JP2900501B2 - 表裏面で粗さの異なる鋼板の製造方法 - Google Patents

表裏面で粗さの異なる鋼板の製造方法

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JP2900501B2 JP2102413A JP10241390A JP2900501B2 JP 2900501 B2 JP2900501 B2 JP 2900501B2 JP 2102413 A JP2102413 A JP 2102413A JP 10241390 A JP10241390 A JP 10241390A JP 2900501 B2 JP2900501 B2 JP 2900501B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/22Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
    • B21B1/227Surface roughening or texturing

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は表裏面で粗さの異なる鋼板の製造方法に関す
る。
[従来技術] 従来の鋼板圧延用ワークロールは、上下ロールとも表
面の粗さを同一水準(若干の差はある)に仕上げるよう
にしているので、このようなワークロールにより圧延さ
れる鋼板の表裏面の粗さは、ほぼ同一の粗さとなってい
る。
最近、鋼板の最終製品での要求される品質が、表裏面
で粗さの異なるものである場合には、最終加工後に表面
の粗さ調整を行なっている。すなわち、表裏面が同一粗
さの鋼板をプレスやロール成形機等で加工した後、片面
あるいは両面を研磨、ショットブラストおよび研削等で
粗さ調整をしている。
このように表裏面で粗さの異なる鋼板が圧延工程で製
造できると、次のような用途に供することができ、製品
品質の向上が期待できるとともに、最終加工後の表面粗
さの調整工程を省略することができる。
(1)乾電池 表は塗装品質確保のためのブライト仕上げ、裏は電池
性能の向上のためのダル仕上げ。乾電池の寿命(電池性
能)は、第2図のように表面粗さに比例して向上し、例
えば表面粗さが中心線平均粗さ(Ra、単位μm)で0.5
のものの寿命を1とすると、Raが1.0で2倍、Raが1.5で
3倍というように、寿命は直線的に延びる。
(2)自動販売機等摩擦係数が問題となる製品 表は塗装品質確保のためのブライト仕上げ、裏は摩擦
係数アップのためのダル仕上げ、自動販売機等の材料と
なる鋼板の摩擦係数は、第3図のように表面粗さに比例
して増大し、例えば表面粗さを中心線平均粗さ(Ra、単
位μm)でとると、Raに直線的に比例して増大する。
(3)プレス性を要求される製品 表は塗装品質確保のためのブライト仕上げ、裏はプレ
ス性維持のためのダル仕上げ。
(4)その他 上記例の組合わせ、または表面の意匠性を確保したい
製品。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上下のワークロールの粗さを異にし
て、表裏面で粗さの異なる鋼板を圧延しようとすると、
次のような問題点があった。すなわち、第4図のように
ペイオフリール21に鋼帯22を装着し、巻取りリール23で
鋼帯22をを巻取りながら、上ワークロール24でプライト
ロール、下ワークロール25がダルロールで構成された1
対のワークロールで、表面がブライト、裏面がダルと表
裏面で粗さの異なる鋼板を圧延しようとすると、鋼帯22
の裏面側がダルロールにより圧延中ブレーキがかかるよ
うな状態になるので、鋼帯22が第5図の実線で示すよう
に鋼帯22が下反りになるという問題点がある。またブラ
イトロールとダルロールを上下入れ替えれば、逆に第5
図の点線のように鋼帯22が上反りになるという問題点が
ある。この反りは、第5図のように鋼帯22の長手方向に
上下に反る反り(L反りと称する)と、第6図の実線お
よび点線で示すような鋼帯22の幅方向(W)の上下に反
る反り(C反りと称する)と両方あり、最終製品の品質
を著しく損なうので、この反りを、特にC反りで全幅に
対して±10mm(+は上反り、−は下反り)以内に抑える
必要があるが、従来このような技術は確立されていなか
った。
本発明は、従来技術の上記のような問題点を解消し、
表裏面で粗さの異なる鋼板を反りの大きさがC反りで±
10mm以内になるような方法で圧延できる、表裏面で粗さ
の異なる鋼板の圧延方法を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] この発明に係る表裏面で粗さの異なる鋼板の製造方法
は、表面粗さが上下で異なるように仕上げた1対以上の
鋼板圧延用ワークロールを用いて鋼板を圧延し、次いで
3ロールベンダー式形状調整装置を用い、前記形状調整
装置の圧下位置を+5〜+15mmにして、上下ロールの表
面粗さが異なることにより生ずる鋼板の幅方向反りを矯
正することを特徴とする表裏面で反さの異なる鋼板の製
造方法である。
[作用] この発明に係る表裏面で粗さの異なる鋼板の製造方法
