JPH07111974B2 - バイポーラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH07111974B2
JPH07111974B2 JP2968790A JP2968790A JPH07111974B2 JP H07111974 B2 JPH07111974 B2 JP H07111974B2 JP 2968790 A JP2968790 A JP 2968790A JP 2968790 A JP2968790 A JP 2968790A JP H07111974 B2 JPH07111974 B2 JP H07111974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
semiconductor
region
emitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2968790A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03235334A (ja
Inventor
辰一 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2968790A priority Critical patent/JPH07111974B2/ja
Publication of JPH03235334A publication Critical patent/JPH03235334A/ja
Priority to US07/837,099 priority patent/US5148252A/en
Publication of JPH07111974B2 publication Critical patent/JPH07111974B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、バイポーラトランジスタおよびその製造方法
に係り、特に遮断周波数fTが10GHz以上の高周波トラン
ジスタの構造およびその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来のバイポーラトランジスタは、大きく分けて2種の
高速化手法が用いられてきた。1つはディスクリート・
デバイスで行なわれていた手法で、通称、櫛形トランジ
スタと呼ばれるものであり、その断面構造を第3図に示
している。ここで、30はN+基板、31はN-エピタキシャル
層、EBは外部ベース領域、IBは内部ベース領域、Eはエ
ミッタ領域、32は酸化膜、33は窒化膜、34はアルミニウ
ムからなる外部ベース電極・配線、35はアルミニウムか
らなるエミッタ電極・配線である。
また、もう1つの手法は高速バイポーラトランジスタで
用いられているセルフアライン・トランジスタであり、
その断面構造を第4図に示している。ここで、40はN+
板、41はN-エピタキシャル層、42は素子分離用のフィー
ルド絶縁膜、EBは外部ベース領域、IBは内部ベース領
域、Eはエミッタ領域、43は第1酸化膜、44は窒化膜、
45は外部ベース引出し電極、46は第2酸化膜、47および
48はエミッタ開口側壁部の酸化膜、49はエミッタ開口を
規定するポリシリコン・サイドウォール、50はエミッタ
電極である。
第3図に示した櫛形トランジスタの場合、高速化はシュ
リンクで行なう。シュリンクは、フォトリソグラフの技
術の進歩、加工法の進歩に伴って進展してきており、今
後も引続き進められると考えられる。
しかし、フォトリソグラフ技術の進歩以上の速さで素子
高速化の要求は進んでいる。実装レベルでfT=20GHz程
度の実現するためにはエミッタ開口とベース開口を十分
近づける必要がある。この場合、アルミニウム配線の微
細化が必要であり、例えばアルミニウム配線の幅は1.5
μm、エミッタ・ベースのアルミニウム配線間隔は0.5
μm、アルミニウム配線の厚さは電流容量を考慮すると
3.0μmとなる。この様なアルミニウム配線の加工は事
実上困難であり、さらに、アルミニウム配線上に形成す
るパッシベーション膜がアルミニウム配線間の極めてア
スペクト比の高い溝に十分に埋め込めず、いわゆる、
“巣”が発生するので、信頼性が劣化する。
一方、第4図に示したセルフアラインによるトランジス
タを複数個並列接続する場合、外部ベース領域EBの周辺
