JPH0710962A - エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板Info
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 誘電率及び誘電正接の良好なエポキシ樹脂組
成物、このエポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、及
びこのプリプレグを用いた絶縁基板を提供する。 【構成】 エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂とし
て、メチン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を
有し、このアルキル置換基が分子中で20〜40wt%
の3官能エポキシ樹脂を含み、硬化剤として、下式
〔1〕又は〔2〕で表される化合物いずれかを成分とし
て含み、且つ、上記アルキル置換基の含有量が、エポキ
シ樹脂、硬化剤の反応生成物を主成分とする固形分に対
し、7〜25wt%である。このエポキシ樹脂組成物を
用い、プリプレグを作製し、このプリプレグを用い、絶
縁基板を作製する。
成物、このエポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、及
びこのプリプレグを用いた絶縁基板を提供する。 【構成】 エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂とし
て、メチン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を
有し、このアルキル置換基が分子中で20〜40wt%
の3官能エポキシ樹脂を含み、硬化剤として、下式
〔1〕又は〔2〕で表される化合物いずれかを成分とし
て含み、且つ、上記アルキル置換基の含有量が、エポキ
シ樹脂、硬化剤の反応生成物を主成分とする固形分に対
し、7〜25wt%である。このエポキシ樹脂組成物を
用い、プリプレグを作製し、このプリプレグを用い、絶
縁基板を作製する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂組成物、こ
のエポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び、この
プリプレグを用いた絶縁基板に関し、この絶縁基板はコ
ンピュータ、電話交換機等に有用なものである。
のエポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び、この
プリプレグを用いた絶縁基板に関し、この絶縁基板はコ
ンピュータ、電話交換機等に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクスの急速な発展に
伴って、電話交換機等に用いられるプリント配線板に用
いられる絶縁基板において、低誘電率、及び低誘電正接
の要求が高まっている。エポキシ樹脂を材料とする絶縁
基板においても、例外ではなく、誘電率及び誘電正接の
さらなる低下が求められている。
伴って、電話交換機等に用いられるプリント配線板に用
いられる絶縁基板において、低誘電率、及び低誘電正接
の要求が高まっている。エポキシ樹脂を材料とする絶縁
基板においても、例外ではなく、誘電率及び誘電正接の
さらなる低下が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事実に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、誘電
率及び誘電正接の良好なエポキシ樹脂組成物、このエポ
キシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、及びこのプリプレ
グを用いた絶縁基板を提供することにある。
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、誘電
率及び誘電正接の良好なエポキシ樹脂組成物、このエポ
キシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、及びこのプリプレ
グを用いた絶縁基板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のエポキシ樹脂組
成物は、エポキシ樹脂として、メチン結合を有し、ベ
ンゼン環にアルキル置換基を有し、このアルキル置換基
が分子中で20〜40wt%の3官能エポキシ樹脂を含
み、硬化剤として、下式〔1〕、又は、下式〔2〕で
表される化合物いずれかを成分として含み、且つ、上
記アルキル置換基の含有量が、エポキシ樹脂、硬化剤の
反応生成物を主成分とする固形分に対し、7〜25wt
%であることを特徴とする。
成物は、エポキシ樹脂として、メチン結合を有し、ベ
ンゼン環にアルキル置換基を有し、このアルキル置換基
が分子中で20〜40wt%の3官能エポキシ樹脂を含
み、硬化剤として、下式〔1〕、又は、下式〔2〕で
表される化合物いずれかを成分として含み、且つ、上
記アルキル置換基の含有量が、エポキシ樹脂、硬化剤の
反応生成物を主成分とする固形分に対し、7〜25wt
%であることを特徴とする。
【0005】
【化3】
【0006】
【化4】
【0007】本発明のプリプレグは、請求項1又は2記
載のエポキシ樹脂組成物を用い、このエポキシ樹脂組成
物を基材に含浸し、半硬化した状態にあることを特徴と
する。
載のエポキシ樹脂組成物を用い、このエポキシ樹脂組成
物を基材に含浸し、半硬化した状態にあることを特徴と
する。
【0008】本発明の絶縁基板は、請求項3又は4記載
