JPH07115045B2 - エンボス金属帯の製造方法 - Google Patents
エンボス金属帯の製造方法Info
- Publication number
- JPH07115045B2 JPH07115045B2 JP12123486A JP12123486A JPH07115045B2 JP H07115045 B2 JPH07115045 B2 JP H07115045B2 JP 12123486 A JP12123486 A JP 12123486A JP 12123486 A JP12123486 A JP 12123486A JP H07115045 B2 JPH07115045 B2 JP H07115045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- metal strip
- rolling
- embossed
- patterned
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B44—DECORATIVE ARTS
- B44B—MACHINES, APPARATUS OR TOOLS FOR ARTISTIC WORK, e.g. FOR SCULPTURING, GUILLOCHING, CARVING, BRANDING, INLAYING
- B44B5/00—Machines or apparatus for embossing decorations or marks, e.g. embossing coins
- B44B5/0004—Machines or apparatus for embossing decorations or marks, e.g. embossing coins characterised by the movement of the embossing tool(s), or the movement of the work, during the embossing operation
- B44B5/0009—Rotating embossing tools
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエンボス金属帯の製造方法に関する。
[従来の技術] エンボス鋼帯の製造方法としては、特開昭56−62601号
公報に記載されているように、圧延時の上作業ロールま
たは下作業ロールの一方として、エッチング加工、放電
加工等によって所定の模様にエンボス加工された模様付
ロールを用い、上作業ロールまたは下作業ロールの他方
として、通常のブライト仕上げロールを用いている。
公報に記載されているように、圧延時の上作業ロールま
たは下作業ロールの一方として、エッチング加工、放電
加工等によって所定の模様にエンボス加工された模様付
ロールを用い、上作業ロールまたは下作業ロールの他方
として、通常のブライト仕上げロールを用いている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、エンボス鋼帯の模様は、意匠性があるた
め需要家によって異なる模様が採用される。上記模様が
複雑である場合には、圧延時に、第4図に示すように、
鋼帯幅方向に舟底状の反り(C反り)を生ずる。
め需要家によって異なる模様が採用される。上記模様が
複雑である場合には、圧延時に、第4図に示すように、
鋼帯幅方向に舟底状の反り(C反り)を生ずる。
上記C反りは、圧延後に、たとえば連続焼鈍工程の通板
時にスリ疵を生ずる原因となり、また焼鈍後の調質圧延
工程における反り矯正時にエンボス模様を崩す原因とな
り製品価値を低下するという不都合がある。
時にスリ疵を生ずる原因となり、また焼鈍後の調質圧延
工程における反り矯正時にエンボス模様を崩す原因とな
り製品価値を低下するという不都合がある。
本発明は、エンボス模様の圧延時に、反りの発生を防止
可能とすることを目的とする。
可能とすることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、エンボス加工された模様付ロールによって金
属帯を圧延し、金属帯にエンボス模様を付与するエンボ
ス金属帯の製造方法において、模様付ロールに対向して
配置され、模様付ロールとともに金属帯を圧延するロー
ルとして、エンボス模様に応じた粗さのダルロールを用
い、模様付ロールとダルロールの圧下率をエンボス模様
に応じて調整するようにしたものである。
属帯を圧延し、金属帯にエンボス模様を付与するエンボ
ス金属帯の製造方法において、模様付ロールに対向して
配置され、模様付ロールとともに金属帯を圧延するロー
ルとして、エンボス模様に応じた粗さのダルロールを用
い、模様付ロールとダルロールの圧下率をエンボス模様
に応じて調整するようにしたものである。
[作用] 本発明者は、C反りが、金属帯の模様付ロールに接す
る側を凸状とする状態で反り、エンボス模様によって
反りの程度が異なることに着目した。すなわち、C反り
は、金属帯の上下面で幅方向の塑性変形量が異なること
に起因して生ずるものであり、上下面での幅方向の塑性
変形量の差をなくせばC反りの発生を防止可能である。
一般に金属帯に大きな張力を付与して圧延する時には、
金属帯の幅が縮む。金属帯の上下面の一方にロール表面
の凹凸が大きい模様付ロールを用い、上下面の他方にブ
ライト仕上げロールを用いる時、金属帯の模様付ロール
に接する側には該ロールによる大きな拘束力が作用して
幅方向の変形が抑制され、ブライト仕上げロールに接す
る側には該ロールによる大きな拘束力が作用するとなく
幅方向の縮みを生じ、結果として、金属帯は模様付ロー
ルに接する側を凸状とするC反りを生ずる。なお、金属
帯の圧延方向の反りは、圧延時の張力で矯正される。
る側を凸状とする状態で反り、エンボス模様によって
反りの程度が異なることに着目した。すなわち、C反り
は、金属帯の上下面で幅方向の塑性変形量が異なること
に起因して生ずるものであり、上下面での幅方向の塑性
変形量の差をなくせばC反りの発生を防止可能である。