では、表面粗さが上下で異なるように仕上げた1対以上
の鋼板圧延用ワークロールと、上下ロールの表面粗さが
異なることにより生ずる鋼板の幅方向反りを平らに矯正
する3本のロールからなるロールベンダー式形状調整装
置とを用いる。
このようにしたのは、次の理由によるものである。表
裏面で粗さの異なる鋼板を圧延するのであるから、当然
のことながら鋼板の表面粗さを決定するワークロールの
表面粗さも異なるように仕上げてやらねばならない。し
かしながら、このように表面粗さの異なる1対のロール
で鋼板を圧延すると、相対的に粗さの粗いロールの面で
鋼板にブレーキがかかりやすく、鋼板はロール面が粗い
方に向って反る。この反りは、鋼板の長手方向に反る反
りと、鋼板の幅方向に反る反りと2種類あり、特に鋼板
の幅方向に反り反りは、最終製品の品質を考慮した場合
±10mm以内になるようにしなければならない。上下で粗
さの異なるワークロールで圧延することによって上また
は下に反った鋼板を、引き続き3本のロールからなるロ
ールベンダー式形状調整装置により矯正すると、鋼帯の
幅方向反りを矯正できる。
また、前記形状調整装置の圧下位置を+5〜−15mmと
した理由は次の通りである。すなわち、前述したとおり
鋼板の幅方向に反る反りは、±10mm以内にしなければな
らないが、この幅方向反りが前記形状調整装置の圧下位
置とどのような関係にあるのか、下反りの場合で調査し
た。その結果を第7図に示す。反りが±10mm以内になる
のは圧下位置が+5〜+15mmの場合であり、圧下位置が
+5mm未満では、下反りが完全に矯正されていず、圧下
位置が+15mmを超えると、矯正過剰となり上反りにな
る。このような理由から形状調整装置の圧下位置を+5
〜+15mmとしたのである。
[実施例] 本発明の効果を確認するため、第1図のような構成に
なっているスキンパスミルのロール出側に3ロールベン
ダー式の形状調整装置を設置して、表裏面で粗さの異な
る鋼板を圧延した。ペイオフリール1から巻戻した鋼帯
2を、上下1対のダルロール3および4からなるワーク
ロールで圧延した後、上がブライトロール5、下がダル
ロール6の1対のワークロールで圧延した。この後3ロ
ールベンダー式の形状調整装置7で反りを矯正して、巻
取りリール8でまきとった。このケースの場合、鋼帯2
は下に反るので、形状調整装置7の3本のロールは、両
端が下真ん中が上と、平らな板なる上に巻き付けるよう
に配置されている。2段目のワークロールが上下入れ替
わった場合には、当然鋼帯2は上反りになるので、形状
調整装置7の3本のロールは、両端が上真ん中が下と平
らな板なら下に巻き付けるように配置される。
上記のように圧延するに際し、形状調整装置7の圧下
位置は+5〜+15mm間に保持されるようにして圧延し
た。そして、圧延された鋼帯2から幅方向の反りの量を
測定するためのサンプルを採取し、反りを測定したとこ
ろ鋼帯2の全長にわたって、幅方向の反りは±10mm以内
であり、この圧延方法により大きな反りを発生させるこ
となく、表裏面で粗さの異なる鋼板が製造できることが
確認できた。
[発明の効果] 本発明により、有害な反りを発生させることなく、表
裏面で粗さの異なる鋼板が製造でき、用途の拡大がはか
れるとともに、加工後の製品の粗さ調整が不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の表裏面で粗さの異なる鋼板
の製造方法を示す説明図、第2図は表面粗さと電池寿命
の関係を示すグラフ図、第3図は表面粗さと摩擦係数の
関係を示すグラフ図、第4図は従来の表裏面で粗さの異
なる鋼板の製造方法を示す説明図、第5図は鋼板の長手
方向の反りを示す説明図、第6図は鋼板の幅方向の反り
を示す説明図、第7図は形状調整装置のロール圧下位置
と幅方向反りとの関係を示すグラフ図である。 1……ペイオフリール、2……鋼帯、3,4,6……ダルロ
ール、5……ブライトロール、7……形状調整装置、8
……巻取りリール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 1/05 B21B 1/22 - 1/28 B21B 37/28 - 37/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面粗さが上下で異なるように仕上げた1
    対以上の鋼板圧延用ワークロールを用いて鋼板を圧延
    し、次いで3ロールベンダー式形状調整装置を用い、前
    記形状調整装置の圧下位置を+5〜+15mmにして、上下
    ロールの表面粗さが異なることにより生ずる鋼板の幅方
    向反りを矯正することを特徴とする表裏面で粗さの異な
    る鋼板の製造方法。
JP2102413A 1990-04-18 1990-04-18 表裏面で粗さの異なる鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JP2900501B2 (ja)

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