JPH07110760B2 - フォークリフト - Google Patents

フォークリフト

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JPH07110760B2
JPH07110760B2 JP3228521A JP22852191A JPH07110760B2 JP H07110760 B2 JPH07110760 B2 JP H07110760B2 JP 3228521 A JP3228521 A JP 3228521A JP 22852191 A JP22852191 A JP 22852191A JP H07110760 B2 JPH07110760 B2 JP H07110760B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、倉庫,貨物タ−ミナル
等、貨物,物品の荷役,搬送を伴なう作業現場において
使用されるフォ−クリフトに係り、特に運転台の向きを
自走車輛の進行方向に向けることができるフォ−クリフ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、倉庫,貨物タ−ミナル等の作業
現場においては、フォ−クリフトを用いて貨物,物品の
荷役,搬送を行なうことが行なわれている。
【0003】ところで、フォ−クリフトは、自走車輛の
前端部に、フォ−クやその昇降機構等の作業機構が設け
られており、荷役,搬送すべき貨物等は、この作業機構
に搭載されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のフォ−クリ
フトにおいて、取扱貨物は、常に運転者の前面に存在し
ているため、この貨物により、運転者の前方視野が大幅
に制限されることになる。このため、障害物への接近お
よび危険の到来に対する認知および回避が極めて困難と
なり、事故が多発するという問題がある。
【0005】因に、平成元年度の荷役運搬機械等による
死亡災害の発生状況をみると、全産業でフォ−クリフト
による災害が圧倒的に多く80%を超えており、またフ
ォ−クリフトでの死亡災害の原因を分析すると、視界制
限に因るものが、フォ−クリフトによる死亡災害全体の
約70%を占めている。したがって、フォ−クリフトに
おける災害防止は、大きな問題となっている。
【0006】また、一般の荷役作業において、フォ−ク
リフトは、目的区域に同一方向から入出するのが通例で
ある。このため、運転者はフォ−クリフトを方向転換さ
せるために、後進,回転運転を行なう必要がある。そし
て、これらの運転は、前進運転に比較して操縦性が悪
く、機動性を損う動作であり、しかもこの動作は、本来
的な貨物の移動経路から逸脱する不必要な動作である。
したがって、荷役作業の能率が悪いという問題がある。
【0007】さらに、後進および回転運転時はもとより
前進運転時においても、前方に貨物を搭載している場合
には、運転者は不自然な姿勢を強いられることになる。
このため、作業能率が悪いとともに、運転者の身体が疲
労し易く、また腰痛その他の疾病の要因となっている。
したがって、長時間の運転は困難で、作業量によって
は、交代要員を必要とする場合もある。
【0008】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、フォ−クリフトによる災害を大幅に低減できるとと
もに、不自然な作業姿勢の反復による運転者の腰痛その
他の疾病も防止でき、また作業能率を大幅に向上させる
ことができるフォ−クリフトを提供することを目的とす
る。
【0009】本発明の他の目的は、座席を後方に向けた
場合でも、座席が前方を向いている場合と同様にランプ
類を動作させることができるフォ−クリフトを提供する
にある。
【0010】本発明の他の目的は、座席を後方に向けた
場合でも、座席が前方を向いている場合と同様の走行性
能が得られ、しかも後進時に危険を伴なうことがないフ
ォ−クリフトを提供するにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、運転台回動機
構の構造を簡素化できるフォ−クリフトを提供するにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する手段として、前端部に作業機構を有する自走車輛
と;この自走車輛に設けられた運転台と;この運転台に
それぞれ取付けられた座席および操縦装置と;座席が前
方を向いた位置と後方を向いた位置との間で、前記運転
台を垂直軸廻りに回動させる運転台回動機構と;をそれ
ぞれ設けるようにしたことを特徴とする。
【0013】そして、本発明においては、自走車輛に、