のプリプレグを用い、このプリプレグを加熱し、エポキ
シ樹脂が完全に硬化した状態にあることを特徴とする。
のプリプレグを用い、このプリプレグを加熱し、エポキ
シ樹脂が完全に硬化した状態にあることを特徴とする。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
エポキシ樹脂組成物を構成するエポキシ樹脂として、メ
チン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を有する
3官能エポキシ樹脂を含有する。上記3官能エポキシ樹
脂分子中で、上記アルキル置換基の含有量は20〜40
wt%の範囲に制限される。上記アルキル置換基の存在
により、このエポキシ樹脂が硬化した硬化物の誘電率が
低くなる。この3官能エポキシ樹脂としては、例えば下
式構造式〔3〕で示されるエポキシ樹脂が挙げられる。
エポキシ樹脂組成物を構成するエポキシ樹脂として、メ
チン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を有する
3官能エポキシ樹脂を含有する。上記3官能エポキシ樹
脂分子中で、上記アルキル置換基の含有量は20〜40
wt%の範囲に制限される。上記アルキル置換基の存在
により、このエポキシ樹脂が硬化した硬化物の誘電率が
低くなる。この3官能エポキシ樹脂としては、例えば下
式構造式〔3〕で示されるエポキシ樹脂が挙げられる。
【0010】
【化5】
【0011】本発明のエポキシ樹脂組成物に用いるエポ
キシ樹脂としては、上述の3官能エポキシ樹脂と共に、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、難燃性の高いブロム
化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ブロム化ノボラッ
ク型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂等を1種又はそれ以
上併用してもよい。
キシ樹脂としては、上述の3官能エポキシ樹脂と共に、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、難燃性の高いブロム
化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ブロム化ノボラッ
ク型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂等を1種又はそれ以
上併用してもよい。
【0012】本発明のエポキシ樹脂組成物は、必要に応
じて、難燃剤として、例えば、トリブロモフェニルマレ
イミド等の難燃剤を用いてもよい。このトリブロモフェ
ニルマレイミドを用いると得られる絶縁基板の誘電率が
低下するので好ましい。
じて、難燃剤として、例えば、トリブロモフェニルマレ
イミド等の難燃剤を用いてもよい。このトリブロモフェ
ニルマレイミドを用いると得られる絶縁基板の誘電率が
低下するので好ましい。
【0013】本発明のエポキシ樹脂組成物は、硬化剤と
して、前記〔1〕、又は、前記〔2〕で表される化合物
いずれかを成分を含有する。上記化合物を用いると、エ
ポキシ樹脂組成物の硬化物の誘電率を低下することがで
きる。なお、硬化剤としては、上述の化合物と共に、ジ
シアンジアミド等を併用してもよい。
して、前記〔1〕、又は、前記〔2〕で表される化合物
いずれかを成分を含有する。上記化合物を用いると、エ
ポキシ樹脂組成物の硬化物の誘電率を低下することがで
きる。なお、硬化剤としては、上述の化合物と共に、ジ
シアンジアミド等を併用してもよい。
【0014】上記アルキル置換基の含有量は、上記エポ
キシ樹脂、硬化剤の反応生成物を主成分とする固形分に
対し、7〜25wt%の範囲に制限される。上記反応生
成物を主成分とする固形分としては、エポキシ樹脂、硬
化剤、難燃剤が挙げられる。上記アルキル置換基の含有
量が、7wt%未満であると、得られる絶縁基板の誘電
率が劣る。
キシ樹脂、硬化剤の反応生成物を主成分とする固形分に
対し、7〜25wt%の範囲に制限される。上記反応生
成物を主成分とする固形分としては、エポキシ樹脂、硬
化剤、難燃剤が挙げられる。上記アルキル置換基の含有
量が、7wt%未満であると、得られる絶縁基板の誘電
率が劣る。
【0015】本発明のエポキシ樹脂組成物は、必要に応
じて、ベンジルジメチルアミンのような第3級アミン、
2エチル4メチルイミダゾール(2E4MZ)のような
イミダゾ−ル類等の触媒、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル等の溶媒が用いられる。
じて、ベンジルジメチルアミンのような第3級アミン、
2エチル4メチルイミダゾール(2E4MZ)のような
イミダゾ−ル類等の触媒、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル等の溶媒が用いられる。
【0016】上述の材料を混合して、本発明のエポキシ
樹脂組成物が得られる。本発明のプリプレグは、上記エ
ポキシ樹脂組成物を基材に含浸し、半硬化して得られ
る。上記基材としては、特に限定するものではないが、
ガラス繊維などの無機材料の方が耐熱性などに優れて好
ましい。上記基材に含浸する含浸量も限定はしないが、
特に、重量が35〜110g/m2 のガラス布を用い、
且つ、上記エポキシ樹脂組成物の含有量が45〜60w
t%であると、得られる絶縁基板の寸法変化が小さいの
で好ましい。
樹脂組成物が得られる。本発明のプリプレグは、上記エ
ポキシ樹脂組成物を基材に含浸し、半硬化して得られ
る。上記基材としては、特に限定するものではないが、
ガラス繊維などの無機材料の方が耐熱性などに優れて好
