JPH07112503A - 多層構造詰物体 - Google Patents
多層構造詰物体Info
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- JPH07112503A JPH07112503A JP5259567A JP25956793A JPH07112503A JP H07112503 A JPH07112503 A JP H07112503A JP 5259567 A JP5259567 A JP 5259567A JP 25956793 A JP25956793 A JP 25956793A JP H07112503 A JPH07112503 A JP H07112503A
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- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B5/00—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts
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- B32B5/24—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed one layer being a fibrous or filamentary layer
- B32B5/26—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed one layer being a fibrous or filamentary layer another layer next to it also being fibrous or filamentary
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- B32B5/00—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B32B2250/00—Layers arrangement
- B32B2250/20—All layers being fibrous or filamentary
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- Laminated Bodies (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基布２と繊維ウェブ３が一体化された薄層の
繊維シート１を多数層積層させて中綿とすることによ
り、弾発性があり、洗濯も可能で、そのうえ吸水性、吸
湿性、保温性、放湿性、軽量化、折り畳んだときのコン
パクト性等の機能性を付与する。 【構成】 不織布などの基布２と、短繊維カードウェブ
３とをニードルパンチ装置の交絡処理により、互いの繊
維どうしを交絡一体化して繊維シート１とする。これを
１０〜２０枚重ねて、糸４で数箇所厚さ方向を和とじ
し、多層構造詰物体５を得る。これを側地内８に充填し
て詰物体とする。各層の繊維シート１は要求に合わせて
選択できる。また積層された繊維シート１は互いに独立
性を保つのでヘタリにくく、かつ形態保持性が良好な詰
物体が得られる。
繊維シート１を多数層積層させて中綿とすることによ
り、弾発性があり、洗濯も可能で、そのうえ吸水性、吸
湿性、保温性、放湿性、軽量化、折り畳んだときのコン
パクト性等の機能性を付与する。 【構成】 不織布などの基布２と、短繊維カードウェブ
３とをニードルパンチ装置の交絡処理により、互いの繊
維どうしを交絡一体化して繊維シート１とする。これを
１０〜２０枚重ねて、糸４で数箇所厚さ方向を和とじ
し、多層構造詰物体５を得る。これを側地内８に充填し
て詰物体とする。各層の繊維シート１は要求に合わせて
選択できる。また積層された繊維シート１は互いに独立
性を保つのでヘタリにくく、かつ形態保持性が良好な詰
物体が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、敷布団、ベットバッ
ド、こたつ敷布団、クッション、座布団、椅子布団、及
び枕等に有用な詰物体に関する。
ド、こたつ敷布団、クッション、座布団、椅子布団、及
び枕等に有用な詰物体に関する。
【０００２】
【従来の技術】敷布団、ベットバッド、こたつ敷布団、
