JPH07115809A

JPH07115809A - 野菜移植機

Info

Publication number: JPH07115809A
Application number: JP26596593A
Authority: JP
Inventors: Kojiro Yamaoka; 浩二郎山岡; Kenji Okuno; 健治奥野; Shiro Ueno; 司郎上野
Original assignee: Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1993-10-25
Filing date: 1993-10-25
Publication date: 1995-05-09

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】移植苗を、簡単、確実にかつ傷めることな
く、取出・搬送・移植する。【構成】苗トレイ１からエアーノズル２により移植苗
を押出し、その後に別のエアーノズル７の空気噴流力を
用いて移植苗の姿勢を植付姿勢に変更し、搬送植付けす
る。また、苗トレイ１を直立姿勢で配置し、該苗トレイ
１のポットから直接苗を取出移植する構成において、ス
トッカー３に横一列分の移植苗を、１度或いは複数回に
分けて移載し、該ストッカー３に横列の数だけ配置した
エアーノズル７により、順に１本毎の移植苗を植付部ま
で搬送する。また、ロータリーバルブ１２により、苗ト
レイ１から順に１本ずつ押出した移植苗を、苗トレイ１
の下方で移動する移動シューターにより植付け位置へ搬
送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、野菜等の種子を苗トレ
イのポット内に播種して、一定の大きさに成長した後に
移植する野菜移植機において、移植苗をエアーノズルに
より取出・搬送・移植する機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、エアーノズルを使用する野菜
移植機に関する技術は公知とされているのである。例え
ば、特開平２−２００１０６号公報や、特開平４−７１
４０５号公報や、特開昭５３−９８２１８号公報や、特
開昭５６−９２７０５号公報や、特開昭５６−１２４３
１１号公報や、実開昭５６−８９３３５号公報や特開昭
５７−５４５１１号公報に記載の技術の如くである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、移植苗をエ
アーノズルにより苗トレイから直接に植付部まで、取出
・搬送・植付するのではなくて、苗トレイからの取出時
のみ、または苗トレイからストッカーまでの取出のみを
エアーノズルにより行い、その後の搬送植付けは従来の
如く落下等の方式で行わんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項１によれば、苗トレイ
からエアーノズルにより移植苗を押出し、その後に別の
エアーノズルの空気噴流力を用いて移植苗の姿勢を植付
姿勢に変更し、搬送植付けするものである。

【０００５】請求項２によれば、苗トレイを直立姿勢で
配置し、該苗トレイのポットから移植苗を取出移植する
構成において、横一列分の移植苗をストッカーに、１度
或いは複数回に分けて移載し、該ストッカーに横列の数
だけ配置したエアーノズルにより、順に１本毎の移植苗
を植付部まで搬送するものである。

【０００６】請求項３によれば、ロータリーバルブによ
り、苗トレイから順に１本ずつ押出した移植苗を、苗ト
レイの下方において移動する移動シューターにより植付
け位置へ搬送するものである。

【０００７】請求項４によれば、苗トレイ１の１列から
同時に複数の移植苗をエアーノズルにより押し出し、分
散ガイド筒により、複数の移植苗を植付位置に搬送する
構成において、該分散ガイド筒に補助エアーノズルを設
けたものである。

