JPH07113153A - アルミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備 - Google Patents
アルミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備Info
- Publication number
- JPH07113153A JPH07113153A JP26005093A JP26005093A JPH07113153A JP H07113153 A JPH07113153 A JP H07113153A JP 26005093 A JP26005093 A JP 26005093A JP 26005093 A JP26005093 A JP 26005093A JP H07113153 A JPH07113153 A JP H07113153A
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- JP
- Japan
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- treatment
- equipment
- heat treatment
- sheet
- surface treatment
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- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルミニウム合金板のプレス加工性と接着性
及び塗装・耐食性を同時に確保し、しかも安価な設備投
資によって短時間に高い生産能力で製造できる連続的な
設備を提供すること。 【構成】 アルミニウム及びアルミニウム合金板を連続
熱処理するための連続熱処理設備と表面処理設備とを連
続に配設し、かつ、連続熱処理を行う場合と連続熱処理
に連続して表面処理を行う場合とに切替可能にしたアル
ミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備。
及び塗装・耐食性を同時に確保し、しかも安価な設備投
資によって短時間に高い生産能力で製造できる連続的な
設備を提供すること。 【構成】 アルミニウム及びアルミニウム合金板を連続
熱処理するための連続熱処理設備と表面処理設備とを連
続に配設し、かつ、連続熱処理を行う場合と連続熱処理
に連続して表面処理を行う場合とに切替可能にしたアル
ミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用、家電用、建材
用および缶用など成形、曲げ加工後に塗装して使用され
るアルミニウム板材を製造するための連続処理設備に関
するものである。
用および缶用など成形、曲げ加工後に塗装して使用され
るアルミニウム板材を製造するための連続処理設備に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、自動車のボディシートなどの
材料には主として冷延鋼板が用いられていることが多か
った。しかし、近年、自動車業界においては省エネルギ
ーの観点から自動車の車体重量を軽量化し、燃料消費量
の節約を目指して、その板厚が薄くなっている。さら
に、自動車用鋼板は外からの荷重に対する抵抗を確保す
るために、薄肉化に応じて、適度の強度増加が必要であ
る。しかし、車体の軽量化には限度があり、それに伴う
強度においても限度がある。従って、これ以上の軽量化
を図るためには、鋼板以外の金属であるアルミニウム合
金板を使用することが検討され、一部使用されている。
また、自動車のボディシートはプレス加工して使用され
ることから、耐食性、焼付塗装後の強度などとともに成
形加工性に優れることが要求される。
材料には主として冷延鋼板が用いられていることが多か
った。しかし、近年、自動車業界においては省エネルギ
ーの観点から自動車の車体重量を軽量化し、燃料消費量
の節約を目指して、その板厚が薄くなっている。さら
に、自動車用鋼板は外からの荷重に対する抵抗を確保す
るために、薄肉化に応じて、適度の強度増加が必要であ
る。しかし、車体の軽量化には限度があり、それに伴う
強度においても限度がある。従って、これ以上の軽量化
を図るためには、鋼板以外の金属であるアルミニウム合
