JPH07173256A - エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板

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JPH07173256A
JPH07173256A JP32166793A JP32166793A JPH07173256A JP H07173256 A JPH07173256 A JP H07173256A JP 32166793 A JP32166793 A JP 32166793A JP 32166793 A JP32166793 A JP 32166793A JP H07173256 A JPH07173256 A JP H07173256A
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JP
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epoxy resin
prepreg
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resin composition
bromine
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JP32166793A
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Shingo Yoshioka
愼悟 吉岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電率及び誘電正接が良好で、且つ難燃性及
び耐熱性の優れるエポキシ樹脂組成物、このエポキシ樹
脂組成物を用いたプリプレグ、及びこのプリプレグを用
いた絶縁基板を提供する。 【構成】 エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂とし
て、メチン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を
有し、このアルキル置換基が分子中で20〜40wt%
の3官能エポキシ樹脂を含み、硬化剤として、特定の構
造式で表示される化合物を成分として含み、難燃剤とし
て、特定の構造式で表示されるブロム含有化合物を成分
として含む。さらに、上記エポキシ樹脂、硬化剤、及び
難燃剤の固形分に対し、上記アルキル置換基の含有量が
7〜25wt%、及び、ブロムの含有量が18〜25w
t%である。このエポキシ樹脂組成物を用い、プリプレ
グを作製し、このプリプレグを用い、絶縁基板を作製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂組成物、こ
のエポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び、この
プリプレグを用いた絶縁基板に関し、この絶縁基板はコ
ンピュータ、電話交換機等に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクスの急速な発展に
伴って、プリント配線板に用いられる絶縁基板におい
て、低誘電率、低誘電正接、高耐熱性、及び難燃性の要
求が高まっている。電話交換機等に用いられるプリント
配線板においても、エポキシ樹脂を材料とする絶縁基板
においても、例外ではなく、なかでも、誘電率及び誘電
正接の低下が求められている。
【0003】そこで、誘電率及び誘電正接を低下するた
め、本発明者はメチン結合を有し、ベンゼン環にアルキ
ル置換基を有する3官能エポキシ樹脂と特定の構造式で
示される化合物を含有する硬化剤を含有したエポキシ樹
脂組成物、及びこのエポキシ樹脂組成物を用いた絶縁基
板が誘電率及び誘電正接を良好にすることを見いだし
た。(特願平5−155289号)しかし、このエポキ
シ樹脂組成物は、誘電率は4.0以下、誘電正接は0.
010以下と良好となったが、難燃性、及び高温雰囲気
中の耐熱性としては、まだ、十分満足できる水準まで達
していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事実に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、誘電
率及び誘電正接が良好で、且つ難燃性及び耐熱性の優れ
るエポキシ樹脂組成物、このエポキシ樹脂組成物を用い
たプリプレグ、及びこのプリプレグを用いた絶縁基板を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエポキシ樹脂組
成物は、エポキシ樹脂として、メチン結合を有し、ベ
ンゼン環にアルキル置換基を有し、このアルキル置換基
が分子中で20〜40wt%の3官能エポキシ樹脂を含
み、硬化剤として、下式〔1〕、又は、下式〔2〕で
表される化合物いずれかを成分として含み、難燃剤と
して、下式〔3〕、又は、下式〔4〕で表されるブロム
含有化合物いずれかを成分として含み、且つ、上記エ
ポキシ樹脂、硬化剤、及び難燃剤の固形分に対し、上記
アルキル置換基の含有量が7〜25wt%、及び、ブロ
ムの含有量が18〜25wt%であることを特徴とす
る。
【0006】
【化5】
【0007】
【化6】
【0008】
【化7】
【0009】
【化8】
【0010】本発明のプリプレグは、請求項1のエポキ
シ樹脂組成物を用い、このエポキシ樹脂組成物を基材に
含浸し、半硬化した状態にあることを特徴とする。
【0011】本発明の絶縁基板は、請求項2のプリプレ
グを用い、このプリプレグを加熱し、エポキシ樹脂が完
