JPH07113447A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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Publication number
JPH07113447A
JPH07113447A JP25789693A JP25789693A JPH07113447A JP H07113447 A JPH07113447 A JP H07113447A JP 25789693 A JP25789693 A JP 25789693A JP 25789693 A JP25789693 A JP 25789693A JP H07113447 A JPH07113447 A JP H07113447A
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JP
Japan
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rotating member
rotating
fixed
belt
damping
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25789693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimikazu Kimura
公計 木村
Hideki Matsumoto
英樹 松本
Yoshinaru Kurosei
美考 黒精
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
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Publication of JPH07113447A publication Critical patent/JPH07113447A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】固定部材1 に回動可能に支持されかつプーリ8
を回転自在に有する回動部材2 を、該両部材1,2 間に介
装された捩りコイルばね3 により所定方向に回動付勢し
てプーリ8 にベルトを押圧させるオートテンショナにお
いて、ベルトに所定の張力を付与してベルトの弛みを円
滑に取り去り、かつ反張力付与方向への大きいダンピン
グ力を容易に得る。 【構成】固定部材1 と回動部材2 との間に、フロントプ
レート21の突出軸21b に回動可能に外嵌合した内輪部22
a と、該内輪部22a に対し、回動部材2 の所定方向への
回動時に一側への回動を許容する一方、回動部材2 の反
所定方向への回動時に他側への回動を規制する外輪部22
b と、該外輪部22b を回動部材2 に係合支持するアウタ
リング22c とを有するワンウェイクラッチ22を設け、内
輪部22a に摺接する摺接部材31の下面をナット部材32の
締結力により上記内輪部22a に押圧する皿ばね部材33を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車エンジ
ンによる補機類駆動のためのVベルト等に所定の張力を
付与しかつ該張力の変動に応じてダンピング力を自動的
に変化させるようにしたオートテンショナに関し、特に
そのベルトへの張力付与方向とは異なる反張力付与方向
へのダンピング力を高める対策に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオートテンショナとしては、例
えば米国特許第4473362号で示されるものが一般
に知られており、駆動プーリと複数の従動プーリとの間
に巻き掛けられたベルトのプーリ間スパンを押圧して、
駆動プーリの回転力を全ての従動プーリに伝達させるた
めに用いられる。
【0003】具体的には、図5に例示するように、軸部
aを有して例えば自動車エンジン等の固定体に固定され
る金属製の固定部材bと、該固定部材bの軸部aに回動
可能に外嵌合されたボス部cを有するとともに、先端に
ボス部cの軸心と平行な軸心でプーリdを回転自在に支
持するアーム部eが突設され、上記ボス部cにおいて固
定部材bに回動可能に支持された金属製の回動部材f
と、上記両部材b,f間に縮装されて該回動部材fを固
定部材bに対し所定方向に回動付勢する捩りコイルばね
gとを備えている。そして、上記固定部材bの軸部aと
回動部材fのボス部cとの間にはインサートベアリング
hが、また上記回動部材fのボス部c外周側にはスプリ
ングサポートiが、各々、ダンピング部材として配設さ
れている。
【0004】上記オートテンショナでは、上記回動部材