金板を使用することが検討され、一部使用されている。
また、自動車のボディシートはプレス加工して使用され
ることから、耐食性、焼付塗装後の強度などとともに成
形加工性に優れることが要求される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これらの要請から、ア
ルミニウム合金板のプレス加工性を有し、かつ接着性、
スポット溶接性並びに塗装・耐食性の観点から、熱処理
焼鈍後の表面酸化膜の除去もしくは陽極処理し、その後
に表面にめっきを付与させることにより、接着性及び塗
装・耐食性とプレス加工性を有する連続的な製造方法が
必要とされて来ている。しかし、従来、プレス加工性を
得るために、アルミニウム合金板の連続熱処理焼鈍が行
われていることは知られているが、焼鈍後の表面酸化膜
の除去もしくは陽極処理した後電気めっき等のめっき処
理することは近年の要請に対応して考えられて来たこと
であって、例えば特開平４−３４１５９９号公報のよう
に、Ｓｎめっき鋼帯の製造設備として、冷延鋼帯の前処
理設備、焼鈍設備、調質圧延設備、溶融塩電気めっき設
備および後処理設備を鋼帯の進行方向に連続して設けた
鋼帯の製造設備は知られているが、アルミニウム合金板
でのプレス加工性と接着性及び塗装・耐食性を同時に、
しかも連続的な設備によって、両者の目的を達成する設
備は知られていないのが実状である。
ルミニウム合金板のプレス加工性を有し、かつ接着性、
スポット溶接性並びに塗装・耐食性の観点から、熱処理
焼鈍後の表面酸化膜の除去もしくは陽極処理し、その後
に表面にめっきを付与させることにより、接着性及び塗
装・耐食性とプレス加工性を有する連続的な製造方法が
必要とされて来ている。しかし、従来、プレス加工性を
得るために、アルミニウム合金板の連続熱処理焼鈍が行
われていることは知られているが、焼鈍後の表面酸化膜
の除去もしくは陽極処理した後電気めっき等のめっき処
理することは近年の要請に対応して考えられて来たこと
であって、例えば特開平４−３４１５９９号公報のよう
に、Ｓｎめっき鋼帯の製造設備として、冷延鋼帯の前処
理設備、焼鈍設備、調質圧延設備、溶融塩電気めっき設
備および後処理設備を鋼帯の進行方向に連続して設けた
鋼帯の製造設備は知られているが、アルミニウム合金板
でのプレス加工性と接着性及び塗装・耐食性を同時に、
しかも連続的な設備によって、両者の目的を達成する設
備は知られていないのが実状である。
【０００４】本発明はこれらの課題に対して、特にアル
ミニウム合金板のプレス加工性と接着性及び塗装・耐食
性を同時に確保し、しかも安価な設備投資によって短期
間に高い生産能力で安価に製造することが出来る設備を
提供することにある。
ミニウム合金板のプレス加工性と接着性及び塗装・耐食
性を同時に確保し、しかも安価な設備投資によって短期
間に高い生産能力で安価に製造することが出来る設備を
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述した課題を達成する
設備であって、その発明の要旨とするところは、 （１）アルミニウム及びアルミニウム合金板を連続熱処
理するための連続熱処理設備と表面処理設備とを連続に
配設し、かつ、連続熱処理を行う場合と連続熱処理に連
続して表面処理を行う場合とに設備を切替可能にしたこ
とを特徴とするアルミニウム板の連続熱処理及び表面処
理設備。 （２）アルミニウム板の熱処理に連続して酸化膜除去ま
たは陽極酸化処理した後表面処理することを特徴とする
（１）記載のアルミニウム板の連続熱処理及び表面処理
設備。 （３）酸化膜除去処理または陽極酸化処理として酸性浴
あるいはアルカリ性浴への浸漬もしくはその浴中での陽
極酸化処理することを特徴とする（２）記載のアルミニ
ウム板の連続熱処理及び表面処理設備。 （４）表面処理設備において酸化膜除去または陽極酸化
処理そしてめっき処理装置を配設したことを特徴とする
（１）記載のアルミニウム板の連続熱処理及び表面処理
設備。 （５）めっきとしてＺｎ系、Ｆｅ系などの単層または複
層及び合金層を形成させる電気めっきまたは化学めっき
であることを特徴とする（４）記載のアルミニウム板の
連続熱処理及び表面処理設備。 （６）熱処理設備と表面処理設備の中間ないしは後部に
調質圧延機及び／又はレベラーを配設したことを特徴と
する（１）記載のアルミニウム板の連続熱処理及び表面