一般に金属帯に大きな張力を付与して圧延する時には、
金属帯の幅が縮む。金属帯の上下面の一方にロール表面
の凹凸が大きい模様付ロールを用い、上下面の他方にブ
ライト仕上げロールを用いる時、金属帯の模様付ロール
に接する側には該ロールによる大きな拘束力が作用して
幅方向の変形が抑制され、ブライト仕上げロールに接す
る側には該ロールによる大きな拘束力が作用するとなく
幅方向の縮みを生じ、結果として、金属帯は模様付ロー
ルに接する側を凸状とするC反りを生ずる。なお、金属
帯の圧延方向の反りは、圧延時の張力で矯正される。
そこで、模様付ロールを用いた圧延時に、模様付ロー
ルに対向して配置されるロールの表面粗さ、圧下率を
変化して実験した結果、、を適正範囲に選ぶことに
より、C反りの発生を防止可能となることが認められ
た。すなわち、(a)エンボス模様が細かく、複雑な場
合には、模様付ロールに対向して配置されるロールを
ダル(梨地)ロールとして、その表面粗さを大きくし、
圧下率を小さくし、(b)エンボス模様が単純な場合
には、上記、と逆の設定をすることにより、それぞ
れC反りの発生を防止することが可能となる。エンボス
模様が細かく、複雑な場合に、模様付ロールに対向配置
されるダルロールの粗さを大きくするのは、幅方向の塑
性変形を抑えるためであり、圧下率を小さくするのは、
金属帯の上下面の塑性変形量の差を少なくするためであ
る。模様付ロールに対向配置されるロールの粗さを大き
くするだけでC反りを防止できないのは、模様付ロール
の凹凸が100〜200μであって対向配置されるダルロール
の加工可能な最大粗度に比べて大きいからであり、これ
を補うためには低下率を小さくする必要があるためであ
る。
ルに対向して配置されるロールの表面粗さ、圧下率を
変化して実験した結果、、を適正範囲に選ぶことに
より、C反りの発生を防止可能となることが認められ
た。すなわち、(a)エンボス模様が細かく、複雑な場
合には、模様付ロールに対向して配置されるロールを
ダル(梨地)ロールとして、その表面粗さを大きくし、
圧下率を小さくし、(b)エンボス模様が単純な場合
には、上記、と逆の設定をすることにより、それぞ
れC反りの発生を防止することが可能となる。エンボス
模様が細かく、複雑な場合に、模様付ロールに対向配置
されるダルロールの粗さを大きくするのは、幅方向の塑
性変形を抑えるためであり、圧下率を小さくするのは、
金属帯の上下面の塑性変形量の差を少なくするためであ
る。模様付ロールに対向配置されるロールの粗さを大き
くするだけでC反りを防止できないのは、模様付ロール
の凹凸が100〜200μであって対向配置されるダルロール
の加工可能な最大粗度に比べて大きいからであり、これ
を補うためには低下率を小さくする必要があるためであ
る。
模様付ロールに対向配置されるダルロールの粗さは、0.
5〜10μが望ましい。0.5μより小さいとC反り防止効果
がなく、10μを越えると均一なダル面を得ることができ
ない。また、圧下率は2〜15%が望ましい。2%より小
さいと凹凸模様がぼやけて製品価値が低下し、15%を越
えると凹凸模様が崩れて製品価値が低下する。
5〜10μが望ましい。0.5μより小さいとC反り防止効果
がなく、10μを越えると均一なダル面を得ることができ
ない。また、圧下率は2〜15%が望ましい。2%より小
さいと凹凸模様がぼやけて製品価値が低下し、15%を越
えると凹凸模様が崩れて製品価値が低下する。
金属帯のC反り防止方法として、上下の両ロールを模様
付ロールとすることも考えられる。この場合には、C反
り防止には効果的であるが、圧延時の金属帯に圧延方向
の折れを発生して製品を不可とする。
付ロールとすることも考えられる。この場合には、C反
り防止には効果的であるが、圧延時の金属帯に圧延方向
の折れを発生して製品を不可とする。
第1図は、エンボス模様、模様付ロールに対向して配置
されるダルロールの粗さ、エンボス圧延時の圧下率、C
反り発生の関係を示す線図である。第1図においては、
エンボス模様の違いを表わす指標として、エンボス率、
すなわち模様付ロールの凹部の面積率を用いた。第1図
で斜線部分は、エンボス圧延時の圧下率がγaの時のC
反り発生領域を示している。
されるダルロールの粗さ、エンボス圧延時の圧下率、C
反り発生の関係を示す線図である。第1図においては、
エンボス模様の違いを表わす指標として、エンボス率、
すなわち模様付ロールの凹部の面積率を用いた。第1図
で斜線部分は、エンボス圧延時の圧下率がγaの時のC
反り発生領域を示している。
[実施例] 第2図に示す4重式可逆圧延機を用い、ステンレス鋼
(SUS304)をエンボス加工した結果、表1を得た。第2
図において、1は鋼帯、2は作業ロールであって2Aは模
様付ロール、2Bはダルロール、3は補強ロール、4はデ
フレクタロール、5は巻取り/巻出しリールである。エ
ンボス加工は、冷間圧延時の仕上げパスで行なった。
(SUS304)をエンボス加工した結果、表1を得た。第2
図において、1は鋼帯、2は作業ロールであって2Aは模
様付ロール、2Bはダルロール、3は補強ロール、4はデ
フレクタロール、5は巻取り/巻出しリールである。エ
ンボス加工は、冷間圧延時の仕上げパスで行なった。
発明例では、模様付ロールと反対側のダルロールの粗さ
と、仕上げパスの圧下率を、エンボス模様(エンボス
率)に応じて変えている。比較例Iでは、ダルロールの
粗さがエンボス率、圧下率に対して適正でない場合を示
す。比較例IIは、模様付ロールに対向配置されるロール
にも模様付ロールを使用した例であるが、圧延時のC反
りは防止できるものの、圧延方向に折れを生じて実用に
供しえない。
と、仕上げパスの圧下率を、エンボス模様(エンボス
率)に応じて変えている。比較例Iでは、ダルロールの
粗さがエンボス率、圧下率に対して適正でない場合を示
す。比較例IIは、模様付ロールに対向配置されるロール
にも模様付ロールを使用した例であるが、圧延時のC反
りは防止できるものの、圧延方向に折れを生じて実用に
供しえない。
第3図は上記エンボス加工におけるエンボス模様とエン