fの回動付勢力によりプーリdに図外のベルトを押圧さ
せて所定の張力を付与するのみならず、該張力の変動に
応じてダンピング力を変化させるようになされており、
付加価値の高いテンショナとなっている。つまり、上記
プーリdにベルトが巻き掛けられた状態では、上記イン
サートベアリングh及びスプリングサポートiと回動部
材fのボス部cとの各間にはベルト力(ベルトからプー
リdにかかる反力)と捩りコイルばねgの付勢力とが合
わさって摩擦によるダンピング力が発生する。そして、
この状態で、上記ベルトの張力が減少方向に変動する
と、ベルト力の減少に応じてダンピング力が小さくな
り、このことで、プーリdのベルトへの追随性が高くな
ってベルトの張力低下が防止される。一方、ベルトの張
りに対してはベルト力の増大によりダンピング力も大き
くなり、このことで、プーリdに大きい抵抗力が付与さ
れてベルトのばたつきが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小排気量の
自動車エンジンなどの場合、気筒数が少ないために回転
変動の増加に伴ってベルト張力の変動が増加することか
ら、より大きいダンピング力を発生させる必要がある。
【0006】しかしながら、上記従来のオートテンショ
ナでは、ダンピング部材がウレタン樹脂等の合成樹脂製
であるために、摺動性や耐摩耗性では十分な機能を果た
していても、回動部材のボス部との間に発生する摩擦力
は比較的小さく、したがって、大きいダンピング力を発
生させることが困難であるという問題がある。
【0007】また、プーリ間へのベルト張設直後などに
おいてベルトに弛みが発生することがあり、この弛みが
起因してベルト張力変動時などにプーリに対してベルト
が滑る虞がある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ベルトに所定の張力を付
与してベルトの弛みを円滑に取り去ると共に、その張力
付与方向とは異なる反張力付与方向への大きいダンピン
グ力が容易に得られるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、軸部を有
し、固定体に固定可能な固定部材と、該固定部材の軸部
にボス部が回動可能に外嵌合され、該回動軸心と平行な
軸心周りに回転可能なプーリを有する回動部材と、上記
固定部材及び回動部材の間に縮装されて該回動部材を固
定部材に対し所定方向に回動付勢する捩りコイルばね
と、上記固定部材及び回動部材の間に介装されて該回動
部材の回動をダンピングするためのダンピング部材とを
備え、上記回動部材の回動付勢力により上記プーリにベ
ルトを押圧させて所定の張力を付与し、かつ上記張力の
変動に応じてダンピング力を変化させるようにしたオー
トテンショナを前提とする。そして、上記固定部材及び
回動部材の間に、固定部材の軸部に回動可能に外嵌合さ
れた固定部と、回動部材に係合支持され、回動部材の所
定方向への回動時に上記固定部に対する一側への回動を
許容する一方、回動部材の反所定方向への回動時に上記
固定部に対する他側への回動を規制する回動部とを有す
る規制手段を設ける。さらに、上記ダンピング部材を、
上記固定部材の軸部に外嵌合されて上記規制手段の固定
部に下面を摺接する摺接部材により構成し、上記摺接部
材と、上記固定部材の軸部に螺合されるナット部材との
間に、摺接部材の下面を上記ナット部材の締結力により
規制手段の固定部に押圧する皿ばね部材を設ける構成と
したものである。
【0010】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の規制手段を特定し、ワ
ンウェイクラッチにより構成したものである。
【0011】また、請求項3記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1または請求項2記載の発明の摺接部
材を特定し、合成樹脂により成形する構成としたもので
ある。
【0012】また、請求項4記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1、請求項2または請求項3記載の発
明のダンピング部材を特定し、固定部材の軸部と回動部
材のボス部との間に介装され、回動部材の回動時にボス
部の内周面との間でベルト張力の変動に応じた摩擦力を
発生するインサートベアリングにより構成したものであ
る。
【0013】また、請求項5記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1、請求項2、請求項3または請求項
4記載の発明のダンピング部材を特定し、回動部材のボ
ス部外周側に配設され、回動部材の回動時にボス部の外
周面との間でベルト張力の変動に応じた摩擦力を発生す
