JPH07110868A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07110868A
JPH07110868A JP27733893A JP27733893A JPH07110868A JP H07110868 A JPH07110868 A JP H07110868A JP 27733893 A JP27733893 A JP 27733893A JP 27733893 A JP27733893 A JP 27733893A JP H07110868 A JPH07110868 A JP H07110868A
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正浩 前田
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 複数の画像を合成した画像、あるいは複数
の処理が施される画像を得る際に、各処理の画像を残す
ことで、画像処理速度を向上させることができる。 【構 成】 画像処理を指示する画像処理記述を解釈す
る画像処理記述解釈手段と、前記画像処理記述解釈手段
により解釈された画像処理記述に従って画像処理された
画像を記憶する画像一時記憶手段と、既に画像処理され
た画像処理記述、およびその画像処理記述に対応する前
記画像一時記憶手段に記憶されている画像の記憶位置を
記憶する画像処理記述/画像対応表と、前記画像処理記
述/画像対応表に基づいて前記画像記憶手段に記憶され
ている画像または前記画像一時記憶手段に記憶されてい
る画像を選択して、画像に対して画像処理を施す画像処
理手段とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の画像から一つの
画像が合成されたり、あるいは複数の処理が施される画
像に対する画像処理装置に関するものである。また、本
発明における画像処理は、たとえばCPD(Const
ructive Page Description、
以下、本明細書において、単にCPDと記載する)のよ
うな画像処理記述言語を解釈してラスタ画像を生成する
ような画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像編集装置には、拡縮、回転、
色の設定等の編集操作に画像処理記述を使わずに、直接
画像に対して編集操作を適用するものがあった。また、
構造的に画像処理記述を使用する例としては、CPD
(JurgenSchonhut,Hans−Pete
r Wiedling,and Veronika S
amara,”Constructive Page
Description”IEEE Computer
Graphics & Applications,
March,1991)が挙げられる。CPDでは、画
像編集操作をノード、画像の入出力関係をアークとした
DAG(DirectedAcyclic Grap
h)として画像処理記述を表現する。このような画像処
理機構においては、同一の画像処理を異なる引数値で適
用したり、一部の画像処理のみを入れ替えることができ
る。複数の僅差画像群をラスタ化処理する際には、複数
の画像群が部分的に僅かに異なる場合でも、各々の画像
処理記述を全て解釈してラスタ画像の生成を行ってい
る。
【0003】図12は一つの画像に対して複数の処理を
施すことによって目的の画像を得る例を説明するための
図である。図12において、元画像Aは、90度回転と
いう処理1を施すことによって画像1になる。同様に画
像1は、拡大という処理を施すことによって画像2にな
る。以下、同様に画像4は、処理3および処理4を施し
た後、縮小という処理を施すことによって画像5にな
る。そして、CPDのような画像処理記述言語で表され
た画像処理は、同一の画像処理に異なる引数値を適用し
た。また、画像の一部が僅かに違う複数の僅差画像群
は、ラスタ化処理する際に、各々の画像処理記述を全て
解釈して一部の画像処理のみを入れ替えたりして、ラス
タ画像の生成を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像処理記述言
語を使用しない画像編集装置では、編集操作ごとに逐次
画像処理を行なうため、編集操作ごとに必要な画像処理
が直前の画像処理結果からの差分だけとなるので、ユー
