JPH07103296A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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Publication number
JPH07103296A
JPH07103296A JP24897793A JP24897793A JPH07103296A JP H07103296 A JPH07103296 A JP H07103296A JP 24897793 A JP24897793 A JP 24897793A JP 24897793 A JP24897793 A JP 24897793A JP H07103296 A JPH07103296 A JP H07103296A
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JP
Japan
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inner race
shaft member
dust cover
shaft
tip
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24897793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimikazu Kimura
公計 木村
Hideki Matsumoto
英樹 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プーリのアーム部先端に対する軸部の構造に改
良を加え、インナレースの軸受部に対する相対回転を確
実に防止するとともに、オートテンショナの軽量化を実
現させる。 【構成】固定部材1 により回動可能に支持されかつベル
ト押圧用のプーリ10をボールベアリング14を介して回転
自在に有する回動部材2 を、該両部材1,2 間に介装され
た捩りコイルばね3 により所定方向に回動付勢して上記
プーリ10にベルトを押圧させて所定の張力を付与し、該
張力の変動に応じてダンピング力を変化させるようにし
たオートテンショナにおいて、上記ボールベアリング14
のインナレース14b の反アーム部側面と、ダストカバー
31との間に、該ダストカバー31とインナレース14b との
間に摩擦力を生じさせてインナレース14b を軸部材13に
対して回り止めする回り止め部材32を設ける。そして、
上記軸部材13の先端部を、ダストカバー31を介してイン
ナレース14b に押圧した状態でかしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車エンジ
ンによる補機類駆動のためのVベルト等に所定の張力を
付与しかつ該張力の変動に応じてダンピング力を自動的
に変化させるようにしたオートテンショナに関し、特に
その部品点数を低減する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオートテンショナとしては、例
えば米国特許第4473362号で示されるものが一般
に知られており、駆動プーリと複数の従動プーリとの間
に巻き掛けられたベルトのプーリ間スパンを押圧して、
駆動プーリの回転力を全ての従動プーリに伝達させるた
めに用いられる。
【0003】具体的には、図7に例示するように、軸部
aを有して例えば自動車エンジン等の固定体に固定され
る金属製の固定部材bと、該固定部材bの軸部aに回動
可能に外嵌合されたボス部cを有するとともに、先端に
ボス部cの軸心と平行な軸心(後述する軸受部に挿通さ
れたボルト)でプーリdを回転自在に支持するアーム部
eが突設され、上記ボス部cにおいて固定部材bに回動
可能に支持された金属製の回動部材fと、上記両部材
b,f間に縮装されて該回動部材fを固定部材bに対し
所定方向に回動付勢する捩りコイルばねgとを備えてい
る。そして、上記固定部材bの軸部aと回動部材fのボ
ス部cとの間にはインサートベアリングhが、また上記
回動部材fのボス部c外周側にはスプリングサポートi
が、各々、ダンピング部材として配設されている。
【0004】上記オートテンショナでは、上記回動部材
2の回動付勢力によりプーリdに図外のベルトを押圧さ
せて所定の張力を付与するのみならず、該張力の変動に
応じてダンピング力を変化させるようになされており、
