JP2004036820A - テンショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】捻りコイルばね50のコイル部51に捻りが付与された状態で固定側タング52および回動側タング53をそれぞれ固定側係止部および回動側係止部35に係止させ、ばね50の捻りトルクでもって固定部10に対し回動部30をベルト押圧方向に付勢する一方、捻りトルクの反力でもってコイル部51をスプリングサポート46に圧接させて該スプリングサポート46とインサートベアリング18との間に回動部30のボス部31を挟圧して回動部30の回動をダンピングするようにしたオートテンショナにおいて、固定部10の固定後でも、ばね50の捻り量を変更できるようにする。
【解決手段】固定部本体上に回動軸心回りに回動可能な回動操作部60を外嵌合し、この回動操作部60に固定側係止部70を設ける。また、回動操作部60に、操作レバー80を半径方向外方に向かって突出するように設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】固定部本体上に回動軸心回りに回動可能な回動操作部60を外嵌合し、この回動操作部60に固定側係止部70を設ける。また、回動操作部60に、操作レバー80を半径方向外方に向かって突出するように設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジンの補機駆動用ベルトやタイミングベルトなどのベルトに捻りコイルばねの捻りトルクでもって張力を付与するようにしたテンショナに関し、特に捻りコイルばねの捻り量を変更できるようにする対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用エンジンのベルト式補機駆動装置において、伝動ベルトの張力を一定の保持するように作動しつつ、その作動に対するダンピング力を作動方向などに応じて自動的に変化させるようにしたオートテンショナは、例えば、特開2000−179634号公報などで知られている。
【0003】
このようなオートテンショナでは、図4に示すように、自動車用エンジンに固定される固定部aに対し、回動部bをテンションプーリcがベルトを押圧する方向に回動付勢するのに、捻りコイルばねdが用いられる。具体的には、捻りコイルばねdは、捻りが加えられた状態で固定側タングeおよび回動側タングfがそれぞれ固定側係止部gおよび回動側係止部hに係止される。このとき、伝動ベルトに対する押圧力は、捻りコイルばねdの捻り量によって定まる。つまり、ベルトに付与される張力は、捻りコイルばねdの2つのタング位置のばね中心における角度によって決まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば自動車用エンジンの場合には、エンジンの始動運転時と定常運転時とではベルト伝動に必要な張力は異なり、始動運転時には定常運転時よりも遙かに大きい張力が必要である。また、定常運転時であっても、過張力で伝動される場合もある。
【0005】
しかしながら、上記従来のオートテンショナでは、伝動ベルトに対する押圧力は、設計時に捻りコイルばねdの捻り量が決定されてしまうので、変えることができない。したがって、設計時には、一般に、大きな張力を必要とする場合に合わせて決めざるを得ず、この結果、ベルト張力が過大になりやすいという難点がある。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、ベルト押圧力を捻りコイルばねの捻り量により決定するようにしたオートテンショナなどのテンショナにおいて、固定体に固定される固定部の構造に工夫を加えることで、捻りコイルばねの捻り量を変更できるようにし、もって、ベルト伝動状態の変化に対するベルト張力の最適化に寄与することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明では、捻りコイルばねの両端をそれぞれ係止する固定部側および回動部側の2つの係止部のうち、固定部側の係止部を回動軸心回りに移動可能に設け、このことで、捻りコイルばねの捻り量を変更できるようにした。
【0008】
具体的には、請求項1の発明では、固定側係止部を有していて、固定体に固定される固定部と、回動側係止部を有するとともに、ベルト押圧部を有していて、固定部に回動可能に支持された回動部と、固定側係止部に係止された固定側タングを有するとともに、回動側係止部に係止された回動側タングを有していて、固定部に対し回動部をベルト押圧部がベルトを押圧する方向に回動するように常時付勢する捻りコイルばねとを備えたテンショナを前提としている。
【0009】
そして、上記の固定側係止部は、固定部の本体に対し回動部の回動軸心回りに移動可能に設けられているものとする。
【0010】
