JPH0711212Y2 - 壁材の取付構造 - Google Patents

壁材の取付構造

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JPH0711212Y2
JPH0711212Y2 JP1986194089U JP19408986U JPH0711212Y2 JP H0711212 Y2 JPH0711212 Y2 JP H0711212Y2 JP 1986194089 U JP1986194089 U JP 1986194089U JP 19408986 U JP19408986 U JP 19408986U JP H0711212 Y2 JPH0711212 Y2 JP H0711212Y2
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JP
Japan
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plate
spacer
sway
bolt
wall material
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JP1986194089U
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JPS6398904U (ja
Inventor
重夫 吉田
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日本イトン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、建物躯体に壁材を取付ける際の取付構造の改
良に関する。
b.従来の技術 建物躯体の壁部を軽量気泡コンクリート板(以下、ALC
板と略称する),プレストレストコンクリート板,金属
カーテンウォール等の壁材により構成する場合には、地
震等による建物の変形,挙動に対して、これら壁材を追
従させる必要がある。このため、これら壁材は、建物躯
体に固着された取付部材に対して僅かに滑動し得る状態
で取付けられている。
すなわち従来、例えばALC板aは、第4図に示すごとく
梁b側に固着されたスウェープレートcに、水平方向に
延びる長穴dを設け、この長穴dに通したボルトeの先
端部をALC板aに係止することにより取付けられてい
た。この場合、ボルトeを必要以上に締め付けると、AL
C板aがスウェープレートcに強固に固着されて、ALC板
aが構造物の挙動に追従できなくなるので、弾性を有す
るワッシャー(例えば、ゴム,テフロン等)fをスウェ
ープレートcとボルトeの間に介在させることにより、
過度の締付けによる弊害を防止していた。
c.考案が解決しようとする問題点 しかしワッシャーを介装させた場合でも、ボルトeの締
付け力が過大になると、ALC板aとスウェープレートc
の接合面に生じる摩擦力のために、ALC板aはスウェー
プレートcに固着されてしまい、建物の変形,挙動に対
して十分にALC板が追従できなくなり、ボルトの締付け
力が小さ過ぎるとボルト,ナットが緩み易くなるという
問題があった。
d.問題点を解決するための手段 本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、その目的
は、上記長穴を貫通するスペーサを介して壁材にボルト
締結力が作用する構造とすることにより、ボルトに過大
な締結力を加えた場合においても、建物の変形,挙動に
対して壁材が十分に追従し得る壁材の取付構造を提供す
ることにあり、その要旨は、建物躯体に固着されたスウ
ェープレートの長穴にボルトを通して壁材をスウェープ
レートに取付けてなる構造において、上記スウェープレ
ートの板厚よりも全長が僅かに長い円筒部と、上記長孔
の幅よりも径が大きいフランジ部とを備えてなるスペー
サを用い、該スペーサの円筒部を上記長穴内に壁材の側
から入れ、上記ボルトを上記スペーサの円筒部に通して
その先端を上記壁材に係合させ、上記壁材をスウェープ
レートに対して移動可能に取付けるとともに、上記スペ
ーサのフランジ部によって上記壁材とスウェープレート
の間に隙間を設けたことにある。
e.実施例 以下、本考案に係る壁材の取付構造の一実施例を、添付
図面に基づき詳細に説明する。
第1図は同取付構造の縦断断面図、第2図は同取付構造
の分解斜視図、第3図は同取付構造において使用したス
ペーサの斜視図である。
図示の実施例は、建物の垂直壁面をALC板により構成す
る場合を示す。
図において、1はALC板、2は建物躯体の梁である。ス
ウェープレート3は通しアングル4を介して梁2に固着
されており、その下方側には、水平方向に延びる長穴5
が穿設されている。一方、この長穴5に挿入されるスペ
ーサ6は、その円筒部7の長さがスウェープレート3の
板厚よりも僅かに長く、かつそのフランジ部8の外径が
長穴5の幅より大きく形成されている。
本実施例においては、このスペーサ6には、低炭素鋼
(SS41)を加工したものが用いられており、第3図にお
いて記号AないしEで示したその各寸法を第1表に示
す。なお、スウェープレート3の板厚αはスペーサ6の
円筒部の高さAより0.5mmだけ短かくなっている。
スウェープレート3の長穴5に、スペーサ6の円筒部7
を挿入し、その反対側から平座金10を挿着したボルトの
先端部を長穴5に挿入してスペーサ6の円筒部7に挿入