付加価値の高いテンショナとなっている。つまり、上記
プーリdにベルトが巻き掛けられた状態では、上記イン
サートベアリングh及びスプリングサポートiと回動部
材fのボス部cとの各間にはベルト力(ベルトからプー
リdにかかる反力)と捩りコイルばねgの付勢力とが合
わさって摩擦によるダンピング力が発生する。そして、
この状態で、上記ベルトの張力が減少方向に変動する
と、ベルト力の減少に応じてダンピング力が小さくな
り、このことで、プーリdのベルトへの追随性が高くな
ってベルトの張力低下が防止される。一方、ベルトの張
りに対してはベルト力の増大によりダンピング力も大き
くなり、このことで、プーリdに大きい抵抗力が付与さ
れてベルトのばたつきが防止される。
【0005】そして、上記プーリdは、アーム部eに設
けられたボルト孔jを有する軸受部kに対してベアリン
グmを介して回動自在に支持され、上記ベアリングm
は、上記プーリdに固定支持されたアウタレースnと、
上記軸受部kに挿通されるインナレースoとを備え、上
記インナレースoの反アーム部側面に、上記軸受部kに
挿通されてベアリングmの反アーム部側からのダストの
侵入を防止するダストカバーpが設けられており、上記
ボルト孔jに螺合されたボルトqにより上記ダストカバ
ーpをベアリングmのインナレースoに押圧させた状態
で締め付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のオー
トテンショナでは、ボルト孔に螺合されたボルトからの
ダストカバーを介した締結力によってベアリングのイン
ナレースを軸受部に対して押圧して取付けているため、
ボルトの締結力の経時的な低下によりインナレースが軸
受部に対して相対回転する恐れがある。
【0007】また、車両用部品としては軽量化が望まれ
ており、上記オートテンショナをエンジンの補記類駆動
のために使用する場合においても、その軽量化に大きな
期待が寄せられている。その場合、上記オートテンショ
ナは、元来、比較的コンパクトなものでかつ構造も比較
的簡単であるわりには、該オートテンショナを構成する
ための部品点数が未だ多くて軽量化が不十分であり、改
良の余地がある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、プーリのアーム部先端に
対する軸部の構造に改良を加え、ボルトに依存すること
なくインナレースの軸受部に対する相対回転を確実に防
止するとともに、ボルトの廃止に伴うオートテンショナ
の軽量化を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、軸部を有
し、固定体に固定可能な固定部材と、該固定部材の軸部
に該軸部の先端側から回動自在に外嵌合されたボス部
と、先端にベルトを押圧するプーリがボス部の軸心と平
行な軸心上にベアリングを介して回転自在に支持された
アーム部とを有し、上記ボス部において固定部材に回動
可能に支持された回動部材と、上記固定部材と回動部材
との間に縮装されて該回動部材を固定部材に対し所定方
向に回動付勢する捩りコイルばねとを備え、上記回動部
材の回動付勢力により上記プーリにベルトを押圧させて
所定の張力を付与し、かつ上記張力の変動に応じてダン
ピング力を変化させるようにしたオートテンショナを前
提とする。そして、上記ベアリングに、上記プーリに固
定支持されたアウタレースと、上記アーム部の先端に設
けられた軸部材に挿通されるインナレースとを備え、上
記インナレースの反アーム部側面に、上記軸部材に挿通
されてベアリングの反アーム部側からのダストの侵入を
防止するダストカバーを設ける。さらに、上記インナレ
ースの反アーム部側面と、上記ダストカバーとの間に、
上記ダストカバーとインナレースとの間に摩擦力を生じ
させてインナレースを軸部材に対して回り止めする回り
止め手段を設けるとともに、上記軸部材の先端部を、上
記ダストカバーを回り止め手段を介してベアリングのイ
ンナレースに押圧させた状態でダストカバーの抜け止め
を防止するようかしめる構成としたものである。
【0010】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の回り止め手段を特定
し、インナレースの反アーム部側面と、ダストカバーと
の間に軸部材に挿通されて配された回り止め部材にする
構成としたものである。