処理設備にある。
設備であって、その発明の要旨とするところは、 （１）アルミニウム及びアルミニウム合金板を連続熱処
理するための連続熱処理設備と表面処理設備とを連続に
配設し、かつ、連続熱処理を行う場合と連続熱処理に連
続して表面処理を行う場合とに設備を切替可能にしたこ
とを特徴とするアルミニウム板の連続熱処理及び表面処
理設備。 （２）アルミニウム板の熱処理に連続して酸化膜除去ま
たは陽極酸化処理した後表面処理することを特徴とする
（１）記載のアルミニウム板の連続熱処理及び表面処理
設備。 （３）酸化膜除去処理または陽極酸化処理として酸性浴
あるいはアルカリ性浴への浸漬もしくはその浴中での陽
極酸化処理することを特徴とする（２）記載のアルミニ
ウム板の連続熱処理及び表面処理設備。 （４）表面処理設備において酸化膜除去または陽極酸化
処理そしてめっき処理装置を配設したことを特徴とする
（１）記載のアルミニウム板の連続熱処理及び表面処理
設備。 （５）めっきとしてＺｎ系、Ｆｅ系などの単層または複
層及び合金層を形成させる電気めっきまたは化学めっき
であることを特徴とする（４）記載のアルミニウム板の
連続熱処理及び表面処理設備。 （６）熱処理設備と表面処理設備の中間ないしは後部に
調質圧延機及び／又はレベラーを配設したことを特徴と
する（１）記載のアルミニウム板の連続熱処理及び表面
処理設備にある。
【０００６】
【作用】以下本発明について図面に従って詳細に説明す
る。図１は本発明に係る連続処理設備の実施例を示す構
成図である。この連続処理設備はアルミニウム合金板１
を巻戻し供給するためのペィオフリール２を備えてお
り、また、このペィオフリール２の次段にはペィオフリ
ール２から巻き戻されたアルミニウム合金板の先端と先
行板後端を溶接するための溶接機３が設置されている。
溶接機３から搬出されたアルミニウム合金板１は次の湯
洗装置４にて表面に付着した油等の汚れを除去され、入
側レーパー５に供給される。入側レーパー５を経たアル
ミニウム合金板１は連続焼鈍炉６が配備されている。こ
の連続焼鈍炉６は加熱帯、均熱帯及び冷却帯から構成さ
れ、搬入されたアルミニウム合金板１を加熱した後所用
の温度で一定時間均熱し、次いで冷却する連続熱処理炉
である。
る。図１は本発明に係る連続処理設備の実施例を示す構
成図である。この連続処理設備はアルミニウム合金板１
を巻戻し供給するためのペィオフリール２を備えてお
り、また、このペィオフリール２の次段にはペィオフリ
ール２から巻き戻されたアルミニウム合金板の先端と先
行板後端を溶接するための溶接機３が設置されている。
溶接機３から搬出されたアルミニウム合金板１は次の湯
洗装置４にて表面に付着した油等の汚れを除去され、入
側レーパー５に供給される。入側レーパー５を経たアル
ミニウム合金板１は連続焼鈍炉６が配備されている。こ
の連続焼鈍炉６は加熱帯、均熱帯及び冷却帯から構成さ
れ、搬入されたアルミニウム合金板１を加熱した後所用
の温度で一定時間均熱し、次いで冷却する連続熱処理炉
である。
【０００７】このような連続焼鈍炉６の次段には必要に
応じて表面粗度調整及び形状矯正を行う調質圧延機７に
供給されるようになっている。この調質圧延機７はアル
ミニウム合金板１の表面に製品として満足される粗度を
転写し、かつ製品として許容される範囲の形状を付与す
るものである。この調質圧延機は特に限定して付設する
ものでない。また、レベラーを付加して形状矯正効果を
向上させることも出来る。さらにレベラー単独付設も可
能である。このようにして連続焼鈍されたアルミニウム
合金板１は脱脂槽８、水洗槽９を経て、さらに酸化膜除
去または陽極酸化処理槽ないしはめっきを兼ねためっき
槽１０を経て再び水洗槽１１にて水洗された後ドライヤ
ー１２にて乾燥された後ブライドルロール１３を経て出
側ルーパー１４よりシャー１５及びオイラー１６により
塗油され、アルミニウム合金板１巻取用のテンションリ
ール１７に至る。
応じて表面粗度調整及び形状矯正を行う調質圧延機７に
供給されるようになっている。この調質圧延機７はアル
ミニウム合金板１の表面に製品として満足される粗度を
転写し、かつ製品として許容される範囲の形状を付与す
るものである。この調質圧延機は特に限定して付設する
ものでない。また、レベラーを付加して形状矯正効果を
向上させることも出来る。さらにレベラー単独付設も可