部の外部ベース引出し電極45によりアルミニウム配線間
隔は制御可能な範囲まで広くとることが可能である。
しかし、複数の外部ベース領域EB間に素子分離用のフィ
ールド絶縁膜42が存在しており、このフィールド絶縁膜
42上の外部ベース引出し電極45と半導体基板主表面との
間の容量が大きいので、セルフアラインによるトランジ
スタを多数個並列接続すると高速動作できなくなる。こ
のフィールド絶縁膜42の領域はフォトリソグラフの合わ
せ精度の分だけ必要であり、完全に無くすることはでき
ない。
(発明が解決しようとする課題) 上記したように従来のセルフアラインによるトランジス
タを複数個並列接続してなるバイポーラトランジスタ
は、外部ベース引出し電極と半導体基板主表面との間の
容量が大きいので、多数個並列接続すると高速動作でき
なくなるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたもので、そ
の目的は、通常達成可能な微細化技術とセルフアライン
技術により超高速動作が可能なバイポーラトランジスタ
およびその製造方法を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のバイポーラトランジスタは、第1導電型をもつ
半導体基板の主表面上で少なくとも2つ以上の領域を取
り囲む形に形成された第2導電型の高濃度不純物拡散層
よりなる外部ベース領域と、この外部ベース領域により
囲まれた内部領域の全面に第2導電型不純物が拡散され
て形成された複数の内部ベース領域と、この複数の内部
ベース領域内にそれぞれ形成された第1導電型のエミッ
タ領域とを有し、前記半導体基板主表面上で前記外部ベ
ース領域の外周領域より外周方向のみに向って第1絶縁
膜および第2絶縁膜が重なって形成され、この第2絶縁
膜上で第2絶縁膜開口部内縁に迫り出し、かつ、前記複
数のエミッタ領域に挟まれた外部ベース領域上部に第2
導電型不純物を含む第1半導体膜あるいは第1金属・半
導体膜および第3絶縁膜が形成され、前記第1半導体膜
あるいは第1金属・半導体膜、第3絶縁膜と前記第1絶
縁膜、第2絶縁膜により隔たれずに対面した半導体基板
主表面との間の間隙に第2導電型不純物を含む第2半導
体領域が形成され、上記第2半導体領域、第1半導体膜
あるいは第1金属・半導体膜のエミッタ領域に面した側
壁部とこと側壁部から前記エミッタ領域に向かう半導体
基板主表面上に第4絶縁膜が形成され、前記エミッタ領
域表面より前記第4絶縁膜で囲まれたエミッタ開口部と
このエミッタ開口部に接する前記第3絶縁膜上に連続し
て第3半導体膜あるいは第3金属・半導体膜が形成され
てなることを特徴とする。
また、本発明のバイポーラトランジスタの製造方法は、
半導体基板主表面上の素子形成予定領域周辺にフィール
ド絶縁膜を形成する工程と、上記フィールド絶縁膜に囲
まれた素子形成予定領域上に比較的薄い酸化膜よりなる
第1絶縁膜を形成する工程と、上記半導体基板主表面上
の少なくとも素子形成予定領域上で上記第1絶縁膜上に
窒化膜よりなる第2絶縁膜を形成する工程と、上記半導
体基板主表面上の少なくとも素子形成予定領域上で上記
第2絶縁膜上にベース引出し電極と外部ベース拡散ソー
スとを兼ねる第1半導体膜および/または第1金属・半
導体膜を形成する工程と、上記半導体基板主表面上の少
なくとも前記第1半導体膜あるいは第1金属・半導体膜
の上に気相成長法により第3絶縁膜を形成する工程と、
複数のエミッタ形成予定領域上のそれぞれで上記第3絶
縁膜、前記第1半導体膜あるいは第1金属半導体膜を選
択的に除去し、セルフアライン開口を形成する工程と、
上記セルフアライン開口より前記第2絶縁膜をサイドエ
ッチングし、エミッタ形成予定領域外縁部にオーバーハ
ング部を形成すると共に、相隣り合う開口部間の第2絶
縁膜をほぼ取り除く工程と、前記セルフアライン開口お
よびそれに連なるオーバーハング部に露出した前記第1
絶縁膜を除去する工程と、前記オーバーハング部に選択
的に第2半導体膜を埋め込む工程と、前記セルフアライ
ン開口に露出した前記第1半導体膜あるいは金属・半導
体膜、第2半導体膜および半導体基板主表面に各表面
に、第4絶縁膜を形成する工程と、半導体基板主表面の
セルフアライン開口に露出した表面に内部ベース領域を
拡散形成する工程と、前記セルフアライン開口の内側に
エミッタ開口を設ける工程と、前記エミッタ開口に接す