上記の構成において、固定側係止部が回動軸心回りに移動することにより、捻りコイルばねの固定側タングが周方向に移動し、このことで、捻りコイルばねの捻り量は変更される。よって、自動車用エンジンなどの固定体に固定部を固定した後でも、捻りコイルばねの捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力の調整が行えるようになる。
【0011】
請求項2の発明では、上記請求項1の発明において、固定部は、固定部本体上に回動部の回動軸心回りに回動可能に外嵌合された環状の回動操作部を有するものとする。そして、固定側係止部は、回動操作部に設けられているものとする。
【0012】
上記の構成において、固定部本体上の回動操作部が、回動軸心回りに回動操作されることにより、固定側係止部は回動軸心回りに移動する。このとき、回動操作部は、環状をなしていて固定部本体上に外嵌合されているので、固定部の周方向における何れの位置においても、固定側係止部の周方向位置に拘わらず、該固定側係止部を移動させるための操作が行える。
【0013】
請求項3の発明では、上記請求項の発明において、回動操作部は、半径方向外方に向かって延びるように突設された操作レバーを有するものとする。
【0014】
上記の構成において、操作レバーが回動軸心回りに回動することにより、回動操作部の回動操作が行われる。このとき、操作レバーは、半径方向外方に向かって延びているので、回動中心からのアーム長さは、操作レバーがない場合よりも大きい。よって、回動操作部の回動操作に要する回動力は、小さくて済む。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】
図1および図2は、本発明の実施形態に係るオートテンショナの全体構成を示しており、このオートテンショナは、自動車用エンジンのベルト式補機駆動装置において、補機駆動用の伝動ベルトに所定の張力を付与するように自動車用エンジンに取り付けられて使用される。
【0017】
このオートテンショナは、自動車用エンジンに固定される固定部10と、この固定部10に回動可能に支持される回動部30とを備えている。
【0018】
上記の固定部10は、エンジンのテンショナ取付面に対し直交する方向(図1の上下方向)に延びるように配置される軸部11と、この軸部11の一方(同図の下方)の端部(以下、下端部という)の外周に半径方向に突出するように周設されたフランジ部12と、このフランジ部12上に軸部11を取り囲むように立設された周壁13とを有する。フランジ部12の外周には、3つの取付片14,14,…が半径方向外方に向かって突出するように設けられており、各取付片14には、該取付片14を軸部11の延びる方向(以下、軸方向という)に貫通するボルト孔15が設けられている。本実施形態では、これら軸部11,フランジ部12,周壁13および取付片14,14,…により、本発明における固定部本体が構成されている。また、軸部11の軸心部分には、該軸部11を軸方向に貫通するボルト孔16が設けられている。これら4つのボルト孔15,16は、オートテンショナを自動車用エンジンに取り付ける際のボルトを通すために使用される。
【0019】
上記軸部11の外周は、該軸部11の他方の端部(以下、上端部という)に向かって外径が漸次小さくなる断面テーパ状に形成されており、このテーパ状の外周には、略軸方向に延びる図外の凹溝が設けられている。この軸部11上には、樹脂材からなる略円筒状のインサートベアリング18が外嵌合されている。インサートベアリング18の内周は、軸部11の外周の場合と略同じテーパ角度の断面テーパ状に形成されている。この内周には、軸方向に延びる図外の凸条が設けられており、この凸条が軸部11の上記凹溝内に係入していることで、軸部11に対するインサートベアリング18の回り止めがなされている。インサートベアリング18の外周は、内周の場合と略同じテーパ角度の断面テーパ状に形成されている。
【0020】
一方、上記の回動部30は、固定部10の軸部11上にインサートベアリング18を介して外嵌合された略円筒状のボス部31と、このボス部31の上端部の外周に半径方向外方に向かって突出するように設けられたフランジ部32と、このフランジ部32の周縁上に、固定部10の周壁13に相対向するように立設された周壁33と、フランジ部32の外周から半径方向外方に向かって延びるように設けられたアーム34とを有する。また、周壁33におけるフランジ部32の近傍部位には、該周壁33を半径方向に貫通する回動側係止部35が設けられている。
【0021】
上記回動部30のボス部31は、その内周がインサートベアリング18の外周の場合と略同じテーパ角度の断面テーパ状に形成されていて、インサートベアリング18を介して固定部10の軸部11上に外嵌合しており、これにより、ボス部31の内周面は、インサートベアリング18の外周面に対し軸心回りに回動可能に摺接するようになっている。尚、固定部10の軸部11は、回動部30のボス部31を貫通しており、その上端には、略円板状のフロントプレート36が回動不能に取り付けられている。このフロントプレート36の外周には、略矩形状の規制片37が設けられている。