【0011】また、請求項3記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の回り止め手段を特定
し、ダストカバーのインナレース側面に形成された回り
止め部にする構成としたものである。
【0012】また、請求項4記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1、請求項2または請求項3記載の発
明の軸部材を特定し、アーム部の先端に一体的に設ける
構成としたものである。
【0013】また、請求項5記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1、請求項2または請求項3記載の発
明の軸部材を特定し、アーム部の先端に設けられた挿通
孔内に挿通されてアーム部とは別体にする構成としたも
のである。
【0014】また、請求項6記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明において前提としたオー
トテンショナを同様に前提とする。
【0015】そして、アーム部の先端に、プーリを支持
するための軸部材が挿通可能な挿通孔を設け、ベアリン
グに、上記プーリに固定支持されたアウタレースと、上
記軸部材に挿通されるインナレースとを備える。さら
に、上記インナレースの反アーム部側面に、上記軸部材
に挿通されてベアリングの反アーム部側からのダストの
侵入を防止するダストカバーを設け、上記軸部材を、角
部を有する断面多角形状または円の一部を変形させた断
面非円形状に形成するとともに、上記挿通孔、インナレ
ースの内周面およびダストカバーの挿通孔を、軸部材の
断面形状と一致する非円形状に形成する。そして、上記
軸部材の先端部を、上記ダストカバーをベアリングのイ
ンナレースに押圧させた状態でかしめる構成としたもの
である。
【0016】さらに、請求項7記載の発明が講じた解決
手段は、上記請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5または請求項6記載の発明の軸部材の先端
を特定し、保持具による保持可能な断面多角形状に形成
する構成としたものである。
【0017】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
インナレースの反アーム部側面とダストカバーとの間に
設けた回り止め手段により、ボルトに依存することなく
ダストカバーとインナレースとの間に摩擦力を生じさせ
て、インナレースのアーム部先端に対する相対回転が確
実に防止される。
【0018】しかも、軸部材の先端部は、ダストカバー
を回り止め手段を介してベアリングのインナレースに押
圧させた状態でダストカバーの抜け止めを防止するよう
にかしめられているので、ボルト挿通孔を有する軸受部
およびボルトが不要となり、オートテンショナの構造が
簡単になるとともに、ボルトの不要に伴ってオートテン
ショナの重量が軽減されることになる。
【0019】また、請求項2記載の発明では、回り止め
手段が、インナレースの反アーム部側面と、ダストカバ
ーとの間に配された回り止め部材により構成されている
ので、インナレースおよびダストカバーに改良を加える
ことなく回り止め部材を追加するだけで回り止め手段が
簡単に構成される。
【0020】また、請求項3記載の発明では、回り止め
手段が、ダストカバーのインナレース側面に形成された
回り止め部により構成されているので、インナレースの
反アーム側面に対して摩擦力を生じさせる加工を施すだ
けで、部材を追加することなく回り止め手段が簡単に構
成される。
【0021】また、請求項4記載の発明では、軸部材が
アーム部の先端に一体的に設けられているので、軸部材
を別途設ける必要がなく、この軸部材に対して挿通され
るベアリングのインナレースやダストカバーなどの組付
が簡単に行える。
【0022】また、請求項5記載の発明では、軸部材が
アーム部先端の挿通孔内に挿通される,アーム部とは別
体のものに構成されているので、ボルトの締結によりベ
アリングおよびダストカバーをアーム部先端に取付けて
いたものにボルトに代えてそのまま軸部材を転用するこ
とが可能となる。
【0023】また、請求項6記載の発明では、軸部材
は、角部を有する断面多角形状や円の一部を変形させた
断面非円形状に形成され、それに対応して挿通孔、イン
ナレースの内周面およびダストカバーの挿通孔が、軸部
材の断面形状と一致する非円形状に形成されているの
