JPH0711460Y2 - 巻鉄心変圧器 - Google Patents

巻鉄心変圧器

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JPH0711460Y2
JPH0711460Y2 JP2989590U JP2989590U JPH0711460Y2 JP H0711460 Y2 JPH0711460 Y2 JP H0711460Y2 JP 2989590 U JP2989590 U JP 2989590U JP 2989590 U JP2989590 U JP 2989590U JP H0711460 Y2 JPH0711460 Y2 JP H0711460Y2
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俊子 山田
靖夫 山本
克己 花岡
昌武 平井
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、非晶質(アモルファス)磁性合金の箔帯(ス
トリップ)からなる巻鉄心を用いた変圧器に関するもの
である。
[従来の技術] 非晶質磁性合金の箔帯により巻鉄心を構成する場合に
は、該箔帯を巻回軸線の回りに巻回して巻回体を形成し
た後、該巻回体をほぼ矩形状に成形して焼鈍を行う。非
晶質磁性合金は焼鈍により脆弱になるため、この巻鉄心
を用いて油入変圧器を構成した場合には、変圧器の運搬
時または運転時の振動により鉄心(特に積層面及び積層
面の両端のエッジ部)が欠けてその破片が絶縁油中を浮
遊し、変圧器の絶縁性能を低下させるおそれがある。特
に1つの継鉄部に突合せ接続部を設けておき、鉄心の脚
部に巻線を嵌装した後該接続部を突合せて接続するいわ
ゆるラップコアを用いる場合には、コイルを嵌装した後
鉄心の接続部を突合せ接続する際に接続部付近で鉄心が
欠けて破片が生じ易く、該破片が残留して絶縁油中を浮
遊するおそれが強い。
そこで従来非晶質磁性合金箔帯からなる巻鉄心を用いた
変圧器においては、鉄心全体にテープを巻きつけること
によって、あるいは鉄心の積層面に樹脂を塗布して固め
ることによって鉄心が欠けるのを防止することが提案さ
れていた。しかし巻鉄心全体にテープを巻きつけると、
該テープの締付け力により鉄心に歪みが生じるため鉄損
が増大するという問題があった。またラップコアの場合
には、突合せ接続部を有しない方の一方の鉄心継鉄部と
脚部とにテープを巻いた後該脚部に巻線を巻装し、しか
る後に他方の継鉄部の接続部を突合せ接続して残りの部
分にテープを巻きつけることになるが、この場合巻線を
嵌装した後に鉄心の残りの部分にテープを巻きつける作
業は非常に困難であり、特に鉄心の突合せ接続部付近に
テープを巻回することはほとんど不可能である。そのた
めテープを巻きつける方法では振動等により鉄心が欠け
るのを完全に防止することができない。
また鉄心の積層面を樹脂で固める方法による場合にも樹
脂が固まる際に鉄心な歪みが生じるため、同じように鉄
損が増大するという問題がある。更にラップコアの場合
には、鉄心に巻線を嵌装した後に鉄心の突合せ接続部付
近を樹脂で固めることが困難であるため、破片の発生を
完全に防止することができない。
そこで本考案者は先に、実願昭63−18450号において、
巻鉄心の各エッジ部に沿う折曲げ線に沿って絶縁紙を折
曲げて形成した鉄心カバーにより巻鉄心を覆うことを提
案した。このような鉄心カバーにより鉄心を覆うと、鉄
心に歪みを生じさせること無く鉄心の欠け易い部分を覆
うことができ、鉄損を増大させることなく運搬中や運転
中に生じる振動に対して鉄心を保護することができる。
