JP2001181505A - シリコーンゴム組成物 - Google Patents
シリコーンゴム組成物Info
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Abstract
形状を忠実に保持でき、そのため形状が複雑な押出成形
品の成形が可能であり、さらに、シリコーンゴム成形品
表面の黒化が発生したり黒い筋が発生することがない、
シリコーンゴム組成物を提供する。 【解決手段】 (A)(A)平均組成式:RaSiO
(4-a)/2(式中、Rは一価炭化水素基またはハロゲン原
子置換一価炭化水素基であり、aは1.95〜2.05の
数である。)で示されるオルガノポリシロキサン生ゴ
ム、(B)粉末状シリカ、(C)オルトほう酸またはメタほ
う酸、(D)粉末状炭酸カルシウムおよび(E)硬化剤から
なるシリコーンゴム組成物。
Description
物に関する。詳しくは、押出成形性に優れ、押出成形の
際にダイスの形状を忠実に保持でき、そのため形状が複
雑な押出成形品の成形が可能であり、さらに、押出機内
部で発生する摩耗屑に起因するシリコーンゴム成形品表
面の黒化が発生したり、黒い筋が発生しない、シリコー
ンゴム組成物に関する。
て、常圧熱風硬化成形法と呼称されている押出成形方法
がある。この種の成形方法はシリコーンゴム製チューブ
等を成形する場合に適用されており、通常は、シリコー
ンゴム組成物、即ち、未硬化シリコーンゴムを押出機の
吐出口を通して押出し、吐出口のダイスの形状を保った
まま未硬化のシリコーンゴム成形品とし、これを熱風硬
化炉に送り込み加熱硬化させてシリコーンゴム成形品と
している。このような成形方法に使用されるシリコーン
ゴム組成物に要求される特性としては、シリコーンゴム
組成物のグリーン強度が高く、形状保持性に優れている
ことである。従来、このようなシリコーンゴム組成物の
形状保持性を高める方法としては、シリコーンゴム組成
物に配合される補強性充填剤である微粉末シリカの添加
量を増やしたり、石英粉末やけいそう土のような増量性
充填剤を加えてシリコーンゴム組成物の可塑度を高くす
る方法が採られている。しかし、このような方法では、
シリコーンゴム組成物の可塑化戻りが増大してその保存
安定性が低下したり、シリコーンゴム成形品の物理特性
が低下するという問題点があった。さらに、シリコーン
ゴムベースコンパウンドの製造段階でこれらの増量充填
剤が押出機の内壁を削り取り、その屑がシリコーンゴム
成形品表面に付着するという問題があった。また、シリ
コーンゴム組成物にポリテトラフルオロエチレン粉末を
配合することによりシリコーンゴム組成物の可塑度を高
める方法が提案されている(特開昭52−11250号
公報参照)。この方法ではシリコーンゴム組成物の可塑
化戻りの増大やシリコーンゴム成形品の物理特性の低下
は避けられるが、シリコーンゴム組成物のミル収縮が高
くなり、シリコーンゴム組成物の形状の保持という点で
は良好な方法ではなかった。また、米国特許明細書27
21857号公報において、シリコーンゴム組成物に、
ほう酸、ほう酸無水物、あるいはほう酸アルキルを添加
することにより、シリコーンゴム組成物の可塑度を高
め、粘着性を減少させ、作業性を改善する新しい方法が
提案されている。また、シリコーンゴム組成物に、オル
トほう酸やメタほう酸を配合してシリコーンゴム組成物
の可塑度やグリーン強度を高める方法が提案されている
(特開平9−143370号公報参照)。しかし、これ
らの方法で得られたシリコーンゴム組成物は、形状保持
性は優れていても、ミル収縮が大きいく、寸法安定性が
悪く、成形品の寸法調整に時間がかかるという欠点があ
った。これらの欠点を解消するために石英粉末やけいそ
う土等の増量充填材を配合すると、これらの増量充填剤
が押出機の内部壁を削り取り、その摩耗屑により、シリ
コーンゴム成形品表面が黒化したり、黒い筋が発生する
という欠点があった。
点を解消すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は、押出成形性に優れ、押出成形の
際にダイスの形状を忠実に保持でき、形状が複雑な押出
成形品の成形が可能であり、さらに、シリコーンゴム成
形品表面の黒化の発生とか黒い筋の発生がない、シリコ
ーンゴム組成物を提供することにある。
ルガノポリシロキサン生ゴムは、本発明組成物の主成分
であり、平均組成式:RaSiO(4-a)/2で示される。上
式中、Rは一価炭化水素基またはハロゲン原子置換一価
炭化水素基であり、一価炭化水素基としては、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基;ビ
ニル基、アリル基、ブチニル基、ヘキセニル基などのア
ルケニル基;フェニル基などのアリール基が例示され、
ハロゲン原子置換一価炭化水素基としては、3,3,3−
トリフルオロプロピル基が例示される。aは1.95〜
2.05の数である。本成分の分子構造は、直鎖状また
は一部に分岐を有する直鎖状である。本成分の重合度