で、軸部材の挿通孔に対する相対回転が確実に防止され
るとともに、インナレースの軸部材に対する相対回転が
確実に防止される。
【0024】しかも、回り止め部材を用いることなく軸
部材の挿通孔に対する相対回転が確実に防止されること
から、部品点数の削減に大きく寄与することになる。
【0025】さらに、請求項7記載の発明では、軸部材
の先端が断面多角形状に形成されているので、点検時な
どにおいてベルトを押圧させた状態でプーリをスパナな
どの保持具により回動させる際に必要であった断面多角
形状の保持部を設ける必要がなく、保持具を軸部材の先
端に保持させてプーリを回転させることが可能となり、
軸部材の先端が保持部として兼用され、オートテンショ
ナの部品点数が削減されることになる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0027】図1および図3は本発明の第1実施例に係
るオートテンショナを示し、該オートテンショナは、例
えば自動車エンジン等の固定体に固定可能なアルミ合金
等の金属からなる固定部材1と、該固定部材1に組み付
けられて回動可能に支持された金属製の回動部材2と、
上記固定部材1と回動部材2との間に縮装され、該回動
部材2を固定部材1に対し所定方向に回動付勢する捩り
コイルばね3とを備えている。
【0028】上記固定部材1は、フロント側(図1の上
側)が開口された有底円筒状のリヤカップ部1aと、該
リヤカップ部1aの底部中央から軸心x方向に延びる軸
部4とを有し、図外の取付部において固定体に固定する
ようになされている。また、上記リヤカップ部1aの周
壁部には、該周壁部を半径方向に貫通する基端側係止孔
5が形成されている。
【0029】上記回動部材2は、開口部が上記リヤカッ
プ部1aの開口部と対向するフロントカップ部2aと、
該フロントカップ部2aの底部中央から軸心x方向に延
び、かつ固定部材1の軸部4にその先端側から円筒状の
ダンピング部材であるインサートベアリング11を介し
て外嵌合されるボス部12と、上記フロントカップ部2
aの外周に半径方向外方に向けて突設され、先端にボス
部12の軸心xと平行な軸心y上に位置する軸部材13
にボールベアリング14(ベアリング)を介してプーリ
10が回転自在に支持されたアーム部18とを有する。
該回動部材2はボス部12において固定部材1に回動可
能に支持され、かつ固定部材1の軸部4先端において合
成樹脂製のスラストワッシャ15及び金属製のフロント
プレート16を介して図示しない抜止め手段により抜止
めがなされている。そして、上記プーリ10には、例え
ば、自動車エンジンにおける補機類駆動用のVベルト等
のような所定の張力を付与すべきベルトtが図3に仮想
線で示すように巻き掛けられる。また、上記フロントカ
ップ部2aの周壁部には、該周壁部を半径方向に貫通す
る先端側係止孔17が形成されている。
【0030】上記捩りコイルばね3は、本体が左巻き
で、基端側及び先端側の各端部3a,3bが何れも本体
から半径方向外方に向けて突出する形状とされている。
上記基端側端部3aは固定部材1のリヤカップ部1a周
壁部における基端側係止孔5に、また先端側端部3bは
回動部材2のフロントカップ部2a周壁部における先端
側係止孔17にそれぞれ半径方向に貫通して係止されて
おり、このことで、各端部3a,3bは周方向の移動が
規制されている。そして、該両端部3a,3bが係止さ
れた状態で本体が拡径する方向に動作することにより、
回動部材2を図3の反時計回り方向に回動付勢するよう
になされている。
【0031】上記インサートベアリング11の内外周面
は共に先端側が僅かながら小径となる断面テーパ状に形
成されており、これに応じて、軸部4の外周面及びボス
部12の内周面も共に同様の断面テーパ状をなしてい
る。また、インサートベアリング11は図外の回り止め
手段により固定部材1の軸部4側に回り止めされてい
る。
【0032】さらに、上記捩りコイルばね3の基端側と
ボス部12との間には、ダンピング部材である円筒状の
スプリングサポート21が介装されている。このスプリ
ングサポート21の内周面はボス部12の外周面に摺接
可能とされている。さらに、スプリングサポート21の
基端側開口縁には、リヤカップ部1aの底部表面に接す
る外向きフランジ21aが形成されている。そして、外
向きフランジ21aが捩りコイルばね3の軸心方向の押
圧力でリヤカップ部1aの底部表面に押し付けられるこ