ザの待ち時間を必要最低限にする。しかし、この方法で
は、編集操作を直接画像に適応していたため、操作の取
消や、使用している画像部品の入れ替えなどが困難であ
った。そのため、操作ミスや一部の画像を入れ換えて比
較したい場合などには、最初から編集のやりなおしをす
ることになる。反対に、CPDのような画像処理記述を
用いて画像編集を表現し、再現する方法で画像編集を行
う場合、編集操作に対応する画像処理は、画像処理記述
に表現されているため、操作の取消や、使用している画
像部品の入れ替えなどの編集機能が増え、操作ミスや一
部の画像を入れ換えて比較したい場合などに、先の逐次
編集方式に比べて格段に操作手順を簡略にすることがで
きる。
【0005】しかし、この方式によれば、画像編集操作
によって生じる画像の一部が変更されるだけだとして
も、正確な画像編集結果を得るためには、画像の編集記
述全体の処理を行なう必要がある。たとえば、図12に
おいて、元画像Aに処理1ないし処理5を施して画像5
が得られた。しかし、この画像5が目的の画像より小さ
過ぎた場合、元画像A以外に画像1ないし画像4が残さ
れていないため、処理2に戻り、画像1を拡大すること
はできない。すなわち、元画像A以外の処理の途中画像
が残されていないため、処理の途中に戻ることができな
い。そのため、最初の元画像Aを基にして処理1ないし
処理5をやり直す必要があり、その処理にかかる時間が
長いという欠点を持っている。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、複数の画像を合成した画像、あるいは複数
の処理が施される画像を得る際に、各処理の画像を残す
ことで、画像処理速度を向上させることができる画像処
理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の画像処理装置は、複数の画像を合成した画
像、あるいは複数の処理が施される画像を得るもので、
画像処理を指示する画像処理記述を解釈する画像処理記
述解釈手段(図1の102)と、画像を記憶する画像記
憶手段(図1の124)と、前記画像処理記述解釈手段
(102)により解釈された画像処理記述に従って画像
処理された画像を一時的に記憶する画像一時記憶手段
(図1の105)と、前記画像処理記述解釈手段(10
2)により解釈されて、既に画像処理された画像処理記
述、およびその画像処理記述に対応する前記画像一時記
憶手段(105)に記憶されている画像の記憶位置を記
憶する画像処理記述/画像対応表(図6(イ)および
(ロ))と、前記画像処理記述/画像対応表に基づいて
前記画像記憶手段(124)に記憶されている画像また
は前記画像一時記憶手段(105)に記憶されている画
像を選択して、画像に対して画像処理を施す画像処理手
段(図1の104)とから構成される。
【0008】
【作 用】本発明の画像処理記述解釈手段では、画像
を処理するための指示が記述されている画像処理記述言
語を解釈する。画像記憶手段は、前記画像処理記述解釈
手段により解釈された画像処理記述に従って画像処理さ
れた画像を一時的に記憶する画像一時記憶手段、および
外部記憶手段とから構成されている。また、本発明の画
像処理装置には、前記画像処理記述解釈手段により解釈
されて、既に画像処理された画像処理記述、およびその
画像処理記述に対応する前記画像一時記憶手段に記憶さ
れている画像の記憶位置を記憶する画像処理記述/画像
対応表が備えられている。
【0009】画像処理手段は、前記画像処理記述解釈手
段により画像処理記述言語を解釈した結果に基づいて、
たとえば画像一時記憶手段に既に同じ画像処理記述言語
で記述された画像があるか否かを調べる。画像処理手段
は、前記画像処理記述/画像対応表を参照して、前記画
像一時記憶手段に既に同じ画像処理記述言語で記述され
た画像がある場合、その画像を選択して、画像に対する
画像処理を行なう。本発明の画像処理装置によれば、複
数の処理を施した後、元の処理に戻す場合、あるいは画
像処理記述の一部だけが異なる複数の僅差画像をラスタ
化処理する際において、画像間の共通部分のラスタ化処
理を重複して行わないので、結果として画像生成速度の
向上を図ることができる。
【0010】
【実 施 例】図1は本発明の1実施例を説明するため
のブロック構成図である。図1において、本実施例の画