全に硬化した状態にあることを特徴とする。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
エポキシ樹脂組成物を構成するエポキシ樹脂として、メ
チン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を有する
3官能エポキシ樹脂を含有する。上記3官能エポキシ樹
脂分子中で、上記アルキル置換基の含有量は20〜40
wt%の範囲に制限される。上記アルキル置換基の存在
により、このエポキシ樹脂が硬化した硬化物の誘電率が
低くなる。この3官能エポキシ樹脂としては、例えば下
式構造式〔5〕で示されるエポキシ樹脂が挙げられる。
【0013】
【化9】
【0014】本発明のエポキシ樹脂組成物に用いるエポ
キシ樹脂としては、上述の3官能エポキシ樹脂と共に、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、難燃性の高いブロム
化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ブロム化ノボラッ
ク型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂等を1種又はそれ以
上併用してもよい。
【0015】本発明のエポキシ樹脂組成物は、硬化剤と
して、前記〔1〕、又は、前記〔2〕で表される化合物
いずれかを成分を含有する。上記化合物を用いると、エ
ポキシ樹脂組成物の硬化物の誘電率を低下することがで
きる。なお、硬化剤としては、上述の化合物と共に、ジ
シアンジアミド等を併用してもよい。
【0016】さらに、本発明のエポキシ樹脂組成物は、
難燃剤として、前記〔3〕、又は、前記〔4〕で表され
るブロム含有化合物いずれかを成分を含有する。上記化
合物を用いると、エポキシ樹脂組成物の硬化物の低誘電
率を維持し、且つ難燃性、及び耐熱性を良好にする。
【0017】上記エポキシ樹脂組成物は、アルキル置換
基の含有量が、上記エポキシ樹脂、硬化剤、及び難燃剤
の固形分に対し、7〜25wt%の範囲に制限される。
上記アルキル置換基の含有量が、7wt%未満である
と、得られる絶縁基板の誘電率が劣る。
【0018】本発明のエポキシ樹脂組成物は、ブロムの
含有量が、上記エポキシ樹脂、硬化剤、及び難燃剤の固
形分に対し、18〜25wt%の範囲に制限される。好
ましくは、上記ブロムの含有量が19〜23wt%の範
囲である。ブロムの含有量が18wt%未満であると難
燃性が劣り、25wt%を越えると耐熱性が劣る。
【0019】本発明のエポキシ樹脂組成物は、必要に応
じて、ベンジルジメチルアミンのような第3級アミン、
2エチル4メチルイミダゾール(2E4MZ)のような
イミダゾ−ル類等の触媒、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル等の溶媒が用いられる。
【0020】上述の材料を混合して、本発明のエポキシ
樹脂組成物が得られる。本発明のプリプレグは、上記エ
ポキシ樹脂組成物を基材に含浸し、半硬化して得られ
る。上記基材としては、特に限定するものではないが、
ガラス繊維などの無機材料の方が耐熱性などに優れて好
ましい。
【0021】上記プリプレグを1枚又は複数枚重ね、必
要により、外側に銅箔等の金属箔を配し、加熱し、エポ
キシ樹脂を完全に硬化させると、本発明の絶縁基板が得
られる。
【0022】
【実施例】
実施例1 エポキシ樹脂として、下記構造式〔5〕で表されるメチ
ン結合を有し、ベンゼン環にアルキル置換基を有する3
官能エポキシ樹脂と下記構造式〔6〕で表されるブロム
化エポキシ樹脂とからなるエポキシ樹脂(住友化学株式
会社製LDX4127、この3官能エポキシ樹脂分子中
でアルキル置換基の含有量は32wt%、ブロムの含有
量は27wt%)を500重量部(以下部と記す)、硬
化剤として、前記構造式〔1〕で表される化合物(日石
化学株式会社製、PP−700−300)を400部、
難燃剤として、前記構造式〔3〕で表されるブロム含有
化合物(グレートレ−ク株式会社製BC58、ブロムの
含有量は58wt%)を100部、触媒として2E4M
Zを3部、溶媒としてプロピレングリコールモノメチル
エーテルを350部混合し、エポキシ樹脂組成物を得
た。エポキシ樹脂、難燃剤、及び硬化剤の総重量に対す
る上記アルキル置換基の含有量は16.0wt%、ブロ
ムの含有量は19wt%であった。
【0023】基材として、重量が47.5g/m2 のガ
ラス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロ
ス)を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸
し、樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレ
グのエポキシ樹脂組成物の含有量は58wt%であっ
た。
【0024】次に上記プリプレグ5枚を重ね、18μm
の銅箔を両側に配し、温度170℃、圧力30kg/c
2 で90分、加熱加圧して、樹脂を完全に硬化させ
て、絶縁基板を得た。
【0025】
【化10】
【0026】実施例2 難燃剤として、実施例1の前記構造式〔3〕で表される
ブロム含有化合物(グレートレ−ク株式会社製BC5
8)を150部とした以外は、実施例1と同様の材料を
用い、表1の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得
た。エポキシ樹脂、難燃剤、及び硬化剤の総重量に対す
る上記アルキル置換基の含有量は15.2wt%、ブロ
ムの含有量は22wt%であった。
【0027】基材として、重量が102g/m2 のガラ
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は50wt%であった。