[考案が解決しようとする課題] 先に提案した巻鉄心においては、鉄心の積層厚等のばら
つきにより、鉄心の内周側を覆う部分を折曲げる際に鉄
心の内周側コーナ部付近でカバーに隙間が生じて鉄心を
完全に覆うことができないことがあり、該コーナ部付近
から鉄心の破片が外に出る恐れがあった。
本考案の目的は、非晶質磁性合金箔帯からなる巻鉄心を
用いた変圧器において、鉄心に歪みを生じさせることな
く鉄心を完全に覆って、変圧器の輸送中や運転中に鉄心
の破片が生じるのを防止することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案が対象とする巻鉄心変圧器は、非晶質磁性合金の
箔帯を巻回軸線の回りに巻回してほぼ矩形状に成形した
巻回体からなっていて第1及び第2の継鉄部1a,1bと両
継鉄部間を伸びる第1及び第2の脚部1c,1dとを有する
巻鉄心1と、巻鉄心1の少なくとも一方の脚部に巻装さ
れた巻線2とを備えたもので、鉄心の突き合わせ接合部
は第2の継鉄部に設けられているものとする。巻鉄心1
は巻回軸線方向の両端にそれぞれ箔帯の積層面Lを有
し、巻鉄心の外側面S0と両積層面との間の各境界部及び
該巻鉄心の内側面Siと両積層面との間の各境界部にそれ
ぞれ外側エッジ部E0及び内側エッジ部Eiを有している。
また巻鉄心の外側エッジ部及び内側エッジ部に沿う折曲
げ線を有して第1の継鉄部1aと第1及び第2の脚部1c及
び1dとを覆うように折曲げ線に沿って折曲げられた絶縁
紙からなる第1のカバー3Aと、巻鉄心の外側エッジ部及
び内側エッジ部に沿う折曲げ線を有して巻鉄心の第2の
継鉄部1b付近を覆うように折曲げ線に沿って折曲げられ
た絶縁紙からなる第2のカバー3Bとが設けられ、これら
のカバーにより巻鉄心が覆われている。
本考案においては、上記第1の継鉄部の積層面を覆う内
カバー主部501と該内カバー主部の端部から第1の継鉄
部の内側エッジ部に沿って該第1の継鉄部の内側面側に
折曲げられて該第1の継鉄部の内側面の少なくとも一部
を覆う折曲げ部502とを有する内カバー5と、巻鉄心の
第1の継鉄部側の各コーナ部で鉄心の積層面を内カバー
の上から覆うコーナ積層面被覆部と該コーナ積層面被覆
部の端部から各コーナ部の内側エッジ部に沿う折曲げ線
に沿って鉄心の内側面側に折曲げられて各コーナ部付近
で鉄心の内側面の少なくとも一部を覆うコーナ内側面被
覆部とを有するコーナカバー6とが、前記第1のカバー
の内側に更に設けられている。
鉄心の被覆を更に完全にするため、第1の継鉄部の外側
エッジ部と該第1の継鉄部側の各コーナ部の外側エッジ
部とを覆うエッジ部被覆カバー4を上記内カバーの内側
に更に配置するようにしても良い。
上記第1のカバー3Aは、鉄心の第1の継鉄部1aの外側面
に添わせて配置された帯状の第1の継鉄部外側面被覆部
300と、第1の継鉄部外側面被覆部の幅方向の両端から
該第1の継鉄部の外側エッジ部に沿う折曲げ線に沿って
内カバーにより覆われた第1の継鉄部の積層面側に直角
に折曲げられて第1の継鉄部の両端の積層面Lと第1及
び第2の鉄心脚部の両端の積層面Lとを覆う対の積層面
被覆部301,302と、該対の積層面被覆部の第1及び第2
の脚部に添う各部分の幅方向の両端から該第1及び第2
の脚部の外側エッジ部及び内側エッジ部に沿う折曲げ線
に沿ってそれぞれ折曲げられて該第1及び第2の脚部の
外側面及び内側面の少なくとも一部をそれぞれ覆う脚部
外側面被覆部303及び脚部内側面被覆部304と、対の積層
面被覆部301,302の第1の継鉄部の内側エッジ部に沿う
折曲げ線に沿って折曲げられて該第1の継鉄部の内側面
