JPH07111218B2 - 車両用自動変速装置の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速装置の制御装置

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JPH07111218B2
JPH07111218B2 JP6052906A JP5290694A JPH07111218B2 JP H07111218 B2 JPH07111218 B2 JP H07111218B2 JP 6052906 A JP6052906 A JP 6052906A JP 5290694 A JP5290694 A JP 5290694A JP H07111218 B2 JPH07111218 B2 JP H07111218B2
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JP
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speed
downshift
braking force
automatic transmission
vehicle speed
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JP6052906A
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弘 小山
健司 新井
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Bosch Corp
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Zexel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シフトダウン後にお
けるエンジン回転数が所定の回転数(以下、オーバーラ
ン車速という。)を超える場合には、シフトダウンを禁
止するようにした車両用自動変速装置の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用自動変速装置の制御装置
においては、マニュアル操作によってシフトダウンを行
うに際し、シフトダウン後におけるエンジン回転数がオ
ーバーラン車速を超えるような場合には、シフトダウン
を禁止するようにしている(特開昭62ー292539
号公報、特開平2ー17254号公報参照)。これは、
エンジン回転数がオーバーラン回転数を超えるのを防止
し、これによってエンジンを保護するためのものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フット
ブレーキ等の制動装置が故障し、所要の制動力が得られ
なくなったようなときには、オーバーラン車速を超える
場合であってもシフトダウンを可能にすることが望まし
い。シフトダウンによっていわゆるエンジンブレーキを
働かせ、これによって車両を減速することができるから
である。これは、乗員の安全を確保する上から重要であ
る。しかるに、従来の自動変速装置の制御装置において
は、エンジン回転数がオーバーラン車速を超える場合に
はシフトダウンが禁止されるため、エンジンブレーキを
働かせることができないという問題があった。
【0004】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、制動装置が故障した非常時には、通常運転時の
オーバーラン車速を超える場合であってもシフトダウン
を行うことができる車両用自動変速装置の制御装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1図に示
すように、自動変速装置1をマニュアル操作によってシ
フトダウンするときに、シフトダウン後におけるエンジ
ン回転数が所定の回転数を越える場合にはシフトダウン
を禁止する禁止手段2を備えた車両用自動変速装置の制
御装置において、車両の制動装置の出力可能な制動力が
所定値より小さいか否かを検出する制動力検出手段3
と、この制動力検出手段3が前記車両の制動装置の出力
可能な制動力が所定値より小さいことを検出した場合
に、前記禁止手段2によるシフトダウンの禁止を解除す
る解除手段4とを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】制動装置が故障しておらず、所定の制動力以上
の制動力が得られる場合には、禁止手段2によって自動
変速装置1のマニュアル操作によるシフトダウンが禁止
されている。したがって、シフトダウン後のエンジン回
転数が所定の回転数(オーバーラン車速)を超えるような
場合には、自動変速装置1のマニュアル操作によるシフ
トダウンが禁止される。制動装置の出力可能な制動力が
所定の制動力より小さいことを制動力検出手段3が検出
した場合には、禁止手段2によるシフトダウンの禁止が