るエミッタ拡散用の第3半導体膜および/または第3金
属・半導体膜を形成する工程とを具備することを特徴と
する。
(作用) 本発明のバイポーラトランジスタは、通常のセルフアラ
イン・トランジスタと異なり、1つの島の中に複数の素
子部を作り込み、また、隣り合う各素子部間の外部ベー
ス領域は外部ベース領域に隣接する素子部で共用してい
るので、素子面積を縮小し、外部ベース引出し電極と半
導体基板主表面との間の浮遊容量を低減することができ
る。これにより、素子面積を縮小し、浮遊容量を低減す
ることができ、通常の微細加工では実現困難な寸法のエ
ミッタ開口幅、エミッタ・ベース間隔を実現し、十分に
低いベース・コレクタ容量のバイポーラトランジスタの
構造を実現できる。
また、本発明のバイポーラトランジスタの製造方法は、
通常達成可能な微細化技術とセルフアライン技術の範囲
内で十分な性能を有するバイポーラトランジスタを実現
することが可能になる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳細に説明す
る。
第1図(a)乃至(j)は、バイポーラトランジスタの
製造工程における半導体基板の断面構造を示しており、
第1図(j)の平面パターンを第2図に示している。
以下、第1図(a)乃至(j)を参照しながらバイポー
ラトランジスタの製造方法を説明する。
まず、第1図(a)に示すように、N+型の半導体基板10
の表面にN-エピタキシャル層11を形成し、この半導体基
板10の主表面(N-エピタキシャル層11の表面)に素子形
成予定領域12を取り囲む形でフィールド絶縁膜13を選択
酸化法により形成する。選択酸化には、バッファ用の酸
化膜14と第1窒化膜15よりなる酸化ブロックを用いてい
る。上記フィールド絶縁膜13の厚さは、後で形成するベ
ース電極領域と半導体基板との間に浮遊容量等を減少す
るためには厚い方が有利であるが、表面の凹凸を減少さ
せるためには薄い方が良い。表面の平坦性を保ち、か
つ、絶縁膜の厚さを増すには、埋め込み酸化膜を形成す
る手段も有るが、コストの面では不利である。本実施例
ではほぼ600nmの熱酸化膜を直接形成している。
次に、前記選択酸化に用いた酸化ブロックを除去した
後、第1図(b)に示すように、N-エピタキシャル層11
表面の少なくとも素子形成予定領域上に、比較的薄い酸
化膜よりなる第1絶縁膜(例えばほぼ50nmの第1酸化
膜)16と、窒化膜よりなる第2絶縁膜(例えば100nmの
第2窒化膜)17と、第1半導体膜(例えば150nmの第1
ポリシリコン膜)18を順次形成し、外部ベース形成予定
領域に対応してP型不純物(例えばボロン)を1×1016
/cm2注入し、さらに、第1金属・半導体膜(例えばモリ
ブデン・シリサイド膜)19をほぼ400nm堆積し、第3絶
縁膜(例えば400nmの第2酸化膜)20をCVD(気相成長)
法により形成する。この場合、上記第1ポリシリコン膜
18とモリブデン・シリサイド膜19は、外部ベース引出し
電極となるため、極力低抵抗にする必要がある。また、
上記第1ポリシリコン膜18は外部ベース領域EBを形成す
るための拡散源となっており、外部ベース拡散源として
はポリシリコン、あるいはアモルファス・シリコン等が
使用し易い。上記モリブデン・シリサイド膜19は必要に
応じて他のシリサイド膜に変更も可能である。
なお、上記第1ポリシリコン膜18の抵抗値が十分に低け
れば、モリブデン・シリサイド膜19を省略することも可
能である。
次に、第1図(c)に示すように、複数個のエミッタ形
成予定領域部をそれぞれ囲む形の開口を持つレジスト・
マスク21を形成し、前記第2酸化膜20、モリブデン・シ
リサイド膜19、第1ポリシリコン膜18を順次エッチング
除去してセルフアライン開口を形成する。なお、本工程
の前に、必要に応じて熱処理を加えることにより、前記
第1ポリシリコン膜18とモリブデン・シリサイド膜19を
十分に反応させておく。また、本工程エッチングは、ト
ランジスタの寸法を精密に規定するため、異方性エッチ
ング法で行なう。また、上記開口は少なくとも2個以上
並列配置されており、本実施例の場合、レティクル上の
寸法で各々1.0μm幅であり、開口間距離は1.0μmであ
る。
次に、前記レジスト・マスク21を除去した後、第1図
(d)に示すように、前記第2窒化膜17を140℃〜190℃