座布団、椅子布団、クッション及び枕等の詰物体は、従
来、木綿や合成繊維等の原綿をカード機により開繊し、
繊維ウェブとした後、所定の形状に折り畳んで中綿体を
形成し、この中綿体を側地の開口部から側地内に充填
し、前記側地開口部を縫製することによって製造してい
た。しかしながら、従来の詰物体は、充填する綿の量が
多く重い上、床つき感（実際に着用したときに人体の重
量で沈むこと）があり、長期間使用すると中綿体がヘタ
リ易く、そのうえそのままの状態で洗濯ができないとい
う問題があった。これを改良するため、開繊した短繊維
を圧力空気を用いて側地内に成形しつつ吹き込み、その
後側地開口部を閉じた後、側地とともに厚さ方向を縫製
する方法が提案されている。また、別の方法として、詰
綿として低融点繊維を用いて融着させた硬綿を用いるこ
とが提案されている（特開平５−１３７８５７号公
報）。
座布団、椅子布団、クッション及び枕等の詰物体は、従
来、木綿や合成繊維等の原綿をカード機により開繊し、
繊維ウェブとした後、所定の形状に折り畳んで中綿体を
形成し、この中綿体を側地の開口部から側地内に充填
し、前記側地開口部を縫製することによって製造してい
た。しかしながら、従来の詰物体は、充填する綿の量が
多く重い上、床つき感（実際に着用したときに人体の重
量で沈むこと）があり、長期間使用すると中綿体がヘタ
リ易く、そのうえそのままの状態で洗濯ができないとい
う問題があった。これを改良するため、開繊した短繊維
を圧力空気を用いて側地内に成形しつつ吹き込み、その
後側地開口部を閉じた後、側地とともに厚さ方向を縫製
する方法が提案されている。また、別の方法として、詰
綿として低融点繊維を用いて融着させた硬綿を用いるこ
とが提案されている（特開平５−１３７８５７号公
報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記した通り、従来か
らの最も一般的な詰物体は、洗濯ができず、病院関係や
レンタル関係の布団には不向きであった。また、吸水
性、吸湿性、保温性、軽量化、折り畳んだときのコンパ
クト性等を改良することができないという問題があっ
た。また、前記吹き込み法の詰物や融着硬綿の詰物も、
同様に洗濯ができず、病院関係やレンタル関係の布団に
は不向きであった。また、吸水性、吸湿性、保温性、軽
量化、折り畳んだときのコンパクト性等を改良すること
ができないという問題があった。
らの最も一般的な詰物体は、洗濯ができず、病院関係や
レンタル関係の布団には不向きであった。また、吸水
性、吸湿性、保温性、軽量化、折り畳んだときのコンパ
クト性等を改良することができないという問題があっ
た。また、前記吹き込み法の詰物や融着硬綿の詰物も、
同様に洗濯ができず、病院関係やレンタル関係の布団に
は不向きであった。また、吸水性、吸湿性、保温性、軽
量化、折り畳んだときのコンパクト性等を改良すること
ができないという問題があった。
【０００４】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、弾発性があり、洗濯も可能で、そのうえ吸水性、吸
湿性、保温性、軽量化、折り畳んだときのコンパクト性
等の機能性を付与できる多層構造詰物体を提供すること
を目的とする。
め、弾発性があり、洗濯も可能で、そのうえ吸水性、吸
湿性、保温性、軽量化、折り畳んだときのコンパクト性
等の機能性を付与できる多層構造詰物体を提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の多層構造詰物体は、側地の内部に中綿が充
填された詰物体であって、前記中綿は、基布と繊維ウェ
ブが一体化された薄層の繊維シートが多数層積層された
構造であることを特徴とする。
め、本発明の多層構造詰物体は、側地の内部に中綿が充
填された詰物体であって、前記中綿は、基布と繊維ウェ
ブが一体化された薄層の繊維シートが多数層積層された
構造であることを特徴とする。
【０００６】前記構成においては、基布と繊維ウェブの
一体化が、基布と繊維ウェブの繊維どうしの交絡である
ことが好ましい。この交絡は、例えばニードルパンチ処
理やウォーターニードル処理等の方法で行うことができ
る。
一体化が、基布と繊維ウェブの繊維どうしの交絡である
ことが好ましい。この交絡は、例えばニードルパンチ処
理やウォーターニードル処理等の方法で行うことができ
る。
【０００７】また前記構成においては、基布が不織布、
