JPH0710968B2 - 接着剤および接着方法 - Google Patents

接着剤および接着方法

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JPH0710968B2
JPH0710968B2 JP29930589A JP29930589A JPH0710968B2 JP H0710968 B2 JPH0710968 B2 JP H0710968B2 JP 29930589 A JP29930589 A JP 29930589A JP 29930589 A JP29930589 A JP 29930589A JP H0710968 B2 JPH0710968 B2 JP H0710968B2
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英郎 秋元
史朗 楢崎
▲禮▼次 宮本
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三井・デュポン ポリケミカル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、塩化ビニル樹脂に代表されるハロゲン化オレ
フィン重合体などの被着体を強固に接着することのでき
る接着剤および該接着剤を用いた接着方法に関する。
発明の技術的背景 軟質塩化ビニル樹脂は、柔軟性、透明性、強靱性など多
くの優れた性質を有しており、また柔軟性などの性質が
可塑剤の添加量により自由に調節できるという利点があ
るところから、フィルム、シート、押出成形品等極めて
広い用途に使用されている。しかしながら、軟質塩化ビ
ニル樹脂の接着は必ずしも容易でなく、そのため接着剤
について多くの検討がなされてきたが、いまだ満足すべ
き接着剤が見出されていない。
従来一般には、軟質塩化ビニル樹脂の接着には、クロロ
プレンゴム、ニトリルゴム、ポリエステル等の溶液型接
着剤が多用されてきたが、これらの溶液型接着剤は、溶
媒を使用するため、作業環境が悪いばかりでなく、溶媒
乾燥工程が必要であり、コスト高となる問題点があっ
た。
このような問題点を改良するために、溶媒を用いず、溶
融接着可能な接着剤もすでに知られている。例えば特開
昭57−165427号公報には、エチレン・酢酸ビニル・一酸
化炭素共重合体を用いて塩化ビニル樹脂を接着する方法
が開示されている。この共重合体は塩化ビニル樹脂に対
し良好な接着性を示すが、接着加工を高温で行うと、微
量ではあるが分解して酢酸が発生してしまうという問題
点があった。とくに上記のようなエチレン・酢酸ビニル
・一酸化炭素共重合体を用いて押出コーティング等によ
り高温で塩化ビニル樹脂の接着加工を試みると、エチレ
ン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体がゲル化したり着
色したりすることがあり、製品の品質を損なうため、使
用分野が限定されていた。
また上記のようなエチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共
重合体を用いて接着された塩化ビニル樹脂積層体は、極
く低温下においては接着面が固く、脆くなる傾向があ
り、屋外用としては若干の難点があった。
発明の目的 本発明者らは、塩化ビニル樹脂に溶融接着することが可
能で、しかも高温で先着加工を行っても分解せず、した
がって作業環境を悪化させることのないような接着剤に
ついて検討した。その結果、塩化ビニル樹脂を強固に接
着でき、かつ低温特性にも優れ、熱分解も実質的な程度
に生じない接着剤を見出すに至った。この接着剤はま
た、塩化ビニル樹脂以外のハロゲン化オレフィン重合
体、ポリアミド、ポリエステル、スチレン系重合体に対
しても良好な接着性を示すことも見出すに至った。従っ
て本発明の目的は、ハロゲン化オレフィン重合体等に対
する新規な接着剤および該接着剤を用いた接着方法を提
供することにある。
発明の概要 本発明に係る接着剤は、不飽和カルボン酸エステル5〜
50重量%、エチレン40〜92重量%および一酸化炭素3〜
20重量%を共重合させてなるエチレン共重合体からなる
ことを特徴とし、ハロゲン化オレフィン重合体、ポリア
ミド、ポリエステルおよびエチレン系重合体から選ばれ
る被着体を接着するために用いられる。
また本発明に係る接着方法は、上記のようなエチレン共
重合体を介し、前記被着体同士または前記被着体と他の
基材とを接着することを特徴としている。
発明の具体的説明 以下本発明に係る接着剤および接着方法について具体的
に説明する。
本発明に係る接着剤は、エチレン共重合体からなり、ハ
ロゲン化オレフィン重合体、ポリアミド、ポリエステル
およびスチレン系重合体から選ばれる被着体を接着する
ために用いられる。
本発明で用いられるエチレン共重合体は、不飽和カルボ
ン酸エステル、エチレンおよび一酸化炭素をランダム共
重合させてなるランダム共重合体である。
エチレン共重合体を製造するために用いられる不飽和カ
ルボン酸エステルとしては、α,β−不飽和カルボン酸
エステルが好ましく、α,β−不飽和カルボン酸成分と
しては、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸などが用いられ、エステルを構成するアルコール
成分としては、炭素数1〜10程度の直鎖または分岐のア
ルコールが好ましく、具体的には、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブタ
ノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、n−ヘキ
サノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノー
ル、n−デカノールなどが用いられる。
このような不飽和カルボン酸エステルとしては、具体的
には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シル、(メタ)アクリル酸フェニル、マレイン酸ジメチ
ルなどが用いられる。これらの中では、エチレン共重合
体の低温特性を考慮すると、アクリル酸の1級エステル
を用いるのが好ましい。
本発明で用いられるエチレン共重合体は、上記のような
不飽和カルボン酸エステルが5〜50重量%好ましくは20
〜40重量%の量で、エチレンが40〜92重量%好ましくは
50〜70重量%の量で、一酸化炭素が3〜20重量%好まし
くは5〜15重量%の量で共重合させている。このような
量で各モノマーを共重合させることにより、低温で接着
加工でき、ハロゲン化オレフィン重合体に対する接着性
