JPH07114922B2 - 排ガス処理方法 - Google Patents
排ガス処理方法Info
- Publication number
- JPH07114922B2 JPH07114922B2 JP15464390A JP15464390A JPH07114922B2 JP H07114922 B2 JPH07114922 B2 JP H07114922B2 JP 15464390 A JP15464390 A JP 15464390A JP 15464390 A JP15464390 A JP 15464390A JP H07114922 B2 JPH07114922 B2 JP H07114922B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、各種ボイラ、各種加熱炉、ごみ焼却炉など
から排出される燃焼排ガスの処理方法に関し、さらに詳
しくは、同排ガス中に含まれるHCl、SOx、Hg、有機塩素
系化合物などの有害物質を高除去率で除去する排ガス処
理方法に関する。
から排出される燃焼排ガスの処理方法に関し、さらに詳
しくは、同排ガス中に含まれるHCl、SOx、Hg、有機塩素
系化合物などの有害物質を高除去率で除去する排ガス処
理方法に関する。
［従来技術および解決すべき課題］ 一般に、HClを含む燃焼排ガスの処理方法としては、排
ガスに脱塩剤としてCa（OH）２を添加し、HClとCa（O
H）２の反応によって生じたCaCl2をバグフィルターなど
の集塵機で回収・除去する方法が行なわれている。しか
し、この反応生成物CaCl2は、特に150℃以下の低温にお
いて著しい潮解性を示すために、CaCl2の潮解液が濾布
を通過したり、CaCl2の潮解液およびこれに随伴したダ
ストが濾布に付着して濾布の目詰まりを誘引したりし、
さらにはこれらがダスト排出機構に付着して同機構の円
滑な作動を妨げると共に、同機構におけるシール性を低
下させるという問題がある。そこで、このようなCaCl2
の潮解性に起因するトラブルを回避するために、集塵機
はCaCl2の潮解を生じない温度すなわち150℃以上で運転
せられている。
ガスに脱塩剤としてCa（OH）２を添加し、HClとCa（O
H）２の反応によって生じたCaCl2をバグフィルターなど
の集塵機で回収・除去する方法が行なわれている。しか
し、この反応生成物CaCl2は、特に150℃以下の低温にお
いて著しい潮解性を示すために、CaCl2の潮解液が濾布
を通過したり、CaCl2の潮解液およびこれに随伴したダ
ストが濾布に付着して濾布の目詰まりを誘引したりし、
さらにはこれらがダスト排出機構に付着して同機構の円
滑な作動を妨げると共に、同機構におけるシール性を低
下させるという問題がある。そこで、このようなCaCl2
の潮解性に起因するトラブルを回避するために、集塵機
はCaCl2の潮解を生じない温度すなわち150℃以上で運転
せられている。
しかし、150℃以上という高温では、排ガス中に含まれ
るHCl以外の有害成分の１つであるHgは、蒸気圧が高く
なり、気化したHgは濾布を通過してしまい、Hg除去率が
著しく低下する。また、Hgや有機塩素系化合物などの有
害物質の除去率を高めるために、活性炭、硫化物、アル
ミナ系ケイ酸塩類などの助剤を使用することも提案され
ているが、上記のような一段の処理では、助剤が多量の
ダスト中に混入してしまい、その働きが十分に発揮され
ない難点がある。
るHCl以外の有害成分の１つであるHgは、蒸気圧が高く
なり、気化したHgは濾布を通過してしまい、Hg除去率が
著しく低下する。また、Hgや有機塩素系化合物などの有
害物質の除去率を高めるために、活性炭、硫化物、アル
ミナ系ケイ酸塩類などの助剤を使用することも提案され
ているが、上記のような一段の処理では、助剤が多量の
ダスト中に混入してしまい、その働きが十分に発揮され
ない難点がある。
この発明は、上記の如き実情に鑑みて、CaCl2の潮解を
防止して、濾布の目詰まりおよびダスト排出機構の作動
障害ならびにシール性低下をなくし、排ガス中のHClやS
Oxなどの酸性有害物質を高除去率で除去することができ
ると共に、助剤の機能を十分に発揮させて残ったHgや有
機塩素系化合物などの有害物質も高除去率で除去するこ
とができる排ガス処理方法を提供することを目的とす
る。
防止して、濾布の目詰まりおよびダスト排出機構の作動
障害ならびにシール性低下をなくし、排ガス中のHClやS
Oxなどの酸性有害物質を高除去率で除去することができ
ると共に、助剤の機能を十分に発揮させて残ったHgや有
機塩素系化合物などの有害物質も高除去率で除去するこ
とができる排ガス処理方法を提供することを目的とす
る。
［課題の解決手段］ この発明による排ガス処理方法は、上記目的を達成すべ
く工夫されたもので、排ガスにCa（OH）２を添加して排
ガス中のHClやSOxなどの酸性有害物質と反応させ、生じ
た生成物を温度150℃以上でバグフィルターで集塵する
１段目と、 上記処理後の排ガスに助剤を添加し、排ガス中に残って
いるHgや有機塩素系化合物などの有害物質および助剤を
温度150℃以下でバグフィルターで集塵する２段目と、 より成るものである。
く工夫されたもので、排ガスにCa（OH）２を添加して排
ガス中のHClやSOxなどの酸性有害物質と反応させ、生じ
た生成物を温度150℃以上でバグフィルターで集塵する
１段目と、 上記処理後の排ガスに助剤を添加し、排ガス中に残って
いるHgや有機塩素系化合物などの有害物質および助剤を
温度150℃以下でバグフィルターで集塵する２段目と、 より成るものである。
２段目で使用される反応助剤は、排ガス中に残っている