の少なくとも一部を内カバーの折曲げ部及びコーナカバ
ーのコーナ内側面被覆部の上から覆う第1の継鉄部内側
面被覆部305とにより構成できる。
また上記第2のカバー3Bは、鉄心の第2の継鉄部1bの外
側面に添わせて配置された第2の継鉄部外側面被覆部30
6と、第2の継鉄部外側面被覆部306の幅方向の両端から
該第2の継鉄部の外側エッジ部に沿う折曲げ線に沿って
ほぼ直角に折曲げられて該第2の継鉄部の両端の積層面
をそれぞれ覆う対の継鉄部積層面被覆部307,308と、対
の継鉄部積層面被覆部のそれぞれの先端部から第2の継
鉄部の内側エッジ部に沿う折曲げ線に沿って折曲げられ
て第2の継鉄部の内側面の少なくとも一部を覆う第2の
継鉄部内側面被覆部309,310と、対の継鉄部積層面被覆
部307,308のそれぞれの両端から突出して第1のカバー
の積層面被覆部の端部側から該積層面被覆部と第1及び
第2の脚部との間に挿入される突出部307a,308aとによ
り構成できる。
[作用] 上記のように、巻鉄心の外側エッジ部及び内側エッジ部
に沿う折曲げ線に沿って折曲げられた絶縁紙からなる第
1及び第2のカバーにより巻鉄心を被覆するようにした
場合、巻鉄心の積層厚のばらつきなどにより第1のカバ
ーが歪んで巻鉄心の第1の継鉄部側の特に内周側コーナ
部付近で第1のカバーに隙間が生じやすいが、本考案の
ように第1の継鉄部の積層面及び内側面の一部を覆う内
カバーと、コーナ部の積層面及び内側面の一部を覆うコ
ーナカバーとを第1のカバーの内側に更に配置すると、
鉄心の第1の継鉄部側のコーナ部で第1のカバーに隙間
が生じても、該第1の継鉄部側のコーナ部付近を完全に
覆うことができる。従って振動等により鉄心が欠けた場
合にその破片が外に出るのを防ぐことができるため、鉄
心の破片が絶縁油中に浮遊するのを防止することができ
る。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図ないし第13図は本考案の実施例において巻鉄心に
カバーを取付ける過程を順を追って示した説明図であ
る。また第14図ないし第20図はカバーの構成要素を示し
た部品図である。
本考案で用いる巻鉄心1は、非晶質磁性合金の箔帯を巻
回軸線の回りに所定ターン数巻回して形成した巻回体を
ほぼ矩形状に成形して焼鈍したものからなっていて、第
1及び第2の継鉄部1a,1bと両継鉄部間を伸びる第1及
び第2の脚部1c,1dとを有している。この例では、非晶
質磁性合金の箔帯(1枚の箔帯または複数枚の箔帯を積
層したもの)の巻回体を矩形状に成形して焼鈍した後に
第2の継鉄部1bを積層方向に一括して切断することによ
り突合せ接続部Aを形成している。図示の例では、突き
合わせ接続部Aが斜めに形成されているが、この突合せ
接続部の形成の仕方は任意である。
巻鉄心1はその巻回軸線方向の両端にそれぞれ箔帯の積
層面L,Lを有し、巻鉄心の外側面S0と両積層面との間の
各境界部、及び該巻鉄心の内側面Siと両積層面との間の
各境界部にそれぞれ外側エッジ部E0及び内側エッジ部Ei
を有している。
上記巻鉄心1は最終的には第13図に示すように鉄心カバ
ー3により覆われる。この鉄心カバー3はクラフト紙等
の絶縁紙を鉄心1の各エッジ部に沿う折曲げ線に沿って
折曲げることにより形成したもので、鉄心1の第1の継
鉄部1aと第1及び第2の脚部1c,1dとをほぼ覆う第1の
カバー3Aと、鉄心1の第2の継鉄部1b付近を覆う第2の
カバー3Bとを備えている。
第1のカバー3Aは第17図に示す展開図のように切り抜か
れた絶縁紙を同図に破線で示した折曲げ線a1ないしa4
沿って折曲げることにより形成される。第17において実