【0022】
上記回動部30のフランジ部32の上面には、回動軸心と同心状の円形凹部38が凹設されている。この円形凹部38内には、該円形凹部38の底面に摺接可能な樹脂製の平板材からなるスラストワッシャ39が配置されており、このスラストワッシャ39は、回動部30とフロントプレート36との間に挟まれている。また、円形凹部38の外周側には、規制片37を受容する規制凹部40が凹設されており、このことで、回動部30は、規制凹部40が規制片37を受容する範囲において回動できるようになっている。
【0023】
上記回動部30のアーム34の先端には、回動軸心に平行に延びるボルト取付孔41が設けられている。このボルト取付孔41には、内輪および外輪を有してなるベアリング42の上記内輪をアーム34に固定するようにボルト43が螺着されている。このベアリング42の外輪には、伝動ベルトを押圧するテンションプーリ44が回転一体に外嵌合されている。また、ベアリング42とボルト43の頭部との間には、ベアリング42内にダストが侵入するのを防止するための円板状のダストシール45が配置されている。
【0024】
上記回動部30におけるボス部31と周壁33との間には、樹脂製のスプリングサポート46が配置されている。このスプリングサポート46は、回動部30のボス部31上に外嵌合するように配置された略円筒状をなす筒部47と、この筒部47の下端部外周に半径方向外方に向かって突出するように周設されていて、固定部10のフランジ部12上に配置された鍔部48とからなっている。筒部47の内周は、ボス部31の外周と略同じテーパ角度を持つ断面テーパ状に形成されていて、該ボス部31の外周面に摺接可能とされている。
【0025】
上記スプリングサポート46の鍔部48上には、固定部10に対し回動部30をテンションプーリ44が伝動ベルトを押圧する方向(図2の時計回り方向)に常時付勢する捻りコイルばね50が配置されている。この捻りコイルばね50のコイル部51は右巻きにされていて、スプリングサポート46の筒部47上に外嵌合する状態に配置されている。捻りコイルばね50の固定側および回動側の2つのタング52,53は、それぞれコイル部51から半径方向外方に向かって突出するように設けられている。固定側タング52は、後述するように、固定部10側の係止部である固定側係止部に係止されており、回動側タング53は、回動側係止部35に係止されている。
【0026】
この捻りコイルばね50は、コイル部51が縮径する方向に捻りを加えられた状態にセットされており、コイル部51が拡径する方向の捻りトルクにより回動部30を回動付勢するようになされている。また、捻りコイルばね50は、軸方向に圧縮された状態にセットされており、このことで、回動部30のフランジ部32を介して円形凹部38の底面をスラストワッシャ39に圧接させるようになされている。
【0027】
そして、本実施形態では、図3にも示すように、上記の固定部10は、固定部本体上に回動部30の回動軸心回りに回動可能に外嵌合された回動操作部60とを有しており、この回動操作部60に、固定側係止部70が設けられていて、このことで、固定側係止部70は、固定部本体に対し回動部30の回動軸心回りに移動可能とされている。また、回動操作部60には、操作レバー80が半径方向外方に向かって延びるように突設されている。尚、図3では、軸部11,インサートベアリング18およびスプリングサポート46は図示を省略している。
【0028】
具体的には、回動操作部60は、略円筒状をなしていて、固定部10の周壁13上に該周壁13との間に一定のクリアランスを形成する状態に外嵌合されており、その軸方向長さは、周壁13と略同じである。また、固定部10のフランジ部12は、周壁13の外周側に全周に亘って延設されており、回動操作部60は、そのフランジ部12の延設部上に載置されている。尚、取付片14,14,…は、回動操作部60の外周側に配置されている。周壁13と回動操作部60との間には、軸受部材としての樹脂製ブッシュ90が介装されている。
【0029】
固定部10の周壁13には、捻りコイルばね50の固定側タング52の周方向における一定区間での移動を許容するように周方向に延びる長孔20が設けられており、固定側タング52は、この長孔20を半径方向に貫通して周壁13の外周側に突出している。一方、回動操作部60の内周側における周方向の部位には、半径方向外方に向かって延びる穴が設けられている。そして、この穴によって固定側係止部70が構成されており、固定側タング52は、この固定側係止部70内に嵌挿されている。
【0030】