るスプリングサポートにより構成したものである。
【0014】さらに、請求項6記載の発明が講じた解決
手段は、上記請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
または請求項5記載の発明のナット部材と皿ばね部材と
の間を特定し、その間にワッシャを介在せしめる。そし
て、ナット部材に、外周部を周方向所定間隔置きに切欠
いた複数の切欠部を設けるとともに、上記ワッシャに、
上記ナット部材の締結時に切欠部に係合する複数の係合
片を設ける構成としたものである。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
規制手段により、回動部材に係合支持した回動部を、固
定部材の軸部に回動可能に外嵌合した固定部に対して、
回動部材の所定方向への回動時に一側への回動を許容す
る一方、回動部材の反所定方向への回動時に他側への回
動を規制し、ベルト張設直後などにおいて発生し易いベ
ルトの弛み等が、回動部材の所定方向への回動時つまり
張力付与方向への回動時に固定部に対して回動部が一側
へ回動して吸収され、この弛みを吸収した状態で、回動
部材の反所定方向への回動つまり反張力付与方向への回
動が規制されるようにしている。
【0016】その場合、規制手段の固定部は、固定部材
の軸部にナット部材が螺合締結された状態で押圧する皿
ばねにより、摺接部材の下面との間で摩擦力が作用して
いるので、回動部材の反張力付与方向への回動が規制手
段によって規制されているにも拘らず、規制手段の固定
部が摺接部材の下面(固定部材側)に対して反張力付与
方向へ高摩擦状態で回動し、このことで、捩りコイルば
ねを変えることなく、回動部材の反張力付与方向への回
動時に大きいダンピング力を容易に得ることができる。
【0017】また、規制手段により、回動部材による張
力付与方向への回動時に固定部に対する回動部の一側へ
の回動が規制されないことから、オートテンショナのベ
ルトに対する追随性が損なわれることがなく、プーリ間
へのベルト張設直後などにおいてベルトに生じた弛みが
円滑に取り去られ、ベルト張力変動時などにプーリに対
してベルトが弛みによって滑ることはない。
【0018】また、請求項2記載の発明では、規制手段
がワンウェイクラッチにより構成されているので、規制
手段が非常にシンプルな構成となり、回動部材の反張力
付与方向への回動規制が確実かつ簡単に行える。
【0019】また、請求項3記載の発明では、摺接部材
が合成樹脂により成形されているので、回動部材の回動
時における摺動性及び耐摩耗性が確保されつつ、摺接部
材の下面と規制手段(ワンウェイクラッチ)の固定部と
の間の摩擦力が大きなものとなる。
【0020】また、請求項4記載の発明では、固定部材
の軸部と回動部材のボス部との間にダンピング部材とし
てのインサートベアリングが介装せしめられているの
で、回動部材の回動時にボス部の内周面との間でベルト
張力の変動に応じた摩擦力が発生し、回動部材の反張力
付与方向への回動時にさらに大きなダンピング力を得る
ことができる。
【0021】また、請求項5記載の発明では、回動部材
のボス部外周側にダンピング部材としてのスプリングサ
ポートが配設されているので、回動部材の回動時にボス
部の外周面との間でベルト張力の変動に応じた摩擦力が
発生し、回動部材の反張力付与方向への回動時により大
きなダンピング力を得ることができる。
【0022】さらに、請求項6記載の発明では、ナット
部材の外周部を周方向所定間隔置きに切欠いた複数の切
欠部に対し、ナット部材と皿ばね部材との間に介在され
るワッシャに設けた複数の係合片がナット部材の締結時
に係合するので、ナット部材はその締結状態でワッシャ
による回り止めがなされ、このワッシャを介したナット
部材の締結力により摺接部材の下面と規制手段の固定部
との間に皿ばねからの押圧力を均一の摩擦力として常時
作用させ、回動部材の反張力付与方向への回動時に大き
なダンピング力が常時得られることになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】図1および図2は本発明の一実施例に係る
オートテンショナを示し、このオートテンショナは、例
えば自動車のディーゼルエンジン等の固定体に固定可能
なアルミ合金等の金属からなる固定部材1と、該固定部
材1に組み付けられて回動可能に支持された金属製の回
動部材2と、上記固定部材1と回動部材2との間に縮装
され、該回動部材2を固定部材1に対し所定方向に回動
付勢する捩りコイルばね3とを備えている。
【0025】上記固定部材1は、フロント側(図1の上
側)が開口された有底円筒状のリヤカップ部1aと、該
リヤカップ部1aの底部中央から軸心方向に延びる軸部