とにより、スプリングサポート21は固定部材1側に固
定されている。また、この固定状態においてフロントカ
ップ部2aが図3の時計回り方向に回動したとき、捩り
コイルばね3の本体が縮径することで、スプリングサポ
ート21は締め付けられてその内周面がボス部12の外
周面に圧接するようになり、このことで、回動部材2の
回動に対するダンピング力が発生するようになされてい
る。
【0033】ここで、オートテンショナの作用について
説明するが、プーリ10にベルトtが巻き掛けられた状
態でのオートテンショナの作動について説明するが、オ
ートテンショナにおけるインサートベアリング11と回
動部材2のボス部12内周面及びスプリングサポート2
1内周面とボス部12外周面との各間では、それぞれベ
ルト力と捩りコイルばね3の付勢力とが合わさってダン
ピング力が生じるようになり、この状態で上記ベルトt
の張力が減少すると、ベルト力の減少によりダンピング
力が小さくなる。すると、回動部材2が回動し易くなっ
てプーリ10のベルトtに対する追随性が高くなり、こ
のことで、ベルトtの張力低下が速やかに防止されるこ
とになる。
【0034】一方、ベルトtの張りに対してはベルト力
の増大により上記ダンピング力も大きくなり、このこと
で、プーリ10に大きい抵抗力を付与してベルトtのば
たつきが防止されることになる。
【0035】そして、本発明の特徴部分として、図2に
も示すように、上記軸部材13は、基端側に位置する大
径部13aと、先端側に位置する小径部13bとからな
る。また、上記ボールベアリング14は、上記プーリ1
0の内周面に外周面が固定支持されたアウタレース14
aと、上記アーム部18の先端に一体的に設けられた上
記軸部材13の外周面に内周面が挿通されるインナレー
ス14bと、上記アウタレース14aとインナレース1
4bとの間に回動自在に設けられた複数個のボール14
c,…とを備え、アウタレース14aとインナレース1
4bとを互いに相対回転可能に構成している。そして、
上記インナレース14bの反アーム部18側面(図1で
は上面)には、上記軸部材13に挿通孔31aを介して
挿通されてボールベアリング14の反アーム部18側か
らのダストの侵入を防止する受け皿状のダストカバー3
1が設けられている。
【0036】さらに、上記インナレース14bの反アー
ム部18側面と、上記ダストカバー31との間には、上
記ダストカバー31とインナレース14bとの間に摩擦
力を生じさせてインナレース14bを軸部材13に対し
て回り止めする回り止め手段が設けられており、この回
り止め手段は、インナレース14bの反アーム部18側
面と、ダストカバー31との間に軸部材13に挿通され
て配されたスプリングワッシャ状の回り止め部材32に
より構成されている。そして、上記軸部材13の先端部
は、上記ダストカバー31を回り止め部材32を介して
ボールベアリング14のインナレース14bに押圧させ
た状態でダストカバーの抜け止めを防止するよう,図示
しない工具により鍔状に変形させてかしめられている。
また、上記軸部材13の先端(かしめ部分よりも先端
側)は、図示しない加工工具により断面多角形状、例え
ば断面六角形状に形成されている。
【0037】したがって、上記実施例では、インナレー
ス14bの反アーム部18側面と、ダストカバー31と
の間に設けた回り止め部材32により、ボルトに依存す
ることなくダストカバー31とインナレース14bとの
間に摩擦力を生じさせて、インナレース14bのアーム
部18先端に対する相対回転を確実に防止することがで
きる。
【0038】しかも、軸部材13の先端部は、ダストカ
バー31を回り止め部材32を介してボールベアリング
14のインナレース14bに押圧させた状態でダストカ
バー31の抜け止めを防止するよう鍔状にかしめられて
いるので、ボルト挿通孔を有する軸受部およびボルトな
どを不要にして、オートテンショナの構造の簡単化を効
果的に図ることができるとともに、ボルトの不要に伴っ
てオートテンショナの軽量化を図ることもできる。
【0039】また、上記の如く回り止め部材によれば、
インナレース14bの反アーム部18側面およびダスト
カバー31に改良を加えることなく該インナレース14
bの反アーム部18側面およびダストカバー31の間に
回り止め部材32を追加するだけで上記効果が得られ、
実施する上で非常に有利なものとなる。
【0040】さらに、上記実施例では、軸部材13がア