また、上記の操作レバー80には、図外のアクチュエータが連結されるようになっており、そのアクチュエータは、例えば、自動車用エンジンの始動運転時や定常運転時などの運転状態を検出する検出手段の出力に基づいて、固定側係止部70が周方向に移動するように操作レバー80をオートテンショナの回動軸心回りに揺動させるようになされる。つまり、図3に矢印で示すように、操作レバー80を時計回り方向に変位させることにより、固定側係止部70が同じく時計回り方向に移動して捻りコイルばね50の捻り量が大きくなり、一方、操作レバー80を反時計回り方向に変位させることにより、固定側係止部70も同じく反時計回り方向に移動して捻りコイルばね50の捻り量が小さくなる。このように捻りコイルばね50の捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力を変化させることにより、自動車用エンジンの運転状態に基づいて、伝動ベルトの張力を調整するようになされる。
【0031】
したがって、本実施形態によれば、捻りコイルばね50のコイル部51に捻りが付与された状態で両タング52,53をそれぞれ固定側係止部70および回動側係止部35に係止させ、捻りコイルばね50の捻りトルクでもってテンションプーリ44が伝動ベルトを押圧する方向に固定部10に対し回動部30を付勢する一方、上記捻りトルクの反力でもってコイル部51をスプリングサポート46に圧接させて該スプリングサポート46とインサートベアリング18との間に回動部30のボス部31を挟圧することで回動部30の回動をダンピングするようにしたオートテンショナにおいて、固定部本体に対し、固定側係止部70を回動軸心回りに移動することができるので、固定部10を自動車用エンジンに固定した後でも、捻りコイルばね50の捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力を調整することができ、この結果、自動車用エンジンの始動運転時および定常運転時などによるベルト伝動状態の変化に対し、ベルト張力の最適化に寄与することができる。
【0032】
また、固定側係止部70が移動するように回動操作部60を回動軸心回りに回動操作する際に、回動操作部60が、環状をなしていて固定部本体上に外嵌合されているので、固定部10の周方向における何れの位置においても、固定側係止部70の周方向位置に拘わらず、該固定側係止部70を移動させるための操作を行うことができる。
【0033】
さらに、半径方向外方に突出する操作レバー80を回動軸心回りに回動することで、回動操作部60を回動操作することができるので、小さい回動力でもって回動操作部60の操作を行うことができる。
【0034】
尚、上記の実施形態では、オートテンショナの場合について説明しているが、本発明は、捻りコイルばねの付勢力でもってベルトに張力を付与するようにした一般のテンショナに適用することもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、捻りコイルばねの固定側タングおよび回動側タングをそれぞれ固定側係止部および回動側係止部に係止させ、該捻りコイルばねの捻りトルクでもって回動部をベルト押圧方向に回動付勢するようにしたテンショナにおいて、固定部本体に対し固定側係止部を回動軸心回りに移動することができるので、自動車用エンジンなどの固定体に固定部を固定した後でも、捻りコイルばねの捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力を調整することができ、この結果、ベルト伝動状態の変化に対するベルト張力の最適化に寄与することができる。
【0036】
請求項2の発明によれば、上記固定部本体上の回動操作部を回動軸心回りに回動操作して固定側係止部を移動することができるので、そのような回動操作部がない場合に比べて、捻りコイルばねの捻り量の変更作業を容易化することができる。
【0037】
請求項3の発明によれば、半径方向外方に突出する操作レバーを回動軸心回りに回動して回動操作部を回動操作することができるので、小さな回動力でもって回動操作部を回動操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るオートテンショナの全体構成を示す平面図である。
【図3】固定部の要部の構成を示す平面図である。
【図4】従来のオートテンショナの全体構成を示す図1相当図である。
【符号の説明】
10 固定部
11 軸部(固定部本体)
12 フランジ部(固定部本体)
13 周壁(固定部本体)
14 取付片(固定部本体)
30 回動部
35 回動側係止部
50 捻りコイルばね
52 固定側タング
53 回動側タング
60 回動操作部
70 固定側係止部