ましい。上記基材に含浸する含浸量も限定はしないが、
特に、重量が35〜110g/m2 のガラス布を用い、
且つ、上記エポキシ樹脂組成物の含有量が45〜60w
t%であると、得られる絶縁基板の寸法変化が小さいの
で好ましい。
【0017】上記プリプレグを加熱し、エポキシ樹脂を
完全に硬化させると、本発明の絶縁基板が得られる。
完全に硬化させると、本発明の絶縁基板が得られる。
【0018】
実施例1 エポキシ樹脂として、前記構造式〔3〕で表されるメチ
ン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を有する3
官能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7、この3官能エポキシ樹脂分子中でアルキル置換基の
含有量は32wt%)を500重量部(以下部と記
す)、下記構造式〔4〕で表されるブロム化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(東都化成株式会社製YDB−4
00)を50部、硬化剤として、前記構造式〔1〕で表
される化合物(日石化学株式会社製、PP−700−3
00)を400部、触媒として2E4MZを3部、溶媒
としてプロピレングリコールモノメチルエーテルを35
0部混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。エポキシ樹
脂、及び硬化剤の総重量に対する上記アルキル置換基の
含有量は16.8wt%であった。
ン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を有する3
官能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7、この3官能エポキシ樹脂分子中でアルキル置換基の
含有量は32wt%)を500重量部(以下部と記
す)、下記構造式〔4〕で表されるブロム化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(東都化成株式会社製YDB−4
00)を50部、硬化剤として、前記構造式〔1〕で表
される化合物(日石化学株式会社製、PP−700−3
00)を400部、触媒として2E4MZを3部、溶媒
としてプロピレングリコールモノメチルエーテルを35
0部混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。エポキシ樹
脂、及び硬化剤の総重量に対する上記アルキル置換基の
含有量は16.8wt%であった。
【0019】
【化6】
【0020】基材として、重量が47.5g/m2 のガ
ラス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロ
ス)を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸
し、樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレ
グのエポキシ樹脂組成物の含有量は58wt%であっ
た。
ラス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロ
ス)を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸
し、樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレ
グのエポキシ樹脂組成物の含有量は58wt%であっ
た。
【0021】次に上記プリプレグ1枚を用い、温度17
0℃、圧力30kg/cm2 で90分、加熱加圧して、
樹脂を完全に硬化させ、厚さ0.07mmの絶縁基板を
得た。
0℃、圧力30kg/cm2 で90分、加熱加圧して、
樹脂を完全に硬化させ、厚さ0.07mmの絶縁基板を
得た。
【0022】実施例2 エポキシ樹脂として、前記構造式〔3〕で表される3官
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7)、下記構造式〔5〕で表されるブロム化ノボラック
型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製ブレン)、硬化剤
として、前記構造式〔1〕で表される化合物(日石化学
株式会社製、PP−700−300)、触媒として2E
4MZ、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルを用い、表1の配合で混合し、エポキシ樹脂組成
物を得た。エポキシ樹脂、及び硬化剤の総重量に対する
上記アルキル置換基の含有量は16.8wt%であっ
た。
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7)、下記構造式〔5〕で表されるブロム化ノボラック
型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製ブレン)、硬化剤
として、前記構造式〔1〕で表される化合物(日石化学
株式会社製、PP−700−300)、触媒として2E
4MZ、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルを用い、表1の配合で混合し、エポキシ樹脂組成
物を得た。エポキシ樹脂、及び硬化剤の総重量に対する
上記アルキル置換基の含有量は16.8wt%であっ
た。
【0023】
【化7】
【0024】基材として、重量が102g/m2 のガラ
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は50wt%であった。次