ボス率を示す模式図である。第3図の斜線部分は模様付
ロールのロール面が凹状であり、圧延後の鋼帯が凸状と
なる部分を示す。
ボス率を示す模式図である。第3図の斜線部分は模様付
ロールのロール面が凹状であり、圧延後の鋼帯が凸状と
なる部分を示す。
[発明の効果] 以上のように、本発明は、エンボス加工された模様付ロ
ールによって金属帯を圧延し、金属帯にエンボス模様を
付与するエンボス金属帯の製造方法において、模様付ロ
ールに対向して配置され、模様付ロールとともに金属帯
を圧延するロールとして、エンボス模様に応じた粗さの
ダルロールを用い、模様付ロールとダルロールの圧下率
をエンボス模様に応じて調整するようにしたものであ
る。
ールによって金属帯を圧延し、金属帯にエンボス模様を
付与するエンボス金属帯の製造方法において、模様付ロ
ールに対向して配置され、模様付ロールとともに金属帯
を圧延するロールとして、エンボス模様に応じた粗さの
ダルロールを用い、模様付ロールとダルロールの圧下率
をエンボス模様に応じて調整するようにしたものであ
る。
したがって、圧延時にC反りを発生させることなく、エ
ンボス加工を施すことが可能となり、製品の歩止りを著
しく向上することが可能となる。また、従来技術では製
造不可能であるようなエンボス模様であっても製造する
ことが可能となる。
ンボス加工を施すことが可能となり、製品の歩止りを著
しく向上することが可能となる。また、従来技術では製
造不可能であるようなエンボス模様であっても製造する
ことが可能となる。
第1図はエンボス模様とダルロールの粗さと圧下率とC
反り発生の関係を示す線図、第2図は4重式可逆圧延機
を示す模式図、第3図はエンボス模様とエンボス率を示
す模式図、第4図はC反り発生状態を示す模式図であ
る。 1……鋼帯、2A……模様付ロール、 2B……ダルロール。
反り発生の関係を示す線図、第2図は4重式可逆圧延機
を示す模式図、第3図はエンボス模様とエンボス率を示
す模式図、第4図はC反り発生状態を示す模式図であ
る。 1……鋼帯、2A……模様付ロール、 2B……ダルロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−192608(JP,A) 特開 昭58−122103(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】エンボス加工された模様付ロールによって
金属帯を圧延し、金属帯にエンボス模様を付与するエン
ボス金属帯の製造方法において、模様付ロールに対向し
て配置され、模様付ロールとともに金属帯を圧延するロ
ールとして、エンボス模様に応じた粗さのダルロールを
用い、模様付ロールとダルロールの圧下率をエンボス模
様に応じて調整することを特徴とするエンボス金属帯の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12123486A JPH07115045B2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | エンボス金属帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12123486A JPH07115045B2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | エンボス金属帯の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62279038A JPS62279038A (ja) | 1987-12-03 |
JPH07115045B2 true JPH07115045B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=14806232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12123486A Expired - Lifetime JPH07115045B2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | エンボス金属帯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07115045B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0665327B2 (ja) * | 1989-07-15 | 1994-08-24 | 株式会社和光製作所 | ステンレス製厨房家具 |
FR2958192B1 (fr) * | 2010-04-01 | 2012-04-20 | Alcan Rhenalu | Tole metallique a reliefs pour la realisation de planchers industrielles sur lesquels circulent des chariots, cylindre grave permettant d'obtenir de telles toles par laminage |
AU2016340275B2 (en) | 2015-10-14 | 2020-02-06 | Novelis Inc. | Engineered work roll texturing |
JP7117524B2 (ja) * | 2018-03-29 | 2022-08-15 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 水廻り用の床 |
-
1986
- 1986-05-28 JP JP12123486A patent/JPH07115045B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62279038A (ja) | 1987-12-03 |
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