JPH07113242B2 - 壁パネルの接続構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は浴室の壁面のように壁パネルを内側から組み込
むときに用いる壁パネルの接続構造に関するものであ
る。

［背景技術］ 一般に浴室の壁面を壁パネルにて施工する場合浴室内か
ら組み込まれるが、内側から壁パネルを施工すると壁パ
ネルの側端同士の連結がしにくく、また壁パネルの側端
間に隙間ができないように施工するのが困難で目地処理
等を必要であった。

［発明の目的］ 本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本発
明の目的とするところは内組みしても簡単に隣合う壁パ
ネルを隙間なく揃えて接続できる壁パネルの接続構造を
提供するにある。

［発明の開示］ 本発明壁パネルの接続構造は、面板1b,2bの背面の側端
に角パイプ状の縦枠1a,2aを一体に設けた一対の壁パネ
ル1,2の側端同士が当接され、一方の壁パネル１の側端
の縦枠1aに平面視Ｌ字状の抱持金具３の一片3aの一端が
取着されると共に抱持金具３の他片3bで他方の壁パネル
２の側端の縦枠2aが抱き込まれ、垂直な固定片4aから水
平に略直角三角形状の水平片4bが連出されると共に略直
角三角形状の水平片4bの斜辺から垂直方向に差し込み片
５が連出されて形成された差し込み金具４が固定片4aを
抱持金具３の他片3bが位置する縦枠2aの面に固定するこ
とで装着され、差し込み金具４の差し込み片５の側縁に
は上方に行く程縦枠2aがわに近接すると共に面板2b側に
近接するように傾斜した第１勾配６が設けられ、抱持金
具３の他片3bは平面から見てＶ字状に曲成されて他片3b
の谷部の内面が縦枠2aの外面に当接されると共に他片3b
の先端から谷部に行くに従って縦枠2aに近接する第２勾
配７が設けられ、第１勾配６と第２勾配７とが摺動自在
に係当させられたものであって、上述のように構成する
ことにより従来例の欠点を解決したものである。つま
り、上記のように構成したことにより、一方の壁パネル
１の縦枠1aと抱持金具３の他片3bとの間に他方の壁パネ
ル２の縦枠2aを入れて他方の壁パネル２を押し下げる
と、差し込み金具４の差し込み片５が抱持金具３の他片
3bの外面側に差し込まれ、差し込み片５の第１勾配６と
抱持金具３の他片3bの第２勾配７とが係当した状態で差
し込まれ、第１勾配６と第２勾配７の傾斜にて一方の壁
パネル１の側端に他方の壁パネル２の側端が押し付けら
れると共に他方の壁パネル２が背方に押し込まれて一対
の壁パネル1,2が厚さ方向に揃えられるものであって、
内組みするものでも一対の壁パネル1,2を隙間のないよ
うに揃えて施工できるようになった。

以下本発明を実施例により詳述する。

壁パネル1,2は面板1b,2bの背面の側端に角パイプ状の縦
枠1a,2aを一体に装着して形成されている。一方の壁パ
ネル１の縦枠1bの背面には平面視Ｌ字状の抱持金具３の
一片3aの一端を取り付けねじ10にて固定してあり、他片
3bを外方に突出させてある。他片3bは平面から見てＶ字
状になるように曲成してあり、他片3bの先端イから谷部
ロまでを第２勾配７にしてある。他方の壁パネル２の縦
枠2aの外面には差し込み金具４の固定片4aを取り付けね
じ10にて固定してあり、固定片4aより略直角三角形状の
突出片4bを水平に突出してあり、略直角三角形状の突出
片4bの斜辺より下方に差し込み片５を垂下してある。こ
の差し込み片５の側縁には上方に行く程縦枠2aがわに近
接すると共に面板2bがわに近接する第１勾配６を形成し
てある。しかして浴室等で内側から壁パネル1,2を接続
するにあたっては、壁パネル２を持ち上げて壁パネル２
の縦枠2aを壁パネル１の縦枠1aと抱持金具３の他片3bと
の間に入れ、差し込み片５の先端を第２図想像線のよう
に他片3bの外面に第３図（ａ）の接点Ａで当て、壁パネ
ル２を下方に押し上げ、第２図実線や第３図（ｂ）に示
すように接点Ｂで係当させる。壁パネル２を押し下げた
とき第１勾配６と第２勾配７との接触で壁パネル２が第
１図、第２図及び第３図のｘ方向に引っ込まれて壁パネ
ル２が背方に移動して壁パネル1,2の表面が揃う。これ
と同時にｙ方向に壁パネル２が押されて壁パネル1,2の
側端同士が隙間なく密着する。第３図（ａ）のように接
点Ａで当接している状態では壁パネル1,2間に隙間があ
って壁パネル２を持っている手を壁パネル1,2間に入れ
ることができ、壁パネル２を押し下げて第３図（ｂ）の
ように接点Ｂで接触する状態にすると壁パネル２の側端
が隙間なく壁パネル１の側端に密着すると共に壁パネル
２が背方に引かれて壁パネル1,2の面板1b,2bの表面が揃
う。