像処理装置は、画像処理を行なうために記述されている
画像処理記述を読み込む画像処理記述入力部101と、
当該画像処理記述入力部101から送られてきた画像処
理記述111を解釈する画像処理記述解釈部102と、
画像処理記述解釈部102によって得られた解釈結果1
21の内、特定の条件を満たす画像処理解釈結果に一時
保存命令を書き加える一時保存選別部103と、画像処
理記述に従ったラスタ画像を生成すると共に、一時保存
命令のある画像処理結果141を画像一時記憶部105
へ渡したり、あるいは画像一時記憶部105から一時記
憶されている画像151を受け取るための処理、また、
記憶されている画像と画像処理記述に従って処理された
画像とを合成する画像処理部104と、画像処理記述解
釈部102の解釈によって、画像処理の終了した一時保
存命令のある画像を一時記憶する画像一時記憶部105
と、前記画像処理部104によって得られた最終結果で
ある目的画像142を出力する画像出力部106と、画
像編集操作などによって画像処理記述が変更された場
合、画像処理記述の差分である画像処理記述差分171
だけを画像処理記述解釈部102に渡す画像処理記述差
分生成部107とから構成される。
【0011】本実施システム構成例としては、一般的な
ワークステーションが挙げられる。ワークステーション
は、中央演算装置、周辺I/Fを持つマザーボード、V
ideo RAM、CRTなどのビットマップディスプ
レイ、キーボード、RAMなどの主記憶装置、ハードデ
ィスクなどの外部記憶装置を兼ね備えた計算機システム
である。入力される画像は、外部記憶装置中のファイル
に格納されている。図1における各処理部は、ワークス
テーションのプログラムとして外部記憶装置に記憶さ
れ、各処理部で受け渡されるデータがプログラム中の変
数として受け渡される。
【0012】次に、本実施例の画像処理記述解釈部10
2について詳述する。画像処理記述解釈部102は、字
句解釈、構文解釈、および意味解釈の3つのフェーズを
有する。字句解釈は、コメントや空白文字の削除、単語
の切り出し等を行なう。構文解釈は、文中の単語の出現
順序等の文法に合っているか否か等をチェックする。意
味解釈は、文の出現順序が正しいか、適切な型かどう
か、情報が不足していないか否かをチェックする。字句
解釈および構文解釈は、たとえば公知であるlex/y
acc等のパーザジェネレータによって容易に構築でき
る。
【0013】画像処理記述解釈部102における解釈
は、たとえばキーワードと予約語とからなる予約語テー
ブル112を参照することができる。また、画像処理部
104は、外部記憶部124に記憶されている画像を読
み込み部114によって読み込み、この画像を基にして
新しい画像を生成することができる。一時画像参照テー
ブル115は、画像処理記述解釈結果に記憶されている
一時画像を検索するためのテーブルと、一時画像から対
応する画像処理記述解釈結果の位置を検索するためのテ
ーブルとから構成され、画像一時記憶部105における
記憶領域の確保のために、一時画像を消去する場合、変
更すべき一時画像参照テーブル115のエントリを検索
する。
【0014】画像編集操作部117は、ユーザが画像処
理記述を変更したい場合、画像処理記述差分生成部10
7によって、画像処理記述の差分の画像処理記述差分1
71を生成し、これを画像処理記述解釈部102に渡
す。画像処理記述解釈部102では、上記画像処理記述
差分171によって影響が出る画像記述部分を洗いだ
し、画像一時記憶部105に渡す。画像一時記憶部10
5では、変更部分に対応する一時画像を消去し、その結
果を一時画像参照テーブル115に反映させる。
【0015】画像処理記述解釈部102は、画像処理記
述の解釈時における結果として参照回数情報を付加する
ことができる。一時保存選別部103は、その参照回数
情報を利用して一時保存する中間画像の選別を行なうこ
とができる。上記参照回数情報は、解釈情報の結果をた
とえば、カウンタによってカウントし、これを画像処理
記述の参照ポイントに記述する。また、一時保存選別部
103は、画像処理記述差分生成部107からの差分情
報も利用して、最終画像の途中である中間画像を一時保
存するための選別を行なう。一時保存選別部103の選
別処理は、予め決められたルールを持ったプログラムか
らなり、その結果、画像処理記述中にフラグを立てる。
