JPH07110917A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH07110917A
JPH07110917A JP25798293A JP25798293A JPH07110917A JP H07110917 A JPH07110917 A JP H07110917A JP 25798293 A JP25798293 A JP 25798293A JP 25798293 A JP25798293 A JP 25798293A JP H07110917 A JPH07110917 A JP H07110917A
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JP
Japan
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core
thin film
intermediate core
magnetic head
coil
Prior art date
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Application number
JP25798293A
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English (en)
Inventor
Hisanori Yoshimizu
久典 吉水
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ギャップ層を挟む上下のコアは同一実効
トラック幅を有する薄膜磁気ヘッドを提供する。 【構成】 オーバエッチングにより第2中間コア10が
形成され、磁気ギャップ層9を挟む上方の第2中間コア
10と下方の第2中間コア6との位置ずれはなく、同一
実効トラック幅が形成される。そして、オーバエッチン
グにより第1コイル7もエッチングされ膜減りを生じ、
このままだと、断線や抵抗の増加となる。そこで、膜減
り分を無電解メッキにて後付けして補充する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置等の磁
気記録再生装置に搭載される薄膜磁気ヘッド及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高記録密度に伴うマルチトラック化等に
対応すべく、薄膜形成技術、フォトリソグラフィ技術、
エッチング(イオンミリング)等のICの製作技術を利
用した薄膜磁気ヘッドの製作が行われている。薄膜磁気
ヘッドの一般的な構造は、基板上に下側コア及び上側コ
アを設けるとともに、下側コアと上側コアとの間に磁気
ギャップ層を介在せしめたものとなっているが、磁気飽
和や磁束漏れを防止し得る構造として本出願人は先に特
開平3−58308号として図17に示すような上側コ
ア100と下側コア101との磁気的な接続を中間コア
102,103を介して行う構造のものを提案した。
【0003】上記の薄膜磁気ヘッドにあっては磁気ギャ
ップ層104を挟む中間コア102,103を別々にエ
ッチングして形成しているので、フォトリソグラフィ時
のアライメント誤差やエッチングの加工誤差等によって
媒体との対向面側から見て中間コア102と中間コア1
03とに位置ずれが生じ、この位置ずれによって磁気漏
れ(フリンジング)が生じ、記録にじみやクロストーク
の原因になる。
【0004】一方、磁気ギャップ層を挟む上下の磁気コ
アの実効トラック幅を同一にする手法として、特開昭6
3−108513号公報、特開平2−56711号公
報、特開平2−254611号公報或いは特開平3−1
47508号公報に開示されるように、磁気ギャップ層
を挟む上下2層の磁気コアを同一のパターンで同時にエ
ッチングするオーバエッチング(ポールトリミング)が
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のオーバエッチン
グを中間コアを有する薄膜磁気ヘッドの製造に適用した
場合を図18乃至図20に従って説明する。図18は基
板110上に絶縁層111を形成し、この絶縁層111
上に絶縁層112で平坦化された下側コア101を設
け、この下側コア101上に絶縁層113で平坦化され
た第1中間コア103を設け、絶縁層113内に第1コ
イル114を形成した段階までを示している。
【0006】この後、図19に示すように絶縁層11
3、第1中間コア103上に磁気ギャップ層115を形
成し、この磁気ギャップ層115の一部をエッチングに
より除去し、更にこの上に第2中間コアとなる層をスパ
ッタリング等により形成し、この後オーバエッチングに
て第2中間コアとなる層、磁気ギャップ層115及び第
1中間コア103を同時にエッチングすれば図20
(b)に示すように第1中間コア103と第2中間コア
102との位置ずれを防止し、実効トラック幅を同一に
することができる。
【0007】しかしながら、上記のようにオーバエッチ
ングを行うと、図20(a)に示すように第1コイル1
14も同時にエッチングされ、薄くなって断線や抵抗の
増加などコイルとして機能しなくなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、上側コア、下側コア及びこれらの間に介在する