程度の燐酸液でエッチングした後、前記第1酸化膜16を
エッチング除去している。この時、第2窒化膜17のエッ
チングは、半導体基板主面と平行方向にサイド・エッチ
ングされ、エミッタ形成予定領域外縁部にオーバーハン
グ部(サイド・エッチング部)が形成される。本実施例
の場合、サイド・エッチング量は0.5μmであり、相隣
り合う開口部間の第2窒化膜17はほぼ除去される。
次に、前記セルフアライン開口およびそれに連なるオー
バーハング部に露出した前記第1酸化膜16を、希フッ酸
あるいはフッ化アンモニアなどを用いたウェットエッチ
ングにより除去する。
次に、第1図(e)に示すように、第2半導体膜(例え
ば第2ポリシリコン膜)22をVCG法により堆積すること
により、前記オーバーハング部にポリシリコン22′を埋
め込む。本実施例の場合、この第2ポリシリコン膜22の
堆積厚はほぼ200nmである。
次に、第1図(f)に示すように、前記オーバーハング
部にポリシリコン22′が残存するように前記第2ポリシ
リコン膜22を等方エッチングした後、セルフアライン開
口に露出した前記第1ポリシリコン膜18とモリブデン・
シリサイド膜19、オーバーハング部に埋め込まれた第2
ポリシリコン22′および半導体基板主表面の各表面に第
4絶縁膜(例えば第3酸化膜)23を形成し、半導体基板
主表面のセルフアライン開口に露出した表面に内部ベー
ス領域IBを拡散形成する。即ち、開口部直下でほぼ70nm
の熱酸化膜が成長するように第3酸化膜23を熱酸化法に
より形成する。これにより、半導体基板主表面の素子形
成予定領域にP+型の外部ベース領域EBが形成される。ま
た、この熱工程により前記第1ポリシリコン膜18から第
2ポリシリコン膜22を経由し、半導体基板中にボロンが
拡散する。さらに、内部ベース形成のために、イオン注
入法でボロンを5×1013/cm2の濃度で導入する。なお、
上記第3酸化膜23の膜厚および内部ベース形成のための
イオン注入の注入量は、素子の特性に合わせ最適化する
必要がある。
次に、外部ベース引出し電極用の第1ポリシリコン膜18
およびモリブデン・シリサイド膜19と後で形成されるエ
ミッタ電極の絶縁性をより良好にするため、第1図
(g)に示すように、CVD法によりほぼ100nmの第4酸化
膜24を形成した後、エミッタ開口を規定するサイドウォ
ールを形成するための第3ポリシリコン膜25をほぼ150n
m形成している。
次に、第1図(h)に示すように、第3ポリシリコン膜
25を異方性エッチングによりエッチバックし、ポリシリ
コン・サイドウォール25′を形成し、さらに、エミッタ
開口規定部に露出した第4酸化膜24、第3酸化膜23をエ
ッチング除去してエミッタ開口を設ける。この場合、第
4酸化膜24、第3酸化膜23の開口部側壁部分は残る。さ
らに、エミッタ引出し電極ならびにエミッタ拡散源とな
る第3半導体膜(例えば第4ポリシリコン膜)26を形成
している。このエミッタ拡散源となる第4ポリシリコン
膜26には、イオン注入法によりN型不純物として例えば
砒素を7×1015/cm2の濃度で導入している。この第4ポ
リシリコン膜26への不純物導入法はイオン注入法以外で
も構わない。
また、前記第4ポリシリコン膜26の代わりに、あるいは
その上にシリコンよりもバンド・ギャップの広い導電物
質、例えばSiC、Si−Ge、マイクロ・クリスタル・シリ
コン等の第3金属・半導体膜を用いることによりHBT
(ヘテロバイポーラトランジスタ)を実現できることは
いうまでもない。
次に、基板上面に砒素の外拡散防止保護膜としてCVD法
による酸化膜(図示せず)を形成した後、ほぼ950℃で1
5分程度の熱処理を行ってエミッタ拡散を行ってエミッ
タ領域Eを形成し、熱処理後、上記酸化膜を除去し、第
1図(i)に示すように、不用な部分の第4ポリシリコ
ン膜26を除去する。
次に、第1図(j)に示すように、外部ベース引出し電
極用のモリブデン・シリサイド膜19上の第2酸化膜20を
選択除去してベース電極開口を設け、さらに、金属配線
(通常、アルミニウム配線)27を形成することにより、
第2図に示すような平面パターンを有するバイポーラト
ランジスタが完成する。
即ち、第1図(j)および第2図に示すバイポーラトラ
ンジスタは、N型半導体基板の上で少なくとも2つ以上
の領域を取り囲む形に形成されたP+型の外部ベース領域
EBと、この外部ベース領域EBにより囲まれた内部領域の