したのち、その先端部をALC板1に係止することによ
り、ALC板1をスウェープレート3に取付ける。
この締付け状態において、平座金10とスウェープレート
3の間には、僅かな隙間が形成されるので、ボルト9の
締付け応力は全てこのスペーサ6を介してALC板1に伝
達する。これにより、スペーサ6の円筒部7は、スウェ
ープレート3の長穴5の中を挙動することが可能となる
とともに、スウェープレート3がスペーサ6のフランジ
部8と平座金10に挾まれているので、ALC板1は水平方
向に支持されている。
このALC板1の上方に配置する他のALC板1′は、通しア
ングル4に固着された段状プレート11に、ボルト9′に
より取付けられている。
12は段状プレート11に設けた長穴であり、この部分に上
記と同様の構造のスペーサを介装することもできる。な
お、上記ALC板1の下部においても、これと同様な構造
によって他の梁に取付けられている。
上記両ALC板1,1′を梁2に取付けるには、まず通しアン
グル4を梁2に溶接々合する。平座金10を挿着したボル
ト9をスウェープレート3の長穴5に通し、その先端部
にスペーサ6をその円筒部7側から挿入していき、その
フランジ部8をスウェープレート3に当接させる。つぎ
に、このボルト9の先端部をALC板1の内部に設けられ
た係止部材(図示せず)に螺合することにより、スウェ
ープレート3をこのALC板1に取付ける。
上段のALC板1′は、通しアングル4に取付けた段状プ
レート11を介してボルト9′をALC板1′に螺入するこ
とによって、段状プレート11に取付けられる。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考案は上述
の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思
想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。また、
本考案は、ALC板のみでなく、プレストレストコンクリ
ート板,金属カーテンウォール等を用いる場合にも適用
可能である。
f.考案の効果 本考案の構造では、スウェープレート3の長孔5内に、
このプレート3の板厚よりも全長が僅かに長いスペーサ
6を配置するとともに、このスペーサ6にボルト9を通
して壁材1をスウェープレート3に取付けてあるので、
ボルト9を強く締め過ぎた場合でも、壁材1が従来のよ
うにスウェープレート3に固着してしまう虞れがなくな
り、壁材1の移動を維持することができる。
さらに、ボルト9の締結力はスペーサ6のフランジ部8
を介して壁材1に伝わるようしてあるので、スペーサ6
が壁材1に没入する虞れもない。
また、スペーサ6のフランジ部8が壁材1とスウェープ
レート3の間に隙間を常時生じさせることになるので、
壁材1が、移動するさいスウェープレート3に接触し、
その表面が傷付く虞もない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る壁材の取付構造の一
実施例を示し、第1図は同取付構造の縦断断面図、第2
図は同取付構造に用いられる主要な取付部材の分解斜視
図、第3図は同取付構造に用いられるスリーブの斜視
図、第4図は従来の同取付構造を示し、第1図と対応す
るものである。 1……ALC板、2……梁、3……スウェープレート、4
……通しアングル、5……長穴、6……スペーサ、7…
…スペーサの円筒部、8……スペーサのフランジ部、9
……ボルト、10……平座金、11……段状プレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物躯体2に固着されたスウェープレート
    3の長穴5にボルト9を通して壁材1をスウェープレー
    ト3に取付けてなる構造において、上記スウェープレー
    ト3の板厚よりも全長が僅かに長い円筒部7と、上記長
    孔5の幅よりも径が大きいフランジ部8とを備えてなる
    スペーサ6を用い、該スペーサ6の円筒部7を上記長穴
    5内に壁材1の側から入れ、上記ボルト9を上記スペー
    サ6の円筒部7に通してその先端を上記壁材1に係合さ
    せ、上記壁材1をスウェープレート3に対して移動可能
    に取付けるとともに、上記スペーサ6のフランジ部8に
    よって上記壁材1とスウェープレート3の間に隙間を設
    けたことを特徴とする壁材の取付構造。
JP1986194089U 1986-12-17 1986-12-17 壁材の取付構造 Expired - Lifetime JPH0711212Y2 (ja)

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JPS6398904U JPS6398904U (ja) 1988-06-27
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JP2016069856A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 ミサワホーム株式会社 外壁材の取付構造

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特許庁編「特許からみた機械要素便覧〔固着〕」第363ページ、Fig.1635

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