は、通常、1,000〜20,000の範囲である。本成
分は単一重合体でも共重合体でもよく、あるいはこれら
の重合体の混合物でもよい。本成分を構成する単位の具
体例としては、ジメチルシロキサン単位、メチルビニル
シロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位,3,
3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位が
挙げられる。また、本成分の分子末端基としては、トリ
メチルシロキシ基、ジメチルヒドロキシシロキシ基、ジ
メチルビニルシロキシ基、メチルビニルヒドロキシシロ
キシ基が例示される。このようなオルガノポリシロキサ
ン生ゴムとしては、両末端ジメチルビニルシロキシ基封
鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合
体生ゴム、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチ
ルポリシロキサン生ゴム、両末端シラノール基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴ
ム、両末端メチルビニルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴ
ムが挙げられる。
物の可塑度を高めグリーン強度を高める役目の一部を担
うとともに、本発明組成物を硬化させて得られるシリコ
ーンゴム成形物に優れた機械的強度を付与するために必
須とされる成分である。このような微粉末状シリカとし
ては、ヒュームドシリカ等の乾式法シリカ、沈澱シリカ
等の湿式法シリカが挙げられ、さらにそれらの表面が、
オルガノクロロシラン、オルガノアルコキシシラン、ヘ
キサオルガノシラザン、シラノール封鎖ジオルガノポリ
シロキサン、ジオルガノシクロポリシロキサン等の有機
ケイ素化合物で疎水化処理された微粉末状シリカが使用
できる。本成分は、比表面積が50m2 /g以上である
ことが好ましく、さらに100m2/g以上であること
がより好ましい。本成分の配合量は、(A)成分100重
量部に対して25〜100重量部の範囲である。これ
は、25重量部未満であると本発明組成物のグリーン強
度が十分に得られなくなるとともに硬化後の機械的強度
が不足し、100重量部を越えると(A)成分への配合が
困難になるためである。
トほう酸あるいはメタほう酸は、本発明組成物の特徴を
なす成分であり、シリコーンゴム組成物のグリーン強度
を高め、押出成形時の形状保持性を付与するという働き
をする。本成分の配合量は、(A)成分100重量部に対
して、0.005〜5.00重量部の範囲であり、好まし
くは0.01〜1.00重量部の範囲内である。これは
0.005重量部未満であると十分なグリーン強度が得
られず、5.00重量部を越えるとシリコーンゴム組成
物の可塑化戻りが起こり、また、時にはシリコーンゴム
成形物から本成分の結晶が析出してくるという不都合が
生じるからである。これらは単独でも2種類の併用でも
差し支えない。
ウム粉末は、本発明の特徴をなす成分であり、本発明の
組成物を押出成形する際に、ミル収縮を減らして寸法を
安定化させ、成形品を不透明にしながら押出機の内壁と
の摩擦による摩耗屑の発生をなくし、成形品に黒い筋を
発生させないために必須とする成分である。かかる炭酸
カルシウム粉末としては、軽質炭酸カルシウムと重質炭
酸カルシウムがある。軽質炭酸カルシウムは沈降炭酸カ
ルシウムとも呼ばれており、一般に、緻密質石灰石を炭
酸ガスと反応させて得られた軽質炭酸カルシウムスラリ
−を脱水し、乾燥させて製造される。重質炭酸カルシウ
ムは、粉砕炭酸カルシウムとも呼ばれており、一般に、
白色石灰石を粉砕し、得られた粉砕物を分級することに
よって製造される。本発明に使用される(D)成分は、
これらの中でもBET法比表面積が8m2/g以下であ
る重質炭酸カルシウムであることが好ましく、また、そ
の表面が脂肪酸で処理された重質炭酸カルシウムである
ことが好ましい。また、その吸油量(JISK510
1)が15〜40ml/100gの範囲内にあるものが
好ましい。かかる(D)成分としては、例えば、東洋フ
ァインケミカル株式会社あるいは白石工業株式会社か
ら、商品名:ホワイトンP−10、ホワイトンP−3
0、ホワイトンP−50、ホワイトンP−70、ホワイ
トンH、HAKUENKA−CC、HAKUENKA−
CCR、Unibur−70、ホモカルDとして市販さ
れている。本成分の配合量は(A)成分100重量部に
対して5〜100重量部であり、5〜50重量部が好ま
しい。これは、5重量部未満であるとミル収縮防止が不
十分であり、100重量部を超えると(A)成分への配
合が困難になるためである。
せるための成分であり、その種類等は特に限定されな
い。代表的な硬化剤としては有機過酸化物が挙げられ
る。このような有機過酸化物としては、ベンゾイルパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、ビス(オルソ−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ド、ビス(メタ−メチルベンゾイル)パーオキサイド、
ビス(パラ−メチルベンゾイル)パーオキサイド等のモ
ノメチルベンゾイルパーオキサイド、ビス(2,4−ジ
メチルベンゾイル)パーオキサイド等のジメチルベンゾ
イルパーオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベ
ンゾイル)パーオキサイド等などが例示される。本成分
の配合量は、(A)成分〜(D)成分の混合物100重量部
に対し、0.1〜10重量部である。
生ゴムがビニル基で代表されるようなアルケニル基を有
するものである場合には、1分子中にケイ素原子結合水
素原子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンと白金系触媒を併用して硬化剤として使用す
ることができる。このようなオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンとしては、両末端トリメチルシロキシ基封
鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイド
ロジェンシロキサン共重合体、環状メチルハイドロジェ
ンポリシロキサンが例示される。このようなオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンの重合度は3〜700が望
ましい。その添加量は(E)成分のケイ素原子結合水素原
子の合計モル数と(A)成分中のアルケニル基の合計モル
数との比が(0.5:1)〜(20:1)となるような
量であることが必要である。この場合、白金系触媒とし
ては白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、塩化白金酸のオ
レフィン錯体、塩化白金酸とジビニルジシロキサンとの
錯体が例示される。この白金系触媒の配合量は(A)成分
〜(D)成分を混合したものの合計量100万重量部に対
して、白金金属として0.1〜500重量部であること
が望ましい。また、本発明においてはこのような硬化剤
に加えて、アセチレン系化合物、ヒドラジン化合物、ト
リアゾール化合物、フォスフィン類,メルカプタン類等
を硬化遅延剤を配合することは、本発明の目的を損なわ
ない限り差し支えない。
成分からなるものであるが、これらの成分に加えて、シ
リコーンゴム組成物に添加配合することが公知とされる
各種添加剤、例えば、顔料、耐熱剤、難燃剤、内部離型
剤、有機発泡剤、可塑剤等を添加配合することは、本発
明の目的を損なわない限り差し支えない。ここで、顔料
としては、カーボンブラック、ベンガラが例示される。
耐熱剤としては、希土類酸化物、希土類水酸化物、セリ
ウムシラノレート、セリウム脂肪酸塩が例示される。
法は下記工程1および工程1からなることを特徴とす
る。 工程1;請求項1に記載の(A)成分〜(C)成分を80℃
以上の温度条件下で加熱混練した後、80℃未満まで冷
却する工程。 工程2;前記工程1で得られたシリコーンゴムコンパウ
ンドに、請求項1に記載の(D)成分を配合した後、請
求項2に記載の(E)成分を配合する工程。ここで、上
記工程1での(A)成分〜(C)成分の加熱混練は、(C)成
分を(A)成分と(B)成分を主成分とするシリコーンゴム
組成物中に均一に分散させるために必要な工程であり、
このような加熱混練を行わないと(C)成分がシリコーン
ゴム組成物中に均一に分散しにくい。また、(A)成分〜
(C)成分の加熱条件は80℃以上の温度条件下である
が、(C)成分としてオルトほう酸を使用した場合には、
100〜250℃の温度範囲が好ましく、メタほう酸を
使用した場合、あるいはこれら2種類のほう酸を使用し
た場合には170〜200℃の温度範囲で加熱混練する
ことが好ましい。また、(A)成分〜(C)成分の加熱混練
に先立ち、(A)成分〜(C)成分を予め80℃未満の温度
下で混練しておき、しかる後に、80℃以上の温度下で
加熱混練することが好ましい。
ーミキサーや2軸連続混練押出機などシリコーンゴム組
成物の製造に使用されている従来公知の混練機が使用で
きる。
に優れ、押出成形の際にダイスの形状を忠実に保持でき
る上、押出機内部で摩擦屑が発生しないためにシリコー
ンゴム成形品の表面が黒化したり、黒い筋が発生するこ
とがないという特徴を有するので、押出成形用シリコー
ンゴム組成物として好適に使用される。
中、部とあるのは重量部を示し、粘度は25℃における
測定値を示す。
とメチルビニルシロキサン単位0.13モル%からな
り、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム(平均重合度5,000)100部と、比表面積2
00m2/gの乾式法シリカ45部、オルトほう酸を0.