織物及び編物から選ばれる少なくとも一つの布帛であ
り、繊維ウェブが短繊維カードウェブであることが好ま
しい。前記不織布としては、スプレファイバ法不織布、
スパンボンド法不織布、スパンレース法不織布、スパン
フリース法不織布、フラッシュ紡糸法不織布、メルトブ
ロー法不織布、バーストファイバー法不織布、フィルム
スプリット法不織布、ニードルパンチ法不織布、ウォー
タージェットパンチ法不織布、ケミカルボンド法不織
布、ステッチボンド法不織布、サーマルボンド法不織布
等を用いることができる。また織物としては例えばタフ
タを用いることができ、編物としては、横編、たて編等
任意のものを使用できる。
織物及び編物から選ばれる少なくとも一つの布帛であ
り、繊維ウェブが短繊維カードウェブであることが好ま
しい。前記不織布としては、スプレファイバ法不織布、
スパンボンド法不織布、スパンレース法不織布、スパン
フリース法不織布、フラッシュ紡糸法不織布、メルトブ
ロー法不織布、バーストファイバー法不織布、フィルム
スプリット法不織布、ニードルパンチ法不織布、ウォー
タージェットパンチ法不織布、ケミカルボンド法不織
布、ステッチボンド法不織布、サーマルボンド法不織布
等を用いることができる。また織物としては例えばタフ
タを用いることができ、編物としては、横編、たて編等
任意のものを使用できる。
【０００８】また前記構成においては、基布と繊維ウェ
ブが一体化された薄層の繊維シートの厚さが、無荷重状
態で０．５〜５ｍｍであることが好ましい。より好まし
くは、基布の目付けは１０〜１００ｇ／ｍ2 程度であ
り、繊維ウェブは目付け５０〜２００ｇ／ｍ2 程度が好
ましい。そして寝具用敷布団の場合は前記繊維シートは
１０〜２０層程度積層するのが好ましい。また、ベッド
パッドの場合は前記繊維シートは３〜１０層程度積層す
るのが好ましい。また、こたつ敷布団の場合は前記繊維
シートは３〜７層程度積層するのが好ましい。クッショ
ン、座布団、椅子布団、及び枕等の場合は、厚さに応じ
て任意の積層数とする。
ブが一体化された薄層の繊維シートの厚さが、無荷重状
態で０．５〜５ｍｍであることが好ましい。より好まし
くは、基布の目付けは１０〜１００ｇ／ｍ2 程度であ
り、繊維ウェブは目付け５０〜２００ｇ／ｍ2 程度が好
ましい。そして寝具用敷布団の場合は前記繊維シートは
１０〜２０層程度積層するのが好ましい。また、ベッド
パッドの場合は前記繊維シートは３〜１０層程度積層す
るのが好ましい。また、こたつ敷布団の場合は前記繊維
シートは３〜７層程度積層するのが好ましい。クッショ
ン、座布団、椅子布団、及び枕等の場合は、厚さに応じ
て任意の積層数とする。
【０００９】また前記構成においては、繊維シートが多
数層積層された中綿自体、または中綿と側地が一体で、
厚さ方向に糸で縫製されていることが好ましい、積層の
層崩れや形崩れを防止するため、及び耐洗濯性を上げる
ためである。縫製は、和とじでもキルティング等のとじ
方でもよい。
数層積層された中綿自体、または中綿と側地が一体で、
厚さ方向に糸で縫製されていることが好ましい、積層の
層崩れや形崩れを防止するため、及び耐洗濯性を上げる
ためである。縫製は、和とじでもキルティング等のとじ
方でもよい。
【００１０】また前記構成においては、詰物体が、敷布
団、ベットバッド、こたつ敷布団、クッション、座布
団、椅子布団、及び枕から選ばれる少なくとも一つであ
ることが好ましい。前記クッションとしては、応接セッ
トの上等で用いるクッションの他、自動車や車両のシー
ト、応接セットの椅子自体の中に詰める詰物対なども含
むものである。
団、ベットバッド、こたつ敷布団、クッション、座布
団、椅子布団、及び枕から選ばれる少なくとも一つであ
ることが好ましい。前記クッションとしては、応接セッ
トの上等で用いるクッションの他、自動車や車両のシー
ト、応接セットの椅子自体の中に詰める詰物対なども含
むものである。
【００１１】また前記構成においては、多層構造積層体
の内部に、さらにクッション体を存在させても良い。さ
らに前記構成においては、クッション体が、二重接結パ
イル布帛、樹脂ネット成形体、樹脂発泡体及び融着固定
繊維成形体から選ぶことができる。
の内部に、さらにクッション体を存在させても良い。さ
らに前記構成においては、クッション体が、二重接結パ
イル布帛、樹脂ネット成形体、樹脂発泡体及び融着固定
繊維成形体から選ぶことができる。
【００１２】
【作用】前記した本発明の構成によれば、中綿は、基布
と繊維ウェブが一体化された薄層の繊維シートが多数層