全面にP型不純物が拡散されて形成された複数の内部ベ
ース領域IBと、この複数の内部ベース領域IB内にそれぞ
れ形成されたN型のエミッタ領域Eとを有し、前記外部
ベース領域IBの外周領域に半導体基板主表面上に第1絶
縁膜16と第2絶縁膜17が重なって形成されている。この
場合、本発明のバイポーラトランジスタにおいては、上
記第1絶縁膜16と第2絶縁膜17は前記外部ベース領域EB
の外周領域より外周方向のみに向って形成されており、
外部ベース領域EBの内周側には存在しない。そして、上
記第2絶縁膜17上で第2絶縁膜開口部内縁に迫り出し、
かつ、前記複数のエミッタ領域Eに挟まれた外部ベース
領域上部にP型不純物を含む第1半導体膜18あるいは第
1金属・半導体膜19および第3絶縁膜20が形成されてい
る。そして、前記第1半導体膜18あるいは第1金属・半
導体膜19、第3絶縁膜20と前記第1絶縁膜16、第2絶縁
膜17により隔たれずに対面した半導体基板主表面との間
に間隙にN型不純物を含む第2半導体領域22′が埋め込
まれている。そして、上記第2半導体領域22′、第1半
導体膜18あるいは第1金属・半導体膜19のエミッタ領域
に面した側壁部とこの側壁部から前記エミッタ領域に向
かう半導体基板主表面上に第4絶縁膜23が形成されてい
る。そして、エミッタ領域表面より上記第4絶縁膜23で
囲まれたエミッタ開口部とこのエミッタ開口部に接する
前記第3絶縁膜20上に連続して第3半導体膜(あるいは
第3金属・半導体膜)28が形成されている。
上記したような構造のバイポーラトランジスタによれ
ば、通常のセルフアライン・トランジスタと異なり、1
つの島の中に複数の素子部を作り込み、また、隣り合う
各素子部間の外部ベース領域は外部ベース領域に隣接す
る素子部で共用しているので、素子面積を縮小し、外部
ベース引出し電極と半導体基板主表面との間の浮遊容量
を低減することができる。これにより、素子面積を縮小
し、浮遊容量を低減することができ、通常の微細加工で
は実現困難な寸法のエミッタ開口幅、エミッタ・ベース
間隔を実現し、十分に低いベース・コレクタ容量のバイ
ポーラトランジスタの構造を実現できる。
なお、上記実施例は、ディスクリート・デバイスについ
て説明を行ったが、同一手法で超高速集積回路の出力ト
ランジスタを形成することも可能である。この場合、単
純にエミッタ面積を増大させていた従来の手法と比較
し、低注入状態で主として機能するエミッタ周辺部の長
さが増大するため、低電流域から高電流域まで高性能な
出力トランジスタを実現できる。
[発明の効果] 上述したように本発明によれば、通常達成可能な微細化
技術とセルフアライン技術の範囲内で超高速動作が可能
なバイポーラトランジスタおよびその製造方法を実現す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)ないし(j)はそれぞれ本発明のバイポー
ラトランジスタの製造方法の一実施例における各工程で
の半導体基板の断面構造を示す図、第2図は第1図
(j)の平面パターンを示す図、第3図は従来の櫛形ト
ランジスタの一部を示す断面図、第4図は従来のセルフ
アライン・トランジスタの一部を示す断面図である。 10……N+基板、11……N-エピタキシャル層、12……素子
形成領域、13……フィールド絶縁膜、EB……外部ベース
領域、IB……内部ベース領域、E……エミッタ領域、14
……バッファ酸化膜、15……第1窒化膜、16……第1酸
化膜、17……第2窒化膜、18……外部ベース引出し用の
第1ポリシリコン膜(第1半導体膜)、19……外部ベー
ス引出し用のモリブデン・シリサイド膜(第1金属・半
導体膜)、20……第2酸化膜、22……第2ポリシリコン
膜、22′……ポリシリコン(第2半導体領域)、23……
第3酸化膜、24……第4酸化膜、25……第3ポリシリコ
ン、25′……ポリシリコン・サイドウォール、26……エ
ミッタ引出し用の第4ポリシリコン膜(第3半導体
膜)、27……金属配線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型をもつ半導体基板の主表面上で
    少なくとも2つ以上の領域を取り囲む形に形成された第
    2導電型の高濃度不純物拡散層よりなる外部ベース領域
    と、この外部ベース領域により囲まれた内部領域の全面
    に第2導電型不純物が拡散されて形成された複数の内部