線b1ないしb3は切込み部を示している。
更に詳細に説明すると、第17図において300は帯状に形
成された第1の継鉄部外側面被覆部で、この被覆部は鉄
心1の第1の継鉄部1aの外側面に添わせて配置される。
301及び302は上記被覆部300の幅方向の両端から第1の
継鉄部の外側エッジ部にあE0に沿う折曲げ線a1,a1に沿
って直角に折曲げられたほぼコの字形の積層面被覆部
で、これらの積層面被覆部により第1の継鉄部1aの両端
の積層面L,Lと第1及び第2の鉄心脚部1c及び1dの両端
の積層面L,Lとが覆われる。
303は第1及び第2の脚部1c及び1dの外側面S0を被覆す
る脚部外側面被覆部、304は第1及び第2の脚部1c及び1
dの内側面Siを被覆する脚部内側面被覆部である。各脚
部外側面被覆部303は、積層面被覆部301,302の第1及び
第2の脚部1c及び1dに沿う部分の幅方向の一端から第1
及び第2の脚部の外側エッジ部E0に沿う折曲げ線a2に沿
って折曲げられる。また各脚部内側面被覆部304は、積
層面被覆部301,302の第1及び第2の脚部1c及び1dに沿
う部分の幅方向の他端から第1及び第2の脚部の内側エ
ッジ部Eiに沿う折曲げ線a3に沿って折曲げられる。
305は積層面被覆部301,302の第1の継鉄部1aに沿う部分
から該継鉄部1aの内側エッジ部Eiに沿う折曲げ線a4に沿
って折曲げられる台形状の継鉄部内側面被覆部で、この
被覆部305により第1の継鉄部1aの内側面が被覆され
る。
各積層面被覆部301,302と脚部外側面被覆部303とは、脚
部内側面被覆部304よりも長く形成されている。
第2のカバー3Bは、第21図に示す展開図のように切抜か
れた絶縁紙を折曲げることにより形成される。第21図に
おいて破線a5は折曲げ線を示し、実線b4は切込み部を示
している。
この第2のカバー3Bは、鉄心1の第2の継鉄部1bの外側
面に沿わせて配置される第2の継鉄部外側面被覆部306
と、第2の継鉄部外側面被覆部306の幅方向の両端から
該第2の継鉄部の外側エッジ部に沿う折曲げ線a5に沿っ
てほぼ直角に折曲げられて該第2の継鉄部の両端の鉄心
積層面をそれぞれ覆う対の継鉄部積層面被覆部307,308
とを有している。
本考案においては、更に第1図に示された第1のエッジ
部被覆カバー4と、第2図に示された第1の内カバー5
と、第3図に示された第1のコーナカバー6と、第8図
に示された第2のコーナカバー7と、第9図に示された
第2の内カバー8と、第10図に示された第2のエッジ部
被覆カバー9とが設けられる。
第1のエッジ部被覆カバー4は、第14図の展開図に見ら
れるように折曲げ線a6と切込みb5及びb6とを入れた帯状
の絶縁紙を折曲げることにより形成される。
第1の内カバー5は第15図に示したように、鉄心の第1
の継鉄部1aの積層面の形状に相応した形状の内カバー主
部501と、該主部501の中央部にから突出した折曲げ部50
2とを有する絶縁紙の折曲げ部502を、第1の継鉄部1aの
内側エッジ部に沿う折曲げ線a7に沿って折曲げることに
より形成される。
第1のコーナカバー6は、第16図(A)に示すように1
つの角部付近に折曲げ線a8,a9と対角線方向に伸びる切
込み部b7とを有するほぼ正方形状の絶縁紙6Aと、同図
(B)に示すように中央に折曲げ線a10を有する帯状の
絶縁紙6Bとにより形成される。第16図(C)に示すよう
に、絶縁紙6Aの切込み部b7の両側の三角片601,602が折
曲げ線a8及びa9に沿って直角に折曲げられ、折曲げ線a
10に沿って直角に折曲げられた絶縁紙6Bが三角片601,60
2の外側に接着されて第16図(C)に示すような第1の
コーナカバー6が構成される。