Hgや有機塩素系化合物などの有害物質の除去を促進する
働きをするものであって、その例としては活性炭、硫化
物、アルミナ系ケイ酸塩類などが挙げられる。
Hgや有機塩素系化合物などの有害物質の除去を促進する
働きをするものであって、その例としては活性炭、硫化
物、アルミナ系ケイ酸塩類などが挙げられる。
２段目の集塵温度を150℃以下に設定するには、１段目
の高温集塵機を通過した後の排ガスをたとえば減温塔に
通す方法がとられる。
の高温集塵機を通過した後の排ガスをたとえば減温塔に
通す方法がとられる。
［作 用］ １段目において、排ガスにCa（OH）２を添加して排ガス
中のHClやSOxなどの酸性有害物質と反応させ、生じた生
成物を温度150℃以上でバグフィルターで集塵するの
で、CaCl2の潮解を防止して、濾布の目詰まりおよびダ
スト排出機構の作動障害ならびにシール性低下をなくし
て、排ガス中のHClやSOxなどの酸性有害物質をCaCl2やC
aSOxなどの塩として高除去率で除去することができる。
中のHClやSOxなどの酸性有害物質と反応させ、生じた生
成物を温度150℃以上でバグフィルターで集塵するの
で、CaCl2の潮解を防止して、濾布の目詰まりおよびダ
スト排出機構の作動障害ならびにシール性低下をなくし
て、排ガス中のHClやSOxなどの酸性有害物質をCaCl2やC
aSOxなどの塩として高除去率で除去することができる。
また、２段目においては、CaCl2はすでに１段目で除去
されているので、温度150℃以下でも操作が可能であ
り、また１段目でダストも除去されているので、排ガス
に添加した助剤の機能を温度150℃以下で十分に発揮さ
せて、残ったHgや有機塩素系化合物などの有害物質を高
除去率で除去することができる。
されているので、温度150℃以下でも操作が可能であ
り、また１段目でダストも除去されているので、排ガス
に添加した助剤の機能を温度150℃以下で十分に発揮さ
せて、残ったHgや有機塩素系化合物などの有害物質を高
除去率で除去することができる。
［実 施 例］ つぎに、図示の実施例によりこの発明を具体的に説明す
る。
る。
添付の図面において、ごみ焼却炉から排出される燃焼排
ガスに所要量のCa（OH）２を添加して排ガス中のHClやS
Oxなどの酸性有害物質と反応さる。生じた生成物すなわ
ちCaCl2やCaSOxなどの塩およびダストを高温塵機として
のバグフィルター（１）で温度150℃以上で集塵する。
得られた集塵物を無害化処理装置（２）へ運んで無害化
した後、埋立処分に付す。こうして排ガスの１段目の処
理を行なう。
ガスに所要量のCa（OH）２を添加して排ガス中のHClやS
Oxなどの酸性有害物質と反応さる。生じた生成物すなわ
ちCaCl2やCaSOxなどの塩およびダストを高温塵機として
のバグフィルター（１）で温度150℃以上で集塵する。
得られた集塵物を無害化処理装置（２）へ運んで無害化
した後、埋立処分に付す。こうして排ガスの１段目の処
理を行なう。
上記処理後の排ガスを排ガス減温塔（３）に通して温度
を150℃以下に下げた後、この排ガスに助剤として活性
炭を所要量添加して排ガスを処理し、排ガス中に残って
いるHgや有機塩素系化合物などの有害物質および上記助
剤を低温集塵機としてのバグフィルター（４）で温度15
0℃以下で集塵する。得られた集塵物を上記と同じく無
害化処理装置（２）へ運んで無害化した後、埋立処分に
付す。こうして排ガスの２段目の処理を行なう。
を150℃以下に下げた後、この排ガスに助剤として活性
炭を所要量添加して排ガスを処理し、排ガス中に残って
いるHgや有機塩素系化合物などの有害物質および上記助
剤を低温集塵機としてのバグフィルター（４）で温度15
0℃以下で集塵する。得られた集塵物を上記と同じく無
害化処理装置（２）へ運んで無害化した後、埋立処分に
付す。こうして排ガスの２段目の処理を行なう。
［発明の効果］ この発明の排ガス処理方法によれば、１段目において、
排ガスにCa（OH）２を添加して排ガス中のHClやSOxなど
の酸性有害物質と反応させ、生じた生成物を温度150℃
以上でバクフィルターで集塵するので、CaCl2の潮解を
防止して、濾布の目詰まりおよびダスト排出機構の作動
障害ならびにシール性低下をなくして、排ガス中のHCl
やSOxなどの酸性有害物質をCaCl2やCaSOxなどの塩とし
て高除去率で除去することができる。
排ガスにCa（OH）２を添加して排ガス中のHClやSOxなど
の酸性有害物質と反応させ、生じた生成物を温度150℃
以上でバクフィルターで集塵するので、CaCl2の潮解を
防止して、濾布の目詰まりおよびダスト排出機構の作動
障害ならびにシール性低下をなくして、排ガス中のHCl
やSOxなどの酸性有害物質をCaCl2やCaSOxなどの塩とし
て高除去率で除去することができる。
また、２段目においては、CaCl2はすでに１段目で除去
されているので、温度150℃以下でも操作が可能であ
り、また１段目でダストも除去されているので、排ガス
に添加した助剤の機能を温度150℃以下で十分に発揮さ
せて、残ったHgや有機塩素系化合物などの有害物質を高
除去率で除去することができる。
されているので、温度150℃以下でも操作が可能であ
り、また１段目でダストも除去されているので、排ガス
に添加した助剤の機能を温度150℃以下で十分に発揮さ
せて、残ったHgや有機塩素系化合物などの有害物質を高
除去率で除去することができる。
こうして排ガス中の有害物質の全てを高除去率で除去し
て、排ガスを清浄化することができる。
て、排ガスを清浄化することができる。
図面はこの発明の実施例を示すフローシートである。 （１）……電気集塵機、（２）……無害化処理装置、