に実施例1と同様に加熱加圧して、厚さ0.11mmの
絶縁基板を得た。
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は50wt%であった。次
に実施例1と同様に加熱加圧して、厚さ0.11mmの
絶縁基板を得た。
【0025】実施例3 エポキシ樹脂として、前記構造式〔3〕で表される3官
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7)、難燃剤として、下記構造式〔6〕で表されるトリ
ブロモフェニルマレイミド(三井東圧化学株式会社製T
B−PMI)、硬化剤として、前記構造式〔1〕で表さ
れる化合物(日石化学株式会社製、PP−700−30
0)、触媒として2E4MZ、溶媒としてプロピレング
リコールモノメチルエーテルを用い、表1の配合で混合
し、エポキシ樹脂組成物を得た。エポキシ樹脂、硬化
剤、及び難燃剤の総重量に対する上記アルキル置換基の
含有量は17.2wt%であった。
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7)、難燃剤として、下記構造式〔6〕で表されるトリ
ブロモフェニルマレイミド(三井東圧化学株式会社製T
B−PMI)、硬化剤として、前記構造式〔1〕で表さ
れる化合物(日石化学株式会社製、PP−700−30
0)、触媒として2E4MZ、溶媒としてプロピレング
リコールモノメチルエーテルを用い、表1の配合で混合
し、エポキシ樹脂組成物を得た。エポキシ樹脂、硬化
剤、及び難燃剤の総重量に対する上記アルキル置換基の
含有量は17.2wt%であった。
【0026】
【化8】
【0027】基材として、重量が106g/m2 のガラ
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は47wt%であった。次
に実施例1と同様に加熱加圧して、厚さ0.12mmの
絶縁基板を得た。
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は47wt%であった。次
に実施例1と同様に加熱加圧して、厚さ0.12mmの
絶縁基板を得た。
【0028】実施例4 エポキシ樹脂として、前記構造式〔3〕で表される3官
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7)、前記構造式〔4〕で表されるブロム化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(東都化成株式会社製YDB−4
00)、硬化剤として、前記構造式〔2〕で表される化
合物(日石化学株式会社製、DPP−600−3H)、
触媒として2E4MZ、溶媒としてプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルを用い、表1の配合で混合し、エ
ポキシ樹脂組成物を得た。エポキシ樹脂、及び硬化剤の
総重量に対する上記アルキル置換基の含有量は12.8
wt%であった。
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX412
7)、前記構造式〔4〕で表されるブロム化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(東都化成株式会社製YDB−4
00)、硬化剤として、前記構造式〔2〕で表される化
合物(日石化学株式会社製、DPP−600−3H)、
触媒として2E4MZ、溶媒としてプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルを用い、表1の配合で混合し、エ
ポキシ樹脂組成物を得た。エポキシ樹脂、及び硬化剤の
総重量に対する上記アルキル置換基の含有量は12.8
wt%であった。
【0029】基材として、重量が47.5g/m2 のガ
ラス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロ
ス)を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸
し、樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレ
グのエポキシ樹脂組成物の含有量は58wt%であっ
た。次に実施例1と同様に加熱加圧して、厚さ0.07
mmの絶縁基板を得た。
ラス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロ
ス)を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸
し、樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレ
グのエポキシ樹脂組成物の含有量は58wt%であっ
た。次に実施例1と同様に加熱加圧して、厚さ0.07
mmの絶縁基板を得た。
【0030】実施例5〜7 エポキシ樹脂として、前記構造式〔3〕で表される3官
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製ESX221、こ
の3官能エポキシ樹脂分子中のアルキル置換基の含有量
32wt%)を用いた。ブロム化エポキシ樹脂、難燃
剤、硬化剤、触媒、溶媒は実施例1〜4と同様の材料を
用い、表1又は2の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物
を得た。アルキル置換基の含有量は表1又は2に示すと
おりであった。
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製ESX221、こ