解除手段4によって解除される。したがって、シフトダ
ウン後のエンジン回転数がオーバーラン車速を超える場
合であってもマニュアル操作によるシフトダウンが可能
になる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例について第2図な
いし第4図を参照して説明する。第2図はこの発明の制
御装置を備えた車両の概略構成を示すものであり、この
車両は、エンジン11、クラッチ12、自動変速装置1
3、並びにクラッチ12および自動変速装置13の制御
装置としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略
称する。)14を備えている。エンジン11の出力軸1
1aの回転は、クラッチ12を介して自動変速装置13
の入力軸13aに伝達される。そして、自動変速装置1
3において変速される。その後、出力軸13bおよび車
軸15を介して車輪16に伝達される。
【0008】なお、符号17はクラッチ12を接続・切
断するためのクラッチアクチュエータであり、符号18
は自動変速装置13のギヤ位置を変更するための変速ア
クチュエータである。
【0009】マイコン14は、クラッチアクチュエータ
12に駆動信号を出力してクラッチ12の接続・切断を
行わせるとともに、変速アクチュエータ18に駆動信号
を出力して自動変速装置13のギヤ位置を変更させるた
めのものであり、クラッチアクチュエータ12からはク
ラッチの接続・切断状態を示すクラッチ信号Cが入力さ
れ、変速アクチュエータ18からはギヤ位置を示すギヤ
位置信号Gが入力されている。
【0010】また、マイコン14には、次のような各種
の検出信号が入力されている。すなわち、マイコン14
には、フットブレーキ等の制動装置(図示せず)が出力し
得る最大制動力が所定の制動力以上であるか否かを検出
するための検出信号Pが入力されている。この実施例の
場合、制動装置としてエアブレーキが用いられている関
係上、検出信号Pとしては圧力センサ19によって検出
されたエア圧が入力されている。
【0011】その一方、マイコン14は予め設定された
エア圧P0を記憶している。この設定圧P0は、実際のエ
ア圧がその設定圧P0以上であれば、制動装置が安全を
確保するのに十分な制動力を出力し得るようなエア圧に
定められている。そして、マイコン14は、エア圧Pが
設定圧P0より小さい場合には、制動装置が出力し得る
最大制動力が所定の制動力より小さいものと判断する。
つまり、制動装置が故障しているものと判断する。
【0012】なお、この実施例では、エア圧を測定して
いるが、例えば油圧シリンダを備えたディスクブレーキ
を用いる場合には、油圧を測定すればよい。また、制動
力を直接検出し、ブレーキペダルの踏み込み量とそのと
きの制動力とから出力可能な最大制動力が所定の制動力
に達するか否かを検出するようにしてもよい。要は、制
動装置の出力可能な最大制動力が所定の制動力より小さ
いか否かを検出し得るものを測定すればよい。
【0013】また、マイコン14にはセレクト信号Sが
入力されている。セレクト信号Sは、セレクタ20のセ
レクトレバー20aによって選択されたセレクト位置に
応じて出力されるものであり、セレクト位置としては、
第3図に示すように、1,2,3,D4,D5,Rおよび
Nがある。通常の運転時であれば、セレクト位置1が選
択されている場合には1速にシフトされる。同様に、セ
レクト位置2では2速に、セレクト位置3では3速に、
セレクト位置D4では1速から4速のいずれかに、セレク
ト位置D5では2速から5速のいずれかにシフトされ
る。勿論、セレクト位置Rでは後退のギヤ位置にシフト
され、セレクト位置Nでは入力軸13aの回転が出力軸
13bに伝達されない。
【0014】さらに、マイコン14には、上記以外の信
号、例えばエンジン11、入力軸13aおよび出力軸1
3bの回転をそれぞれ示すエンジン回転信号、入力軸回
転信号、車速信号、並びにその他の信号が入力されてい
るが、ここでは省略している。
【0015】また、マイコン14は、ROM等の記憶手
段に2種類のオーバーラン車速を記憶している。これら
のオーバーラン車速は、セレクトレバー20aのマニュ
アル操作によってシフトダウンするに際し、シフトダウ
ンを許容するか禁止するかを判断するための基準となる
ものである。一方のオーバーラン車速(以下、通常時オ
ーバーラン車速という。)は、制動装置が故障していな
い場合に選択される。他方のオーバーラン車速(以下、
非常時オーバーラン車速という。)は、制動装置が故障
している場合、つまりエア圧Pが設定圧P0より小さい
場合に選択されるものであり、通常時オーバーラン車速
よりも高速に設定されている。
【0016】次に、上記のように構成された自動変速装
置の制御装置において、自動変速装置13をマニュアル
操作によってシフトダウンする場合について説明する。
【0017】いま、自動変速装置13が4速のギヤ位置
にシフトされており、この状態においてエンジンブレー
