JP2526058B2 - 紡機用トラベラ - Google Patents
紡機用トラベラInfo
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- JP2526058B2 JP2526058B2 JP62102587A JP10258787A JP2526058B2 JP 2526058 B2 JP2526058 B2 JP 2526058B2 JP 62102587 A JP62102587 A JP 62102587A JP 10258787 A JP10258787 A JP 10258787A JP 2526058 B2 JP2526058 B2 JP 2526058B2
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- JP
- Japan
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- traveler
- nickel
- layer
- thickness
- alloy
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H7/00—Spinning or twisting arrangements
- D01H7/02—Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
- D01H7/52—Ring-and-traveller arrangements
- D01H7/60—Rings or travellers; Manufacture thereof not otherwise provided for ; Cleaning means for rings
- D01H7/604—Travellers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高速精紡において優れた性能を発揮する紡機
用トラベラら関するものである。
用トラベラら関するものである。
従来の紡機用トラベラは、一般に硬鋼線材を用いて形
成されているか又は単にその上にニッケルメッキを施し
て形成されている。しかし、上記トラベラではスピンド
ル回転数が20,000r.p.m.以上ではリングとトラベラの摩
擦抵抗の増大と摩擦熱の急激な上昇のため、トラベラが
早期に焼付き飛散したり、メッキ層と母材の密着性が充
分でないためメッキ層が剥離し易く、メッキの効果を充
分に発揮できないという欠点があった。
成されているか又は単にその上にニッケルメッキを施し
て形成されている。しかし、上記トラベラではスピンド
ル回転数が20,000r.p.m.以上ではリングとトラベラの摩
擦抵抗の増大と摩擦熱の急激な上昇のため、トラベラが
早期に焼付き飛散したり、メッキ層と母材の密着性が充
分でないためメッキ層が剥離し易く、メッキの効果を充
分に発揮できないという欠点があった。
本発明の目的は上記問題点を解決した紡機用トラベラ
を提供するものである。
を提供するものである。
本発明は硬鋼線材を素材として横型，縦型，コニカル
型等所要形状のトラベラに形成し、つぎに上記トラベラ
の表面に電気メッキにより５〜15μのニッケルメッキ皮
膜を形成した後、450℃〜1000℃の温度で、３〜90分の
時間をかけて熱処理を行ないメッキ層と母材を相互に拡
散させ、Fe−Ni合金とし、拡散層の厚さが0.2μ〜10μ
とし、さらにその上に未拡散層が２μ以上となるように
形成することにより、ニッケルメッキ層とトラベラ母材
表面との密着力が拡散により向上する。また、ニッケル
の未拡散層が表層に有るためリングとの凝着抑制効果に
より焼付きも軽減されるため、焼付の少ないメッキの密
着性が良い紡機用トラベラである。
型等所要形状のトラベラに形成し、つぎに上記トラベラ
の表面に電気メッキにより５〜15μのニッケルメッキ皮
膜を形成した後、450℃〜1000℃の温度で、３〜90分の
時間をかけて熱処理を行ないメッキ層と母材を相互に拡
散させ、Fe−Ni合金とし、拡散層の厚さが0.2μ〜10μ
とし、さらにその上に未拡散層が２μ以上となるように
形成することにより、ニッケルメッキ層とトラベラ母材
表面との密着力が拡散により向上する。また、ニッケル
の未拡散層が表層に有るためリングとの凝着抑制効果に
より焼付きも軽減されるため、焼付の少ないメッキの密
着性が良い紡機用トラベラである。
上記被覆層として用いられるものに、ニッケル−リン
合金、ニッケル−タングステン−リン合金、ニッケル−
コバルト−リン合金、ニッケル−ボロン合金等がある。
合金、ニッケル−タングステン−リン合金、ニッケル−
コバルト−リン合金、ニッケル−ボロン合金等がある。
また、ニッケルメッキ被覆の厚さを５〜15μとした
が、５μ以下では技術的に三層構造を安定してつくるこ
とが難しく、メッキ層が剥がれやすく、高速運転におけ
る耐摩耗性において不充分となり、15μ以上ではメッキ
の処理時間が長くなり、処理費用が高くなるという問題
点がある。また拡散層の厚さは0.2μ〜10μとしたが、
0.2μ以下では拡散層が薄すぎ充分な密着性が得られな
い。また、拡散層の厚みを10μ以上にしても密着力は向
上せず、熱処理の費用が高くなるという欠点がある。さ
らに未拡散層の厚さは２μ以上としたが、２μ以下では
メッキ層の凝着抑制効果が不充分となる。
が、５μ以下では技術的に三層構造を安定してつくるこ
とが難しく、メッキ層が剥がれやすく、高速運転におけ
る耐摩耗性において不充分となり、15μ以上ではメッキ
の処理時間が長くなり、処理費用が高くなるという問題
点がある。また拡散層の厚さは0.2μ〜10μとしたが、
0.2μ以下では拡散層が薄すぎ充分な密着性が得られな
い。また、拡散層の厚みを10μ以上にしても密着力は向
上せず、熱処理の費用が高くなるという欠点がある。さ
らに未拡散層の厚さは２μ以上としたが、２μ以下では
メッキ層の凝着抑制効果が不充分となる。
以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
第１図に示すように、硬鋼線材を所定の横型のトラベ
ラ形状に加工し、トラベラ（１）を形成する。上記トラ
ベラ（１）の表面に電気ニッケルメッキを行なうことに
より厚さ10μ程度のニッケルメッキ層を設ける。上記ニ
ッケルメッキ層を有するトラベラ（１）を、窒素ガス雰
囲気中で850℃、10分間加熱後油中へ投入し焼入れし、2
00℃で５分間の焼き戻しを行なった。
ラ形状に加工し、トラベラ（１）を形成する。上記トラ
ベラ（１）の表面に電気ニッケルメッキを行なうことに