4とを有し、図外の取付部において固定体に固定するよ
うになされている。また、上記リヤカップ部1aの周壁
部には、該周壁部を半径方向に貫通する基端側係止孔5
が形成されている。
【0026】上記回動部材2は、開口部が上記リヤカッ
プ部1aの開口部と対向するフロントカップ部2aと、
該フロントカップ部2aの底部中央から軸心方向に延
び、かつ固定部材1の軸部4にその先端側から円筒状の
ダンピング部材であるインサートベアリング6を介して
外嵌合されるボス部7と、上記フロントカップ部2aの
外周に半径方向外方に向けて突設され、先端にボス部7
の軸心と平行な軸心でプーリ8が回転自在に支持された
アーム部9とを有する。該回動部材2はボス部7におい
て固定部材1に回動可能に支持され、かつ固定部材1の
軸部4先端において図示しない抜止め手段により抜止め
がなされている。そして、上記プーリ8には、例えば、
自動車エンジンにおける補機類駆動用のVベルト等のよ
うな所定の張力を付与すべきベルトtが図2に仮想線
(二点鎖線)で示すように巻き掛けられる。また、上記
フロントカップ部2aの周壁部には、該周壁部を半径方
向に貫通する先端側係止孔12が形成されている。
【0027】上記捩りコイルばね3は、本体が左巻き
で、基端側及び先端側の各端部3a,3bが何れも本体
から半径方向外方に向けて突出する形状とされている。
上記基端側端部3aは固定部材1のリヤカップ部1a周
壁部における基端側係止孔5に、また先端側端部3bは
回動部材2のフロントカップ部2a周壁部における先端
側係止孔12にそれぞれ半径方向に貫通して係止されて
おり、このことで、各端部3a,3bは周方向の移動が
規制されている。そして、該両端部3a,3bが係止さ
れた状態で本体が拡径する方向に動作することにより、
回動部材2を図2の反時計回り方向に回動付勢するよう
になされている。
【0028】上記インサートベアリング6の内外周面は
共に先端側が僅かながら小径となる断面テーパ状に形成
されており、これに応じて、軸部4の外周面及びボス部
7の内周面も共に同様の断面テーパ状をなしている。ま
た、インサートベアリング6は図外の回り止め手段によ
り固定部材1の軸部4側に回り止めされている。そし
て、上記軸部4には、その周方向略180°未満の所定
領域に軸部4の周方向180°以上の残る領域の径方向
への肉厚に比して径方向内方へ凹む凹み部4aが設けら
れ、捩りコイルばね3による回動部材2の所定方向への
回動付勢時に、固定部材1の軸部4と回動部材2のボス
部7との間において固定部材1の軸部4の中心に対して
回動部材2のボス部7の軸心を反凹み部4a側に偏心さ
せて、回動部材2の回動がスムーズに行えるようにし、
アーム部9のロックを確実に回避するようにしている。
【0029】さらに、上記捩りコイルばね3の基端側と
ボス部7との間には、ダンピング部材である円筒状のス
プリングサポート13が介装されている。このスプリン
グサポート13の内周面はボス部7の外周面に摺接可能
とされている。さらに、スプリングサポート13の基端
側開口縁には、リヤカップ部1aの底部表面に接する外
向きフランジ13aが形成されている。そして、外向き
フランジ13aが捩りコイルばね3の軸心方向の押圧力
でリヤカップ部1aの底部表面に押し付けられることに
より、スプリングサポート13は固定部材1側に固定さ
れている。また、この固定状態においてフロントカップ
部2aが図2の時計回り方向に回動したとき、捩りコイ
ルばね3の本体が縮径することで、スプリングサポート
13は締め付けられてその内周面がボス部7の外周面に
圧接するようになり、このことで、回動部材2の所定方
向への回動に対するダンピング力が発生するようになさ
れている。
【0030】そして、この発明の特徴部分として、図3
および図4にも示すように、上記固定部材1の軸部4の
先端には、下部に段差部21aを有しかつその段差部2
1aの中心よりフロント側へ突出する突出軸21b(軸
部)を有する略凸字状のフロントプレート21が凹凸嵌
合により相対回転不能に固定されている。上記フロント
プレート21の外周には、外方へ突出する突起21cが
設けられ、その突起21cを起点とする略40°の範囲
に対応する上記アーム部9に設けられた切欠凹部9a内
で該突起21cを回動させて、回動部材2の回動範囲を
規定するようにしている。また、上記フロントプレート
21の段差部21a上には、突出軸21bに回動自在に
外嵌合された規制手段としての円盤状のワンウェイクラ
ッチ22が配設されている。
【0031】該ワンウェイクラッチ22は、上記フロン
トプレート21の突出軸21bに回動可能に外嵌合され
た固定部としての内輪部22aと、該内輪部22aの外
周面に内周面が相対回転可能に支持され、上記回動部材