積層された構造であることにより、弾発性があり、洗濯
も可能で、そのうえ吸水性、吸湿性、保温性、軽量化、
折り畳んだときのコンパクト性等の機能性を付与でき
る。これは、各繊維シートが独立に存在し、各繊維シー
ト間のフェルト化が起こりにくく、弾発性とその耐久性
に優れ、かつ形態安定性に優れているので、洗濯も可能
である。また、各繊維シート間には空気層が存在するの
で保温性に優れる。薄層の繊維シートが多数層積層され
ており、各繊維シート間には空気層が存在するので、全
体の重量は軽く、折り畳んだときのコンパクト化がはか
れる。さらに、基布と繊維ウェブと繊維シートの原料を
任意に選択できるので、吸水性、吸湿性、放湿性さらに
は防臭性、消臭性、防菌防黴性または難燃性なども付与
できる。例えば基布をポリエステル等の合成繊維にし、
繊維ウェブを木綿や羊毛、カシミヤ、絹などの天然繊維
にしたり、多数層積層の中央部分の層には吸水性、吸湿
性繊維シートを配置させ、人体に接する部分層には疎水
性繊維シートを配置させることもできる。勿論、一般の
家庭で用いる敷布団として、人体に接する側に天然繊維
を配置し、内部に合成繊維を配置してもよい。
と繊維ウェブが一体化された薄層の繊維シートが多数層
積層された構造であることにより、弾発性があり、洗濯
も可能で、そのうえ吸水性、吸湿性、保温性、軽量化、
折り畳んだときのコンパクト性等の機能性を付与でき
る。これは、各繊維シートが独立に存在し、各繊維シー
ト間のフェルト化が起こりにくく、弾発性とその耐久性
に優れ、かつ形態安定性に優れているので、洗濯も可能
である。また、各繊維シート間には空気層が存在するの
で保温性に優れる。薄層の繊維シートが多数層積層され
ており、各繊維シート間には空気層が存在するので、全
体の重量は軽く、折り畳んだときのコンパクト化がはか
れる。さらに、基布と繊維ウェブと繊維シートの原料を
任意に選択できるので、吸水性、吸湿性、放湿性さらに
は防臭性、消臭性、防菌防黴性または難燃性なども付与
できる。例えば基布をポリエステル等の合成繊維にし、
繊維ウェブを木綿や羊毛、カシミヤ、絹などの天然繊維
にしたり、多数層積層の中央部分の層には吸水性、吸湿
性繊維シートを配置させ、人体に接する部分層には疎水
性繊維シートを配置させることもできる。勿論、一般の
家庭で用いる敷布団として、人体に接する側に天然繊維
を配置し、内部に合成繊維を配置してもよい。
【００１３】前記において、基布と繊維ウェブの一体化
が、基布と繊維ウェブの繊維どうしの交絡であると、基
布と繊維ウェブの強固な一体化が可能である。また基布
が不織布、織物及び編物から選ばれる少なくとも一つの
布帛であり、繊維ウェブが短繊維カードウェブである
と、安価な詰物体とすることができる。
が、基布と繊維ウェブの繊維どうしの交絡であると、基
布と繊維ウェブの強固な一体化が可能である。また基布
が不織布、織物及び編物から選ばれる少なくとも一つの
布帛であり、繊維ウェブが短繊維カードウェブである
と、安価な詰物体とすることができる。
【００１４】また、基布と繊維ウェブが一体化された薄
層の繊維シートの厚さが、無荷重状態で０．５〜５ｍｍ
であると、取扱性も詰物体の物性の点でも都合が良い。
また、繊維シートが多数層積層された中綿自体、または
中綿と側地が一体で、厚さ方向に糸で縫製されている
と、形態保持安定性を向上できる。
層の繊維シートの厚さが、無荷重状態で０．５〜５ｍｍ
であると、取扱性も詰物体の物性の点でも都合が良い。
また、繊維シートが多数層積層された中綿自体、または
中綿と側地が一体で、厚さ方向に糸で縫製されている
と、形態保持安定性を向上できる。
【００１５】また、詰物体が、敷布団、ベットバッド、
こたつ敷布団、クッション、座布団、椅子布団、及び枕
から選ばれる少なくとも一つであると、本発明を効果的
に使用できる。
こたつ敷布団、クッション、座布団、椅子布団、及び枕
から選ばれる少なくとも一つであると、本発明を効果的
に使用できる。
【００１６】また、多層構造積層体の内部に、さらにク
ッション体を存在させると、弾発性をさらに向上でき
る。さらに前記構成において、クッション体が、二重接
結パイル布帛、樹脂ネット成形体、樹脂発泡体、または
融着固定繊維成形体であると、睡眠中の発汗による湿度
を外部に送り出す作用を発揮できる。
ッション体を存在させると、弾発性をさらに向上でき
る。さらに前記構成において、クッション体が、二重接
結パイル布帛、樹脂ネット成形体、樹脂発泡体、または