ーム部18の先端に一体的に設けられているので、軸部
材13を別途設ける必要がなく、この軸部材13の外周
面に対して挿通されるボールベアリング14のインナレ
ース14b、回り止め部材32およびダストカバー31
などの組付作業を簡単に行うことができる。
【0041】さらにまた、軸部材13の先端が断面多角
形状に形成されているので、点検時などにおいてベルト
tを押圧させた状態でプーリ10をスパナなどの保持具
により回動させる際に必要であった断面多角形状の保持
部を設ける必要がなく、保持具を軸部材13の先端(断
面六角形状部)に保持させてプーリ10を回転させるこ
とが可能となり、軸部材13の先端を保持部として兼用
し、オートテンショナの部品点数の削減に貢献すること
ができる。
【0042】次に、本発明の第2実施例を図4に基づい
て説明する。
【0043】この第2実施例は、上記第1実施例の回り
止め手段を変更したものである。尚、上記実施例と同一
の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を
省略する。
【0044】すなわち、本例では、回り止め手段を、ダ
ストカバー31のインナレース14b側面に形成された
回り止め部41により構成している。この回り止め部4
1は、軸部材13の軸心y周りに放射状に配した複数の
歯状突起41a,…よりなり、インナレース14bとの
当接部分にのみ形成されている。
【0045】この場合、ダストカバー31のインナレー
ス14b側面に形成された回り止め部41(各歯状突起
41a)により回り止め手段が構成されているので、イ
ンナレース14bの反アーム部18側面に対して摩擦力
を生じさせる加工を施すだけで済み、回り止め部材を別
途追加することなく回り止め手段を簡単に構成すること
ができる。
【0046】次に、本発明の第3実施例を図5および図
6に基づいて説明する。
【0047】この第3実施例は、上記第1実施例の一体
式の軸部材を別体式の軸部材に変更したものである。
尚、上記実施例と同一の部分については同一の符号を付
してその詳細な説明を省略する。
【0048】すなわち、本例では、アーム部18の先端
に、プーリ10を支持するための軸部材52が挿通可能
な挿通孔51が設けられている。そして、上記軸部材5
2は、アーム部10先端の挿通孔51に対して挿通可能
となるよう均一径で別体に構成されてなり、該軸部材5
1は断面四角形状に形成されている。また、上記挿通孔
51、インナレース14bの内周面およびダストカバー
31の挿通孔31aは、軸部材52の断面形状と一致す
る四角形状に形成されている。
【0049】この場合、軸部材52は、断面四角形状に
形成され、それに対応して挿通孔51、インナレース1
4bの内周面およびダストカバー31の挿通孔31a
が、軸部材52の断面形状と一致する四角形状に形成さ
れているので、軸部材52の挿通孔51に対する相対回
転を確実に防止することができるとともに、インナレー
ス14の軸部材14bに対する相対回転を確実に防止す
ることができる。しかも、回り止め部材を用いることな
く軸部材52の挿通孔51に対する相対回転を確実に防
止できることから、部品点数の削減化に大きく貢献する
ことができる。
【0050】また、軸部材52がアーム部10先端の挿
通孔51内に挿通される,アーム部18とは別体のもの
に構成されているので、ボルトの締結によりベアリング
およびダストカバーをアーム部先端に取付けていたもの
にボルトに代えてそのまま軸部材52を転用することも
可能となり、部品の転用による既存部分の効果的な利用
を図ることができる。
【0051】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記第3実施例では、軸部材51を断面四
角形状に形成したが、角部を有する断面多角形状または
円の一部を変形させた断面非円形状に形成されていても
良く、要は断面円形状でなければ全て含まれることにな
る。
【0052】また、上記第1および第2実施例では、軸
部材13を断面円形状に形成したが、同様に角部を有す
る断面多角形状または円の一部を変形させた断面非円形
状に形成されていても良いのは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るオートテンショナによれば、ダストカバーを回り止め
手段を介してベアリングのインナレースに押圧させた状