2に環状のアウタリング23を介して係合支持された回
動部としての外輪部22bと、上記内輪部22aの外周
面両側端位置より径方向外方に立設され、上記外輪部2
2bの両側端をスラスト移動不能に支える左右のスラス
トメタル22c,22cと、上記内輪部22aの外周面
所定間隔置きに設けられた凹部22d(図では2箇所の
み示す)と、該凹部22d内において上記外輪部22b
の内周面への摺接により回動しつつ周方向に移動可能に
設けられ、上記回動部材2の所定方向への回動時に外輪
部22bと共に内輪部22aに対する一側(図4の時計
方向回り)への回動を許容する一方、上記回動部材2の
反所定方向への回動時に外輪部22bと共に内輪部22
aに対する他側(図4の反時計方向回り)への回動を規
制する略円柱形状のカムローラ22eと、上記各スラス
トメタル22cの内側面に設けられ、上記カムローラ2
2eをスラスト移動不能に支持する側板22f,22f
とを備えている。上記カムローラ22eは、回動部材2
の反所定方向への回動時に凹部22d内における移動方
向他側面に形成された円弧面への当接により外輪部22
bとの摺接による他側への回動が規制されて外輪部22
bを内輪部22aに対して回動規制するようにしている
一方、回動部材2の所定方向への回動時に凹部22d内
における移動方向一側面との間に縮装された一対のスプ
リング22g(図では一箇所のみ示す)により一側面側
に付勢して外輪部22bとの摺接による回動を許容して
外輪部22bを内輪部22aに対して回動させるように
している。また、上記アウタリング23は、上記回動部
材2の外周の所定間隔置き(120°置き)の3箇所に
設けられた係合孔2a,…にそれぞれ係合支持される係
合片23a,…を有していて、回動部材2に伴う外輪部
22bの回動を可能としている。
【0032】また、上記ワンウェイクラッチ22のフロ
ント側には、フロントプレート21の突出軸21bに外
嵌合された摺接部材31が配置されている。上記摺接部
材31は合成樹脂により環状に成形されてなり、その下
面が、上記ワンウェイクラッチ22の内輪部22aのフ
ロント側側面に対して摺接するようになっている。そし
て、上記摺接部材31と、上記フロントプレート21の
突出軸21b先端部に螺合されるナット部材32との間
には、摺接部材31の下面を上記ナット部材32の締結
力によりワンウェイクラッチ22の内輪部22a(フロ
ント側側面)に押圧する皿ばね部材33が設けられてい
る。また、上記ナット部材32と皿ばね部材33との間
にはワッシャ34が介在され、上記ナット部材32は、
外周部を周方向所定間隔置きに切欠いた複数の切欠部3
2a,…を有しているとともに、上記ワッシャ34は、
上記ナット部材32の締結時に切欠部32aに係合する
複数の係合片34a,…を有している。
【0033】したがって、上記実施例では、オートテン
ショナのプーリ8にベルトtが巻き掛けられると、該オ
ートテンショナにおけるインサートベアリング6と回動
部材2のボス部7内周面及びスプリングサポート13内
周面とボス部7外周面との各間では、それぞれベルト力
と捩りコイルばね3の付勢力とが合わさってダンピング
力が生じるようになり、この状態で上記ベルトtの張力
が減少すると、ベルト力の減少によりダンピング力が小
さくなる。すると、回動部材2が回動し易くなってプー
リ8のベルトtに対する追随性が高くなる。一方、ベル
トtの張りに対してはベルト力の増大により上記ダンピ
ング力も大きくなり、このことで、プーリ8に大きい抵
抗力を付与してベルトtのばたつきが防止される。
【0034】そして、ワンウェイクラッチ22のカムロ
ーラ22eにより、回動部材2にアウタリング23を介
して係合支持した外輪部22bを、フロントプレート2
1の突出軸21bに回動可能に外嵌合した内輪部22a
に対して、回動部材2の所定方向への回動時に内輪部2
2aに対する外輪部22bの一側への回動を許容する一
方、回動部材2の反所定方向への回動時に内輪部に対す
る外輪部の他側への回動を規制し、オートテンショナの
プーリ8にベルトtを巻き掛けたベルト張設直後などに
おいて発生し易いベルトtの弛み等が、回動部材2の所
定方向への回動時つまり張力付与方向への回動時に内輪
部22aに対して外輪部22bが一側へ回動して吸収さ
れ、この弛みを吸収した状態で、回動部材2の反所定方
向への回動つまり反張力付与方向への回動が内輪部22
aと外輪部22bとの間で規制されるようにしている。
【0035】その場合、ワンウェイクラッチ22の内輪
部22aは、フロントプレート21の突出軸21bの先
端部にナット部材32が螺合締結された状態で押圧する
皿ばね部材33により、摺接部材31の下面との間で摩
擦力が作用しているので、回動部材2の反張力付与方向
への回動がワンウェイクラッチ22によって規制されて