前進,後進ともに同数のシフト段数を有する変速機およ
びこの変速機を制御する変速機制御装置を設け、前記変
速機制御装置により、運転者基準の後進側のシフト段数
を、運転台の回動に連動して1段に規制するようにする
ことが好ましい
【0014】また、自走車輛にランプ制御装置を設け、
自走車輛の前部および後部にそれぞれ一対ずつ設けられ
たヘッドランプ,テールランプ,ブレーキランプおよび
後進ランプ等のランプ類を、前記ランプ制御装置によ
り、運転台の回動に連動して切換えるようにすることが
好ましい
【0015】さらに、操縦装置の信号伝達系を、運転台
の回動中心近傍位置を通して自走車輛側に引出すように
することが好ましい。そして、操縦装置の信号伝達系に
は、運転台の回動時に、舵取装置側と操舵車輪側とを切
離す連結装置を設けるようにすることが、さらに好まし
い。
【0016】
【作用】本発明に係るフォ−クリフトにおいては、座席
および操縦装置を有する運転台が、運転台回動機構によ
り、座席が前方を向いた位置と後方を向いた位置との間
で回動駆動される。このため、自走車輛を前進させて、
貨物の自走車輛への搭載あるいは貨物の自走車輛からの
積降ろしをした後、運転台を後方に向ければ、本来なら
ば不自然な姿勢で後進運転したり、後進運転で方向転換
しなければならないところを、前進運転のみで済ませる
ことができる。しかも、運転台を後方に向けた場合に
は、前方に視界を遮るものがないため、前進運転時に運
転者が不自然な姿勢を強いられることもない。このた
め、運転者の腰痛その他の疾病を防止でき、また作業能
率を大幅に向上させることが可能となる。
【0017】そして、本発明において、自走車輛に、前
進,後進ともに同数のシフト段数を有する変速機および
変速機を制御する変速機制御装置を設け、変速機制御装
置によって、運転者基準の後進側のシフト段数を、運転
台の回動に連動して1段に規制することにより、誤って
後進を2速以上にしてしまうといった不具合がない
【0018】また、自走車輛にランプ制御装置を設け、
自走車輛の前部および後部にそれぞれ一対ずつ設けられ
たヘッドランプ,テールランプ,ブレーキランプおよび
後進ランプ等のランプ類を、前記ランプ制御装置で運転
台の回動に連動して切換えることにより、運転台を後方
に向けた際にも、運転台が前方を向いている場合と同様
の安全が確保される
【0019】さらに、操縦装置との信号伝達系を、運転
台の回動中心近傍位置を通して自走車輛側に引出すこと
により、構造,特に信号伝達系の構造を簡素化できる。
そしてこの際、操縦装置の信号伝達系に、運転台の回動
時に舵取装置側と操舵車輪側とを切離す連結装置を設け
ることにより、運転台の回動に影響されることなく、舵
取装置と操舵車輪との関係を常に一定にすることが可能
となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1(a),(b)は、本発明に係るフォ−ク
リフトの一例を示すもので、図中、符号1は駆動車輪2
と操舵車輪3とを有する自走車輛であり、この自走車輛
1の前端部には、貨物5を取扱うフォ−ク4aおよびそ
の昇降機構4bからなる作業機構4が設けられ、また自
走車輛1の上部には、運転台6が設けられている。
【0021】前記運転台6は、図2および図3に示すよ
うに、自走車輛1に固定された円板状の架台7上に、ベ
アリング8を介し垂直軸0廻りに180度正逆回動可能
に搭載されており、その下端内周面には、運転台モ−タ
9で駆動される駆動歯車10に噛合する内歯歯車11が
一体に形成されている。そして、前記運転台モ−タ9
は、後に詳述するように、運転台6回転制御用のリレ−
F ,MA により、回転方向が制御されるようになって
いる。
【0022】前記運転台6の下端面には、図2に示すよ
うに、周方向1箇所に作動片12が固設されており、ま
た自走車輛1側には、前向き用リミットスイッチLSF
よび後向き用リミットスイッチLSAがそれぞれ設けられ
ている。そして、後向き用リミットスイッチLSAは、図
1(a)に示す前向き状態から、運転台6が回動して図
1(b)に示す後向き状態になった際に、前記作動片1
2に接触して開成するとともに、前向き用リミットスイ
ッチLSFは、後向き状態の運転台6が回動して前向き状
態になった際に、前記作動片12に接触して開成するよ
うになっている。
【0023】一方、前記運転台6の上面側には、図1な
いし図3に示すように、運転者13が着座する運転席1
4,操舵車輪3を操舵する舵取装置15,自走車輛1操
縦用のペダル16,自走車輛1や作動機構4を操縦する
ためのレバ−17,およびバックミラ−18がそれぞれ
設けられており、前記舵取装置15の信号伝達系19,
前記ペダル16の信号伝達系20,および前記レバ−1
7の信号伝達系21は、図2に示すように、前記垂直軸
0の近傍位置を通して自走車輛1側に引出されている。
そしてこれにより、運転台6が正逆回動しても、各信号
伝達系19,20,21に支障を来たすことがないよう
になっている。
【0024】図4は、前記舵取装置15の信号伝達系1
9を示すもので、舵取装置15からの操舵力は、自在継
手22を介して舵取ハンドル軸23に伝達されるように
なっており、舵取ハンドル軸23の動きは、その先端の
ベベルギヤ24を介し連結装置25に伝達されるととも
に、さらに中間軸26および一対のベベルギヤ27,2
8を介し舵取軸29に伝達されるようになっている。
【0025】この舵取軸29の雄ねじ部には、舵取歯車
箱30が螺装連結されており、この舵取歯車箱30と一
体のピットマンア−ム31の先端には、ボ−ルジョイン
ト32を介し連結ア−ム33の基端が連結されている。
【0026】一方、車軸34の両端部には、図4に示す
ように、トラックア−ム35およびナックルア−ム36
が、ピボット37を介し枢着されており、これら両ア−
ム35,36は、タイロッド38を介し連動連結されて
いる。そして、前記連結ア−ム33の先端は、トラック
ア−ム35に枢着されている。
【0027】前記連結装置25は、図5に示すように、
先端に前記ベベルギヤ24と係合するベベルギヤ39が
一体化されたスライド軸40を備えており、このスライ
ド軸40は、前記中間軸26にスプライン41を介し軸
方向にスライド可能に連結されている。このスライド軸
40および中間軸26の軸心は、図4に示すように、前
記垂直軸0と一致している。
【0028】前記スライド軸40には、図5に示すよう
に、前記ベベルギヤ39がベベルギヤ24に係合する方
向にスライド軸40を常時付勢するスプリング42が装
着されており、また前記中間軸26の外周部には、スラ
イド軸40をスプリング42の付勢力に抗し吸引する電
磁石43が設置されている。
【0029】この電磁石43には、図4に示すように、
接点SM を介し電源Eが接続されており、前記接点SM
は、後に詳述するように、連結装置25制御用のリレ−
Sの励磁により閉成するようになっている。
【0030】なお、前記ペダル16およびレバ−17の
各信号伝達系20,21は、通常電気信号線あるいは油
圧信号線で形成されるので、前記垂直軸0の近傍位置を
通して自走車輛側に引出すようにすれば、特に問題はな
い。
【0031】図6は、前記自走車輛1の変速装置を示す
もので、図中、符号44は、図2および図3のレバ−1
7の1つを構成するシフトレバ−であり、このシフトレ
バ−44を変速指示盤45の表示に合わせてシフトする
ことにより、後に詳述するシフトレバ−スイッチSS
切換えられるようになっている。そして、このシフトレ
バ−スイッチSS からの電気信号により、変速機46が
制御されるようになっている。
【0032】この変速機46は、例えば前進2速および
前進と同一の変速率を有する後進2速の変速機能を備え
た流体変速機で構成されており、この変速機46は、エ
ンジン等の駆動源47からの回転力を変速した後、自在
継手48および差動機構49を介して駆動車輪2に伝達
するようになっている。また、この変速機46は、後に
詳述するように、運転台6の回動に連動して制御され、
運転者13基準の後進側のシフト段数が1段に規制され
るようになっている。
【0033】図7は、自走車輛1の制御回路を示すもの
で、図中、符号SS はシフトレバ−スイッチ、MF2は前
進2速の変速機電磁弁リレ−、MF1は前進1速の変速機
電磁弁リレ−、MN はニュ−トラルの変速機電磁弁リレ
−、MA1は後進1速の変速機電磁弁リレ−、MA2は後進
2速の変速機電磁弁リレ−、RS は運転台6の向きを切
換えるための切換スイッチ、LF は切換スイッチRS
前向き側Fに切換えた際に励磁されるリレ−、Sa ,S
b ,Sc ,SF1,SF2はこのリレ−LF の励磁により閉
成する接点、LA は切換スイッチRS を後向き側Aに切
換えた際に励磁されるリレ−、Sd ,Se ,Sf
A1,SA2はこのリレ−LA の励磁により閉成する接点
である。
【0034】また、符号LF1は自走車輛1の前端部に設
けられて前向き時に使用されるヘッドランプ、LA1は自
走車輛1の後端部に設けられて後向き時に使用されるヘ
ッドランプ、LF2は自走車輛1の後端部に設けられて前
向き時に使用される後進ランプ、LA2は自走車輛1の前
端部に設けられて後向き時に使用される後進ランプ、L
F3は前向き時に使用されるブレ−キランプ、LA3は後向
き時に使用されるブレ−キランプ、LF4は前向き時に使
用されるテ−ルランプ、LA4は後向き時に使用されるテ
−ルランプである。
【0035】また、符号SN は前記ニュ−トラルの変速