能である。このようにして連続焼鈍されたアルミニウム
合金板１は脱脂槽８、水洗槽９を経て、さらに酸化膜除
去または陽極酸化処理槽ないしはめっきを兼ねためっき
槽１０を経て再び水洗槽１１にて水洗された後ドライヤ
ー１２にて乾燥された後ブライドルロール１３を経て出
側ルーパー１４よりシャー１５及びオイラー１６により
塗油され、アルミニウム合金板１巻取用のテンションリ
ール１７に至る。
【０００８】このように連続焼鈍設備においては、ペィ
オフリール２に装入されて搬出され、溶接、洗浄された
アルミニウム合金板１が連続焼鈍炉６にて焼鈍されるこ
とになる。その後必要に応じて調質圧延機により満足さ
れる表面粗度に調整され、かつ形状矯正された後に必要
に応じて脱脂、水洗した後に酸化膜除去または陽極酸化
後電気めっきされ、再び水洗、乾燥され塗油された後巻
き取られるもので、特にプレス加工性、接着性及び塗装
・耐食性が要求される自動車用板等として好適な素材と
なる。
オフリール２に装入されて搬出され、溶接、洗浄された
アルミニウム合金板１が連続焼鈍炉６にて焼鈍されるこ
とになる。その後必要に応じて調質圧延機により満足さ
れる表面粗度に調整され、かつ形状矯正された後に必要
に応じて脱脂、水洗した後に酸化膜除去または陽極酸化
後電気めっきされ、再び水洗、乾燥され塗油された後巻
き取られるもので、特にプレス加工性、接着性及び塗装
・耐食性が要求される自動車用板等として好適な素材と
なる。
【０００９】図２は本発明に係る連続焼鈍設備及び表面
処理設備の切替え状態を示す概念図である。図２（Ａ）
は連続焼鈍のみを行う実施例を示す概念図である。図２
（Ａ）に示すようにアルミニウム合金板１は矢印方向に
示す実線のように移動されるもので、焼鈍された後入側
ブライドルロール１８を経て、出側ルーパー１４に供給
される。出側ルーパー１４より第５デフレクターロール
２３を経て焼鈍板が得られる。
処理設備の切替え状態を示す概念図である。図２（Ａ）
は連続焼鈍のみを行う実施例を示す概念図である。図２
（Ａ）に示すようにアルミニウム合金板１は矢印方向に
示す実線のように移動されるもので、焼鈍された後入側
ブライドルロール１８を経て、出側ルーパー１４に供給
される。出側ルーパー１４より第５デフレクターロール
２３を経て焼鈍板が得られる。
【００１０】図２（Ｂ）は連続焼鈍設備と表面処理設備
を連結した場合を示す概念図である。図２（Ｂ）に示す
ように、アルミニウム合金板１は矢印方向に示す実線の
ように移動されるもので、焼鈍された後入側ブライドル
ロール１８を経て第１デフレクターロール１９を経て第
２デフレクターロール２０、第３デフレクターロール２
１を経て第１ステアリングロール２４より脱脂槽８、水
洗槽９、及び酸化膜除去または陽極酸化処理槽ないしは
めっきを兼ねためっき槽１０を経て、第４デフレクター
ロール２２及び第２ステアリングロール２５並びにブラ
イドルロール１３を経て、第５デフレクターロール２３
より出側ルーパー１４に供給される。出側ルーパー１４
より電気めっき製品としてテンションリールによって巻
き取られる。
を連結した場合を示す概念図である。図２（Ｂ）に示す
ように、アルミニウム合金板１は矢印方向に示す実線の
ように移動されるもので、焼鈍された後入側ブライドル
ロール１８を経て第１デフレクターロール１９を経て第
２デフレクターロール２０、第３デフレクターロール２
１を経て第１ステアリングロール２４より脱脂槽８、水
洗槽９、及び酸化膜除去または陽極酸化処理槽ないしは
めっきを兼ねためっき槽１０を経て、第４デフレクター
ロール２２及び第２ステアリングロール２５並びにブラ
イドルロール１３を経て、第５デフレクターロール２３
より出側ルーパー１４に供給される。出側ルーパー１４
より電気めっき製品としてテンションリールによって巻
き取られる。
【００１１】なお、めっき槽１０においては、ダウンパ
スおよびアップパスのアルミ合金板の表面、裏面に相対
して電極を設置している。ダウンパスでは液浸漬または
電解による酸化膜除去、あるいは陽極酸化処理を行い、
アップパスでは電気めっきを行う。電極に電流を流さな
ければ浸漬方式での酸化膜除去、または化学めっきが可
能となる。化学めっきの場合、酸化膜除去は脱脂槽８の
液を選択することで実施可能である。陽極酸化処理の場
合も、酸化膜除去が必要なら、脱脂槽８の液を酸化膜除
去用とする。