80 操作レバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジンの補機駆動用ベルトやタイミングベルトなどのベルトに捻りコイルばねの捻りトルクでもって張力を付与するようにしたテンショナに関し、特に捻りコイルばねの捻り量を変更できるようにする対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用エンジンのベルト式補機駆動装置において、伝動ベルトの張力を一定の保持するように作動しつつ、その作動に対するダンピング力を作動方向などに応じて自動的に変化させるようにしたオートテンショナは、例えば、特開2000−179634号公報などで知られている。
【0003】
このようなオートテンショナでは、図4に示すように、自動車用エンジンに固定される固定部aに対し、回動部bをテンションプーリcがベルトを押圧する方向に回動付勢するのに、捻りコイルばねdが用いられる。具体的には、捻りコイルばねdは、捻りが加えられた状態で固定側タングeおよび回動側タングfがそれぞれ固定側係止部gおよび回動側係止部hに係止される。このとき、伝動ベルトに対する押圧力は、捻りコイルばねdの捻り量によって定まる。つまり、ベルトに付与される張力は、捻りコイルばねdの2つのタング位置のばね中心における角度によって決まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば自動車用エンジンの場合には、エンジンの始動運転時と定常運転時とではベルト伝動に必要な張力は異なり、始動運転時には定常運転時よりも遙かに大きい張力が必要である。また、定常運転時であっても、過張力で伝動される場合もある。
【0005】
しかしながら、上記従来のオートテンショナでは、伝動ベルトに対する押圧力は、設計時に捻りコイルばねdの捻り量が決定されてしまうので、変えることができない。したがって、設計時には、一般に、大きな張力を必要とする場合に合わせて決めざるを得ず、この結果、ベルト張力が過大になりやすいという難点がある。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、ベルト押圧力を捻りコイルばねの捻り量により決定するようにしたオートテンショナなどのテンショナにおいて、固定体に固定される固定部の構造に工夫を加えることで、捻りコイルばねの捻り量を変更できるようにし、もって、ベルト伝動状態の変化に対するベルト張力の最適化に寄与することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明では、捻りコイルばねの両端をそれぞれ係止する固定部側および回動部側の2つの係止部のうち、固定部側の係止部を回動軸心回りに移動可能に設け、このことで、捻りコイルばねの捻り量を変更できるようにした。
【0008】
具体的には、請求項1の発明では、固定側係止部を有していて、固定体に固定される固定部と、回動側係止部を有するとともに、ベルト押圧部を有していて、固定部に回動可能に支持された回動部と、固定側係止部に係止された固定側タングを有するとともに、回動側係止部に係止された回動側タングを有していて、固定部に対し回動部をベルト押圧部がベルトを押圧する方向に回動するように常時付勢する捻りコイルばねとを備えたテンショナを前提としている。
【0009】
そして、上記の固定側係止部は、固定部の本体に対し回動部の回動軸心回りに移動可能に設けられているものとする。
【0010】
上記の構成において、固定側係止部が回動軸心回りに移動することにより、捻りコイルばねの固定側タングが周方向に移動し、このことで、捻りコイルばねの捻り量は変更される。よって、自動車用エンジンなどの固定体に固定部を固定した後でも、捻りコイルばねの捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力の調整が行えるようになる。
【0011】
請求項2の発明では、上記請求項1の発明において、固定部は、固定部本体上に回動部の回動軸心回りに回動可能に外嵌合された環状の回動操作部を有するものとする。そして、固定側係止部は、回動操作部に設けられているものとする。
【0012】
上記の構成において、固定部本体上の回動操作部が、回動軸心回りに回動操作されることにより、固定側係止部は回動軸心回りに移動する。このとき、回動操作部は、環状をなしていて固定部本体上に外嵌合されているので、固定部の周方向における何れの位置においても、固定側係止部の周方向位置に拘わらず、該固定側係止部を移動させるための操作が行える。
【0013】
請求項3の発明では、上記請求項の発明において、回動操作部は、半径方向外方に向かって延びるように突設された操作レバーを有するものとする。
【0014】
上記の構成において、操作レバーが回動軸心回りに回動することにより、回動操作部の回動操作が行われる。このとき、操作レバーは、半径方向外方に向かって延びているので、回動中心からのアーム長さは、操作レバーがない場合よりも大きい。よって、回動操作部の回動操作に要する回動力は、小さくて済む。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】