【0016】画像処理記述解釈部102は、画像処理記
述差分生成部107から画像処理記述差分171が来た
時に、差分情報の中で、変更点の情報を削除するだけ
で、次段に渡す。次段の一時保存選別部103では、情
報が欠落している変更部分を一時保存の対象としないも
のとする。この欠落している情報は、画像処理部104
が画像生成を行なう段階で、画像処理記述解釈部102
に問い合わせて埋める。
【0017】図2は画像処理記述解釈部における意味解
釈部分を説明するためのフローチャートである。図2に
おいて、画像処理記述解釈部102は、画像処理記述入
力部101から渡された画像処理記述111を1文単位
に分割して、図示されていないメモリに読み込む(ステ
ップ201)。画像処理記述解釈部102は、画像処理
記述の全文を読み終わったか否かを調べる(ステップ2
02)。画像処理記述解釈部102は、画像処理記述の
全文を読み終わったと判断した場合、画像処理記述の全
文に対して、データの数、パラメータ等に過不足がある
か否かをチェックする。そして、画像処理記述解釈部1
02は、画像処理記述のデータ数、パラメータ等に過不
足があると判断した場合、エラーメッセージを表示し
て、処理をやり直す。画像処理記述解釈部102は、画
像処理記述に過不足がないと判断した場合、次の工程に
処理を進める(ステップ203)。
【0018】画像処理記述解釈部102は、画像処理記
述の全文が読み終わっていないと判断した場合、画像処
理記述から単語を切り出し、一番目の単語をキーワード
として抽出する。そして、画像処理記述解釈部102
は、当該キーワードと後述する予約語テーブルとを比較
する(ステップ204)。画像処理記述解釈部102
は、予約語テーブルに前記抽出されたキーワードと一致
するキーワードがあるか否かを調べる(ステップ20
5)。画像処理記述解釈部102は、予約語テーブルに
前記抽出されたキーワードがあると判断した場合、画像
処理記述解釈部102内にデータ格納領域を確保して、
その領域にキーワードを格納する(ステップ206)。
【0019】画像処理記述解釈部102は、意味解釈す
る際に、文のキーワードと予約語とを比較し、文のタイ
プを判別し、文のタイプに応じた解釈処理を行なう。予
約語テーブルは、予約語とその予約語を含む文のタイ
プ、その予約語を含む文の解釈ルーチン、その文を解釈
するための予約語テーブルを示すエントリとからなる。
個々の解釈ルーチンは、予約語テーブルが異なるだけ
で、図2とほとんど同じフローチャートで表すことがで
きる(ステップ207)。画像処理記述解釈部102
は、1文の解釈が終了した後、ステップ201に処理を
進め、次の文の解釈を行なう。画像処理記述解釈部10
2は、ステップ205において、抽出されたキーワード
が予約語テーブルにないと判断した場合、エラーが発生
したことを知り、エラーのメッセージを表示するための
処理を行なう(ステップ208)。
【0020】図3は本実施例における予約語テーブルの
一例を説明するための図である。予約語テーブルは、全
体予約語テーブル31と部分予約語テーブル32とから
構成されている。また、上記予約語テーブルは、予約語
欄、処理欄、およびテーブルの欄とから構成されてい
る。たとえば、切り出されたキーワード「extern
al」と全体予約語テーブル31における予約語「ex
ternal」とが一致した場合、全体予約語テーブル
31から、処理は「default」で、部分予約語テ
ーブル32が示されている。そして、部分予約語テーブ
ル32では、たとえば、システムを切り替える処理を行
なうことが記述されている。
【0021】図4は本実施例における画像処理部で画像
を生成する際の処理例を示すフローチャートである。図
4において、画像処理部104は、一時保存選別部10
3と画像一時記憶部105とを見て、新規の一時画像を
検索する(ステップ401)。画像処理部104は、一
時保存選別部103と画像一時記憶部105とのいずれ
かに新規の一時画像があると判断した場合、処理をステ
ップ403に進める(ステップ402)。画像処理部1
04は、次のステップにおいて、画像一時記憶部105
の領域に格納するための出来上がり画像サイズを計算す
る(ステップ403)。画像処理部104は、前記計算
によって得られた画像サイズの一時画像領域を画像一時
記憶部105に確保する(ステップ404)。
【0022】画像処理部104は、新規一時画像が画像
一時記憶部105の記憶領域に確保されたか否かを調べ
る(ステップ405)。画像処理部104は、新規一時
画像が画像一時記憶部105の記憶領域に確保されたと
判断した場合、一時画像を生成するための処理を行なう
(ステップ406)。画像処理部104は、ステップ4
06において、生成された画像を画像一時記憶部105
に格納し、次の処理のためにステップ401に処理を進
める(ステップ407)。画像処理部104は、ステッ
プ402において、新規一時画像が一時保存選別部10
3、および画像一時記憶部105にないと判断した場
合、全体画像を合成して生成するための処理を行なう
(ステップ408)。画像処理部104は、ステップ4
05において、一時画像領域が画像一時記憶部105に
確保できないと判断した場合、古い一時画像を消去し
て、一時画像領域を確保する(ステップ409)。
【0023】図5は本実施例における画像生成部によっ
て画像を生成する際の処理のフローチャートである。図
5において、画像処理部104は、画像一時記憶部10
5から使用可能な一時画像を検索する(ステップ50
1)。画像処理部104は、画像一時記憶部105に一
時画像があるか否かを調べる(ステップ502)。画像
処理部104は、画像一時記憶部105に一時画像があ
ると判断した場合、その一時画像を入力画像に設定して
読み出す(ステップ503)。画像処理部104は、画
像一時記憶部105に一時画像がないと判断した場合、
外部記憶部124から画像を読み出す(ステップ50
4)。画像処理部104は、画像一時記憶部105、ま
たは外部記憶部124から読み出した画像が目的画像で
あるか否かを調べる。画像処理部104は、当該画像が
目的画像であると判断した場合、所期の目的が達成さ
れ、処理を終了させる(ステップ505)。
【0024】画像処理部104は、当該画像が目的画像
でないと判断した場合、次の画像処理を行なうための画
像処理記述を取り出す(ステップ506)。画像処理部
104は、取り出された画像の合成処理を行なうか否か
を調べる(ステップ507)。画像処理部104は、合
成処理を行なうと判断した場合、合成するための画像を
生成する(ステップ508)。画像処理部104は、前
記ステップ508によって生成された画像を合成するた
めの画像処理を行ない、ステップ507において、合成
処理を行なわないと判断した場合、単に画像処理を行な
う(ステップ509)。
【0025】図6(イ)および(ロ)は本実施例におけ
る一時画像参照テーブルを説明するための図面である。
図6(イ)および(ロ)に示されている画像処理記述→
一時画像表601は、画像処理部104において使用可
能な一時画像の検索、あるいは画像処理記述が変更され
た時に不要になる一時画像の検索に使用するものであ
る。また、一時画像→画像処理記述表602は、古くな
った一時画像を消去する場合に情報を更新すべき画像処
理記述を検索するために使用するものである。上記のよ
うに参照テーブルを二種類もつことによって双方向の検
索が可能となり、処理を速くすることができる。
【0026】図6(イ)および(ロ)に示す表におい
て、♯1ないし♯3は、画像処理記述のIDを示してい
る。また、aおよびbは、画像処理記述が画像一時記憶
部105に格納されている格納場所のアドレスを表して
いる。図7は図6(イ)および(ロ)に示す一時画像参
照テーブルを構造化して示したものである。図7におい
て、一時画像参照テーブルを構造化して表すと、元画像
Aないし元画像Cがリーフ、処理♯2および♯3がノー
ド、処理♯2から処理♯1、あるいは処理♯3から処理
♯1へ画像を受け渡すアークとなる。また、元画像Aと
元画像Bとは、たとえば合成処理(♯2)されて、画像
一時記憶部105のアドレスbに記憶されている。ま
た、元画像Cは、たとえば、回転処理(♯3)されて、
画像一時記憶部105のアドレスaに記憶されている。
その後、画像一時記憶部105に記憶されている一時画
像(アドレスaの画像とアドレスbの画像)は、たとえ
ば合成処理(♯1)されて、一つの画像となる。
【0027】図8は図5の変形例で、画像生成時に画像
処理記述差分で指定された部分がある場合を説明するた
めのフローチャートである。図8に示す実施例は、図5
におけるステップ501ないしステップ506、および