より厚さ10μ程度のニッケルメッキ層を設ける。上記ニ
ッケルメッキ層を有するトラベラ（１）を、窒素ガス雰
囲気中で850℃、10分間加熱後油中へ投入し焼入れし、2
00℃で５分間の焼き戻しを行なった。
上記ニッケル被覆層の形成はメッキ法、真空蒸着法、
スパッタリング法等によりなすことができる。
スパッタリング法等によりなすことができる。
これにより、トラベラ（１）の母材の鉄とニッケルメ
ッキ層が拡散を生じ、第２図に示す様にトラベラ母材
（１）、拡散層（２）、未拡散層（３）が形成された。
第３図にＸ線マイクロアナライザによる深さ方向への線
分析チャートを示すが、未拡散層が約５μ、拡散層が約
５μ形成されている。
ッキ層が拡散を生じ、第２図に示す様にトラベラ母材
（１）、拡散層（２）、未拡散層（３）が形成された。
第３図にＸ線マイクロアナライザによる深さ方向への線
分析チャートを示すが、未拡散層が約５μ、拡散層が約
５μ形成されている。
従って第４図に示す様に従来のニッケルメッキトラベ
ラ（Ａ）に比べメッキの密着性が向上したため、経時変
化による摩耗量が減少し、トラベラの寿命が一層延長す
ることができる利点がある。
ラ（Ａ）に比べメッキの密着性が向上したため、経時変
化による摩耗量が減少し、トラベラの寿命が一層延長す
ることができる利点がある。
本発明の紡機用トラベラは表面層に未拡散のメッキ
層、その下に母材と拡散したメッキ層を有しているた
め、未拡散のメッキ層により、メッキの凝着抑制効果が
充分に働いて、トラベラの焼付きが減少すると共に、リ
ングとの馴染み性が向上し、トラベラの慣らし運転時間
が短縮される。
層、その下に母材と拡散したメッキ層を有しているた
め、未拡散のメッキ層により、メッキの凝着抑制効果が
充分に働いて、トラベラの焼付きが減少すると共に、リ
ングとの馴染み性が向上し、トラベラの慣らし運転時間
が短縮される。
また、拡散することによる母材との密着性が向上し、
メッキ層の剥離が生じず、メッキの効果が充分に発揮さ
れ、安定した性能が長時間維持される。
メッキ層の剥離が生じず、メッキの効果が充分に発揮さ
れ、安定した性能が長時間維持される。
このため、スピンドル回転数が20,000r.p.m.以上の高
速運転においても、品質の良好な糸の紡出が安定して出
来るため、連続運転が可能となる等の優れた効果を有す
るものである。
速運転においても、品質の良好な糸の紡出が安定して出
来るため、連続運転が可能となる等の優れた効果を有す
るものである。
第１図は本発明の紡機用トラベラの一実施例を示す正面
図、第２図は要部破断断面図、第３図はメッキ層のＸ線
マイクロアナライザによるNiとFeの線分析チャート、第
４図は本発明と従来トラベラの特性の比較を示す曲線図
である。 （１）……トラベラ母材 （２）……拡散層 （３）……未拡散層
図、第２図は要部破断断面図、第３図はメッキ層のＸ線
マイクロアナライザによるNiとFeの線分析チャート、第
４図は本発明と従来トラベラの特性の比較を示す曲線図
である。 （１）……トラベラ母材 （２）……拡散層 （３）……未拡散層
Claims (2)
- 【請求項１】硬鋼線又は合金鋼線より形成したトラベラ
の少なくともリングと接触する部分の表面に、あらかじ
め５μ〜15μのニッケル又はニッケル合金被覆層を形成
した後、母材と被覆層を相互に拡散させ、表面より未拡
散層、拡散層、母材の三層構造とし、上記未拡散層の厚
さが２μ以上で、拡散層の厚さが0.2μ〜10μとなるよ
うに構成したことを特徴とする紡機用トラベラ。 - 【請求項２】上記ニッケル合金が、ニッケル−リン合
金、ニッケル−タングステン−リン合金、ニッケル−コ
バルト−リン合金、ニッケル−ボロン合金の一種からな
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の紡機用
トラベラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62102587A JP2526058B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 紡機用トラベラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62102587A JP2526058B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 紡機用トラベラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63270819A JPS63270819A (ja) | 1988-11-08 |
| JP2526058B2 true JP2526058B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=14331360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62102587A Expired - Fee Related JP2526058B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 紡機用トラベラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2526058B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2526098B2 (ja) * | 1988-07-06 | 1996-08-21 | 金井 宏之 | 紡機用トラベラ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5817299B2 (ja) * | 1977-04-21 | 1983-04-06 | 金井 宏之 | 紡機用トラベラ |
| JPS53134934A (en) * | 1977-04-29 | 1978-11-25 | Kanai Hiroyuki | Spinning machine traveller |
-
1987
- 1987-04-24 JP JP62102587A patent/JP2526058B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63270819A (ja) | 1988-11-08 |
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Legal Events
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