融着固定繊維成形体であると、睡眠中の発汗による湿度
を外部に送り出す作用を発揮できる。
【００１７】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。 （実施例１）図１は本発明の一実施例の詰物体に使用す
る基布と繊維ウェブが一体化された薄層の繊維シートの
断面図である。図１において、１は繊維シート、２は不
織布などの基布、３は短繊維カードウェブである。基布
２と繊維ウェブ３は、ニードルパンチ装置の交絡処理に
より、互いの繊維どうしが交絡一体化されている。基布
２としてポリエステルスパンボンド（東レ社製”アクス
ター”、目付け２０ｇ／ｍ2 ）を用い、短繊維カードウ
ェブとして、木綿ウェブ（目付け８０ｇ／ｍ2）を用い
た。
説明する。 （実施例１）図１は本発明の一実施例の詰物体に使用す
る基布と繊維ウェブが一体化された薄層の繊維シートの
断面図である。図１において、１は繊維シート、２は不
織布などの基布、３は短繊維カードウェブである。基布
２と繊維ウェブ３は、ニードルパンチ装置の交絡処理に
より、互いの繊維どうしが交絡一体化されている。基布
２としてポリエステルスパンボンド（東レ社製”アクス
ター”、目付け２０ｇ／ｍ2 ）を用い、短繊維カードウ
ェブとして、木綿ウェブ（目付け８０ｇ／ｍ2）を用い
た。
【００１８】次に図２は、繊維シート１を１５枚重ね
て、糸４で数箇所厚さ方向を和とじした例である。この
多層構造詰物体５を側地８内に充填して、敷布団とし
た。また糸４のとじ部は、多層構造詰物体５のみの部分
に形成してもよいし、多層構造詰物体５と側地８を一体
的形成しても良い。
て、糸４で数箇所厚さ方向を和とじした例である。この
多層構造詰物体５を側地８内に充填して、敷布団とし
た。また糸４のとじ部は、多層構造詰物体５のみの部分
に形成してもよいし、多層構造詰物体５と側地８を一体
的形成しても良い。
【００１９】以上のようにして得られた敷布団の中綿重
量は、シングル布団で約３ｋｇであった。この敷布団を
実際に３月間着用試験をしたところ、弾発性が高くヘタ
リにくかった。それは、基布２は繊維ウェブ３に比較し
て繊維密度が高く、かつ繊維シート１は各々独立に存在
し、各繊維シート１間のフェルト化が起こりにくいから
である。また各繊維シート１間には空気層が存在するの
で保温性に優れていた。さらに薄層の繊維シートが多数
層積層されており、各繊維シート間には空気層が存在す
るので、全体の重量は軽く、折り畳んだときのコンパク
ト化がはかれた。また洗濯を繰り返しても形態が崩れる
ことはなかった。さらに繊維ウェブ３として木綿を使用
したことから、吸水、吸湿性にも優れていた。また短繊
維カードウェブ３として、羊毛を用いて同様に敷布団を
作成したが、木綿と同様に優れたものが得られた。この
場合、人体と接する側に羊毛を用いたシートを配置し、
内部にポリエステルを用いたシートを配置すると、さら
に吸湿性と吸水性および保温性に優れた敷布団が得られ
た。
量は、シングル布団で約３ｋｇであった。この敷布団を
実際に３月間着用試験をしたところ、弾発性が高くヘタ
リにくかった。それは、基布２は繊維ウェブ３に比較し
て繊維密度が高く、かつ繊維シート１は各々独立に存在
し、各繊維シート１間のフェルト化が起こりにくいから
である。また各繊維シート１間には空気層が存在するの
で保温性に優れていた。さらに薄層の繊維シートが多数
層積層されており、各繊維シート間には空気層が存在す
るので、全体の重量は軽く、折り畳んだときのコンパク
ト化がはかれた。また洗濯を繰り返しても形態が崩れる
ことはなかった。さらに繊維ウェブ３として木綿を使用
したことから、吸水、吸湿性にも優れていた。また短繊
維カードウェブ３として、羊毛を用いて同様に敷布団を
作成したが、木綿と同様に優れたものが得られた。この
場合、人体と接する側に羊毛を用いたシートを配置し、
内部にポリエステルを用いたシートを配置すると、さら
に吸湿性と吸水性および保温性に優れた敷布団が得られ
た。
【００２０】なお従来法のシングル敷布団の中綿重量
は、木綿の場合約４．５〜６．０ｋｇ、ポリエステル短
繊維使いの場合、約４．０〜４．５ｋｇであった。 （実施例２）図３は別の実施例の敷布団を示す。繊維シ
ート１として、通常の幅のシートを用いるほか、内部に
部分的に幅の小さい繊維シートを配置する。例えばシン
グルの敷布団では約９０ｃｍ幅の繊維シート１の積層体
の内部に、約７０ｃｍ幅程度の繊維シートを何層か挿入