図1および図2は、本発明の実施形態に係るオートテンショナの全体構成を示しており、このオートテンショナは、自動車用エンジンのベルト式補機駆動装置において、補機駆動用の伝動ベルトに所定の張力を付与するように自動車用エンジンに取り付けられて使用される。
【0017】
このオートテンショナは、自動車用エンジンに固定される固定部10と、この固定部10に回動可能に支持される回動部30とを備えている。
【0018】
上記の固定部10は、エンジンのテンショナ取付面に対し直交する方向(図1の上下方向)に延びるように配置される軸部11と、この軸部11の一方(同図の下方)の端部(以下、下端部という)の外周に半径方向に突出するように周設されたフランジ部12と、このフランジ部12上に軸部11を取り囲むように立設された周壁13とを有する。フランジ部12の外周には、3つの取付片14,14,…が半径方向外方に向かって突出するように設けられており、各取付片14には、該取付片14を軸部11の延びる方向(以下、軸方向という)に貫通するボルト孔15が設けられている。本実施形態では、これら軸部11,フランジ部12,周壁13および取付片14,14,…により、本発明における固定部本体が構成されている。また、軸部11の軸心部分には、該軸部11を軸方向に貫通するボルト孔16が設けられている。これら4つのボルト孔15,16は、オートテンショナを自動車用エンジンに取り付ける際のボルトを通すために使用される。
【0019】
上記軸部11の外周は、該軸部11の他方の端部(以下、上端部という)に向かって外径が漸次小さくなる断面テーパ状に形成されており、このテーパ状の外周には、略軸方向に延びる図外の凹溝が設けられている。この軸部11上には、樹脂材からなる略円筒状のインサートベアリング18が外嵌合されている。インサートベアリング18の内周は、軸部11の外周の場合と略同じテーパ角度の断面テーパ状に形成されている。この内周には、軸方向に延びる図外の凸条が設けられており、この凸条が軸部11の上記凹溝内に係入していることで、軸部11に対するインサートベアリング18の回り止めがなされている。インサートベアリング18の外周は、内周の場合と略同じテーパ角度の断面テーパ状に形成されている。
【0020】
一方、上記の回動部30は、固定部10の軸部11上にインサートベアリング18を介して外嵌合された略円筒状のボス部31と、このボス部31の上端部の外周に半径方向外方に向かって突出するように設けられたフランジ部32と、このフランジ部32の周縁上に、固定部10の周壁13に相対向するように立設された周壁33と、フランジ部32の外周から半径方向外方に向かって延びるように設けられたアーム34とを有する。また、周壁33におけるフランジ部32の近傍部位には、該周壁33を半径方向に貫通する回動側係止部35が設けられている。
【0021】
上記回動部30のボス部31は、その内周がインサートベアリング18の外周の場合と略同じテーパ角度の断面テーパ状に形成されていて、インサートベアリング18を介して固定部10の軸部11上に外嵌合しており、これにより、ボス部31の内周面は、インサートベアリング18の外周面に対し軸心回りに回動可能に摺接するようになっている。尚、固定部10の軸部11は、回動部30のボス部31を貫通しており、その上端には、略円板状のフロントプレート36が回動不能に取り付けられている。このフロントプレート36の外周には、略矩形状の規制片37が設けられている。
【0022】
上記回動部30のフランジ部32の上面には、回動軸心と同心状の円形凹部38が凹設されている。この円形凹部38内には、該円形凹部38の底面に摺接可能な樹脂製の平板材からなるスラストワッシャ39が配置されており、このスラストワッシャ39は、回動部30とフロントプレート36との間に挟まれている。また、円形凹部38の外周側には、規制片37を受容する規制凹部40が凹設されており、このことで、回動部30は、規制凹部40が規制片37を受容する範囲において回動できるようになっている。
【0023】
上記回動部30のアーム34の先端には、回動軸心に平行に延びるボルト取付孔41が設けられている。このボルト取付孔41には、内輪および外輪を有してなるベアリング42の上記内輪をアーム34に固定するようにボルト43が螺着されている。このベアリング42の外輪には、伝動ベルトを押圧するテンションプーリ44が回転一体に外嵌合されている。また、ベアリング42とボルト43の頭部との間には、ベアリング42内にダストが侵入するのを防止するための円板状のダストシール45が配置されている。
【0024】