（３）……排ガス減温塔、（４）……バグフィルター。
（３）……排ガス減温塔、（４）……バグフィルター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 53/64 53/70 53/81 Ｂ０１Ｄ 53/34 １３６ Ａ １３４ Ｅ (72)発明者 濱 利雄 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 太田 完志 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 平田 直子 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 前田 信広 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平３−52622（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】排ガスにCa（OH）２を添加して排ガス中の
HClやSOxなどの酸性有害物質と反応させ、生じた生成物
を温度150℃以上でバグフィルターで集塵する１段目
と、 上記処理後の排ガスに助剤を添加し、排ガス中に残って
いるHgや有機塩素化合物などの有害物質および助剤を温
度150℃以下でバグフィルターで集塵する２段目と、 より成る、排ガス処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15464390A JPH07114922B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 排ガス処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15464390A JPH07114922B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 排ガス処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0445827A JPH0445827A (ja) | 1992-02-14 |
| JPH07114922B2 true JPH07114922B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=15588705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15464390A Expired - Fee Related JPH07114922B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 排ガス処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07114922B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4212195A1 (de) * | 1992-04-10 | 1993-10-14 | Krantz H Gmbh & Co | Verfahren zum filternden Abscheiden von klebrigen Partikeln |
| CA2114331C (en) * | 1993-06-10 | 2000-03-28 | Bernard J. Lerner | Removal of mercury and cadmium and their compounds from incinerator flue gases |
| DE4441090A1 (de) * | 1994-11-18 | 1996-05-23 | Steag Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen von Verbrennungsabgasen |
| DE19542065C2 (de) * | 1995-11-13 | 1997-10-23 | Steag Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen von Verbrennungsabgasen aus Feuerungsanlagen |
| JP5113788B2 (ja) * | 2009-03-19 | 2013-01-09 | バブコック日立株式会社 | 排ガス処理システム |
| JP2010227750A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Jfe Engineering Corp | 排ガス処理装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3921578A1 (de) * | 1989-06-30 | 1991-01-03 | Rheinische Braunkohlenw Ag | Verfahren zur reinigung von rauchgas aus verbrennungsanlagen |
-
1990
- 1990-06-13 JP JP15464390A patent/JPH07114922B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0445827A (ja) | 1992-02-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |