JPH0711139A - 耐油性シリコーンゴム組成物およびその製造方法 - Google Patents

耐油性シリコーンゴム組成物およびその製造方法

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JPH0711139A
JPH0711139A JP18187993A JP18187993A JPH0711139A JP H0711139 A JPH0711139 A JP H0711139A JP 18187993 A JP18187993 A JP 18187993A JP 18187993 A JP18187993 A JP 18187993A JP H0711139 A JPH0711139 A JP H0711139A
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silicone rubber
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JP18187993A
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Taido Shigehisa
泰道 重久
Takao Matsushita
隆雄 松下
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬化前はロール作業性がよく、硬化後は機械
的強度に優れ、かつ、エンジンオイル等の鉱物油をベ−
スとする潤滑油に常時接触して使用されても膨潤の度合
いの小さいシリコーンゴム成形品になる耐油性シリコ−
ンゴム組成物およびその製造方法を提供する。 【構成】 (A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式
中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基であり、a
は1.8〜2.3の数である。)で示され、1分子中に少
なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオ
ルガノポリシロキサン生ゴム、(B)微粉末状シリカ、
(C)25℃における粘度が1〜1,000センチポイ
ズであり、分子中にアルケニル基を含有しないジオルガ
ノポリシロキサン油および(D)有機過酸化物からなる
耐油性シリコ−ンゴム組成物およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐油性シリコ−ンゴム組
成物およびその製造方法に関する。詳しくは硬化後、機
械的強度に優れ、かつ、エンジンオイル等の鉱物油をベ
−スとする潤滑油に常時接触して使用されても膨潤の度
合いの小さいシリコーンゴム成形品になる耐油性シリコ
−ンゴム組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコ−ンゴムは優れた耐熱性、耐寒
性、低圧縮永久歪性を有するため、このような性能が要
求される用途に用いられている。しかし、シリコ−ンゴ
ムは一般に耐油性に劣るため、これを自動車,車両,船
舶,飛行機等のロッカ−カバ−ガスケット,オイルパッ
キン,バルブステムシ−ル,オイルフィルタ−,シ−ル
リング,シャフトシ−ル等の耐油性を要求される用途に
適用する場合には、十分満足できるものでなかった。特
にシリコ−ンゴムは、低粘度オイル,エンジンオイル,
燃料オイル等の鉱物油をベ−スとする潤滑油と常時接触
した状態で使用されると膨潤したり、その表面に亀裂が
発生したりする等の欠点があった。このような欠点を解
決するため、ケイ素原子結合アルケニル基含有オルガノ
ポリシロキサン,オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンおよび低粘度のオルガノポリシロキサン油からなり、
白金系触媒の存在下で硬化するガスケット用シリコーン
ゴム組成物が提案されている(特開平5−5064号公
報)。しかし、この組成物を硬化させて得られるシリコ
ーンゴム成形品は機械的強度に劣り、またその耐油性も
従来のシリコーンゴムよりは優れているが、より高い耐
油性を要求される用途に適用するには不十分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を解消すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、硬化後、機械的強度に優
れ、かつ、エンジンオイル等の鉱物油をベ−スとする潤
滑油に常時接触して使用されても膨潤の度合いが小さ
く、長時間の使用に耐えることができるシリコーンゴム
成形品になる耐油性シリコ−ンゴム組成物およびその製
造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】 本発明は、(A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは置換または非置 換の1価炭化水素基であり、aは1.8〜2.3の数である。)で示され、1分子 中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキ サン生ゴム 100重量部、 (B)微粉末状シリカ 40〜200重量部、 (C)25℃における粘度が1〜1,000センチポイズであり、分子中にアル ケニル基を含有しないジオルガノポリシロキサン油 本成分の配合量は(B)成分と(C)成分との比が重量比で (1:0.2)〜(1:3.5)となるような量である。 および (D)有機過酸化物 0.1〜10重量部 からなる耐油性シリコ−ンゴム組成物に関する。
【0005】本発明組成物に使用される(A)成分のオ
ルガノポリシロキサン生ゴムは本発明組成物の主成分で
あり、平均組成式:RaSiO(4-a)/2で示される。式
中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基であり、例
えば、メチル基,エチル基,プロピル基などのアルキル
基;ビニル基,アリル基,ブチニル基,ヘキセニル基な
どのアルケニル基;フェニル基などのアリール基;3,
3,3−トリフルオロプロピル基,2−フェニルエチル
基,2−シアノエチル基が挙げられる。aは1.8〜2.