態で軸部材の先端部をかしめたので、ボルトに依存する
ことなくダストカバーとインナレースとの間に摩擦力を
生じさせ、インナレースのアーム部先端に対する相対回
転を確実に防止することができる。しかも、オートテン
ショナの構造を簡単にすることができるとともに、オー
トテンショナの軽量化を図ることができる。
【0054】また、請求項2記載の発明におけるオート
テンショナによれば、インナレースとダストカバーとの
間に回り止め部材を配したので、回り止め部材の追加の
みで回り止め手段を簡単に構成できる。
【0055】また、請求項3記載の発明におけるオート
テンショナによれば、ダストカバーのインナレース側面
に回り止め部を形成したので、部材を追加することなく
回り止め手段を簡単に構成することができる。
【0056】また、請求項4記載の発明におけるオート
テンショナによれば、軸部材をアーム部先端に一体的に
設けたので、軸部材に対する部品の組付けを挿通により
簡単に行うことができる。
【0057】また、請求項5記載の発明におけるオート
テンショナによれば、軸部材をアーム部とは別体に構成
したので、ボルトの代わりに軸部材を転用して、既存部
材の有効利用を図ることができる。
【0058】また、請求項6記載の発明におけるオート
テンショナによれば、軸部材を断面非円形状に形成し、
それに応じて挿通孔、インナレースの内周面およびダス
トカバーの挿通孔を非円形状に形成したので、軸部材の
挿通孔に対する相対回転を確実に防止できるとともに、
インナレースの軸部材に対する相対回転を確実に防止で
きる。しかも、回り止め部材を用いることなく軸部材の
相対回転を確実に防止して、部品点数の削減化に大きく
貢献することもできる。
【0059】さらに、請求項7記載の発明におけるオー
トテンショナによれば、軸部材の先端を、保持具により
プーリを回転可能とする断面多角形状に形成したので、
点検時に必要な断面多角形状の保持部を不要にし、軸部
材の先端を保持部として兼用してオートテンショナの部
品点数の削減化に大きく貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のI−I線断面図である。
【図2】第1実施例に係る軸部材に挿通される各部品を
分解した状態の縦断側面図である。
【図3】第1実施例に係るオートテンショナの平面図で
ある。
【図4】第2実施例に係るダストカバーの背面側より視
た斜視図である。
【図5】第3実施例に係るアーム部先端付近の縦断側面
図である。
【図6】第3実施例に係るアーム部先端付近の背面図で
ある。
【図7】従来例に係る図1相当図である。
【符号の説明】
1 固定部材 2 回動部材 3 捩りコイルばね 4 軸部 10 プーリ 12 ボス部 13,52 軸部材 14 ボールベアリング(ベアリング) 14a アウタレース 14b インナレース 18 アーム部 31 ダストカバー 32 回り止め部材(回り止め手段) 41 回り止め部(回り止め手段) 51 挿通孔 x ボス部の軸心 y プーリの軸心 t ベルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部を有し、固定体に固定可能な固定部
    材と、 上記固定部材の軸部に該軸部の先端側から回動自在に外
    嵌合されたボス部と、先端にベルトを押圧するプーリが
    ボス部の軸心と平行な軸心上にベアリングを介して回転
    自在に支持されたアーム部とを有し、上記ボス部におい
    て固定部材に回動可能に支持された回動部材と、 上記固定部材と回動部材との間に縮装されて該回動部材
    を固定部材に対し所定方向に回動付勢する捩りコイルば
    ねとを備え、 上記回動部材の回動付勢力により上記プーリにベルトを
    押圧させて所定の張力を付与し、かつ上記張力の変動に
    応じてダンピング力を変化させるようにしたオートテン
    ショナであって、 上記ベアリングは、上記プーリに固定支持されたアウタ
    レースと、上記アーム部の先端に設けられた軸部材に挿
    通されるインナレースとを備え、 上記インナレースの反アーム部側面には、上記軸部材に
    挿通されてベアリングの反アーム部側からのダストの侵
    入を防止するダストカバーが設けられているとともに、 上記インナレースの反アーム部側面と、上記ダストカバ
    ーとの間には、上記ダストカバーとインナレースとの間
    に摩擦力を生じさせてインナレースを軸部材に対して回