キをかけるために、セレクトレバー20aをセレクト位
置2に変更したものとする。
【0018】この操作によるシフトダウンを許容する
か、禁止するかは、上記2つのオーバーラン車速のうち
の選択されたオーバーラン車速に基づいて判断されるの
であり、通常時オーバーラン車速と非常時オーバーラン
車速とのうちの選択されたオーバーラン車速よりシフト
ダウン後のエンジン回転数が低速であればシフトダウン
が許容され、高速であればシフトダウンが禁止される。
【0019】なお、シフトダウン後のエンジン回転数
は、車速とシフトダウン後の変速比とからマイコン14
によって演算される。
【0020】2つのオーバーラン車速の選択は、第4図
に示すプログラムにしたがって行われる。
【0021】すなわち、プログラムのスタート後、ステ
ップ101においてエア圧Pが設定圧P0より大いか否
かが判断される。P≧P0であれば、通常時オーバーラ
ン車速が選択される(ステップ102)。逆に、P<P0
であれば、非常時オーバーラン車速が選択される(ステ
ップ103)。
【0022】なお、シフトダウンを禁止するか否かは、
4速から2速にシフトダウンする場合のみならず、他の
シフトダウン、例えば5速から3速にシフトダウンする
場合にも同様にして行われる。
【0023】上記のように、この制御装置においては、
制動装置の出力可能な最大制動力が設定値より大きいか
否かを判断し、小さい場合には通常時オーバーラン車速
より高速の非常時オーバーラン車速を選択するようにし
ており、通常時オーバーラン車速から非常時オーバーラ
ン車速までの範囲では通常時オーバーラン車速によるシ
フトダウンの禁止が解除される。したがって、制動装置
が故障した非常時には、通常時よりも高速側でシフトダ
ウンを行うことができ、より高速域でエンジンブレーキ
をかけることができる。これによって、乗員の安全を確
保することができる。
【0024】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変
更可能である。例えば、上記の実施例においては、通常
時オーバーラン車速より高速側に非常時オーバーラン車
速を設定し、通常時オーバーラン車速から非常時オーバ
ーラン車速までの間でのみ通常時オーバーラン車速によ
るシフトダウンの禁止を解除するようにしているが、非
常時オーバーラン車速を設定することなく、制動装置が
故障した場合には通常時オーバーラン車速によるシフト
ダウンの禁止を全面的に解除するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の車両用
自動変速装置の制御装置においては、制動装置の出力可
能な制動力が所定の制動力より小さい場合には、禁止手
段によるシフトダウンの禁止を解除するようにしている
から、制動装置の出力可能な制動力が所定値以下になっ
た故障時には、通常時より高速側でシフトダウンを行う
ことができる。したがって、より高速側でエンジンブレ
ーキをかけることができるようになり、乗員の安全を確
保することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】特許請求の範囲に対応したブロック図である。
【図2】この発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】セレクタのセレクト位置を示す図である。
【図4】オーバーラン車速を選択するためのフローチャ
ートを示す図である。
【符号の説明】
1…自動変速装置 2…禁止手段 3…制動力検出手段 4…解除手段 11…エンジン 13…自動変速装置 14…マイクロコンピュータ 19…圧力センサ 20…セレクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速装置をマニュアル操作によって
    シフトダウンするときに、シフトダウン後におけるエン
    ジン回転数が所定の回転数を超える場合にはシフトダウ
    ンを禁止する禁止手段を備えた車両用自動変速装置の制
    御装置において、車両の制動装置の出力可能な制動力が
    所定値より小さいか否かを検出する制動力検出手段と、
    この制動力検出手段が前記車両の制動装置の出力可能な
    制動力が所定値より小さいことを検出した場合に、前記
    禁止手段によるシフトダウンの禁止を解除する解除手段
    とを設けたことを特徴とする車両用自動変速装置の制御
    装置。
JP6052906A 1994-02-25 1994-02-25 車両用自動変速装置の制御装置 Expired - Lifetime JPH07111218B2 (ja)

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JPH06280990A JPH06280990A (ja) 1994-10-07
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