機電磁弁リレ−MN の励磁により閉成する接点、LSF
前向き用リミットスイッチ、LSAは後向き用リミットス
イッチ、MS は連結装置25制御用のリレ−、MF は前
向き時の運転台6回転制御用のリレ−、MA は後向き時
の運転台6回転制御用のリレ−であり、リレ−MF の励
磁により、図2に示す運転台モ−タ9は正転駆動され、
またリレ−MA の励磁により、運転台モ−タ9は逆転駆
動されるようになっている。
【0036】次に、本実施例の作用について説明する。
図1に(a)に示す前向き状態では、図7に示す切換ス
イッチRS は、前向き側Fに切換られており、したがっ
て、リレ−LF は励磁状態,リレ−LA は消磁状態とな
っている。このため、接点Sa ,Sb ,Sc ,SF1,S
F2は閉成され、また接点Sd ,Se ,Sf ,SA1,SA2
は開成される。
【0037】ここで、接点Sf が開成しているので、シ
フトレバ−スイッチSS がどのように切換られても、後
進2速の変速機電磁弁リレ−MA2が励磁されることはな
く、したがって、後進は1速のみに規制される。
【0038】また、接点SA1が開成しているので、後向
き時の各ランプLA1,LA2,LA3,LA4に給電されるこ
とはない。一方、リレ−LF の励磁により接点SF2は閉
成するが、図2に示すように、前向き用リミットスイッ
チLSFが作動片12に接触して開成しているので、シフ
トレバ−スイッチSS をニュ−トラルに切換えて、ニュ
−トラルの変速機電磁弁リレ−MN を励磁し、接点SN
を閉成しても、運転台6回転制御用のリレ−MF が励磁
されて運転台モ−タ9が正転駆動されることはない。
【0039】前記状態から、図1(b)に示す後向き状
態にするには、まずシフトレバ−スイッチSS をニュ−
トラルに切換えて、ニュートラルの変速機電磁弁リレ−
Nを励磁する。すると、接点SN が閉成する。
【0040】次いで、切換スイッチRS を後向き側Aに
切換える。すると、リレ−LA が励磁されて接点Sd
e ,Sf ,SA1,SA2が閉成するとともに、リレ−L
F が消磁して接点Sa ,Sb ,Sc,SF1,SF2が開成
する。
【0041】接点SA2が閉成すると、この接点SA2に直
列に接続された連結装置25制御用のリレ−MS が励磁
され、図4に示す接点SM が閉成する。これにより、電
源Eから電磁石43に給電され、図5に示すスライド軸
40が、スプリング42の付勢力に抗し電磁石43に磁
着されて、両ベベルギヤ24,39の係合が解除され
る。すなわち、図4に示す舵取装置15側と操舵車輪3
側とが切離される。
【0042】また、前記接点SA2が閉成すると、図7に
示すように、運転台6回転制御用のリレ−MA が励磁さ
れ、図2に示す運転台モ−タ9が逆転駆動される。これ
により、運転台6が垂直軸0廻りに回動し、前を向いて
いた運転席14が後向きとなる。運転台モ−タ9は、図
2に示す作動片12が後向き用リミットスイッチLSA
接触するまで逆転駆動され、後向き用リミットスイッチ
SAの開成により停止する。また、リレ−MS の消磁に
より、舵取装置15側と操舵車輪3側とが接続される。
【0043】ところで、図7に示すリレ−LF の消磁に
より、接点SA が開成するので、シフトレバ−スイッチ
S がどのように切換えられても、前進2速の変速機電
磁弁リレ−MF2が励磁されることはない。この際の前進
2速は、運転者13基準では後進2速を意味するので、
運転者13基準の後進側が1速のみに規制されたことに
なる。
【0044】また、リレ−LF の消磁により、接点SF1
も開成するので、前向き時の各ランプLF1,LF2
F3,LF4に給電されることはない。
【0045】なお、後向きとなっている運転台6を前向
き状態に戻すには、シフトレバ−スイッチSS をニュ−
トラルに切換えた後、切換スイッチRS を前向き側Fに
切換える。すると、図2に示す運転台モ−タ9が正転駆
動され、図1(b)に示す後向き状態の運転台6が、図
1(a)に示す前向き状態に戻る。
【0046】しかして、運転台6を、前向き状態と後向
き状態との間で回動させることができるので、後進運転
や方向転換運転を極力少なくすることができる。そし
て、運転台6の後向き状態では、貨物5によって運転者
13の視界が妨げられることがないので、充分な安全性
が確保されるとともに、不自然な姿勢で運転する必要が
なくなり、運転者13の腰痛その他の疾病を防止するこ
とができる。
【0047】なお、前記実施例においては、運転台6
が、前向き状態と後向き状態との2位置のみをとる場合
について説明したが、必要に応じ横向き状態をとること
ができるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、運転台回