【０００８】

【作用】次に作用を説明する。即ち、苗トレイ１からの
移植苗５の取出において、直接に移植苗５に接触せずに
圧縮空気により押出し、姿勢制御するので移植苗５の傷
みが少ないのである。またエアーノズル２により移植苗
５を押出しただけでは、移植苗５の姿勢が逆さだったり
するのであるが、姿勢制御板６を設けることにより、移
植苗５の姿勢を正しい姿勢とすることが出来る。また、
該苗トレイ１から取り出す場合には、１列の移植苗５を
全て一度に取り出すことができて、実際に植える場合に
は、押出エアーノズル７により１本ずつ移植苗５を落下
させるので、順に１本づつ植えることが出来るのであ
る。故に、確実な移植苗５の植えつけが出来る。また、
ロータリーバルブ１２により制御されて、１本ずつが順
番に落下してくる移植苗５を、移動する移動シューター
８により受けて、植えつけ畝の位置まで搬送するので、
ストッカー３や集合シューター２３や押出エアーノズル
７等が必要無くなるので、野菜移植機を簡単な構成とす
ることが出来る。また、苗トレイ１の１列の移植苗５を
一度に分散ガイド筒２６からシュート３に搬送して植え
つけるので、一度に多数の条数を移植することができ、
移植能率を向上することが出来たのである。またこの場
合に、搬送距離が長くなり過ぎる為に発生する移植苗５
の分散ガイド筒２６内における詰まりを、補助エアーノ
ズル２５により解消することが出来る。

【０００９】

【実施例】次に実施例を説明する。図１はストッカーを
設けて、該ストッカーまでは一度に移植苗を落下させ
て、その後で１本ずつ順番にエアーノズルにより落下さ
せる野菜移植機の平面図、図２は図１の野菜移植機の苗
トレイとストッカーの部分の側面図、図３は図１の野菜
移植機において、ストッカーの部分の前面断面図、図３
はストッカーの機構の他の実施例を示す前面断面図、図
５は図４の実施例の側面図、図６は苗トレイの下方に移
動シューターを配置した野菜移植機の前面断面図、図７
は図６の野菜移植機において使用するロータリーバルブ
の平面図、図８は分散ガイド筒２６に補助エアーノズル
２５を設けた実施例の正面図、図９はエアーノズルによ
り移植孔を穿設する機構を示す側面断面図である。

【００１０】図１・図２・図３の実施例において説明す
る。前輪２８・２８と後輪２９・２９の４輪走行作業車
に構成している。該前輪を駆動するミッションケースＭ
より前輪２８・２８の駆動軸を突出し、該ミッションケ
ースＭの側面に圧縮空気ポンプ１５を付設している。該
圧縮空気ポンプ１５より、エアーノズルに圧縮空気を供
給している。苗トレイ１は、進行方向に沿って前後方向
に立設されており、該苗トレイ１の苗ポットは進行方向
とは直交する方向に向いている。

【００１１】該苗トレイ１は立設状態でチェーンに固定
されて上下すべく構成されている。該上下する苗トレイ
１の後方のエアーノズル２は一定の位置に固定されてい
る。そして苗トレイ１はミッションケースＭより後輪２
９・２９を駆動する系統と連動してベベルギアボックス
から駆動され、走行速度と連動して下方へ移動してい
る。該苗トレイ１はチェーン駆動機構により上下されて
おり、苗ポットの列毎にエアーノズル２の前部に停止す
べく構成されている。そして該苗トレイ１が停止した位
置で、エアーノズル２より圧縮空気を吐出し、苗ポット
から移植苗５をストッカー３に押し出すのである。該エ
アーノズル２が押し出す方向に姿勢制御板６が配置され
ており、この姿勢制御板６に接触することにより、移植
苗５は芽の方を上に、根の方を下とした姿勢に制御され
る。そしてストッカー３の内部において、根の部分が集
合シューター２３の係止突起５０に引っ掛って停止する
のである。

【００１２】該集合シューター２３の係止突起５０に引
っ掛かった状態において、押出エアーノズル７からスト
ッカー３の移植苗５に圧縮空気を当てて、係止突起５０
との係止状態を解除させ、移植苗５を集合シューター２
３の内部に押し出す。該エアーノズル２と押出エアーノ
ズル７は、苗トレイ１の１列に並んだ苗ポットの数だけ
用意されており、エアーノズル２は一度に移植苗５をス
トッカー３の部分に押しだすが、その次の押出エアーノ
ズル７は順に圧縮空気を吐出することにより、１列の苗
ポットの１本ずつの移植苗５を集合シューター２３に案
内すべく構成している。