【0028】次に上記プリプレグ5枚を重ね、18μm
の銅箔を両側に配し、温度170℃、圧力30kg/c
2 で90分、加熱加圧して、樹脂を完全に硬化させ
て、絶縁基板を得た。
【0029】実施例3 難燃剤として、実施例1の前記構造式〔3〕で表される
ブロム含有化合物(グレートレ−ク株式会社製BC5
8)を200部とした以外は、実施例1と同様の材料を
用い、表1の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得
た。エポキシ樹脂、難燃剤、及び硬化剤の総重量に対す
る上記アルキル置換基の含有量は14.5wt%、ブロ
ムの含有量は23wt%であった。
【0030】基材として、重量が106g/m2 のガラ
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は47wt%であった。
【0031】次に上記プリプレグ5枚を重ね、18μm
の銅箔を両側に配し、温度170℃、圧力30kg/c
2 で90分、加熱加圧して、樹脂を完全に硬化させ
て、絶縁基板を得た。
【0032】実施例4 難燃剤として、前記構造式〔4〕で表されるブロム含有
化合物(グレートレ−ク株式会社製BC52、ブロムの
含有量は52wt%)を180部とした以外は、実施例
1と同様の材料を用い、表1の配合で混合し、エポキシ
樹脂組成物を得た。エポキシ樹脂、難燃剤、及び硬化剤
の総重量に対する上記アルキル置換基の含有量は14.
8wt%、ブロムの含有量は21wt%であった。
【0033】基材として、重量が102g/m2 のガラ
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は50wt%であった。
【0034】次に上記プリプレグ5枚を重ね、18μm
の銅箔を両側に配し、温度170℃、圧力30kg/c
2 で90分、加熱加圧して、樹脂を完全に硬化させ
て、絶縁基板を得た。
【0035】実施例5 難燃剤として、実施例1の前記構造式〔3〕で表される
ブロム含有化合物(グレートレ−ク株式会社製BC5
8)を68部とした以外は、実施例1と同様の材料を用
い、表1の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。
エポキシ樹脂、難燃剤、及び硬化剤の総重量に対する上
記アルキル置換基の含有量は16.5wt%、ブロムの
含有量は18wt%であった。
【0036】基材として、重量が47.5g/m2 のガ
ラス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロ
ス)を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸
し、樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレ
グのエポキシ樹脂組成物の含有量は58wt%であっ
た。
【0037】次に上記プリプレグ5枚を重ね、18μm
の銅箔を両側に配し、温度170℃、圧力30kg/c
2 で90分、加熱加圧して、樹脂を完全に硬化させ
て、絶縁基板を得た。
【0038】実施例6 難燃剤として、実施例1の前記構造式〔3〕で表される
ブロム含有化合物(グレートレ−ク株式会社製BC5
8)を270部とした以外は、実施例1と同様の材料を
用い、表1の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得
た。エポキシ樹脂、難燃剤、及び硬化剤の総重量に対す
る上記アルキル置換基の含有量は13.7wt%、ブロ
ムの含有量は25wt%であった。
【0039】基材として、重量が47.5g/m2 のガ
ラス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロ
ス)を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸
し、樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレ
グのエポキシ樹脂組成物の含有量は58wt%であっ
た。
【0040】次に上記プリプレグ5枚を重ね、18μm
の銅箔を両側に配し、温度170℃、圧力30kg/c
2 で90分、加熱加圧して、樹脂を完全に硬化させ
て、絶縁基板を得た。
【0041】実施例7 硬化剤として、前記構造式〔2〕で表される化合物(日
石化学株式会社製、DPP−600−3H)を250
部、難燃剤として、実施例1の前記構造式〔3〕で表さ
れるブロム含有化合物(グレートレ−ク株式会社製BC
58)を61部とした以外は、実施例1と同様の材料を
用い、表1の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得
た。エポキシ樹脂、難燃剤、及び硬化剤の総重量に対す
る上記アルキル置換基の含有量は19.7wt%、ブロ
ムの含有量は21wt%であった。
【0042】基材として、重量が102g/m2 のガラ
ス布(旭シュエーベル株式会社製工業用ガラスクロス)
を用い、この基材に上記エポキシ樹脂組成物を含浸し、
樹脂が半硬化したプリプレグを得た。このプリプレグの
エポキシ樹脂組成物の含有量は53wt%であった。
【0043】次に上記プリプレグ5枚を重ね、18μm
の銅箔を両側に配し、温度170℃、圧力30kg/c
2 で90分、加熱加圧して、樹脂を完全に硬化させ
て、絶縁基板を得た。
【0044】比較例1 エポキシ樹脂として、実施例1で用いたLDX412
7、難燃性エポキシ樹脂として下記構造式〔7〕で表さ
れるブロム化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化