する。このようにすると、いわゆる”あんこ型”の形状
の敷布団となり、外観を向上させるばかりでなくさらに
弾発性を向上できる。 （実施例３）次に、図４は多層構造積層体６の内部に、
さらにクッション体７を存在させた敷布団の例である。
クッション体としては、二重接結パイル布帛、樹脂ネッ
ト成形体、樹脂発泡体、または融着固定繊維成形体等を
使用できる。クッション体７を存在させた分、多層構造
積層体６の厚さを図２に比べて薄くするのが好ましい。
この様なクッション体７を用いると、睡眠中の発汗によ
る湿度を外部に送り出す作用を発揮でき、快適な敷布団
とすることができる。
は、木綿の場合約４．５〜６．０ｋｇ、ポリエステル短
繊維使いの場合、約４．０〜４．５ｋｇであった。 （実施例２）図３は別の実施例の敷布団を示す。繊維シ
ート１として、通常の幅のシートを用いるほか、内部に
部分的に幅の小さい繊維シートを配置する。例えばシン
グルの敷布団では約９０ｃｍ幅の繊維シート１の積層体
の内部に、約７０ｃｍ幅程度の繊維シートを何層か挿入
する。このようにすると、いわゆる”あんこ型”の形状
の敷布団となり、外観を向上させるばかりでなくさらに
弾発性を向上できる。 （実施例３）次に、図４は多層構造積層体６の内部に、
さらにクッション体７を存在させた敷布団の例である。
クッション体としては、二重接結パイル布帛、樹脂ネッ
ト成形体、樹脂発泡体、または融着固定繊維成形体等を
使用できる。クッション体７を存在させた分、多層構造
積層体６の厚さを図２に比べて薄くするのが好ましい。
この様なクッション体７を用いると、睡眠中の発汗によ
る湿度を外部に送り出す作用を発揮でき、快適な敷布団
とすることができる。
【００２１】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、中綿
は、基布と繊維ウェブが一体化された薄層の繊維シート
が多数層積層された構造であることにより、弾発性があ
り、洗濯も可能で、そのうえ吸水性、吸湿性、放湿性、
防臭性、消臭性、防菌防黴性、難燃性、保温性、軽量
化、折り畳んだときのコンパクト性等の機能性を付与で
きる。
は、基布と繊維ウェブが一体化された薄層の繊維シート
が多数層積層された構造であることにより、弾発性があ
り、洗濯も可能で、そのうえ吸水性、吸湿性、放湿性、
防臭性、消臭性、防菌防黴性、難燃性、保温性、軽量
化、折り畳んだときのコンパクト性等の機能性を付与で
きる。
【００２２】前記において、基布と繊維ウェブの一体化
が、基布と繊維ウェブの繊維どうしの交絡であると、基
布と繊維ウェブの強固な一体化が可能である。また基布
が不織布、織物及び編物から選ばれる少なくとも一つの
布帛であり、繊維ウェブが短繊維カードウェブである
と、安価な詰物体とすることができる。
が、基布と繊維ウェブの繊維どうしの交絡であると、基
布と繊維ウェブの強固な一体化が可能である。また基布
が不織布、織物及び編物から選ばれる少なくとも一つの
布帛であり、繊維ウェブが短繊維カードウェブである
と、安価な詰物体とすることができる。
【００２３】また、基布と繊維ウェブが一体化された薄
層の繊維シートの厚さが、無荷重状態で０．５〜５ｍｍ
であると、取扱性も詰物体の物性の点でも都合が良い。
また、繊維シートが多数層積層された中綿自体、または
中綿と側地が一体で、厚さ方向に糸で縫製されている
と、形態保持安定性を向上できる。
層の繊維シートの厚さが、無荷重状態で０．５〜５ｍｍ
であると、取扱性も詰物体の物性の点でも都合が良い。
また、繊維シートが多数層積層された中綿自体、または
中綿と側地が一体で、厚さ方向に糸で縫製されている
と、形態保持安定性を向上できる。
【００２４】また、詰物体が、敷布団、ベットバッド、
こたつ敷布団、クッション、座布団、椅子布団、及び枕
から選ばれる少なくとも一つであると、本発明を効果的
に使用できる。
こたつ敷布団、クッション、座布団、椅子布団、及び枕
から選ばれる少なくとも一つであると、本発明を効果的
に使用できる。
【００２５】また、多層構造積層体の内部に、さらにク
ッション体を存在させると、弾発性をさらに向上でき
る。さらに前記構成において、クッション体が、二重接
結パイル布帛、樹脂ネット成形体、樹脂発泡体、または
融着固定繊維成形体であると、睡眠中の発汗による湿度
を外部に送り出す作用を発揮できる。
ッション体を存在させると、弾発性をさらに向上でき
る。さらに前記構成において、クッション体が、二重接
結パイル布帛、樹脂ネット成形体、樹脂発泡体、または