【００１３】集合シューター２３の下端に作溝器１０が
配置されており、溝を作った部分に移植苗５を移植し、
次に土寄せディスク１６により移植苗５の周囲に土入れ
する。そして該押出エアーノズル７から順番にエアーを
吐出する為の、ロータリーバルブ１２とバルブケース１
３が構成されている。該バルブケース１３の内部でロー
タリーバルブ１２が回転し、順番にバルブケース１３の
孔とロータリーバルブ１２の吐出孔が一致して、該一致
した部分のみにおいて、圧縮空気がエアーパイプ１１か
ら押出エアーノズル７に吐出されるのである。該ロータ
リーバルブ１２と苗トレイ１の駆動力は、ミッションケ
ースＭが後輪２９・２９を駆動するチェーンケース４９
の近傍にベベルギアボックスを設けて、後輪２９・２９
に連動した動力を取出駆動している。

【００１４】図４と図５の実施例においては、ストッカ
ー３の部分に、姿勢制御板の代わりに、姿勢制御板１８
が配置されており、該姿勢制御板１８は常時は、付勢バ
ネ２１により、図４の実線の位置にて移植苗５の落下を
係止している。そして、前記ロータリーバルブ１２の回
転と共に、押出エアーノズル７とエアーノズル１９に圧
縮空気が供給されて、位置制御板２０を回動し、該位置
制御板２０とベルクランク状に構成された姿勢制御板１
８が下方へ回動し、該姿勢制御板１８の上に姿勢を制御
されて載置されている移植苗５を、順番にストッカー３
から集合シューター２３に落下させ移植するのである。
該姿勢制御板１８が下方へ回動した状態で、押出エアー
ノズル７により更に移植苗５を押出すべく構成してい
る。

【００１５】図６と図７の実施例においては、苗トレイ
１を水平に配置して、間歇的に移動すべく構成してい
る。該ロータリーバルブ１２とバルブケース１３の下方
に移動した移植苗５が、エアーパイプ１１のエアーノズ
ルにより順番に押し出される。該苗トレイ１から移植苗
５が落下する位置に、移動シューター８が移動して、移
植苗５を受けて、集合シューター２３に供給する。図７
には図６の構成において用いるロータリーバルブ１２と
バルブケース１３の具体的な構成が平面図により開示さ
れている。

【００１６】図８においては、苗トレイ１の１列の移植
苗５を一度に移植する構成が開示されている。即ち、エ
アーノズル２４から苗トレイ１の１列の移植苗５の全て
に圧縮空気が吐出されて、移植苗５は全て分散ガイド筒
２６により各シュート２３に供給される。各シュート２
３の間が広く開いているので、移植苗５の分散ガイド筒
２６内の搬送がスムーズに出来ないので、各分散ガイド
筒２６に補助エアーノズル２５が開口されており、該補
助エアーノズル２５により分散ガイド筒２６の内部の移
植苗５の移動をスムーズにしている。

【００１７】図９においては、集合シューター２３の下
方に、予めエアーノズルにより穿孔する穿孔機構を具備
した構成を開示している。該構成においては、穿孔ノズ
ル３４を別に設け、該穿孔ノズル３４をカム３５により
上下動し、穿孔ノズル３４により畝の部分に穿孔するの
である。穿孔ノズル３４からのエアーによる穿孔に際し
て、土砂が舞い上がるのでこれを阻止する穿孔被覆筒３
３が外部に配置されている。

【００１８】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項１の如く、
苗トレイからエアーノズルにより移植苗を押出し、その
後に別のエアーノズルの空気噴流力を用いて移植苗の姿
勢を植付姿勢に変更し、搬送植付けするので、苗トレイ
１からの移植苗５の取出において、直接に移植苗５に接
触せずに圧縮空気により押出し、姿勢制御するので移植
苗５の傷みが少ないのである。またエアーノズル２によ
り移植苗５を押出しただけでは、移植苗５の姿勢が逆さ
だったりするのであるが、姿勢制御板６を設けることに
より、移植苗５の姿勢を正しい姿勢とすることが出来る
のである。

