JPH07114335A - 整髪練習用人形首の取付台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 整髪練習用の人形首の支持体を所望に変位さ
せた状態で緊密に保持させ、信頼性を向上する。 【構成】 支承ケージングとの間に支持体を挟持・固定
する押上部材に対し、支承ケージングに互いに反対方向
に膨出する拡大部の夫々の側において２つの押圧ネジが
螺合・貫通され、押圧ネジの先端が一体部側を押圧可能
に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は整髪練習用の人形首の取
付台に関する。

【０００２】この種の整髪練習用の人形首の取付台にあ
つては、人形首が直接装着される支持体が支承ケーシン
グに対し自在に傾斜可能に設けられていて、机等にこの
取付台を設置した上、支持ヘツドに人形首を装着せし
め、人形首を所望の方向に向けつゝ整髪練習を実現でき
るから、美容あるいは理容の練習に有効に供され得る。

【０００３】

【従来の技術】整髪練習用の人形首の取付構成として
は、例えば実公昭５６−８５６１１号公報に開示のもの
が挙げられ、この考案によつて支持ケーシング内で固定
可能に収容された球状部が一体化され、支持ケーシング
の穴部から上向きに突出した支持ヘツドを有する支持体
が含まれてなり、支持ケーシング内で球状部を所望位置
に位置決めして支持ヘツドを所望方向に向ける取付構成
が提供されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述の実公昭５６−８
５６１１号公報に開示の人形首の取付構成では、支持体
の球状部を支承ケーシング内においてその丸穴の縁部と
受部材との間で挟持固定するように設けられている。こ
の場合球状部に対する挟持力を大にするように、一の押
上ネジにより押上部材の一側を球状部に向つて変位さ
せ、これに圧接させる構成がとられている。しかしなが
らこの構成では押上部材の一側のみが変位させられるた
め、球状部を挟んで押上部材の両側での球状部に対する
押圧力に不均衡を生じ勝ちになり、延いては球状部の固
定力が低下する問題がある。

【０００５】しかして本発明は人形首を支承する取付台
において支持体の球状部を、受部材の両側での押圧力の
不均衡を低減しつつ、確実に緊締できる整髪練習用人形
首の取付台を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は、球状部１５並びに人形首を装着可能な支持ヘツド１
４を含んだ支持体１３と、周縁部が球状部１５に当接可
能に設けられ且つ球状部１５より小径の丸穴１２を有し
た支承ケーシング１１と、支承ケーシング１１内に上部
が配置・固定された受部材１７と、支承ケーシング１１
内において受部材１７上に戴置され、且つ受部材１７に
対し変位可能に設けられた丸穴１８Ａを有する押上部材
１８と、受部材１７に上下動可能螺合されて押上部材１
８を変位させ、支承ケーシング１１の上面と押上部材１
８とを挟持・固定する装置とを備えた整髪練習用人形首
の取付台において、支承ケーシング１１の両側において
受部材１７に第１、第２の押上ネジ１９、２１が上下動
可能に螺合され、押上部材１８が支承ケージング１１の
両側において押上可能に設けられてなることを特徴とす
ることにより達成される。

【０００７】

【作用】上述の整髪練習用の人形首の取付台によれば、
人形首の受凹部へ支持体の支持ヘツドを挿入した後、支
持ヘツドを僅かに拡大させて、支持体に対し人形首を緊
密に装着できる。

【０００８】

【実施例】図１〜図３を参照するに、本発明による整髪
練習用人形首の取付台１０には支承ケーシング１１が包
有され、且つ支承ケーシング１１には互いに反対方向に
膨出する拡大部１１Ａ、１１Ｂが具備され、且つ上面に
は丸穴１２が設けられている。この丸穴１２からは支持
体１３が突出され得、支持体１３には人形首を直接装着
可能な支持ヘツド１４並びに丸穴１２の径よりその径が
大の球状部１５が具備されている。

【０００９】支持体１３の球状部１５は支承ケーシング
１１の上面と支承ケーシング１１内に配設された板状の
押上部材１８との間で強固に挟持されるように構成され
る。この押上部材１８にも丸穴１８Ａが形成されてお
り、支承ケーシング１１下部に上部が結合された受部材
１７に戴置される。受部材１７には支承ケーシング１１
内の一方の拡大部１１Ａ側に第１の押上ネジ１９が上下
動可能に螺合され、且つ他方の拡大部１１Ｂ側には締付
ハンドル２０の回動により上下動するよう第２の押上ネ
ジ２１が螺合されており、各押上ネジ１９、２１の上動
に伴つて押上部材１８が変位可能に設けられる。これに
より人形首を支持ヘツド１４に装着して所望位置に傾け
た状態で、球状部１５、延いては支持体１３を強固に固
定できることになる。また受部材１７にはコ字状の締付
アーム２２が延設され、締付アーム２２の下端にはハン
ドル２３の回動によつて上下動する締付ロツド２４が螺
入される。このとき受部材１７の下部と締付ロツド２４
との間に机等の板状部を位置させ、この板状部に対し受
部材１７の下部と締付ロツド２４の上端部とを挟持・固
定することにより、人形首の取付台１０を机等に固定で
きる。