05部、粘度30センチポイズの両末端シラノール基封
鎖ジメチルポリシロキサン12部をニーダーミキサーに
投入して均一に混合した。次いでこの混合物をさらに1
75℃で45分間の加熱混練後80℃まで冷却した。次
いで、粉末状重質炭酸カルシウム(東洋ファインケミカ
ル株式会社製、商品名:ホワイトンP−30、比表面積
12,000cm2/g 、吸油量40ml/100g)
を15部を投入し、均一に混合してシリコーンゴムベー
スコンパウンドを調製した。このシリコーンゴムベース
コンパウンド100部に対して、ビス(パラ−メチルベ
ンゾイル)パーオキサイドの50重量%シリコーンオイ
ルペースト1.5部を添加し、2本ロール上で均一に混
練してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコー
ンゴム組成物を、押出機と横型の熱風硬化炉を備えたチ
ューブ成形用押出成形装置に導入して、1辺が30m
m、肉厚4mmの正四角形チューブを成形をした。ここ
で、成形温度は250℃であり、線速は3m/分であっ
た。得られたシリコーンゴム製チューブは、ダイスに忠
実な正四角形のチューブであった。また、成形品表面は
つややかな白色であり、黒い筋は見られなかった。
合しなかった以外は実施例1と同様にしてシリコーンゴ
ム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を用い
て、実施例1と同様にして正四角形チューブの成形を行
ったところ、目的の形状通りの正四角形チューブは成形
されず、完全につぶれた空洞のないチューブが得られ
た。
を0.001部とした以外は実施例1と同様にしてシリ
コーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成
物を用いて、実施例1と同様にして正四角形チューブの
成形を行ったところ、目的の形状通りのチューブは成形
されず、変形の度合は上記比較例1ほどではなかったも
のの、やはり上からつぶしたような空洞のないチューブ
が得られた。
を6.0部とした以外は実施例1と同様にしてシリコー
ンゴム組成物を調製した。しかしこのシリコーンゴム組
成物は可塑化戻りが大きく、2本ロール上で混練作業に
時間がかかってしまった。また、実施例1と同様にして
正四角形チューブの成形を行ったところ、グリーン強度
が高すぎるために吐出変動を起こしつぶれはなかったも
のの、一定の形状を有するチューブを成形することはで
きなかった。
末を配合しなかった以外は実施例1と同様にしてシリコ
ーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物
を用いて、実施例1と同様にして正四角形チューブの成
形を行ったところ、見かけ上は正四角形チューブが成形
されたが、この四角形チューブはダイスよりも寸法が小
さくなっており、形状が安定していなかった。
末を石英粉末[U.S.SILICA社、商品名:ミニ
シル5μ]に変えた以外は実施例1と同様にしてシリコ
ーンゴム組成物を調製した。この組成物について実施例
1と同様にして正四角形チューブの成形を行ったとこ
ろ、得られたシリコーンゴム製チューブは、ダイスに忠
実な正四角形のチューブであった。しかし、成形品表面
は全体的に灰色であり、多数の黒い筋が見られた。
替りにけいそう土(昭和化学工業株式会社、商品名:ラ
ジオライトF)を配合した以外は実施例1と同様にして
シリコーンゴム組成物を調製した。この組成物について
実施例1と同様にして正四角形チューブの成形を行った
ところ、得られたシリコーンゴム製チューブは、ダイス
に忠実な正四角形のチューブであった。しかし、成形品
表面は全体的に灰色であり、数状の黒い筋が見られた。
とメチルビニルシロキサン単位0.13モル%からな
り、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム(平均重合度5,000)100部、表面がジメチ
ルジクロロシランで処理された比表面積220m2/g
の乾式法シリカ45部、メタほう酸を0.3部および粘
度30センチポイズの両末端シラノール基封鎖ジメチル
ポリシロキサン4.5部をニーダーミキサーに投入し均
一に混合した。次いでこの混合物をさらに175℃で4
5分間の条件下で加熱混練後、80℃まで冷却した。次
いで、重質炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル株式
会社製、商品名:ホワイトンP−30、比表面積12,
000cm2/g)10部を投入し、均一に混合してシ
リコーンゴムベースコンパウンドを調製した。このシリ
コーンゴムベースコンパウンド100部に対して、粘度
5センチストークスのオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(ケイ素原子結合水素原子含有率0.8重量%)
0.5部、硬化遅延剤としてモノメチルトリス(モノメ
チルブチノキシ)シラン0.06部、塩化白金酸とジビ
ニルテトラメチルジシロキサンとの錯体を、白金金属と
して総重量に対して15ppmとなる量を2本ロール上
で均一に混練してシリコーンゴム組成物を調製した。こ
のシリコーンゴム組成物を、押出機と横型の熱風硬化炉
を備えたチューブ成形用押出成形装置に導入して、Y型
ジッパーガスケットの直線部を成形をした。ここで、成
形温度は250℃であり、線速は2.5m/分であっ
た。得られたY型ジッパーガスケットの直線部は、熱風
硬化炉のベルトとガスケットとの接触面でのつぶれは見
られず、ツリー状のアンカー部も忠実にダイスの形状通
り成形することができた。また、成形品の表面はつやや
かな白色であり、黒い筋も見られなかった。
とメチルビニルシロキサン単位0.13モル%からな
り、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム(平均重合度5,000)100部、比表面積20
0m2/gの乾式法シリカ30部、湿式法シリカ10
部、オルトほう酸0.2部および粘度30センチポイズ
の両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン6.