融着固定繊維成形体であると、睡眠中の発汗による湿度
を外部に送り出す作用を発揮できる。
【図１】本発明の一実施例の詰物体に使用する繊維シー
トの断面図である。
トの断面図である。
【図２】本発明の一実施例の多層構造詰物体の断面図で
ある。
ある。
【図３】本発明の一実施例の通常の幅の繊維シートと、
内部に部分的に幅の小さい繊維シートを配置した多層構
造詰物体の断面図である。
内部に部分的に幅の小さい繊維シートを配置した多層構
造詰物体の断面図である。
【図４】本発明の一実施例の多層構造積層体の内部にク
ッション体を存在させた敷布団の断面図である。
ッション体を存在させた敷布団の断面図である。
１ 繊維シート ２ 不織布などの基布 ３ 繊維ウェブ ４ とじ糸 ５，６ 多層構造詰物体 ７ クッション体 ８ 側地
Claims (8)
- 【請求項１】 側地の内部に中綿が充填された詰物体で
あって、前記中綿は、基布と繊維ウェブが一体化された
薄層の繊維シートが多数層積層された構造であることを
特徴とする多層構造詰物体。 - 【請求項２】 基布と繊維ウェブの一体化が、基布と繊
維ウェブの繊維どうしの交絡である請求項１に記載の多
層構造詰物体。 - 【請求項３】 基布が不織布、織物及び編物から選ばれ
る少なくとも一つの布帛であり、繊維ウェブが短繊維カ
ードウェブである請求項１または２に記載の多層構造詰
物体。 - 【請求項４】 基布と繊維ウェブが一体化された薄層の
繊維シートの厚さが、無荷重状態で０．５〜５ｍｍであ
る請求項１に記載の多層構造詰物体。 - 【請求項５】 繊維シートが多数層積層された中綿自
体、または中綿と側地が一体で、厚さ方向に糸で縫製さ
れている請求項１に記載の多層構造詰物体。 - 【請求項６】 詰物体が、敷布団、ベットバッド、こた
つ敷布団、クッション、座布団、椅子布団、及び枕から
選ばれる少なくとも一つである請求項１に記載の多層構
造詰物体。 - 【請求項７】 多層構造積層体の内部に、さらにクッシ
ョン体を存在させた請求項１に記載の多層構造詰物体。 - 【請求項８】 クッション体が、二重接結パイル布帛、
樹脂ネット成形体、樹脂発泡体及び融着固定繊維成形体
から選ばれる少なくとも一つである請求項７に記載の多
層構造詰物体。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5259567A JP2500846B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 多層構造詰物体 |
| KR1019930027134A KR0123542B1 (ko) | 1993-10-18 | 1993-12-10 | 다층구조 충전물체 |
| CN94117301A CN1042961C (zh) | 1993-10-18 | 1994-10-18 | 多层结构填充垫 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5259567A JP2500846B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 多層構造詰物体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07112503A true JPH07112503A (ja) | 1995-05-02 |
| JP2500846B2 JP2500846B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17335923
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5259567A Expired - Lifetime JP2500846B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 多層構造詰物体 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2500846B2 (ja) |
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| CN (1) | CN1042961C (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012067429A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-04-05 | Kurabo Ind Ltd | 詰め物体 |
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|---|---|---|---|---|
| WO2000058404A1 (fr) | 1999-03-31 | 2000-10-05 | Toyo Boseki Kabusiki Kaisya | Materiau absorbant l'oxygene et objet moule a partir de ce materiau |
| KR100417731B1 (ko) * | 2002-11-26 | 2004-02-14 | (주)뉴크린-탑 | 극세사 편직물을 이용한 편물의 마감방법 |
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| AU2004265166B2 (en) | 2003-08-14 | 2009-12-17 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | Packaging container |
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| CN105463701A (zh) * | 2015-12-22 | 2016-04-06 | 安徽三宝棉纺针织投资有限公司 | 一种双优被填充物的加工工艺 |
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| CN109972332B (zh) * | 2019-04-29 | 2021-10-26 | 广东溢达纺织有限公司 | 洗水载体及洗水方法 |
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| KR20240008998A (ko) | 2022-07-12 | 2024-01-22 | 디제이티 주식회사 | 가열조를 이용한 조리기능이 부가된 다목적 식기 세척기 |
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| KR20240009000A (ko) | 2022-07-12 | 2024-01-22 | 디제이티 주식회사 | 세척조 덮개를 이용한 조리기능이 부가된 다목적 식기 세척기 |
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|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-10-18 JP JP5259567A patent/JP2500846B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-10 KR KR1019930027134A patent/KR0123542B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1994
- 1994-10-18 CN CN94117301A patent/CN1042961C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012067429A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-04-05 | Kurabo Ind Ltd | 詰め物体 |
| US9670054B2 (en) | 2010-08-23 | 2017-06-06 | Kurashiki Boseki Kabushiki Kaisha | Stuffed article |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1042961C (zh) | 1999-04-14 |
| KR950011111A (ko) | 1995-05-15 |
| JP2500846B2 (ja) | 1996-05-29 |
| KR0123542B1 (ko) | 1997-11-20 |
| CN1112974A (zh) | 1995-12-06 |
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