3の数である。本成分は1分子中に少なくとも2個のケ
イ素原子結合アルケニル基を有する。このアルケニル基
の結合位置は、側鎖でも末端でもよく、またその両方で
もよい。本成分の分子構造は、直鎖状または一部に分岐
を有する直鎖状である。本成分の重合度は、通常100
〜20,000の範囲である。本成分は単一重合体でも
共重合体でもよく、あるいはこれらの重合体の混合物で
もよい。本成分を構成する単位の具体例としては、ジメ
チルシロキサン単位,メチルビニルシロキサン単位,メ
チルフェニルシロキサン単位,フェニルビニルシロキサ
ン単位,3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位が挙げられる。また、本成分の分子鎖末端基と
しては、トリメチルシロキシ基,シラノール基,ジメチ
ルビニルシロキシ基,メチルビニルヒドロキシシロキシ
基,メチルフェニルビニルシロキシ基,3,3,3−トリ
フルオロプロピルジメチルシロキシ基が例示される。こ
のようなオルガノポリシロキサン生ゴムとしては、両末
端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム,両末端ジメチ
ルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴ
ム,両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチ
ルビニルシロキサン共重合体生ゴム,両末端メチルビニ
ルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチ
ルビニルシロキサン共重合体生ゴムが挙げられる。
【0006】本発明組成物に使用される(B)成分の微
粉末状シリカは、本発明組成物を硬化させて得られるシ
リコーンゴム成形品に優れた機械的強度と耐油性を付与
するために必須とされる成分である。このような微粉末
状シリカとしては、ヒュ−ムドシリカ等の乾式法シリ
カ、沈澱シリカ等の湿式法シリカが挙げられ、さらにそ
れらの表面が、オルガノシラン,オルガノシラザン,オ
ルガノポリシロキサン,ジオルガノシクロポリシロキサ
ン等の有機ケイ素化合物で疎水化処理された微粉末状シ
リカも使用できる。本成分は、その粒子径が50mμ以
下であり、比表面積が50m2/g以上であることが好
ましく、さらに250m2/g以上であることがより好
ましい。本成分の配合量は(A)成分100重量部に対
して40〜200重量部の範囲である。これは、40重
量部未満であると本発明組成物の作業性および硬化後の
機械的強度が低下し、一方、200重量部を越えると本
成分を他の成分に配合することができないためである。
【0007】本発明組成物に使用される(C)成分のジ
オルガノポリシロキサン油は、本発明組成物を硬化させ
て得られるシリコーンゴム成形品に耐油性を付与するた
めに必須とされる成分であり、硬化後のシリコーンゴム
成形品をエンジンオイル等の鉱物油をベ−スとする潤滑
油に接触させて使用したときにその膨潤を抑える働きを
する。このような働きをするためには、分子中にアルケ
ニル基を含有しないことが必要である。また、25℃に
おける粘度が1〜1,000センチポイズであることが
必要であり、さらに10〜100センチポイズであるこ
とが好ましい。これは、1センチポイズ未満であると本
発明組成物のロール作業性が低下し、一方、1,000
センチポイズを越えると硬化後のシリコーンゴム成形品
の耐油性が低下して膨潤の度合いが大きくなるためであ
る。このようなジオルガノポリシロキサン油としては、
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサ
ン油,両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキ
サン・メチルフェニルシロキサン共重合体油,両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・3,3,3
−トリフルオロプロピルメチルシロキサン共重合体油が
挙げられる。これらの中でも両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルポリシロキサン油が好ましい。本成分の
配合量は(B)成分と(C)成分との比が重量比で
(1:0.2)〜(1:3.5)となるような量である。
これは、その比が(1:0.2)未満であると硬化後の
シリコーンゴム成形品の耐油性が低下して膨潤の度合い
が大きくなり、一方、その比が(1:3.5)を越える
と本発明組成物のロール作業性が低下するためである。
【0008】本発明組成物に使用される(D)成分の有
機過酸化物は本発明組成物を加熱硬化させるための触媒
である。本成分としては、シリコーンゴム組成物の硬化
促進触媒として常用されている従来公知の有機過酸化物
が使用できる。このような有機過酸化物としては、ベン
ゾイルパ−オキサイド,t−ブチルパ−ベンゾエイト,
2,4−ジクロロベンゾイルパ−オキサイド,モノクロ
ロベンゾイルパ−オキサイド,ジクミルパ−オキサイ
ド,2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ−オキ
