JPH07113168B2 - 紡機用トラベラ - Google Patents
紡機用トラベラInfo
- Publication number
- JPH07113168B2 JPH07113168B2 JP62102588A JP10258887A JPH07113168B2 JP H07113168 B2 JPH07113168 B2 JP H07113168B2 JP 62102588 A JP62102588 A JP 62102588A JP 10258887 A JP10258887 A JP 10258887A JP H07113168 B2 JPH07113168 B2 JP H07113168B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- traveler
- layer
- nickel
- plating
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H7/00—Spinning or twisting arrangements
- D01H7/02—Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
- D01H7/52—Ring-and-traveller arrangements
- D01H7/60—Rings or travellers; Manufacture thereof not otherwise provided for ; Cleaning means for rings
- D01H7/604—Travellers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高速精紡において優れた性能を発揮する紡機用
トラベラに関するものである。
トラベラに関するものである。
従来の紡機用トラベラは、一般に硬鋼線材を用いて形成
されているか又は単にその上にニッケルメッキを施して
形成されている。しかし、上記トラベラではスピンドル
回転数が20000r.p.m.以上ではリングとトラベラの摩擦
抵抗の増大と摩擦熱の急激な上昇のため、トラベラが早
期に焼付き飛散したり、メッキ層と母材の密着性が充分
でないためメッキ層が剥離し易く、メッキの効果を充分
に発揮できないという欠点があった。
されているか又は単にその上にニッケルメッキを施して
形成されている。しかし、上記トラベラではスピンドル
回転数が20000r.p.m.以上ではリングとトラベラの摩擦
抵抗の増大と摩擦熱の急激な上昇のため、トラベラが早
期に焼付き飛散したり、メッキ層と母材の密着性が充分
でないためメッキ層が剥離し易く、メッキの効果を充分
に発揮できないという欠点があった。
本発明の目的は上記問題点を解決した紡機用トラベラを
提供するものである。
提供するものである。
本発明は硬鋼線材を素材として横型，縦型，コニカル型
等所要形状のトラベラに形成し、つぎに上記トラベラの
表面にメッキにより0.1μ〜５μのニッケル皮膜を形成
した後、450℃〜1000℃の温度で、３〜90分の時間をか
けて熱処理を行ないニッケル層と母材を相互に拡散さ
せ、ニッケル層がFe−Ni合金となるように形成する。こ
れによりニッケル層とトラベラ母材表面との密着力が向
上し、しかもニッケルと鉄の合金層が表面に有るためリ
ングとの凝着抑制効果により焼付きも軽減されるため、
焼付の少ない、メッキの密着性の良い紡機用トラベラで
ある。
等所要形状のトラベラに形成し、つぎに上記トラベラの
表面にメッキにより0.1μ〜５μのニッケル皮膜を形成
した後、450℃〜1000℃の温度で、３〜90分の時間をか
けて熱処理を行ないニッケル層と母材を相互に拡散さ
せ、ニッケル層がFe−Ni合金となるように形成する。こ
れによりニッケル層とトラベラ母材表面との密着力が向
上し、しかもニッケルと鉄の合金層が表面に有るためリ
ングとの凝着抑制効果により焼付きも軽減されるため、
焼付の少ない、メッキの密着性の良い紡機用トラベラで
ある。
また、ニッケル被膜の厚さを0.1μ〜５μとしたが、0.1
μ以下ではニッケルがすぐに脱落し、高速運転における
初期なじみ性が不十分であり、５μ以上ではメッキの拡
散処理時間が長くなり、処理費用が高くなるという問題
点がある。
μ以下ではニッケルがすぐに脱落し、高速運転における
初期なじみ性が不十分であり、５μ以上ではメッキの拡
散処理時間が長くなり、処理費用が高くなるという問題
点がある。
以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
第１図に示すように、硬鋼線材を所定の横型のトラベラ
形状に加工し、トラベラ（１）を形成する。上記トラベ
ラ（１）の表面に電気ニッケルメッキを行なうことによ
り厚さ２μ程度のニッケルメッキ層を設ける。上記ニッ
ケルメッキ層を有するトラベラ（１）を、窒素ガス雰囲
気中で850℃、10分間加熱後油中へ投入し焼入れし、200
℃で５分間の焼き戻しを行なった。
形状に加工し、トラベラ（１）を形成する。上記トラベ
ラ（１）の表面に電気ニッケルメッキを行なうことによ
り厚さ２μ程度のニッケルメッキ層を設ける。上記ニッ
ケルメッキ層を有するトラベラ（１）を、窒素ガス雰囲