上記回動部30におけるボス部31と周壁33との間には、樹脂製のスプリングサポート46が配置されている。このスプリングサポート46は、回動部30のボス部31上に外嵌合するように配置された略円筒状をなす筒部47と、この筒部47の下端部外周に半径方向外方に向かって突出するように周設されていて、固定部10のフランジ部12上に配置された鍔部48とからなっている。筒部47の内周は、ボス部31の外周と略同じテーパ角度を持つ断面テーパ状に形成されていて、該ボス部31の外周面に摺接可能とされている。
【0025】
上記スプリングサポート46の鍔部48上には、固定部10に対し回動部30をテンションプーリ44が伝動ベルトを押圧する方向(図2の時計回り方向)に常時付勢する捻りコイルばね50が配置されている。この捻りコイルばね50のコイル部51は右巻きにされていて、スプリングサポート46の筒部47上に外嵌合する状態に配置されている。捻りコイルばね50の固定側および回動側の2つのタング52,53は、それぞれコイル部51から半径方向外方に向かって突出するように設けられている。固定側タング52は、後述するように、固定部10側の係止部である固定側係止部に係止されており、回動側タング53は、回動側係止部35に係止されている。
【0026】
この捻りコイルばね50は、コイル部51が縮径する方向に捻りを加えられた状態にセットされており、コイル部51が拡径する方向の捻りトルクにより回動部30を回動付勢するようになされている。また、捻りコイルばね50は、軸方向に圧縮された状態にセットされており、このことで、回動部30のフランジ部32を介して円形凹部38の底面をスラストワッシャ39に圧接させるようになされている。
【0027】
そして、本実施形態では、図3にも示すように、上記の固定部10は、固定部本体上に回動部30の回動軸心回りに回動可能に外嵌合された回動操作部60とを有しており、この回動操作部60に、固定側係止部70が設けられていて、このことで、固定側係止部70は、固定部本体に対し回動部30の回動軸心回りに移動可能とされている。また、回動操作部60には、操作レバー80が半径方向外方に向かって延びるように突設されている。尚、図3では、軸部11,インサートベアリング18およびスプリングサポート46は図示を省略している。
【0028】
具体的には、回動操作部60は、略円筒状をなしていて、固定部10の周壁13上に該周壁13との間に一定のクリアランスを形成する状態に外嵌合されており、その軸方向長さは、周壁13と略同じである。また、固定部10のフランジ部12は、周壁13の外周側に全周に亘って延設されており、回動操作部60は、そのフランジ部12の延設部上に載置されている。尚、取付片14,14,…は、回動操作部60の外周側に配置されている。周壁13と回動操作部60との間には、軸受部材としての樹脂製ブッシュ90が介装されている。
【0029】
固定部10の周壁13には、捻りコイルばね50の固定側タング52の周方向における一定区間での移動を許容するように周方向に延びる長孔20が設けられており、固定側タング52は、この長孔20を半径方向に貫通して周壁13の外周側に突出している。一方、回動操作部60の内周側における周方向の部位には、半径方向外方に向かって延びる穴が設けられている。そして、この穴によって固定側係止部70が構成されており、固定側タング52は、この固定側係止部70内に嵌挿されている。
【0030】
また、上記の操作レバー80には、図外のアクチュエータが連結されるようになっており、そのアクチュエータは、例えば、自動車用エンジンの始動運転時や定常運転時などの運転状態を検出する検出手段の出力に基づいて、固定側係止部70が周方向に移動するように操作レバー80をオートテンショナの回動軸心回りに揺動させるようになされる。つまり、図3に矢印で示すように、操作レバー80を時計回り方向に変位させることにより、固定側係止部70が同じく時計回り方向に移動して捻りコイルばね50の捻り量が大きくなり、一方、操作レバー80を反時計回り方向に変位させることにより、固定側係止部70も同じく反時計回り方向に移動して捻りコイルばね50の捻り量が小さくなる。このように捻りコイルばね50の捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力を変化させることにより、自動車用エンジンの運転状態に基づいて、伝動ベルトの張力を調整するようになされる。
【0031】
したがって、本実施形態によれば、捻りコイルばね50のコイル部51に捻りが付与された状態で両タング52,53をそれぞれ固定側係止部70および回動側係止部35に係止させ、捻りコイルばね50の捻りトルクでもってテンションプーリ44が伝動ベルトを押圧する方向に固定部10に対し回動部30を付勢する一方、上記捻りトルクの反力でもってコイル部51をスプリングサポート46に圧接させて該スプリングサポート46とインサートベアリング18との間に回動部30のボス部31を挟圧することで回動部30の回動をダンピングするようにしたオートテンショナにおいて、固定部本体に対し、固定側係止部70を回動軸心回りに移動することができるので、固定部10を自動車用エンジンに固定した後でも、捻りコイルばね50の捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力を調整することができ、この結果、自動車用エンジンの始動運転時および定常運転時などによるベルト伝動状態の変化に対し、ベルト張力の最適化に寄与することができる。