の3官能エポキシ樹脂分子中のアルキル置換基の含有量
32wt%)を用いた。ブロム化エポキシ樹脂、難燃
剤、硬化剤、触媒、溶媒は実施例1〜4と同様の材料を
用い、表1又は2の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物
を得た。アルキル置換基の含有量は表1又は2に示すと
おりであった。
【0031】実施例2と同様の基材を用い、実施例2と
同様の含有量のプリプレグを得た。次に実施例1と同様
に加熱加圧して絶縁基板を得た。
同様の含有量のプリプレグを得た。次に実施例1と同様
に加熱加圧して絶縁基板を得た。
【0032】実施例8〜9 エポキシ樹脂として、前記構造式〔3〕で表される3官
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX4127)
を用いた。ブロム化エポキシ樹脂、難燃剤、硬化剤、触
媒、溶媒は実施例1〜4と同様の材料を用い、表2の配
合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。アルキル置換
基の含有量は表2に示すとおりであった。
能エポキシ樹脂(住友化学株式会社製LDX4127)
を用いた。ブロム化エポキシ樹脂、難燃剤、硬化剤、触
媒、溶媒は実施例1〜4と同様の材料を用い、表2の配
合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。アルキル置換
基の含有量は表2に示すとおりであった。
【0033】表2に示す重量の基材を用い、表2に示す
条件のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加熱加
圧して絶縁基板を得た。
条件のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加熱加
圧して絶縁基板を得た。
【0034】比較例1〜7 エポキシ樹脂として、下記構造式〔7〕で表される3官
能エポキシ樹脂(三井石化株式会社製VG−310
1)、又は下記構造式〔8〕で表される3官能エポキシ
樹脂(ダウケミカル株式会社製タクティクス742、こ
の3官能エポキシ樹脂分子中のアルキル置換基の含有量
6.7wt%)を用いた。ブロム化エポキシ樹脂、難燃
剤、硬化剤、触媒、溶媒の材料、及び配合は表3の条件
で混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。
能エポキシ樹脂(三井石化株式会社製VG−310
1)、又は下記構造式〔8〕で表される3官能エポキシ
樹脂(ダウケミカル株式会社製タクティクス742、こ
の3官能エポキシ樹脂分子中のアルキル置換基の含有量
6.7wt%)を用いた。ブロム化エポキシ樹脂、難燃
剤、硬化剤、触媒、溶媒の材料、及び配合は表3の条件
で混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】表3に示す重量の基材を用い、表3に示す
条件のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加熱加
圧して絶縁基板を得た。
条件のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加熱加
圧して絶縁基板を得た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】得た実施例1〜9、及び比較例1〜7の絶
縁基板の誘電率、誘電正接、寸法変化を評価した。
縁基板の誘電率、誘電正接、寸法変化を評価した。
【0042】誘電率は、JIS−C6481に基づい
て、比誘電率を測定した。誘電正接もJIS−C648
1に基づいて測定した。
て、比誘電率を測定した。誘電正接もJIS−C648
1に基づいて測定した。
【0043】寸法変化は寸法収縮率とZ軸膨張率を測定
した。寸法収縮率は、250×250mmに切断した上
記絶縁基板のタテ方向の所定位置a−a間の寸法を測定
し、これを初期値とする。次にこの絶縁基板に、同一の
プリプレグを上下に2枚重ね温度170℃、圧力40k
g/cm2 で30分、加熱加圧した後に、a−a間の寸
法を測定して、寸法収縮率を求めた。Z軸膨張率は、デ
ュポン株式会社製TMA測定機を用い、JIS−C64
81のTMA測定法に基づいて測定した。
した。寸法収縮率は、250×250mmに切断した上
記絶縁基板のタテ方向の所定位置a−a間の寸法を測定
し、これを初期値とする。次にこの絶縁基板に、同一の
プリプレグを上下に2枚重ね温度170℃、圧力40k
g/cm2 で30分、加熱加圧した後に、a−a間の寸
法を測定して、寸法収縮率を求めた。Z軸膨張率は、デ
ュポン株式会社製TMA測定機を用い、JIS−C64
81のTMA測定法に基づいて測定した。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】結果は表4、及び表5の通り、実施例はい
ずれも比較例に比べ比誘電率、誘電正接とも良好であっ
た。実施例8及び9は、比誘電率、誘電正接とも良好で
あったが、エポキシ樹脂組成物の含有量が45〜60w
t%の範囲でないため、寸法変化が大きかった。
ずれも比較例に比べ比誘電率、誘電正接とも良好であっ
た。実施例8及び9は、比誘電率、誘電正接とも良好で
あったが、エポキシ樹脂組成物の含有量が45〜60w
t%の範囲でないため、寸法変化が大きかった。
【0047】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物を用いる
と、誘電率、誘電正接の良好なプリプレグ、及び絶縁基
板を得ることができる。本発明で得られる絶縁基板を用