【００１９】請求項２の如く、苗トレイを直立姿勢で配
置し、該苗トレイのポットから直接苗を取出移植する構
成において、ストッカーに横一列分の移植苗を、１度或
いは複数回に分けて移載し、該ストッカーに横列の数だ
け配置したエアーノズルにより、順に１本毎の移植苗を
植付部まで搬送するので、該苗トレイ１から取り出す場
合には、１列の移植苗５を全て一度に取り出すことがで
きて、実際に植える場合には、押出エアーノズル７によ
り１本ずつ移植苗５を落下させるので、順に１本づつ植
えることが出来るのである。故に、確実な移植苗５の植
えつけが出来るのである。

【００２０】請求項３の如く、ロータリーバルブによ
り、苗トレイから順に１本ずつ押出した移植苗を移動シ
ューターにより植付け位置へ搬送するので、ロータリー
バルブ１２により制御されて、１本ずつが順番に落下し
てくる移植苗５を、苗トレイ１の下方において移動する
移動シューター８により受けて、植えつけ畝の位置まで
搬送するので、ストッカー３や集合シューター２３や押
出エアーノズル７等が必要無くなるので、野菜移植機を
簡単な構成とすることが出来るのである。

【００２１】請求項４の如く、苗トレイ１の１列から同
時に複数の移植苗をエアーノズルにより押し出し、分散
ガイド筒により、複数の移植苗を植付位置に搬送する構
成において、該分散ガイド筒に補助エアーノズルを設け
たので、苗トレイ１の１列の移植苗５を一度に分散ガイ
ド筒２６からシュート３に搬送して植えつけるので、一
度に多数の条数を移植することができ、移植能率を向上
することが出来たのである。またこの場合に、搬送距離
が長くなり過ぎる為に発生する移植苗５の分散ガイド筒
２６内における詰まりを、補助エアーノズル２５により
解消することが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】ストッカーを設けて、該ストッカーまでは一度
に移植苗を落下させて、その後で１本ずつ順番にエアー
ノズルにより落下させる野菜移植機の平面図。

【図２】図１の野菜移植機の苗トレイとストッカーの部
分の側面図。

【図３】図１の野菜移植機において、ストッカーの部分
の前面断面図。

【図４】ストッカーの機構の他の実施例を示す前面断面
図。

【図５】図４の実施例の側面図。

【図６】苗トレイの下方のフレキシブルシューターを配
置した野菜移植機の前面断面図。

【図７】図６の野菜移植機において使用するロータリー
バルブの平面図。

【図８】搬送シューターに補助ノズルを設けた実施例の
正面図。

【図９】エアーノズルにより移植孔を穿設する機構を示
す側面断面図。

【符号の説明】

１苗トレイ２エアーノズル３ストッカー５移植苗６姿勢制御板７押出エアーノズル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】苗トレイからエアーノズルにより移植苗
を押出し、その後に別のエアーノズルの空気噴流力を用
いて移植苗の姿勢を植付姿勢に変更し、搬送植付けする
ことを特徴とする野菜移植機。
【請求項２】苗トレイを直立姿勢で配置し、該苗トレ
イのポットから移植苗を取出移植する構成において、横
一列分の移植苗をストッカーに、１度或いは複数回に分
けて移載し、該ストッカーに横列の数だけ配置したエア
ーノズルにより、順に１本毎の移植苗を植付部まで搬送
することを特徴とする野菜移植機。
【請求項３】ロータリーバルブにより、苗トレイから
順に１本ずつ押出した移植苗を、苗トレイの下方におい
て移動する移動シューターにより、植付け位置へ搬送す
ることを特徴とする野菜移植機。
【請求項４】苗トレイ１の１列から同時に複数の移植
苗をエアーノズルにより押し出し、分散ガイド筒によ
り、複数の移植苗を植付位置に搬送する構成において、
該分散ガイド筒に補助エアーノズルを設けたことを特徴
とする野菜移植機。