成株式会社製YDB−400、ブロム含有量48wt
%)を用いた。硬化剤、触媒、溶剤は実施例1と同様の
材料を用い、表2の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物
を得た。アルキル置換基の含有量、及びブロムの含有量
は表2に示す通りであった。
【0045】実施例1と同様の基材を用い、表2に示し
た含有量のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加
熱加圧して絶縁基板を得た。
【0046】
【化11】
【0047】比較例2 難燃性エポキシ樹脂として下記構造式〔8〕で表される
ブロム化ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社
製ブレン、ブロム含有量36wt%)を用いた以外は、
比較例1と同様の材料を用い、表2の配合で混合し、エ
ポキシ樹脂組成物を得た。アルキル置換基の含有量、及
びブロムの含有量は表2に示す通りであった。
【0048】実施例2と同様の基材を用い、表2に示し
た含有量のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加
熱加圧して絶縁基板を得た。
【0049】
【化12】
【0050】比較例3 難燃剤として、下記構造式
〔9〕で表されるトリブロモ
フェニルマレイミド(三井東圧化学株式会社製TB−P
MI)を用いた以外は、比較例1と同様の材料を用い、
表2の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物を得た。アル
キル置換基の含有量、及びブロムの含有量は表2に示す
通りであった。
【0051】実施例3と同様の基材を用い、表2に示し
た含有量のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加
熱加圧して絶縁基板を得た。
【0052】
【化13】
【0053】比較例4〜5 難燃剤として、実施例1の前記構造式〔3〕で表される
ブロム含有化合物(グレートレ−ク株式会社製BC5
8)を表2の配合量とした以外は、実施例1と同様の材
料を用い、表2の配合で混合し、エポキシ樹脂組成物を
得た。アルキル置換基の含有量、及びブロムの含有量は
表2に示す通りであった。
【0054】表2に示した基材を用い、表2に示した含
有量のプリプレグを得た。次に実施例1と同様に加熱加
圧して絶縁基板を得た。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】得た実施例1〜7、及び比較例1〜5の絶
縁基板の耐熱性、難燃性、誘電率、誘電正接を評価し
た。
【0058】耐熱性は所定の温度のオーブンに30分間
保持し、ふくれが発生しなかった温度で判定した。
【0059】難燃性はUL試験方法に基づいて消炎時間
を測定した。UL94−V−0規格に基づいて判定し
た。
【0060】誘電率は、JIS−C6481に基づい
て、比誘電率を測定した。誘電正接もJIS−C648
1に基づいて測定した。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】結果は表3、及び表4の通り、実施例はい
ずれも誘電率は4.0以下、誘電正接は0.010以下
と良好であり、且つ、難燃性も合格であり、耐熱性は比
較例に比べ良好であった。
【0064】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物を用いる
と、誘電率及び誘電正接が良好で、且つ難燃性及び耐熱
性の優れるプリプレグ、及び絶縁基板を得ることができ
る。本発明で得られる絶縁基板を用いると、電話交換機
等の情報機器の分野で有用な、誘電率、誘電正接の低下
し、難燃性及び耐熱性の優れるプリント配線板が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101:04)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂として、メチン結合を有
    し、ベンゼン環にアルキル置換基を有し、このアルキル
    置換基が分子中で20〜40wt%の3官能エポキシ樹
    脂を含み、 硬化剤として、下式〔1〕、又は、下式〔2〕で表さ
    れる化合物いずれかを成分として含み、 難燃剤として、下式〔3〕、又は、下式〔4〕で表さ
    れるブロム含有化合物いずれかを成分として含み、且
    つ、 上記エポキシ樹脂、硬化剤、及び難燃剤の固形分に対
    し、上記アルキル置換基の含有量が7〜25wt%、及
    び、ブロムの含有量が18〜25wt%であることを特
    徴とするエポキシ樹脂組成物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】
  2. 【請求項2】請求項1のエポキシ樹脂組成物を用い、
    このエポキシ樹脂組成物を基材に含浸し、半硬化した状
    態にあることを特徴とするプリプレグ。
  3. 【請求項3】請求項2のプリプレグを用い、このプリ
    プレグを加熱し、エポキシ樹脂が完全に硬化した状態に
    あることを特徴とする絶縁基板。
JP32166793A 1993-12-21 1993-12-21 エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物を用いたプリプ レグ、及びプリプレグを用いた絶縁基板 Withdrawn JPH07173256A (ja)

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