    ベース領域と、この複数の内部ベース領域内にそれぞれ
    形成された第1導電型のエミッタ領域とを有し、 前記半導体基板主表面上で前記外部ベース領域の外周領
    域より外周方向のみに向って第1絶縁膜および第2絶縁
    膜が重なって形成され、 この第2絶縁膜上で第2絶縁膜開口部内縁に迫り出し、
    かつ、前記複数のエミッタ領域に挟まれた外部ベース領
    域上部に第2導電型不純物を含む第1半導体膜あるいは
    第1金属・半導体膜および第3絶縁膜が形成され、 前記第1半導体膜あるいは第1金属・半導体膜、第3絶
    縁膜と前記第1絶縁膜、第2絶縁膜により隔たれずに対
    面した半導体基板主表面との間の間隙に第2導電型不純
    物を含む第2半導体領域が形成され、 上記第2半導体領域、第1半導体膜あるいは第1金属・
    半導体膜のエミッタ領域に面した側壁部とこの側壁部か
    ら前記エミッタ領域に向かう半導体基板主表面上に第4
    絶縁膜が形成され、 前記エミッタ領域表面より上記第4絶縁膜で囲まれたエ
    ミッタ開口部とこのエミッタ開口部に接する前記第3絶
    縁膜上に連続して第3半導体膜あるいは第3金属・半導
    体膜が形成されてなることを特徴とするバイポーラトラ
    ンジスタ。
  2. 【請求項2】半導体基板主表面上の素子形成予定領域周
    辺にフィールド絶縁膜を形成する工程と、 上記フィールド絶縁膜に囲まれた素子形成予定領域上に
    比較的薄い酸化膜よりなる第1絶縁膜を形成する工程
    と、 上記半導体基板主表面上の少なくとも素子形成予定領域
    上で上記第1絶縁膜上に窒化膜よりなる第2絶縁膜を形
    成する工程と、 上記半導体基板主表面上の少なくとも素子形成予定領域
    上で上記第2絶縁膜上にベース引出し電極と外部ベース
    拡散ソースとを兼ねる第1半導体膜および/または第1
    金属・半導体膜を形成する工程と、 上記半導体基板主表面上の少なくとも前記第1半導体膜
    あるいは第1金属・半導体膜の上に気相成長法により第
    3絶縁膜を形成する工程と、 複数のエミッタ形成予定領域上のそれぞれで上記第3絶
    縁膜、前記第1半導体膜あるいは第1金属半導体膜を選
    択的に除去し、セルフアライン開口を形成する工程と、 上記セルフアライン開口より前記第2絶縁膜をサイドエ
    ッチングし、エミッタ形成予定領域外縁部にオーバーハ
    ング部を形成すると共に、相隣り合う開口部間の第2絶
    縁膜をほぼ取り除く工程と、 前記セルフアライン開口およびそれに連なるオーバーハ
    ング部に露出した前記第1絶縁膜を除去する工程と、 前記オーバーハング部に選択的に第2半導体膜を埋め込
    む工程と、 前記セルフアライン開口に露出した前記第1半導体膜あ
    るいは金属・半導体膜、第2半導体膜および半導体基板
    主表面の各表面に、第4絶縁膜を形成する工程と、 半導体基板主表面のセルフアライン開口に露出した表面
    に内部ベース領域を拡散形成する工程と、 前記セルフアライン開口の内側にエミッタ開口を設ける
    工程と、 前記エミッタ開口に接するエミッタ拡散用の第3半導体
    膜および/または第3金属・半導体膜を形成する工程と
    を具備することを特徴とするバイポーラトランジスタの
    製造方法。
JP2968790A 1990-02-13 1990-02-13 バイポーラトランジスタおよびその製造方法 Expired - Fee Related JPH07111974B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2968790A JPH07111974B2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 バイポーラトランジスタおよびその製造方法
US07/837,099 US5148252A (en) 1990-02-13 1992-02-18 Bipolar transistor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2968790A JPH07111974B2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 バイポーラトランジスタおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03235334A JPH03235334A (ja) 1991-10-21