第2のコーナカバー7は、第18図(A)に示すように、
1つの角部付近に対角線方向に伸びる切込みb8と、該切
込みb8に対して所定の角度を成す切込みb9及びb10と湾
曲した折曲げ線a11とを設けた正方形状の絶縁紙7Aと、
第18図(B)に示すような帯状の絶縁紙7Bとにより構成
される。第18図(C)に示したように、切込みb8ないし
b10により分離された三角片701ないし704が折曲げ線a11
に沿って折曲げられ、折曲げ線a11に沿うように湾曲さ
れた絶縁紙7Bが三角片701ないし704に外側から接着され
て第18図(C)に示すように第2のコーナカバー7が構
成される。
第2の内カバー8は、第19図に示すように、鉄心の第2
の継鉄部1bの積層面の形状に相応した形状の内カバー主
部801と該主部801の中央部から突出した折曲げ部802と
を有する絶縁紙の折曲げ部802を、第2の継鉄部1bの内
側エッジ部に沿う折曲げ線a7に沿って折曲げることによ
り形成される。
第2のエッジ部被覆カバー9は、第14図に示した絶縁紙
と同様の絶縁紙を折曲げることにより形成される。
次に変圧器の組立て順序に従って、上記鉄心カバーの取
付けについて説明する。先ず第1図に示すように、巻鉄
心1の突合わせ接合部Aを突合わせ接合して、クランプ
金具10により接合部Aが分離しないように第2の継鉄部
1bをクランプする。クランプ金具10は、巻鉄心の第2の
継鉄部1bの内側面に当接された鞍部10Aと、第2の継鉄
部1bの外側面に当接された当板10Bと、鞍部10Aと当板10
Bとの間を連結するボルト10Cと、該ボルトに螺合された
ナット10Dとからなっている。
上記のように第2の継鉄部1bをクランプした後、第14図
に示した絶縁紙の折曲げ線abを第1の継鉄部1aの外側エ
ッジ部及び第1の継鉄部の両端側のコーナ部の外側エッ
ジ部に沿わせて、切込みb5,b5,…それぞれの両側の小
片部を折曲げることにより、第1のエッジ部被覆カバー
4を取り付ける。この第1のエッジ被覆カバー4は、そ
の両端を接着テープ11または接着剤により鉄心に固定し
ておく。切込みb5,b5,…のそれぞれの両側の小片部
は、互いに重なり合う部分を接着しておくのが好まし
い。
次に第2図に示すように、第1の内カバー5の内カバー
主部501の外周側部分を第1のエッジ部被覆カバー4に
接着し、折曲げ部502を第1の継鉄部1aの内側エッジ部
に沿う折曲げ線a7に沿って第1の継鉄部1aの内側面側に
折曲げておく。
次いで第3図に示すように、第1の継鉄部1a側の各コー
ナ部に沿わせて第1のコーナカバー6,6,…を配置し、こ
れらのコーナカバーと内カバー5との重合部分を互いに
接着する。
次に第1の継鉄部1aと第1及び第2図の脚部1c及び1dと
を覆うように第1のカバー3Aを取付ける。この場合、各
部を折曲げ線に沿って折曲げて鉄心の所定部分に沿わせ
た後、第1及び第2の脚部1c及び1dの外側面S0を覆う脚
部外側面被覆部303を接着テープ12または接着剤により
固定し、更に第1及び第2の脚部1c及び1dの内側面Si
覆う脚部内側面被覆部304を接着テープ12または接着剤
により鉄心に固定する。また第1の継鉄部内側面被覆部
305を接着テープ12または接着剤により固定する。第1
の継鉄部外側面被覆部300の両端は第5図に示すように
脚部外側面被覆部303と鉄心の外側面S0との間に挿入し
ておく。
このようにして巻鉄心に第1のカバー3Aを取付けた後、
第6図に示すように、第1の継鉄部1aの内側面と第1及
び第2の脚部1c,1dの内側面の内側にU字形の枠部材15
を挿入し、クランプ金具10を外す。
次に鉄心の第2の継鉄部1bの接合部Aを開いて第7図に
示すように第1及び第2の脚部1c,1dに巻線2,2を嵌装す
る。しかる後第7図に示すように第2の継鉄部1bの突合
せ接合部Aを再び突合せ接合し、第2の継鉄部1bの内側
に枠部材16を挿入して該枠部材16を既に挿入されている
枠部材15に突き合わせる。
次いで第8図に示すように、第2の継鉄部1b側のコーナ
部に第2のコーナカバー7,7,…を配置し、各コーナカバ
ー7を第1のカバー3Aに接着する。
次に第9図に示すように第2の継鉄部1bの積層面に第2
の内カバー8の主部801を当てがって該主部801をコーナ
カバー7に接着する。
しかる後第2の継鉄部1bの外側エッジ部と第2の継鉄部
の両端側のコーナ部の外側エッジ部とに沿わせて第14図
に示したものと同様の絶縁紙を配置して、該絶縁紙を折
曲げることにより、第2のエッジ部被覆カバー9を取り
付ける。この第2のエッジ部被覆カバー9の両端は第1
のカバー3Aの内側に挿入し、第2のエッジ部被覆カバー
9と第2の内カバー8との重合部分は互いに接着してお
く。
次に第11図に示すうように第2のカバー3Bを取り付け
る。この場合第2の継鉄部外側面被覆部306の両端を第
1のカバーの脚部外側面被覆部303と鉄心の外側面S0
の間に挿入し、該第2の継鉄部外側面被覆部306と第2
のエッジ部被覆カバー9との重合部分を互いに接着す
る。また第12図に示すように第2の継鉄部積層面被覆部
307及び308を第2の継鉄部の積層面側に折曲げて、該第
2の継鉄部積層面被覆部307及び308の両端のはみ出した
部分Bを切断線cに沿って切断し、第2の継鉄部積層面
被覆部307及び308の鉄心の窓部側にはみ出した部分B′
を沸く部材16に沿って切断する。そして第2の継鉄部積
層面被覆部307及び308を第2の内カバー8及び第2のエ
ッジ部被覆カバー9に接着して、第13図に示すように鉄
心の被覆を完了する。この状態では第2のカバー3Bの第
2の継鉄部積層面被覆部307,308の両端が鉄心のコーナ
部よりも外側に突出しているが、この突出した部分は必
要に応じて切除するようにしてもよい。
尚第8図ないし第13図に示した工程では、実際には既に
2次コイルが巻装された状態にあるが、これらの図面に
おいては、2次コイルの図示を省略している。
上記第1のカバー3Aは、全体がほぼコの字形を呈するよ
うに形成されていて、折曲げられると各被覆部が相互に
拘束し合った状態でその形態が定まるため、巻鉄心の積
層厚のばらつきなどにより巻鉄心1の形態とこの第1の
カバー3Aの形態との間にずれが生じると、第1のカバー
3Aが歪んで、特に鉄心の第1の継鉄部1aのコーナ部の内
周側付近に歪みのしわ寄せが来て隙間が生じ易い。従っ
て第1のカバー3A及び第2のカバー3Bのみにより鉄心を
被覆した場合には、この隙間から鉄心の破片が排出され
る恐れがあり、好ましくない。
これに対し、本考案のように、第1の継鉄部1aの積層面
と該継鉄部の内側エッジ部付近とを覆う内カバー5を設
けるとともに、第1の継鉄部1a側の各コーナ部を覆うコ
ーナカバー6を設けると、仮に第1のカバー3Aに歪みが
生じて隙間が生じても、その内側では鉄心が内カバー5
とコーナカバー6とにより覆われているため、鉄心の破
片が排出される恐れはない。
尚上記の実施例では、第2の継鉄部1b側にも内カバー8
とコーナカバー7を配置しているが、第2のカバー3Bは
隙間が生じにくいため、これら内カバー8及びコーナカ
バー7は省略することもできる。
上記の実施例においては、鉄心の内側面Siが沸く部材15
及び16により完全に覆われるため、結局鉄心全体が完全
に覆われることになる。従って振動等により生じた鉄心
の破片が外部に排出される恐れを皆無にすることがで
き、巻鉄心変圧器の信頼性を高めることができる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、巻鉄心の外側エッジ部
及び内側エッジ部に沿う折曲げ線に沿って折曲げられた
絶縁紙からなる第1及び第2のカバーにより巻鉄心を被
覆する場合に、第1の継鉄部の積層面及び内側面の一部
を覆う内カバーと、コーナ部の積層面及び内側面の一部
を覆うコーナカバーとを第1のカバー内側に更に配置す
るようにしたので、隙間が生じ易い第1のカバーの第1
の継鉄部側のコーナ部付近でも鉄心を完全に覆うことが
できる。従って振動等により鉄心が欠けた場合にその破
片が外に出るのを防ぐことができるため、鉄心の破片が
絶縁油中に浮遊するのを防止することができ、巻鉄心変
圧器の信頼性を向上させることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図は本考案の実施例において巻鉄心に
カバーを取付ける過程を順を追って示した説明図であ
る。第14図ないし第20図はカバーの構成要素を示した部
品図で、第14図はエッジ部被覆カバーの展開図、第15図
は第1の内カバーの展開図、第16図(A)及び(B)は
第1のコーナカバーの構成要素の展開図、第16図(C)
は同コーナカバーの斜視図、第17図は第1のカバーの展
開図、第18図(A)及び(B)は第2のコーナカバーの
構成要素の展開図、第18図(C)は同コーナカバーの斜
視図、第19図は第2の内カバーの展開図、第20図は第2
のカバーの展開図である。 1…巻鉄心、1a…第1の継鉄部、1b…第2の継鉄部、1c
…第1の脚部、1d…第2の脚部、L…積層面、S0…鉄心
の外側面、Si…鉄心の内側面、E0…鉄心の外側エッジ
部、Ei…鉄心の内側エッジ部、3…鉄心カバー、3A…第
1のカバー、3B…第2のカバー、300…第1の継鉄部外
側面被覆部、301,302…積層面被覆部、303…脚部外側面
被覆部、304…脚部内側面被覆部、305…継鉄部内側面被
覆部、306…第2の継鉄部外側面被覆部、307,308…継鉄
部積層面被覆部、309,310…第2の継鉄部内側面被覆
部、307a,308a…突出部、3a,3b…第1及び第2の継鉄部
カバー、3c,3d…第1及び第2の脚部カバー、30…絶縁
紙、31…帯状部、32,33…積層面被覆部、32a,33a…突出
部、34,35…継鉄部内側面被覆部、4…第1のエッジ部
被覆カバー、5…第1の内カバー、6…第1のコーナカ
バー、7…第2のコーナカバー、8…第2の内カバー、
9…第2のエッジ部被覆カバー。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非晶質磁性合金の箔帯を巻回軸線の回りに
    巻回してほぼ矩形状に成形した巻回体からなっていて第
    1及び第2の継鉄部1a,1bと両継鉄部間を伸びる第1及
    び第2の脚部1c,1dとを有する巻鉄心1と、前記巻鉄心
    の少なくとも一方の脚部に巻装された巻線2とを備え、 前記巻鉄心1は前記巻回軸線方向の両端にそれぞれ箔帯
    の積層面Lを有し、 前記巻鉄心の外側面S0と前記両積層面との間の各境界部
    及び該巻鉄心の内側面Siと前記両積層面との間の各境界
    部にそれぞれ外側エッジ部E0及び内側エッジ部Eiが形成
    され、 前記第2の継鉄部には突き合わせ接合部が設けられ、 前記巻鉄心の外側エッジ部及び内側エッジ部に沿う折曲
    げ線を有して前記第1の継鉄部1aと第1及び第2の脚部