1以上の中間コアにて磁気回路を構成するとともに上側
コアと中間コアの間、下側コアと中間コアの間或いは中
間コア間に磁気ギャップ層を形成した薄膜磁気ヘッドに
おいて、前記磁気ギャップ層を挟む上下のコアに同一実
効トラック幅を形成するとともに、この同一実効トラッ
ク幅となっている部分と厚み方向において重なる位置に
コイルを設けた。
【0009】
【作用】オーバエッチング加工により磁気ギャップ層を
挟む上下のコアに同一実効トラック幅を形成し、またオ
ーバエッチング加工にて膜減りした分のコイルを無電解
メッキ等によって補填する。
【0010】
【実施例】以下に本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方
法を工程順に図1乃至図16に従って説明する。尚、図
10及び図11は本願発明の主要な工程を示す図である
ので、図9までと同一方向の断面図を(a)に、媒体と
の対向面を(b)に示す。
【0011】本発明にあっては先ず図1に示すように、
AlTiCやCaTiC等の基板1上にAl23、ZrO2
TiO2、SiO2等の絶縁層2(厚さ5μm)を形成す
る。基板1自体が絶縁体である場合には絶縁層2を形成
しなくてもよい。次いで、図2に示すように絶縁層2の
上に下側コアとなるCo系磁性層3a(厚さ4〜5μ
m)を形成する。形成方法は例えばスパッタリング等の
蒸着法を用いる。
【0012】この後、図3に示すように磁性層3aの上
にフォトレジストをスピンコートし、このフォトレジス
ト膜をフォトリソグラフィ工程で所定形状にパターンニ
ングを施してマスクMとし、次いで、図4に示すように
マスクMを介してエッチング(イオンミリング)を施し
て下側コア3を形成し、図5に示すようにマスクMをア
ッシングにて除去し、更に図6に示すように絶縁層4を
形成した後に機械的に研磨して平坦化する。
【0013】次いで、前記図1乃至図6に示したと同様
の工程を経て図7に示すように絶縁層5で平坦化された
第1中間コア6を下側コア3の上に形成する。そして、
第1中間コア6を平坦化している絶縁層5にフォトリソ
グラフィー工程とCHF3ガスを用いたRIE(反応性
イオンエッチング)等によってコイル状の溝とボンディ
ングパッドとを形成し、次いで図8に示すように前記溝
内にCu等の導電性材料を被着して、溝以外の箇所に付
着した導電性材料を機械研磨等で除去し、第1コイル7
とボンディングパッド9とを形成する。
【0014】この後図9に示すように、絶縁層5にて平
坦化された第1中間コア6上に絶縁性の磁気ギャップ層
8(厚さ0.3μm)を形成するとともにボンディング
パット部9も形成するとともに、バックギャップ部とボ
ンディングパット部9の絶縁膜をフォトリソグラフィー
工程とイオンミリング等のエッチング法により除去す
る。
【0015】上記の工程に続いて、図10(a)、
(b)に示すように、磁気ギャップ層8の上に第2中間
コアとなる磁性層10aを形成し、更にこの磁性層10
a表面を所定パターン形状のマスクMで覆い、この状態
でオーバエッチングを行う。オーバエッチングは図10
に示した第2中間コアとなる磁性層10aを図11
(a)、(b)に示すように、磁気ギャップ層8及び第
1中間コア6の途中まで同時にエッチングする。このオ
ーバエッチングにより第2中間コア10が形成され、図
11(b)に示すように、磁気ギャップ層8を挟む上方
の第2中間コア10と下方の第2中間コア6との位置ず
れはなく、同一実効トラック幅が形成される。
【0016】上記のオーバエッチングにより同一の実効
トラック幅が形成される一方、第1コイル7もエッチン
グされ膜減りを生じ、このままだと、断線や抵抗の増加
となる。そこで、図12に示すように膜減り分を無電解
メッキにて後付けして補充する。
【0017】ここで、トータルエッチング時間(T)、
オーバエッチングの深さ(d1)、コイルの膜減り量
(d2)及びエッチングレートは以下の(数1)の関係
があるので、この(数1)に基づき無電解メッキの時間
等を決定する。
【0018】
【数1】
【0019】以上の如くして第1コイル7の膜減り分を
無電解メッキにて補充したら、図13に示すように絶縁
層11で第2中間コア10を平坦化し、この後図14に
示すように第1コイル7と同様の形成手段にて絶縁層1
1内に第2コイル12を形成する。
【0020】この後、図15に示すように、絶縁層11
で平坦化された第2中間コア10の上に絶縁膜13及び
上側コア14(厚さ4〜5μm)を前記したフォトリソ
グラフィ、エッチング等を駆使して形成し、更にバイア
ススパッタ法等によって絶縁層15を形成し、機械的研
磨により平坦化する。
【0021】そして更に、図16(a)及び(b)に示
すように、スルーホールにCuのリード線16を埋設す
るとともに上面に保護膜17を被覆し、b−b線に沿っ
て切断することで本発明に係る薄膜磁気ヘッドとなる。
【0022】尚、実施例にあっては第1及び第2の中間
コア間に磁気ギャップ層を形成した例を示したが、磁気
ギャップ層を下側コアと第1中間コアの間または第2中
間コアと上側コアとの間に設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
薄膜磁気ヘッドの磁気ギャップを挟む上下のコアの実効
トラック幅を同一にしているので、磁束漏れ(フリンジ