スおよびアップパスのアルミ合金板の表面、裏面に相対
して電極を設置している。ダウンパスでは液浸漬または
電解による酸化膜除去、あるいは陽極酸化処理を行い、
アップパスでは電気めっきを行う。電極に電流を流さな
ければ浸漬方式での酸化膜除去、または化学めっきが可
能となる。化学めっきの場合、酸化膜除去は脱脂槽８の
液を選択することで実施可能である。陽極酸化処理の場
合も、酸化膜除去が必要なら、脱脂槽８の液を酸化膜除
去用とする。
【００１２】このように、アルミニウム合金板を連続熱
処理するための連続熱処理設備のみの場合及び連続熱処
理設備と表面処理設備とのいずれかの切替えが安全かつ
許容する時間内に可能となることにより、市場の要求す
る自動車用等の素材に対応できるものである。
処理するための連続熱処理設備のみの場合及び連続熱処
理設備と表面処理設備とのいずれかの切替えが安全かつ
許容する時間内に可能となることにより、市場の要求す
る自動車用等の素材に対応できるものである。
【００１３】図３は本発明に係る連続焼鈍設備構成の実
施例を示す説明図である。図３に示すように、焼鈍モー
ドとしては焼鈍前処理、連続焼鈍、必要に応じて
調質圧延・レベリングをした後塗油をする。無塗油の
場合はを省略することが出来る。更に、表面処理モー
ドとしては、例えばＺｎ系めっき、Ｆｅ系めっきのよう
な電気めっき処理の場合には、焼鈍前処理、連続焼
鈍、必要に応じて調質圧延・レベリング、脱脂、
酸化膜除去処理または陽極酸化処理、表面処理、塗
油をする。この場合、無塗油の場合はを省略、脱脂
及び酸化膜除去または陽極酸化処理が不要の場合は
との両方、または片方を省略する。更には、酸化膜除
去処理または陽極酸化処理のみの場合には焼鈍前処
理、連続焼鈍、必要に応じて調質圧延・レベリン
グ、脱脂、酸化膜除去処理または陽極酸化処理の及
び塗油が行われる。なお前述のように無塗油の場合は
を省略、脱脂不要の場合は脱脂を省略することが出
来る。
施例を示す説明図である。図３に示すように、焼鈍モー
ドとしては焼鈍前処理、連続焼鈍、必要に応じて
調質圧延・レベリングをした後塗油をする。無塗油の
場合はを省略することが出来る。更に、表面処理モー
ドとしては、例えばＺｎ系めっき、Ｆｅ系めっきのよう
な電気めっき処理の場合には、焼鈍前処理、連続焼
鈍、必要に応じて調質圧延・レベリング、脱脂、
酸化膜除去処理または陽極酸化処理、表面処理、塗
油をする。この場合、無塗油の場合はを省略、脱脂
及び酸化膜除去または陽極酸化処理が不要の場合は
との両方、または片方を省略する。更には、酸化膜除
去処理または陽極酸化処理のみの場合には焼鈍前処
理、連続焼鈍、必要に応じて調質圧延・レベリン
グ、脱脂、酸化膜除去処理または陽極酸化処理の及
び塗油が行われる。なお前述のように無塗油の場合は
を省略、脱脂不要の場合は脱脂を省略することが出
来る。
【００１４】なお、図１の例では、符号１０の槽におい
て、酸化膜除去処理または陽極酸化処理と表面処理
（めっき）を同一槽内で順次実施する方式であるが、
の処理液が異なる場合は槽を別々に設置しても良い。
いずれにせよの表面処理はめっきに限定されるもので
なく、りん酸塩処理などの化学皮膜形成処理も適用可能
である。
て、酸化膜除去処理または陽極酸化処理と表面処理
（めっき）を同一槽内で順次実施する方式であるが、
の処理液が異なる場合は槽を別々に設置しても良い。
いずれにせよの表面処理はめっきに限定されるもので
なく、りん酸塩処理などの化学皮膜形成処理も適用可能
である。
【００１５】このように、焼鈍モードと表面処理モード
に切替え可能に構成するもので、従来の連続焼鈍のみに
使用する材料にも適用される。また、その上に表面処理
を施す場合に焼鈍熱処理後塗油して長時間放置すると、
表面酸化膜が変質することがある。そのために脱脂水塗
れ性の劣化や酸化膜除去ムラを招き、ひいてはめっき密
着性の低下につながり、商品として使用出来ないことが
ある。これらの不都合を防ぎ、しかも接着性や耐食性を
必要とする場合には、特に表面悪影響を及ぼすと言われ
ているＡｌ酸化物やＭｇ酸化物を酸性浴あるいはアルカ
リ性浸漬によって除去、または陽極酸化処理によって新
鮮酸化膜を付けて、電気めっき等を行うものである。
に切替え可能に構成するもので、従来の連続焼鈍のみに
使用する材料にも適用される。また、その上に表面処理
を施す場合に焼鈍熱処理後塗油して長時間放置すると、