5部をニーダーミキサーに投入し均一に混合した。次い
でこの混合物をさらに175℃で45分間の条件下で加
熱下、混練後、80℃まで冷却した。次いで、このシリ
コーンゴムコンパウンドに粉末状重質炭酸カルシウム
(東洋ファインケミカル株式会社製、商品名:ホワイト
ンP−30、比表面積12,000cm2/g 、吸油量
40ml/100g)20部を投入して、均一に混合し
てシリコーンゴムベースコンパウンドを調製した。この
シリコーンゴムベースコンパウンド100部に対して、
ビス(パラ−メチルベンゾイル)パーオキサイドの50
重量%シリコーンオイルペーストを0.8部、ジクミル
パーオキサイドの50重量%シリコーンオイルペースト
を1.5部、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリル
の50重量%オルガンポリシロキサン生ゴムマスターバ
ッチを4.0部添加し、2本ロール上で均一に混練して
スポンジ用シリコーンゴム組成物を調製した。このシリ
コーンゴム組成物を押出機と横型の熱風硬化炉を備えた
チューブ成形用押出成形装置に導入して、温度250℃
で、線速3m/分の条件下で発泡硬化させて中空のスポ
ンジ成形品を成形して、真円筒状の中空スポンジ成形品
を得た。この成形品の表面はつややかではないが白色で
あり、黒い筋も見られなかった。
した(A)成分〜(E)成分からなり、特に(C)成分のオル
トほう酸またはメタほう酸と(D)成分の粉末状炭酸カル
シウムを含有しているので、押出成形性に優れ、押出成
形の際にダイスの形状を忠実に保持でき、そのため形状
が複雑な押出成形品の成形が可能であり、さらに、押出
機内部で発生する摩耗屑に起因するシリコーンゴム成形
品表面の黒化が発生したり、黒い筋が発生しないという
特徴を有する。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは一価炭化水 素基またはハロゲン原子置換一価炭化水素基であり、aは1.95〜2.05の数 である。)で示されるオルガノポリシロキサン生ゴム 100重量部、 (B)粉末状シリカ 25〜100重量部、 (C)オルトほう酸またはメタほう酸 0.005〜5.00重量部、 (D)粉末状炭酸カルシウム 5〜100重量部 および (E)硬化剤 (本発明組成物を硬化させるのに十分な量) からなるシリコーンゴム組成物。
- 【請求項2】 (D)成分がBET法比表面積80,0
00cm2/g未満の重質炭酸カルシウムである請求項
1記載のシリコーンゴム組成物。 - 【請求項3】 下記工程1および工程2からなることを
特徴とするシリコーンゴム組成物の製造方法。 工程1;請求項1に記載の(A)成分〜(C)成分を80℃
以上の温度条件下で加熱混練した後、80℃未満まで冷
却する工程。 工程2;前記工程1で得られたシリコーンゴムコンパウ
ンドに、請求項1に記載の(D)成分を配合した後、請
求項1に記載の(E)成分を配合することを特徴とする
シリコーンゴム組成物の製造方法。 - 【請求項4】 押出成形用である請求項1記載のシリコ
ーンゴム組成物。
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JP36655599A JP2001181505A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | シリコーンゴム組成物 |
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