動機構により、運転台が前向き状態と後向き状態との間
で垂直軸廻りに回動するようになっているので、後進運
転や方向転換運転を必要とした従来の作業のほとんど
を、前進運転のみで行なうことが可能となる。このた
め、フォ−クリフトによる災害を大幅に低減できるとと
もに、不自然な作業姿勢の反復による運転者の腰痛その
他の疾病を防止することができ、また作業能率を大幅に
向上させることができる。
【0049】そして、本発明において、変速機を変速機
制御装置で制御し、運転者基準の後進側のシフト段数を
1段に規制するようにすることにより、座席を後方に向
けた場合でも、座席が前方を向いている場合と同様の走
行性能が得られ、しかも後進時に危険を伴なうことがな
【0050】また、自走車輛の前後部にそれぞれ一対ず
つ設けられた各種ランプ類を、ランプ制御装置により運
転台の回動に連動して切換えるようにすることにより、
座席を後方に向けた場合でも、座席が前方を向いている
場合と同様にランプ類を動作させることができ、充分な
安全性が確保される
【0051】また、操縦装置の信号伝達系を、運転台の
回動中心近傍位置を通して自走車輛側に引出すようにす
ることにより、運転台周りの構造,特に信号伝達系の構
造を簡素化することができる。
【0052】さらに、操縦装置の信号伝達系に、運転台
の回動時に、舵取装置側と操舵車輪側とを切離す連結装
置を設けるようにすることにより、運転台の回動に影響
されることなく、舵取装置と操舵車輪との関係を常に一
定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に係るフォ−クリフ
トにおいて、運転台が前向きとなっている状態を示す説
明図である。 (b)は同様のフォ−クリフトにおいて、運転台が後向
きとなった状態を示す説明図である。
【図2】図1(a)の運転台部分の拡大断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】舵取装置の信号伝達系を示す構成図である。
【図5】図4の連結装置部分の詳細を示す部分断面図で
ある。
【図6】変速装置の構成を示す説明図である。
【図7】自走車輛各部を制御する制御回路を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 自走車輛 2 駆動車輪 3 操舵車輪 4 作業機構 5 貨物 6 運転台 9 運転台モ−タ 12 作動片 13 運転者 14 運転席(座席) 15 舵取装置 16 ペダル 17 レバ− 19,20,21 信号伝達系 25 連結装置 26 中間軸 40 スライド軸 41 スプライン 42 スプリング 43 電磁石 44 シフトレバ− 46 変速機 O 垂直軸 LSF 前向き用リミットスイッチ LSA 後向き用リミットスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部に作業機構を有する自走車輛と;
    この自走車輛に設けられた運転台と;この運転台にそれ
    ぞれ取付けられた座席および操縦装置と;座席が前方を
    向いた位置と後方を向いた位置との間で、前記運転台を
    垂直軸廻りに回動させる運転台回動機構と;前記自走車
    輛に設けられ、前進,後進ともに同数のシフト段数を有
    する変速機およびこの変速機を制御する変速機制御装置
    と;を備え、前記変速機制御装置は、運転台の回動に連
    動して運転者基準の後進側のシフト段数を1段に規制す
    ことを特徴とするフォークリフト。
  2. 【請求項2】 自走車輛は、その前部および後部にそれ
    ぞれ一対ずつ設けられたヘッドランプ,テールランプ,
    ブレーキランプおよび後進ランプ等のランプ類を、運転
    台の回動に連動して切換えるランプ制御装置を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載のフォークリフト。
  3. 【請求項3】 操縦装置の信号伝達系は、運転台の回動
    中心近傍位置を通して自走車輛に引出されていることを
    特徴とする請求項1または記載のフォークリフト。
  4. 【請求項4】 操縦装置の信号伝達系は、運転台の回動
    時に、舵取装置側と操舵車輪側とを切離す連結装置を備
    えていることを特徴とする請求項1,2または記載の
    フォークリフト。
JP3228521A 1991-08-15 1991-08-15 フォークリフト Expired - Fee Related JPH07110760B2 (ja)

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