ステップ507ないしステップ509と、図8における
ステップ801ないしステップ806、およびステップ
809ないしステップ811とが同じである。すなわ
ち、画像処理部104は、次の画像処理を取り出す際
に、必要な項目が全て埋まっているかどうかを調べる
(ステップ807)。画像処理部104は、処理に必要
な項目が全て埋まっている場合、処理をステップ809
に進め、図5と同じ処理になる。しかし、画像処理部1
04は、処理に必要な項目が埋まっていないと判断した
場合、再度画像処理記述解釈部102を呼び出し、その
画像処理記述に従って処理を行なう(ステップ80
8)。ステップ807の未定の項目は、差し込み印刷の
様に、一部だけに異なる処理がある場合(たとえば、住
所や宛て名印刷)に好都合である。
【0028】図9は本発明の他の実施例で、画像処理記
述差分生成部より生成された画像処理記述差分を画像処
理記述解釈部に渡された時のフローチャートである。画
像処理記述解釈部102は、図1に示す画像処理記述差
分生成部107より、変更のあった画像処理記述差分1
71を参照する(ステップ901)。画像処理記述解釈
部102は、画像一時記憶部105を見て上記変更によ
って影響を及ぼされる画像処理記述段階の一時画像があ
るか否かを調べる(ステップ902)。画像処理記述解
釈部102は、上記一時画像があると判断した場合、こ
の一時画像を消去する(ステップ903)。画像処理記
述解釈部102は、上記一時画像がないと判断した場
合、次の画像処理記述を参照する(ステップ904)。
【0029】画像処理記述解釈部102は、画像処理記
述が終わりであるか否かを調べ、終わりでない場合、ス
テップ902の処理に戻る。画像処理記述解釈部102
は、画像処理記述が終わりであると判断した場合、処理
を終了させる(ステップ905)。以上のように、画像
処理記述解釈部102は、画像処理記述が変更される毎
に一時画像の有効性を調べることにより、常に正しい使
用可能な一時画像を画像一時記憶部105に保持するこ
とが可能になる。さらに、画像処理記述解釈部102
は、不要になった一時画像をすぐ消去するため、必要な
画像一時記憶部105の記憶領域が少なくてすむという
効果を有する。
【0030】図10は本発明の他の実施例で、一時保存
選別部の処理の流れを示す図である。一時保存選別部1
03は、画像処理記述解釈部102から、最初の入力原
画像を得る(ステップ1001)。一時保存選別部10
3は、最初に適用する画像処理記述を取り出す(ステッ
プ1002)。一時保存選別部103は、適用する画像
処理記述が残されているか否かを調べる(ステップ10
03)。一時保存選別部103は、適用する画像処理記
述があると判断した場合、次の条件に当てはまるか否か
を調べる。たとえば、一時保存選別部103は、画像処
理記述が合成の直前の処理であるか、また、2回以上参
照されているか否かを調べる(ステップ1004)。
【0031】一時保存選別部103は、画像処理記述が
上記条件に当てはまると判断した場合、画像処理記述に
一時保存マーク、たとえばフラグ、を付ける(ステップ
1005)。一時保存選別部103は、画像処理記述が
上記条件に当てはまらないと判断した場合、および上記
ステップにおいて一時保存マークを付けた場合、次の処
理に移った後、ステップ1003に戻る(ステップ10
06)。ステップ1003において、一時保存選別部1
03は、処理がないと判断した場合、重ねる画像がある
か否かを調べる(ステップ1007)。一時保存選別部
103は、重ねる画像があると判断した場合、画像処理
記述解釈部102から重ねる画像を参照して、ステップ
1002の処理に移る(ステップ1008)。一時保存
選別部103は、重ねる画像がないと判断した場合、処
理を終了させる。
【0032】図11は本発明の他の実施例で、他の一時
保存選別部のフローチャートである。図11と図10に
示す一時保存選別部103の相違するところは、条件判
定部1004にある。すなわち、一時保存選別部103
は、条件判定部1004において、画像処理記述が合成
の直前であるか(ステップ1101)、2回以上参照さ
れているか(ステップ1102)、また、画像処理記述
差分に現れる画像処理ステップ、すなわち変更点の直前
であるか(ステップ1103)否かを調べる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、画像処理記述で表され