第４図、第５図は天井パネル12を取り付ける例を示す。
天井パネル12の側部には垂下縁13を設けてあり、垂下縁
13に係合孔14を設けてある。壁パネル１の上端の背面の
横枠1cの背面には引っ掛け金具15を取り付けねじ17にて
取着してあり、引っ掛け金具15の引っ掛け片16を背方に
突出させてある。この天井パネル12を壁パネル１の上端
に取り付けるにあたっては次のように行う。先ず第５図
（ａ）に示すように天井パネル12を斜めにして天井パネ
ル12の一端を壁パネル１の横枠1c上に載せ天井パネル12
をｘ方向にＤ寸法移動させて第５図（ａ）の破線で示す
ように引っ掛け金具15を係合孔14に挿入する。次いで天
井パネル12の他端（図示せず）においても同様に引っ掛
け金具15を係合孔14に挿入し、第５図（ｂ）に示すよう
に天井パネル12をｘ方向にＥだけ移動させ天井パネル12
のｘ方向の位置決めをする。次いで天井パネル12をｙ方
向にＦだけ持ち上げ、天井パネル12のｙ方向の位置決め
をし、天井パネル12の下面と壁パネル１の上端との間に
天井回し縁18を入れて天井パネル12を固定する。このよ
うにすると引っ掛け方式で簡単に取り付けることができ
て従来のビス止め方式に比べて簡単にできると共に内組
みでも簡単に施工できる。

［発明の効果］ 本発明は叙述のように構成されているので、一方の壁パ
ネルの縦枠と抱持金具の他片との間に他方の壁パネルの
縦枠を入れて他方の壁パネルを押し下げると、差し込み
金具の差し込み片が抱持金具の他片の外面側に差し込ま
れ、差し込み片の第１勾配と抱持金具の他片の第２勾配
とが係当した状態で差し込まれ、第１勾配と第２勾配の
傾斜にて一方の壁パネルの側端に他方の壁パネルの側端
が押し付けられると共に他方の壁パネルが背方に押し込
まれて一対の壁パネルが厚さ方向に揃えられるものであ
って、内組みするものでも一対の壁パネルを隙間のない
ように揃えて簡単に施工できるものであり、しかも他方
の壁パネルを押し上げることにより一方の壁パネルに他
方の壁パネルが寄せられるので他方の壁パネルを押し下
げるまでは一対の壁パネル間に壁パネルを持つ手を入れ
ることができ壁パネルを組み込み易いものであり、さら
に面板の背面の側端に角パイプ状の縦枠を一体に設けて
強度的に強固にした壁パネルであっても、一方の壁パネ
ルの縦枠に抱持金具を取着すると共に他方の壁パネルの
縦枠に差し込み金具を取着するだけで、一対の壁パネル
を隙間なく且つ厚さ方向に位置を揃えて取り付けること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は同上の要
部の動作を説明する斜視図、第３図（ａ）（ｂ）は同上
の動作を説明する平面図、第４図（ａ）（ｂ）は同上の
他の例の断面図及び側面図、第５図（ａ）（ｂ）は同上
の天井パネルを施工する状態の動作を説明する断面図で
あって、１は一方の壁パネル、1aは一方の壁パネルの縦
枠、1bは一方の壁パネルの面板、２は他方の壁パネル、
2aは他方の壁パネルの縦枠、2bは他方の壁パネルの面
板、３は抱持金具、3aは抱持金具の一片、3bは抱持金具
の他片、４は差し込み金具、4aは固定片、4bは突出片、
５は差し込み片、６は第１勾配、７は第２勾配である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】面板の背面の側端に角パイプ状の縦枠を一
   体に設けた一対の壁パネルの側端同士が当接され、一方
   の壁パネルの側端の縦枠に平面視Ｌ字状の抱持金具の一
   片の一端が取着されると共に抱持金具の他片で他方の壁
   パネルの側端の縦枠が抱き込まれ、垂直な固定片から水
   平に略直角三角形状の水平片が連出されると共に略直角
   三角形状の水平片の斜辺から垂直方向に差し込み片が連
   出されて形成された差し込み金具が固定片を抱持金具の
   他片が位置する縦枠の面に固定することで装着され、差
   し込み金具の差し込み片の側縁には上方に行く程縦枠が
   わに近接すると共に面板側に近接するように傾斜した第
   １勾配が設けられ、抱持金具の他片は平面から見てＶ字
   状に曲成されて他片の谷部の内面が縦枠の外面に当接さ
   れると共に他片の先端から谷部に行くに従って縦枠に近
   接する第２勾配が設けられ、第１勾配と第２勾配とが摺
   動自在に係当させられた壁パネルの接続構造。