いるにも拘らず、ワンウェイクラッチ22の内輪部22
aが摺接部材31の下面(固定部材1側)に対して反張
力付与方向へ高摩擦状態で他側へ回動する。これによ
り、捩りコイルばねを変えることなく、回動部材2の反
張力付与方向への回動時に、インサートベアリング6と
回動部材2のボス部7内周面及びスプリングサポート1
3内周面とボス部7外周面との各間で生じるダンピング
力と相俟って大きいダンピング力を容易に得ることがで
きる。
【0036】しかも、ワンウェイクラッチ22により、
回動部材2による張力付与方向への回動が規制されない
ことから、オートテンショナのベルトtに対する追随性
が損なわれることがなく、ベルトtの張力低下を速やか
に防止することができる。その上、プーリ間へのベルト
張設直後などにおいてベルトtに生じた弛みが円滑に取
り去られ、ベルト張力変動時などにプーリに対してベル
トが弛みによって滑ることを確実に防止できる。
【0037】また、上記の如くワンウェイクラッチによ
れば、規制手段が非常にシンプルな構成となり、回動部
材2の反張力付与方向への回動規制を確実かつ簡単に行
うことができる。
【0038】さらに、摺接部材31が合成樹脂により成
形されているので、回動部材2の回動時における摺動性
及び耐摩耗性を確保しつつ、摺接部材31の下面とワン
ウェイクラッチ22の内輪部22aとの間の摩擦力を大
きなものにできる。
【0039】さらにまた、ナット部材32の外周部を周
方向所定間隔置きに切欠いた複数の切欠部32aに対
し、ナット部材32と皿ばね部材33との間に介在され
るワッシャ34に設けた複数の係合片34a,…がナッ
ト部材32の締結時に係合するので、ナット部材32は
その締結状態でワッシャ34による回り止めがなされ、
このワッシャ34を介したナット部材32の締結力によ
り摺接部材31の下面とワンウェイクラッチ22の内輪
部22aとの間に皿ばね33からの押圧力を均一の摩擦
力として常時作用させ、回動部材2の反張力付与方向へ
の回動時に大きなダンピング力を常時得ることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るオートテンショナによれば、回動部材の所定方向への
回動時に回動部を回動させて、ベルト張設直後のベルト
の弛み等を吸収してベルト張力変動時などにベルトの弛
みによるプーリでの滑りを確実に防止しつつベルトに対
する追随性を損なうことなくベルトの張力低下を速やか
に防止し、この弛みを吸収した状態での回動部材の反張
力付与方向への回動を規制する一方で、摺接部材の下面
と規制手段の内輪部との間に皿ばねによる高摩擦力を作
用させることによって回動部材の反張力付与方向への回
動時に大きなダンピング力を容易に得ることができる。
【0041】また、請求項2記載の発明におけるオート
テンショナによれば、ワンウェイクラッチよりなる規制
手段を非常にシンプルにして、回動部材の反張力付与方
向への回動規制を確実かつ簡単に行うことができる。
【0042】また、請求項3記載の発明におけるオート
テンショナによれば、摺接部材を合成樹脂により成形し
て、回動部材の回動時における摺動性及び耐摩耗性を確
保しつつ、摺接部材の下面と規制手段の内輪部との間の
摩擦力を大きくできる。
【0043】また、請求項4記載の発明におけるオート
テンショナによれば、回動部材の回動時に軸部とボス部
の内周面との間でインサートベアリングベルトによる張
力の変動に応じた摩擦力を発生させて、回動部材の反張
力付与方向への回動時のダンピング力をさらに大きくす
ることができる。
【0044】また、請求項5記載の発明におけるオート
テンショナによれば、回動部材の回動時にボス部の外周
面との間でスプリングサポートによるベルト張力の変動
に応じた摩擦力を発生させて、回動部材の反張力付与方
向への回動時のダンピング力をより大きくすることがで
きる。
【0045】さらに、請求項6記載の発明におけるオー
トテンショナによれば、ナット部材と皿ばね部材との間
でワッシャの係合片をナット部材の切欠部に係合したの
で、ナット部材をその締結状態でワッシャにより回り止
めしつつ、規制手段の固定部と摺接部材の下面との間に
均一の摩擦力を常時作用させ、回動部材の反張力付与方
向への回動時の大きなダンピング力を常時得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線断面図である。
【図2】実施例に係るオートテンショナの平面図であ
る。
【図3】実施例に係るワンウェイクラッチの平面図であ
る。
【図4】ワンウェイクラッチの作動を説明するカムロー
ラ付近の横断平面図である。
【図5】従来例に係る図1相当図である。
【符号の説明】