た画像を一時記憶しておくことができるため、編集操作
などによって部分的に画像処理記述が異なった画像の生
成において、共通する画像の生成処理を重複して行なわ
なくて済む。したがって、効率良く画像生成を行なうこ
とができると共に、画像処理記述の持つ処理/画像の互
換性などの高編集性の利点を合わせ持つという効果を有
する。また、本発明によれば、処理を行なう度に画像一
時記憶手段に画像を記憶しているため、画像の編集をや
り直す場合、必要な処理から始めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例を説明するためのブロック
構成図である。
【図2】 画像処理記述解釈部における意味解釈部分を
説明するためのフローチャートである。
【図3】 本実施例における予約語テーブルの一例を説
明するための図である。
【図4】 本実施例における画像処理部で画像を生成す
る際の処理例を示すフローチャートである。
【図5】 本実施例における画像生成部によって画像を
生成する際の処理のフローチャートである。
【図6】 (イ)および(ロ)は本実施例における一時
画像参照テーブルを説明するための図面である。
【図7】 図6(イ)および(ロ)に示す一時画像参照
テーブルを構造化して示したものである。
【図8】 図5の変形例で、画像生成時に画像処理記述
差分で指定された部分がある場合を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図9】 本発明の他の実施例で、画像処理記述差分生
成部より生成された画像処理記述差分を画像処理記述解
釈部に渡された時のフローチャートである。
【図10】 本発明の他の実施例で、一時保存選別部の
処理の流れを示す図である。
【図11】 本発明の他の実施例で、他の一時保存選別
部のフローチャートである。
【図12】 一つの画像に対して複数の処理を施すこと
によって目的の画像を得る例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
101・・・画像処理記述入力部 102・・・画像処理記述解釈部 103・・・一時保存選別部 104・・・画像処理部 105・・・画像一時記憶部 106・・・画像出力部 107・・・画像処理記述差分生成部 111・・・画像処理記述 112・・・予約語テーブル 114・・・読み込み部 115・・・一時画像参照テーブル 117・・・画像編集操作部 121・・・画像処理記述解釈結果 124・・・外部記憶部 131・・・一時保存指定印 141・・・一時画像保持 142・・・目的画像 151・・・一時画像取り出し 171・・・画像処理記述差分 601・・・画像処理記述→一時画像表 602・・・一時画像→画像処理記述表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像を合成した画像、あるいは複
    数の処理が施される画像を得る画像処理装置において、 画像処理を指示する画像処理記述を解釈する画像処理記
    述解釈手段と、 画像を記憶する画像記憶手段と、 前記画像処理記述解釈手段により解釈された画像処理記
    述に従って画像処理された画像を一時的に記憶する画像
    一時記憶手段と、 前記画像処理記述解釈手段により解釈されて、既に画像
    処理された画像処理記述、およびその画像処理記述に対
    応する前記画像一時記憶手段に記憶されている画像の記
    憶位置を記憶する画像処理記述/画像対応表と、 前記画像処理記述/画像対応表に基づいて前記画像記憶
    手段に記憶されている画像または前記画像一時記憶手段
    に記憶されている画像を選択して、画像に対して画像処
    理を施す画像処理手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
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JP5453450B2 (ja) * 2009-11-13 2014-03-26 株式会社日立製作所 診断支援システムおよびプログラム

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