【0032】
また、固定側係止部70が移動するように回動操作部60を回動軸心回りに回動操作する際に、回動操作部60が、環状をなしていて固定部本体上に外嵌合されているので、固定部10の周方向における何れの位置においても、固定側係止部70の周方向位置に拘わらず、該固定側係止部70を移動させるための操作を行うことができる。
【0033】
さらに、半径方向外方に突出する操作レバー80を回動軸心回りに回動することで、回動操作部60を回動操作することができるので、小さい回動力でもって回動操作部60の操作を行うことができる。
【0034】
尚、上記の実施形態では、オートテンショナの場合について説明しているが、本発明は、捻りコイルばねの付勢力でもってベルトに張力を付与するようにした一般のテンショナに適用することもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、捻りコイルばねの固定側タングおよび回動側タングをそれぞれ固定側係止部および回動側係止部に係止させ、該捻りコイルばねの捻りトルクでもって回動部をベルト押圧方向に回動付勢するようにしたテンショナにおいて、固定部本体に対し固定側係止部を回動軸心回りに移動することができるので、自動車用エンジンなどの固定体に固定部を固定した後でも、捻りコイルばねの捻り量を変更して伝動ベルトに対する押圧力を調整することができ、この結果、ベルト伝動状態の変化に対するベルト張力の最適化に寄与することができる。
【0036】
請求項2の発明によれば、上記固定部本体上の回動操作部を回動軸心回りに回動操作して固定側係止部を移動することができるので、そのような回動操作部がない場合に比べて、捻りコイルばねの捻り量の変更作業を容易化することができる。
【0037】
請求項3の発明によれば、半径方向外方に突出する操作レバーを回動軸心回りに回動して回動操作部を回動操作することができるので、小さな回動力でもって回動操作部を回動操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るオートテンショナの全体構成を示す平面図である。
【図3】固定部の要部の構成を示す平面図である。
【図4】従来のオートテンショナの全体構成を示す図1相当図である。
【符号の説明】
10 固定部
11 軸部(固定部本体)
12 フランジ部(固定部本体)
13 周壁(固定部本体)
14 取付片(固定部本体)
30 回動部
35 回動側係止部
50 捻りコイルばね
52 固定側タング
53 回動側タング
60 回動操作部
70 固定側係止部
80 操作レバー
Claims (3)
- 固定側係止部を有し、固定体に固定される固定部と、
回動側係止部と、ベルト押圧部とを有し、上記固定部に回動可能に支持された回動部と、
上記固定側係止部に係止された固定側タングと、上記回動側係止部に係止された回動側タングとを有し、上記固定部に対し上記回動部を上記ベルト押圧部がベルトを押圧する方向に回動するように常時付勢する捻りコイルばねとを備えたテンショナであって、
上記固定側係止部は、上記固定部の本体に対し上記回動部の回動軸心回りに移動可能に設けられている
ことを特徴とするテンショナ。 - 請求項1記載のテンショナにおいて、
固定部は、固定部本体上に回動部の回動軸心回りに回動可能に外嵌合された環状の回動操作部を有し、
固定側係止部は、上記回動操作部に設けられている
ことを特徴とするテンショナ。 - 請求項2記載のテンショナにおいて、
回動操作部は、半径方向外方に向かって延びるように突設された操作レバーを有する
ことを特徴とするテンショナ。
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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US9447850B2 (en) | 2012-04-28 | 2016-09-20 | Litens Automotive Partnership | Adjustable tensioner |
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-
2002
- 2002-07-05 JP JP2002197166A patent/JP2004036820A/ja active Pending
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