いると、電話交換機等の情報機器の分野で有用な、誘電
率、誘電正接の低下したプリント配線板が得られる。
と、誘電率、誘電正接の良好なプリプレグ、及び絶縁基
板を得ることができる。本発明で得られる絶縁基板を用
いると、電話交換機等の情報機器の分野で有用な、誘電
率、誘電正接の低下したプリント配線板が得られる。
Claims (5)
- 【請求項1】エポキシ樹脂として、メチン結合を有
し、ベンゼン環にアルキル置換基を有し、このアルキル
置換基が分子中で20〜40wt%の3官能エポキシ樹
脂を含み、 硬化剤として、下式〔1〕、又は、下式〔2〕で表さ
れる化合物いずれかを成分として含み、且つ、 上記アルキル置換基の含有量が、エポキシ樹脂、硬化
剤の反応生成物を主成分とする固形分に対し、7〜25
wt%であることを特徴とするエポキシ樹脂組成物。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】上記エポキシ樹脂組成物の難燃剤が、ト
リブロモフェニルマレイミドであることを特徴とする請
求項1のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のエポキシ樹脂組成
物を用い、このエポキシ樹脂組成物を基材に含浸し、半
硬化した状態にあることを特徴とするプリプレグ。 - 【請求項4】上記基材として、重量が35〜110g
/m2 のガラス布を用い、且つ、上記エポキシ樹脂組成
物の含有量が45〜60wt%の範囲であることを特徴
とする請求項3のプリプレグ。 - 【請求項5】請求項3又は4記載のプリプレグを用
い、このプリプレグを加熱し、エポキシ樹脂が完全に硬
化した状態にあることを特徴とする絶縁基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15528993A JPH0710962A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15528993A JPH0710962A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710962A true JPH0710962A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15602648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15528993A Pending JPH0710962A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710962A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005272799A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-10-06 | Hitachi Chem Co Ltd | プリプレグ、並びにこれを用いて得られる金属箔張積層板及び印刷回路板 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02219816A (ja) * | 1989-02-21 | 1990-09-03 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | エポキシ樹脂組成物 |
JPH02274719A (ja) * | 1989-04-17 | 1990-11-08 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 樹脂組成物 |
JPH03128920A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-05-31 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | エポキシ樹脂組成物 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15528993A patent/JPH0710962A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02219816A (ja) * | 1989-02-21 | 1990-09-03 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | エポキシ樹脂組成物 |
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JPH03128920A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-05-31 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | エポキシ樹脂組成物 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005272799A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-10-06 | Hitachi Chem Co Ltd | プリプレグ、並びにこれを用いて得られる金属箔張積層板及び印刷回路板 |
JP4595434B2 (ja) * | 2004-02-24 | 2010-12-08 | 日立化成工業株式会社 | プリプレグ、並びにこれを用いて得られる金属箔張積層板及び印刷回路板 |
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