シ)ヘキサンが例示される。
【0009】本発明組成物は上記した(A)成分〜
(D)成分からなるものであるが、これらの成分に加え
て、シリコ−ンゴム組成物に添加配合することが周知と
される従来公知の各種添加剤、例えば、非補強性充填
剤,顔料,耐熱剤,難燃剤内部離型剤,可塑剤等を添加
配合することは本発明の目的を損なわない限り差し支え
ない。ここで、非補強性充填剤としては、けいそう土,
石英粉末,炭酸カルシウム,マイカ,酸化アルミニウ
ム,酸化マグネシウム,酸化チタンが例示される。顔料
としては、カ−ボンブラック,ベンガラが例示される。
耐熱剤としては、稀土類酸化物,稀土類水酸化物,セリ
ウムシラノレ−ト,セリウム脂肪酸塩が例示される。
【0010】本発明組成物は上記した(A)成分〜
(D)成分を均一に混合することにより容易に製造でき
るが、以下に示す方法に従って製造することが好まし
い。即ち、「(A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式
中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基であり、a
は1.8〜2.3の数である。)で示され、1分子中に少
なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオ
ルガノポリシロキサン生ゴム100重量部に、(B)微
粉末状シリカ40〜200重量部と(C)25℃におけ
る粘度が1〜1,000センチポイズであり、分子中に
アルケニル基を含有しないジオルガノポリシロキサン油
[本成分の配合量は(B)成分と(C)成分との比が重
量比で(1:0.2)〜(1:3.5)となるような量で
ある。]との混合物を添加混合し、しかる後に(D)有
機過酸化物0.1〜10重量部を添加混合する。」この
方法では、あらかじめ(B)成分の微粉末状シリカと
(C)成分のジオルガノポリシロキサン油を混合してこ
れらの混合物を形成し、この混合物を(A)成分のオル
ガノポリシロキサン生ゴムに添加配合して混合すること
を特徴とする。ここで、(B)成分と(C)成分の混合
物は、各成分所定量を、ヘンシルミキサーを使用して混
合したり、ロスミキサーやニーダーミキサー等の混練機
に入れて均一に混合したりすることによって製造するこ
とができる。この(B)成分と(C)成分の混合物を
(A)成分に添加混合する際には、ニーダーミキサーや
2軸連続混練押出機等の従来公知の混練機が使用され
る。このとき、(A)成分に(B)成分と(C)成分の
混合物を1度に投入するのではなく、(B)成分と
(C)成分の混合物を少量に分け、時間をかけて分割投
入することが好ましい。このとき、必要に応じて各種添
加剤を配合してもよい。このようにして得られた(A)
成分〜(C)成分からなる混合物と(D)成分の有機過
酸化物の混合は、2本ロールやニーダーミキサー等の混
練機を使用して従来のシリコーンゴムベースコンパウン
ドの製造方法と同様な方法に従って行なうことができ
る。
【0011】本発明組成物からシリコ−ンゴム成形品を
得るには、本発明組成物を圧縮成形、射出成形、トラン
スファ−成形などの公知の成形方法によって50℃〜2
50℃で数秒〜数分間加熱すればよい。
【0012】以上のような本発明組成物は、硬化前はロ
ール作業性等の作業性がよく、また、硬化後のシリコー
ンゴム成形品は機械的強度に優れ、かつ、エンジンオイ
ル等の鉱物油をベースとする潤滑油に常時接触して使用
されても膨潤の度合いが小さく、その機能が低下しない
という特徴を有するので、このような特性が要求される
用途に適用することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例を挙げて説明する。実
施例中、部とあるのは重量部を意味し、粘度は25℃に
おける測定値である。得られたシリコ−ンゴム組成物の
硬化後の物理特性(硬さ,引張り強さ,伸び,引き裂き
強さ)および体積膨潤度は、JIS K6301(加硫
ゴム物理試験方法)に規定される方法に従って測定し
た。尚、体積膨潤度を測定する際に使用された鉱物油
は、JIS K6301の浸せき試験に規定される試験
油No.3である。また、シリコーンゴムベースコンパ
ウンドのロール作業性は次の4段階に評価した。 ◎:シリコーンゴムベースコンパウンドはロール表面か
らきれいにはがれ、分出しは良好であった。 ○:分出しは可能であったが、分出し終了後、ロール表
面にわずかにシリコーンゴムベースコンパウンドが残っ
た。 △:分出しが困難であり、ロール表面に大量のシリコー
ンゴムベースコンパウンドが残った。 ×:シリコーンゴムベースコンパウンドはロール表面に
こびりついてはがれず、分出しは不可能だった。
【0014】
【実施例1】比表面積300m2/gのヒュ−ムドシリ
カ90部と、粘度50センチポイズの両末端トリメチル
シロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油70部を、ヘ
ンシルミキサーを使用して均一に混合した(混合物
A)。次に、ニーダーミキサーに、ジメチルシロキサン
単位99.87モル%とメチルビニルシロキサン単位0.