気中で850℃、10分間加熱後油中へ投入し焼入れし、200
℃で５分間の焼き戻しを行なった。
上記ニッケル被覆層の形成はメッキ方、真空蒸着法、ス
パッタリング法等によりなすことができる。
パッタリング法等によりなすことができる。
これにより、トラベラ（１）の母材の鉄とニッケルメッ
キ層が拡散をおこし、第２図に示す様にトラベラ母材
（１）、拡散層（２）が形成された。第３図にＸ線マイ
クロアナライザによる深さ方向への線分析チャートを示
すが、拡散層約２μの層が形成されていることが確認で
きた。
キ層が拡散をおこし、第２図に示す様にトラベラ母材
（１）、拡散層（２）が形成された。第３図にＸ線マイ
クロアナライザによる深さ方向への線分析チャートを示
すが、拡散層約２μの層が形成されていることが確認で
きた。
従って従来のニッケルメッキトラベラに比べ第４図に示
す様にメッキの密着性が向上し、かつ初期なじみ層の形
成がより迅速に行なわれるため経時変化による摩耗量が
減少し、トラベラの寿命を一層延長することができる利
点がある。
す様にメッキの密着性が向上し、かつ初期なじみ層の形
成がより迅速に行なわれるため経時変化による摩耗量が
減少し、トラベラの寿命を一層延長することができる利
点がある。
本発明の紡機用トラベラは表面層母材と拡散したニッケ
ル層を有しているため、拡散層のメッキの凝着抑制効果
が充分に働き、また拡散することによるメッキの密着性
の向上によりメッキの効果が充分に発揮され、スピンド
ル回転数が20.000r.p.m.以上の高速運転域においても安
定した連続運転が可能となる優れた効果を有するもので
ある。
ル層を有しているため、拡散層のメッキの凝着抑制効果
が充分に働き、また拡散することによるメッキの密着性
の向上によりメッキの効果が充分に発揮され、スピンド
ル回転数が20.000r.p.m.以上の高速運転域においても安
定した連続運転が可能となる優れた効果を有するもので
ある。
第１図は本発明の紡機用トラベラの一実施例を示す正面
図、第２図は要部破断断面図、第３図はメッキ層のＸ線
マイクロアナライザによるNiとFeの線分析チャート、第
４図は本発明と従来トラベラの特性の比較を示す曲線図
である。 （１）……トラベラ母材 （２）……拡散層
図、第２図は要部破断断面図、第３図はメッキ層のＸ線
マイクロアナライザによるNiとFeの線分析チャート、第
４図は本発明と従来トラベラの特性の比較を示す曲線図
である。 （１）……トラベラ母材 （２）……拡散層
Claims (1)
- 【請求項１】硬鋼線又は合金鋼線より形成したトラベラ
の少なくともリングと接触する部分の表面に、あらかじ
め0.1μ〜５μのニッケル被覆層を形成した後、母材と
ニッケル被覆層を相互に拡散させ、表面より拡散層、母
材の二層構造としたことを特徴とする紡機用トラベラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62102588A JPH07113168B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 紡機用トラベラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62102588A JPH07113168B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 紡機用トラベラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63270820A JPS63270820A (ja) | 1988-11-08 |
| JPH07113168B2 true JPH07113168B2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=14331389
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62102588A Expired - Lifetime JPH07113168B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 紡機用トラベラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07113168B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5817299B2 (ja) * | 1977-04-21 | 1983-04-06 | 金井 宏之 | 紡機用トラベラ |
| JPS53134934A (en) * | 1977-04-29 | 1978-11-25 | Kanai Hiroyuki | Spinning machine traveller |
-
1987
- 1987-04-24 JP JP62102588A patent/JPH07113168B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63270820A (ja) | 1988-11-08 |
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