ング)による記録にじみやクロストーク等を防止するこ
とができる。また本発明に係る薄膜磁気ヘッドにあって
は、磁気ギャップを挟む上下のコアの実効トラック幅を
同一にする際のコイル層の膜減りを無電解メッキ法等に
て修正するようにしたので、磁気ヘッドの性能低下を阻
止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板上に絶縁層を形成した状態を示す断面図
【図2】図1で示す工程で形成した絶縁層の上に下側コ
アとなる層を形成した状態を示す断面図
【図3】下側コアとなる層の上にマスクを形成した状態
を示す断面図
【図4】マスクのパターンに沿って下側コアとなる層を
エッチングした状態を示す断面図
【図5】マスクをアッシングにて除去した状態を示す断
面図
【図6】下側コアを平坦化した状態を示す断面図
【図7】平坦化した下側コアの上に平坦化された第1中
間コアを形成した状態を示す断面図
【図8】第1中間コアを平坦化している絶縁層に第1コ
イルとボンディングパッドとを形成した状態を示す断面
【図9】第1中間コアの上に磁気ギャップ層を形成した
状態を示す断面図
【図10】(a)は磁気ギャップ層の上に第2中間コア
となる層を形成した状態を示す断面図 (b)は(a)のb−b方向矢視図
【図11】(a)はオーバミリングにて第2中間コアを
形成した状態を示す断面図 (b)は(a)のb−b方向矢視図
【図12】オーバミリングにて膜減りしたコイルを補填
した状態を示す断面図
【図13】絶縁膜で第2中間コアを平坦化した状態を示
す断面図
【図14】第2中間コアを平坦化する絶縁膜に第2コイ
ルを形成した状態を示す断面図
【図15】第2中間コアの上に絶縁膜で平坦化された上
側コアを形成した状態を示す断面図
【図16】(a)は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの断面
図 (b)は同薄膜磁気ヘッドを媒体との対向面側から見た
【図17】中間コアを備えた従来の薄膜磁気ヘッドの斜
視図
【図18】図17に示した薄膜磁気ヘッドの製作工程の
途中を示す断面図
【図19】図18の工程に続く工程を示す断面図
【図20】(a)は図19の工程に続いてオーバミリン
グを施した場合を示す断面図 (b)は(a)のb−b方向矢視図
【符号の説明】
1…基板、2,4,5,8,11,15…絶縁層、3…
下側コア、6…第1中間コア、7…第1コイル、8…磁
気ギャップ層、10…第2中間コア、12…第2コイ
ル、14…上側コア、15…バックギャップ部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側コア、下側コア及びこれらの間に介
    在する1以上の中間コアにて磁気回路を構成するととも
    に上側コアと中間コアの間、下側コアと中間コアの間或
    いは中間コア間に磁気ギャップ層を形成した薄膜磁気ヘ
    ッドにおいて、前記磁気ギャップ層を挟む上下のコアは
    同一実効トラック幅を有し、この同一実効トラック幅と
    なっている部分と厚み方向において重なる位置にコイル
    が設けられていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜磁気ヘッドを製造
    する方法において、前記磁気ギャップ層を挟む上下のコ
    アを同一パターンで同時にエッチング加工し、この後前
    記エッチング加工にて膜減りした分のコイルを補填形成
    するようにしたことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
JP25798293A 1993-10-15 1993-10-15 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 Pending JPH07110917A (ja)

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JP (1) JPH07110917A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989964B2 (en) 2003-06-16 2006-01-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic head having a pole piece with a double pedestal structure
US7249408B2 (en) 2004-03-24 2007-07-31 Headway Technologies, Inc. Method of manufacturing a thin-film magnetic head

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989964B2 (en) 2003-06-16 2006-01-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic head having a pole piece with a double pedestal structure
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