13モル%からなり、両末端がジメチルビニルシロキシ
基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロ
キサン共重合体生ゴム100部と、シリカ表面処理剤と
して粘度30センチポイズの両末端シラノール基封鎖ジ
メチルポリシロキサン5部,粘度30センチポイズの両
末端シラノール基封鎖メチルビニルポリシロキサン1
部,ヘキサメチルジシラザン6部を投入し、続いて上記
の混合物Aを少量ずつ分けて分割投入して、これらを均
一に混合した。次いで、この混合物を温度170℃で2
時間加熱処理してシリコーンゴムベ−スコンパウンドを
調製した。このシリコーンゴムベ−スコンパウンド10
0部に、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ−
オキシ)ヘキサンの50%シリコ−ンオイルペ−スト
0.6部を配合してシリコーンゴム組成物を調製した。
得られたシリコ−ンゴム組成物を、熱プレスを使用して
温度170℃,圧力30Kg/cm2の条件下で10分
間圧縮成形して厚さ2mmのシリコーンゴムシートを作
成した。このゴムシートを200℃のオ−ブン中でさら
に4時間加熱してその硬化を完結させた。このシリコ−
ンゴムシートの物理特性、体積膨潤度を測定した。ま
た、シリコーンゴムベースコンパウンドのロール作業性
を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0015】
【実施例2】実施例1において、比表面積300m2
gのヒュ−ムドシリカの配合量を55部に変え、粘度5
0センチポイズの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメ
チルポリシロキサン油の配合量を20部に変えた以外は
実施例1と同様にして、シリコ−ンゴム組成物を調製し
た。この組成物から実施例1と同様にシリコ−ンゴムシ
ートを得た。得られたシリコーンゴムシートの物理特
性、体積膨潤度を実施例1と同様に測定した。また、シ
リコーンゴムベースコンパウンドのロール作業性を実施
例1と同様に測定し、それらの結果を表1に示した。
【0016】
【実施例3】実施例1において、比表面積300m2
gのヒュ−ムドシリカの配合量を65部に変え、粘度5
0センチポイズの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメ
チルポリシロキサン油の配合量を41部に変えた以外は
実施例1と同様にして、シリコ−ンゴム組成物を調製し
た。この組成物から実施例1と同様にシリコ−ンゴムシ
ートを得た。得られたシリコーンゴムシートの物理特
性、体積膨潤度を実施例1と同様に測定した。また、シ
リコーンゴムベースコンパウンドのロール作業性を実施
例1と同様に測定し、それらの結果を表1に示した。
【0017】
【実施例4】実施例1において、粘度50センチポイズ
の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン油の代わりに、粘度100センチポイズの両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油を配
合した以外は実施例1と同様にして、シリコ−ンゴム組
成物を調製した。この組成物から実施例1と同様にシリ
コ−ンゴムシートを得た。得られたシリコーンゴムシー
トの物理特性、体積膨潤度を実施例1と同様に測定し
た。また、シリコーンゴムベースコンパウンドのロール
作業性を実施例1と同様に測定し、それらの結果を表1
に示した。
【0018】
【実施例5】実施例1において、粘度50センチポイズ
の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン油の代わりに、粘度350センチポイズの両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油を配
合した以外は実施例1と同様にして、シリコ−ンゴム組
成物を調製した。この組成物から実施例1と同様にシリ
コ−ンゴムシートを得た。得られたシリコーンゴムシー
トの物理特性、体積膨潤度を実施例1と同様に測定し
た。また、シリコーンゴムベースコンパウンドのロール
作業性を実施例1と同様に測定し、それらの結果を表1
に示した。
【0019】
【比較例1】実施例1において、粘度50センチポイズ
