維持したまま安全且つスムーズに同一高さに変動で
きて、互いに擦れたり大きな隙間を生じたりすることが
なく、安全に車椅子等の車類と介添者を載せて搬送でき
る効果が得られる。
概略構成図。
送状態を示した作用説明図。
送状態を示した作用説明図。
往路下階水平部における車類搭載時の状態で示した要部
断面図。
往路傾斜部における車類搬送時の状態で示した要部断面
図。
での状態を示した要部断面図。
での状態を示した要部断面図。
送状態を示す概略的断面図。
を往路傾斜部における車類搬送時の状態で示した要部断
面図。
類搬送状態で示した概略説明図。
類搬送状態で示した概略説明図。
部、3c…往路傾斜部、4…下面の帰路、7…通常の踏
段、K…車椅子等の車類、M…介添者、U…上昇運転専
用の特定踏段、7A…下段の踏段、7B…上段の踏段、
7C…補助踏段、D…下降運転専用の特定踏段、8…上
段の踏段、8A…第1踏段、8B…第2踏段、8C…第
3踏段、9a…前輪、9b…後輪、10,11…上下階
乗降口、20…踏段主体、21,81,82,83…踏
段可動部、22,22a,22b,22c…ガイド手段
(パンタグラフ式のリンク機構) 25,25a,25B,25c…フレーム、27…踏
板、50,50a,50b…リフト機構、51…可動ア
ーム、52…駆動手段(ソレノイド)。
Claims (3)
- 【請求項1】 上下階乗降口間の上面の往路から下面の
帰路に渡って無端状に列設されて走行移動する多数の踏
段のうち、車椅子等の車類を載せる互いに隣接した上下
複数段の踏段を特定し、この特定踏段を往路傾斜部で同
じ高さに保持して奥行幅の広い車類搭載スペースを確保
できるようにしたエスカレータにおいて、前記特定踏段
は、上段の踏段と、この上段の踏段の下段側に順に配し
該上段の踏段とそれぞれ同じ高さに上昇保持される踏段
可動部を各々有した2段以上の踏段との合計少なくとも
3段の踏段で構成され、その踏段可動部を有する各踏段
の各々の上段側に配する踏段には駆動手段により自動的
に進出して下段側の踏段の踏段可動部を支持して上昇さ
せるリフト機構を設け、且つ前記踏段可動部を有する各
踏段には該踏段可動部を各々の上段側の踏段と略一定の
小間隙を維持して昇降可能に案内支持するガイド手段を
設けて構成したことを特徴とするエスカレータ。 - 【請求項2】 請求項1記載のエスカレータにおいて、
踏段可動部を有する踏段のガイド手段は、該踏段可動部
を各々の上段側の踏段と略一定の小間隙を維持する状態
に斜め後方に上昇可能に案内支持する構成であることを
特徴とするエスカレータ。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のエスカレータにお
いて、合計少なくとも3段の踏段からなる特定踏段は、
少なくとも下降運転時に車椅子等の車類を載せる下降運
転専用として設定したことを特徴とするエスカレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6039696A JP2504697B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | エスカレ―タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6039696A JP2504697B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | エスカレ―タ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11100791A Division JP2504634B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | エスカレ―タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06316393A JPH06316393A (ja) | 1994-11-15 |
JP2504697B2 true JP2504697B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=12560198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6039696A Expired - Lifetime JP2504697B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | エスカレ―タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504697B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19527236A1 (de) * | 1995-07-26 | 1997-01-30 | Stephan Jasper Uwe | Fahrtreppe, sowie Verfahren zu deren Betrieb |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59167476A (ja) * | 1983-03-14 | 1984-09-20 | 三菱電機株式会社 | エスカレ−タ装置 |
JPS60153386A (ja) * | 1984-01-19 | 1985-08-12 | フジテツク株式会社 | マンコンベア |
JPS6319437A (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-27 | Ohbayashigumi Ltd | 建造物の制震方法 |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP6039696A patent/JP2504697B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59167476A (ja) * | 1983-03-14 | 1984-09-20 | 三菱電機株式会社 | エスカレ−タ装置 |
JPS60153386A (ja) * | 1984-01-19 | 1985-08-12 | フジテツク株式会社 | マンコンベア |
JPS6319437A (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-27 | Ohbayashigumi Ltd | 建造物の制震方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06316393A (ja) | 1994-11-15 |
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