    1c及び1dとを覆うように折曲げ線に沿って折曲げられた
    絶縁紙からなる第1のカバー3Aと、前記巻鉄心の外側エ
    ッジ部及び内側エッジ部に沿う折曲げ線を有して前記巻
    鉄心の第2の継鉄部1b付近を覆うように折曲げ線に沿っ
    て折曲げられた絶縁紙からなる第2のカバー3Bとが設け
    られている巻鉄心変圧器において、 前記第1の継鉄部の積層面を覆う内カバー主部501と該
    内カバー主部の端部から第1の継鉄部の内側エッジ部に
    沿って該第1の継鉄部の内側面側に折曲げられて該第1
    の継鉄部の内側面の少なくとも一部を覆う折曲げ部502
    とを有する内カバー5と、 前記巻鉄心の第1の継鉄部側の各コーナ部で鉄心の積層
    面を前記内カバーの上から覆うコーナ積層面被覆部と該
    コーナ積層面被覆部の端部から各コーナ部の内側エッジ
    部に沿う折曲げ線に沿って鉄心の内側面側に折曲げられ
    て各コーナ部付近で鉄心の内側面の少なくとも一部を覆
    うコーナ内側面被覆部とを有するコーナカバー6とが、
    前記第1のカバーの内側に更に設けられていることを特
    徴とする巻鉄心変圧器。
  2. 【請求項2】前記第1の継鉄部の外側エッジ部と該第1
    の継鉄部側の各コーナ部の外側エッジ部とを覆うエッジ
    部被覆カバー4が前記内カバーの内側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の巻鉄心変圧器。
  3. 【請求項3】前記第1のカバー3Aは、 前記鉄心の第1の継鉄部1aの外側面に添わせて配置され
    た帯状の第1の継鉄部外側面被覆部300と、 前記第1の継鉄部外側面被覆部の幅方向の両端から該第
    1の継鉄部の外側エッジ部に沿う折曲げ線に沿って前記
    内カバーにより覆われた第1の継鉄部の積層面側に直角
    に折曲げられて前記第1の継鉄部の両端の積層面Lと第
    1及び第2の鉄心脚部の両端の積層面Lとを覆う対の積
    層面被覆部301,302と、 前記対の積層面被覆部の第1及び第2の脚部に添う各部
    分の幅方向の両端から該第1及び第2の脚部の外側エッ
    ジ部及び内側エッジ部に沿う折曲げ線に沿ってそれぞれ
    折曲げられて該第1及び第2の脚部の外側面及び内側面
    の少なくとも一部をそれぞれ覆う脚部外側面被覆部303
    及び脚部内側面被覆部304と、 前記対の積層面被覆部301,302の第1の継鉄部の内側エ
    ッジ部に沿う折曲げ線に沿って折曲げられて該第1の継
    鉄部の内側面の少なくとも一部を前記内カバーの折曲げ
    部及びコーナカバーのコーナ内側面被覆部の上から覆う
    第1の継鉄部内側面被覆部305とからなり、 前記第2のカバー3Bは、 前記鉄心の第2の継鉄部1bの外側面に添わせて配置され
    た第2の継鉄部外側面被覆部306と、 前記第2の継鉄部外側面被覆部306の幅方向の両端から
    該第2の継鉄部の外側エッジ部に沿う折曲げ線に沿って
    ほぼ直角に折曲げられて該第2の継鉄部の両端の積層面
    をそれぞれ覆う対の継鉄部積層面被覆部307,308と、 とを備えている請求項1または2に記載の巻鉄心変圧
    器。
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JP5686428B2 (ja) * 2010-03-31 2015-03-18 株式会社東光高岳 巻鉄心変圧器

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