の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン油を配合せず、比表面積300m2/gのヒュ−ム
ドシリカの配合量を60部に変えた以外は実施例1と同
様にして、シリコ−ンゴム組成物を調製した。この組成
物から実施例1と同様にシリコ−ンゴムシートを得た。
得られたシリコーンゴムシートの物理特性、体積膨潤度
を実施例1と同様に測定した。また、シリコーンゴムベ
ースコンパウンドのロール作業性を実施例1と同様に測
定し、それらの結果を表1に示した。
【0020】
【比較例2】実施例1において、粘度50センチポイズ
の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン油の代わりに、粘度0.65センチポイズの両末端
トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油を
配合した以外は実施例1と同様にしてシリコ−ンゴム組
成物を調製しようとしたところ、この組成物は混練中に
粉末状になってしまい、均一混合物としてのシリコーン
ゴム組成物は得られなかった。
【0021】
【比較例3】実施例1において、粘度50センチポイズ
の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン油の代わりに、粘度100,000センチポイズの
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサ
ン油を配合した以外は実施例1と同様にして、シリコ−
ンゴム組成物を調製した。この組成物から実施例1と同
様にシリコ−ンゴムシートを得た。得られたシリコーン
ゴムシートの物理特性、体積膨潤度を実施例1と同様に
測定した。また、シリコーンゴムベースコンパウンドの
ロール作業性を実施例1と同様に測定し、それらの結果
を表1に示した。
【0022】
【比較例4】実施例1において、粘度50センチポイズ
の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン油の配合量を360部に変えた以外は実施例1と同
様にしてシリコ−ンゴムベースコンパウンドを調製しよ
うとしたところ、このベースコンパウンドはペースト状
であり、そのロール作業性は極めて悪く、均一混合物と
してのシリコーンゴム組成物が得られなかった。
【0023】
【実施例6】ニーダーミキサーに、ジメチルシロキサン
単位99.87モル%とメチルビニルシロキサン単位0.
13モル%からなり、両末端がジメチルビニルシロキシ
基で封鎖されたのジメチルシロキサン・メチルビニルシ
ロキサン共重合体生ゴム100部と、シリカ表面処理剤
として粘度30センチポイズの両末端シラノール基封鎖
ジメチルポリシロキサン5部、粘度30センチポイズの
両末端シラノール基封鎖メチルビニルポリシロキサン1
部、ヘキサメチルジシラザン6部と、比表面積300m
2/gのヒュ−ムドシリカ60部を投入して均一に混合
した。この混合物を温度170℃で2時間加熱処理して
シリコーンゴムベ−スコンパウンド(i)を調製した。こ
れとは別に、ヘンシルミキサーを使用して比表面積30
0m2/gのヒュ−ムドシリカ30部と粘度50センチ
ポイズの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリ
シロキサン油70部を均一に混合した。この混合物をシ
リコーンゴムベースコンパウンド(i)に添加して均一に
混合し、シリコーンゴムベ−スコンパウンド(ii)を調製
した。このシリコーンゴムベ−スコンパウンド(ii)10
0部に、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ−
オキシ)ヘキサンの50%シリコ−ンオイルペ−スト
0.6部を配合してシリコーンゴム組成物を調製した。
得られたシリコ−ンゴム組成物を、熱プレスを使用して
温度170℃,圧力30Kg/cm2の条件下で10分
間圧縮成形して厚さ2mmのシリコーンゴムシートを作
成した。このゴムシートを200℃のオ−ブン中でさら
に4時間加熱してその硬化を完結させた。このシリコ−
ンゴムシートの物理特性、体積膨潤度を測定した。ま
た、シリコーンゴムベースコンパウンド(ii)のロール作
業性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0024】
【比較例5】ニーダーミキサーに、ジメチルシロキサン
単位99.87モル%とメチルビニルシロキサン単位0.