表面酸化膜が変質することがある。そのために脱脂水塗
れ性の劣化や酸化膜除去ムラを招き、ひいてはめっき密
着性の低下につながり、商品として使用出来ないことが
ある。これらの不都合を防ぎ、しかも接着性や耐食性を
必要とする場合には、特に表面悪影響を及ぼすと言われ
ているＡｌ酸化物やＭｇ酸化物を酸性浴あるいはアルカ
リ性浸漬によって除去、または陽極酸化処理によって新
鮮酸化膜を付けて、電気めっき等を行うものである。
【００１６】従ってこれらの状況に応じて、本発明設備
はオンラインで自由に切替え可能にしたものである。各
設備の配置、構造は実施例に限定するものでなく、直線
状配置や横型槽の使用も可能である。さらに調質圧延機
・レベラーの配置も塗油装置（オイラー）の直前に設置
することも可能である。
はオンラインで自由に切替え可能にしたものである。各
設備の配置、構造は実施例に限定するものでなく、直線
状配置や横型槽の使用も可能である。さらに調質圧延機
・レベラーの配置も塗油装置（オイラー）の直前に設置
することも可能である。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による独立設
備の連続化によって安価な設備投資と高い生産能力と要
員合理化が図られ、かつ、省エネルギー効果を図ると共
にアルミニウム合金板のプレス加工性と接着性及び塗装
・耐食性を同時に確保し、しかも熱処理直後の表面処理
により、防錆油の塗布も不要となり、自動車用等の好適
な素材として工業的な価値は極めて大きい。
備の連続化によって安価な設備投資と高い生産能力と要
員合理化が図られ、かつ、省エネルギー効果を図ると共
にアルミニウム合金板のプレス加工性と接着性及び塗装
・耐食性を同時に確保し、しかも熱処理直後の表面処理
により、防錆油の塗布も不要となり、自動車用等の好適
な素材として工業的な価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る連続処理設備の実施例を示す構成
図、
図、
【図２】本発明に係る連続焼鈍設備及び表面処理設備の
切替え状態を示す概念図、
切替え状態を示す概念図、
【図３】本発明に係る連続処理設備構成の実施例を示す
説明図である。
説明図である。
１ アルミニウム合金板 ２ ペィオフリール ３ 溶接機 ４ 湯洗装置 ５ 入側レーパー ６ 連続焼鈍炉 ７ 調質圧延機 ８ 脱脂槽 ９、１１ 水洗槽 １０ 酸化膜除去処理または陽極酸化処理槽（めっきを
兼ねためっき槽） １２ ドライヤー １３ ブライドルロール １４ 出側ルーパー １５ シャー １６ オイラー １７ テンションリール １８ 入側ブライドルロール １９ 第１デフレクターロール ２０ 第２デフレクターロール ２１ 第３デフレクターロール ２２ 第４デフレクターロール ２３ 第５デフレクターロール ２４ 第１ステアリングロール ２５ 第２ステアリングロール
兼ねためっき槽） １２ ドライヤー １３ ブライドルロール １４ 出側ルーパー １５ シャー １６ オイラー １７ テンションリール １８ 入側ブライドルロール １９ 第１デフレクターロール ２０ 第２デフレクターロール ２１ 第３デフレクターロール ２２ 第４デフレクターロール ２３ 第５デフレクターロール ２４ 第１ステアリングロール ２５ 第２ステアリングロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 真 埼玉県深谷市上柴町西５−17−７ (72)発明者 加瀬 信夫 埼玉県深谷市上柴町西４−16−16
Claims (6)
- 【請求項１】 アルミニウム及びアルミニウム合金板を
連続熱処理するための連続熱処理設備と表面処理設備と
を連続に配設し、かつ、連続熱処理を行う場合と連続熱
処理に連続して表面処理を行う場合とに設備を切替可能
にしたことを特徴とするアルミニウム板の連続熱処理及
び表面処理設備。 - 【請求項２】 アルミニウム板の熱処理に連続して酸化
膜除去または陽極酸化処理した後表面処理することを特
徴とする請求項１記載のアルミニウム板の連続熱処理及
び表面処理設備。 - 【請求項３】 酸化膜除去処理または陽極酸化処理とし
て酸性浴あるいはアルカリ性浴への浸漬もしくはその浴
中での陽極酸化処理することを特徴とする請求項２記載
のアルミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備。 - 【請求項４】 表面処理設備において酸化膜除去または
陽極酸化処理そしてめっき処理装置を配設したことを特
徴とする請求項１記載のアルミニウム板の連続熱処理及
び表面処理設備。 - 【請求項５】 めっきとしてＺｎ系、Ｆｅ系などの単層
または複層及び合金層を形成させる電気めっきまたは化
学めっきであることを特徴とする請求項４記載のアルミ
ニウム板の連続熱処理及び表面処理設備。 - 【請求項６】 熱処理設備と表面処理設備の中間ないし
は後部に調質圧延機及び／又はレベラーを配設したこと
を特徴とする請求項１記載のアルミニウム板の連続熱処
理及び表面処理設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26005093A JPH07113153A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | アルミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26005093A JPH07113153A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | アルミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07113153A true JPH07113153A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17342614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26005093A Pending JPH07113153A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | アルミニウム板の連続熱処理及び表面処理設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07113153A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019181450A (ja) * | 2018-04-17 | 2019-10-24 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム合金板の洗浄方法 |
| CN111448343A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-07-24 | 海德鲁铝业钢材有限公司 | 用于由铝合金构成的型材、轧制带和板材的腐蚀方法 |
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1993
- 1993-10-18 JP JP26005093A patent/JPH07113153A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111448343A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-07-24 | 海德鲁铝业钢材有限公司 | 用于由铝合金构成的型材、轧制带和板材的腐蚀方法 |
| JP2021505773A (ja) * | 2017-12-12 | 2021-02-18 | ハイドロ アルミニウム ロールド プロダクツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングＨｙｄｒｏ Ａｌｕｍｉｎｉｕｍ Ｒｏｌｌｅｄ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ ＧｍｂＨ | アルミニウム合金からなる形材、圧延されたストリップおよび薄板のためのピックリング方法 |
| JP2019181450A (ja) * | 2018-04-17 | 2019-10-24 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム合金板の洗浄方法 |
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