にも優れたエチレン共重合体が得られる。一酸化炭素の
含有量が3重量%未満であると接着性が低下する傾向が
生じ、一方、その含有量が20重量%を超えると、エチレ
ン共重合体の耐候安定性が悪くなり使用分野が制限され
る傾向が生ずる。このようなエチレン共重合体は、その
メルトフローレート(190℃、2160g荷重)が1〜3000g/
10分程度であることが好ましい。
上述したエチレン共重合体は、すでによく知られてお
り、一般には反応温度150〜250℃、反応圧力500〜3000k
g/cm2などの条件下で、不飽和カルボン酸エステル、エ
チレンおよび一酸化炭素をバルクでラジカル共重合する
ことにより製造することができ、また溶液重合や乳化重
合でも製造が可能である。
本発明では、前記エチレン共重合体は、ハロゲン化オレ
フィン重合体、ポリアミド、ポリエステルおよびスチレ
ン系重合体から選ばれる被着体を接着するために用いら
れる。
ハロゲン化オレフィン重合体としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレンなどが例
示される。ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン11、ナイロン12などが例示され、ポリエス
テルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどが例示され、またスチレン系重
合体としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、ABS樹脂などが例示される。被着体は、
これらの重合体単味のみならず、これら重合体の組成物
であってもよい。また本発明では、上記被着体同士を接
着してもよく、また上記被着体と他の基材とを接着して
もよい。このような他の基材としては、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体、ポリカーボネートなどの熱可塑
性樹脂、メラミン樹脂、金属、木材、パーティクルボー
ド、紙、布、天然および合成皮革、合成樹脂発泡体など
が例示される。
上記のようなエチレン共重合体を用いた被着体の接着
は、被着体の種類によっても異なるが、前記エチレン共
重合体の溶融条件下、たとえば70〜300℃などの温度で
行うことができる。
このことは軟質塩化ビニル樹脂のようなものでも、熱変
形や熱変質を伴なうことなく接着できることを意味して
いる。より具体的には、被着体と被着体の間にフィルム
状のエチレン共重合体をはさみ熱圧着する方法、片方の
被着体の上に予めエチレン共重合体をラミネートしてお
き、その上に他の被着体を重ね熱圧着する方法、被着体
と被着体の間にエチレン共重合体を押出し、サンドイッ
チラミネートする方法などを援用することができる。
発明の効果 本発明によれば、ハロゲン化オレフィン重合体等を溶媒
を用いることなく熱接着することができる。熱接着に際
し、接着剤の変質を伴なわず、またハロゲン化オレフィ
ン重合体等の被着体の変形や変質を伴なわず、比較的低
温度で接着を行うことが可能である。また接着強度が高
く、低温度における接着特性も優れている。
実施例1〜2 エチレン60重量%、アクリル酸n−ブチル30重量%、一
酸化炭素10重量%をランダム共重合させてなるエチレン
共重合体(メルトフローレート6g/10分)を、120℃でプ
レス成形し、0.2mmのシートを作成した。
このようにして作成されたエチレン共重合体を、塩化ビ
ニル100重量部に対してフタル酸ジオクチルを40重量部
含有する2枚の軟質塩化ビニル樹脂フィルム(厚み0.2m
m)間にはさみ、実圧1kg/cm2、100℃(実施例1)およ
び120℃(実施例2)の温度で、5秒間加熱して積層体
を製造した。
得られた積層物を25mm巾の短ざくに切り、恒温槽付引張
試験機で0℃、23℃、40℃において、引張速度300mm/分
でT剥離強度を測定した。
結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1において、フタル酸ジオクチル含量60重量部の
軟質塩化ビニル樹脂フィルムを用い、100℃で加熱を行
い、23℃におけるT剥離強度を測定した以外は、実施例
1と同様にした。
さらに得られた積層体を50℃で3ケ月エージングした後
のT剥離強度を測定した。
結果を第2表に示す。
実施例4 実施例3において、フタル酸ジオクチルの代りに高分子
可塑剤エルバロイ742(三井・デュポンポリケミカル)1
00重量部を用いた以外は、実施例3と同様にした。
結果を第2表に示す。
比較例1 実施例3において、エチレン−アクリル酸nブチル‐一
酸化炭素の代りにエチレン−アクリル酸エチル共重合体
(アクリル酸エチル含有量35重量%、メルトフローレー
ト25g/10分)を用いた以外は、実施例3と同様にした。
結果を第2表に示す。
実施例5 実施例1と同じエチレン−アクリル酸n−ブチル−一酸
化炭素共重合体樹脂のプレスシート(厚み0.2mm)を、
それぞれ2枚のポリエチレンテレフタレート樹脂フィル
ム(50μm、市販品、コロナ処理)および6ナイロン−
LDPE共押出フィルム(60μm)にはさみ、180℃におい
て熱接着を行なった。接着条件と接着力測定結果を第3
表に示す。
比較例2 エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂(アクリル酸
エチル含量19%、メルトフローレート5g/10分)の0.2mm
シートを接着剤として用い、実施例5と同じ被着体で熱
接着を行なった。接着条件と接着力測定結果を第3表に
示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和カルボン酸エステル5〜50重量%、
    エチレン40〜92重量%および一酸化炭素3〜20重量%を
    共重合させてなるエチレン共重合体からなることを特徴
    とする、ハロゲン化オレフィン重合体、ポリアミド、ポ
    リエステルおよびスチレン系重合体から選ばれる被着体
    を接着するための接着剤。
  2. 【請求項2】不飽和カルボン酸エステル5〜50重量%、
    エチレン40〜92重量%および一酸化炭素3〜20重量%を
    共重合させてなるエチレン共重合体を介して、ハロゲン
    化オレフィン重合体、ポリアミド、ポリエステルおよび
    スチレン系重合体から選ばれる被着体同士を接着する
    か、あるいは該被着体と他の基材とを接着することを特
    徴とする接着方法。
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