    り止めする回り止め手段が設けられており、 上記軸部材の先端部は、上記ダストカバーを回り止め手
    段を介してベアリングのインナレースに押圧させた状態
    でダストカバーの抜け止めを防止するようかしめられて
    いることを特徴とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】 回り止め手段は、インナレースの反アー
    ム部側面と、ダストカバーとの間に軸部材に挿通されて
    配された回り止め部材であることを特徴とする請求項1
    記載のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 回り止め手段は、ダストカバーのインナ
    レース側面に形成された回り止め部であることを特徴と
    する請求項1記載のオートテンショナ。
  4. 【請求項4】 軸部材は、アーム部の先端に一体的に設
    けられていることを特徴とする請求項1、請求項2また
    は請求項3記載のオートテンショナ。
  5. 【請求項5】 軸部材は、アーム部の先端に設けられた
    挿通孔内に挿通されてアーム部とは別体となることを特
    徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のオー
    トテンショナ。
  6. 【請求項6】 軸部を有し、固定体に固定可能な固定部
    材と、 上記固定部材の軸部に該軸部の先端側から回動自在に外
    嵌合されたボス部と、先端にベルトを押圧するプーリが
    ボス部の軸心と平行な軸心上にベアリングを介して回転
    自在に支持されたアーム部とを有し、上記ボス部におい
    て固定部材に回動可能に支持された回動部材と、 上記固定部材と回動部材との間に縮装されて該回動部材
    を固定部材に対し所定方向に回動付勢する捩りコイルば
    ねとを備え、 上記回動部材の回動付勢力により上記プーリにベルトを
    押圧させて所定の張力を付与し、かつ上記張力の変動に
    応じてダンピング力を変化させるようにしたオートテン
    ショナであって、 上記アーム部の先端には、上記プーリを支持するための
    軸部材が挿通可能な挿通孔が設けられ、 上記ベアリングは、上記プーリに固定支持されたアウタ
    レースと、上記軸部材に挿通されるインナレースとを備
    え、 上記インナレースの反アーム部側面には、上記軸部材に
    挿通されてベアリングの反アーム部側からのダストの侵
    入を防止するダストカバーが設けられ、 上記軸部材は、角部を有する断面多角形状または円の一
    部を変形させた断面非円形状に形成されているととも
    に、上記挿通孔、インナレースの内周面およびダストカ
    バーの挿通孔は、軸部材の断面形状と一致する非円形状
    に形成されており、上記軸部材の先端部は、上記ダスト
    カバーをベアリングのインナレースに押圧させた状態で
    かしめられていることを特徴とするオートテンショナ。
  7. 【請求項7】 軸部材の先端は、保持具による保持可能
    な断面多角形状に形成されていることを特徴とする請求
    項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または
    請求項6記載のオートテンショナ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0779452A3 (de) * 1995-12-12 1998-04-15 Firma Muhr und Bender Riemenspannvorrichtung
WO2004030985A3 (en) * 2002-09-30 2004-08-12 Fenner Inc Bi-directional belt tensioner
US6855079B2 (en) * 2002-09-30 2005-02-15 Fenner, Inc. Bi-directional belt tensioner
US7883436B2 (en) 2004-09-15 2011-02-08 Fenner U.S., Inc. Bi-directional tensioner

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