13モル%からなり、両末端がジメチルビニルシロキシ
基で封鎖されたのジメチルシロキサン・メチルビニルシ
ロキサン共重合体生ゴム100部と、シリカ表面処理剤
として粘度30センチポイズの両末端シラノール基封鎖
ジメチルポリシロキサン5部、粘度30センチポイズの
両末端シラノール基封鎖メチルビニルポリシロキサン1
部、ヘキサメチルジシラザン6部と、比表面積300m
2/gのヒュ−ムドシリカ60部を投入して均一に混合
した。この混合物を温度170℃で2時間加熱処理して
シリコーンゴムベ−スコンパウンド(i)を調製した。こ
れとは別に、ヘンシルミキサーを使用して平均粒子径5
μmの石英粉末70部と粘度50センチポイズの両末端
トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油7
0部を均一に混合した。この混合物をシリコーンゴムベ
ースコンパウンド(i)に添加して均一に混合し、シリコ
ーンゴムベ−スコンパウンド(iii)を調製した。このシ
リコーンゴムベ−スコンパウンド(iii)100部に、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ−オキシ)ヘ
キサンの50%シリコ−ンオイルペ−スト0.6部を配
合してシリコーンゴム組成物を調製した。得られたシリ
コ−ンゴム組成物を、熱プレスを使用して温度170
℃,圧力30Kg/cm2の条件下で10分間圧縮成形
して厚さ2mmのシリコーンゴムシートを作成した。こ
のゴムシートを200℃のオ−ブン中でさらに4時間加
熱してその硬化を完結させた。このシリコ−ンゴムシー
トの物理特性、体積膨潤度を測定した。また、シリコー
ンゴムベースコンパウンド(iii)のロール作業性を測定
し、それらの結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の耐油性シリコ−ンゴム組成物は
(A)成分〜(D)成分からなり、特に(C)成分のジ
オルガノポリシロキサン油を(B)成分と(C)成分と
の比が重量比で(1:0.2)〜(1:3.5)となるよ
うな量含有するため、硬化前はロール作業性がよく、硬
化後は機械的強度に優れ、かつ、エンジンオイル等の鉱
物油をベ−スとする潤滑油と常時接触して使用されても
膨潤の度合いが小さいシリコーンゴム成形品になるとい
う特徴を有する。また、本発明の製造方法は、このよう
な特徴を有する耐油性シリコーンゴム組成物を生産性よ
く製造することができるという特徴を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平均組成式:RaSiO
    (4-a)/2(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素
    基であり、aは1.8〜2.3の数である。)で示され、
    1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル
    基を有するオルガノポリシロキサン生ゴム
    100重量部、 (B)微粉末状シリカ 40〜200重量部、 (C)25℃における粘度が1〜1,000センチポイズであり、分子中にアル ケニル基を含有しないジオルガノポリシロキサン油 本成分の配合量は(B)成分と(C)成分との比が重量比で (1:0.2)〜(1:3.5)となるような量である。 および (D)有機過酸化物 0.1〜10重量部 からなる耐油性シリコ−ンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A)平均組成式:RaSiO
    (4-a)/2(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素
    基であり、aは1.8〜2.3の数である。)で示され、
    1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル
    基を有するオルガノポリシロキサン生ゴム100重量部
    に、(B)微粉末状シリカ40〜200重量部と(C)
    25℃における粘度が1〜1,000センチポイズであ
    り、分子中にアルケニル基を含有しないジオルガノポリ
    シロキサン油[本成分の配合量は(B)成分と(C)成
    分との比が重量比で(1:0.2)〜(1:3.5)とな
    るような量である。]との混合物を添加混合し、しかる
    後に(D)有機過酸化物0.1〜10重量部を添加混合
    することを特徴とする、請求項1記載の耐油性シリコー
    ンゴム組成物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270007A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Dow Corning Toray Co Ltd 加熱硬化性シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム成形体。
DE112022003486T5 (de) 2021-09-28 2024-06-06 Autonetworks Technologies, Ltd. Isolierter Draht, Kabelbaum und Herstellungsverfahren für isolierten Draht

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JP2007270007A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Dow Corning Toray Co Ltd 加熱硬化性シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム成形体。
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