JPH07111974B2 true JPH07111974B2 (ja) 1995-11-29

Family

ID=12283019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2968790A Expired - Fee Related JPH07111974B2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 バイポーラトランジスタおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07111974B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100407441C (zh) 2003-09-25 2008-07-30 松下电器产业株式会社 半导体器件及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03235334A (ja) 1991-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5100813A (en) Method of manufacturing bipolar transistor
JP2001223224A (ja) ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタのシリコン・ゲルマニウム・ベース形成方法
JPH05291286A (ja) ヘテロバイポーラトランジスタとその製造方法
JP3258123B2 (ja) 半導体装置
US5696007A (en) Method for manufacturing a super self-aligned bipolar transistor
JPH03225870A (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法
JP3172031B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPS60202965A (ja) 改良した酸化物画定型トランジスタの製造方法及びその結果得られる構成体
US5148252A (en) Bipolar transistor
JPH07111974B2 (ja) バイポーラトランジスタおよびその製造方法
JP2528559B2 (ja) ラテラルバイポ―ラトランジスタの製造方法
KR0137568B1 (ko) 바이폴라 트랜지스터의 제조방법
JP3207561B2 (ja) 半導体集積回路およびその製造方法
JP2797774B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3063122B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3251834B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3109579B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3356857B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2712889B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH01147864A (ja) 半導体装置
JPH06291132A (ja) バイポーラトランジスタ及びその製造方法
JPH04241422A (ja) 半導体集積回路装置
JPH04364044A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH01278070A (ja) 半導体装置
JPH04309232A (ja) バイポーラトランジスタ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees