JPH09143370A - シリコーンゴム組成物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物

Info

Publication number
JPH09143370A
JPH09143370A JP7329530A JP32953095A JPH09143370A JP H09143370 A JPH09143370 A JP H09143370A JP 7329530 A JP7329530 A JP 7329530A JP 32953095 A JP32953095 A JP 32953095A JP H09143370 A JPH09143370 A JP H09143370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone rubber
parts
weight
rubber composition
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7329530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3987132B2 (ja
Inventor
Katsuya Baba
勝也 馬場
Takao Matsushita
隆雄 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Toray Silicone Co Ltd filed Critical Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Priority to JP32953095A priority Critical patent/JP3987132B2/ja
Publication of JPH09143370A publication Critical patent/JPH09143370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3987132B2 publication Critical patent/JP3987132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/78Thermal treatment of the extrusion moulding material or of preformed parts or layers, e.g. by heating or cooling
    • B29C48/80Thermal treatment of the extrusion moulding material or of preformed parts or layers, e.g. by heating or cooling at the plasticising zone, e.g. by heating cylinders
    • B29C48/83Heating or cooling the cylinders
    • B29C48/832Heating

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出成形性に優れ、押出成形の際に、ダイス
の形状を忠実に保持でき、そのため形状が複雑な押出品
の成形をも可能にするシリコーンゴム組成物を提供す
る。 【構成】 (A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、
Rは置換または非置換の1価炭化水素基であり、aは
1.95〜2.05の数である。)で示されるオルガノポ
リシロキサン生ゴム、(B)微粉末シリカ、(C)オルトほ
う酸またはメタほう酸、(D)式:HO[R2SiO]n
(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基であ
り、nは1〜20の数である。)で示される有機ケイ素
化合物0.5〜20重量部を80℃以上の温度条件下で
加熱混練してなるシリコーンゴムベースコンパウンド、
(E)硬化剤からなるシリコーンゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコーンゴム組成
物に関する。詳しくは、押出成形の際に、ダイスの形状
を忠実に保持でき、形状が複雑な押出品の成形をも可能
にするシリコーンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムの成形方法の1つとし
て、常圧熱風加硫成形法と呼称されている押出成形方法
がある。この種の成形方法はシリコーンゴム製チューブ
等を成形する場合に適用されており、通常は、シリコー
ンゴム組成物、即ち、未加硫シリコーンゴムを押出機の
吐出口を通して押出し、吐出口のダイスの形状を保った
まま未加硫のシリコーンゴム成形品とし、これを熱風加
硫炉に送り込み加熱硬化させてシリコーンゴム成形品と
している。このような成形方法に使用されるシリコーン
ゴム組成物に要求される特性としては、シリコーンゴム
組成物のグリーン強度が高く、形状保持性に優れている
ことである。従来、このようなシリコーンゴム組成物の
形状保持性を高める方法としては、シリコーンゴム組成
物に配合される補強性微粉末シリカの添加量を増やした
り、石英粉末やけいそう土のような増量性充填剤を加え
てシリコーンゴム組成物の可塑度を高くする方法がとら
れる。しかし、このような方法では、シリコーンゴム組
成物の可塑化戻りが増大してその保存安定性が悪くなる
という欠点があった。また、得られたシリコーンゴム成
形品の物理特性が低下するという問題点があった。その
ため、シリコーンゴム組成物に乳化重合ポリテトラフル
オロエチレン粉末を配合して、シリコーンゴム組成物の
可塑度を高める方法が提案されている(特開昭52−1
1250号公報参照)。この方法ではシリコーンゴム組
成物の可塑化戻りの増大やシリコーンゴム成形品の物理
特性の低下は避けられるが、シリコーンゴム組成物のミ
ル収縮が高まり、シリコーンゴム組成物の形状の保持と
いう点では良好な方法ではなかった。また、米国特許明
細書2721857号公報において、シリコーンゴム組
成物の作業性を改善する新しい方法が提案されている。
この方法によれば、シリコーンゴム組成物にほう酸、ほ
う酸無水物(メタほう酸)あるいはほう酸アルキルを添
加することにより、シリコーンゴム組成物の可塑度を高
め、粘着性を減少させ、作業性が改善されるとされてい
る。ところがこの方法では、結晶性のほう酸やメタほう
酸がシリコーンゴム組成物中に均一に分散されず、その
効果を十分に発揮することができないという欠点があっ
た。また、これらの化合物のうち、ほう酸アルキルはシ
リコーンゴム組成物のグリーン強度を一時的に上昇させ
るが、経時変化によってその効果は失われ、長期間にわ
たってグリーン強度は維持されないという欠点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を解消すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は、押出成形性に優れ、押出成形の
際に、ダイスの形状を忠実に保持でき、そのため形状が
複雑な押出品の成形をも可能にするシリコーンゴム組成
物を提供することにある。
【0004】
【課題の解決手段】 本発明は、(A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは置換または非置換 の1価炭化水素基であり、aは1.95〜2.05の数である。)で示されるオル ガノポリシロキサン生ゴム 100重量部、 (B)微粉末シリカ 25〜100重量部、 (C)オルトほう酸またはメタほう酸 0.005〜5.00重量部、 (D)式:HO[R2SiO]nH(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基 であり、nは1〜20の数である。)で示される有機ケイ素化合物0.5〜20 重量部を80℃以上の温度条件下で加熱混練してなるシリコーンゴムベースコン パウンド 100重量部、 (E)硬化剤 本発明組成物を硬化させるのに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物、 および (A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水 素基であり、aは1.95〜2.05の数である。)で示されるオルガノポリシロ キサン生ゴム 100重量部、 (B)微粉末シリカ 25〜100重量部、 (C)オルトほう酸またはメタほう酸 0.005〜5.00重量部、 (D)式:HO[R2SiO]nH(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基 であり、nは1〜20の数である。)で示される有機ケイ素化合物0.5〜20 重量部を80℃未満の温度条件下で混練した後、80℃以上の温度条件下で加熱 混練してなるシリコーンゴムベースコンパウンド 100重量部、 (E)硬化剤 本発明組成物を硬化させるのに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】これを説明するに、(A)成分のオ
ルガノポリシロキサン生ゴムは、本発明組成物の主成分
であり、平均組成式:RaSiO(4-a)/2で示される。式
中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基であり、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル
基;ビニル基、アリル基、ブチニル基、ヘキセニル基な
どのアルケニル基;フェニル基などのアリール基;3,
3,3−トリフルオロプロピル基、2−フェニルエチル
基、2−シアノエチル基が挙げられる。式中、aは1.
95〜2.05の数である。本成分の分子構造は、直鎖
状または一部に分岐を有する直鎖状である。本成分の重
合度は、通常、1,000〜20,000の範囲である。
本成分は単一重合体でも共重合体でもよく、あるいはこ
れらの重合体の混合物でもよい。本成分を構成する単位
の具体例としては、ジメチルシロキサン単位、メチルビ
ニルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位,
3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位
が挙げられる。また、本成分の分子末端基としては、ト
リメチルシロキシ基、ジメチルヒドロキシシロキシ基、
ジメチルビニルシロキシ基、メチルビニルヒドロキシシ
ロキシ基が例示される。このようなオルガノポリシロキ
サン生ゴムとしては、両末端ジメチルビニルシロキシ基
封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重
合体生ゴム、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメ
チルポリシロキサン生ゴム、両末端シラノール基封鎖ジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム、両末端メチルビニルヒドロキシシロキシ基封鎖ジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴムが挙げられる。
【0006】(B)成分の微粉末シリカは、本発明組成物
の可塑度を高めグリーン強度を高める役目の一部を担う
とともに、本発明組成物を加硫させて得られるシリコー
ンゴム成形物に優れた機械的強度を付与するために必須
とされる成分である。このような微粉末状シリカとして
は、ヒュームドシリカ等の乾式法シリカ、沈澱シリカ等
の湿式法シリカが挙げられ、さらにそれらの表面が、オ
ルガノシラン、オルガノシラザン、オルガノポリシロキ
サン、ジオルガノシクロポリシロキサン等の有機ケイ素
化合物で疎水化処理された微粉末状シリカも使用でき
る。本成分は、比表面積が50m2/g以上であること
が好ましく、さらに100m2/g以上であることがよ
り好ましい。本成分の配合量は、(A)成分100重量部
に対して25〜100重量部の範囲である。これは、2
5重量部未満であると本発明組成物のグリーン強度が十
分に得られなくなるとともに加硫後の機械的強度が不足
し、100重量部を越えると、(A)成分への配合が困難
になるためである。
【0007】本発明組成物に使用される(C)成分のオル
トほう酸あるいはメタほう酸は、本発明組成物の特徴を
なす成分であり、(D)成分と併用することにより本発明
組成部中に均一に分散してそのグリーン強度を高め、押
出成形時のシリコーンゴム組成物の形状保持性を付与す
るという働きをする。本成分の配合量は、(A)成分10
0重量部に対して、0.005〜5.00重量部の範囲で
あり、好ましくは0.01〜1.00重量部の範囲内であ
る。これは0.005重量部未満であると十分なグリー
ン強度が得られず、5.00重量部を越えるとシリコー
ンゴム組成物の可塑化戻りが起こり、また時にはシリコ
ーンゴム成形物から本成分の結晶が析出してくるという
不都合が生じるからである。これらは単独でも2種類の
併用でも差し支えない。
【0008】(D)成分の式:HO[R2SiO]nHで示
される有機ケイ素化合物は、(A)成分〜(D)成分が加熱
下に混練される際に、分子中の水酸基が(C)成分のオル
トほう酸あるいはメタほう酸と部分的に反応し、本発明
組成物に均一に分散することを助ける。本成分の式中、
nは1〜20の数である。これは20を越えると(C)成
分を分散させる働きが低下するためである。本成分の配
合量は0.5〜20重量部であるが、好ましくは0.5〜
5.0重量部の範囲である。20重量部を越えるとグリ
ーン強度の向上を著しく妨げてしまう。また、0.5重
量部未満であると、(C)成分のオルトほう酸あるいはメ
タほう酸を十分均一に分散させることができなくなる。
【0009】(E)成分の硬化剤は本発明組成物を硬化さ
せるための成分であり、その種類等は特に限定されな
い。代表的な硬化剤としては有機過酸化物が挙げられ
る。このような有機過酸化物としては、ベンゾイルパー
オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド、P−クロロベンゾイルパーオキサイド、O−クロロ
ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
などが例示される。本成分の配合量は、(A)成分〜(D)
成分の混合物100重量部に対し、0.1〜10重量部
である。
【0010】また、(A)成分のオルガノポリシロキサン
生ゴムがビニル基で代表されるようなアルケニル基を有
するものである場合には、1分子中にケイ素原子結合水
素原子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンと白金系触媒を併用して硬化剤として使用す
ることができる。このようなオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンとしては、両末端トリメチルシロキシ基封
鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイド
ロジェンシロキサン共重合体、環状メチルハイドロジェ
ンポリシロキサンが例示される。このようなオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンの重合度は3〜700が望
ましい。その添加量は(E)成分のケイ素原子結合水素原
子の合計モル数と(A)成分中のアルケニル基の合計モル
数との比が(0.5:1)〜(20:1)となるような
量であることが必要である。この場合、白金系触媒とし
ては白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、塩化白金酸のオ
レフィン錯体、塩化白金酸とジビニルジシロキサンとの
錯体が例示される。この白金系触媒の配合量は(A)成分
〜(D)成分を混合したものに(E)成分を加えた総重量1
00万重量部に対して、白金金属として0.1〜500
重量部であることが望ましい。また、本発明においては
このような硬化剤に加えて、アセチレン系化合物、ヒド
ラジン化合物、トリアゾール化合物、フォスフィン類,
メルカプタン類等を硬化遅延剤として使用することは、
本発明の目的を損なわない限り差し支えない。
【0011】本発明組成物は、上記した(A)成分〜(E)
成分からなるものであるが、これらの成分に加えて、シ
リコーンゴム組成物に添加配合が周知とされる従来公知
の各種添加剤、例えば、非補強性充填剤、顔料、耐熱
剤、難燃剤、内部離型剤、有機発泡剤、可塑剤等を添加
配合することは、本発明の目的を損なわない限り差し支
えない。ここで、非補強充填剤としては、けいそう土、
石英粉末、炭酸カルシウム粉末、マイカ粉末、酸化アル
ミニウム粉末、酸化チタン粉末が例示される。顔料とし
ては、カーボンブラック、ベンガラが例示される。耐熱
剤としては、希土類酸化物、希土類水酸化物、セリウム
シラノレート、セリウム脂肪酸塩が例示される。
【0012】本発明に使用されるシリコーンゴムベース
コンパウンドは、上記のような(A)成分〜(D)成分を8
0℃以上の温度条件下で加熱混練して製造されるのであ
るが、(A)成分〜(D)成分を予め80℃未満の温度条件
下で混練して(A)成分〜(D)成分からなる均一なシリコ
ーンゴムコンパウンドを造り、しかる後に、80℃以上
の温度条件下で加熱混練することが好ましい。ここで、
加熱条件としては、80℃以上であればよいのである
が、特に(C)成分としてオルトほう酸を使用した場合に
は、100〜250℃の温度範囲が好ましく、メタほう
酸を使用した場合、あるいはこれら2種類のほう酸を使
用した場合には170〜200℃の温度条件下で加熱混
練することが好ましい。尚、この加熱混練は上記(C)成
分のオルトほう酸またはメタほう酸を(A)成分と(B)成
分を主成分とするシリコーンゴム組成物中に均一に分散
させるために必須とされる技術手段であり、このような
加熱混練を行わないと(C)成分のオルトほう酸またはメ
タほう酸はシリコーンゴム組成物中に均一に分散しな
い。即ち、このような加熱混練下において、(C)成分の
オルトほう酸またはメタほう酸は、(D)成分の有機ケイ
素化合物と部分的に反応してシリコーンゴム組成物中に
均一に分散して、その効果を発揮するのである。(A)成
分〜(D)成分の混練する手段としては、ニーダーミキサ
ーや2軸連続混練押出機などシリコーンゴム組成物の製
造に使用されている従来公知の混練機が使用できる。
【0013】本発明のシリコンゴム組成物は、上記のよ
うにして得られた(A)成分〜(D)成分からなるシリコー
ンゴムコンパウンドに(E)成分の硬化剤を添加配合する
ことによって製造される。この硬化剤の配合は、2本ロ
ール等従来公知の手段が使用可能である。
【0014】以上のような本発明組成物は押出成形性に
優れ、押出成形の際に、ダイスの形状を忠実に保持でき
るという特徴を有するので、押出成形用シリコーンゴム
組成物として好適に使用される。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。実施例
中、部とあるのは重量部を示し、粘度は25℃における
測定値を示す。
【0016】
【実施例1】ジメチルシロキサン単位99.87モル%
とメチルビニルシロキサン単位0.13モル%からな
り、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム(平均重合度3,000)100部と、表面がジメ
チルジクロロシランで処理された比表面積220m2
gの乾式法シリカ45部、オルトほう酸を0.05部、
粘度30センチポイズの両末端シラノール基封鎖ジメチ
ルポリシロキサン4.5部をニーダーミキサーに投入し
均一に混合した。次いでこの混合物をさらに175℃で
45分間の条件下で加熱混練してシリコーンゴムベース
コンパウンドを調製した。このシリコーンゴムベースコ
ンパウンド100部に対して、2,4−ジクロロベンゾ
イルパーオキサイドの50重量%シリコーンオイルペー
スト1.5部を添加し、2本ロール上で均一に混練して
シリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム
組成物を、押出機と横型の熱風加硫炉を備えたチューブ
成形用押出成形装置に導入して、内径30mm、肉厚4mm
のチューブの成形をした。ここで、成形温度は250℃
であり、線速は3m/分であった。得られたシリコーン
ゴム製チューブは、ダイスに忠実な真円状のチューブで
あった。
【0017】
【比較例1】実施例1において、オルトほう酸を添加混
合しなかった以外は実施例1と同様にしてシリコーンゴ
ム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を用い
て、実施例1と同様にしてチューブの成形を行ったとこ
ろ、目的の形状通りのチューブは成形されず、上からつ
ぶしたような楕円形の断面を持つチューブが得られた。
【0018】
【比較例2】実施例1において、オルトほう酸の添加量
を0.001部に変えた以外は実施例1と同様にしてシ
リコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組
成物を用いて、実施例1と同様にしてチューブの成形を
行ったところ、目的の形状通りのチューブは成形され
ず、変形の度合は上記比較例1ほどではなかったもの
の、やはり上からつぶしたような楕円形の断面を持つチ
ューブが得られた。
【0019】
【比較例3】実施例1において、オルトほう酸の添加量
を6.0部に変えた以外は実施例1と同様にしてシリコ
ーンゴム組成物を調製した。しかしこのシリコーンゴム
組成物は可塑化戻りが大きく、2本ロール上で混練作業
に時間がかかってしまった。また、実施例1と同様にし
てチューブの成形を行ったところ、グリーン強度が高す
ぎるために吐出変動を起こし、つぶれはなかったもの
の、一定の形状を有するチューブを成形することはでき
なかった。
【0020】
【比較例4】実施例1において、170℃で45分間の
条件下で加熱混練しなかった以外は実施例1と同様にし
てシリコーンゴム組成物を調製した。この組成物の可塑
化戻りは大きかった。また、この組成物について実施例
1と同様にしてチューブの成形を行ったところ、目的の
形状通りのチューブは成形されず、上からつぶしたよう
な楕円形の断面を有するチューブが得られた。
【0021】
【実施例2】ジメチルシロキサン単位99.87モル%
とメチルビニルシロキサン単位0.13モル%からな
り、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム(平均重合度3,000)100部、比表面積20
0m2/gの乾式法シリカ48部、メタほう酸を0.3部
および粘度30センチポイズの両末端シラノール基封鎖
ジメチルポリシロキサン11部をニーダーミキサーに投
入し均一に混合した。次いでこの混合物をさらに175
℃で60分間の条件下で加熱混練してシリコーンゴムベ
ースコンパウンドを調製した。このシリコーンゴムベー
スコンパウンド100部に対して、粘度5センチストー
クス、ケイ素原子結合水素原子含有率0.8重量%のオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン0.5部、硬化遅
延剤としてモノメチルトリス(モノメチルブチノキシ)
シラン0.06部、塩化白金酸とテトラメチルビニルジ
シロキサンとの錯体を、白金として総重量に対して15
ppmになるような量を2本ロール上で均一に混練してシ
リコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組
成物を、押出機と横型の熱風加硫炉を備えたチューブ成
形用押出成形装置に導入して、Y型ジッパーガスケット
の直線部を成形をした。ここで、成形温度は250℃で
あり、線速は2.5m/分であった。得られたY型ジッ
パーガスケットの直線部は、熱風加硫炉のベルトとガス
ケットとの接触面でのつぶれは見られず、ツリー状のア
ンカー部も忠実にダイスの形状通り成形することができ
た。
【0022】
【実施例3】ジメチルシロキサン単位99.87モル%
とメチルビニルシロキサン単位0.13モル%からな
り、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム(平均重合度3,000)100部、比表面積20
0m2/gの乾式法シリカ30部、湿式法シリカ10
部、オルトほう酸を0.2部および粘度30センチポイ
ズの両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン
6.5部をニーダーミキサーに投入し均一に混合した。
次いでこの混合物をさらに150℃で30分間の条件下
で加熱混練してシリコーンゴムベースコンパウンドを調
製した。このシリコーンゴムベースコンパウンド100
部に対して、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ドの50重量%シリコーンオイルペーストを0.8部、
ジクミルパーオキサイドの50重量%シリコーンオイル
ペーストを1.5部、発泡剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリルの50重量%オルガンポリシロキサン生ゴムマ
スターバッチを4.0部添加し、2本ロール上で均一に
混練してスポンジ用シリコーンゴム組成物を調製した。
このシリコーンゴム組成物を、押出機と横型の熱風加硫
炉を備えたチューブ成形用押出成形装置に導入して、中
空のスポンジの成形をしたところ真円筒状の中空スポン
ジ成形品が得られた。ここで、成形温度は250℃であ
り、線速は3m/分であった。
【0023】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記
した(A)成分〜(E)成分からなり、特に(C)成分のオル
トほう酸またはメタホウ酸と(D)成分の式:HO[R2
SiO]nH(式中、Rは置換または非置換の1価炭化
水素基であり、nは1〜20の数である。)で示される
有機ケイ素化合物を使用しているので、押出成形性に優
れ、押出成形の際に、ダイスの形状を忠実に保持できる
という特徴を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは置換または 非置換の1価炭化水素基であり、aは1.95〜2.05の数である。)で示され るオルガノポリシロキサン生ゴム 100重量部、 (B)微粉末シリカ 25〜100重量部、 (C)オルトほう酸またはメタほう酸 0.005〜5.00重量部、 (D)式:HO[R2SiO]nH(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基 であり、nは1〜20の数である。)で示される有機ケイ素化合物0.5〜20 重量部を80℃以上の温度条件下で加熱混練してなるシリコーンゴムベースコン パウンド 100重量部 (E)硬化剤 本発明組成物を硬化させるのに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは置換または 非置換の1価炭化水素基であり、aは1.95〜2.05の数である。)で示され るオルガノポリシロキサン生ゴム 100重量部、 (B)微粉末シリカ 25〜100重量部、 (C)オルトほう酸またはメタほう酸 0.005〜5.00重量部、 (D)式:HO[R2SiO]nH(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素基 であり、nは1〜20の数である。)で示される有機ケイ素化合物0.5〜20 重量部を80℃未満の温度条件下で混練した後、80℃以上の温度条件下で加熱 混練してなるシリコーンゴムベースコンパウンド 100重量部、 (E)硬化剤 本発明組成物を硬化させるのに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】 押出成形用シリコーンゴム組成物である
    請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
JP32953095A 1995-11-24 1995-11-24 シリコーンゴム成形品の押出成形方法 Expired - Lifetime JP3987132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32953095A JP3987132B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 シリコーンゴム成形品の押出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32953095A JP3987132B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 シリコーンゴム成形品の押出成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09143370A true JPH09143370A (ja) 1997-06-03
JP3987132B2 JP3987132B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=18222403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32953095A Expired - Lifetime JP3987132B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 シリコーンゴム成形品の押出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3987132B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1028140A1 (de) * 1999-02-04 2000-08-16 Wacker-Chemie GmbH Siliconkautschuk
JP2001181505A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd シリコーンゴム組成物
WO2002096992A2 (en) * 2001-05-31 2002-12-05 Dow Corning Toray Silicone Co.,Ltd. Silicone rubber composition
JP2005206697A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーンゴム組成物
WO2013139114A1 (zh) * 2012-03-19 2013-09-26 香港纺织及成衣研发中心有限公司 一种智能应力响应型硅硼聚合物微凝胶的制备方法
JP2016056226A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 信越化学工業株式会社 シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム硬化物の引裂き強度を向上させる方法
WO2018207475A1 (ja) * 2017-05-11 2018-11-15 信越化学工業株式会社 自己融着高誘電シリコーンゴム組成物及び自己融着高誘電テープ
CN117946527A (zh) * 2024-03-22 2024-04-30 成都力多美科技有限公司 一种半固化固态自固化硅橡胶片材及其制备方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1028140A1 (de) * 1999-02-04 2000-08-16 Wacker-Chemie GmbH Siliconkautschuk
US6441086B1 (en) 1999-02-04 2002-08-27 Wacker - Chemie Gmbh Silicone rubber
JP2001181505A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd シリコーンゴム組成物
WO2002096992A2 (en) * 2001-05-31 2002-12-05 Dow Corning Toray Silicone Co.,Ltd. Silicone rubber composition
WO2002096992A3 (en) * 2001-05-31 2003-03-27 Dow Corning Toray Silicone Silicone rubber composition
JP4524565B2 (ja) * 2004-01-22 2010-08-18 信越化学工業株式会社 湿式シリカ含有シリコーンゴム硬化物の発泡を抑制する方法
JP2005206697A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーンゴム組成物
WO2013139114A1 (zh) * 2012-03-19 2013-09-26 香港纺织及成衣研发中心有限公司 一种智能应力响应型硅硼聚合物微凝胶的制备方法
JP2016056226A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 信越化学工業株式会社 シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム硬化物の引裂き強度を向上させる方法
WO2018207475A1 (ja) * 2017-05-11 2018-11-15 信越化学工業株式会社 自己融着高誘電シリコーンゴム組成物及び自己融着高誘電テープ
CN110612316A (zh) * 2017-05-11 2019-12-24 信越化学工业株式会社 自熔合高介电性硅橡胶组合物和自熔合高介电性带
JPWO2018207475A1 (ja) * 2017-05-11 2020-02-27 信越化学工業株式会社 自己融着高誘電シリコーンゴム組成物及び自己融着高誘電テープ
US11326082B2 (en) 2017-05-11 2022-05-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Self-welding high dielectric silicone rubber composition and self-welding high dielectric tape
CN117946527A (zh) * 2024-03-22 2024-04-30 成都力多美科技有限公司 一种半固化固态自固化硅橡胶片材及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3987132B2 (ja) 2007-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02209968A (ja) 自己潤滑、熱加硫性シリコーンゴム組成物
JPH09208828A (ja) シリコーンゴム組成物
JPS6121123B2 (ja)
JPH0514742B2 (ja)
JPH09286920A (ja) シリコーンゴム中空糸及びその製造方法
JP2002362328A (ja) ワイパーブレード用シリコーンゴム組成物およびその製造方法
JPH09143370A (ja) シリコーンゴム組成物
EP0239812A2 (en) Method for preparing cured organopolysiloxane compositions
JP3472472B2 (ja) シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム成形体の製造方法
EP1160288A1 (en) Silicone rubber composition for extrusion molding and method for fabricating silicone rubber extrusion moldings
JP3482834B2 (ja) シリコーンゴムの製造方法
JP4520159B2 (ja) シリコーンゴム組成物
JP3611025B2 (ja) シリコーンゴム組成物
JP4548559B2 (ja) オイルブリード性シリコーンゴムの成型方法及びオイルブリード性シリコーンゴム組成物
KR101099174B1 (ko) 실리콘 고무 조성물
JP2004189818A (ja) シリコーンゴム組成物
JP2002128938A (ja) スポンジ成形用シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴムスポンジ成形品の製造方法
JP3919011B2 (ja) 熱硬化性シリコーンゴム組成物
US20020077440A1 (en) Extrudable silicone rubber composition and method of manufacturing articles extruded from silicone rubber
JP2004161930A (ja) シリコーンゴム組成物
JP2001181505A (ja) シリコーンゴム組成物
JP3502460B2 (ja) シリコーンゴムスポンジ組成物およびシリコーンゴムスポンジの製造方法
JPH07179765A (ja) シリコーンゴム組成物及びその製造方法
JP3373052B2 (ja) シリコーンゴム組成物
JP3464584B2 (ja) シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴムの成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3