【００１０】この場合特に人形首３０の受凹部３１に支
持体１３の支持ヘツド１４を挿入し、人形首３０を所望
の位置に傾斜した状態で、先ず第１の押上ネジ１９をド
ライバ等で上動させて押上部材１８の一側を上方に変位
させ、次に第２の押上ネジ２１を締付ハンドル２０の回
動により上動させて押上部材１８の他側を上方に変位さ
せる。これにより球状部１５の上側が支承ケーシング１
１の丸穴１２の周縁部に緊密に圧接し、且つ球状部１５
の下側が押上部材１８の丸穴１８Ａの周縁部に緊密に圧
接して、球状部１５が支承ケーシング１１の上面と押上
部材１８との間に確実に挟持・固定され得る。このとき
押圧部材１８は支承ケーシング１１に対設された拡大部
１１Ａ、１１Ｂ内の夫々に位置する２つの押圧ネジ１
９、２１により押上げられ、球状部１５の下側に対し、
略水平状態で圧接されるから、押圧力が一方に片寄るこ
となく、均衡を保ち得ることになる。即ち一のみの押上
ネジ２１により押上部材１８の一側のみを押上げる、従
来周知の技術の如く、押圧力に不均衡を生じることを防
ぎ得る。

【００１１】また一のみの押上ネジ２１により押上部材
１８を押上げる構成では、球状部１５に押圧部材１８の
丸穴１８Ａの周縁部が充分に圧接できないこともあつた
が、本発明の構成によれば第１の押上ネジ１９を適宜に
進退させることにより、第２の押上ネジ２１を再度上動
させて球状部の下側に確実に圧接させ得る。

【００１２】

【発明の効果】上述のように構成された本発明による整
髪練習用の人形首の取付台によれば支持体１３に人形首
を装着した所望状態で支承体１３を緊密に固定でき、整
髪練習に更に有効に寄与できる。また特に単独の押上ネ
ジの進退のみで支承体１３を締付ける従来品では支承体
１３の固定要素に損耗、劣化がある場合など、数回押上
ネジを進退させて固定動を行う必要もあつたが、第１の
押上ネジ１９を適宜に進退させることによつて、第２の
押上ネジ２１の進退動作が単一回のみでも支承体１３の
緊密な固定を実現し得、支承体１３の固定要素の劣化を
最小限にでき、耐用性を大巾に向上できる等の顕著な効
果を達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明による整髪練習用人形首の取付台
の部分拡大断面図である。

【図２】図２は図１の取付台の側面図である。

【図３】図３は図１の取付台の断面図である。

【符号の説明】

１０ 取付台 １１ 支承ケーシング １１Ａ 拡大部 １１Ｂ 拡大部 １２ 丸穴 １３ 支持体 １４ 支持ヘツド １５ 球状部 １６ 係止ピン １７ 受部材 １８ 押上部材 １８Ａ 丸穴 １９ 第１の押上ネジ ２０ 締付ハンドル ２１ 第２の押上ネジ ２２ 締付アーム ２３ ハンドル ２４ 締付ロツド ３０ 人形首 ３１ 受凹部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 球状部１５並びに人形首を装着可能な支
   持ヘツド１４を含んだ支持体１３と、周縁部が球状部１
   ５に当接可能に設けられ且つ球状部１５より小径の丸穴
   １２を有した支承ケーシング１１と、支承ケーシング１
   １内に上部が配置・固定された受部材１７と、支承ケー
   シング１１内において受部材１７上に戴置され、且つ受
   部材１７に対し変位可能に設けられた丸穴１８Ａを有す
   る押上部材１８と、受部材１７に上下動可能螺合されて
   押上部材１８を変位させ、支承ケーシング１１の上面と
   押上部材１８とを挟持・固定する装置とを備えた整髪練
   習用人形首の取付台において、支承ケーシング１１の両
   側において受部材１７に第１、第２の押上ネジ１９、２
   １が上下動可能に螺合され、押上部材１８が支承ケーシ
   ング１１の両側において押上可能に設けられてなること
   を特徴とする取付台。