1 固定部材 2 回動部材 3 捩りコイルばね 4 軸部 6 インサートベアリング(ダンピング部材) 7 ボス部 8 プーリ 13 スプリングサポート(ダンピング部材) 22 ワンウェイクラッチ(規制手段) 22a 内輪部(固定部) 22b 外輪部(回動部) 31 摺接部材(ダンピング部材) 32 ナット部材 32a 切欠部 33 皿ばね部材 34 ワッシャ 34a 係合片 t ベルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部を有し、固定体に固定可能な固定部
    材と、 上記固定部材の軸部にボス部が回動可能に外嵌合され、
    該回動軸心と平行な軸心周りに回転可能なプーリを有す
    る回動部材と、 上記固定部材及び回動部材の間に縮装されて該回動部材
    を固定部材に対し所定方向に回動付勢する捩りコイルば
    ねと、 上記固定部材及び回動部材の間に介装されて該回動部材
    の回動をダンピングするためのダンピング部材とを備
    え、 上記回動部材の回動付勢力により上記プーリにベルトを
    押圧させて所定の張力を付与し、かつ上記張力の変動に
    応じてダンピング力を変化させるようにしたオートテン
    ショナであって、 上記固定部材及び回動部材の間には、固定部材の軸部に
    回動可能に外嵌合された固定部と、回動部材に係合支持
    され、回動部材の所定方向への回動時に上記固定部に対
    する一側への回動を許容する一方、回動部材の反所定方
    向への回動時に上記固定部に対する他側への回動を規制
    する回動部とを有する規制手段が設けられ、 上記ダンピング部材は、上記固定部材の軸部に外嵌合さ
    れて上記規制手段の固定部に下面を摺接する摺接部材よ
    りなり、 上記摺接部材と、上記固定部材の軸部に螺合されるナッ
    ト部材との間には、摺接部材の下面を上記ナット部材の
    締結力により規制手段の固定部に押圧する皿ばね部材が
    設けられていることを特徴とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】 規制手段は、ワンウェイクラッチよりな
    ることを特徴とする請求項1記載のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 摺接部材は、合成樹脂により成形されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2記載のオ
    ートテンショナ。
  4. 【請求項4】 ダンピング部材は、固定部材の軸部と回
    動部材のボス部との間に介装され、回動部材の回動時に
    ボス部の内周面との間でベルト張力の変動に応じた摩擦
    力を発生するインサートベアリングであることを特徴と
    する請求項1、請求項2または請求項3記載のオートテ
    ンショナ。
  5. 【請求項5】 ダンピング部材は、回動部材のボス部外
    周側に配設され、回動部材の回動時にボス部の外周面と
    の間でベルト張力の変動に応じた摩擦力を発生するスプ
    リングサポートであることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3または請求項4記載のオートテンショ
    ナ。
  6. 【請求項6】 ナット部材と皿ばね部材との間にはワッ
    シャが介在され、上記ナット部材は、外周部を周方向所
    定間隔置きに切欠いた複数の切欠部を有しているととも
    に、上記ワッシャは、上記ナット部材の締結時に切欠部
    に係合する複数の係合片を有していることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項
    5記載のオートテンショナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005511984A (ja) * 2001-12-05 2005-04-28 リテンズ オートモーティヴ 摩擦ブレーキで制御されるストッパを備えたタイミングベルト用のテンショナ
CN109236962A (zh) * 2017-07-11 2019-01-18 上海贝序汽车科技有限公司 一种汽车发动机使用的皮带张紧轮

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JP2005511984A (ja) * 2001-12-05 2005-04-28 リテンズ オートモーティヴ 摩擦ブレーキで制御されるストッパを備えたタイミングベルト用のテンショナ
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